JPH05244840A - 換気方式可変型ウィンドーレス鶏舎 - Google Patents
換気方式可変型ウィンドーレス鶏舎Info
- Publication number
- JPH05244840A JPH05244840A JP8166992A JP8166992A JPH05244840A JP H05244840 A JPH05244840 A JP H05244840A JP 8166992 A JP8166992 A JP 8166992A JP 8166992 A JP8166992 A JP 8166992A JP H05244840 A JPH05244840 A JP H05244840A
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- Japan
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- poultry house
- house
- shutter
- poultry
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械換気と自然換気の単独使用または併用に
よって、鶏群に最適な環境を確保して生産効率を高め、
管理者を電気事故の精神的重圧から解放し、電力消費量
を削減する換気方式可変型ウィンドーレス鶏舎を提供す
る。 【構成】 鶏舎棟部に設けた換気孔部の下方に換気扇を
設置し、換気扇の上側にシャッターを配備し、鶏舎側壁
の入排気孔部の外側に防風遮光板を設置し、鶏舎側壁と
防風遮光板との間の上下両面に開口部を設け、入排気孔
部を開閉する入気板を設け、鶏舎内の状況に対応してシ
ャッターと入気板を開閉し、換気扇の運転速度と運転方
向を変更する。
よって、鶏群に最適な環境を確保して生産効率を高め、
管理者を電気事故の精神的重圧から解放し、電力消費量
を削減する換気方式可変型ウィンドーレス鶏舎を提供す
る。 【構成】 鶏舎棟部に設けた換気孔部の下方に換気扇を
設置し、換気扇の上側にシャッターを配備し、鶏舎側壁
の入排気孔部の外側に防風遮光板を設置し、鶏舎側壁と
防風遮光板との間の上下両面に開口部を設け、入排気孔
部を開閉する入気板を設け、鶏舎内の状況に対応してシ
ャッターと入気板を開閉し、換気扇の運転速度と運転方
向を変更する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は換気扇による機械換気と
温度差による自然換気を状況に対応して単独使用または
併用する換気方式可変型ウィンドーレス鶏舎に関するも
のである。
温度差による自然換気を状況に対応して単独使用または
併用する換気方式可変型ウィンドーレス鶏舎に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】飛躍的な発展と近代化が進む養鶏産業で
は、年間安定的に高い生産性を維持するために、鶏舎の
一層の集約化・高密度化、環境制御の装置化・自動化が
要請されており、この傾向は深刻化する人手不足の問題
によって更に強められている。窓からの自然換気のみに
依存した開放型鶏舎やセミ開放型鶏舎では夏季の生産減
は避けられず、冬季に安定した成績を出すには夜間の環
境変化にも対応できる管理体制が必要なことから、ウィ
ンドーレス鶏舎とすることが、今後の鶏舎設計の要件と
なっている。
は、年間安定的に高い生産性を維持するために、鶏舎の
一層の集約化・高密度化、環境制御の装置化・自動化が
要請されており、この傾向は深刻化する人手不足の問題
によって更に強められている。窓からの自然換気のみに
依存した開放型鶏舎やセミ開放型鶏舎では夏季の生産減
は避けられず、冬季に安定した成績を出すには夜間の環
境変化にも対応できる管理体制が必要なことから、ウィ
ンドーレス鶏舎とすることが、今後の鶏舎設計の要件と
なっている。
【0003】しかしながら、従来のウィンドーレス鶏舎
では、必要な換気量の全てを換気扇による機械換気で確
保しなければならないので、自動発電装置を設置したと
しても、配線上の電気事故が発生すれば、換気扇の停止
は避けられず、酸素欠乏で短時間に鶏群が大量斃死する
危険性があるため、養鶏場の管理者は事実上の24時間
勤務体制で事故に備えることになり、大きな精神的な重
圧を受けている。
では、必要な換気量の全てを換気扇による機械換気で確
保しなければならないので、自動発電装置を設置したと
しても、配線上の電気事故が発生すれば、換気扇の停止
は避けられず、酸素欠乏で短時間に鶏群が大量斃死する
危険性があるため、養鶏場の管理者は事実上の24時間
勤務体制で事故に備えることになり、大きな精神的な重
圧を受けている。
【0004】また、従来のウィンドーレス鶏舎では、換
気扇の運転速度の制御によって換気量を変更調整するの
で、開放型鶏舎と比較して鶏舎内の環境制御は容易であ
るが、換気扇を常時運転していなければならないため、
電力の消費量が多くなり、電気料金は生産コストの上昇
要因になっている。
気扇の運転速度の制御によって換気量を変更調整するの
で、開放型鶏舎と比較して鶏舎内の環境制御は容易であ
るが、換気扇を常時運転していなければならないため、
電力の消費量が多くなり、電気料金は生産コストの上昇
要因になっている。
【0005】従来のウィンドーレス鶏舎では、鶏舎側壁
に設けた入気孔の外側に防風遮光板を設置し、鶏舎側壁
と防風遮光板間の上下面のうち下面側だけを開口させて
いる。しかしながら、このような構造では、舎内外の温
度差が接近して来ると、下面側開口部と入気孔から流入
した舎外空気を舎内に平均的に分布させるには、流入外
気を下向きに方向転換させるプレートを舎内に設置する
必要がある。この転流用プレートの付加は流動係数を低
下させ、静圧が高くなるため、換気量の制限要因にな
る。
に設けた入気孔の外側に防風遮光板を設置し、鶏舎側壁
と防風遮光板間の上下面のうち下面側だけを開口させて
いる。しかしながら、このような構造では、舎内外の温
度差が接近して来ると、下面側開口部と入気孔から流入
した舎外空気を舎内に平均的に分布させるには、流入外
気を下向きに方向転換させるプレートを舎内に設置する
必要がある。この転流用プレートの付加は流動係数を低
下させ、静圧が高くなるため、換気量の制限要因にな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はウィンドー
レス鶏舎の上記問題点を解決する方策について種々研究
し検討と解析を重ねた結果、温度差による自然換気と換
気扇による機械換気を組み合わせるのが有効であること
を見出して本発明を完成した。すなわち、本発明の目的
は、状況に応じて機械換気と自然換気を単独使用または
併用することによって、鶏群に最適な環境を常時維持し
て生産効率を高め、電気事故に対する精神的重圧から管
理者を解放し、電力消費量の削減が可能な換気方式可変
型ウィンドーレス鶏舎を提供することである。
レス鶏舎の上記問題点を解決する方策について種々研究
し検討と解析を重ねた結果、温度差による自然換気と換
気扇による機械換気を組み合わせるのが有効であること
を見出して本発明を完成した。すなわち、本発明の目的
は、状況に応じて機械換気と自然換気を単独使用または
併用することによって、鶏群に最適な環境を常時維持し
て生産効率を高め、電気事故に対する精神的重圧から管
理者を解放し、電力消費量の削減が可能な換気方式可変
型ウィンドーレス鶏舎を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、添付図面中の参照
符号を用いて説明すると、請求項1に係る換気方式可変
型ウィンドーレス鶏舎では、鶏舎1の棟部2に換気孔部
3を設け、換気孔部3の下方に換気扇4を設置し、換気
扇4の上側にシャッター5を配備し、鶏舎1内の状況に
対応してシャッター5を開閉し、換気扇4の運転速度と
運転方向を変更する。
符号を用いて説明すると、請求項1に係る換気方式可変
型ウィンドーレス鶏舎では、鶏舎1の棟部2に換気孔部
3を設け、換気孔部3の下方に換気扇4を設置し、換気
扇4の上側にシャッター5を配備し、鶏舎1内の状況に
対応してシャッター5を開閉し、換気扇4の運転速度と
運転方向を変更する。
【0008】請求項2に係る換気方式可変型ウィンドー
レス鶏舎では、鶏舎1の側壁6の入排気孔部7の外側に
防風遮光板8を設置し、側壁6と防風遮光板8との間の
上下両面に開口部9,10を設け、入排気孔部7を開閉
する入気板11を設け、鶏舎1内の状況に対応して入気
板を開閉する。
レス鶏舎では、鶏舎1の側壁6の入排気孔部7の外側に
防風遮光板8を設置し、側壁6と防風遮光板8との間の
上下両面に開口部9,10を設け、入排気孔部7を開閉
する入気板11を設け、鶏舎1内の状況に対応して入気
板を開閉する。
【0009】換気扇4の自動運転用コントローラには、
鶏舎1内の所定箇所に設置した温度センサーからの検出
信号が入力され、換気扇4は舎内温度に対応して運転速
度が調整され、運転方向が切り換えられる。シャッター
5と入気板11は手動または自動で開閉操作される。自
動開閉の場合、自動開閉用コントローラには、鶏舎1内
の所定箇所に設置した温度センサーからの検出信号が入
力される。
鶏舎1内の所定箇所に設置した温度センサーからの検出
信号が入力され、換気扇4は舎内温度に対応して運転速
度が調整され、運転方向が切り換えられる。シャッター
5と入気板11は手動または自動で開閉操作される。自
動開閉の場合、自動開閉用コントローラには、鶏舎1内
の所定箇所に設置した温度センサーからの検出信号が入
力される。
【0010】
【作用】図4に示した換気方式は循環換気であり、換気
孔部3のシャッター5は閉鎖され、入排気孔部7の入気
板11は閉鎖され、換気扇4は毎秒10〜15サイクル
で静かに低速運転され、換気扇4の風方向は下向きとな
っている。
孔部3のシャッター5は閉鎖され、入排気孔部7の入気
板11は閉鎖され、換気扇4は毎秒10〜15サイクル
で静かに低速運転され、換気扇4の風方向は下向きとな
っている。
【0011】この換気方式では、舎内空気と舎外空気が
入れ換えられることはなく、鶏舎1の屋根裏部に上昇し
て来た温かい空気が床面12に向かって順次降ろされる
ことになるので、床面に低い温度の空気が滞留すること
が防止され、床面12は効率良く保温される。この換気
方式の使用時期は幼雛期である。
入れ換えられることはなく、鶏舎1の屋根裏部に上昇し
て来た温かい空気が床面12に向かって順次降ろされる
ことになるので、床面に低い温度の空気が滞留すること
が防止され、床面12は効率良く保温される。この換気
方式の使用時期は幼雛期である。
【0012】図5に示した換気方式は自然換気であり、
換気孔部3のシャッター5は開放され、入排気孔部7の
入気板11は自動開閉用コントローラで開閉制御され、
換気扇4は舎内温度が入気板自動開閉用コントローラの
設定値より上昇した場合に自動運転用コントローラで運
転され、換気扇4の風方向は上向きとなっている。
換気孔部3のシャッター5は開放され、入排気孔部7の
入気板11は自動開閉用コントローラで開閉制御され、
換気扇4は舎内温度が入気板自動開閉用コントローラの
設定値より上昇した場合に自動運転用コントローラで運
転され、換気扇4の風方向は上向きとなっている。
【0013】この換気方式では、舎内で発生したガスと
温度上昇した舎内空気は、換気孔部3から舎外に排出さ
れ、入排気孔部7を通って側壁6と防風遮光板8間の上
面側開口部9からも排出される。この排出量に相当した
量の舎外空気が、側壁6と防風遮光板8間の下面側開口
部10から舎内に入り込む。この自然換気量はシャッタ
ー5と入気板11による開口面積の調節によって制御さ
れ、舎内温度は適正レベルに制御される。
温度上昇した舎内空気は、換気孔部3から舎外に排出さ
れ、入排気孔部7を通って側壁6と防風遮光板8間の上
面側開口部9からも排出される。この排出量に相当した
量の舎外空気が、側壁6と防風遮光板8間の下面側開口
部10から舎内に入り込む。この自然換気量はシャッタ
ー5と入気板11による開口面積の調節によって制御さ
れ、舎内温度は適正レベルに制御される。
【0014】流入した舎外空気による温度低下作用にも
拘らず、舎内温度が一定値以上に上昇したときに限り、
換気扇4の運転が自動的に開始され、舎内空気と発生ガ
スは換気孔部3から舎外に強制排気される。これによっ
て舎内温度は適正レベルに制御される。この換気方式の
使用時期は通常期である。
拘らず、舎内温度が一定値以上に上昇したときに限り、
換気扇4の運転が自動的に開始され、舎内空気と発生ガ
スは換気孔部3から舎外に強制排気される。これによっ
て舎内温度は適正レベルに制御される。この換気方式の
使用時期は通常期である。
【0015】図6に示した換気方式は陰圧換気であり、
換気孔部3のシャッター5は開放され、入排気孔部7の
入気板11は自動開閉用コントローラで開閉制御され、
換気扇4は舎内温度に比例して自動開閉用コントローラ
で運転制御され、換気扇4の風方向は上向きとなってい
る。
換気孔部3のシャッター5は開放され、入排気孔部7の
入気板11は自動開閉用コントローラで開閉制御され、
換気扇4は舎内温度に比例して自動開閉用コントローラ
で運転制御され、換気扇4の風方向は上向きとなってい
る。
【0016】この方式の使用時期は、温度差による自然
換気では換気量が不足する温暖期であり、舎内で発生し
たガスと温度上昇した舎内空気は、換気扇4の上方向き
回転により換気孔部3から強制排出される。この強制排
出によって生じた陰圧により舎外空気が、側壁6と防風
遮光板8間の上面側開口部9および下面側開口部10を
通って入排気孔部7から舎内に吸い込まれる。換気扇4
の運転速度を調節することによって、舎内温度は適正レ
ベルに制御される。
換気では換気量が不足する温暖期であり、舎内で発生し
たガスと温度上昇した舎内空気は、換気扇4の上方向き
回転により換気孔部3から強制排出される。この強制排
出によって生じた陰圧により舎外空気が、側壁6と防風
遮光板8間の上面側開口部9および下面側開口部10を
通って入排気孔部7から舎内に吸い込まれる。換気扇4
の運転速度を調節することによって、舎内温度は適正レ
ベルに制御される。
【0017】図7に示した換気方式は陽圧換気であり、
換気孔部3のシャッター5は開放され、入排気孔部7の
入気板11は開放され、換気扇4は舎内温度に比例して
自動開閉用コントローラで運転制御され、換気扇4の風
方向は下向きに設定されている。
換気孔部3のシャッター5は開放され、入排気孔部7の
入気板11は開放され、換気扇4は舎内温度に比例して
自動開閉用コントローラで運転制御され、換気扇4の風
方向は下向きに設定されている。
【0018】この換気方式の使用時期は、夏季や熱射病
発生の危険性がある高温高湿の時間帯であり、換気扇4
の下方向き回転で生じた陽圧によって舎外空気を換気孔
部3から舎内に押し込み、舎外空気を鶏体と床面に直接
当てることによって、温度上昇した室内空気と一緒に入
排気孔部7から排出する。これによって、鶏体と床面か
ら発生している顕熱、潜熱、炭酸ガスやアンモニアガス
の排除が効率良く実行されるため、熱射病が防止され
る。
発生の危険性がある高温高湿の時間帯であり、換気扇4
の下方向き回転で生じた陽圧によって舎外空気を換気孔
部3から舎内に押し込み、舎外空気を鶏体と床面に直接
当てることによって、温度上昇した室内空気と一緒に入
排気孔部7から排出する。これによって、鶏体と床面か
ら発生している顕熱、潜熱、炭酸ガスやアンモニアガス
の排除が効率良く実行されるため、熱射病が防止され
る。
【0019】
【実施例】図示の実施例では、棟部2の上面側には換気
孔部3を被覆するようにダクト体13が設けられ、ダク
ト体13は雨除け用の屋根13aと、該屋根13aを支
える支柱13bと、鶏舎屋根面に接する部位での雨水の
逆流を防止する水切り13cとからなり、支柱13b,
13bの間は外気に開口している。換気孔部3の雨除け
用屋根13aとしては、椀型(半球形)やピラミッド型
(四角錐型)、切妻型等の種々の構造形式を適宜選択し
て使用することができる。棟部2の下面側にはレール1
4が水平に固着されている。レール14に載架されたシ
ャッター5は、プーリー15に案内されたロープ16の
牽引によって棟方向に移動する。換気孔部3と換気扇4
およびシャッター5は、鶏舎1の内容積に対応して棟方
向に複数個設けられる。
孔部3を被覆するようにダクト体13が設けられ、ダク
ト体13は雨除け用の屋根13aと、該屋根13aを支
える支柱13bと、鶏舎屋根面に接する部位での雨水の
逆流を防止する水切り13cとからなり、支柱13b,
13bの間は外気に開口している。換気孔部3の雨除け
用屋根13aとしては、椀型(半球形)やピラミッド型
(四角錐型)、切妻型等の種々の構造形式を適宜選択し
て使用することができる。棟部2の下面側にはレール1
4が水平に固着されている。レール14に載架されたシ
ャッター5は、プーリー15に案内されたロープ16の
牽引によって棟方向に移動する。換気孔部3と換気扇4
およびシャッター5は、鶏舎1の内容積に対応して棟方
向に複数個設けられる。
【0020】入排気孔部7は側壁6の全長さにわたって
設けられ、防風遮光板8は取付腕板17によって側壁6
の外面に固着されている。側壁6の内面に蝶番18で取
り付けられた入気板11は、プーリー19に案内された
ロープ20の牽引によって開閉される。ロープの牽引用
モータは自動開閉用コントローラによって回転制御され
る。
設けられ、防風遮光板8は取付腕板17によって側壁6
の外面に固着されている。側壁6の内面に蝶番18で取
り付けられた入気板11は、プーリー19に案内された
ロープ20の牽引によって開閉される。ロープの牽引用
モータは自動開閉用コントローラによって回転制御され
る。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の換気方式可変型ウ
ィンドーレス鶏舎では、棟部2の換気孔部3の下方に換
気扇4を設置し、換気扇4の上側にシャッター5を配備
し、側壁6の入排気孔部7の外側に防風遮光板8を設置
し、入排気孔部7を開閉する入気板11を設けたもので
あり、舎内の状況に対応してシャッター5と入気板11
を開閉し、換気扇4の運転速度と運転方向を変更するこ
とによって、循環換気方式と自然換気方式と陰圧換気方
式と陽圧換気方式という4つの形態を選択することがで
きるので、鶏の発育状態と飼養時期に最も適した環境を
的確に設定維持することができ、過度の寒冷や高温高湿
による鶏の発育不良や衰弱死および生産性の低下が防止
され、生産効率の高い養鶏場経営を行なうことができ
る。
ィンドーレス鶏舎では、棟部2の換気孔部3の下方に換
気扇4を設置し、換気扇4の上側にシャッター5を配備
し、側壁6の入排気孔部7の外側に防風遮光板8を設置
し、入排気孔部7を開閉する入気板11を設けたもので
あり、舎内の状況に対応してシャッター5と入気板11
を開閉し、換気扇4の運転速度と運転方向を変更するこ
とによって、循環換気方式と自然換気方式と陰圧換気方
式と陽圧換気方式という4つの形態を選択することがで
きるので、鶏の発育状態と飼養時期に最も適した環境を
的確に設定維持することができ、過度の寒冷や高温高湿
による鶏の発育不良や衰弱死および生産性の低下が防止
され、生産効率の高い養鶏場経営を行なうことができ
る。
【0022】このように夏季等の高温多湿時には陽圧換
気方式を選択して、棟部2の換気孔部3から外気を舎内
に押し込んで鶏体と床面12に吹き当て、温度上昇した
舎内空気および発生ガスと一緒に側壁6の入排気孔部7
から排出させるので、従来のウィンドレス鶏舎で恐れら
れていた鶏群の熱死事故は大幅に抑止され、鶏の損耗率
の減少は生産コストの低減を可能にする。
気方式を選択して、棟部2の換気孔部3から外気を舎内
に押し込んで鶏体と床面12に吹き当て、温度上昇した
舎内空気および発生ガスと一緒に側壁6の入排気孔部7
から排出させるので、従来のウィンドレス鶏舎で恐れら
れていた鶏群の熱死事故は大幅に抑止され、鶏の損耗率
の減少は生産コストの低減を可能にする。
【0023】本発明のウィンドーレス鶏舎では、棟部2
の換気孔部3が陰圧換気の排気孔および陽圧換気の入気
孔として使用されるだけでなく、自然換気の排気孔とし
ても兼用され、また、入排気孔部7は陰圧換気の入気孔
および陽圧換気の排気孔として使用されるだけでなく、
自然換気の入気孔としても兼用されているため、鶏舎の
空気出入り用孔部を集約することができ、鶏舎全体の構
成が簡略化される。
の換気孔部3が陰圧換気の排気孔および陽圧換気の入気
孔として使用されるだけでなく、自然換気の排気孔とし
ても兼用され、また、入排気孔部7は陰圧換気の入気孔
および陽圧換気の排気孔として使用されるだけでなく、
自然換気の入気孔としても兼用されているため、鶏舎の
空気出入り用孔部を集約することができ、鶏舎全体の構
成が簡略化される。
【0024】本発明のウィンドーレス鶏舎では、鶏舎側
壁6と防風遮光板8間の上下両面に開口部9,10を設
けてあり、陰圧換気方式では、舎外空気は上面側開口部
9と下面側開口部10の両方から舎内に抵抗少なく円滑
に流入し、平均的に分布するので、必要十分な換気が的
確に行なえる。また、陽圧換気方式では、下面側開口部
10に加えて上面側開口部9も排気孔として使用される
ため、鶏舎内の床面12で発生した顕熱や潜熱、ガスの
排出が更に効率良く行なわれる。自然換気方式では、上
面側開口部9が排気孔として使用され、下面側開口部1
0が入気孔として使用されるため、温度差による自然換
気が効率良く行なわれる。
壁6と防風遮光板8間の上下両面に開口部9,10を設
けてあり、陰圧換気方式では、舎外空気は上面側開口部
9と下面側開口部10の両方から舎内に抵抗少なく円滑
に流入し、平均的に分布するので、必要十分な換気が的
確に行なえる。また、陽圧換気方式では、下面側開口部
10に加えて上面側開口部9も排気孔として使用される
ため、鶏舎内の床面12で発生した顕熱や潜熱、ガスの
排出が更に効率良く行なわれる。自然換気方式では、上
面側開口部9が排気孔として使用され、下面側開口部1
0が入気孔として使用されるため、温度差による自然換
気が効率良く行なわれる。
【0025】また、幼雛期の循環換気方式では換気扇4
の運転を全く行なわない一方、通常期の入気板制御によ
る自然換気方式では換気扇4の常時運転を行なわないの
で、年間を通して見た時、従来のウィンドーレス鶏舎と
比較して電力消費量を半減させることができ、生産コス
トの節減が可能である。
の運転を全く行なわない一方、通常期の入気板制御によ
る自然換気方式では換気扇4の常時運転を行なわないの
で、年間を通して見た時、従来のウィンドーレス鶏舎と
比較して電力消費量を半減させることができ、生産コス
トの節減が可能である。
【0026】温暖期の陰圧換気方式や夏季・熱射対策時
期の陽圧換気方式で電気事故が発生しても、入排気孔部
3と換気孔部7を通る自然換気によって一定レベルの換
気が確保されているので、短時間で舎内が酸欠状態にな
って鶏群が大量斃死する危険性はなく、十分な時間的余
裕をもって復旧処置を行なうことができるので、養鶏場
管理者の精神的重圧が大幅に解消される。
期の陽圧換気方式で電気事故が発生しても、入排気孔部
3と換気孔部7を通る自然換気によって一定レベルの換
気が確保されているので、短時間で舎内が酸欠状態にな
って鶏群が大量斃死する危険性はなく、十分な時間的余
裕をもって復旧処置を行なうことができるので、養鶏場
管理者の精神的重圧が大幅に解消される。
【図1】本発明の一実施例に係る換気方式可変型ウィン
ドーレス鶏舎の概略的な垂直横断面図である。
ドーレス鶏舎の概略的な垂直横断面図である。
【図2】該ウィンドーレス鶏舎の概略的な左側面図であ
る。
る。
【図3】該ウィンドーレス鶏舎のシャッター部分の拡大
断面図である。
断面図である。
【図4】該ウィンドーレス鶏舎を循環換気方式で使用し
たときの模式線図である。
たときの模式線図である。
【図5】該ウィンドーレス鶏舎を自然換気方式で使用し
たときの模式線図である。
たときの模式線図である。
【図6】該ウィンドーレス鶏舎を陰圧換気方式で使用し
たときの模式線図である。
たときの模式線図である。
【図7】該ウィンドーレス鶏舎を陽圧換気方式で使用し
たときの模式線図である。
たときの模式線図である。
1 鶏舎 2 棟部 3 換気孔部 4 換気扇 5 シャッター 6 側壁 7 入排気孔部 8 防風遮光板 9 上面側開口部 10 下面側開口部 11 入気板 12 床面 13 ダクト体 14 レール 15 プーリー 16 ロープ 17 取付腕板 18 蝶番 19 プーリー 20 ロープ
Claims (2)
- 【請求項1】 鶏舎棟部に換気孔部を設け、換気孔部の
下方に換気扇を設置し、換気扇の上側にシャッターを配
備し、鶏舎内の状況に対応してシャッターを開閉し、換
気扇の運転速度と運転方向を変更する換気方式可変型ウ
ィンドーレス鶏舎。 - 【請求項2】 鶏舎側壁の入排気孔部の外側に防風遮光
板を設置し、鶏舎側壁と防風遮光板との間の上下両面に
開口部を設け、入排気孔部を開閉する入気板を設け、鶏
舎内の状況に対応して入気板を開閉する請求項1に記載
の換気方式可変型ウィンドーレス鶏舎。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8166992A JPH05244840A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 換気方式可変型ウィンドーレス鶏舎 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8166992A JPH05244840A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 換気方式可変型ウィンドーレス鶏舎 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05244840A true JPH05244840A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=13752752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8166992A Pending JPH05244840A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 換気方式可変型ウィンドーレス鶏舎 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05244840A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09102A (ja) * | 1995-06-23 | 1997-01-07 | Toyo Syst Kk | トンネル換気鶏舎 |
JP2012115256A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-06-21 | Ikeuchi:Kk | 植物栽培室の冷房装置および冷房方法 |
JP2014079211A (ja) * | 2012-10-17 | 2014-05-08 | Sadashi Utsumi | 鶏舎構造 |
JP2016508366A (ja) * | 2013-01-28 | 2016-03-22 | キョンファ パク | 湿度を基準にする最適な体感温度制御システム |
JP2018126161A (ja) * | 2018-04-27 | 2018-08-16 | 株式会社興和工業 | 畜舎 |
-
1992
- 1992-03-03 JP JP8166992A patent/JPH05244840A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09102A (ja) * | 1995-06-23 | 1997-01-07 | Toyo Syst Kk | トンネル換気鶏舎 |
JP2012115256A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-06-21 | Ikeuchi:Kk | 植物栽培室の冷房装置および冷房方法 |
JP2014079211A (ja) * | 2012-10-17 | 2014-05-08 | Sadashi Utsumi | 鶏舎構造 |
JP2016508366A (ja) * | 2013-01-28 | 2016-03-22 | キョンファ パク | 湿度を基準にする最適な体感温度制御システム |
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