JP3705102B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は通信装置に関し、特に、データの受信に適用して好適な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の通信装置では、受信部に、シリアル―パラレル変換を行うデマルチプレクサ(DEMUX)が用いられる。図20、図21は、従来のデマルチプレクサ(DEMUX)回路の構成例を示す図である。図20は、シフトレジスタ型、図21はツリー型である。
【0003】
図20を参照すると、この従来のシフトレジスタ型のDEMUX回路は、複数段(図では8段)縦続接続されたD型フリップフロップ501〜508を備え、各段のD型フリップフロップ501〜508の出力がラッチ回路51に並列入力されており、D型フリップフロップ中を1クロックおきにデータがシフトするので、1クロックあたりの処理ビット数は1である(例えば、文献1(IEICE Trans. Electron, Vol. E78-C, No.12, 1995, p1746)参照)。
【0004】
図21を参照すると、ツリー型のDEMUX回路は、1:2DEMUX60を階層的に配設してものである。動作速度を律速する初段の1:2DEMUX601では、図18(b)のように、2系列のフリップフロップが交互にデータを読み込む構成とされていることから、1クロックあたり2ビットのデータを処理できる(例えば文献2(IEICE Trans. Electron, Vol. E78-C, No.12, 1995, p1746)参照)。
【0005】
また、1つのデータに対して複数回の読み込みを行うオーバーサンプリング方式も提案されている(例えば文献3(Symp. On VLSI Circuits Digest of Technical papers, p71, 1997)参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
入力部に2値ロジックのフリップフロップを使用する方式では、いずれの場合も入力部の動作は、図22に模式的に示したようになっている。図22(a)では、1クロック周期の前半で、スイッチSW1を閉成し(オンし)、スイッチSW2を開放し(オフし)、入力データを容量Cにサンプリングし、図22(b)に示すように、後半では、スイッチSW1を開放し(オフし)、スイッチSW2を閉成し(オンし)、データを容量Cに保持して、次段のフリップフロップ(不図示)に送る。
【0007】
サンプリングに使用するクロックが使用するトランジスタの最大動作周波数である場合、正確なサンプリングを行うには、1回のサンプリングに、最低でも、クロック周期の1/2の時間のサンプリング時間を必要とする。つまり、この方式で可能なデータレートは、(最大動作周波数)×2である。
【0008】
オーバーサンプルを用いる方式では、図23に示すように、1つのデータ(DATA)に対して、少しづつタイミングをずらせて(すなわち多相クロックCLK0〜CLK3によって)、複数回サンプリングを行い、得られた複数のサンプルデータ(Sample data)から、重み付け関数等で、データを復元する。図23に示す例では、データを4相のクロックのエッジでサンプリングし、0111から、データ(Decision Data)として1を復元している。
【0009】
この場合は、処理可能なデータレートは、(最大動作周波数)×2よりも大きくできる。
【0010】
ところで、図23には、クロックCLK0〜CLK3の波形は、方形波として示されているが、使用するトランジスタの最大動作周波数近辺で使用すると、クロックの波形はサイン波となる。
【0011】
このためサンプルデータは、読み込む目標のデータの前後のデータの影響をうけて、エラーが含まれることになり、エラーレートを下げることが難しい、という問題があった。
【0012】
したがって、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、トランジスタの最大動作周波数を超える周波数成分をもつデータに対しても正確に読み込むことを可能とする通信装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本発明は、時系列で伝送される2値データを読み込み多値のデータとする積分器を持ち、前記多値データより元の2値の時系列データを復元する。
【0014】
本発明において、時系列で伝送される2値データを複数個読み込み、前記複数個の2値データに1意に対応する多値データに変換する。
【0015】
本発明において、時系列で伝送される2値データを1データ分ずつ加算して多値データとする。
【0016】
本発明において、前記積分器を複数個持ち、複数の前記積分器がお互いのデータを参照することで元の2値の時系列データを復元する。
【0017】
本発明において、前記各積分器がそれぞれ前記時系列データの1データ分だけずれたタイミングで動作する。
【0018】
本発明において、前記各積分器は自身よりも1入力データ分先に動作している積分器のデータを参照する。
【0019】
本発明において、前記各積分器は自身よりも1入力データ分先に動作している積分器より復元される2値のデータを参照する。
【0020】
本発明において、前記2値データの加算に容量と電流スイッチを使用し、前記2値データに応じて電流スイッチをオンオフさせることで容量に電荷を蓄積または放電させることで加算を行う加算器を備える。
【0021】
本発明において、前記時系列で入力される2値データの1データあたりの期間に対応して前記容量の値を変化させる。
【0022】
本発明において、前記容量は複数のMOSFETのゲート電極を並列に接続することで構成し、前記各MOSFETのチャネルを生成または消失させることで全体の容量を変化させる。
【0023】
本発明において、前記電流スイッチに流れる電流を加算動作中に変動させ、加算の最初と最後に流れる電流は中間の加算期間よりも少なくする。
【0024】
本発明において、前記電荷を蓄積または放電させる容量のつながるノードに電流スイッチを介して前記容量よりも小さい容量を接続し、前記大きい容量での加算動作が終了した時点で前記電流スイッチを切断し前記小さい容量のみ電荷を保持させて、大きい容量は放電もしくは充電を行い加算前の状態に戻し、大きい容量での次の加算動作開始時に前記電流スイッチを接続して小さい容量と大きい容量の電位を同じとする。
【0025】
本発明において、前記2値データの加算に、各積分器あたり2組の容量と電流スイッチを使用し、前記2値データに応じて2組の電流スイッチそれぞれ逆極性にオンオフさせ、2組の容量に電荷を蓄積または放電させることで加算を行う。
【0026】
本発明において、前記2組の容量に蓄えられた多値データに対し、多値データの最大値とそれより1段階小さい値の間のもしくは、多値データの最小値とそれより1段階大きい値の間のいずれか1種類の基準電圧と比較することで2値のデータに復元する。
【0027】
本発明において、前記各積分器の出力部に、前記各積分器のお互いのタイミング差に応じたタイミングの遅延装置を持つ。
【0028】
本発明において、前記各積分器の出力部に、前記各積分器のお互いのタイミング差に応じたタイミングのラッチを備える。
【0029】
本発明において、前記各積分器は自身よりも1入力データ分先に動作している積分器より復元される2値のデータを参照するにあたり、前記先に動作している積分器の出力の0または1に対応した2種の自身の復元データをあらかじめ作成しておき、前記先に動作している積分器の出力が確定した時点で前記2種の自身の復元データのいずれかを選択して出力する。
【0030】
本発明において、前記各積分器はデータの復元器を複数持ち、前記復元器を前記積分器の読み込み間隔分のタイミングだけずらせて並列に動作させる。
【0031】
本発明において、前記積分器は時系列で伝送される微小信号を多値データに変換してから前記多値データ信号の増幅を行う。
【0032】
本発明において、前記積分器は複数の副積分器から構成され、積分器の読み込みタイミング毎に副積分器を切り替えて動作させる。
【0033】
本発明において、積分器が複数の副積分器から構成される場合に、1回の積分器の読み込みタイミングにデータの読み込みを行う副積分器は1つのみとする。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態の構成を説明するための図である。図1を参照すると、2系列の積分器1、2を備え、各積分器は、1ビット分ずれたタイミングで、2ビットづつ入力データの加算を行う。これにより、各積分器1、2では、入力データに応じて0、1、2の3値が得られる。
【0035】
ここで、入力データの0−1と1−0は、積分器では、どちらも1となるので、両者を判別できない。そこで、本発明においては、1ビット分ずれた、2系列の積分器1、2のデータを互いに参照することで、判別を行う。
【0036】
つまり、自身の積分結果が1であり、他の積分器の1ビット前の出力が0−0または1−0の場合、自身の出力は0−1となり、他の積分器の出力が0−1または1−1の場合、自身の出力は1−0である。
【0037】
これより、表1のような判定表ができる。このように、互いのデータ参照で正しいデータが復元できることが分かる。
【0038】
【表1】
【0039】
ただし、この方式では、10101010…のように、1と0が交互に入力される場合には、入力データ列の最初の1ビットがわからないので、後の全てのデータの判定ができないことになる。しかし、実際には、データが常に、10101010…では、情報が伝達できないため、必ず、00、または11のパターンが発生する。つまり、そのパターン以降は、正しいデータの判定が可能となる。
【0040】
この例では、積分器に使用するクロックは、データレートの1/4となるので、使用するトランジスタの最大動作周波数の4倍のデータレートで処理することができることになる。
【0041】
図1には、1度に2ビットずつ読み込む場合の構成を例示したが、上記と同様の原理に従い、n(ただしnは所定の正整数)系列の積分器を用意し、各積分器は、1ビット分ずれたタイミングで、nビットづつ入力データの積分を行うと、最大動作周波数の2n倍のデータレートで処理可能である。
【0042】
このように、本発明においては、1度の入力データ読み込みにおいて複数のデータを読み込むことにより、入力データのもつ周波数成分よりも低い動作周波数で、元のデータを復元することができる。
【0043】
本発明の通信装置は、入力される2値データを共通に入力とする第1乃至第Nの積分器(図2の101〜104)を備え、前記第1乃至第Nの積分器は、互いに位相の異なる第1乃至第Nのクロック(CLK0〜CLK3)で駆動されるとともに、i+1番目の積分器は、該積分器の前の積分器であるi番目の積分器の出力を参照し(ただし、i=Nの場合、N+1番目は1番目となり、1番目の積分器はN番目の積分器の出力を参照する)。一の積分器に供給されるクロックが前記積分器の前の積分器に供給されるクロックよりも1ビットデータ分位相が遅れている、各積分器は、入力される2値データを複数ビット加算する加算器(11)と、前記加算器で加算した多値データを入力し基準電圧と比較することで複数の2値データを生成する比較器(12)と、前記比較器から出力される複数の2値データと前の積分器の出力結果から積分器に入力された元の2値データを復元する復元器(14)と、を備え、積分器は、さらに、復元器(14)からの出力を入力しタイミングを調整して出力データとして出力するラッチ(15)を備えている。
【0044】
【実施例】
本発明の実施例について図面を参照して以下に説明する。図2は、本発明の一実施例の構成を示す図である。図3は、本発明の一実施例のタイミング図である。図2は、1:4のシリアル-パラレル変換を行う場合の構成を示したものである。なお、図2に示した、1:4のシリアル-パラレル変換を行う構成は、本発明を例示的に説明するためのものであり、本発明において、積分器の数が4個に限定されるものでないことは勿論である。
【0045】
図2において、各積分器101〜104は、図3に示すように、90°づつ位相のずれた4相のクロックCLK0〜CLK3でそれぞれ駆動される。
【0046】
各積分器101〜104は、データを2ビットづつ読み込むが、出力されるデータは後の方の1ビットのみである。
【0047】
つまり、入力INが0−1でも1−1でも、積分器の出力は1となる。この出力は、90°遅れて動作している次の積分器に送られる。
【0048】
次に、図4は、図2にブロック図として示した1系列の積分器10の構成を示す図である。図5は、この積分器10の動作タイミングを示す図である。
【0049】
図4を参照すると、積分器は、入力データを加算する加算器11と、加算器11で加算した多値データから2ビットの2値のデータを取り出す2つの比較器(加算器11の加算結果Aを基準電圧H以上であるか否か判定する比較回路12−1と、基準電圧L以下であるか否か判定する比較回路12−2よりなる)と、比較器12−1、12−2の出力をクロックでラッチするD型フリップフロップよりなるラッチ13−1、13−2と、さらにこの2ビットの2値データと、前の積分器(ある積分器に対して90°前のクロックで駆動される積分器)の出力結果からデータを復元する復元器14と、復元器14からの出力をラッチして出力データとして出力するD型フリップフロップよりなるタイミング調整用のラッチ15と、を備えている。
【0050】
図4及び図5を参照して、この積分器の動作について以下に説明する。
【0051】
クロックがHighの期間(サンプル)に、加算器11で、入力データ2ビット分を積分し、クロックがLowの間(ホールド)そのデータを保持する。
【0052】
これにより、加算器11の出力ノードAには入力データ2ビットに対応して3値のデータが出力される。この3値データは入力の2ビットが0-0ならば2、0-1ならば1、1-0ならば1、1-1ならば0となり、入力データ2ビットを反転させてから加算した値となっている。
【0053】
加算器11の積分結果Aである多値データを比較回路12−1、12−2で2つの基準電圧Highと基準電圧Lowとそれぞれ比較し、2ビットの2値データを得る。
【0054】
この基準電圧は例えば電源電圧をVDDとすると基準電圧HはVDDの1/3、基準電圧LはVDDの2/3というように、3値のデータの0と1もしくは1と2の境目となる電圧とする。
【0055】
比較回路12−1、12−2の出力の2ビットの2値データCHとCLは積分結果Aの0,1,2の3値に対応してCH:CL=1:1,0:1,0:0となる。この値は入力されるクロックでラッチするラッチ13−1、13−2によってクロックに対応したタイミングで出力HとLに現れる。
【0056】
復元器14は、ラッチ13−1、13−2の出力HとL、および、前の積分器の出力Fを用いて、以下の真理値表2に従い結果Qを出力する。
【0057】
【表2】
【0058】
図2において、出力D0〜D3は、それぞれの積分器101〜104が、異なる位相のクロックCLK0〜CLK3で動作しているために、そのままではデータの出力タイミングがそろわない。そこで、図4で最終段のラッチ15は、積分器ごとに、ラッチの段数(遅延時間)を変化させて、出力のタイミングを揃える働きをする。すなわちラッチ15はリタイミング用ラッチである。なお、表1、2において、XはDon't Care(ドントケア)を表す。
【0059】
図6は、加算器12の構成の一例を示す図である。図6を参照すると、電源VDDとグランド間に直列接続されたPチャネルMOSトランジスタM1、NチャネルMOSトランジスタM2、およびNチャネルMOSトランジスタM3を備え、MOSトランジスタM1、M3のゲートにはクロックCLKが共通に入力され、MOSトランジスタM2のゲートには入力データINが入力され、MOSトランジスタM1、M2のドレインの接続点(ノードB)とグランド間には容量値可変型の容量C1が接続され、ノードBとノードA間にはPチャネルMOSトランジスタM4とNチャネルMOSトランジスタM5よりなるCMOSトランスファスイッチ(ゲートにはクロックCLKの相補信号とクロックCLKがそれぞれ入力される)が挿入され、ノードAとグランド間には容量C2が接続されている。
【0060】
クロックCLKがHighの期間に、NチャネルMOSトランジスタM3がオンし、トランジスタM4、M5よりなるトランスファスイッチがオンし、入力データINがHighの時間だけ、NチャネルMOSトランジスタM2がオンし、容量C1、C2を放電する。
【0061】
容量に蓄えられた電圧は、トランジスタM4、M5よりなるトランスファスイッチM4、M5を介して、ノードAに、クロックCLKがLowの期間だけ保持される。
【0062】
クロックCLKがLowの期間、ノードBは、オン状態とされたPチャネルMOSトランジスタM1を介して電源電圧VDDにまで充電される。
【0063】
次のクロックCLKがHighとなるタイミングでは、ノードA、Bの電圧が等しくなるように、容量C1とC2の電荷の再配分が行われるが、C2の容量をC1よりも小さくすることで、ノードBの電圧の変化は、ノードAの電圧の変化よりも小さくなる。
【0064】
ここで、クロックCLKがHighの期間の充放電の時定数は、NチャネルMOSトランジスタM2、M3のオン抵抗と、容量C1の容量値でほぼ決定される。この時定数は、クロックCLK周期の1/2の時間で、放電が完了するようにしなければならないため、動作周波数によって、時定数を変える必要がある。このように時定数を可変するため、容量Cは容量値が可変型とされている。
【0065】
図7は、図6に示した容量C1の構成の一例を示す図である。図7を参照すると、可変容量は並列に接続されたゲート容量の異なる8個のMOSキャパシタMC0〜MC7で構成される。
【0066】
MOSキャパシタMC0〜MC7は、コントロール信号CNTxがLowの時のみチャネルが形成されて大きなゲート容量を持つので、コントロール信号CNT0〜CNT7を制御することで、精度良く容量を制御できる。コントロール信号CNT0〜CNT7はチップ上の8ビットレジスタ20に保持された値で決定され、それぞれインバータINV0〜INV7で反転した値が、MOSキャパシタMC0〜MC7のドレインとソースに共通接続される。
【0067】
図8は、本発明の一実施例の加算器11の内部動作波形を示す図であり、クロックCLK、入力データINと容量C1の充放電電流を示している。図8に示すように、クロックCLKの波形を、方形波からサイン波に近づけることで、入力データINがHighの期間の充放電電流は、クロックCLKがHighの期間の最初と最後が少なくなる。これにより、クロックCLKと入力データINの信号のタイミングがずれた場合でも、前後の入力データINの信号が加算器の出力結果に与える影響が小さくなり、タイミングずれに対しての動作マージンを大きくすることができる。
【0068】
図9は、加算器11の出力から0、1、2の3値を得るための比較器12の構成の一例を示す図であり、基準電圧L用12−2(図4参照)と基準電圧H用12−1(図4参照)の二つの比較回路よりなる。
【0069】
図9(a)を参照すると、電源VDDにソースが接続されゲートが接地されたPチャネルMOSトランジスタよりなる定電流源トランジスタM11と、ソースが共通接続されて定電流源トランジスタM11のドレインに接続され、基準電圧REF(図4における基準電圧H)と入力データINをそれぞれゲートに入力する差動対トランジスタ(PチャネルMOSトランジスタ)M12、M13と、カレントミラー回路を構成し、差動対トランジスタのドレインに接続され能動負荷として機能するNチャネルMOSトランジスタM14、15よりなる差動回路よりなり、NチャネルMOSトランジスタM15のドレインから出力OUTが取り出される。基準電圧REFよりも入力データINの電圧が低いとき、出力OUTはHighレベルを出力する。
【0070】
図9(b)を参照すると、ソースが接地されたNチャネルMOSトランジスタよりなる定電流源トランジスタM27と、ソースが共通接続されて定電流源トランジスタM27のドレインに接続され、基準電圧REF(図4における基準電圧L)と入力データINをそれぞれゲートに入力する差動対トランジスタ(NチャネルMOSトランジスタ)M23、M24と、カレントミラー回路を構成し、差動対トランジスタのドレインに接続され能動負荷として機能するPチャネルMOSトランジスタM21、22よりなる差動回路よりなり、PチャネルMOSトランジスタM22のドレインから出力が取り出される。定電流源トランジスタM27とトランジスタM26はカレントミラー回路を構成し、トランジスタM26のドレインと電源間にはゲートが接地されたPチャネルMOSトランジスタM25が挿入されており、定電流源トランジスタM27は、PチャネルMOSトランジスタM25のドレイン電流のミラー電流で差動対トランジスタM23、M24を駆動する。基準電圧REFよりも入力データINの電圧が低いとき、出力OUTはHighレベルを出力する。
【0071】
図10は、本発明の一実施例の復元器14の構成を示す図である。図10に示した復元器14の構成は、表2の真理値表を実現するものである。この回路は、偶数ビットD0、D2と、奇数ビットD1、D3で別の回路を用いている。図10(a)を参照すると、偶数ビットの復元器は、前の積分器の出力Fの反転信号と、ラッチ13−2(図4参照)の出力Lを入力する否定論理積回路NAND1と、NAND1の出力と、ラッチ13−1(図4参照)の出力HをインバータINV11で反転した信号入力する否定論理積回路NAND2とを備えている。
【0072】
また、図10(b)を参照すると、奇数ビット用の復元器としては、前の積分器の出力Fとラッチ13−2(図4参照)の出力LをインバータINV12で反転した信号を入力する否定論理和回路NOR1と、NOR1の出力と、ラッチ13−1(図4参照)の出力Hを入力する否定論理和回路NOR2とを備えている。
【0073】
D0〜D3の積分器101〜104は、1/4クロック(90°)づつずれて動作しているので、前の積分器の出力Fが入力されてから、出力データQが出力されるまでの時間は、1/4クロック周期以下でなければならず、このため、高速な動作が要求される。
【0074】
そこで、図10に示すように、このバスのゲート段数を減らすために、ロジックの最適化を行った結果、偶数ビットと奇数ビットで別の回路となっている。
【0075】
図11は、本発明の一実施例の復元器14の他の構成を示す図である。この回路では、偶数と奇数のビットで同じ回路を用いる。電源とグランド間に直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタM31、M32、NチャネルMOSトランジスタM33、M34、インバータINV21,INV22を備え、トランジスタM31のゲートにはLをINV21で反転した信号、トランジスタM32、M33のゲートにはF、トランジスタM34のゲートにはHをINV22で反転した信号、電源とグランド間に直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタM35とNチャネルMOSトランジスタM36を備え、トランジスタM35のゲートにはHをINV22で反転した信号、トランジスタM36のゲートにはLをINV21で反転した信号、PチャネルMOSトランジスタM32とNチャネルMOSトランジスタM33のドレインの接続点が、PチャネルMOSトランジスタM35とNチャネルMOSトランジスタM36のドレインの接続点に接続され出力される。
【0076】
図12は、本発明の別の実施例の積分器の構成を示す図である。図12を参照すると、この実施例では、積分器1系統あたり、加算器を2個用意し、それぞれが正負の入力信号を加算し0,1,2の多値データを得る。
【0077】
これにより得られる正、負加算器41−1、41−2の多値データ出力は、表3のようになる。
【0078】
【表3】
【0079】
次の表4は、この実施例における正比較器と負比較器の出力を一覧で示したものである。
【0080】
加算結果の多値のデータ0、1、2の3値であるが、表4では、この出力を1と0の間の電圧に設定した1種類の基準電圧と比較することで、2つの比較器42−1、42−2より、2値のデータを得る。
【0081】
【表4】
【0082】
この比較器の出力と1ビット前に動作している積分器の出力を用いると、表5のようにデータを復元できる。
【0083】
【表5】
【0084】
図13は、表5の判定表を実現するための復元器44の構成の一例を示す図である。ソースが共通接続され、前積分器の相補の出力信号FB、FTをゲートに入力とするNチャネルMOSトランジスタよりなる差動対トランジスタM43、M44と、差動対トランジスタM43、M44の能動負荷を構成するPチャネルMOSトランジスタM41、M42と、差動対トランジスタM43、M44の共通ソースにドレインが接続されゲートに正比較器の正出力TTが接続されたNチャネルMOSトランジスタM45と、トランジスタM45のソースにドレインが接続されゲートに負比較器の正出力BTが接続されたNチャネルMOSトランジスタM46と、差動対トランジスタM43、M44のドレインにドレインが接続され、ソースが共通接続され、ゲートに正比較器の負出力TBと負比較器の負出力BBを入力とするNチャネルMOSトランジスタよりなる差動対トランジスタM47、48と、トランジスタM46のソースと、差動対トランジスタM47、48の共通ソースにドレインが接続されソースがNチャネルMOSトランジスタよりなる定電流源トランジスタM49のドレインに接続され、NチャネルMOSトランジスタよりなる定電流源トランジスタM49とトランジスタM51はカレントミラー回路を構成し、トランジスタM51のドレインと電源間にはゲートが接地されたPチャネルMOSトランジスタM50が挿入されており、定電流源トランジスタM49は、PチャネルMOSトランジスタM50のドレイン電流のミラー電流でトランジスタM43、M44、M45、M46、M47、M48を駆動する。
【0085】
図14は、本発明のさらに別の実施例の構成を示す図である。図14を参照すると、1系列の積分器に対して、2つの復元器14−1、14−2を備え、各々の復元器14−1、14−2は前の積分器の出力が0または1であると仮定してデータの復元を行う。そして、実際に前の積分器の出力が確定した段階で選択器17により、前の積分器の出力が0ならば0と仮定して得られた復元データを出力し、1ならば1と仮定して得られた復元データを出力する。
【0086】
これにより、前の積分器の出力が確定してから自身の出力が確定するまでの時間を短くできる。
【0087】
図15は、本発明のさらに別の実施例の構成を示す図である。図15を参照すると、この積分器では、1系列の積分器に対して、n個の復元器141〜14nを用意し、積分器の1回の加算動作ごとに、復元器を順番に切りかえる。これにより、1つの復元器がデータの復元に使用できる期間が、n回の加算動作分の時間となるので、復元器のタイミングに余裕をもたせることが出来る。
【0088】
図16は、本発明のさらに別の実施例の構成を示す図である。図16を参照すると、この実施例において、積分器は、入力2値データを多値に変換する2値→多値変換回路181〜18nと、2値→多値変換回路181〜18nの出力を増幅する信号増幅回路191〜19nと、信号増幅回路191〜19nの出力を入力とし2値データを出力する復元器14を備えている。微小な入力信号に対して、データの復元を行う場合、図16に示すように、最初に微小信号の段階で、多値データへの変換を行う。生成された多値データは、入力の2値データの半分以下の周波数成分しか持たないので、以降の増幅器191〜19nとなどに必要な周波数帯域を狭くすることができる。
【0089】
図17は本発明のさらに別の実施例の積分器の構成を示す図である。図17を参照すると、この実施例において、積分器は、図4の積分器と同様に加算器・比較器・復元器等から構成されるn個のの副積分器211〜21nと各副積分器の出力のうち1つを選択して出力する選択器22を備えている。
【0090】
図18は本発明の図17の実施例における動作タイミングを示したものである。
【0091】
図18を参照すると、図17の積分器に入力されるクロックからn種類のタイミングを生成し、積分器のサンプル期間を1回毎に別の副積分器に割り当てる。この時、サンプル期間の割り当てられない他のn-1個の副積分器は入力データを保持および復元を行うホールド期間となっている。各々の副積分器の出力は選択器で1つのみが選択されて積分器の外部へ出力される。これにより各副積分器はサンプル時間よりも長いホールド期間を持つため、入力データの復元に長い時間を使えるようになり、タイミングに余裕ができる。
【0092】
図19は本発明のさらに別の実施例の積分器の構成を示す図である。図19を参照すると、図19の積分器も図17の積分器同様にn個の副積分器を持つが、各副積分器の出力をそのまま積分器の外部へ出力する。これにより1つの積分器が1:nのシリアル-パラレル変換を行うこととなり、積分器がm個あれば回路全体では1:n×mのシリアル-パラレル変換を行うことができる。
【0093】
以上本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項の範囲内で当業者であれば成し得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力の2値データをよりも低い周波数成分の多値データに変換することで、回路を構成するトランジスタの最高動作周波数を超える入力データを処理することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施例における入力クロックの一例を示すタイミング図である。
【図4】本発明の一実施例の積分器の構成を示す図である。
【図5】本発明の一実施例の積分器の動作タイミングを示す図である。
【図6】本発明の一実施例の加算器の構成の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施例における可変容量の構成の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施例における加算器の動作波形の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施例における比較器の構成の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施例における復元器の構成の一例を示す図である。
【図11】本発明の一実施例における復元器の構成の他の例を示す図である。
【図12】本発明の別の実施例の積分器の構成を示す図である。
【図13】本発明の別の実施例の復元器の構成を示す図である。
【図14】本発明の他の実施例の復元器の構成を示す図である。
【図15】本発明の他の実施例の復元器の構成を示す図である。
【図16】本発明の他の実施例の構成を示す図である。
【図17】本発明の他の実施例の積分器の構成を示す図である。
【図18】本発明の他の実施例の積分器の動作タイミングを示す図である。
【図19】本発明の他の実施例の積分器の構成を示す図である。
【図20】従来のシフトレジスタ型DEMUXの構成を示す図である。
【図21】従来のツリー型DEMUXの構成を示す図である。
【図22】従来のDEMUXの動作を説明するための図である。
【図23】従来のオーバーサンプル式DEMUXの原理を説明するための図である。
【符号の説明】
10 積分器
11 加算器
12 比較器
13 ラッチ1
14 復元器
15 ラッチ2
17 選択器
18 2値−多値変換器
19 信号増幅器
20 8ビットレジスタ
30 副積分器
31 選択器
32 副積分器
41 加算器
42 比較器
43 ラッチ1
44 復元器
45 ラッチ2
46 バッファ
50 D型フリップフロップ
51 ラッチ
60 1:2デマルチプレクサ
IN,OUT,REF,N,A,B,CH,CL,H,L,F,Q,FT,FB,BT,BB,QT,QB,DT,DB 回路中のノード
CNT0〜CNT7 制御信号
CLK0〜CNT3 クロック信号
INV0〜INV7, INV11〜INV12,INV21〜INV22 インバータ
M1〜M5、M11〜M17、M21〜M29、M31〜M36、M41〜M51 MOSトランジスタ
MC0〜MC7 MOSキャパシタ
Claims (36)
- 時系列で伝送される2値データを読み込み、内部で多値のデータを生成する積分器を複数備え、前記多値のデータより元の2値の時系列データを復元する、構成であり、
複数の前記積分器が、互いのデータを参照することで、元の2値の時系列データを復元する、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項1記載の前記積分器内部で生成される前記多値のデータは、前記時系列で伝送される2値データよりも低い周波数であり、前記多値データより復元される2値の時系列データは複数の2値データが並列に復元されることで、前記時系列で伝送される2値データよりも低い周波数となる、ことを特徴とする通信装置。
- 請求項1記載の通信装置において、
前記積分器が、時系列で伝送される2値データを複数個読み込み、前記複数個の2値データに対応する多値データに変換する手段を備えたことを特徴とする通信装置。 - 請求項3記載の通信装置において、
前記複数個の2値データに対応する多値データに変換する手段が、時系列で伝送される2値データを1データ分ずつ加算して多値データとする、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項1記載の通信装置において、
前記各積分器が、それぞれ前記時系列データの1データ分だけずれたタイミングで動作する、構成とされている、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項5記載の通信装置において、
前記各積分器は、自身よりも、1入力データ分先に動作している積分器のデータを参照する、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項5記載の通信装置において、
前記各積分器は、自身よりも1入力データ分先に動作している積分器によって復元される2値のデータを参照する、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項4記載の通信装置において、
前記複数個の2値データに対応する多値データに変換する手段が、容量と電流スイッチを備え、前記2値データに応じて、前記電流スイッチをオン又はオフさせることで、前記容量に電荷を蓄積または放電させ、加算を行う加算器を備えたことを特徴とする通信装置。 - 請求項8記載の通信装置において、
前記時系列で入力される2値データの1データあたりの期間に対応して、前記容量の値を変化させる、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項9記載の通信装置において、
前記容量が複数のMOSFETのゲート電極を並列に接続することで構成されており、
前記各MOSFETのチャネルを生成または消失させることで、全体の容量値を変化させる、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項8記載の通信装置において、
前記電流スイッチに流れる電流を加算動作中に変動させ、加算の最初と最後に流れる電流の電流値は、加算の最初と最後の中間の加算期間の値よりも、少なくする、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項8記載の通信装置において、
前記電荷を蓄積または放電させる第1の容量のつながるノードに電流スイッチを介して前記第1の容量よりも小さい第2の容量を接続し、前記第1の容量での加算動作が終了した時点で、前記電流スイッチを切断し、前記第2の容量にのみ電荷を保持させて、前記第1の容量は、放電もしくは充電を行って加算前の状態に戻し、
前記第1の容量における次の加算動作開始時に、前記電流スイッチを接続して、前記第2の容量と大きい容量の電位を同じとする、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項4記載の通信装置において、
前記2値データの加算に、前記各積分器あたり、2組の容量と電流スイッチを備え、
前記2値データに応じて、前記2組の電流スイッチをそれぞれ逆極性にオン及びオフさせ、前記2組の容量に、電荷を蓄積または放電させることで加算を行う、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項13記載の通信装置において、
前記2組の容量に蓄えられた多値データに対し、前記多値データの最大値と、それより1段階小さい値の間、もしくは、前記多値データの最小値とそれよりも1段階大きい値の間のいずれか1種の基準電圧と、比較することで、2値のデータに復元する、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項5記載の通信装置において、
前記各積分器の出力部に、前記各積分器の互いのタイミング差に応じたタイミングの遅延装置を備え、タイミングの調整を行う、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項5記載の通信装置において、
前記各積分器の出力部に、前記各積分器の互いのタイミング差に応じたタイミングのラッチを備えたことを特徴とする通信装置。 - 請求項6記載の通信装置において、
前記各積分器は、自身よりも1入力データ分先に動作している積分器より復元される2値のデータを参照するにあたり、前記先に動作している積分器の出力の0または1に対応した2種の自身の復元データをあらかじめ作成しておき、
前記先に動作している積分器の出力が確定した時点で、前記2種の自身の復元データのいずれかを選択手段で選択出力する、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項1記載の通信装置において、
前記各積分器は、元のデータを復元する復元器を複数備え、
前記復元器を、前記積分器の読み込み間隔分のタイミングだけずらせて、並列に動作させる、ことを特徴とする通信装置。 - 請求項1記載の通信装置において、
前記積分器は、時系列で伝送される微小信号を多値データに変換してから、前記多値データ信号の増幅を行う構成とされている、ことを特徴とする通信装置。 - 前記積分器が、入力される2値データを複数ビット分加算する加算器と、
前記加算器で加算した多値データを入力し基準電圧と比較することで複数個の2値データを生成する比較器と、前記比較器から出力される複数個の2値データと前の積分器の出力結果から積分器に入力された元の2値データを復元する復元器と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 入力される2値データを共通に入力とする第1乃至第Nの積分器を備え、
前記第1乃至第Nの積分器は、互いに位相の異なる第1乃至第Nのクロックで駆動されるとともに、i+1番目の積分器は、前記積分器の前の積分器であるi番目の積分器の出力を参照し(ただし、i=Nの場合、N+1番目は1番目となり、1番目の積分器はN番目の積分器の出力を参照する)、
前記各積分器は、入力される2値データを複数ビット分加算する加算器と、
前記加算器で加算した多値のデータを入力し基準電圧と比較することで複数個の2値のデータを生成する比較器と、
前記比較器から出力される複数個の2値のデータと、前記前の積分器の出力結果とから積分器に入力された2値データを復元する復元器と、を備えている、ことを特徴とする通信装置。 - 前記積分器が、前記復元器からの出力を入力しタイミングを調整して出力データとして出力するラッチ回路を備えている、ことを特徴とする請求項21記載の通信装置。
- 前記比較器から並列出力される複数ビットの2値データを前記積分器に入力されるクロックでラッチするラッチ回路群を備え、前記ラッチ回路群の出力が前記復元器に入力される、ことを特徴とする請求項21又は22記載の通信装置。
- 前記積分器に供給されるクロックが、前記積分器の前の積分器に供給されるクロックよりも1ビットデータ分位相が遅れている、ことを特徴とする請求項21乃至23のいずれか一に記載の通信装置。
- 前記入力される2値データを複数ビット分加算する加算器が、高位側電源と低位側電源との間に直列接続された第1導電型の第1のMOSトランジスタと、第2導電型の第2のMOSトランジスタと、第2導電型の第3のMOSトランジスタとを備え、
前記第1のMOSトランジスタと前記第3のMOSトランジスタのゲートには、前記積分器に供給されるクロックが入力され、前記第2のMOSトランジスタのゲートには、入力2値データが入力され、
前記第1のMOSトランジスタと前記第2のMOSトランジスタのドレイン同士の接続点に一端が接続され、他端が前記複数個の2値データを生成する比較器に接続されているトランスファスイッチを備え、
前記トランスファスイッチと前記第1のMOSトランジスタと前記第2のMOSトランジスタのドレインとの接続点に一端が接続され、他端が前記低位側または高位側電源に接続された第1の容量を備え、
前記トランスファスイッチと前記比較器の接続点に一端が接続され他端が前記低位側または高位側電源に接続された第2の容量を備え、
前記第2の容量は、その容量値が前記第1の容量の容量値よりも小さい、ことを特徴とする請求項20乃至24のいずれか一に記載の通信装置。 - 前記第1の容量が、制御信号でオン及びオフされるMOSキャパシタを複数並列に備えて構成されている、ことを特徴とする請求項25記載の通信装置。
- 前記クロックをゲートに入力する前記第3のMOSトランジスタがオンの状態のとき、前記トランスファスイッチがオン状態とされ、前記第3のMOSトランジスタがオフの状態のとき、前記トランスファスイッチがオフ状態とされる、ことを特徴とする請求項25記載の通信装置。
- 前記積分器において、前記加算器が1ビットデータを2つ加算し、
前記比較器は、前記加算器が加算した多値データを入力し、前記加算器の出力が低レベル基準値未満であるか否かを判定する第1の比較回路と、高レベル基準値以上であるか否かを判定する第2の比較回路を備え、前記第1及び第2の比較回路がそれぞれ1ビットづつ2値データを生成することを特徴とする請求項20記載の通信装置。 - 前記積分器には、1データに対して正極性と負極性の信号が入力され、正負の入力信号をそれぞれ加算する正加算器と負加算器を備え、
前記比較器は、前記正加算器と前記負加算器それぞれに対して 1 つづつの比較回路を備え、
前記各比較回路は、前記正加算器と前記負加算器で加算した値をそれぞれ入力し、共通の基準電圧と比較することで二つの2値データを生成する、ことを特徴とする請求項20乃至21のいずれか一に記載の通信装置。 - 前記第1乃至第Nの積分器のうち、奇数番の積分器に含まれる元の2値データを復元する復元器と偶数番の積分器に含まれる復元器において、偶数ビットを復元する回路と、奇数ビットを復元する回路をそれぞれ別の回路で構成されている、ことを特徴とする請求項21記載の通信装置。
- 前記各積分器は、1 つ前の積分器の出力が値0と仮定して2値データを復元する第1の復元器と、
1 つ前の積分器の出力が値1と仮定して2値データを復元する第2の復元器と、
前記第1、第2の復元器の出力と、前記1つ前の積分器の出力を入力して、前記 1 つ前の積分器の出力が値0の場合には前記第1の復元器の出力を出力し、値1の場合には前記第2の復元器の出力を出力する選択器と、
を備えている、ことを特徴とする請求項21記載の通信装置。 - 前記積分器が、入力される2値データを複数ビット分加算する加算器と、前記加算器で加算した多値データを入力し基準電圧と比較することで複数個の2値データを生成する比較器と、
前記比較器の出力を入力し元の2値データに復元する第1乃至第K(ただし、Kは2以上の整数)の復元器と、
を有し、
前記加算器と前記比較器の1回目の加算動作ならびに比較動作で得られた比較結果は、前記第1の復元器に入力され、i(だだし、iは2以上、K以下の整数)回目の比較結果は前記第iの復元器に入力され、i>Kではi/Kの剰余の番目の復元器に入力されるように前記復元器を順番に切り替えるスイッチ手段を備えた、ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記積分器が、電圧で0または1の値を表現する電源電圧よりも振幅の小さい2値データを入力し多値データに変換する回路と、前記変換された多値データの信号電圧の振幅を1倍よりも大きくする信号増幅回路と、前記信号増幅回路の出力を受け、元の2値データに復元する復元器と、を備えている、ことを特徴とする請求項20乃至21のいずれか一に記載の通信装置。
- 請求項1の通信装置において、
前記積分器は複数の副積分器から構成され、積分器の読み込みタイミング毎に副積分器を切り替えて動作させることを特徴とする通信装置。 - 請求項34の通信装置において、1回の積分器の読み込みタイミングにデータの読み込みを行う副積分器は1つのみとすることを特徴とする通信装置。
- シリアルに入力される2値データをパラレル(Nビット)の2値データに変換するデマルチプレクサ回路を備え、
前記デマルチプレクサ回路は、前記シリアルに入力される2値データを共通に入力とする第1乃至第Nの積分器を備え、前記第1乃至第Nの積分器の出力からNビットのパラレル2値データが出力され、
前記第1乃至第Nの積分器は、互いに位相の異なる第1乃至第Nのクロックで駆動されるとともに、i+1番目の積分器は、前記積分器の前の積分器であるi番目の積分器の出力を参照し(ただし、i=Nの場合、N+1番目は1番目となり、1番目の積分器はN番目の積分器の出力を参照する)、
前記各積分器は、入力される2値データを複数ビット分加算する加算器と、
前記加算器で加算した多値のデータを入力し基準電圧と比較することで複数個の2値のデータを生成する比較器と、
前記比較器から出力される前記2値データと前の積分器の出力結果から元の2値データを復元する復元器と、
前記復元器からの出力を入力し、タイミングを調整して、2値データとして出力するラッチ回路と、を備えている、ことを特徴とする通信装置。
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