JP3703168B2 - トンネル換気鶏舎 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、養鶏用の鶏舎において、一方の妻面又は長手方向両側壁のほぼ中央部に設けた入気口から取入れた外気を、鶏舎を縦断する方向に流して換気する、いわゆるトンネル換気鶏舎に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のトンネル換気鶏舎では、例えば内部に収容するケージ列の長さが70〜80m程度以下の場合は、一方の妻面から導入した空気を他方の妻面の方向に流し、ケージ列がさらに長い場合は、長手方向両側壁のほぼ中央部から導入した空気を両妻面の方向に流して鶏舎内の換気を行ってきた。しかしながらいずれの場合でも、鶏舎内に導入された空気は、ケージ内のトリの体温で次第に暖められながら流れるので、入気口付近と排気口付近とでは温度差が生じ、トリの飼育管理の点から見て好ましくない環境状態となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記のような従来技術の問題点を改良し、鶏舎内の入気口付近も排気口付近も、できるだけ均一の温度となるようにして換気を行えるようなトンネル換気鶏舎を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明によるトンネル換気鶏舎は、鶏舎の一方の妻面に設けた入気口から外気を取入れ、他方の妻面の排気口に取付けた排気ファンから排出するトンネル換気鶏舎において、鶏舎の長手方向両側壁上部に、両側壁のほぼ中央部とケージ列の排気口に近い端部に対応する部分との間にのびる補助入気口を設けると共に、前記補助入気口の出口に入気調整板を設け、前記入気調整板の開閉及び開度を、鶏舎内の温度が均一になるように制御することにより、補助入気口からの入気量を調整し、鶏舎内の温度を制御することを特徴とする。
【0005】
本発明は、前記のように入気口が外気を自然に導入し、排気口が強制排気用のファンを備える陰圧鶏舎に適用し得る。
【0006】
また、本発明は、前記鶏舎が天井を備え、該天井が、ケージ列間の上方に長手方向に沿って設けた、補助入気口からの空気の供給スリットを有する種類の鶏舎にも適用し得る。
【0007】
【発明の作用】
本発明によるトンネル換気鶏舎は、鶏舎の長手方向両側壁上部に設けた補助入気口の出口の入気調整板の開閉及び開度を、鶏舎内の温度が均一になるように制御することにより、補助入気口からの入気量を調整し、鶏舎内の温度を制御する。
以下、本発明によるトンネル換気鶏舎の一実施態様を示す図面を参照しながら、本発明をさらに詳細に説明する。
【0008】
【実施例】
図1においては、80m、4列のケージ列1が鶏舎内に長手方向に配置され、図の左側の妻面及び長手方向両側壁2の妻面寄りの一部には入気口3が設けられ、図示の実施態様では、入気口3はクーリングパッド4で覆われ遮光されている。クーリングパッド4は、紙や不織布のような水を吸収できる材料でつくられているので、その上方から水を流下又は滴下することにより全体を水で含浸させれば、入気口3から自然に導入される空気は、これを通過する間に冷却されその温度を低下することができ、特に外気温の高い夏期に使用すると効果的である。 入気口3からの空気は、矢印で示されるように流れてケージ内のトリに供給されながらトリの体温で暖められ、図の右側の妻面の排気口5に取付けられた排気ファン6によって、強制的に外部の大気中に放出される。
【0009】
図2はこれらの妻面を示したもので、図2Aではクーリングパッド4が妻面の入気口3を覆い、図2Bでは排気ファン6が妻面の排気口5に取付けられているのがよく理解されよう。なお、気温の高い夏期以外には、クーリングパッド4に水を流下又は滴下することはなく、空気取入れ時の冷却用としては使用されないが、入気口3は常にクーリングパッドで覆われ、外気はこれを通って鶏舎内に導入される。
【0010】
長手方向両側壁2のほぼ中央部と、それより下流でケージ列1の排気ファン6に近い端部1aとの間に、両側壁2の上部に延びる補助入気口7が設けられる。この実施態様の補助入気口7は、図3に見られるように、両側壁2の上部を短くして屋根8との間に設けられたものであり、入気調整板9(図示の例では下端部を軸として開閉する)の開閉及び開度を調整して鶏舎内への入気量を変えることができる。この入気調整板9の開閉及び開度の調整は、補助入気口の前後(下流及び上流)の鶏舎内、例えばケージ列間の上方に設けられた温度センサー(図示せず)からの信号によって行われる。この補助入気口7は、クーリングパッド4による冷却を行わない季節、特に入気口付近と排気口付近との温度差が大きくなりやすい冬季に使用すると有効である。補助入気口からの補助空気の流入によって、いったん暖まりかけた空気の温度は低下させられ、鶏舎内の温度を均一に近く保持できる。
【0011】
ケージ列の長さがさらに長くなると、一方の妻面からの空気の取入れでは鶏舎内の十分な換気は困難なので、長手方向両側壁のほぼ中央部に入気口を設け、ここから取入れられた空気を両妻面から排出する方式がとられる。
図4はその方式を示したもので、鶏舎の長手方向両側壁12のほぼ中央部には入気口13が設けられ、この入気口13は、図1におけると同様にクーリングパッド14で覆われている。鶏舎の両妻面の排気口15には排気ファン16が取付けられ、入気口13から取入れられた空気は、矢印で示されるように流れてケージ内のトリに供給されながらトリの体温で暖められ、図の両側の妻面の排気ファン16によって、強制的に外部の大気中に放出される。
【0012】
図4の実施態様の場合、補助入気口17は、長手方向両側壁上部の入気口13から排気ファン16までの距離のほぼ中央部と、少なくともケージ列11の排気ファン16に近い端部11aに対応する部分までとの間に延びるように設けられている。補助入気口17の出口の入気調整板(図示せず)の調整は、図1の場合と同様に行われる。
さらに前記二つの実施態様では、鶏舎の棟の下方に垂直壁面を設けて鶏舎内を長手方向の2室に分けることにより、通常の鶏舎と同様に、成育度合いの異なるトリをそれぞれの室に収容し、効果的な換気を行うことができる。
【0013】
また、図3に示すように、ケージ列上に整流板10を垂下したり、図示していないが、ケージ上に天井を張って通常の天井裏ダクトからの空気供給スリットと類似の、ケージ列間の上方の天井に長手方向に沿ったスリットを設けたりして、補助入気口7からの空気が、ケージ列内に供給されやすいようにもできる。
【0014】
【発明の効果】
本発明によるトンネル換気鶏舎は、鶏舎の一方の妻面に設けた入気口から外気を取入れ、他方の妻面の排気口に取付けた排気ファンから排出するトンネル換気鶏舎において、鶏舎の長手方向両側壁上部に、両側壁のほぼ中央部とケージ列の排気口に近い端部に対応する部分との間にのびる補助入気口を設けると共に、前記補助入気口の出口に入気調整板を設け、前記入気調整板の開閉及び開度を、鶏舎内の温度が均一になるように制御することにより、調整された量の空気を鶏舎内に導入できる。それによって、入気口からの空気の温度が上昇する流路の後半部分において空気が冷却されるので、鶏舎内の入気口付近と排気口付近の空気温度を均一に近付けるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトンネル換気鶏舎の一実施態様の内部の平面略図。
【図2】図1の鶏舎の両妻面の図。
【図3】図1のIII−III線による断面略図。
【図4】本発明によるトンネル換気鶏舎の他の実施態様の内部の平面略図。
【符号の説明】
1、11 ケージ列
1a、11a ケージ列の排気ファンに近い端部
2、12 長手方向側壁
3、13 入気口
4、14 クーリングパッド
5、15 排気口
6、16 排気ファン
7、17 補助入気口
8 屋根
9 入気調整板
10 整流板
Claims (1)
- 鶏舎の一方の妻面に設けた入気口(3)から外気を取入れ、他方の妻面の排気口(5)に取付けた排気ファン(6)から排出するトンネル換気鶏舎において、
鶏舎の長手方向両側壁(2)上部に、両側壁のほぼ中央部とケージ列(1)の排気口(5)に近い端部(1a)に対応する部分との間にのびる補助入気口(7)を設けると共に、前記補助入気口(7)の出口に入気調整板(9)を設け、
前記入気調整板(9)の開閉及び開度を、鶏舎内の温度が均一になるように制御することにより、補助入気口(7)からの入気量を調整し、鶏舎内の温度を制御する
ことを特徴とするトンネル換気鶏舎。
Priority Applications (1)
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JP15807195A JP3703168B2 (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | トンネル換気鶏舎 |
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JP15807195A JP3703168B2 (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | トンネル換気鶏舎 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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1995
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