JP3705258B2 - 電話装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話機親機と、それに接続可能な電話機子機とを備える電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、公衆電話回線に接続された、いわゆるコードレス電話機には、携帯可能な子機が付属されている。このような電話機においては、ナンバーディスプレイ機能として、親機の表示部に発信元の電話番号を表示するものがある。
【0003】
最近では、子機の表示部にも、そのような発信元の電話番号を表示する電話機がある。このような電話機では、外線を通じて着信信号が親機に到達すると、親機から子機に対して、発信元情報としての相手先の電話番号や着信日付等がデータとして送られる。
【0004】
図10は、その場合の親機と子機とのコマンドのやり取りを示すフローシーケンス図である。たとえば、親機において、外線から電話番号の通知を含む着信信号が到達すると(T11)、親機は、子機と無線によって接続するために、外線着信準備処理として(T12)、通話チャネルを指定するための通話チャネル指定コマンドを子機に送る。子機は、親機から送られた通話チャネル指定コマンドを受信すると、当該通話チャネルを了解する場合、その応答として通話チャネル了解コマンドを親機に送り返す(通話了解処理、S11)。
【0005】
親機は、上記子機から通話チャネル了解コマンドを受け取ると、通話チャネルを決定するための通話チャネル決定コマンドを子機に送る。次いで、親機は、外線着信中処理として(T13)、相手先の電話番号を通知する旨の通知コマンドを、子機に対して送るとともに、着信日時のデータおよび相手先の電話番号のデータを複数のコマンドに分散させて送る。
【0006】
図11は、電話番号のデータ等が含まれるコマンドのフレームフォーマットの一例を示す図である。ここで、図中、「P」はプレアンブル、「B」はビット同期、「F」はフレーム同期、「S」はIDのチェックコード、「A」は子機番号、「C」はコマンドフィールド、「I」はデータフィールド、「FCS」は子機番号、コマンドフィールド、およびデータフィールドのチェックコード、「EOF」はフレーム終了コードをそれぞれ示す。また、各欄の数値は、ビット数を示す。
【0007】
たとえば上記フレームフォーマットのコマンドフィールド「C」に当該コマンドの種類(この場合は、着信日時および電話番号のデータを含むコマンド)を示すデータが格納され、同じくデータフィールド「I」に着信日時および電話番号のデータが格納される。すなわち、親機は、図10に示すように、着信日時のデータのうち「月」の値を含む日時データコマンドを子機に送り、次いで「日」の値を含む日時データコマンド、「時」の値を含む日時データコマンド、「分」の値を含む日時データコマンドをそれぞれ送る。さらに、親機は、電話番号(ダイヤル)のデータ(通常10桁)のうち、2桁ずつを複数のダイヤルデータコマンドに分散させて送る。
【0008】
一方、子機では、電話番号受信処理として(S12)、上記日時データコマンドやダイヤルデータコマンドを受け取ると、表示処理として(S13)、通常、図示しない表示部に着信日時や相手先の電話番号を表示させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したような親機と子機とのコマンドのやり取りによれば、着信日時が月、日、時および分に分散されて日時データコマンドに格納されて送られるため、少なくとも4つの日時データコマンドが必要となる。さらに、相手先の電話番号が2桁ずつダイヤルデータコマンドに格納されて送られるため、10桁の電話番号を子機に送るためには少なくとも5つのダイヤルデータコマンドが必要となる。そのため、親機1から子機2に対して、着信日時および電話番号のデータを送るには、複数のコマンドを用いなければならず、長時間(たとえば3秒)を有することがあった。
【0010】
そのため、親機では、外線着信した場合、相手先の電話番号が即座に表示部に表示されるが、子機では電話番号のデータの転送に長時間を有していたため、外線着信したときに電話番号が表示部に即座に表示されないことがあった。あるいは、外線着信後、親機のハンドセットが早くオフされる場合、子機では結果的に電話番号を表示させることができないといった問題点があった。
【0011】
また、上記の方法では、着信日時および電話番号のデータをコマンドごとに分散させ、かつ各コマンドを一度だけ子機に送っているため、いずれかのコマンドの通信において伝送エラーが生じた場合には、そのコマンドに含まれるデータの部分が消失してしまい、電話番号等のデータとして不完全なデータとなってしまう。そのため、子機では、電話番号等のデータが適切に受信できず、それを表示することができないといった問題点もあった。
【0012】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、回線を介して送られる相手先からの発信元情報を親機から子機に即座にかつ確実に送ることのできる電話装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明の電話装置は、回線を通じて相手先と通信可能な親機と、この親機に接続可能な複数の子機とを備えた電話装置であって、上記親機は、上記相手先の発信元情報を受信する受信手段と、上記子機と無線によって接続するとき、上記子機と共有して用いられるチャネルを決定するための決定信号を上記子機に対して複数回送る決定信号送信手段と、を備え、上記決定信号送出手段によって送られる、上記チャネルを決定するための決定信号に上記相手先からの発信元情報を一括したブロック単位として付加して複数回送ることを特徴としている。
【0014】
このような電話装置によれば、親機は、相手先からの発信元情報、たとえば相手先の電話番号を一括したブロック単位にし、複数回にわたって子機に送る。そのため、従来のように、相手先の電話番号を複数のコマンド信号に分散させて送っていた方法に比べ、転送時間をより短縮することができる。したがって、たとえば子機の表示部に相手先の電話番号を即座に表示させることができる。また、電話番号を含むコマンド信号は子機と共有して用いられるチャネルを決定するための決定信号に一括したブロック単位として付加して複数回にわたって送られるので、たとえば伝送エラーによって子機において着信日時や電話番号のデータが受信できなくなる可能性を、大幅に低減することができる。また、相手先からの発信元情報のみを送るためのコマンド信号を新たに設けなくてもよく、相手先からの発信元情報を効率的に子機に送ることができる。
【0015】
【0016】
【0017】
また、請求項2に記載した発明の電話装置は、請求項1に記載の電話装置であって、上記各子機は、上記転送手段によって発信元情報が転送されるとき、上記親機に対して送出するキャリアが時間的に途切れることのないようにそれを継続的に送出する送出手段をそれぞれ有する。
【0018】
このような電話装置によれば、請求項1に記載の電話装置による効果に加え、各子機は、親機から発信元情報が転送されるとき、親機に対して送出されるキャリアが時間的に途切れることのないようにそれを継続的に送出するので、キャリアが送出されない時間帯をなくすことができる。そのため、親機から発信元情報が転送されるときに他の親機からコマンド信号が送出されることがない。したがって、他の親機からの妨害を防止することができる。
【0019】
また、請求項3に記載した発明の電話装置は、請求項2に記載の電話装置であって、上記送出手段は、上記子機が上記親機から送られる、上記相手先からの発信元情報を含んだ決定信号を受信したとき、所定時間キャリアを送出する。
【0020】
このような電話装置によれば、請求項2に記載の電話装置による効果に加え、子機は、相手先からの発信元情報を含んだ決定信号(たとえば通話チャネル決定コマンド)を受信するときに、他の子機によって時間的に途切れることのないようにキャリアが所定時間送出されるので、他の親機からの妨害がなく、正規の親機からの通話チャネル決定コマンドを確実に受信することができる。この場合、上記所定時間は、親機が決定信号を送り終えるまでの時間に設定しておけばよい。
【0021】
また、請求項4に記載した発明の電話装置は、請求項2または3に記載の電話装置であって、上記子機は、上記チャネルを決定するための決定信号を受信したとき、上記決定信号に付加された上記相手先からの発信元情報を抽出して表示する表示手段を有する。
【0022】
このような電話装置によれば、請求項2または3に記載の電話装置による効果に加え、ユーザは、子機において相手先からの発信元情報を確実に知ることができる。
【0023】
また、請求項5に記載した発明の電話装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の電話装置であって、上記相手先からの発信元情報には、上記相手先の発信元電話番号が含まれる。
【0024】
このような電話装置によれば、請求項1ないし4のいずれかに記載の電話装置による効果に加え、相手先からの発信元情報には、相手先の電話番号が含まれるので、いわゆるナンバーディスプレイ機能を実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0026】
図1は、本発明に係る電話装置の一例を示す概略ブロック構成図である。この電話装置は、ファクシミリ装置からなる親機1と、この親機1に無線によって通信可能な複数の子機2とを備えて構成されている。
【0027】
親機1は、図示されていないが、たとえばインクジェット方式の印刷機能、画像読取機能(スキャナ機能)、および画像の通信機能等の各機能を複合的に備えたものである。親機1は、たとえばファクシミリデータを送信するときには、画像読取機能を用いて原稿を読み取り、読み取った原稿データを通信機能によって送り先に送信する。また、通信機能によってファクシミリデータを受信したときには、印刷機能を用いてファクシミリデータの内容を所定の記録用紙に印字する。なお、この親機1は、たとえばパーソナルコンピュータに接続された状態で独立した形で印刷装置やスキャナとして利用することもできる。また、印刷機能と画像読取機能とを連動させることで、コピー機として利用することもできる。
【0028】
親機1は、CPU10、NCU11、RAM12、モデム13、ROM14、NVRAM(不揮発性RAM:Non-Volatile RAM)15、ゲートアレイ16、コーデック17およびDMAC18を備え、それらは、バス19により相互に接続されている。バス19には、アドレスバス、データバスおよび制御信号線が含まれる。また、この親機1では、ゲートアレイ16に、読取部21、印刷部22、操作部23、表示部24および無線通信部25が接続されて具備されている。NCU11には、公衆電話回線28(以下、「外線28」という)が接続されている。また、親機1には、図示しないマイクロフォンやスピーカを内蔵したハンドセットが接続されている。
【0029】
CPU10は、親機1全体の動作を制御するものである。NCU11は、外線28に接続されることにより網制御を行うものである。RAM12は、CPU10の作業領域等を提供するものである。モデム13は、音声データやファクシミリデータの変調や復調等を行うものである。ROM14は、CPU10が実行すべきプログラム等を記憶するものである。NVRAM15は、データや各種の情報を記憶するものである。
【0030】
ゲートアレイ16は、CPU10と各部21〜25とのインターフェイスとして機能するものである。コーデック17は、音声信号やファクシミリデータ等の符号化や復号化を行うものである。DMAC18は、主にRAM12へのデータの書き込みや読み出しを行うものである。
【0031】
読取部21は、たとえばイメージセンサ、LED光源、および原稿送りモータ(いずれも図示せず)等を備え、CPU10の制御に応じてファクシミリ原稿等からイメージ画像を読み取るものである。
【0032】
印刷部22は、感熱方式等により文字や図形等の画像をモノクロまたはカラーで印刷するものである。
【0033】
操作部23は、図2に示すように、ダイヤルキー23A、ジョグダイヤルキー23B、およびその他の操作キー等を備え、ユーザのキー操作による入力信号をCPU10に伝えるものである。
【0034】
表示部24は、同じく図2に示すように、たとえば液晶ディスプレイパネル24Aを備え、この液晶ディスプレイパネル24Aに動作状態や操作ガイダンス等を表示するものである。
【0035】
無線通信部25は、図示しないアンテナを備え、制御チャネルや通話チャネルを用いて各子機2との間で音声信号や各種のデータのやり取りを行う。
【0036】
子機2は、たとえば住宅内において親機1が設置された部屋とは異なる部屋等に仮設置される。子機2は、図1に示すように、CPU30、RAM31、ROM32、NVRAM34、およびゲートアレイ35等が備えられ、これらは互いにバス36によって接続されている。このゲートアレイ35には、操作部41、表示部42、および無線通信部43が接続されている。
【0037】
CPU30は、子機2の全体動作を制御するものである。RAM31は、CPU30の作業領域等を提供するものである。ROM32は、CPU30が実行すべきプログラム等を記憶するものである。NVRAM34は、データや各種の情報を記憶するものである。ゲートアレイ35は、CPU30と各部41〜43とのインターフェースとして機能するものである。
【0038】
操作部41は、図3に示すように、ダイヤルキー41A、セレクトキー41B、およびその他の操作キー等を備え、ユーザの操作に応じた入力信号をCPU30に伝えるものである。
【0039】
表示部42は、同じく図3に示すように、たとえば液晶ディスプレイパネル42Aを備え、この液晶ディスプレイパネル42Aに動作状態や操作ガイダンス等を表示するものである。
【0040】
無線通信部43は、図示しないアンテナを備え、制御チャネルや通話チャネルを用いて親機1や他の子機2との間で音声信号や各種のデータのやり取りを行う。特に、無線通信部43には、図3に示すように、スピーカ43Aおよびマイクロフォン43Bが接続されている。これらにより、親機1や他の子機2との間で通話が可能なようにされている。なお、その他の子機2も同様の構成とされる。
【0041】
次に、上記構成において、親機1と子機2との間におけるコマンドのやり取りについて、図4に示すフローシーケンス図を参照して説明する。
【0042】
まず、外線28を通じて送られる、相手先の電話番号を含む着信信号をNCU11によって検出した場合(T1)、親機1は、外線着信準備処理として(T2)、子機2に対してそれと無線によって接続するためのコマンド信号を送る。すなわち、子機2と共有して用いられる通話チャネルを指定するための通話チャネル指定コマンドを子機2に送る。
【0043】
子機2は、親機1から送られた通話チャネル指定コマンドを受信すると、当該通話チャネルを了解する場合、通話了解処理として(S1)、その応答としての通話チャネル了解コマンドを親機1に送り返す。
【0044】
親機1は、子機2から通話チャネル了解コマンドを受け取ると、通話チャネルを決定するための通話チャネル決定コマンドを子機2に送る。親機1は、この通話チャネル決定コマンドを送出する場合、相手先の電話番号および着信日時のデータをこの通話チャネル決定コマンドに含める。具体的には、1つの通話チャネル決定コマンドに、相手先の電話番号および着信日時等のデータを一括したブロック単位として含め、かつこの通話チャネル決定コマンドをたとえば3回、連続的に送る。
【0045】
図5は、この通話チャネル決定コマンドのフレームフォーマットの一例を示す図である。ここで、図中、「P」はプレアンブル、「B」はビット同期、「F」はフレーム同期、「S」はIDのチェックコード、「A」は子機番号、「C」はコマンドフィールド、「I」はデータフィールド、「FCS」は子機番号、コマンドフィールド、およびデータフィールドのチェックコード、「EOF」はフレーム終了コード、「ADC」は追加コマンドフィールド、「ADI」は追加データフィールド、「DATA」は追加ブロックデータフィールド、「Check」は、追加コマンドフィールド、追加データフィールド、および追加ブロックデータフィールドのチェックコードをそれぞれ示す。また、各欄の数値は、ビット数を示す。
【0046】
上記フレームフォーマットによれば、追加コマンドフィールド「ADC」および追加データフィールド「ADI」が一組となり、フレームフォーマットは、これが複数組備えられた構成とされている。そして、追加コマンドフィールド「ADC」に、ナンバーディスプレイ情報を送ることを示す番号通知コマンドが格納され、追加データフィールド「ADI」に、実際の相手先の電話番号(通常10桁)のデータが格納される。また、追加ブロックデータフィールド「DATA」に、着信日時のデータが格納される。
【0047】
このように、上記フレームフォーマットは、10桁の電話番号を格納するのに十分なフィールド数を備えているため、1つの通話チャネル決定コマンドに、電話番号および着信日時のデータを容易に含めることができる。なお、格納されるデータとしては、着信日時や電話番号の他に、たとえば相手先の名前や会社名あるいは外線着信に関する他の情報等でもよい。
【0048】
上記通話チャネル決定コマンドを受信した子機2は、通話チャネルが決定された旨を認識するとともに、追加コマンドフィールド「ADC」および追加データフィールド「ADI」の内容を解析することにより、ナンバーディスプレイ用の相手先の電話番号データを抽出し、それらを一旦RAM31に記憶させる。また、追加ブロックデータフィールド「DATA」の内容を解析することにより、着信日時データを抽出し、それを一旦RAM31に記憶させる。
【0049】
そして、子機2は、表示処理として(S2)、表示部42の液晶ディスプレイパネル42Aに、相手先の電話番号および着信日時をRAM31から読み出して、それらを表示する。これにより、ユーザは、子機2において、相手先の電話番号や着信日時等を容易に確認することができる。
【0050】
一方、親機1は、通話チャネル決定コマンドを送った後、外線着信中処理として(T3)、ベル鳴動の指示コマンドを子機2に対して送る。これにより、子機2では、ベル鳴動処理として(S3)、外線着信した旨のベル音(呼出音)をスピーカ43Aを通じて鳴動させる。
【0051】
このように、親機1は、相手先からの発信元情報、たとえば相手先の電話番号を一括したブロック単位にして子機2に対して送る。そのため、従来のように、相手先の電話番号を複数のコマンドに分散して送っていた方法に比べ、転送時間をより短縮することができる。そのため、親機1において外線着信があった後、子機2において電話番号等を即座に表示させることができる。
【0052】
また、通話チャネル決定コマンドは、3回送られることによって、各子機2は、いずれかの通話チャネル決定コマンドを受信することができる。すなわち、従来のように、相手先の電話番号を一度だけ子機2に送っていた方法に比べ、たとえば伝送エラーによって子機2において着信日時や電話番号のデータが受信できなくなる可能性を、大幅に低減することができる。
【0053】
なお、通話チャネル決定コマンドの送出回数は、上記したように3回に限らず、それ以上の回数であってもよい。ただし、送出回数が多くなるほど、時間的なロスも増大するため、適当数、送出されることが望ましい。
【0054】
また、上記通話チャネル決定コマンドが親機1から各子機2に対して送られるとき、子機2では、親機1に対して送出されるキャリアが時間的に途切れることのないようにそれを継続的に送出するようにそれぞれ制御されてもよい。
【0055】
すなわち、この電話機の使用されている場所がマンション等の集合住宅の場合、隣の家にある他の親機が外線着信し、その他の親機が管理する子機に対して、通話チャネル指定コマンドが送出されることがある。ところが、子機2が、そのコマンドを上記キャリアが送出されない時間帯に誤って受信してしまうことがあり、本来通信すべき親機と子機とのコマンドのやり取りが適切にできなくなる。
【0056】
そこで、親機1から各子機2に対して通話チャネル決定コマンドが送られるとき、キャリアが時間的に途切れることのないようにそれを送出するようにすれば、各子機2同士でキャリアが送出されない時間帯をなくすことができ、各子機2を管理する親機1以外の他の親機からコマンドが送出されることがなくなる。したがって、他の親機からのコマンドを受信することを防止することができる。
【0057】
図6ないし図8は、親機1および子機2の動作タイミングチャートを示す図である。
【0058】
まず、親機1は、外線28を介して着信があると、その着信信号を受信するとともに、各子機2と共有して用いられる通話チャネルを設定する受信制御処理を行う。次いで、親機1は、図6および図7のAに示すように、複数の通話チャネル指定コマンドを各子機2に所定のタイミングで送出する。
【0059】
各子機2は、図6および図7のBに示すように、通話チャネル指定コマンドに対する応答として通話チャネル了解コマンドを送り返す。具体的には、無線通信部43に設けられた図示しない送信アンプをオンしてキャリアを送出するとともに、通話チャネル了解コマンドを親機1に対して送出する。通話チャネル了解コマンドを送出した後は、キャリアを出し続けるために、所定時間待機し、その後、送信アンプをオフにしてキャリアの送出を終える。なお、図中、太枠線で囲んだ範囲は、子機2によってキャリアが送出されたことを示す。
【0060】
親機1は、複数の子機2の全てから通話チャネル了解コマンドが返信されるまで通話チャネル指定コマンドを断続的に送り続ける。親機1は、複数の子機2の全てから通話チャネル了解コマンドが返信された場合、図7および図8のCに示すように、通話チャネルを決定するための通話チャネル決定コマンドを各子機2に対して送出する。ここでは、この通話チャネル決定コマンドに、外線28を介して着信された相手先の電話番号のデータや着信日時のデータが含まれている。
【0061】
親機1は、通話チャネル決定コマンドを連続して3回、各子機2に対して送出する。その後、送信アンプをオフにして、キャリアの送出を終える(図8のD参照)。
【0062】
子機2のうちで最後に通話チャネル了解コマンドを返信した子機2は、通話チャネル了解コマンドを送出した後は、所定時間、送信アンプをオンし続ける。その後、親機1から通話チャネル決定コマンドが送出されている場合、キャリアの送出を継続するために、再び、送信アンプをオンし続ける。そして、親機1が3回目の通話チャネル決定コマンドを送出し終えるともに、送信アンプをオフにし、キャリアの送出を終える(図8のE参照)。
【0063】
一方、通話チャネル了解コマンドを返信した後、送信アンプをオフしていた、その他の子機2は、たとえば親機1からの1回目の通話チャネル決定コマンドを受信したとき、送信アンプをそれぞれオンにする。そして、親機1からの3回目の通話チャネル決定コマンドが送出し終えるまで、送信アンプをオンし続けて、キャリアを送出し続け、親機1が通話チャネル決定コマンドを送出し終えるとともに、送信アンプをオフにし、キャリアの送出を終える(図8のF参照)。
【0064】
このように、各子機2は、親機1が通話チャネル決定コマンドを送出している間、送信アンプをオンにし続けるので、各子機2においてキャリアが途切れることはない。そのため、各子機2においては、親機1に対して出力するキャリアが時間的に途切れることのないようにそれを継続的に送出することができる。したがって、他の親機から通話チャネル指定コマンド等が送出されることはない。また、通話チャネル決定コマンドに相手先の電話番号のデータが含まれることにより、コマンド長が比較的長くなることによって、子機2では、他の親機からの他のコマンドを受信する可能性が高くなるが、上記したようにキャリアを時間的に途切れることのないように送出するので、その可能性をなくすることができる。
【0065】
その後、親機1は、図8に示すように、送信アンプをオフすると、通話制御処理として、制御チャネルを決定した通話チャネルに切換える。そして、送信アンプをオンにして、ベル鳴動指令コマンドを各子機2に対して送出する。
【0066】
一方、各子機2は、図8に示すように、送信アンプをオフすると、通話制御処理として、制御チャネルを決定した通話チャネルに切換える。そして、親機1からのベル鳴動指令コマンドを受信すると、スピーカ43Aからベル音(呼出音)を出力する。
【0067】
また、親機1から子機2に対して送られる、相手先の電話番号および着信日時等は、上記のように、通話チャネルの決定コマンドに含まれることに代えて、電話番号のデータあるいは着信日時のデータを送出することを主目的としたブロック通知コマンドが別途作成されて、それが子機2に対して送出されるようにしてもよい。
【0068】
図9は、このブロック通知コマンドのフレームフォーマットの一例を示す図である。図5のフォーマットと異なる点は、追加コマンドフィールド「ADC」および追加データフィールド「ADI」に代えて、ブロックデータフィールド「DATA」が設けられている点にある。このブロックデータフィールド「DATA」に、相手先の電話番号のデータあるいは着信日時のデータが格納される。親機1は、通知チャネル決定コマンドとは別に、相手先の電話番号または着信日時を一括したブロック単位にし、これをブロック通知コマンドに格納し、このブロック通知コマンドを複数回(たとえば3回)にわたって子機2に対して送るようにする。
【0069】
これによっても、従来のように、相手先の電話番号を複数のコマンドに分散して送っていた方法に比べ、転送時間をより短縮することができる。また、ブロック通知コマンドを複数回にわたって送るため、たとえば伝送エラーによって子機2において着信日時や電話番号のデータが受信できなくなる可能性を、大幅に低減することができる。
【0070】
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、親機1および子機2の内部構成や子機2の台数等は、図1に示した構成に限るものではない。また、上記実施形態では、電話装置は、外線28に接続されて適用されたが、これに代えて、IP電話等が適用されてもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明の電話装置によれば、親機は、相手先からの発信元情報、たとえば相手先の電話番号を一括したブロック単位にし、かつ複数回にわたって子機に送る。そのため、従来のように、相手先の電話番号を複数のコマンド信号に分散させて送っていた方法に比べ、転送時間をより短縮することができ、たとえば子機の表示部に相手先の電話番号を即座に表示させることができる。また、電話番号を含むコマンド信号は子機と共有して用いられるチャネルを決定するための決定信号に一括したブロック単位として付加して複数回にわたって送られるので、たとえば伝送エラーによって子機において着信日時や電話番号のデータが受信できなくなる可能性を、大幅に低減することができる。また、相手先からの発信元情報のみを送るためのコマンド信号を新たに設けなくてもよく、相手先からの発信元情報を効率的に子機に送ることができる。
【0072】
【0073】
さらに、請求項2に記載した発明の電話装置によれば、請求項1に記載の電話装置による効果に加え、各子機は、親機から発信元情報が転送されるとき、親機に対して出力するキャリアが時間的に途切れることのないようにそれを継続的に送出するので、キャリアが送出されない時間帯をなくすことができる。そのため、親機から発信元情報が転送されるときに他の親機からコマンド信号が送出されることがなく、各子機は、それを誤って受信することはない。したがって、他の親機からの妨害を防止することができる。
【0074】
さらに、請求項3に記載した発明の電話装置によれば、請求項2に記載の電話装置による効果に加え、子機は、相手先からの発信元情報を含んだ決定信号(たとえば通話チャネル決定コマンド)を受信するときに、時間的に途切れることのないようにキャリアが所定時間送出されるので、正規の親機からの通話チャネル決定コマンドを確実に受信することができる。この場合、上記所定時間は、たとえば親機が決定信号を送り終えるまでの時間に設定しておけばよい。
【0075】
さらに、請求項4に記載した発明の電話装置によれば、請求項2または3に記載の電話装置による効果に加え、ユーザは、子機において相手先からの発信元情報を確実に知ることができる。
【0076】
さらに、請求項5に記載した発明の電話装置によれば、請求項1ないし4のいずれかに記載の電話装置による効果に加え、相手先からの発信元情報には、相手先の電話番号が含まれるので、いわゆるナンバーディスプレイ機能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電話装置の概略ブロック構成図である。
【図2】 親機のパネル面を示す図である。
【図3】 子機の外観図である。
【図4】 親機と子機とのコマンドのやり取りを示すフローシーケンス図である。
【図5】 コマンドのフレームフォーマットの一例を示す図である。
【図6】 親機および子機の動作タイミングチャートを示す図である。
【図7】 親機および子機の動作タイミングチャートを示す図である。
【図8】 親機および子機の動作タイミングチャートを示す図である。
【図9】 コマンドのフレームフォーマットの一例を示す図である。
【図10】 従来の親機と子機とのコマンドのやり取りを示すフローシーケンス図である。
【図11】 コマンドのフレームフォーマットの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置(親機)
2 子機
10 CPU(親機の)
25 無線通信部
28 公衆電話回線(外線)
30 CPU(子機の)
42 表示部(子機の)
43 無線通信部(子機の)
Claims (5)
- 回線を通じて相手先と通信可能な親機と、この親機に接続可能な複数の子機とを備えた電話装置であって、
上記親機は、
上記相手先の発信元情報を受信する受信手段と、
上記子機と無線によって接続するとき、上記子機と共有して用いられるチャネルを決定するための決定信号を上記子機に対して複数回送る決定信号送信手段と、を備え、
上記決定信号送出手段によって送られる、上記チャネルを決定するための決定信号に上記相手先からの発信元情報を一括したブロック単位として付加して複数回送ることを特徴とする電話装置。 - 上記各子機は、
上記転送手段によって発信元情報が転送されるとき、上記親機に対して送出するキャリアが時間的に途切れることのないようにそれを継続的に送出する送出手段をそれぞれ有する、請求項1に記載の電話装置。 - 上記送出手段は、
上記子機が上記親機から送られる、上記相手先からの発信元情報を含んだ決定信号を受信したとき、所定時間キャリアを送出する、請求項2に記載の電話装置。 - 上記子機は、
上記チャネルを決定するための決定信号を受信したとき、上記決定信号に付加された上記相手先からの発信元情報を抽出して表示する表示手段を有する、請求項2または3に記載の電話装置。 - 上記相手先からの発信元情報には、上記相手先の発信元電話番号が含まれる、請求項1ないし4のいずれかに記載の電話装置。
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