JP2015021689A - 作業施設用空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】冷風発生機と誘引気流発生機とを用いて、主たる通路空間より側部方向に延びる横方向領域空間を有効に冷却可能な作業施設用空調システムを提供する。【解決手段】空調システム1は、内部空間内に形成され、壁部51,52間に位置する縦方向領域53と、縦方向領域より壁部方向に延びる複数の壁部側横方向領域55を有する作業施設に用いられる。空調システム1は、縦方向領域の一方の側部側に設けられた送風ダクト21の複数の冷風吐出部3付近に、冷風を吸引し、縦方向領域から他方壁部側横方向領域を流れる気流71を形成する複数の誘引気流発生機4とを備える。誘引気流発生機4は、誘引気流吐出口41を上下方向、横方向に調整可能に保持されている。送風ダクト21の冷風吐出部3は、冷風吐出口31の誘引気流発生機の吸引口42への近接および両者が向かい合うように調整可能な吐出口位置調整機能33を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、大空間を有し、室内に射出成形機等の発熱源が設置された工場施設等に用いられる作業施設用空調システムに関する。
従来、工場等の室を冷却する気化放熱冷風装置として、室の一方側壁に設けた外気取り入れ口に送風機及び送風機の空気の送り出し側に設けた噴霧放水装置をもって構成し、噴霧状態で放出する水をもって空気を冷却する冷却装置と、室の他方側の屋根または側壁に設けた排気口に配設する、送られた冷風を吸引して室外に排出する換気扇を備えたものが案出されている(特許文献1参照)。
また、工場の内気送風方法と、この方法に使用する攪拌扇の構造として、工場の高温帯域に複数基の攪拌扇を配備し、第1の攪拌扇から第4の攪拌扇に順次送風し、この多数基の攪拌扇で、前記内気を順送するものが案出されている(特許文献2参照)。
さらに、室内換気システムとして、外気を清浄化し且つ気化熱を利用して冷却し、室内に取り込み、室内の空気を室外に排出するようになしたものが案出されている(特許文献3参照)。
また、本願出願人は、実用新案登録第3146582号公報(特許文献4)の空気流が流通可能な実質的に直線状に延びる通路空間を有する作業施設用空調システムを提案している。
この作業施設用空調システムは、空気流が流通可能な実質的に直線状に延びる通路空間を有する作業施設のためのものである。そして、この作業施設用空調システムは、冷風発生機10と、冷風発生機により発生された冷風を吸引可能に作業施設の通路空間の一端側に配置され、通路空間の一端側より他端側に向かって流れる誘引気流を形成させる通路方向誘引気流発生機11と、作業施設の天井部に配置される排気装置12と、通路方向誘引気流発生機より通路空間の他端側でありかつ所定風速の誘引気流が流れる位置に配置され、誘引気流を吸引し、かつ、排気装置方向に向かって流れる排気用誘引気流を形成させる排気装置方向誘引気流発生機13とを備える。
特開平10−47807号公報 特開2008−51377号公報 特開2002−39585号公報 実用新案登録第3146582号公報
近年気候の温暖化により外気温度が上がり、溶解炉等高温を発生する設備を設置してある作業施設では、施設内の温度が外気温度より高い厳しい環境にあり、この作業環境を改善するために、専用の空調設備を必要とするが、溶解炉等を設置してある大きな作業施設では膨大な費用がかかり多くの空調設備を設けることは現実的でない。
空調設備の代わりに気化放熱冷風装置、換気装置を備えたものとして、特許文献1の気化放熱冷風装置では、室の一方側壁に送風機を備えただけで広い作業施設の場合に冷風を行き渡らせることができず、かつ屋根または側壁にもうけた換気扇で吸引排出するが、広い室内に滞留する高温の空気を完全に室外に出すことができず、作業環境が悪くなるという問題があり、また、特許文献2の工場の内気送風方法では複数基の攪拌扇で内気を順送することが開示されているだけで導入フアンで導入する外気を攪拌扇で順送するだけであり、外気温が高い夏期に、高温となっている施設内に外気を順送しても室内の温度を下げることができず、さらに特許文献3で外気を清浄化し且つ気化熱を利用して冷却し、室内に取り込み、室内の空気を室外に排出することを開示しているが、これも室内の長い通路を冷風を移動する手段がなく、かつ室内に滞留する温度の高い空気を換気扇で排出が十分行えず、作業施設内の改善ができないなどの問題がある。
特許文献4のものでは、空気流が流通可能な実質的に直線状に延びる通路空間を有する作業施設には有効である。しかし、作業空間として、直線状に延びる通路空間を有するものの通路があまり長くなく、また、主たる通路空間より側部方向に延びる横方向領域空間を有する作業施設もある。この場合、作業施設の主たる通路空間よりも、横方向領域空間にて作業を行う場合が多く、このような横方向領域空間を冷却することが望まれる場合があった。
本発明の目的は、作業施設に冷風発生機と、冷風発生機からの冷風を誘因する誘引気流発生機とを用いて、主たる通路空間より側部方向に延びる横方向領域空間を有効に冷却することができる作業施設用空調システムを提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 一方側壁部と前記一方側壁部と向かい合う他方側壁部を備える内部空間と、前記内部空間内に形成され、前記2つの壁部間に位置しかつ前記壁部と同方向に延びる縦方向領域と、前記縦方向領域より前記他方側壁部方向に延びる複数の他方壁部側横方向領域とを有する作業施設用空調システムであって、
前記空調システムは、前記縦方向領域の一方の側部側に設けられた送風ダクトと、前記送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出部と、各冷風吐出部の冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記縦方向領域の前記一方の側部側から向かい合う他方の側部を通過し、前記他方壁部側横方向領域を流れる気流を形成する複数の誘引気流発生機とを備える他方側壁部方向冷風送気部を備え、
さらに、前記冷風送気部は、前記誘引気流発生機の誘引気流吐出口を上下方向および横方向に調整可能に保持する誘引気流発生機保持部を備え、前記送風ダクトの前記冷風吐出部は、前記冷風吐出口の前記誘引気流発生機の吸引口への近接および両者が向かい合うように調整可能な吐出口位置調整機能を備えている作業施設用空調システム。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(2) 一方側壁部と前記一方側壁部と向かい合う他方側壁部を備える内部空間と、前記内部空間内に形成され、前記2つの壁部間に位置しかつ前記壁部と同方向に延びる縦方向領域と、前記縦方向領域より前記一方側壁部方向に延びる複数の一方壁部側横方向領域と、前記縦方向領域より前記他方側壁部方向に延びる複数の他方壁部側横方向領域とを有する作業施設用空調システムであって、
前記空調システムは、前記縦方向領域の一方の側部側に設けられた第1の送風ダクトと、前記第1の送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記第1の送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出部と、前記冷風吐出部の冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記縦方向領域の前記一方の側部側から向かい合う他方の側部を通過し、前記他方壁部側横方向領域を流れる気流を形成する複数の誘引気流発生機とにより構成される他方側壁部方向冷風送気部と、
前記縦方向領域の他方の側部側に設けられ、前記第1の送風ダクトと所定距離離間する第2の送風ダクトと、前記第2の送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記第2の送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出口と、前記冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記縦方向領域の前記他方の側部側から向かい合う一方の側部を通過し、前記一方壁部側横方向領域を流れる気流を形成する複数の誘引気流発生機とにより構成される一方側壁部方向冷風送気部とを備え、
さらに、前記冷風送気部は、前記誘引気流発生機の誘引気流吐出口を上下方向および横方向に向き調整可能に保持する誘引気流発生機保持部を備え、前記送風ダクトの前記冷風吐出部は、前記冷風吐出口の前記誘引気流発生機の吸引口への近接および両者が向かい合うように調整可能な吐出口位置調整機能を備え、
そして、前記空調システムは、前記一方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口より吐出され、前記横方向領域を流れる一方側壁部方向気流と、前記他方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口より吐出され、前記横方向領域を流れる他方側壁部方向気流とが、実質的に当接しないように各前記誘引気流発生機の気流吐出口の向きが調整されている作業施設用空調システム。
(3) 前記一方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口と前記他方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口とが向かい合わないように、各前記誘引気流発生機の気流吐出口の向きが調整されている上記(2)に記載の作業施設用空調システム。
(4) 前記一方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口と前記他方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口は、前記縦方向領域の一端側から他端側に向かって、交互となるように配置されている上記(2)または(3)に記載の作業施設用空調システム。
(5) 前記空調システムは、前記第1の送風ダクトの末梢部と前記第2の送風ダクトの抹消部とを接続する接続ダクトを備えている上記(2)ないし(4)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(6) 前記接続ダクトには、圧力調整部が設けられている上記(5)に記載の作業施設用空調システム。
(7) 前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の90%を越える冷風を吸引するとともに、さらに外気を吸引するものである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(8) 前記空調システムは、前記誘引気流発生機が、前記冷風吐出口より吐出する冷風の一部を吸引し、誘引気流を発生し、かつ、前記誘引気流発生機により吸引されない残部の冷気が、前記冷風吐出口より付近に拡散するものとし、前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の50%以上かつ90%以下の冷風を吸引するものである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(9) 前記冷風吐出部の前記吐出口位置調整機能は、蛇腹状の変形可能部により構成されており、前記変形可能部は、前記冷風吐出口までの長さおよび高さを調整可能であり、かつ、前記冷風吐出口の上下方向および左右方向の向きを調整可能である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(10) 前記空調システムは、前記送風ダクトとほぼ平行かつ前記冷風吐出口側に設けられたフレームを備え、前記誘引気流発生機は、前記誘引気流発生機保持部により前記フレームに取り付けられており、かつ、前記誘引気流発生機保持部は、前記フレームに水平方向に回動可能に取り付けられており、さらに、前記誘引気流発生機保持部は、前記誘引気流発生機を上下方向に回動可能に保持する回動可能保持部を備えている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(11) 前記空調システムは、前記縦方向領域に誘引気流を送風する縦方向領域誘引気流形成部を備えており、前記縦方向領域誘引気流形成部は、前記送風ダクトに設けられた冷風吐出部と、前記冷風吐出部の冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記縦方向領域を流れる縦方向領域方向誘引気流を形成させる誘引気流発生機とにより構成されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(12) 前記作業施設は、天井に設けられた少なくとも1つの排気装置を備え、前記作業施設用空調システムは、前記排気装置に向かって流れる誘引気流発生機を備えている上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(13) 前記冷風発生機は、水を用いた気化放熱式冷風発生機である上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(14) 前記冷風発生機は、正面または上面に設けられた送風口と、向かい合う側面に設けられた2つの吸気口とを有するハウジングと、前記一方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第1の冷却ユニットと、前記他方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第2の冷却ユニットと、前記第1の冷却ユニットと前記第2の冷却ユニット間かつ前記送風口の下方に設けられ、前記第1および第2の冷却ユニットにより冷却された冷気を合わせて前記送風口に送る送風機とを備えている上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(15) 前記誘引気流発生機は、吹出口風量の数倍以上の周辺空気を誘引することにより誘引気流を形成するものである上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
本発明の作業施設用空調システムは、一方側壁部と一方側壁部と向かい合う他方側壁部を備える内部空間と、内部空間内に形成され、2つの壁部間に位置しかつ壁部と同方向に延びる縦方向領域と、縦方向領域より他方側壁部方向に延びる複数の他方壁部側横方向領域とを有する作業施設用空調システムである。そして、本発明の空調システムは、縦方向領域の一方の側部側に設けられた送風ダクトと、送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出部と、各冷風吐出部の冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、縦方向領域の一方の側部側から向かい合う他方の側部を通過し、他方壁部側横方向領域を流れる気流を形成する複数の誘引気流発生機とを備える他方側壁部方向冷風送気部を備え、さらに、冷風送気部は、誘引気流発生機の誘引気流吐出口を上下方向および横方向に調整可能に保持する誘引気流発生機保持部を備え、送風ダクトの冷風吐出部は、冷風吐出口の誘引気流発生機の吸引口への近接および両者が向かい合うように調整可能な吐出口位置調整機能を備えている。
このため、作業施設内の他方壁部側に延びる横方向領域を確実に冷却することができ、かつ、誘引気流発生機により生成される誘引気流は、縦方向領域を横切るため、縦方向領域もある程度冷却される。そして、この空調システムによれば、縦方向領域から他方の側壁に向かい、かつ側壁に向かうに従って暖気を徐々に含んでいく気流が形成されるため、良好に作業領域を冷却することができる。
また、本発明の作業施設用空調システムは、一方側壁部と一方側壁部と向かい合う他方側壁部を備える内部空間と、内部空間内に形成され、2つの壁部間に位置しかつ壁部と同方向に延びる縦方向領域と、縦方向領域より一方側壁部方向に延びる複数の一方壁部側横方向領域と、縦方向領域より他方側壁部方向に延びる複数の他方壁部側横方向領域とを有する作業施設用空調システムである。そして、本発明の空調システムは、縦方向領域の一方の側部側に設けられた第1の送風ダクトと、第1の送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、第1の送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出部と、冷風吐出部の冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、縦方向領域の一方の側部側から向かい合う他方の側部を通過し、他方壁部側横方向領域を流れる気流を形成する複数の誘引気流発生機とにより構成される他方側壁部方向冷風送気部と、縦方向領域の他方の側部側に設けられ、第1の送風ダクトと所定距離離間する第2の送風ダクトと、第2の送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、第2の送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出口と、冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、縦方向領域の他方の側部側から向かい合う一方の側部を通過し、一方壁部側横方向領域を流れる気流を形成する複数の誘引気流発生機とにより構成される一方側壁部方向冷風送気部とを備え、さらに、冷風送気部は、誘引気流発生機の誘引気流吐出口を上下方向および横方向に向き調整可能に保持する誘引気流発生機保持部を備え、送風ダクトの冷風吐出部は、冷風吐出口の誘引気流発生機の吸引口への近接および両者が向かい合うように調整可能な吐出口位置調整機能を備え、そして、空調システムは、一方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機の気流吐出口より吐出され、横方向領域を流れる一方側壁部方向気流と、他方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機の気流吐出口より吐出され、横方向領域を流れる他方側壁部方向気流とが、実質的に当接しないように各誘引気流発生機の気流吐出口の向きが調整されている。
一方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機により生成される誘引気流と、他方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機により生成される誘引気流は、互いに当接することなく、それぞれの横方向領域を流通するため、作業施設内の一方壁部側に延びる横方向領域および他方壁部側に延びる横方向領域を確実に冷却することができる。さらに、誘引気流発生機により生成される誘引気流は、縦方向領域を横切るため、縦方向領域もある程度冷却される。そして、この空調システムによれば、縦方向領域から両側壁に向かい、かつ側壁に向かうに従って暖気を徐々に含んでいく気流が形成されるため、良好に作業領域を冷却することができる。
図1は、本発明の作業施設用空調システムの一実施形態を示す平面図である。 図2は、図1に示した作業施設用空調システムにおける側壁部方向冷風送気部の構成を説明するための説明図である。 図3は、図2に示した作業施設用空調システムにおける冷風吐出部および誘引気流発生機付近の拡大図である。 図4は、図2に示した作業施設用空調システムにおける位置調整後の冷風吐出部および誘引気流発生機付近の拡大図である。 図5は、本発明の作業施設用空調システムの他の実施形態を示す平面図である。 図6は、図5に示した作業施設用空調システムにおける側壁部方向冷風送気部の構成を説明するための説明図である。 図7は、本発明の作業施設用空調システムの他の実施形態における側壁部方向冷風送気部の構成を説明するための説明図である。 図8は、本発明の作業施設用空調システムにおける排気装置用誘引気流発生機の配置形態の一例を説明するための説明図である。 図9は、図8に示した作業施設用空調システムにおける排気装置用誘引気流発生機の配置形態を説明するための説明図である。 図10は、本発明の作業施設用空調システムの他の実施形態を示す平面図である。 図11は、本発明の作業施設用空調システムの他の実施形態を示す平面図である。 図12は、本発明の作業施設用空調システムに用いられる冷風発生機の一例を説明するための説明図である。
本発明の作業施設用空調システムを図面に示した実施例を用いて説明する。
本発明の作業施設用空調システム1は、例えば、図1に示すように、一方側壁部51と一方側壁部51と向かい合う他方側壁部52を備える内部空間と、内部空間内に形成され、2つの壁部51,52間に位置しかつ壁部51,52と同方向に延びる縦方向領域53と、縦方向領域(具体的には、縦方向通路)53より他方側壁部方向に延びる複数の他方壁部側横方向領域55を有する作業施設用空調システムである。
空調システム1は、縦方向領域53の一方の側部側に設けられた送風ダクト21と、送風ダクト21に冷気を供給する冷風発生機11と、送風ダクト21に設けられた複数の冷風吐出部3と、各冷風吐出部3の冷風吐出口31付近に吸引口42が位置するように配置され、冷風吐出口31より吐出する冷風を吸引し、縦方向領域53の一方の側部側から向かい合う他方の側部を通過し、他方壁部側横方向領域55を流れる気流71を形成する複数の誘引気流発生機4とを備える他方側壁部方向冷風送気部を備える。さらに、冷風送気部は、誘引気流発生機4の誘引気流吐出口41を上下方向および横方向に調整可能に保持する誘引気流発生機保持部6を備え、送風ダクト21の冷風吐出部3は、冷風吐出口31の誘引気流発生機4の吸引口42への近接および両者が向かい合うように調整可能な吐出口位置調整機能33を備えている。
また、本発明の作業施設用空調システム1は、図1および図2に示すように、一方側壁部51と一方側壁部51と向かい合う他方側壁部52を備える内部空間と、内部空間内に形成され、2つの壁部51,52間に位置しかつ壁部51,52と同方向に延びる縦方向領域(具体的には、縦方向通路、中央通路)53と、縦方向領域53より一方側壁部51方向に延びる複数の一方壁部側横方向領域(具体的には、一方壁部側横方向通路)54と、縦方向領域(縦方向通路)53より他方側壁部52方向に延びる複数の他方壁部側横方向領域(具体的には、他方壁部側横方向通路)55とを有する作業施設用空調システムである。
そして、空調システム1は、縦方向領域53の一方の側部側に設けられた第1の送風ダクト21と、第1の送風ダクト21に冷気を供給する冷風発生機(第1の冷風発生機)11と、第1の送風ダクト21に設けられた複数の冷風吐出部3と、冷風吐出部3の冷風吐出口31付近に吸引口42が位置するように配置され、冷風吐出口31より吐出する冷風を吸引し、縦方向領域53の一方側と向かい合う他方側を通過し、他方壁部側横方向領域55を流れる気流71を形成する複数の誘引気流発生機4とにより構成される他方側壁部方向冷風送気部を備える。さらに、空調システム1は、縦方向領域53の他方の側部側に設けられ、第1の送風ダクト21と所定距離離間する第2の送風ダクト22と、第2の送風ダクト22に冷気を供給する冷風発生機(第2の冷風発生機)12と、第2の送風ダクト22に設けられた複数の冷風吐出口31と、冷風吐出口31付近に吸引口42が位置するように配置され、冷風吐出口31より吐出する冷風を吸引し、縦方向領域53の他方の側部側から向かい合う一方の側部を通過し、一方壁部側横方向領域54を流れる気流72を形成する複数の誘引気流発生機4とにより構成される一方側壁部方向冷風送気部を備える。
そして、第1および第2の冷風送気部は、誘引気流発生機4の誘引気流吐出口41を上下方向および横方向に向き調整可能に保持する誘引気流発生機保持部6を備え、第1および第2の送風ダクト21,22の冷風吐出部3は、冷風吐出口31の誘引気流発生機4の吸引口42への近接および両者が向かい合うように調整可能な吐出口位置調整機能33を備える。さらに、空調システム1は、一方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機4の気流吐出口41より吐出され、横方向領域を流れる一方側壁部方向気流71と、他方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機4の気流吐出口41より吐出され、横方向領域を流れる他方側壁部方向気流72とが、実質的に当接しないように各誘引気流発生機の気流吐出口の向きが調整されている。
本発明の作業施設用空調システム1は、図1および図2に示すように、略矩形状の内部空間を有する作業施設用空調システムである。
そして、この実施例の作業施設用空調システム1が適用される作業施設は、一方側壁部51と一方側壁部51と向かい合う他方側壁部52を備える内部空間と、内部空間内に形成された縦方向領域(縦方向通路)53と、縦方向領域53より側壁部方向に延びる複数の横方向領域(具体的には、横方向通路)54、55を有している。そして、縦方向領域(縦方向通路)53は、出入り口50より、ほぼ直線的に出入り口50と向かい合う壁部まで延びている。そして、この実施例における作業施設では、縦方向領域(縦方向通路)53の一方の側部より、一方の壁部51側に延びる複数の一方壁部側横方向領域(一方壁部側横方向通路)54と、縦方向領域(縦方向通路)53の他方の側部より、他方の壁部52側に延びる複数の他方壁部側横方向領域(他方壁部側横方向通路)55を有している。また、複数の一方壁部側横方向領域(一方壁部側横方向通路)54は、それぞれがほぼ平行に形成されており、同様に、複数の他方壁部側横方向領域(他方壁部側横方向通路)55も、それぞれがほぼ平行に形成されている。
そして、この実施例の作業施設用空調システム1は、図1ないし図2に示すように、他方側壁部方向冷風送気部(言い換えれば、第1の冷風送気部)と、一方側壁部方向冷風送気部(言い換えれば、第2の冷風送気部)を備える。
他方側壁部方向冷風送気部(言い換えれば、第1の冷風送気部)は、縦方向領域53の他方の側部側に設けられた第1の送風ダクト21と、第1の送風ダクト21に冷気を供給する第1の冷風発生機11と、第1の送風ダクト21に設けられた複数の冷風吐出部3と、冷風吐出部3の冷風吐出口31付近に吸引口42が位置するように配置され、冷風吐出口31より吐出する冷風を吸引し、縦方向領域53の一方側から、向かい合う他方側を通過し、横方向領域55を他方側壁部52方向にかつ斜め下方に向かって流れる横方向領域流通他方側壁部方向気流71を形成させる複数の誘引気流発生機4とを備える。
同様に、一方側壁部方向冷風送気部は、縦方向領域53の他方の側部側に設けられ、第1の送風ダクト21と所定距離離間する第2の送風ダクト22と、第2の送風ダクト22に冷気を供給する第2の冷風発生機12と、第2の送風ダクト22に設けられた複数の冷風吐出口31と、冷風吐出口31付近に吸引口42が位置するように配置され、冷風吐出口31より吐出する冷風を吸引し、縦方向領域53の他方側から、縦方向領域53の一方側を通過し、横方向領域54を一方側壁部51方向にかつ斜め下方に向かって流れる横方向領域一方側壁部方向気流72を形成させる複数の誘引気流発生機4とを備えている。
この実施例の空調システム1では、他方側壁部方向冷風送気部と一方側壁部方向冷風送気部は、個々に冷風発生機を備えている。このようなものが好ましいが、第1の送風ダクト21と第2の送風ダクト22を連結し、1つのみの冷風発生機を備えるものとしてもよい。
冷風発生機11,12としては、水を用いた気化放熱式冷風発生機を用いることが好ましい。
この実施例にて用いられている気化放熱式冷風発生機11,12は、図12に示すように、正面もしくは上面(この実施例では上面)に設けられたダクト接続口61と、側面に設けられた吸気口とを有するハウジング80と、吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部89を有する通気性収納部84と、通気性収納部84内に収納され、貯留部89の水を散水パイプ86に供給するための循環ポンプ87と、散水パイプ86によって散水された水の膜を形成する冷却エレメント85とを備える冷却ユニット83と、冷却ユニット83の内側かつ送風口62の下方に設けられ、冷却ユニット83により冷却された冷気を送風口62に送る送風機13とを備えている。
特に、この実施例の気化放熱式冷風発生機11,12は、図12に示すように、2つの冷却ユニットを備えている。具体的には、気化放熱式冷風発生機11,12は、上面に設けられた送風口62と、向かい合う側面に設けられた2つの吸気口とを有するハウジング80と、一方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部89を有する通気性収納部84と、通気性収納部84内に収納され、貯留部89の水を散水パイプ86に供給するための循環ポンプ87と、散水パイプ86によって散水された水の膜を形成する冷却エレメント85とを備える第1の冷却ユニット83aと、他方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部89を有する通気性収納部84と、通気性収納部84内に収納され、貯留部89の水を散水パイプ86に供給するための循環ポンプ87と、散水パイプ86によって散水された水の膜を形成する冷却エレメント85とを備える第2の冷却ユニット83bと、第1の冷却ユニット83aと第2の冷却ユニット83b間かつ送風口62の下方に設けられ、第1の冷却ユニット83aおよび第2の冷却ユニット83bにより冷却された冷気を合わせて送風口62に送る送風機13とを備えている。
このような気化放熱式冷風発生機11,12では、送風機13が作動することにより、吸気口より外気を発生機内に吸引し、吸引した外気が冷却ユニットの水と接触し、冷却ユニットを通過することにより、冷却され、冷気となる。そして、冷気は、ダクト接続口61に送られ、ダクト21,22を通り、冷風吐出部3より吹き出される。気化放熱式冷風発生機11,12は、冷却ユニットを有するため、良好な冷気を内部にて作成でき、かつ、確実に送風ダクトに送気することができる。また、2つの冷却ユニットを有するものでは、より多くの冷気を内部に作成することができる。
さらに、この実施例の気化放熱式冷風発生機11,12は、背面に、貯留部89と連通する水注入ポート36および水ドレーンポート37を備えている、さらに、各冷却ユニット83a,83b内には、定期的に貯留部89内の水を排出するためのドレーンポンプ(図示せず)を備えている。このため、貯留される水を清浄な状態のものとすることができる。
さらに、この実施例の気化放熱式冷風発生機11,12は、吸気口に設けられた吸気ルーバーパネル63を備えている。また、吸気ルーバーパネル63と冷却ユニット83間には、冷却ユニット前フィルタ38が配置されている。さらに、冷却ユニット83と送風機13間に位置する冷却ユニット後フィルタ88を備えている、そして、送風機13は、シロッコファン15とそれを回転させるためのモータ14を備えている。モータ14とシロッコファン15の回転軸に固定されたプーリー17は、ベルト16により連結されている。シロッコファンを用いることにより、多くの冷気を送気可能となっている。
第1の送風ダクト21は、縦方向領域53の一方側に設けられ、所定長延びるものとなっている。同様に、第2の送風ダクト22は、縦方向領域53の他方側に設けられ、所定長延びるものとなっている。第1の送風ダクト21と第2の送風ダクト22は、所定距離離間し、向かい合っている。
第1の送風ダクト21および第2の送風ダクト22は、下流方向(冷風発生機11,12より離間する方向)に向かって横断面積が段階的に小さくなるものが用いられている。そして、断面積が変化する部分より若干上流側(冷風発生機側)となる部位に、冷風吐出部3が設けられている。図1に示すものでは、送風ダクト21,22は、横断面積が減少する複数(具体的には、4つ)の段階部を持ち、各段階部の末梢部に冷風吐出部3が設けられている。
冷風吐出部3は、図3および図4に示すように、送風ダクト21,22の底面に接続された接続管32と、接続管32の先端部に設けられた吐出口位置調整機能33と、吐出口位置調整機能33の先端に設けられた冷風吐出口31を備えている。そして、接続管32としては、先端が湾曲したものが用いられており、湾曲した先端には、吐出口位置調整機能33が接続されている。吐出口位置調整機能33は、蛇腹状の変形可能部を備えている。そして、変形可能部は、図3および図4に示すように、冷風吐出部31までの長さおよび高さを調整可能であり、かつ、冷風吐出部31の上下方向および左右方向の向きを調整可能なものとなっている。冷風吐出部3は、図3および図4に示すように、送風ダクト21,22の底面に接続された接続管32と、接続管32の先端部に設けられた吐出口位置調整機能33と、吐出口位置調整機能33の先端に設けられた冷風吐出口31を備えている。この吐出口位置調整機能33を備えることにより、冷風吐出部3は、冷風吐出口31の誘引気流発生機4の吸引口42への近接および両者が向かい合うように調整可能なものとなっている。
そして、他方側壁部方向冷風送気部および一方側壁部方向冷風送気部は、複数の誘引気流発生機4を備えている。
誘引気流発生機4は、冷風吐出部3からの冷風を吸引して吹き出すとともに、周辺空気を誘引し、壁部51または壁部52方向に流れる誘引気流71,72を形成する。流れる誘引気流71,72は、周辺空気を誘引することにより加温されるものの冷風を含有するため、室温より冷たく、冷風を含有する誘引気流71,72は、作業施設5の横方向領域54、55に効率的に送られる。
誘引気流発生機4は、吹出口風量の数倍以上の周辺空気を誘引し、大きな空気流(誘引気流)を形成できるが好ましい。特に、誘引気流発生機4としては、吹出口風量の10倍以上、特に好ましくは、15倍以上の周辺空気を誘引し気流を形成するものであることが好ましい。誘引気流発生機4としては、本体ケーシングと、ケーシングに収納される電動ファンと、ケーシングに設けられ電動ファンにて吸込まれた空気を吹き出す吹き出しノズルにより構成され、電動ファンにより吸込まれてノズルから噴出する空気量により大空間の空気を移動可能なものが好適である。
また、使用する誘引気流発生機4が発生する誘引気流は、0.6m/sの風速流が約33mまで到達し、0.4m/sの風速流が約40mまで到達し、0.3m/sの風速流が約50mまで到達する。また、この実施例では、誘引気流発生機4は、冷風吐出部31より吐出する冷風の90%を越える冷風を吸引するとともに、さらに外気を吸引可能な誘引気流発生機4が選択されるともに、誘引気流発生機4の吸引口42の位置、冷風吐出部31の冷風吐出口の向きおよび位置が、図4に示すように調整されている。そして、冷風吐出口31と誘引気流発生機4の吸引口42間の空隙34の距離は、冷風吐出部3より吐出される冷風の風量、誘引気流発生機4のパワーにより相違するが、1〜25cmが好ましく、特に3〜15cmが好ましい。
そして、図2に示すように、この実施例の空調システム1では、他方側壁部方向冷風送気部および一方側壁部方向冷風送気部において用いる誘引気流発生機4は、同じものを用いている。しかし、このようなものに限定されるものではなく、対象となる作業施設に応じて、例えば、図7に示す空調システム1bのように、他方側壁部方向冷風送気部に用いる誘引気流発生機と、一方側壁部方向冷風送気部において用いる誘引気流発生機4は、パワーが異なるものであってもよい。図7に示すものでは、一方側壁部方向冷風送気部において用いる誘引気流発生機4に比べて、他方側壁部方向冷風送気部に用いる誘引気流発生機4aは、パワーが大きいものとなっている。そして、これに対応して、第2の送風ダクト22を流通する冷気量も、第1の送風ダクト21を流れるものより、多いものとなっている。このため、第2の送風ダクト22の冷気吐出口31から吐出される冷気量は、第1の送風ダクト21の冷気吐出口31から吐出される冷気量より多いものとなる。つまり、この実施例の空調システム1bでは、横方向領域55を他方側壁部52方向にかつ斜め下方に向かって流れる横方向領域流通他方側壁部方向気流71より、横方向領域54を一方側壁部51方向にかつ斜め下方に向かって流れる横方向領域一方側壁部方向気流72aの方が、強い(流量が多い)気流となっている。
なお、誘引気流発生機4としては、冷風吐出口より吐出する冷風の90%を越える冷風を吸引するとともに、さらに外気を吸引するものであることが好ましい。しかし、対象となる作業施設に応じて、空調システムは、誘引気流発生機4が、冷風吐出口より吐出する冷風の一部を吸引し、誘引気流を発生し、かつ、誘引気流発生機により吸引されない残部の冷気を冷風吐出口より付近に拡散させるものとしてもよい。この場合では、誘引気流発生機は、冷風吐出口より吐出する冷風の50%以上かつ90%以下の冷風を吸引するものであることが好ましい。この場合、特に、誘引気流発生機4は、冷風吐出部3より吐出する冷風の60%以上かつ80%以下の冷風を吸引するものであることが好ましい。さらに、このように冷風吐出口より冷風をある程度拡散させる場合には、冷風吐出口31と誘引気流発生機4の吸引口42間の距離は、冷風吐出部3より吐出される冷風の風量、誘引気流発生機4のパワーにより相違するが、30〜120cmが好ましく、特に50〜100cmが好ましい。
そして、各冷風送気部は、誘引気流発生機4の誘引気流吐出口41を上下方向および横方向に向き調整可能に保持する誘引気流発生機保持部6を備えている。具体的には、図1ないし図4に示すように、各冷風送気部は、誘引気流発生機設置用フレーム44と、このフレーム44を保持する脚部48を備えている。そして、誘引気流発生機4は、保持部6により、フレーム44に横方向(水平方向)に調整可能(回動可能)に取り付けられている。なお、フレーム44内には、誘引気流発生機4に接続された電気ケーブル(図示せず)が収納されている。保持部6は、誘引気流発生機4を上下方向に調整可能(回動可能)に保持するコの字型の保持部材43と締結部材47を備えている。そして、保持部材43の上部が、ボルト45とナット46によりフレーム44に、横方向(言い換えれば、水平方向)に回動可能に保持されている。なお、ボルト45の雄ねじを有するシャフト45aは、保持部材43の内部において、ナット46の雌ねじと螺合している。
そして、上記誘引気流発生機保持部6を調整することにより、誘引気流発生機4の誘引気流吐出口41は、図3に示すように、縦方向領域53の上部を横切り、いずれかの側部方向かつ斜め下方を向くようにセットされる。さらに、冷風吐出部3は、図3の状態から図4に示す状態となるように、吐出口位置調整機能33を構成する蛇腹管を調整することにより、冷風吐出口31は、誘引気流発生機4の吸引口42に近接しかつ向かい合うように調整される。そして、この実施例では、冷風吐出部3としては、冷風吐出口31の外径が、誘引気流発生機4の吸引口42の内径より、小さいものが用いられている。これにより、両者間の位置調整を容易なものとしている。
そして、この実施例の空調システム1では、図1に示すように、他方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機4の気流吐出口41より吐出される横方向領域流通他方側壁部方向気流と、一方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機4の気流吐出口41より吐出される横方向領域流通一方側壁部方向流とが、実質的に当接しないように各誘引気流発生機4の気流吐出口41の向きが調整されている。また、この実施例の空調システム1では、図1に示すように、他方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機4の気流吐出口41と、一方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機4の気流吐出口41が向かい合わないように向きが調整されている。
具体的には、図1に示すように、他方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機4と、一方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機4が、縦方向領域53の一端側(言い換えれば、手前側、出入り口側)から他端側(言い換えれば、奥側)に向かって、交互(ジグザグ状)となるように配置されている。そして、斜めに向かい合う各誘引気流発生機4の誘引気流吐出口41より吐出される誘引気流は、縦方向領域53の上部を流れ、かつ、当接することなく異なる方向にて横切り、いずれかの壁部に到達するように流れる。このため、すべての誘引気流部は、縦方向領域を横切るため、その一部は、縦方向領域内に拡散するため、縦方向領域もある程度冷却される。
そして、本発明の作業施設用空調システムは、図11に示すような空調システム1dであってもよい。この実施例の空調システム1dと上述した空調システム1との相違は、冷風送気部(壁部方向冷風送気部)が1つのみである点、および作業用施設内の通路形態が異なる点のみである。
この実施例の作業施設用空調システム1dは、略矩形状の内部空間を有する作業施設用空調システムである。具体的には、一方側壁部51と一方側壁部51と向かい合う他方側壁部52を備える内部空間と、内部空間内かつ一方の壁部側に形成された縦方向通路53と、縦方向通路53より他方の側壁部方向に延びる複数の横方向領域55を有する作業施設用空調システムである。そして、空調システム1dは、送風ダクト21と、送風ダクト21に冷気を供給する冷風発生機11と、送風ダクト21に設けられた複数の冷風吐出部3と、各冷風吐出部3の冷風吐出部31付近に吸引口42が位置するように配置され、冷風吐出部31より吐出する冷風を吸引し、縦方向通路53を横切り、横方向領域55を他方側壁部52方向に流れる横方向領域壁部方向気流を形成させる複数の誘引気流発生機4とを備える冷風送気部を備える。さらに、冷風送気部は、誘引気流発生機4の誘引気流吐出口41を上下方向および横方向に調整可能に保持する誘引気流発生機保持部6を備え、送風ダクト21の冷風吐出部3は、冷風吐出部31の誘引気流発生機4の吸引口42への近接および両者が向かい合うように調整可能な吐出口位置調整機能33を備えている。
また、本発明の作業施設用空調システムは、図5および図6に示すような空調システム1aであってもよい。この実施例の空調システム1aと上述した空調システム1との相違は、このシステム1aでは、第1の送風ダクト21の末梢部と第2の送風ダクト22抹消部とを接続する接続ダクト23を備える点のみである。このような接続ダクトを設けることにより、気化放熱式冷風発生機11,12より送気される冷気を、第1の送風ダクト21と第2の送風ダクト22に良好に分配できる。さらに接続ダクト23は、第1の送風ダクト21と第2の送風ダクト22と接続ダクト23からなる管路における圧力干渉部として機能する。これより、各送風ダクト21,22内の圧力調整が可能となる。さらに、接続ダクト23には、圧力調整部24を設けてもよい。圧力調整部としては、手動にて開放可能なバルブ、送風ダクト21,22間の圧力差が所定以上となった場合に、開放する自動開閉バルブ、さらには、送風ダクト21,22間の圧力差が所定以上となった場合に、両者間を連通させる自動連通バルブなどが用いられる。
さらに、本発明の空調システムは、図5に示すような空調システム1aのように、縦方向領域(縦方向通路)53に誘引気流を送風する縦方向領域誘引気流形成部を備えていてもよい。縦方向領域誘引気流形成部は、第1の送風ダクト21もしくは送風ダクト22(この実施例では、送風ダクト21)に設けられた冷風吐出部3と、冷風吐出部3の冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、冷風吐出部3より吐出する冷風を吸引し、縦方向領域を流れる縦方向領域方向誘引気流を形成させる誘引気流発生機4を備えている。冷風吐出部3および誘引気流発生機4としては、上述したものが好適に使用できる。なお、冷風吐出部3としては、吐出口位置調整機能33を備えるものが好ましいが、備えないものであってもよい。また、縦方向領域誘引気流形成部は、誘引気流発生機4の誘引気流吐出口41を上下方向および横方向に向き調整可能に保持する誘引気流発生機保持部6を備えていることが好ましい。具体的には、縦方向領域誘引気流形成部は、向かい合うフレーム44間を連結するように設けられた架橋フレーム49を備えている。そして、誘引気流発生機4が、図3に示し上述したものと同様に、架橋フレーム49に横方向(水平方向)に調整可能(回動可能)に取り付けられている。なお、架橋フレーム49内には、誘引気流発生機4に接続された電気ケーブル(図示せず)が収納されている。保持部6は、誘引気流発生機4を上下方向に調整可能(回動可能)に保持するコの字型の保持部材43と締結部材47を備えている。そして、保持部材43の上部が、ボルト45とナット46によりフレーム44に、横方向(言い換えれば、水平方向)に回動可能に保持されている。なお、ボルト45の雄ねじを有するシャフト45aは、保持部材43の内部において、ナット46の雌ねじと螺合している。
また、この実施例の作業施設用空調システム1では、図8および図9に示すように、作業施設5は、向かい合う壁部間のほぼ中央上部の屋根部56に設けられた少なくとも1つの排気装置(ルーフファン)57を備える。なお、図8および図9に示すものでは、作業施設5は、2つの排気装置57を備えている。また、排気装置57は、横方向作業領域の壁部付近のほぼ真上に位置している。また、この実施例の作業施設用空調システム1では、排気装置57に向かう排気装置方向誘因気流発生機8を備えている。特に、図示するものでは、作業施設用空調システム1は、一方側壁部付近および他方側壁付近に配置され、それぞれ排気装置57に向かって、誘引気流8aを発生する排気装置方向誘因気流発生機8が配置されている。この実施例では、4つの天井用の排気装置方向誘因気流発生機8を有するものとなっている。このような排気装置方向誘因気流発生機8を設けることにより、作業施設内の暖気の排気が容易なものとなる。
また、本発明の作業施設用空調システムは、上述のタイプのものに限定されない。
例えば、図10に示すような、作業施設用空調システムであってもよい。
そして、この実施例の作業施設用空調システム1cが適用される作業施設は、一方側壁部51と一方側壁部51と向かい合う他方側壁部52を備える内部空間と、内部空間内に形成された縦方向領域(縦方向通路)53と、縦方向領域53より側壁部方向に斜めに延びる複数の横方向領域(具体的には、斜め横方向通路)を有している。そして、縦方向領域(縦方向通路)53は、出入り口50より、ほぼ直線的に出入り口50と向かい合う壁部まで延びている。そして、斜め横方向領域は、縦方向領域(縦方向通路)53の一方の側部より、一方の壁部51側に延びる複数の一方壁部側横方向領域(一方壁部側横方向通路)と、縦方向領域(縦方向通路)53の他方の側部より、他方の壁部52側に延びる複数の他方壁部側横方向領域(他方壁部側横方向通路)を有している。また、複数の一方壁部側横方向領域(一方壁部側横方向通路)は、それぞれがほぼ平行に形成されており、同様に、複数の他方壁部側横方向領域(他方壁部側横方向通路)も、それぞれがほぼ平行に形成されている。
そして、この実施例の空調システム1cでは、上記の斜め横方向領域(斜め横方向通路)の形態に対応している。具体的には、空調システム1cは、他方側壁部方向冷風送気部の冷風吐出部3の冷風吐出口31が、送風ダクト21に対して斜めかつ若干出入り口側を向くように調整されており、同様に、誘引気流発生機4の吸引口42および吐出口41もフレーム44(送風ダクト21)に対して斜めかつ若干出入り口側を向くように調整されている。また、一方側壁部方向冷風送気部の冷風吐出部3の冷風吐出口31が、送風ダクト21に対して斜めかつ若干奥側(出入り口側と反対側)を向くように調整されており、同様に、誘引気流発生機4の吸引口42および吐出口41もフレーム44(送風ダクト21)に対して斜めかつ奥側(出入り口側と反対側)を向くように調整されている。そして、この実施例の空調システム1cにおいても、一方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機4の気流吐出口41より吐出され、斜め横方向領域を流れる一方側壁部方向気流72と、他方側壁部方向冷風送気部の誘引気流発生機4の気流吐出口41より吐出され、斜め横方向領域を流れる他方側壁部方向気流71とが、実質的に当接しないように各誘引気流発生機の気流吐出口の向きが調整されている。
1,1a,1b,1c,1d 作業施設用空調システム
11,12 冷風発生機
21,22 送風ダクト
3 冷風吐出部
4 誘引気流発生機

Claims (15)

  1. 一方側壁部と前記一方側壁部と向かい合う他方側壁部を備える内部空間と、前記内部空間内に形成され、前記2つの壁部間に位置しかつ前記壁部と同方向に延びる縦方向領域と、前記縦方向領域より前記他方側壁部方向に延びる複数の他方壁部側横方向領域とを有する作業施設用空調システムであって、
    前記空調システムは、前記縦方向領域の一方の側部側に設けられた送風ダクトと、前記送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出部と、各冷風吐出部の冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記縦方向領域の前記一方の側部側から向かい合う他方の側部を通過し、前記他方壁部側横方向領域を流れる気流を形成する複数の誘引気流発生機とを備える他方側壁部方向冷風送気部を備え、
    さらに、前記冷風送気部は、前記誘引気流発生機の誘引気流吐出口を上下方向および横方向に調整可能に保持する誘引気流発生機保持部を備え、前記送風ダクトの前記冷風吐出部は、前記冷風吐出口の前記誘引気流発生機の吸引口への近接および両者が向かい合うように調整可能な吐出口位置調整機能を備えていることを特徴とする作業施設用空調システム。
  2. 一方側壁部と前記一方側壁部と向かい合う他方側壁部を備える内部空間と、前記内部空間内に形成され、前記2つの壁部間に位置しかつ前記壁部と同方向に延びる縦方向領域と、前記縦方向領域より前記一方側壁部方向に延びる複数の一方壁部側横方向領域と、前記縦方向領域より前記他方側壁部方向に延びる複数の他方壁部側横方向領域とを有する作業施設用空調システムであって、
    前記空調システムは、前記縦方向領域の一方の側部側に設けられた第1の送風ダクトと、前記第1の送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記第1の送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出部と、前記冷風吐出部の冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記縦方向領域の前記一方の側部側から向かい合う他方の側部を通過し、前記他方壁部側横方向領域を流れる気流を形成する複数の誘引気流発生機とにより構成される他方側壁部方向冷風送気部と、
    前記縦方向領域の他方の側部側に設けられ、前記第1の送風ダクトと所定距離離間する第2の送風ダクトと、前記第2の送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記第2の送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出口と、前記冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記縦方向領域の前記他方の側部側から向かい合う一方の側部を通過し、前記一方壁部側横方向領域を流れる気流を形成する複数の誘引気流発生機とにより構成される一方側壁部方向冷風送気部とを備え、
    さらに、前記冷風送気部は、前記誘引気流発生機の誘引気流吐出口を上下方向および横方向に向き調整可能に保持する誘引気流発生機保持部を備え、前記送風ダクトの前記冷風吐出部は、前記冷風吐出口の前記誘引気流発生機の吸引口への近接および両者が向かい合うように調整可能な吐出口位置調整機能を備え、
    そして、前記空調システムは、前記一方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口より吐出され、前記横方向領域を流れる一方側壁部方向気流と、前記他方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口より吐出され、前記横方向領域を流れる他方側壁部方向気流とが、実質的に当接しないように各前記誘引気流発生機の気流吐出口の向きが調整されていることを特徴とする作業施設用空調システム。
  3. 前記一方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口と前記他方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口とが向かい合わないように、各前記誘引気流発生機の気流吐出口の向きが調整されている請求項2に記載の作業施設用空調システム。
  4. 前記一方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口と前記他方側壁部方向冷風送気部の前記誘引気流発生機の気流吐出口は、前記縦方向領域の一端側から他端側に向かって、交互となるように配置されている請求項2または3に記載の作業施設用空調システム。
  5. 前記空調システムは、前記第1の送風ダクトの末梢部と前記第2の送風ダクトの抹消部とを接続する接続ダクトを備えている請求項2ないし4のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  6. 前記接続ダクトには、圧力調整部が設けられている請求項5に記載の作業施設用空調システム。
  7. 前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の90%を越える冷風を吸引するとともに、さらに外気を吸引するものである請求項1ないし6のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  8. 前記空調システムは、前記誘引気流発生機が、前記冷風吐出口より吐出する冷風の一部を吸引し、誘引気流を発生し、かつ、前記誘引気流発生機により吸引されない残部の冷気が、前記冷風吐出口より付近に拡散するものとし、前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の50%以上かつ90%以下の冷風を吸引するものである請求項1ないし6のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  9. 前記冷風吐出部の前記吐出口位置調整機能は、蛇腹状の変形可能部により構成されており、前記変形可能部は、前記冷風吐出口までの長さおよび高さを調整可能であり、かつ、前記冷風吐出口の上下方向および左右方向の向きを調整可能である請求項1ないし8のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  10. 前記空調システムは、前記送風ダクトとほぼ平行かつ前記冷風吐出口側に設けられたフレームを備え、前記誘引気流発生機は、前記誘引気流発生機保持部により前記フレームに取り付けられており、かつ、前記誘引気流発生機保持部は、前記フレームに水平方向に回動可能に取り付けられており、さらに、前記誘引気流発生機保持部は、前記誘引気流発生機を上下方向に回動可能に保持する回動可能保持部を備えている請求項1ないし9のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  11. 前記空調システムは、前記縦方向領域に誘引気流を送風する縦方向領域誘引気流形成部を備えており、前記縦方向領域誘引気流形成部は、前記送風ダクトに設けられた冷風吐出部と、前記冷風吐出部の冷風吐出口付近に吸引口が位置するように配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記縦方向領域を流れる縦方向領域方向誘引気流を形成させる誘引気流発生機とにより構成されている請求項1ないし10のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  12. 前記作業施設は、天井に設けられた少なくとも1つの排気装置を備え、前記作業施設用空調システムは、前記排気装置に向かって流れる誘引気流発生機を備えている請求項1ないし11のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  13. 前記冷風発生機は、水を用いた気化放熱式冷風発生機である請求項1ないし12のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  14. 前記冷風発生機は、正面または上面に設けられた送風口と、向かい合う側面に設けられた2つの吸気口とを有するハウジングと、前記一方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第1の冷却ユニットと、前記他方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第2の冷却ユニットと、前記第1の冷却ユニットと前記第2の冷却ユニット間かつ前記送風口の下方に設けられ、前記第1および第2の冷却ユニットにより冷却された冷気を合わせて前記送風口に送る送風機とを備えている請求項1ないし13のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  15. 前記誘引気流発生機は、吹出口風量の数倍以上の周辺空気を誘引することにより誘引気流を形成するものである請求項1ないし14のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
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