JPH0114828Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷暖房機用コンデンシングユニツトに
おいて、全体形状をきわめてコンパクトに形成す
ると共に、制御機器ボツクスをも機体内部に併設
し、該制御機器ボツクス内に常時自然的に冷風を
供給するようにて制御機器の保護を目的とした屋
内型コンデンシングユニツトに関するものであ
る。

従来、冷暖房機器において、例えばヒートポン
プ式の場合には冷却器側は室内に設置して室内の
空気を、また凝縮器、即ちコンデンサー側は室外
に設置して外部空気にて熱交換すると共にその排
気として全熱交換機等別体のユニツトを用いて熱
回収が為され、なお且つ、此れらの機器を制御指
令するところの制御機器に至つては機外の別の箇
処に配置され室内の空調管理が行なわれていた。

以上の如く屋外にコンデンシングユニツトを設
置することはその設置スペースは勿論のこと建物
の美観を損なわしめ、且つ風雨による腐蝕が甚だ
しく耐久性に問題があり、殊に全熱交換機の併設
や機外または別室に設置した制御機器の空調等に
多大の経費を要する等種々の欠点が存していたの
である。

本考案は叙上の多種多様の欠点を一挙に解決行
なわしめんとするものであつて、機体内部を仕切
板によりＵ型状のＡ，Ｂ両送風通路を形成すると
共に該一方Ａ通路に熱交換コイル３を、他方Ｂ通
路に受液器、圧縮機、送風機等の各機構を配置し
てなるコンデンシングユニツトにおいて、前記仕
切板の上部にＡ，Ｂ両送風通路に面して多数の通
気孔ａ……を孔設した穴開き板およびめくら板を
夫々交互に各変更取替え自在に設けてなる制御機
器ボツクスを配設せしめたことを特徴とする屋内
型コンデンシングユニツトを提供しようとするも
のである。

以下、本考案の実施の態様を例示する図面に付
いて詳説すると、 １は機箱にて内部中央を仕切板２にて区別し、
恰もＵ型状のＡ，Ｂ通風通路を形成すると共に一
方Ａ通路に熱交換コイル３を、他方Ｂ通路には受
液器４、圧縮機５、送風機６、電動機７等の各機
構を夫々配置する。

また、前記Ａ，Ｂ両送風通路を形成するところ
の中間仕切板２上方部分に制御機器ボツクス８を
設置し内部には種々の制御機構（図示省略）が収
容されているが第１図の如くボツクス８の一方側
には多数の通気孔ａが開孔された穴開き板アを、
また対面側には無孔のめくら板ア′が夫々交互に
取替え変更自在に設けられている。

なお、前記穴開き板に代えて網板、開閉自在の
シヤツター、或は弁装置等を用いることも一考で
ある。

その一例として第３図示において、Ａ，Ｂ送風
通路に面して夫々交互に開閉作動するダンパー
イ，イ，イ′，イ′を例示する。

図示中符号９は各室内側よりの排気用ダクト、
１０は天井内、或は外部よりの空気導入用ダクト
にて夫々にダンパー１１，１２が取付けられ受入
空気量を調整する。１３は屋外排気用ダクト、１
４は冷却器のドレン流水パイプ、１５は各室内え
のコイル連結パイプを示めし、機箱１下方にはド
レンパン１６が配設されている。

また機箱１前部にはメンテ等作業が容易な前板
１７が開閉自在に取着けられている。

因みに本考案は仕切板２により機体内部にＵ型
状のＡ，Ｂ両送風通路を形成したことによつて空
気流通距離が非常に長くなり熱交換コイル３、圧
縮機５、送風機６等諸機構の配置スペースが容易
であると共に前記諸機構通過中に受入側ダクト
９，１０よりの導入空気が充分な熱回収が自然的
に行なわしめることができ得るのである。

特に本考案においては、Ａ，Ｂ両送風通路間に
制御機器ボツクス８を設置すると共に該Ａ，Ｂ送
風通路に面した側の側板に穴開き板アを、また他
方にめくら板ア′を夫々交互に各取替え変更自在
に設けたことによつて、例えば冷房時に送風通路
Ａ側に該穴開き板アを、送風通路Ｂ側にめくら板
ア′を配置すれば室内よりの排気冷風が送風通路
Ａを経て制御機器ボツクス８内に前記穴開き板ア
を介して導入し、此れが該ボツクス８内の制御機
器を自然的に冷却する機能を有するものである。

また暖房時においては前記穴開き板アとめくら
板ア′を取替え転換し配置するのみにて逆運転に
て室内よりの受入暖風が熱交換コイル３にて冷却
され、此れがＢ送風通路を通過し乍ら穴開き板ア
を介して制御機器ボツクス８内に流入し該制御機
器ボツクス８内の温度を自然的にコントロールを
行なわしめることができ得るのである。

なお、第３図示のダンパーイ，イ，イ′，イ′に
おいても交互の開閉操作によつて前記と同様に制
御機器ボツクス８内の温度を自然的に容易にコン
トロールをすることができ得る。更に此れらの操
作を機力、或は電動式機構とすることによつて器
外からも容易に切り替え操作が可能となりより至
便であることは謂うまでもない。

以上の如く本考案に係わる屋内型コンデンシン
グユニツトは送風通路をＵ型状に形成し、各機構
を該送風通路内に配置したことによつて設置面が
頗ぶる小となり全体形状も偏平体にてローカの隅
や、倉庫、便所等室内空間部に設置し屋内設置で
あるがためにメンテ等の諸作業が簡単であり、且
つ風雨等外気による腐蝕等の憂れいも毛頭無く、
耐久性を有する等の効果を有するものである。而
も前記送風通路を区別する仕切板の中間部に流通
する送風冷気を利用して自然的に内部温度をコン
トロールを行なわしめるところの制御機器ボツク
スを配置してなるものであるから従来機の如く他
に僅々制御機器管理室や該制御機器保冷等に要す
る空調設備類が全く不要となり以て経済的効果が
頗ぶる有効であるは勿論のこと、例え中央制御を
行なうとしても表示盤のみ設置すれば可能である
から室使用面積も著るしく縮少することとなる。

更に各排気の熱回収においてもきわめて容易で
あると共に冷却器側のドレンを滴下させその熱回
収も併せて行なわしめることもでき得る等甚だ至
便なる考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係わる屋内型コンデンシング
ユニツトの内部機構を明示せる正面図、第２図は
同上、右側断面図、第３図は同上、要部機構の他
の実施態様を示すものである。 符号の説明、１……機筐、２……仕切板、３…
…熱交換コイル、６……送風機、８……制御機器
ボツクス、ア……穴明き板、ア′……めくら板、
イ，イ′……ダンパー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 機体内部を仕切板２によりＵ型状のＡ，Ｂ両
   送風通路を形成すると共に該一方Ａ通路に熱交
   換コイル３を、他方Ｂ通路に受液器４、圧縮機
   ５、送風機６等の各機構を配置してなるコンデ
   ンシングユニツトにおいて、前記仕切板２の上
   部にＡ，Ｂ両送風通路に面して多数の通気孔ａ
   ……を孔設した穴開き板アおよびめくら板ア′
   を夫々交互に各変更取替え自在に設けてなる制
   御機器ボツクス８を配設せしめたことを特徴と
   する屋内型コンデンシングユニツト。 上記コンデンシングユニツトにおいて、前記
   仕切板２にＡ，Ｂ送風通路側に夫々交互に開閉
   する数箇のダンパーイ，イ，イ′，イ′装置を設
   けてなる制御機器ボツクス８を配設せしめたこ
   とを特徴とする前記実用新案登録請求の範囲第
   項記載の屋内型コンデンシングユニツト。