JPH11215926A - 夏期・冬期切換縦断換気鶏舎及び該鶏舎の換気方法 - Google Patents

夏期・冬期切換縦断換気鶏舎及び該鶏舎の換気方法

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JPH11215926A
JPH11215926A JP2121498A JP2121498A JPH11215926A JP H11215926 A JPH11215926 A JP H11215926A JP 2121498 A JP2121498 A JP 2121498A JP 2121498 A JP2121498 A JP 2121498A JP H11215926 A JPH11215926 A JP H11215926A
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air
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air inlet
air intake
poultry house
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Katsuhiko Yasuda
勝彦 安田
Yoshitaka Imamura
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 夏期及び冬期における鶏舎内の入気口と排気
口付近ができるだけ均一の温度となるようにして、鶏舎
内部の換気の切換を円滑に行なうようにする。 【解決手段】 入気口3及び3aに必要に応じてクーリ
ングパッド4を取付けると共に、鶏舎の長手方向両側壁
2の上部内側に外気に通じる空気道8を設け、空気道に
入気口9及び補助入気口10を設け、それぞれ入気調整
機構を設けた。これらの入気調整機構を、それぞれの入
気口及び補助入気口の近傍に設置されたセンサからの感
知温度によって開閉調整するように構成し、夏期には、
入気口9と10を完全に閉じて入気口3,3aの必要時
に用いられるクーリングパッドによって冷却された入気
のみとし、冬期には、入気口3,3aを完全に遮断し、
入気口9と10の入気のみとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、養鶏用の鶏舎にお
いて、一方の妻面に設けた入気口から取入れた外気を、
鶏舎を縦断する方向に流して換気する縦断換気鶏舎(ト
ンネル換気鶏舎ともいう。)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の縦断換気鶏舎では、例えば内部に
収容するケージ列の長さが70〜80m程度以下の場合
は、一方の妻面から導入した空気を他方の妻面の方向の
流し、ケージ列がさらに長い場合は、長手方向両側壁の
ほぼ中央部から導入した空気を両妻面の方向に流して鶏
舎内の換気を行ってきた。
【0003】この種の縦断換気鶏舎は、設備コストが安
く(ウィンドレス電気工事の大きな比重を占める換気関
係電気工事のコストダウンが可能で、また天井をなくす
ことが可能)、ランニングコストが安く(トンネル風速
効果により羽当り総換気量が少くてすみ、夏場の換気扇
電気代が少い)、デッドスポット(舎内空気の部分的な
よどみ)がなく、且つ舎内風速が出しやすいため夏場に
強い鶏舎として、特にクーリングパッドを使用する鶏舎
に多く使用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の縦断換
気鶏舎では、鶏舎内に導入された空気は、ケージ内の鶏
の体温で次第で暖められながら流れるので、入気口付近
と排気口付近とでは温度差が生じ、特に冬場の鶏舎前部
と後部の温度差が大きく、外気温が0℃前後の場合、1
0〜20℃差が生じ、鶏の飼育管理の点から見て好まし
くない環境状態となっていた。
【0005】上記のような問題点に対処するために、本
出願人は、先に、入気口から排気口までの距離のほぼ中
央部から下流の長手方向両側壁上部まで延びる補助入気
口を設け、その補助入気口の出口の入気調整板の開閉及
び開度を、補助入気口の前後(上流及び下流)の鶏舎内
に設けた温度センサーからの信号により調整し、ここか
ら鶏舎内に取入れられた空気量を調整する作用を行うよ
うにしたトンネル換気鶏舎を開発した(特開平9−10
2号公報参照)。
【0006】しかしながら、上記した本出願人によって
開発されたものも、夏期と冬期の両時期における換気の
切換え操作、特に、冬期における温度の均一化が必ずし
も円滑に行われないという問題点があった。
【0007】本発明は、上記した従来技術の問題点並び
に本出願人が先に開発したものの問題点を解決し、特に
冬期及び夏期、特に冬期における鶏舎内の入気口と排気
口付近ができるだけ均一の温度となるようにして鶏舎内
部の換気を円滑に切換えることができるようにした、夏
期・冬期切換縦断換気鶏舎及び該鶏舎の換気方法を提供
することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明による夏期・冬期切換縦断換気鶏舎は、鶏舎
の一方の妻面に設けた入気口から外気を取入れ、他方の
妻面の排気口に取付けた排気ファンから排出する縦断換
気鶏舎において、一方の妻面及び又は該妻面に接続する
側面に入気口を設けると共に、鶏舎の長手方向両側壁の
上部内側に、上記一方の妻面の入気口の近傍から、排気
口に近いケージ列の端部に対応する部分に延びる外気に
通じる空気道を設け、該空気道上に、上記一方の妻面の
入気口寄りに入気口を設け、更に該入気口より排気口寄
りに補助入気口を設け、これらの両側壁上部の空気道に
設けられた入気口及び補助入気口にそれぞれ入気調整機
構を設け、これらの入気調整機構を、それぞれの入気口
及び補助入気口の近傍に設置されたセンサからの感知温
度によって開閉調整するように構成したことを特徴とし
ている。
【0009】また、上記縦断換気鶏舎の夏期と冬期の切
換え換気方法は、夏期には、両側壁上部の空気道に設け
られた入気口及び補助入気口を完全に閉じ、一方の妻面
の入気口又は該妻面に接続する側面の入気口又はこれら
の両入気口からの入気のみによって鶏舎内を換気し、冬
期には、一方の妻面の入気口及び該妻面に接続する側面
の入気口を完全に遮断し、両側壁上部の空気道に設けら
れた入気口及び補助入気口からの入気のみによって鶏舎
内を換気することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に記載した実施例を用いて説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施形態を示す夏期・
冬期切換縦断換気鶏舎の内部の概略平面図、図2は図1
の鶏舎の(a)は入気口側の妻面の正面図、(b)は排
気口側の妻面の正面図、図3は図1の III− III線によ
る概略断面図である。
【0012】図1においては、80m、4列のケージ列
1が鶏舎内に長手方向に配置され、図の左側の妻面に入
気口3が、また長手方向両側壁2の妻面寄りの一部には
入気口3aがそれぞれ設けられており、入気口3及び3
aはクーリングパッド4で覆われ遮光されている。クー
リングパッド4は、紙や不織布のような水を吸収できる
材料でつくられているので、その上方から水を流下又は
滴下することにより全体を水で含浸させれば、入気口3
から自然に導入される空気は、これを通過する間に冷却
されその温度を低下することができるようになってい
る。
【0013】上記ケージ列1が配置された鶏舎の図の右
側の妻面には、排気口5が設けられ、該排気口5には排
気ファン6が取付けられている。
【0014】一方、長手方向両側壁2の上部と屋根7と
の間の内側に、上記一方の妻面の入気口3aの近傍か
ら、排気口5に近いケージ列1の端部1aに対応する部
分に延びる外気に通じる空気道8を設け、該空気道8
に、上記一方の妻面の入気口3a寄りに入気口9を設
け、更に該入気口9より排気口寄りに補助入気口10を
設け、これらの両側壁上部の空気道8に設けられた入気
口9及び補助入気口10にそれぞれ、下端部を軸として
開閉する入気調整板12のような入気調整機構を設け、
これらの入気調整機構を、それぞれの入気口4及び補助
入気口10の近傍に設置された図示しないセンサからの
感知温度によって開閉調整するように構成されている。
【0015】次に、作用について説明すると、夏期に
は、両側壁2の上部空気道8に設けられた入気口9及び
補助入気口10を完全に閉じ、一方の(図で左側の)妻
面の入気口3又は該妻面に接続された側面の入気口3a
又はこれらの両入気口から、クーリングパッド4によっ
て冷却された入気のみが鶏舎内に吸気され、他方の(図
で右側の)妻面の排気口5の排気ファン6によって強制
的に外部の大気中に放出されるので、この間、各ケージ
列1の通路11での通過風速が上昇し、鶏の体感温度を
下げ、夏場対策として効果を上げることができる。
【0016】一方、冬期には、クーリングパッド4を備
えた入気口3及び3aを完全に遮断し、代って両側壁2
の上部の空気道8に設けられた入気口9及び補助入気口
10が開口され、ここからの入気のみとし、これらの入
気口9及び補助入気口10にそれぞれ設けられた入気調
整板12のような入気調整機構を、これらの両入気口
9,10の近傍に設置された図示しないセンサからの感
知温度によって開閉調整することによって、入気口9か
らの空気が鶏の体温によって温度が上昇する流路の後半
部分において、補助入気口10からの空気によって冷却
されるので、鶏舎内の入気口付近と排気口付近の空気温
度を均一に近かづけることができる。
【0017】また、夏期と冬期の中間期においては、妻
面及びそれに接続される側面の入気口3及び3aと、両
側壁2の上部の空気道8に設けられた入気口9及び補助
入気口10を併用することもある。
【0018】上記した実施形態(実施例)において、妻
面部の入気口3及び3aにクーリングパッド4を取付け
た構造について説明したが、地域や環境により夏期でも
クーリングパッド4を設けないこともある。
【0019】上記した実施形態(実施例)において、鶏
舎の棟の下方に垂直壁面を設けて鶏舎内を長手方向の2
室に分けることにより、通常の鶏舎と同様に、成育度合
いの異なる鶏をそれぞれの室に収容し、効果的な換気を
行うことができる。
【0020】また両側壁2上部の空気道8に設けられた
入気口9及び補助入気口10は、鶏舎全体の長さに対
し、3ないしそれ以上の部分に区分し、この場合、妻面
寄りの一つを入気口9とし、排気口寄りの複数個を補助
排気口10として用いられる。このようにして鶏舎全体
の温度分布を、より均一な温度分布にすることができ
る。
【0021】また、図3に示すように、ケージ列上に整
流板13を垂下したり、図示していないが、前記鶏舎に
天井を備え、天井裏の空間に、両側壁上部の入気口及び
又は屋根に設けた小屋根から外気を導入して空気道を形
成し、該天井に、長手方向に沿って入気口及び補助入気
口としてのスリットを設け、各スリットに入気調整機構
を設けて、ケージ列内に空気を供給しやすいようにする
こともできる。
【0022】なお、上記した側壁2上部の空気道8に設
けられた入気口9と補助入気口10の入気調整機構とし
て、下端を軸支(ヒンジ)された開閉可能の入気調整板
12について説明したが、これに限らないことは勿論で
あり、また、入気口3及び3aに取付けられるクーリン
グパッドの代りに、スプレーパッドのような他の型式の
蒸散式冷却装置を用いることも勿論可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鶏舎の一方の妻面に設けた入気口から外気を取入れ、他
方の妻面の排気口に取付けた排気ファンから排出する縦
断換気鶏舎において、一方の妻面及び又は該妻面に接続
する側面に入気口を設けると共に、鶏舎の長手方向両側
壁の上部内側に、上記一方の妻面の入気口の近傍から、
排気口に近いケージ列の端部に対応する部分に延びる外
気に通じる空気道を設け、該空気道に、上記一方の妻面
の入気口寄りに入気口を設け、更に該入気口より排気口
寄りに補助入気口を設け、これらの両側壁上部の空気道
に設けられた入気口及び補助入気口にそれぞれ入気調整
機構を設け、これらの入気調整機構を、それぞれの入気
口及び補助入気口の近傍に設置されたセンサからの感知
温度によって開閉調整するように構成し、夏期には、両
側壁上部の空気道に設けられた入気口及び補助入気口を
完全に閉じ、一方の妻面の入気口又は該妻面に接続する
側面の入気口又はこれらの両入気口からの入気のみによ
って鶏舎内を換気し、冬期には、一方の妻面の入気口及
び該妻面に接続する側面の入気口を完全に遮断し、両側
壁上部の空気道に設けられた入気口及び補助入気口から
の入気のみによって鶏舎内を換気することにより、夏期
には、妻面部の入気口からの空気の通過風速を高めて鶏
の体感温度を下げ、また冬期には、側壁上部の入気口か
らの空気の温度が鶏の体温によって上昇する流路の後半
部分において、補助入気口から導入される空気によって
冷却されるので、夏期及び冬期において鶏舎内の入気口
付近と排気口付近の空気温度を均一に近付けるという顕
著な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による縦断換気鶏舎の一実施形態の内部
の概略平面図である。
【図2】図1の鶏舎の(a)は入気側、(b)は排気側
の両妻面の正面図である。
【図3】図1の III− III線による概略断面図である。
【符号の説明】
1 ケージ列 1a ケージ列の排気ファンに近い端部 2 長手方向側壁 3 入気口 4 クーリングパッド 5 排気口 6 排気ファン 7 屋根 8 空気道 9 入気口 10 補助入気口 11 通路 12 入気調整板 13 整流板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鶏舎の一方の妻面に設けた入気口から外
    気を取入れ、他方の妻面の排気口に取付けた排気ファン
    から排出する縦断換気鶏舎において、一方の妻面及び又
    は該妻面に接続する側面に入気口を設けると共に、鶏舎
    の長手方向両側壁の上部内側に、上記一方の妻面の入気
    口の近傍から、排気口に近いケージ列の端部に対応する
    部分に延びる外気に通じる空気道を設け、該空気道に、
    上記一方の妻面の入気口寄りに入気口を設け、更に該入
    気口より排気口寄りに補助入気口を設け、これらの両側
    壁上部の空気道に設けられた入気口及び補助入気口にそ
    れぞれ入気調整機構を設け、これらの入気調整機構を、
    それぞれの入気口及び補助入気口の近傍に設置されたセ
    ンサからの感知温度によって開閉調整するように構成し
    たことを特徴とする夏期・冬期切換縦断換気鶏舎。
  2. 【請求項2】 一方の妻面及び該妻面に接続する側面に
    設けられた入気口に、クーリングパッドを取付けたこと
    を特徴とする請求項1記載の夏期・冬期切換縦断換気鶏
    舎。
  3. 【請求項3】 前記鶏舎に天井を備え、天井裏の空間
    に、両側壁上部の入気口及び又は屋根に設けた小屋根か
    ら外気を導入して空気道を形成し、該天井に、長手方向
    に沿って入気口及び補助入気口としてのスリットを設
    け、各スリットに入気調整機構を設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の夏期・冬期切換縦断換気鶏舎。
  4. 【請求項4】 夏期には、両側壁上部の空気道に設けら
    れた入気口及び補助入気口を完全に閉じ、一方の妻面の
    入気口又は該妻面に接続する側面の入気口又はこれらの
    両入気口からの入気のみによって鶏舎内を換気し、冬期
    には、一方の妻面の入気口及び該妻面に接続する側面の
    入気口を完全に遮断し、両側壁上部の空気道に設けられ
    た入気口及び補助入気口からの入気のみによって鶏舎内
    を換気することを特徴とする夏期・冬期切換縦断換気鶏
    舎の換気方法。
JP2121498A 1998-02-02 1998-02-02 夏期・冬期切換縦断換気鶏舎 Expired - Lifetime JP3598212B2 (ja)

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