JP3313037B2 - 畜舎用の建築物 - Google Patents

畜舎用の建築物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、養鶏や養豚等を目
的とした畜舎用の建築物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている壁に窓を設けてい
ないウインドレスの畜舎用建築物としては、本特許出願
人が提案した特開昭63−54543号公報に記載され
ているように、屋根裏に形成した入気路に外気を導入し
て天井から建築物の室内に吹き出し、建築物の室内を循
環流させて壁の上部から、若しくは屋根裏を通して棟か
ら排気するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した構成
の建築物の換気装置では、排気口を大きく設定できない
ので単位時間内での排気量に制限があり、そのために入
気量を大きくしても室内において充分な換気効果を期待
することができない。しかも、例えば数10万羽の鶏を
飼育する鶏舎のような大規模な建築物では、天井から建
築物の室内に吹き出す空気の吹き出し圧力を著しく強く
しないと室内を充分に循環流しないので、外気を導入す
るためのファン機構が大規模になって騒音が発生した
り、低廉な換気装置を設置することができない。また、
室内を充分に換気しないと、室内の上下において温度差
が発生したり、内部雰囲気が異なって、鶏の飼育状態が
異なることになり、産卵率が低下したり、極端な場合は
鶏が死滅することがある。したがって、大規模な鶏舎等
の建築物であっても、きわめて簡単で低廉な設備により
室内を効率よく、しかも確実に換気できる畜舎用の建築
物が要望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来からの
欠点を解消するとともに従来からの要望に鑑み提案され
たもので、建築物の屋根と天井との間に、建築物の長さ
方向に沿って上側に排気路を、下側に入気路をそれぞれ
形成するとともに、建築物の長さ方向に沿う第1の仕切
り壁によって少なくとも入気路を左右に区切り、前記入
気路には前記第1の仕切り壁に近接状に位置する第2の
仕切り壁を設けて建築物の室内と前記排気路とを連絡す
る連通路を形成し、一方の妻面には外気を入気路に強制
的に導入するファン機構を設けるとともに、他方の妻側
に乾燥室を設け、前記ファン機構によって入気路に強制
的に導入する外気を室内に吹き出させ、この空気を前記
連通路から排気路に導いて前記乾燥室に排気するように
したことを特徴とする畜舎用の建築物に関するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下の本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明すると、本発明に係る畜舎用
の建築物1は、長尺な切り妻形状であって、図面では鶏
舎として示しているが、豚舎でもよい。
【0006】前記建築物1の屋根2と天井3との間に
は、横方向の隔壁4によって上側に排気路5を、下側に
入気路6をそれぞれ空気が流通しないように独立した態
様で建築物1の長さ方向に沿い構成するとともに、建築
物1の一方の妻面には外気を入気路6に強制的に導入す
るファン機構7を設置する。
【0007】また、前記天井3には、建築物1の室内8
と入気路6とを連絡するとともに、建築物1の長さ方向
に沿うようにしてスリット状の開口部9を、建築物1の
幅方向に適宜の間隔で開設して、入気路6に導入されて
揚圧となっている空気を開口部9から室内8に上から吹
き出させる。
【0008】そして本発明によれば、前記建築物1の室
内8には、前記屋根2から床面10にまでいたる縦方向
の第1の仕切り壁11を建築物1の長さ方向に設けて排
気路5、入気路6及び室内8を左右に区切る。前記建築
物1の横幅がそれほど長くなければ、前記第1の仕切り
壁11は1又は2か所程度でよいが、建築物1の横幅が
充分に長ければ、前記第1の仕切り壁11を複数設け
て、室内8を複数に仕切るのが好ましい。
【0009】前記第1の仕切り壁11は、建築物1の内
部に長さ方向に沿って適宜の間隔で柱材12を並設し、
並列する前記柱材12の一方の面に金属板、木製板、樹
脂板等を屋根2から床面10にまで張設することによっ
て構成することができる。したがって、建築物1の長さ
方向に沿い設けた第1の仕切り壁11によって、排気路
5、入気路6及び室内8は左右に区切られることにな
る。
【0010】そして、前記入気路6には、第1の仕切り
壁11に近接状に位置する第2の仕切り壁13を設けて
第1の仕切り壁11と第2の仕切り壁13との対向間隔
に、上側の排気路5と下側の室内8とを連絡する連通路
14を縦方向に形成する。
【0011】前記第2の仕切り壁13は、第1の仕切り
壁11を設けてある柱材12の他の面の入気路6に位置
する部分に、前記第1の仕切り壁11と同様に金属板、
木製板、樹脂板等を張設することにより構成することが
できる。このため、前記連通路14は柱材12の太さと
同一の幅として構成されることになる。
【0012】したがって、前記ファン機構7を駆動する
と、第1の仕切り壁11で仕切られて横方向に並ぶ各入
気路6には外気が強制的に導入されて揚圧となり、天井
3の開口部9から下向きの空気が室内8に吹き出して循
環流をし、各連通路14を上昇して排気路5に流入する
ことになる。
【0013】図面の実施例では、建築物1のファン機構
7を設けていない他方の妻側に、鶏糞乾燥室15を設け
て排気路5の端部を開口させている。したがって、室内
8から連通路14を上昇して排気路5に流入する空気
は、鶏糞乾燥室15に導入されるので、建築物1が鶏舎
であれば、室内8で飼育されている多数羽の鶏によって
熱交換された加温空気が鶏糞乾燥室15に導かれて循環
流するので、鶏糞を効果的に乾燥することができる。
【0014】図5に示す本発明の他の実施の形態は、排
気路5に第1の仕切り壁11を設けないで入気路6と室
内8とにだけ設け、排気路5を横長な1本のダクトの態
様にした構成である。排気路5を前記のような構成にす
ると、第1の仕切り壁11の高さが排気路5の高さ分だ
け低くなるので壁材の使用量が低減し、また建築の手間
も減少するので、建築費用を削減させることができる。
しかも、排気路5は横長で長尺なダクト状であるから排
気する空気の流れが速くなり、連通路14にエジェクタ
ー作用が発生するので排気効率を向上させることがで
き、このため室内8の換気効率を高めることができる。
【0015】図6に示す本発明の他の実施の形態は、第
1の仕切り壁11を入気路6にのみ設けて対向する第2
仕切り壁13とによって連通路14を形成し、室内8に
おいては柱材12の太さの途中に縦方向の遮壁16を建
築物1の長さ方向に沿って設け、前記遮壁16の上端部
を連通路14の下部にまで突入させた構成である。した
がって、室内8は左右において連通路14から排気路5
に連絡するので、循環流する空気は左右の遮壁16にガ
イドされて連通路14から排気路5に導かれることにな
り、室内8での換気効率をさらに向上させることができ
るばかりでなく、建築費を削減することができる。
【0016】尚、図5、6において、説明していない符
号は前記図1から図4の実施の形態の同一符号と同一の
構成であるから、説明を省略する。
【0017】以上本発明を図面の実施の形態に基づいて
説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限
りどのようにでも実施することができる。
【0018】
【発明の効果】以上要するに、本発明は、建築物の屋根
と天井との間に、建築物の長さ方向に沿って上側に排気
路を、下側に入気路をそれぞれ形成するとともに、建築
物の長さ方向に沿う第1の仕切り壁によって少なくとも
入気路を左右に区切り、前記入気路には前記第1の仕切
り壁に近接状に位置する第2の仕切り壁を設けて建築物
の室内と前記排気路とを連絡する連通路を形成し、一方
の妻面には外気を入気路に強制的に導入するファン機構
を設けるとともに、他方の妻側に乾燥室を設け、前記フ
ァン機構によって入気路に強制的に導入する外気を室内
に吹き出させ、この空気をを前記連通路から排気路に導
いて前記乾燥室に排気するようにしたことを特徴とす
る。
【0019】したがって、排気路によって単位時間での
排気量を大きくすることができるので、入気路に導入す
る外気の量を増加することにより、外気の導入量に比例
して建築物での室内の換気効果を著しく高めることがで
きる。また、大規模な建築物であっても、ファン機構の
規模を小さくすることができるので、騒音による公害を
軽減することができる。しかも、柱材や断熱壁を使用す
る量が半減するばかりでなく、外壁以外の室内境界部に
は断熱材を設ける必要がないので、低廉な建築費によっ
て建築物を構築することができる。また、一方の妻側に
ファン機構を設け、他方の妻側に乾燥室を設けて、ファ
ン機構によって強制的に入気路に導入する空気を室内で
飼育する鶏などと熱交換して乾燥室に導くので、乾燥室
における乾燥効率が著しく向上することになり、特に養
鶏用や養豚用としての畜舎に実用的価値の高いものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す幅方向の一半部分の
概略縦断面図である。
【図2】同上の長さ方向の概略縦断面図である。
【図3】同上の概略平面図である。
【図4】一部を拡大した概略断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す一部を拡大した
概略断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す一部を拡大した
概略断面図である。
【符号の説明】
1 建築物 2 屋根 3 天井 4 隔壁 5 排気路 6 入気路 7 ファン機構 8 室内 9 開口部 10 床面 11 第1の仕切り壁 12 柱材 13 第2の仕切り壁 14 連通路 15 鶏糞乾燥室 16 遮壁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の屋根と天井との間に、建築物の
    長さ方向に沿って上側に排気路を、下側に入気路をそれ
    ぞれ形成するとともに、建築物の長さ方向に沿う第1の
    仕切り壁によって少なくとも入気路を左右に区切り、前
    記入気路には前記第1の仕切り壁に近接状に位置する第
    2の仕切り壁を設けて建築物の室内と前記排気路とを連
    絡する連通路を形成し、一方の妻面には外気を入気路に
    強制的に導入するファン機構を設けるとともに、他方の
    妻側に乾燥室を設け、前記ファン機構によって入気路に
    強制的に導入する外気を室内に吹き出させ、この空気を
    前記連通路から排気路に導いて前記乾燥室に排気する
    うにしたことを特徴とする畜舎用の建築物。
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