JP3614506B2 - 多段ケージ陽圧鶏舎 - Google Patents

多段ケージ陽圧鶏舎 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は陽圧鶏舎、特に多段ケージを収容する陽圧鶏舎に関する。
【0002】
【従来の技術】
鶏舎の形式を、鶏舎内の圧力によって大別すると陽圧式と陰圧式とがあり、前者は、例えば鶏舎天井裏の両妻面に設けられた空気吸入ファンによって鶏舎内に空気を導入し、自然に外部に排出するので、鶏舎内の圧力は外気圧よりわずかに高く保持される。これに対し後者は、例えば鶏舎の側面に設けられた空気取入れ口から外気を自然に導入し、排気ファンによって強制的に外部へ排気するので、鶏舎内の圧力は外気圧よりわずかに低く保たれる。
【0003】
従来の陽圧鶏舎の場合、図3に示すように、天井裏ダクト46の両妻面に設けられた複数の空気取入れファン48によって天井裏ダクト46内に取入れられた空気は、天井45に長手方向に沿って設けられたスリット状の入気口50から、複数列のケージ41が配置されたケージ室42内に吹込まれ、ケージ41内のトリに新鮮な空気を供給し、また鶏舎内の温度も調節して、酸素の少ない温空気である廃空気となって、天井裏ダクト46内に設けられた排気路55を通り、屋根44上の開口58から大気中に放出されていた。
【0004】
しかしながら最近では、7段、8段にも達する多段ケージを採用する鶏舎も多くなり、天井に設けられた入気口から吹込むだけでは、ケージの下段にまで十分な新鮮空気を供給して換気することが困難になってきた。特に、ケージ高が高くなると、上段ケージを管理するための通路である穴開き板製の管理用デッキ49を、ケージの中間高さで、隣り合ったケージ間及びケージとケージ室側壁間に設けることが多くなり、天井入気口50からの空気が管理用デッキ49に妨げられて、下段ケージに一層到達しにくくなるという問題が生じてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような多段ケージ陽圧鶏舎における不十分な換気を改善し、下段ケージにまで新鮮な空気を供給して十分に換気できる陽圧鶏舎を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため本発明による多段ケージ陽圧鶏舎は、鶏舎天井裏ダクトの両妻面又は両側面に設けた複数のファンによって天井裏ダクト内に取入れられた空気を、多段ケージの上段ケージには天井に設けられた入気口から、多段ケージの下段ケージには、多段ケージが配置されたケージ室の長手方向壁面に沿って天井から下段ケージの上部付近の高さまで下方に延びて設けられた通風路下部の入気口から供給することを特徴としている。
【0007】
本発明の陽圧鶏舎の好ましい実施態様では、前記通風路が、ケージ室の両側壁に沿って設けられ、或いはケージ室を複数の室に仕切る長手方向仕切り壁の両側に沿って設けられている。
前者の実施態様では、空気取入れファンが鶏舎天井裏ダクトの両側面に設けられ、ケージ室の両側壁に沿って設けられた通風路の上部延長壁が、天井裏ダクト内に突出したじゃま板を形成するのが一層好ましい。
【0008】
【発明の作用】
本発明による多段ケージ陽圧鶏舎は上記のような構成を有し、天井裏ダクト内に取入れられた空気が、多段ケージの上段ケージと下段ケージとにそれぞれ別々の入気口から吹込まれるので、7段、8段のような多段ケージの下段ケージであっても、また管理用デッキが多段ケージの中間に設けられていても、全ケージに対して十分な新鮮空気を供給して換気し、鶏舎内温度を適温に保持することができる。
【0009】
【実施例】
の鶏舎内には、それぞれ2列の多段ケージ(図1では8段)1が配置された長手方向に長い二つのケージ室2が設けられており、ケージ室間は仕切り壁3で仕切られている。屋根4と天井5の間の天井裏ダクト6の側壁7には、多数の空気吸入ファン8が長手方向に沿って取付けられ、外の新鮮な空気を天井裏ダクト6内に取入れている。
【0010】
8段の多段ケージ1は、ケージ列1間及びケージ列1とケージ室2の側壁11又は仕切り壁3の間に、下から4段目のケージの上部に相当する高さに設けられた穴開き板製の管理用デッキ9によって、上段ケージ1Aと下段ケージ1Bに分けられ、本発明の陽圧鶏舎では、天井裏ダクト6内に取入れられた空気は、以下に述べるように別々の入気口から上段ケージ1A及び下段ケージ1Bに供給される。
【0011】
上段ケージ1Aに対しては、天井裏ダクト6内の空気は、従来技術とほぼ同様に、天井5に長手方向に沿って設けられたスリット状の入気口10から吹込まれて、上段ケージ1Aを通過しながら、そこに収容されたトリに新鮮な空気を供給し、鶏舎内の温度を適温に保持する。
【0012】
下段ケージ1Bに対しては、天井裏ダクト6内の空気は、ケージ室2の長手方向の両側壁11に沿って、天井5から下段ケージ1Bの上部付近の高さまで下方に延びて設けられた通風路12下部のスリット状の入気口13から吹込まれる。図示の実施態様では、通風路12は、その下部に上向きと下向きの二つの入気口を備えている。図に見るように、天井裏ダクト6に開口する通風路12の入口はファン8に近いので、通風路12内の空気は、ファン8から取入れられて棟方向に向かう空気流に吸引されて通風路内が負圧になる傾向が生ずる。これを防止して通風路内にも圧力がかかるようにするため、通風路12の上部延長壁が、天井裏ダクト6内に突出したじゃま板14を形成するのが好ましい。
【0013】
こうして上段ケージ1A及び下段ケージ1Bにそれぞれ別々に供給された空気は、トリの呼吸によって酸素が減少して二酸化炭素が増加し、トリの体温で温度も上昇して廃空気として外部に排出されるが、排出時にもまた、屋根4から二つのケージ室2の間の床まで延びる長手方向仕切り壁3の両側に沿って設けられた、排気路15内に別々に取入れられる。すなわち上段ケージ1Aからの廃空気は、排気路15のケージ1より高い位置に設けられた排気口16から、下段ケージ1Bからの廃空気は、排気路15の管理用デッキ9の直ぐ下の位置に設けられた排気口17から排気路15内に取入れられ、屋根4の開口18から大気中に放出される。
入気口10、13及び排気口16、17に適当な調整板やカーテンを取付けることによって、入気口、排気口の大きさ向きを変えることができるので、空気の流量、流れ方向を調整できる。
【0014】
図示例では、天井裏ダクト6の両側壁7にファン8を設けることによって、鶏舎の軒高を低くできる利点があるが、従来どおり天井裏ダクト6の両妻面に複数個のファンを設けた陽圧鶏舎においても、本実施態様の通風路12を適用することが可能である。この場合、じゃま板14は設置不要である。
また仕切り壁3、排気路15を取払って1棟1室形式とし、廃空気を、棟下の天井に長手方向に沿って設けられた排気口を通って天井裏の排気路に取入れ、図1と同様に屋根の開口から大気中に放出することもできる。この場合、下段ケージからの廃空気は、穴開き板製の管理用デッキの穴を通って、上段ケージからの廃空気とともに排気口内に取込まれる。
【0015】
図1の実施態様とは異なる実施態様を示す図2の鶏舎内には、それぞれ2列の多段(8段)ケージ21が配置された長手方向に長い二つのケージ室22が設けられており、ケージ室22間は仕切り壁23で仕切られている。屋根24と天井25の間の天井裏ダクト26の側壁27には、多数の空気取入れファン28が長手方向に沿って取付けられ、外の新鮮な空気を天井裏ダクト26内に取入れている。
【0016】
8段のケージ21は、図1と同様に、管理用デッキ29によってそれぞれ4段のケージからなる上段ケージ21A及び下段ケージ21Bに分けられる。この実施態様では、上段ケージ21Aに対しては、天井裏ダクト26内の空気は図1と同様に、天井25に長手方向に沿って設けられたスリット状の入気口30から吹込まれる。
下段ケージ21Bに対しては、天井裏ダクト26内の空気は、屋根24の棟から二つのケージ室22の間の床まで延びる長手方向の仕切り壁23の両側に沿って設けられた、通風路32下部で下段ケージ21Bの上部付近の高さにあるスリット状の入気口33から吹込まれる。図示の実施態様では、図1におけると同様、通風路32は、その下部に上向きと下向きの二つの入気口を備えている。
【0017】
こうして上段ケージ21A及び下段ケージ21Bに別々に供給された空気は、廃空気として外部に排出されるが、排出時もまた別々の排気路から大気中に放出される。すなわち二つの排気路35A及び35Bは、ケージ室22の長手方向の側壁31に沿って側壁の上部と下部に設けられ、排気路35Aの排気口36は側壁31のケージ頂部付近の高さに開口し、排気路35Bの排気口37は側壁の管理用デッキ29の直ぐ下付近の高さに開口して、鶏舎内の廃空気をそれぞれ排気路35A及び35B内に導入して下向きの開口から大気中に放出する。
【0018】
入気口30、33及び排気口36、37が、適当な調整板やカーテンを取付けることによって空気の流量、流れ方向を調整できることは、図1の場合と同様である。
図2においてRで示したのは、仕切り壁23によって仕切られた二つのケージ室22を、それぞれ独立した1棟1室式の2棟の鶏舎とした場合の仮想屋根であり、そのような場合には、仕切り壁23は、互いに隔てられた2棟の鶏舎の二つの側壁で置き換えられる。この実施態様では、通風路32及び排気路35は、変更を加えることなくそのまま適用できる。
【0019】
【発明の効果】
本発明による多段ケージ陽圧鶏舎は、これまでに述べたような構成及び作用を有するので、下記のような本発明特有の効果を奏する。
上段から下段まで十分な換気が行われにくい多段ケージであっても、上段ケージ用と下段ケージ用と別々の通風路、入気口を設けることによって、鶏舎内を万遍なく換気し、トリの飼育環境を著しく改善できる。
従来式の天井裏ダクトの両妻面にファンを設けた鶏舎にも適用できるなど、広い応用範囲をもつ利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多段ケージ陽圧鶏舎の一実施態様を示す横垂直断面図。
【図2】本発明による多段ケージ陽圧鶏舎の他の実施態様を示す横垂直断面図。
【図3】従来技術による陽圧鶏舎の一例を示す横垂直断面図。
【符号の説明】
1、21 多段ケージ
41 ケージ
2、22、42 ケージ室
3、23、43 仕切り壁
4、24、44 屋根
5、25、45 天井
6、26、46 天井裏ダクト
7、27 天井裏ダクトの側壁
8、28、48 空気取入れファン
9、29、49 管理用デッキ
10、30、50 天井の入気口
11、31、51 ケージ(鶏舎)の側壁
12、32 通風路
13、33 通風路下部の入気口
14 通風路12のじゃま板
15、35A、35B、55 排気路
16、17 排気路15の排気口
36、37 排気路35A、35Bの排気口
18、58 屋根の放出開口

Claims (4)

  1. 多段ケージ(1、21)をケージ室(2、22)内に配置した陽圧鶏舎において、鶏舎天井裏ダクト(6、26)の両妻面又は両側面(7、27)に設けた複数のファン(8、28)によって天井裏ダクト内に取入れられた空気を、多段ケージ(1、21)の上段ケージ(1A、21A)には天井(5、25)に設けられた入気口(10、30)から、多段ケージの下段ケージ(1B、21B)には、ケージ室(2、22)の長手方向壁面に沿って天井(5、25)から下段ケージ(1B、21B)の上部付近の高さまで下方に延びて設けられた通風路(12、32)下部の入気口(13、33)から供給することを特徴とする多段ケージ陽圧鶏舎。
  2. 前記通風路(12)が、ケージ室(2)の両側壁(11)に沿って設けられることを特徴とする請求項1記載の多段ケージ陽圧鶏舎。
  3. 前記通風路(32)が、ケージ室を複数の室(22)に仕切る長手方向仕切り壁(23)の両側に沿って設けられることを特徴とする請求項1記載の多段ケージ陽圧鶏舎。
  4. 空気取入れファン(8)が鶏舎天井裏ダクト(6)の両側面(7)に設けられ、ケージ室(2)の両側壁(11)に沿って設けられた通風路(12)の上部延長壁が、天井裏ダクト(6)内に突出したじゃま板(14)を形成することを特徴とする請求項2記載の多段ケージ陽圧鶏舎。
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