JP2714325B2 - パネル式建築物における外壁工法 - Google Patents

パネル式建築物における外壁工法

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常和 織井
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅等の建物に関し室
内の保温、保冷作用を効果的にしたパネル式建築物にお
ける外壁工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から住宅等の建築の外壁面は、壁面
の内板と外板との間に断熱材を内装し、更に外板の表面
に防水シール、金網、モルタル吹付を施した外壁を装着
しているのが一般的であった。また、最近は外板をパネ
ル上に成型加工し、連着させて外壁材を装着する方法も
用いられている。このように、従来の外壁工法は、いず
れも断熱材のみによって断熱効果を上げようとしてお
り、断熱効果を充分とるには断熱材をかなり厚くしなけ
ればならず、省資源、コスト面から不都合がある。ま
た、従来の外壁工法は、いずれも断熱材と外壁とを分離
して作業を行っていたので作業が煩雑になり、メンテナ
ンス面においても不都合が生じていた。
【0003】そこで、これらの不都合な点を解消するも
のとして、図5乃至図10に示すように本出願人はパネル
式外壁材からなる建築物を開発して開示されている。
(特願平1−84286号参照) このパネル式外壁材は、上端部に上部空気流出入口を設
けて内側平板と、該内側平板と略同様の外形をなした外
側平板との間に、これら外側平板及び内側平板の周縁を
囲う外壁及び千鳥状に開口を有する複数のV字状壁をそ
れぞれ設け、前記内側平板の下端部側に位置する前記外
壁に下部空気流出入口を設けたことを特徴とするパネル
式外壁材であり、具体的には本図に示すとおりである。
すなわち、パネル式外壁材21は、上端部に上部空気流出
入口22を設けた内側平板23と、該内側平板23と略同形状
の外側平板24と、これら内側及び外側平板23及び24の間
に設けられた外壁25及び複数のV字状壁26とからなる。
この内側平板23は、白色の段ボールにて作られており厚
みは約2mmである。この段ボールを白色としたのは、
重量が軽くかつ段ボール中に空気を多く含んで断熱性が
高いからであり、また白色としてのは施工時に表裏を明
確にするためである。そして、この内側平板23にて設け
られた上部空気流出入口22は太陽熱などで暖められた空
気を室内に導入するためのものであり、後述の断熱材33
に装着する場合には断熱材33にも孔35を設ける必要があ
る。また、前記外壁25は、エペラン等の合成樹脂材料が
使用され、その厚みは約14mmほどであり、その耐熱性
は70度程あるのが望ましい。外壁25は、図示にように内
側及び外側平板23及び24の周縁に設けられており、下端
部に下部空気流出入口27、27があありている。この下部
空気流出入口27、27は、外気温が高い時に上部空気流出
入口22から室内に空気を入れるために設けられたもので
ある。
【0004】また、前記V字状壁26には、千鳥状に配置
され両端に開口28、28のある仕切壁29と、中心部に開口
30がある仕切壁31とがある。したがって、このV字状壁
26によれば、上部空気流出入口22及び下部空気流出入口
27、27との間に長い空道32が形成される。したがって、
外気温が高い時は、空道32内の空気が長い空道12を通っ
て上部空気流出入口22から室内に入り、また、その間、
暖かい空気が断熱材の働きにも成る。更に、外気温が低
くなると空道32内にある比較的暖かい空気は下部空気流
出入口27、27から流出しようとするが、前記V字状壁26
にははばまれて外部に出にくく、その間この空気自体が
断熱材の働きをなす。なお、これら外壁25及びV字状壁
26はエペランに限定することなく、一定の耐熱性と空気
等の遮断性があれば他の材質のものを使用しても良い。
【0005】このように構成されたパネル式外壁材は、
建物外壁面上にある断熱材33上に装着される。すなわ
ち、断熱材33は胴縁34、34、の間に装着される。すなわ
ち、断熱材33は周縁34、34間に装着される。この際、断
熱材33にある孔35とパネル式外壁材21にある上部空気流
出口22とを合わせて装着する必要がある。そのあとに建
物外壁面の長さ寸法に合わせて、パネル式外壁材21を上
下方向に装着すれば良い。そして、最下部のパネル式外
壁材21には下部空気流出入口27、27が位置するようにし
て、最上部から最下部のパネル式外壁材21……につき、
空道32を連通させる必要がある。なお、16は建築物17の
基台、18は建物外壁面、19は屋根である。
【0006】次に、具体的な作用について説明すると、
まず外気温が室内温度よりも低いような場合であるが、
太陽熱等の暖かい外気温がパネル式外壁材21に当たる
と、暖かい空気がパネル式外壁材21の下部空気流出入口
27、27から空道32内に入り、上部空気流出入口22から室
内側へ吸い込まれ、室内が常時一定の温度で保温される
ことになる。そして、室内温度よりも外気が冷えてきた
場合には、空道32内の空気は、パネル式外壁21のV字状
壁26によって下降が制約できかつ冷たい外気は下部空気
流出入口27、27から侵入を制約できるので、室内温度を
常時保温させることができる。つまり、冬場(A)の場
合は、昼(b)は暖かい太陽熱を上昇気流の作用によっ
て上昇させて室内に送り込み室内を天然保温させ、反対
に夜(a)外の冷たい空気をパネル式外壁材21のV字状
壁26により室内に吸入させないで、昼間の保温のまま夜
の室内温度を常時保温させることができる。
【0007】一方、夏場(B)の昼間(b)のようにあ
つい空気をパネル式外壁材21のV字壁26により遮断さ
せ、室内に入れないようにして室内を常時一定の温度に
保冷させ、反対に夜(a)は下降気流を防いで常時室内
を保冷させることができる。
【0008】この従来のパネル式外壁材は、温度差があ
まりない場合は効果的ではあるが、冬場あるいは夏場に
おける外気温度と室内温度の較差が高い場合には、問題
点が生じていた。
【0009】そこで、本パネル式外壁材の欠点と従来の
外壁工法の長所とを組み合わせて開発されたものが本発
明工法である。すなわち、従来の建築物における外壁工
法は図3及び図4に示すとおりである。
【0010】本図からも明らかのように断熱材14が張設
されている基礎11の上に土台12があり、その土台12の外
側に断熱材14が張設されている。この断熱材14、14はV
キップ13を介して取付けられており、一方、断熱材14の
上方部にはVボード18が付設されていると共に、通風口
15が設けられている。更に、断熱材14の外壁面に空気層
17を具備させて外壁材16が張設されている。すなわち、
外壁材16と断熱材14間の空気層17から流れる空気が通風
口15を介して室内に流出入して、室内温度を張設する構
成になっている。
【0011】しかし、この従来方式では、通風口を介す
る温度調整が不充分のため、室内を一定温度で保温・保
冷することが困難、不可能であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来方式の課題
を解決するためには、従来の通風口から流出入する外
気、すなわち、暖・冷空気の室内への流出入を自動的に
調節することによって、室内の温度を自動的に一定温度
に保温・保冷させるところにある。要するに、本発明が
解決しようとする課題とは、室内への流出入温度を一定
保持するために通風口に温度記憶センサーを取付けると
ころにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き課題
を解決するために開発したものであって、建築物の屋根
壁面に張設されている断熱材の通風口に開閉弁を設けか
つ断熱材と外壁材との間に室内空気を通風する空気層を
内設し、該空気層の空気を開閉弁の開閉作動によって室
内の温度調節して通風させる建築物の外壁工法におい
て、前記通風口にVキップを設けかつ該Vキップを介し
て開閉弁とその作動用の温度記憶センサーを取付け、該
温度記憶センサーを介して室内への流出入温度を一定保
持し、かつ室内温度を自動調節することを特徴とするパ
ネル式建築物の外壁工法の提供にある。すなわち、本発
明の課題を解決するための手段は、従来の建築物の屋
根壁面に張設されている断熱材の通風口に開閉弁を設け
かつ断熱材と外壁材との間に室内空気を通風する空気層
を内設し、該空気層の空気を開閉弁の開閉作動によって
室内の温度調節して通風させる建築物の外壁工法を改良
したこと、前記通風口にVキップを設けかつ該Vキッ
プを介して開閉弁とその作動用の温度記憶センサーを取
付けたこと、該温度記憶センサーを介して室内への流
出入温度を一定保持しかつ室内温度を自動調節すること
にある。
【0014】作用欄記載中の「開示弁」を「開閉弁」と
補正する。
【0015】前記開閉弁が内設されている通風口にVキ
ップを取り付けて成る構成によって、通風口に内設され
る開閉弁を簡単容易に設置することができる。
【0016】実施例欄記載中の「ところにあある。」
(4行目)を「ところにある。」に、「基礎1」(4行
目)を「布基礎」に、「基台2」(5行目)を「土台
2」に、「断熱材7が調節」(5行目)を「断熱材7が
張設」に、それぞれ補正する。
【0017】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、パネル式外壁材を用いた外壁工法よりも、室内温度
を一定に保持することが可能となり、更に室内温度を自
動調節することも可能となる。
【0018】また、その工法が簡単であるばかりか構造
的にも簡便であるから、安価な工事施工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による外壁工法を示した一部拡大断面
図。
【図2】図1に示した外壁工法による外壁面図。
【図3】図1に対比して示した従来公知による外壁工法
の一部拡大断面図。
【図4】図3に示して従来公知の外壁工法による外壁断
面図。
【図5】従来公知のパネル式外壁材の斜視図。
【図6】図5に示したパネル式外壁材の断面図。
【図7】従来公知によるパネル式外壁材の使用状態を示
した説明図。
【図8】従来公知によるパネル式外壁材の使用状態を示
した説明図。
【図9】従来公知によるパネル式外壁材の使用状態を示
した説明図。
【図10】従来公知によるパネル式外壁材の使用状態を示
した説明図。
【符号の説明】
4 Vキップ 5 開閉弁 6 温度記憶センサー 7、14 断熱
材 8、16 外壁材 9、17 空気
層 10、15 通風口 18 Vボード 21 パネル式外壁材 33 断熱材 37 建築物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の屋根壁面に張設されている断熱
    材の通風口に開閉弁を設けかつ断熱材と外壁材との間に
    室内空気を通風する空気層を内設し、該空気層の空気を
    開閉弁の開閉作動によって室内の温度調節して通風させ
    る建築物の外壁工法において、前記通風口にVキップを
    設けかつ該Vキップを介して開閉弁とその作動用の温度
    記憶センサーを取付け、該温度記憶センサーを介して室
    内への流出入温度を一定保持し、かつ室内温度を自動調
    節することを特徴とするパネル式建築物の外壁工法。
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