JPH08223229A - ベースバンド伝送システムおよび送信装置ならびに受信装置 - Google Patents

ベースバンド伝送システムおよび送信装置ならびに受信装置

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JPH08223229A
JPH08223229A JP5203995A JP5203995A JPH08223229A JP H08223229 A JPH08223229 A JP H08223229A JP 5203995 A JP5203995 A JP 5203995A JP 5203995 A JP5203995 A JP 5203995A JP H08223229 A JPH08223229 A JP H08223229A
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JP
Japan
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digital signal
binary
value
baseband
signal
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JP5203995A
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English (en)
Inventor
Takashi Otobe
孝 乙部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同軸ケーブルを介して、周波数帯域が広いデ
ジィタル信号をベースバンドで伝送する場合であって
も、伝送距離の拡大と波形等価器の構成や調整の簡単化
を図ることができるようにする。 【構成】 送信用の2値のデジィタルHDTV信号は、
多重化部101とレベル決定部102により、多重化率
切替部104で設定された多重化率に基づいて、多値の
デジィタルHDTV信号に変換される。この多値のデジ
ィタルHDTV信号は、信号入力部103により、同軸
ケーブル300を介して受信装置200に送られる。受
信装置200に送られた多値のデジィタルHDTV信号
は、多値/2値変換処理により、元の2値のデジィタル
HDTV信号に戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号をベー
スバンドで伝送するベースバンド伝送システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、放送局においては、各種映像機
器を接続してテレビジョン信号を伝送する場合、伝送方
式として、ベースバンド伝送方式を採用するようになっ
ている。これは、次世代のテレビジョン放送方式として
注目されているHDTV方式(高解像度テレビジョン放
送方式)のテレビジョン信号を伝送する場合も同様であ
る。
【0003】ディジタル化されたHDTV方式のテレビ
ジョン信号(以下、「ディジタルHDTV信号」とい
う)をベースバンドで伝送する場合、従来は、伝送媒体
として、同軸ケーブルを用いるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(1)しかしながら、このような従来の方法では、ディ
ジタルHDTV信号の周波数帯域が広いため、ディジタ
ルHDTV信号の伝送距離を延ばすことができないとい
う問題があった。
【0005】すなわち、同軸ケーブルは、伝送信号の周
波数が高くなると、その減衰率が大幅に増大するような
周波数特性を有する。従って、ディジタルHDTV信号
を同軸ケーブルを介して伝送すると、高域成分が大幅に
減衰され、伝送距離を延ばすことができない。例えば、
伝送信号の伝送レートを1.5Gbpsとすると、ナイ
キスト周波数750MHzでの減衰率は、270dB/
Kmにもなる。従って、この場合、伝送距離が大幅に制
限される。
【0006】(2)また、上記従来の方法では,上述し
たような大きな周波数依存性を踏まえて、極く近距離か
ら200〜300mまでの伝送をカバーしようとする
と、広い周波数帯域に渡って波形等化処理を行わなけれ
ばならないため、波形等化器の構成が複雑になると共
に,その調整が難しくなるという問題があった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、同軸ケーブルを介して、ディジタル
HDTV信号のように周波数帯域の広いディジタル信号
を伝送する場合であっても、その伝送距離を延ばすこと
ができると共に、波形等価器の構成と調整の簡単化を図
ることができるベースバンド伝送システムを提供するこ
とにある。
【0008】また、本発明は、上記ベースバンド伝送シ
ステムに用いて好適なベースバンド送信装置およびベー
スバンド受信装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による第1のベー
スバンド伝送システムは、ディジタル信号をベースバン
ドで伝送するもので、前記ディジタル信号の送信側に設
けられ、2値のディジタル信号を多重化して多値のディ
ジタル信号に変換する2値/多値変換手段と、前記ディ
ジタル信号の送信側に設けられ、前記2値/多値変換手
段により生成された前記多値のディジタル信号をベース
バンドで送信する送信手段と、前記ディジタル信号の送
信側に設けられ、前記2値/多値変換手段の多重化率を
切り替え可能な多重化率切替手段と、前記ディジタル信
号の受信側に設けられ、前記送信手段により送信された
前記多値のディジタル信号を受信する受信手段と、前記
ディジタル信号の受信側に設けられ、前記受信手段によ
り受信された前記多値のディジタル信号を前記2値のデ
ィジタル信号に変換する多値/2値変換手段とを備えた
ものである。
【0010】また、本発明による第2のベースバンド伝
送システムは、ディジタル信号をベースバンドで伝送す
るもので、前記ディジタル信号の送信側に設けられ、2
値のディジタル信号を多重化して多値のディジタル信号
に変換する2値/多値変換手段と、前記ディジタル信号
の送信側に設けられ、前記2値/多値変換手段により生
成された前記多値のディジタル信号をベースバンドで送
信する送信手段と、前記ディジタル信号の受信側に設け
られ、前記送信手段により送信された前記多値のディジ
タル信号を受信する受信手段と、前記ディジタル信号の
受信側に設けられ、前記受信手段により受信された前記
多値のディジタル信号の多重化率を判定する多重化率判
定手段と、前記ディジタル信号の受信側に設けられ、前
記多重化率判定手段の判定結果に基づいて、前記受信手
段により受信された前記多値のディジタル信号を前記2
値のディジタル信号に変換する多値/2値変換手段とを
備えた構成とすることもできる。
【0011】更に、本発明による第3のベースバンド伝
送システムは、ディジタル信号をベースバンドで伝送す
るもので、前記ディジタル信号の送信側に設けられ、2
値のディジタル信号を多重化して多値のディジタル信号
に変換する2値/多値変換手段と、前記ディジタル信号
の送信側に設けられ、前記2値/多値変換手段により生
成された前記多値のディジタル信号をベースバンドで送
信する送信手段と、前記ディジタル信号の送信側に設け
られ、前記2値/多値変換手段の多重化率を切り替え可
能な多重化率切替手段と、前記ディジタル信号の受信側
に設けられ、前記送信手段により送信された前記多値の
ディジタル信号を受信する受信手段と、前記ディジタル
信号の受信側に設けられ、前記受信手段により受信され
た前記多値のディジタル信号の多重化率を判定する多重
化率判定手段と、前記ディジタル信号の受信側に設けら
れ、前記多重化率判定手段の判定結果に基づいて、前記
受信手段により受信された前記多値のディジタル信号を
前記2値のディジタル信号に変換する多値/2値変換手
段とを備えた構成としてもよい。
【0012】本発明によるベースバンド送信装置は、ベ
ースバンド伝送システムに適用されるもので、2値のデ
ィジタル信号を多重化して多値のディジタル信号に変換
する2値/多値変換手段と、この2値/多値変換手段に
より生成された前記多値のディジタル信号をベースバン
ドで送信する送信手段と、前記2値/多値変換手段の多
重化率を切り替え可能な多重化率切替手段とを備えてい
る。
【0013】また、本発明によるベースバンド受信装置
は、ベースバンド伝送システムに適用されるもので、2
値のディジタル信号を多値のディジタル信号に変換する
2値/多値変換処理により生成された多値のディジタル
信号を受信する受信手段と、この受信手段により受信さ
れた前記多値のディジタル信号の多重化率を判定する多
重化率判定手段と、この多重化率判定手段の判定結果に
基づいて、前記受信手段により受信された前記多値のデ
ィジタル信号を前記2値のディジタル信号を変換する多
値/2値変換手段とを備えている。
【0014】なお、2値/多値変換手段は、前記多値の
ディジタル信号のレベルを、予め定めた複数の多重化率
のうち最も大きな多重化率を有する多値のディジタル信
号を生成するのに必要な複数のレベルを用いて表すよう
に構成し、また、多値/2値変換手段は、多値のディジ
タル信号のレベルを、予め定めた複数の多重化率のうち
最も大きな多重化率を有する多値のディジタル信号のレ
ベルを判定するのに必要なしきい値を用いて判定するよ
うに構成したものである。更に、多重化率判定手段は、
受信信号の周波数帯域を判定することにより多重化率を
判定するように構成したものである。
【0015】
【作用】第1のベースバンド伝送システムでは、送信用
の2値のディジタル信号は、2値/多値変換手段により
多値のディジタル信号に変換される。これにより送信信
号の周波数帯域が圧縮される。この圧縮率は、要求され
る伝送距離等に基づいて、多重化率切替手段により、2
値/多値変換手段の多重化率を切り替えることにより切
り替えられる。周波数帯域を圧縮された信号は、送信手
段により所定の伝送媒体を介してベースバンドで送信さ
れ、受信手段により受信される。この受信信号は、多値
/2値変換手段により元の2値のディジタル信号に戻さ
れる。
【0016】また、第2のベースバンド伝送システムで
は、2値のディジタル信号は、2値/多値変換手段によ
り多値のディジタル信号に変換された後、送信手段によ
り所定の伝送媒体を介してベースバンドで送信される。
この送信信号は受信手段により受信された後、多重化率
判定手段により多重化率を判定され、この判定結果に基
づいて、多値/2値変換手段により元の2値のディジタ
ル信号に戻される。
【0017】第3のベースバンド伝送システムでは、2
値のディジタル信号は、多重化率切替手段により設定さ
れた多重化率に基づいて、2値/多値変換手段により多
値のディジタル信号に変換された後、所定の伝送媒体を
介してベースバンドで送信され、受信手段により受信さ
れる。この受信信号は、多重化率判定手段により多重化
率を判定され、この判定結果に基づいて多値/2値変換
手段により、元の2値のディジタル信号に戻される。
【0018】また、ベースバンド送信装置では、ベース
バンド伝送システムの送信装置と同じ構成を有するの
で、その送信装置と同様の作用をなす。同様に、ベース
バンド受信装置では、ベースバンド伝送システムの受信
装置と同じ構成を有するので、その受信装置と同様の作
用をなす。
【0019】なお、ベースバンド伝送システムまたはベ
ースバンド送信装置においては、2値/多値変換手段に
より生成される多値のディジタル信号のレベルは、予め
定めた複数の多重化率のうち最も大きな多重化率を有す
る多値のディジタル信号を生成するのに必要な複数のレ
ベルを用いて表される。これにより、受信側で受信信号
のレベルを判定する場合、上記多重化率が最も大きなデ
ィジタル信号のレベルを判定するのに必要な複数のしき
い値を用いて判定するようにすれば、受信信号のレベル
を軟判定することができる。
【0020】また、ベースバンド伝送システムまたはベ
ースバンド受信装置においては、受信信号のレベルが予
め定めた複数の多重化率のうち、最も大きな多重化率を
有する多値のディジタル信号のレベルを判定するのに必
要な複数のしきい値を用いて判定される。これにより、
送信側において多値のディジタル信号を生成する場合、
この信号のレベルを上記多重化率が最も大きなディジタ
ル信号を生成するのに必要な複数のレベルを用いて表す
ようにすれば、受信信号のレベルを軟判定することがで
きる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
詳細に説明する。なお、以下の説明では、本発明をディ
ジタルHDTV信号のベースバンド伝送システムに適用
する場合を代表として説明する。
【0022】まず、本発明の第1の実施例を説明する。
図1は第1の実施例に係るベースバンド伝送システムの
構成を表すものである。
【0023】図示のベースバンド伝送システムは、ディ
ジタルHDTV信号をベースバンドで送信する送信装置
100と、この送信装置100の送信信号を受信する受
信装置200と、これらを接続する同軸ケーブル300
とを有する。
【0024】送信装置100は、2値のディジタルHD
TV信号を多値のディジタルHDTV信号に変換し、こ
の変換信号を同軸ケーブル300を介してベースバンド
で送信する機能を有する。受信装置200は、同軸ケー
ブル300を介して送られてきた多値のディジタルHD
TV信号を受信し、この受信信号を元の2値のディジタ
ルHDTV信号に戻す機能を有する。
【0025】送信装置100において、多重化部101
とレベル決定部102は、2値のディジタルHDTV信
号を多値のディジタルHDTV信号に変換する2値/多
値変換手段を構成する。信号出力部103は、多値のデ
ィジタルHDTV信号をベースバンドで送信する送信手
段を構成する。多重化率切替部104は、2値/多値変
換手段の多重化率を切り替え可能な多重化率切替手段を
構成する。
【0026】2値/多値変換手段において、多重化部1
01は、図示しない符号化部の符号化処理により得られ
た2値のディジタルHDTV信号を、多重化率切替部1
04により設定された多重化率に基づいて、多重化する
機能を有する。
【0027】ここで、多重化率とは、多値のディジタル
HDTV信号の1レベル当たりに割り当てられる2値の
ディジタルHDTV信号のビット数をいう。この多重化
率は、多値のディジタルHDTV信号のレベル数を2m
(mは1以上の整数)とすると、mで表される(なお、
m=1の場合というのは実質的に多値化を行わない場合
に相当する)。また、多重化とは、2値のディジタルH
DTV信号のビット列を、mビットずつ区切り、mビッ
トの符号列に変換することをいう。
【0028】レベル決定部102は、上記多重化により
得られたmビットの符号列を、各符号ごとにデコード
し、このデコード結果に基づいて、各符号のレベルを決
定する機能を有する。この機能により、2m 値のディジ
タルHDTV信号が得られる。
【0029】この場合、このディジタルHDTV信号の
レベルは、その多重化率mに関係なく、常に、多重化率
切替部104で切替え設定可能な複数の多重化率mのう
ち、最も大きな多重化率mを有するディジタルHDTV
信号を生成するのに必要な複数のレベルを用いて表され
る。
【0030】これは、受信装置200で、受信信号のレ
ベルを判定する場合、軟判定により判定するためであ
る。このため、この受信装置200で、受信信号のレベ
ルを判定する場合は、上記多重化率mが最も大きな多値
のディジタルHDTV信号のレベルを判定するのに必要
な複数のしきい値を用いて判定するようになっている。
【0031】これを図2を参照しながら説明する。な
お、以下の説明では、多重化率切替部104が3,2,
1の3つの多重化率mを切替え設定可能な場合を代表と
して説明する。ここで、切替え可能な多重化率mに1を
含めるのは、例えば2値のままでも要求される伝送距離
を確保できる場合に対処するためである。
【0032】この場合、最も大きな多重化率mは3であ
る。従って、多重化率mが2または1のディジタルHD
TV信号(4値または2値のディジタルHDTV信号)
を生成する場合、このディジタルHDTV信号のレベル
は、多重化率mが3のディジタルHDTV信号(8値の
ディジタルHDTV信号)を生成するための8個のレベ
ルで表される。
【0033】図2において、レベル1〜8が、この8個
のレベルである。8値のディジタルHDTV信号を生成
する場合、3ビットの8個の符号“000”,“00
1”,…,“111”は、8個のレベル1〜8に1つず
つ割り付けられる。
【0034】これに対し、4値のディジタルHDTV信
号を生成する場合は、2ビットの4個の符号“00”,
“01”,“10”,“11”は、上記8個のレベル1
〜8からとびとびに選択された4個のレベル、例えばレ
ベル1,3,6,8に1つずつ割り付けられる。同様
に、2値のディジタルHDTV信号を生成する場合も、
1ビットの2個の符号“0”,“1”は、上記8個のレ
ベル1〜8からとびとびに選択された2個のレベル、例
えばレベル1,8に1つずつ割り付けられる。
【0035】受信装置200は、このような符号割付に
より生成されたディジタルHDTV信号のレベルを判定
する場合、常に、8値のディジタルHDTV信号のレベ
ルを判定するのに必要な複数のしきい値を用いて判定す
る。図2において、#1〜#9がこのしきい値である。
【0036】なお、8値のディジタルHDTV信号のレ
ベルを判定するには、原理的には、#2から#8までの
7個のしきい値があればよい。しかし、本実施例では、
#1から#9までの9個のしきい値を用いている。これ
は、受信信号のレベルがなんらかの原因で大きく変動し
た場合に、判定誤りが生じるのを防止するためである。
【0037】すなわち、受信信号のレベルが何らかの原
因で、レベル1より小さくなったり、レベル8より大き
くなった場合、#2から#8までの7個のしきい値を用
いる構成では、このレベルがレベル1あるいは8と判定
されてしまうことがある。そこで、本実施例では、しき
い値#1,#9を設け、受信信号のレベルがしきい値#
1より小さい場合やしきい値#9より大きい場合は、こ
のレベルが何らかの原因で変動したものとみなして、レ
ベルの判定を行わないようになっている。
【0038】次に、上記構成において、本実施例による
ベースバンド伝送システムの動作を説明する。
【0039】このシステムでは、図示しない符号化部か
ら出力される2値のディジタルHDTV信号は、多重化
部101に供給され、多重化率切替部104により設定
された多重化率mに基づいて多重化される。これによ
り、2値のディジタルHDTV信号は、mビットずつ区
切られ、mビットの符号列に変換される。
【0040】このmビットの符号列は、レベル決定部1
02に供給され、各符号ごとにデコードされる。そし
て、このデコード結果に基づいて、信号のレベルが決定
される。これにより、2m 値のディジタルHDTV信号
が得られる。この2m 値のディジタルHDTV信号は、
信号出力部103により、同軸ケーブル300を介して
受信装置200に送られる。受信装置200に送られた
m 値のディジタルHDTV信号は、2値/多値変換処
理により、元の2値のディジタル信号に戻される。
【0041】いま、多重化部101に供給される2値の
ディジタルHDTV信号を図3(a)に示すようなもの
とする。また、受信装置200が対処可能な多重化率m
が「2」であるとする。
【0042】この場合、送信装置100では、多重化率
切替部104により、多重化率mが「2」に設定され
る。これにより、図3(a)に示すディジタルHDTV
信号のビット列は、図3(b)に示すように、2ビット
ずつ区切られる。その結果、2ビットの符号列“0
1”,“11”,“00”,“10”,“00”,…が
得られる。
【0043】各符号は、レベル決定部102でデコード
される。そして、このデコード結果に基づいて、4値の
ディジタルHDTV信号のレベルが決定される。これに
より、図3(c)に示すように、レベルが3→8→1→
6→1,…と変化する4値のディジタルHDTV信号が
得られる。この4値のディジタルHDTV信号は、受信
装置200に送信され、図3(a)に示す2値のディジ
タルHDTV信号に戻される。
【0044】なお、詳細な説明は省略するが、受信装置
200が多重化率3あるいは1に対処可能な場合は、多
重化率切替部104により、多重化率mが「3」あるい
は「1」に設定される。
【0045】本実施例のベースバンド伝送システムによ
れば、以下のような効果が得られる。
【0046】(1)まず、本実施例では、送信装置10
0に、2値のディジタルHDTV信号を多値のディジタ
ルHDTV信号に変換して送信する機能を設け、受信装
置200に、受信信号を多値のディジタルHDTV信号
から2値のディジタルHDTV信号に戻す機能を設ける
ようにしたので、同軸ケーブル300を介して実際に伝
送される信号の周波数帯域を本来の伝送信号(2値のデ
ィジタルHDTV信号)の周波数帯域より狭く(圧縮)
することができる。これにより、同軸ケーブル300の
減衰特性の影響を受け難くすることができるので、ディ
ジタルHDTV信号の伝送距離を延ばすことができると
共に、波形等化器の構成と調整を簡単化することができ
る。
【0047】なお、この効果は、多重化率を大きくする
ことにより増大させることができる。これを図4を用い
て説明する。この図4は、各多重化率1(2値),2
(4値),3(8値)におけるナイキスト周波数と、1
00mあたりの減衰率と、誤り率を示す図である。な
お、減衰率と、誤り率は同軸ケーブル300が5C2W
の同軸ケーブルである場合を代表として示す。
【0048】いま、ディジタルHDTV信号の伝送レー
トを1.5Gbpsとすると、多重化率1,2,3での
ナイキスト周波数は、それぞれ750MHz,375M
Hz,250MHzとなる。また、各ナイキスト周波数
での100mあたりの減衰率は、27dB,18dB,
14dBとなる。これから、多重化率mを大きくする
と、信号の周波数帯域が狭くなり高域成分の減衰率が低
くなることがわかる。よって、多重化率mを大きくする
ことにより、伝送距離の拡大等の効果を高めることがで
きる。
【0049】(2)また、本実施例では、送信装置10
0に、多重化率mの切替え機能を設けるようにしたの
で、多重化率mの異なる複数の受信装置200に対処す
ることができる。これにより、例えば、要求される伝送
距離がさほど大きくないにもかかわらず、予め定めた多
重化率mが大きいために、多値/2値変換構成の複雑な
受信装置200を用いなければならないという問題を無
くすことができる。
【0050】すなわち、多値化によって伝送信号の周波
数帯域を圧縮するためには、多重化率mを固定にするよ
うにしてもよい。しかし、このような構成では、予め定
めた多重化率mが大きいと、要求される伝送距離がさほ
ど大きくない場合であっても、多値/2値変換構成の複
雑な受信装置を用いなければならない。これに対し、本
実施例では、多重化率mを自由に切り替えることができ
るので、要求される伝送距離がさほど大きくない場合
は、受信装置200として、多重化率mの小さな受信装
置、すなわち、多値/2値変換構成の簡単な受信装置を
用いることができる。
【0051】(3)また、本実施例では、多重化率mの
小さなディジタルHDTV信号のレベルを判定する場
合、多重化率mが最も大きなディジタルHDTV信号の
レベル判定を利用して判定するようにしたので、この判
定を軟判定により行うことができる。これにより、多重
化率mの小さい受信信号のレベルの判定精度を高めるこ
とができる。
【0052】(4)また、本実施例では、受信信号の多
重化率mを判定する場合、受信信号の周波数帯域を判定
することにより判定するようにしたので、判定構成を簡
単にすることができる。すなわち、受信信号の多重化率
mを判定する構成としては、判定専用の信号を用いる構
成が考えられる。しかし、このような構成では、送信装
置400から受信装置500に、主信号(ディジタルH
DTV信号)とは別に、判定専用の信号を送信する必要
がある。これにより、この場合は、多重化率mの判定構
成が複雑になる可能性がある。これに対して、本実施例
では、主信号のみを送信すればよいので、判定専用の信
号を送信する場合より判定構成を簡単にすることができ
る。
【0053】(5)更に、本実施例では、切替え可能な
多重化率mに「1」を含めるようにしたので、2値のま
までも要求される伝送距離を確保することができる。
【0054】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
【0055】第1の実施例では、受信装置として1つの
多重化率mにのみ対処可能な受信装置200を設ける場
合を説明した。これに対して、本実施例では、複数の多
重化率mに対処可能な受信装置を設けるようにしたもの
である。
【0056】図5は第2の実施例に係るベースバンド伝
送システムの主として受信装置側の構成を表すものであ
る。図示のベースバンド伝送システムも、第1の実施例
のベースバンド伝送システムと同様に、2値のディジタ
ルHDTV信号を多値のディジタルHDTV信号に変換
する送信装置400と、受信信号を多値のディジタルH
DTV信号から元の2値のディジタルHDTV信号に戻
す受信装置500と、これらを接続する同軸ケーブル6
00を有する。
【0057】送信装置400は、先の実施例とは異な
り、1つの多重化率mにのみ対処可能となっている。こ
れに対し、受信装置500は、複数の多重化率mに対処
可能となっている。なお、以下の説明では、3つの多重
化率3,2,1に対処可能な場合を代表として説明す
る。
【0058】受信装置500において、信号入力部50
1は、送信装置400から同軸ケーブル600を介して
送られてきた2m 値のディジタルHDTV信号を受信す
る受信手段を構成する。この信号入力部501は、受信
信号から多重化率mが最も小さいディジタルHDTV信
号の周波数帯域に存在する信号成分を抽出する。いまの
例では、多重化率mが「1」のディジタルHDTV信号
(2値のディジタルHDTV信号)の周波数帯域に存在
する信号成分を抽出する。
【0059】フィルタ502〜504と、検波器505
〜507と、レベル判定器508〜510と、多重化率
判定部511は、受信信号の多重化率mを判定する多重
化率判定手段を構成する。この多重化率判定手段は、受
信信号の周波数帯域を判定することにより、受信信号の
多重化率mを判定する。
【0060】すなわち、フィルタ502,503,50
4は、それぞれ信号入力部501の抽出出力から、周波
数F1,F2,F3の信号成分を抽出する。ここで、周
波数F1は、図6に示すように、多重化率が3(8値)
と、2(4値)と、1(2値)の3個のディジタルHD
TV信号の周波数帯域W8,W4,W2に含まれる。こ
れに対し、周波数F2は、多重化率mが2(4値)と、
1(2値)の2個のディジタルHDTV信号の周波数帯
域W4,W2にのみ含まれる。また、周波数F1は、多
重化率mが1(2値)のディジタルHDTV信号の周波
数帯域W2にのみ含まれる。
【0061】従って、フィルタ502,503,504
の抽出出力を監視することにより、受信信号の周波数帯
域W8,W4,W2を判定することができる。これによ
り、フィルタ502,503,504の抽出出力を監視
することにより、受信信号の多重化率mを判定すること
ができる。
【0062】なお、周波数F1,F2,F3は、例え
ば、それぞれ次式で表される。
【0063】0<F1<Fn8(1−α) Fn8(1−α)<F2<Fn4(1−α) Fn4(1−α)<F3<Fn2(1−α)
【0064】ここで、Fn8,Fn4,Fn2は、それ
ぞれ8値、4値、2値のナイキスト周波数を表してい
る。また、αはロールオフ率を表すものである。
【0065】検波部505〜507は、それぞれ対応す
るフィルタ502〜504の抽出出力を検波する機能を
有する。レベル判定部508〜510は、それぞれ対応
する検波部505〜507の検波出力と1つのしきい値
とを比較することにより、検波出力のレベルを信号「有
り」と「無し」の2値(2態様)で判定する機能を有す
る。多重化率判定部511は、レベル判定部508〜5
10の判定結果に基づいて、受信信号の多重化率mを判
定する機能を有する。
【0066】自動波形等化部512と、8レベル判定部
513と、復号部514と、位相比較部515と、電圧
制御発振部516と、1/n分周部517は、上述した
多重化率判定手段の判定結果に基づいて、受信信号を2
m 値のディジタルHDTV信号から元の2値のディジタ
ルHDTV信号に戻す多値/2値変換手段を構成する。
【0067】ここで、自動波形等化部512は、受信信
号の波形等化を行う機能を有する。この波形等化は、例
えば、特性を切替え可能な可変フィルタを用いて行われ
る。この可変フィルタの特性は、上述した多重化率判定
部511の判定結果に基づいて切り替えられる。
【0068】8レベル判定部513は、受信信号のレベ
ルを判定する機能を有する。この判定は、先の第1の実
施例と同様に、受信信号のレベルと図2に示す9個のし
きい値#1〜#9とを比較することにより行われる。従
って、送信装置400は、これが4値あるいは2値のデ
ィジタルHDTV信号を生成する装置であっても、生成
するディジタル信号のレベルを8値のディジタルHDT
V信号を生成するのに必要な複数のレベルを用いて表
す。
【0069】復号部514は、8レベル判定部513に
より判定されたレベルを2値のディジタルHDTV信号
のビット列に復号する機能を有する。
【0070】位相比較部515と、電圧制御発振部51
6と、1/n分周部517は、復号用のクロック信号を
再生する位相同期ループ回路を構成する。
【0071】ここで、位相比較部515は、受信信号と
1/n分周部517の分周出力との位相を比較すること
により、両者の位相差を検出する機能を有する。電圧制
御発振部517は、位相比較部516の位相比較結果に
基づいて、発振周波数を制御されることにより、受信信
号に位相同期した1.5GHzのクロック信号を出力す
る機能を有する。1/n分周部517は、この1.5G
Hzのクロック信号を分周することにより、復号用のク
ロック信号を生成する機能を有する。
【0072】次に、上記構成において、本実施例による
ベースバンド伝送システムの動作を説明する。
【0073】送信装置400から出力される2m 値のデ
ィジタルHDTV信号は同軸ケーブル600を介して受
信装置500に送られる。受信装置500に送られた信
号は、信号入力部501に供給され、2値のディジタル
HDTV信号の周波数帯域W2に含まれる信号成分を抽
出される。
【0074】これにより、受信信号が2値のディジタル
HDTV信号である場合は、図6の周波数帯域W2を有
する信号が抽出され、4値のディジタルHDTV信号で
ある場合は、周波数帯域W4を有する信号が抽出され、
8値のディジタルHDTV信号である場合は、周波数帯
域W8を有する信号が抽出される。
【0075】信号入力部501の抽出出力は、フィルタ
502〜504に供給される。これにより、受信信号が
2値のディジタルHDTV信号である場合は、各フィル
タ502〜504によって、それぞれ周波数F1,F
2,F3の信号成分が抽出される。その結果、検波部5
05〜507の検波出力は、いずれもレベル判定部50
8〜510のしきい値を越える。これにより、レベル判
定部508〜510の判定結果は、いずれも図7に示し
たように信号「有り」となる。従って、この場合は、多
重化率判定部511では受信信号の多重化率mが「1」
と判定される。
【0076】これに対し、受信信号が4値のディジタル
HDTV信号である場合は、フィルタ502,503に
よって、周波数F1,F2の信号成分は抽出されるが、
フィルタ504によって、周波数F3の信号成分は抽出
されない。これにより、検波部505,506の検波出
力は、レベル判定部508,509のしきい値より大き
くなるが、検波部507の検波出力は、レベル判定部5
10のしきい値より小さくなる。
【0077】その結果、レベル判定部508,509の
判定結果は信号「有り」となるが、レベル判定部510
の判定結果は信号「無し」となる。従って、この場合
は、多重化率判定部511では、多重化率mが「2」と
判定される。
【0078】また、受信信号が8値のディジタルHDT
V信号である場合は、フィルタ502によって、周波数
F1の信号成分は抽出されるが、フィルタ503,50
4によって、周波数F2,F3の信号成分は抽出されな
い。これにより、検波部505の検波出力は、レベル判
定部508のしきい値より大きくなるが、検波部50
6,507の検波出力は、レベル判定部509,510
のしきい値より小さくなる。
【0079】その結果、レベル判定部508の判定結果
は信号「有り」となるが、レベル判定部509,510
の判定結果は信号「無し」となる。これにより、この場
合は、多重化率判定部511では、多重化率mが「3」
と判定される。
【0080】信号入力部501の抽出出力は、さらに、
自動波形等化部512と位相比較部515に供給され
る。自動波形等化部515に供給された受信信号は、可
変フィルタを用いて波形等化処理を受ける。これによ
り、伝送中に歪んだ周波数特性や位相が補正される。こ
の場合、可変フィルタの特性は、多重化率判定部511
の判定結果に基づいて、受信信号の多重化率mに合わせ
られる。
【0081】波形等化処理を受けた受信信号は、8レベ
ル判定部513に供給され、図2に示す9個のしきい値
#1〜#9を用いてレベル判定される。これにより、受
信信号が、例えば、図3(c)に示すような4値のディ
ジタルHDTV信号とすると、750MHz周期で、
「3→8→1→6→1」という判定結果が得られる。
【0082】この判定結果は復号部514に供給され、
復号用のクロック信号を用いて復号される。これによ
り、図3(a)に示すような2値のディジタルHDTV
信号が得られる。
【0083】なお、1/n分周部517の分周比1/n
は、受信信号の多重化率mが「1」の場合は、1/1に
設定され、「2」の場合は、1/2に設定され、「3」
の場合は、1/3に設定される。これにより、受信信号
の多重化率mが「1」の場合は、1.5GHzのクロッ
ク信号が再生され、「2」の場合は、750MHzのク
ロック信号が再生され、「3」の場合は、500MHz
のクロック信号が再生される。
【0084】本実施例においても、先の実施例の
(1),(3),(4)の効果を得ることができること
は勿論、さらに次のような効果を得ることができる。
【0085】すなわち、本実施例では、受信装置500
に、受信信号の多重化率mを判定する機能を設けるよう
にしたので、多重化率mの異なる複数の送信装置400
に対処することができる。これにより、要求される伝送
距離がさほど大きくないにもかかわらず、予め定めた多
重化率mが大きいために、2値/多値変換構成の複雑な
送信装置400を用いなければならないという問題を無
くすことができる。
【0086】以上実施例を挙げて本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に限定するものではない。
【0087】(1)例えば、第1,第2の実施例では、
多重化率mの小さい受信信号のレベルを判定する場合、
軟判定により判定する場合を説明したが、硬判定により
判定するようにしてもよい。すなわち、2m 値のディジ
タルHDTV信号のレベルを2m 値で判定するようにし
てもよい。
【0088】(2)また、第2の実施例では、受信信号
の多重化率mを判定する場合、主信号を用いて判定する
場合を説明したが、判定専用の信号を用いて判定するよ
うにしてもよい。
【0089】(3)更に、第1の実施例では、送信装置
100のみが複数の多重化率mに対処可能な場合を説明
し、第2の実施例では、受信装置500のみが複数の多
重化率mに対処可能な場合を説明したが、送信装置と受
信装置の両方をそれぞれ複数の多重化率mに対処可能な
ように構成してもよい。すなわち、第1の実施例におい
て、受信装置200に代えて、第2の実施例の受信装置
500を適用すればよく、このような構成により、第1
の実施例および第2の実施例双方の効果を得ることがで
きる。
【0090】(4)また、第1,第2の実施例では、本
発明を、伝送媒体として同軸ケーブルを用いるベースバ
ンド伝送システムに適用した場合について説明したが、
本発明は、同軸ケーブル以外の伝送媒体、例えば、光フ
ァイバを用いるベースバンド伝送システムにも適用する
ことができる。
【0091】(5)更に、第1,第2の実施例では、本
発明をディジタルHDTV信号を伝送するベースバンド
伝送システムに適用した場合について説明したが、本発
明は、ディジタルHDTV信号以外のディジタル信号を
伝送するベースバンド伝送システムにも適用することが
できる。
【0092】その他にも、本発明はその要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施可能であることはいうまでも
ない。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1または
第3のベースバンド伝送システムまたはベースバンド送
信装置によれば、2値のディジタル信号を多値のディジ
タル信号に変換して伝送するようにしたので、伝送媒体
を介して実際に伝送される信号の周波数帯域を本来の伝
送信号の周波数帯域より狭くすることが可能になり、伝
送媒体として同軸ケーブルを用いた場合でも、この同軸
ケーブルの減衰特性の影響を受け難くすることができ、
伝送信号の伝送距離を延ばすことができると共に、波形
等化器の構成と調整を簡単化することができる。また、
送信側に、多重化率の切替手段を設けるようにしたの
で、多重化率の異なる複数の受信装置に対処することが
でき、これにより送信装置の互換性を高めることができ
るという効果を奏する。
【0094】また、本発明の第2または第3のベースバ
ンド伝送システムまたはベースバンド受信装置によれ
ば、同様に、伝送距離を延ばすことができると共に波形
等化器の構成と調整を簡単化することができる。更に、
受信側に、多重化率の判定手段を設けるようにしたの
で、多重化率の異なる複数の送信装置に対処することが
でき、受信装置の互換性を高めることができる。
【0095】更に、本発明のベースバンド伝送システム
またはベースバンド送信装置において、多値のディジタ
ル信号を生成する場合、この信号のレベルを、多重化率
が最も大きな多値のディジタル信号を生成するのに必要
な複数のレベルを用いて表すようにすれば、受信側にお
いて受信信号のレベルを判定する場合、多重化率が最も
大きなディジタル信号のレベルを判定するのに必要な複
数のしきい値を用いて判定することにより、受信信号の
レベル判定を軟判定により行うことができ、多重化率の
小さな受信信号のレベル判定精度を高めることができる
という効果を奏する。
【0096】また、本発明のベースバンド伝送システム
またはベースバンド受信装置において、受信側で、受信
信号のレベルを判定する場合、多重化率の最も大きな多
値のディジタル信号のレベルを判定するのに必要なしき
い値を用いて判定するようにすれば、送信側において多
値のディジタル信号を生成する場合、この信号のレベル
を多重化率が最も大きな多値のディジタル信号を生成す
るのに必要な複数のレベルを用いて表すことにより、受
信信号のレベルを軟判定することができ、多重化率の小
さな受信信号のレベル判定精度を高めることができると
いう効果を奏する。
【0097】更に、本発明のベースバンド伝送システム
またはベースバンド受信装置において、受信信号の多重
化率の判定を受信信号の周波数帯域を判定することによ
り行うようにすれば、判定専用の信号を用いて判定する
場合より、多重化率の判定構成を簡単化することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るベースバンド伝送
システムの構成を表すブロック図である。
【図2】第1の実施例のレベル決定部の符号の割付けを
説明するための図である。
【図3】第1の実施例の2値/多値変換動作を説明する
ための図である。
【図4】第1の実施例に係るベースバンド伝送システム
の効果を説明するための図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係るベースバンド伝送
システムの構成を表すブロック図である。
【図6】第2の実施例のフィルタの特性を説明するため
の周波数特性図である。
【図7】第2の実施例の多重化率判定動作を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
100,400 送信装置 200,500 受信装置 300,600 同軸ケーブル 101 多重化部 102 レベル決定部 103 信号出力部 104 多重化率切替部 501 信号入力部 502,503,504 フィルタ 505,506,507 検波部 508,509,510 レベル判定部 511 多重化率判定部 512 自動波形等化部 513 8レベル判定部 514 復号部 515 位相比較部 516 電圧制御発振部 517 1/n分周部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル信号をベースバンドで伝送す
    るベースバンド伝送システムにおいて、 前記ディジタル信号の送信側に設けられ、2値のディジ
    タル信号を多重化して多値のディジタル信号に変換する
    2値/多値変換手段と、 前記ディジタル信号の送信側に設けられ、前記2値/多
    値変換手段により生成された前記多値のディジタル信号
    をベースバンドで送信する送信手段と、 前記ディジタル信号の送信側に設けられ、前記2値/多
    値変換手段の多重化率を切り替え可能な多重化率切替手
    段と、 前記ディジタル信号の受信側に設けられ、前記送信手段
    により送信された前記多値のディジタル信号を受信する
    受信手段と、 前記ディジタル信号の受信側に設けられ、前記受信手段
    により受信された前記多値のディジタル信号を前記2値
    のディジタル信号に変換する多値/2値変換手段とを備
    えたことを特徴とするベースバンド伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記2値/多値変換手段は、前記多値の
    ディジタル信号のレベルを、予め定めた複数の多重化率
    のうち最も大きな多重化率を有する多値のディジタル信
    号を生成するのに必要な複数のレベルを用いて表すよう
    に構成されたことを特徴とする請求項1記載のベースバ
    ンド伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記多値/2値変換手段は、前記多値の
    ディジタル信号のレベルを、予め定めた複数の多重化率
    のうち最も大きな多重化率を有する多値のディジタル信
    号のレベルを判定するのに必要な複数のしきい値を用い
    て判定するように構成されたことを特徴とする請求項1
    記載のベースバンド伝送システム。
  4. 【請求項4】 ディジタル信号をベースバンドで伝送す
    るベースバンド伝送システムにおいて、 前記ディジタル信号の送信側に設けられ、2値のディジ
    タル信号を多重化して多値のディジタル信号に変換する
    2値/多値変換手段と、 前記ディジタル信号の送信側に設けられ、前記2値/多
    値変換手段により生成された前記多値のディジタル信号
    をベースバンドで送信する送信手段と、 前記ディジタル信号の受信側に設けられ、前記送信手段
    により送信された前記多値のディジタル信号を受信する
    受信手段と、 前記ディジタル信号の受信側に設けられ、前記受信手段
    により受信された前記多値のディジタル信号の多重化率
    を判定する多重化率判定手段と、 前記ディジタル信号の受信側に設けられ、前記多重化率
    判定手段の判定結果に基づいて、前記受信手段により受
    信された前記多値のディジタル信号を前記2値のディジ
    タル信号に変換する多値/2値変換手段とを備えたこと
    を特徴とするベースバンド伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記2値/多値変換手段は、前記多値の
    ディジタル信号のレベルを、予め定めた複数の多重化率
    のうち最も大きな多重化率を有する多値のディジタル信
    号を生成するのに必要な複数のレベルを用いて表すよう
    に構成されたことを特徴とする請求項4記載のベースバ
    ンド伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記多値/2値変換手段は、前記多値の
    ディジタル信号のレベルを、予め定めた複数の多重化率
    のうち最も大きな多重化率を有する多値のディジタル信
    号のレベルを判定するのに必要な複数のしきい値を用い
    て判定するように構成されたことを特徴とする請求項4
    記載のベースバンド伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記多重化率判定手段は、前記受信手段
    により受信された前記多値のディジタル信号の周波数帯
    域を判定することにより前記多重化率を判定するように
    構成されていることを特徴とする請求項4記載のベース
    バンド伝送システム。
  8. 【請求項8】 ディジタル信号をベースバンドで伝送す
    るベースバンド伝送システムにおいて、 前記ディジタル信号の送信側に設けられ、2値のディジ
    タル信号を多重化して多値のディジタル信号に変換する
    2値/多値変換手段と、 前記ディジタル信号の送信側に設けられ、前記2値/多
    値変換手段により生成された前記多値のディジタル信号
    をベースバンドで送信する送信手段と、 前記ディジタル信号の送信側に設けられ、前記2値/多
    値変換手段の多重化率を切り替え可能な多重化率切替手
    段と、 前記ディジタル信号の受信側に設けられ、前記送信手段
    により送信された前記多値のディジタル信号を受信する
    受信手段と、 前記ディジタル信号の受信側に設けられ、前記受信手段
    により受信された前記多値のディジタル信号の多重化率
    を判定する多重化率判定手段と、 前記ディジタル信号の受信側に設けられ、前記多重化率
    判定手段の判定結果に基づいて、前記受信手段により受
    信された前記多値のディジタル信号を前記2値のディジ
    タル信号に変換する多値/2値変換手段とを備えたこと
    を特徴とするベースバンド伝送システム。
  9. 【請求項9】 前記2値/多値変換手段は、前記多値の
    ディジタル信号のレベルを、予め定めた複数の多重化率
    のうち最も大きな多重化率を有する多値のディジタル信
    号を生成するのに必要な複数のレベルを用いて表すよう
    に構成されたことを特徴とする請求項8記載のベースバ
    ンド伝送システム。
  10. 【請求項10】 前記多値/2値変換手段は、前記多値
    のディジタル信号のレベルを予め定めた複数の多重化率
    のうち最も大きな多重化率を有する多値のディジタル信
    号のレベルを判定するのに必要な複数のしきい値を用い
    て判定するように構成されたことを特徴とする請求項8
    記載のベースバンド伝送システム。
  11. 【請求項11】 前記多重化率判定手段は、前記受信手
    段により受信された前記多値のディジタル信号の周波数
    帯域を判定することにより前記多重化率を判定するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項8記載のベースバ
    ンド伝送システム。
  12. 【請求項12】 ディジタル信号をベースバンドで送信
    するベースバンド送信装置において、 2値のディジタル信号を多重化して多値のディジタル信
    号に変換する2値/多値変換手段と、 この2値/多値変換手段により生成された前記多値のデ
    ィジタル信号をベースバンドで送信する送信手段と、 前記2値/多値変換手段の多重化率を切り替え可能な多
    重化率切替手段とを備えたことを特徴とするベースバン
    ド送信装置。
  13. 【請求項13】 前記2値/多値変換手段は、前記多値
    のディジタル信号のレベルを、予め定めた複数の多重化
    率のうち最も大きな多重化率を有する多値のディジタル
    信号を生成するのに必要な複数のレベルを用いて表すよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項12記載のベー
    スバンド送信装置。
  14. 【請求項14】 ベースバンドで送られてきたディジタ
    ル信号を受信するベースバンド受信装置において、 2値のディジタル信号を多値のディジタル信号に変換す
    る2値/多値変換処理により生成された多値のディジタ
    ル信号を受信する受信手段と、 この受信手段により受信された前記多値のディジタル信
    号の多重化率を判定する多重化率判定手段と、 この多重化率判定手段の判定結果に基づいて、前記受信
    手段により受信された前記多値のディジタル信号を前記
    2値のディジタル信号に変換する多値/2値変換手段と
    を備えたことを特徴とするベースバンド受信装置。
  15. 【請求項15】 前記多値/2値変換手段は、前記多値
    のディジタル信号のレベルを、予め定めた複数の多重化
    率のうち最も大きな多重化率を有する多値のディジタル
    信号のレベルを判定するのに必要な複数のしきい値を用
    いて判定するように構成されたことを特徴とする請求項
    14記載のベースバンド受信装置。
  16. 【請求項16】 前記多重化率判定手段は、前記受信手
    段により受信された前記多値のディジタル信号の周波数
    帯域を判定することにより前記多重化率を判定するよう
    に構成されてたことを特徴とする請求項14記載のベー
    スバンド受信装置。
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