JPS6354543A - 畜舎の換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、畜舎内部の空気を効果的且つ廉価に換気する
ことのできる畜舎の換気装置に関するものである。

〈従来の技術〉 従来からの畜舎内の換気、例えば鶏舎の換気は一側壁か
ら強制吸気し、内部を対流させて対向する他側壁から排
気していた。

従って、鶏舎を接近させて構築すると隣の鶏舎の排気流
を吸気して換気するために内部が更に汚染する結果とな
り、鶏舎間隔を充分に保たなければならないので、広い
敷地に僅かの鶏舎しか建築することができない。

そこで本出願人は、特許第６４６０２８号（特公昭４６
−３７６２２号公報）或いは実開昭６０−２１６４６号
公報等によって、畜舎の換気方法、或いは畜舎の換気構
造を提案した。この換気手段は、畜舎の長手方向に沿わ
せて上方に通気ダクトを形成し、該ダクトから供給され
る気流を内部に対流させ、壁面裏側から屋根裏を通過さ
せて棟から排気させるようにしたものである。

そして、このダクトへの外気の供給は、畜舎の妻側に設
けられたファンを駆動することにより達成するものであ
り、畜舎の内部に配置された温度センサーがファンと電
気的に接続されていて、ファンの回転を制御して畜舎の
内部温度を一定の状態に維持しようとするものであった
。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、畜舎内への外気の供給は、ファンの駆動
によるダクトからのものだけとは限らず、棟の排気口か
ら逆流する場合もあり、この逆流を防ぐにはファンの回
転を高めなければならないために多くの電力を消費し、
不経済である。

また、畜舎内の圧力が何等かの原因で変動して外気圧と
異なると、内部の温度に変化がなくても空気の移動が生
じ、それによって鶏の体感温度が低下してしまうため、
体調に変化をきたし産卵率が低下すると云った問題点が
あった。

このように気圧の変化によって空気の移動が生じるもの
であるならば、それを助長するためのファンの回転は無
駄であり、鶏に悪影響を与えるだけである。

く問題を解決するための手段〉 本発明は上記した従来の欠点、不都合を解消するべ〈発
明されたもので、畜舎内部の上方に長手方向に沿わせて
通気ダクトを形成し、畜舎の妻側に外気を上記通気ダク
ト内に圧送するファンを設け、該ファンの駆動により外
気を上記通気ダクトから畜舎内部に対流させ、畜舎主体
の長手方向に沿う左右の壁及び屋根に内壁及び内屋根を
設けて二層とし、畜舎内部の気流を壁と内壁との間に形
成した県道気路から屋根と内屋根との間に形成した屋根
通気路を通過させて、屋根の棟から排気させるようにし
た畜舎の換気装置において、屋根の棟部分に、前記屋根
通気路の排気口を囲んで長手方向に沿う除風板を対向状
に立設し、前記通気ダク１−の内部には、前記ファンの
駆動に伴う送風で作動してファンの回転状態を制御する
風量検出装置を設けた構成の畜舎の換気装置である。

〈実施例〉 以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

先ず、本発明に於ける畜舎１主体は、棟１７を頂点とし
た切妻屋根７と壁３とから構成される金星であって、屋
根７の内側には適宜間隔をあけて内屋根８を設けること
により二層にして間に屋根通気路９を形成し、また、壁
３の内側には適宜間隔をあけて内壁４を設けることによ
り二層にして間に県道気路５を形成したものであり、こ
の屋根通気路９と県道気路５とは連通している。

内屋根８と内壁４は断熱材を利用し、屋根７と壁３は通
常壁材、屋根材として利用されている例えば亜鉛鉄材、
スレート板等が利用される。

内屋根８と内壁４とにより構成される畜舎内部２の上方
部には水平に仕切板】１が設けられていて、この仕切板
１１と内屋根８との間には長手方向に沿わせて通気ダク
ト１４を構成し、仕切板１１には長手方向に沿ってスリ
ン１〜溝１２を開［１する。

通気ダク１〜１４の両端を閉鎖することになる畜舎１−
の妻壁Ｊ３には、外気を通気ダクト１４内に圧送するフ
ァン１５が設けられており、このファン１５の駆動によ
って外気を通気ダク１−１４からスリット溝１２を通過
させて畜舎内部２に対梳させ、この畜舎内部２の空気は
、前記した内壁４の下端部に長手方向に沿って開口され
た連絡口６を通過して県道気路５に送り込まれ、更に屋
根通気路９を通過して屋根７の棟１７部分で形成された
屋根通気路９の開口端である排気口１０から排気させる
ようになっている。

そして、屋根７の棟１７部分には、前記した屋根通気路
９の排気口１０を囲んで長手方向に沿う除風板１８が対
向状に立設され、また、通気ダク１−１４の内部には、
ファン１５の駆動に伴う送風で作動してファン１５の回
転状態を制御する風量検出装置１６が設けられている。

上記したように、屋根７の棟１７部分には排気口］０を
囲んで一対の除風板】８が対向状に立設されているので
、外気の風が排気口１０から逆流することを防止するこ
とができ、また、屋根７に吹き付ける風は垂直状の除風
板１８にガイドされて上昇気流となり、従って一対の除
風板１８によって囲まれた排気口１０部分には所謂ピト
ー管現象が発生して負圧状態となる。この負圧現象は、
排気口１０部分から、屋根通気路９、県道気路５、連絡
口６を介して畜舎内部２に作用し、更にはスリン１へ溝
１２から通気ダク１〜１４にまでも作用することになる
。

また、屋根７に日光が照射すると屋根通気路９内の空気
の温度が上昇して排気口１０から放出するので屋根通気
路９内が負圧状態となり、との負圧現象は県道気路５、
連絡口６を介して畜舎内部２に作用し、スリン１〜溝１
２から通気ダクト３４にまで作用することになる。

しかしながらファンＩ５の回転量は、前記したように、
これに電気的に接続されて畜舎内部２に配置された温度
センサーと周波数変換器とによって制御され、畜舎内部
２の温度が高くなれば周波数が高くなってファン１５が
高速回転することにより畜舎内部２への供給風量が増加
し、逆に温度が低くなればファン１５が低速回転成いは
停止して畜舎内部２への供給風量を著しく減少させ、温
度の一定状態を維持する。

そして、上記したように畜舎内部２の温度が変らなけれ
ばファン１５の回転量は変化しないけれども、畜舎内部
２が負圧になるとファン１５により供給される空気の抵
抗が少ないので、供給される風量が増加する。

従って、畜舎内部２に負圧現象が生じると、外気は通気
ダクト１４から円滑に畜舎内部２に供給されることにな
るので、ファン１５の回転を低くしても良いことになる
のである。

このため本発明では、通気ダク１−１４の内部にファン
１５の駆動に伴う送風で作動して、ファン１５の回転状
態を制御する風量検出装置１６を設けているのである。

この風量検出装置１６は、負圧現象により通気ダクト１
４の内部圧力が下がったとき、ファン１５の回転が同じ
でも著しく送風量が増加して畜舎内部２の環境に変化を
与えてしまうので、送風量を検知して電気的信号を周波
数変換器に送って、周波数変換器によりファン１５の回
転を制御するものであり、必要以上の風が畜舎内部２に
送られることを防止し、同時にファン１５の回転量を抑
えて消費電力の節減を図るものである。

尚、風量検出装置１６はファン１５の回転による送風で
発電する一種の小型発電機を利用することができ、この
小型発電機の回転により発生する電力からファン１５の
回転量を判定し、直ちに且つ連続的に周波数変換器によ
りファン１５の回転量を制御できることになる。

そしてファン１５の台数は畜舎内部２の広さに応じて設
定され、負圧によって受ける回転量の影響は、複数の全
てのファン１５に対して同等であるから、上記風量検出
装［１，６は何れかのファン１５の近傍に一個配置して
あれば良い。

以上本発明を図面の実施例について説明したが、本発明
は」二記した実施例に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載した構成を変更しない限りどのようにで
も実施することができる。

〈発明の効果〉 以」−要するに本発明によれば、排気口に設けられた一
対の除風板によって外気の風を利用して内部に負圧現象
を発生させることができ、通気ダクトの内部のファン近
傍に設けられた風量検出装置とによって、この負圧現象
を利用したファンの回転量の制御を確実に行うことがで
き、もって畜舎内部の単なる温度制御のみならず風の移
動に伴う鶏の体感温度の変化を防止し、鶏の環境変化に
伴う体調の変化を回避することが可能となり、ファンの
無駄な回転を抑えて消費する電力の節減を図ることがで
き、更には一対の除風板によって排気口から外気が逆流
することを防止することができるので、温度制御が確実
であり、構成が簡単であって成形、組立てが容易である
等、多くの優れた作用効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は畜舎の
換気装置の縦断面斜視図、第２図は畜舎の外観を示す斜
視図、第３図は本発明の原理を示す説明図である。 符号の説明 ］、は畜舎、２は畜舎内部、３は壁、４は内壁、５は県
道気路、６は連絡口、７は屋根、８は内屋根、９は屋根
通気路、１０は排気口、１１は仕切板、１２はスリット
溝、１３は妻壁、１４は通気ダクト、】５はファン、１
６は風量検出装置、１７は棟、１８は除風板である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 畜舎内部の上方に長手方向に沿わせて通気ダクトを形成
   し、畜舎の妻側に外気を上記通気ダクト内に圧送するフ
   ァンを設け、該ファンの駆動により外気を上記通気ダク
   トから畜舎内部に対流させ、畜舎主体の長手方向に沿う
   左右の壁及び屋根に内壁及び内屋根を設けて二層とし、
   畜舎内部の気流を壁と内壁との間に形成した壁通気路か
   ら屋根と内屋根との間に形成した屋根通気路を通過させ
   て、屋根の棟から排気させるようにした畜舎の換気装置
   において、 屋根の棟部分に、前記屋根通気路の排気口を囲んで長手
   方向に沿う除風板を対向状に立設し、前記通気ダクトの
   内部には、前記ファンの駆動に伴う送風で作動してファ
   ンの回転状態を制御する風量検出装置を設けて成る畜舎
   の換気装置。