JPH1061043A - 建築物の換気装置 - Google Patents

建築物の換気装置

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JPH1061043A
JPH1061043A JP21986096A JP21986096A JPH1061043A JP H1061043 A JPH1061043 A JP H1061043A JP 21986096 A JP21986096 A JP 21986096A JP 21986096 A JP21986096 A JP 21986096A JP H1061043 A JPH1061043 A JP H1061043A
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JP
Japan
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air
building
room
outlet
suction port
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JP21986096A
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English (en)
Inventor
Minoru Hosoya
実 細谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の室内に、空気を横方向に通過させて
換気することにより、換気効率を著しく向上させるよう
にした。 【解決手段】 建築物1の一方の壁面2に空気の流入路
6を、対向する他方の壁面に空気の流出路7をそれぞれ
形成するとともに、流入路6には室内に開口する空気の
吹出口61を、流出路7には室内の空気を吸い込む吸引
口71をそれぞれ設け、流入路6の吹出口61から吹き
出す空気を室内において横方向に通過させて吸引口71
に吸い込ませ、流出路7から外部に排気するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鶏舎等の畜舎、倉
庫、工場、その他比較的低廉で簡易に建築する建築物の
換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の様に、建築物においては、内部の
空気を換気するために、換気装置が必要である。例え
ば、一般家庭用の建築物では窓等の開口部に空調装置等
を設置して換気しているし、高層建築物では内部全体
を、若しくは各部屋を個別に集中制御しながら換気して
いるので、換気装置や空調装置に高額を費やしている。
しかし、鶏舎や豚舎等の畜舎や、規模の大きい倉庫や工
場等、特に低廉で簡易な建築物では、高額の換気装置を
使用することができない。
【0003】そこで、従来では、本特許出願人が提案し
た実公昭63−49634号公報に記載されている鶏舎
として使用する建築物の換気装置が知られている。前記
した従来の建築物の換気装置は、壁面や屋根面を2層の
構造として壁面の下部から屋根の棟まで連通する流出路
を構成し、妻壁面から吸引する外気を天井面から建築物
の内部に下向きに吹き出させて室内を揚圧にし、揚圧と
なった空気を壁面の下部から前記流出路を通過させて屋
根の棟から排気する構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の前記建
築物の換気装置でも、壁面や屋根を2層の構造にしなけ
ればならないので、建築資材がその分だけ必要である
し、また外気を天井から下向きに吹き出して室内を循環
流させているので、空気の吹き出し圧が大きくなければ
充分に室内を換気できない。しかも、建築物が例えば鶏
舎であって、室内に糞搬送コンベアーや集卵ベルト等横
方向に仕切る部材が設置されていると、天井から下向き
に空気が吹き出したのでは、循環流させることができな
い。また、空気の吹き出し口の左右部分では、空気が循
環流しないので、充分に換気できない。
【0005】そこで、建築物の室内の上部でも確実に換
気することができ、しかも室内に横方向に仕切る部材が
設置されていても確実に換気することができ、さらにき
わめて低廉に建築することができる建築物の換気装置が
要望されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来からの
欠点や要望に鑑み提案されたもので、建築物の一方の壁
面に空気の流入路を、対向する他方の壁面に空気の流出
路をそれぞれ形成するとともに、流入路には室内に開口
する空気の吹出口を、流出路には室内の空気を吸い込む
吸引口をそれぞれ開設し、流入路の吹出口から吹き出す
空気を室内において横方向に通過させて吸引口に吸い込
ませ、流出路から外部に排気するようにしたことを特徴
とする。
【0007】また本発明によれば、室内に仕切り壁を設
け、仕切り壁及び対向する壁面に空気の流入路と流出路
とをそれぞれ形成したこと、空気の吹出口は開口面積が
可変であること、空気の吹出口及び吸引口を壁面に上下
多段に開設し、それぞれの吹出口及び吸引口の高さ位置
がほぼ等しいこと、等も特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図面の実施の形態では本発明の建
築物1を鶏舎とした場合を示し、この建築物1は、左右
の壁面2,2、及び上方の切妻状の屋根3及び天井4及
び前後の妻面によって、建築物の室内5が囲まれてい
る。前記建築物1の室内5には、鶏を内部で飼育するケ
ージaを上下多段にして左右に列設したケージ列が多数
設置されている。
【0009】前記両壁面2は、室外面21と室内面22
との2層であって、一方の壁面2には室外面21と室内
面22とで囲まれる空気の流入路6を構成し、他方の壁
面2には室外面21と室内面22とで囲まれる空気の流
出路7を構成してある。
【0010】そして、空気の流入路6を構成している室
内面22には、横方向に延在する空気の吹出口61を上
下多段に開設して流入路6を室内5に開口し、また空気
の流出路7を構成している室内面22には、横方向に延
在する空気の吸引口71を上下多段に開設して流出路7
を室内5に開口している。図面の実施例では、空気の各
吹出口61と吸引口71とは、上下3段に形成され、各
吹出口61と吸引口71とは、高さ位置がほぼ等しい。
【0011】前記天井4は、屋根3の室内側の下方に位
置して、上側の屋根3と下側の天井4及び前後の妻面に
よって囲まれるダクト8が構成され、このダクト8は、
前記流入路6の上端に連通しているが、流出路7には連
通していない。
【0012】前記ダクト8の妻面には吸気ファン機構8
1を設置してあり、前記吸気ファン機構81が駆動する
と、外部の空気がダクト8に吸入されて揚圧となり、流
入路6を流れて各吹出口61から室内5に向って横方向
に吹き出し、室内5を横方向に通過して吸引口71から
流出路7に吸引される。
【0013】前記流出路7の上端は、室外面21の上端
に形成した排気口9によって外部に開放し、吸引口71
から流出路7に流入する室内空気を排気口9から外部に
放出する。
【0014】流出路7が形成されている壁面2の上端に
は、前記排気口9の室外側を覆うようにしてカバー枠体
91が設けられている。前記カバー枠体91は、前記壁
面2の室外側上部に、室外側に突出するようにして設け
たL字状の樋材92と、屋根3の軒先部分から下方に垂
下して前記樋材92の内部に位置する水切板93とを壁
面2の長さ方向に沿って構成したものである。
【0015】したがって、流出路7は、排気口9によっ
て上端が外部に開放していたとしても、室外側が屋根の
軒先部、水切板93及びカバー枠体91によって覆われ
ているので、太陽の直射日光が照射しても遮るし、斜め
横から強風や雨が吹き付けても遮断することができる。
【0016】本発明の建築物1は前記した構成で、例え
ば建築物1の妻壁面に設けたファン機構81によって外
気をダクト8に吹き込み、この外気を流入路6から各吹
出口61によって室内5に吹き出すと、室内5を横方向
に通過して揚圧になる。そして、他方の壁面2の吸引口
71から吸い込まれて流出路7から排気口9により外部
に放出するので、建築物1の室内5を空気が横方向に通
過して効率よく換気される。
【0017】図2、3、4は吹出口61の実施例を示す
もので、前記吹出口61として窓孔62を横方向に並列
状に開設して構成するとともに、各窓孔62を開閉する
遮蔽板63を上下のレール64によって横方向に移動可
能に設け、横方向に並ぶ各遮蔽板63を線材65で連結
して、端部に位置する遮蔽板63を引くことにより各遮
蔽板63を移動させて、窓孔62の開放面積を可変にす
るようにしたものである。
【0018】したがって、夏季のように建築物の室内が
高温多湿の雰囲気では激しく換気する必要があるので遮
蔽板63により各窓孔62の開放面積を大きくし、冬季
のように低温低湿の雰囲気では余り換気する必要がない
ので、各遮蔽板63によって窓孔62の開放面積を少な
くすると、室内雰囲気によって常に最適な条件に基づき
適切な換気をすることができる。
【0019】図5は本発明の他の実施例を示すもので、
前記建築物1の室内の中央に仕切り壁10を設け、前記
仕切り壁10の両面に流入路6と吹出口61を設けると
ともに、仕切り壁10に対向する各壁面2に流出路7と
吸引口71とを設けた構成であって、その他の構成は前
記実施例の同一構成と変わらないので、説明していない
符号は前記実施例の同一符号と同一の構成である。
【0020】このような構成であると、大規模な建築物
であっても室内を小空間に仕切ることができるので、小
空間を隅々まで効率よく換気できるばかりでなく、壁面
2に流出路7が構成されているので、流出路7を上昇す
る空気によって外気と室内との断熱機能が高まり、換気
効率をさらに向上させることができる。
【0021】図6は本発明の他の実施例を示すもので、
前記実施例の仕切り壁11の両面に流出路7と吸引口7
1とを設けるとともに屋根3の棟には外部に開放する流
出路7の上端から内部に風雨が吹き込むのを防ぐ換気棟
屋根111を形成し、仕切り壁11に対向する各壁面2
に流入路6と吹出口61とを設けた構成であって、その
他の構成は前記実施例の同一構成と変わらないので、説
明していない符号は前記実施例の同一符号と同一の構成
である。
【0022】このような構成であると、前記実施例と同
様に大規模な建築物であっても室内を小空間に仕切るこ
とができるので、小空間を隅々まで効率よく換気できる
ばかりでなく、壁面2に流入路6が構成されているので
特に冬季において壁面に照射する太陽熱によって流入路
を下降する空気が加温され、室内の加温効果と断熱効果
とが高まり、換気効率を向上させることができる。
【0023】図7は本発明の他の実施例を示すもので、
室内5に2か所の仕切り壁12を形成して、各仕切り壁
12の片面に空気の流入路6と吹出口61とを、他の片
面に流出路7と吸引口71とを設けるとともに、屋根3
の棟には外部に開放する流出路7の上端から内部に風雨
が吹き込むのを防ぐ換気棟屋根121を形成し、仕切り
壁12に対向する一方の壁面2に流入路6と吹出口61
を、他方の壁面2には流出路7と吸引口71とを設けた
構成であって、その他の構成は前記実施例の同一構成と
変わらないので、説明していない符号は前記実施例の同
一符号と同一の構成である。
【0024】このような構成であると、前記実施例と同
様に著しく大規模な建築物であっても室内を小空間に仕
切ることができるので、小空間を隅々まで効率よく換気
できる。
【0025】以上本発明を図面に示す実施の形態に基づ
いて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しな
い限りどのようにでも実施することができる。
【0026】
【発明の効果】以上要するに本発明は、建築物の一方の
壁面に空気の流入路を、対向する他方の壁面に空気の流
出路をそれぞれ形成するとともに、流入路には室内に開
口する空気の吹出口を、流出路には室内の空気を吸い込
む吸引口をそれぞれ設け、流入路の吹出口から吹き出す
空気を室内において横方向に通過させて吸引口に吸い込
ませ、流出路から外部に排気するようにしたことを特徴
とする。
【0027】したがって、壁や屋根が1層であるから建
築資材が少量となり、しかも建築時の施工作業が簡易化
されるので施工費用を軽減させることができ、このため
建築物の建築費用を低廉にすることができるばかりでな
く、建築時間を著しく短縮することができる。
【0028】また、室内を横方向に通過する空気によっ
て換気させるようにしたので、室内の上方部分、下方部
分をむらなく換気できるし、室内に横方向のコンベアー
やベルトのような空気遮断部材があっても確実に換気す
ることができ、特に充分な換気をしなければ鶏を飼育で
きない規模の大きい鶏舎として利用すると、維持管理や
保守が簡単で、低廉に短時間で建築することができ、実
用的価値の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略縦断面図である。
【図2】空気吹出口の窓孔が開放した状態の正面図であ
る。
【図3】空気吹出口の窓孔が一部開放した状態の正面図
である。
【図4】空気吹出口の縦断側面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す概略縦断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例を示す概略縦断面図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例を示す概略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 建築物 2 壁面 3 屋根 4 天井 5 室内 6 流入路 7 流出路 8 ダクト 9 排気口 10 仕切り壁 21 室外面 22 室内面 61 吹出口 71 吸引口 81 吸気ファン機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の一方の壁面に空気の流入路を、
    対向する他方の壁面に空気の流出路をそれぞれ形成する
    とともに、流入路には室内に開口する空気の吹出口を、
    流出路には室内の空気を吸い込む吸引口をそれぞれ設
    け、流入路の吹出口から吹き出す空気を室内において横
    方向に通過させて吸引口に吸い込ませ、流出路から外部
    に排気するようにしたことを特徴とする建築物の換気装
    置。
  2. 【請求項2】 室内に仕切り壁を設け、仕切り壁及び対
    向する壁面に空気の流入路と流出路とをそれぞれ形成し
    たことを特徴とする建築物の換気装置。
  3. 【請求項3】 空気の吹出口は開口面積が可変である請
    求項1又は2のいずれかに記載の建築物の換気装置。
  4. 【請求項4】 空気の吹出口及び吸引口を壁面に上下多
    段に開設し、それぞれの吹出口及び吸引口の高さ位置が
    ほぼ等しいことを特徴とする請求項1、2、3のいずれ
    かに記載の建築物の換気装置。
JP21986096A 1996-08-21 1996-08-21 建築物の換気装置 Pending JPH1061043A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21986096A JPH1061043A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 建築物の換気装置

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JP21986096A JPH1061043A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 建築物の換気装置

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JPH1061043A true JPH1061043A (ja) 1998-03-03

Family

ID=16742198

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21986096A Pending JPH1061043A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 建築物の換気装置

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JP (1) JPH1061043A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015021689A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 大冷工業株式会社 作業施設用空調システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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