JP3185460U - 作業施設用空調システム - Google Patents

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Abstract


【課題】作業施設の作業空間全体を緩慢に冷却することができる作業施設用空調システムを提供する。
【解決手段】作業施設用空調システム1は、作業施設5の向かい合う壁部付近に設けられた送風ダクト21,22と、送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機11,12と、送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出口3と、冷風吐出口3と向かい合いかつ所定長離間するように吸引口が配置され、冷風吐出口3より吐出する冷風を吸引し、向かい合う壁部方向かつ下方に流れる誘引気流を形成させる複数の誘引気流発生機4とを備える。誘引気流発生機4が、冷風吐出口3より吐出する冷風の一部を吸引し、誘因気流を発生し、かつ、誘引気流発生機4により吸引されない残部の冷気が、冷風吐出口3より付近に拡散する。
【選択図】図1

Description

本考案は、大空間を有し、室内に射出成形機等の発熱源が設置された工場施設等に用いられる作業施設用空調システムに関する。
従来、工場等の室を冷却する気化放熱冷風装置として、室の一方の側壁に設けた外気取り入れ口に送風機及び送風機の空気の送り出し側に設けた噴霧放水装置をもって構成し、噴霧状態で放出する水をもって空気を冷却する冷却装置と、室の他方側の屋根または側壁に設けた排気口に配設する、送られた冷風を吸引して室外に排出する換気扇を備えたものが案出されている(特許文献1参照)。
また、工場の内気送風方法と、この方法に使用する攪拌扇の構造として、工場の高温帯域に複数基の攪拌扇を配備し、第1の攪拌扇から第4の攪拌扇に順次送風し、この多数基の攪拌扇で、前記内気を順送するものが案出されている(特許文献2参照)。
さらに、室内換気システムとして、外気を清浄化し且つ気化熱を利用して冷却し、室内に取り込み、室内の空気を室外に排出するようになしたものが案出されている(特許文献3参照)。
また、本願出願人は、実用新案登録第3146582号公報(特許文献4)の空気流が流通可能な実質的に直線状に延びる通路空間を有する作業施設用の空調システムを提案している。
この作業施設用の空調システムは、空気流が流通可能な実質的に直線状に延びる通路空間を有する作業施設のためのものである。そして、この作業施設用の空調システムは、冷風発生機10と、冷風発生機により発生された冷風を吸引可能に作業施設の通路空間の一端側に配置され、通路空間の一端側より他端側に向かって流れる誘引気流を形成させる通路方向誘引気流発生機11と、作業施設の天井部に配置される排気装置12と、通路方向誘引気流発生機より通路空間の他端側でありかつ所定風速の誘引気流が流れる位置に配置され、誘引気流を吸引し、かつ、排気装置方向に向かって流れる排気用誘引気流を形成させる排気装置方向誘引気流発生機13とを備える。
特開平10−47807号公報 特開2008−51377号公報 特開2002−39585号公報 実用新案登録第3146582号公報
近年気候の温暖化により外気温度が上がり、溶解炉等高温を発生する設備を設置してある作業施設では、施設内の温度が外気温度より高い厳しい環境にあり、この作業環境を改善するために、専用の空調設備を必要とするが、溶解炉等を設置してある大きな作業施設では膨大な費用がかかり多くの空調設備を設けることは現実的でない。
空調設備の代わりに気化放熱冷風装置、換気装置を備えたものとして、特許文献1の気化放熱冷風装置では、室の一方の側壁に送風機を備えただけで広い作業施設の場合に冷風を行き渡らせることができず、かつ屋根または側壁にもうけた換気扇で吸引排出するが、広い室内に滞留する高温の空気を完全に室外に出すことができず、作業環境が悪くなるという問題があり、また、特許文献2の工場の内気送風方法では複数基の攪拌扇で内気を順送することが開示されているだけで導入フアンで導入する外気を攪拌扇で順送するだけであり、外気温が高い夏期に、高温となっている施設内に外気を順送しても室内の温度を下げることができず、さらに特許文献3で外気を清浄化し且つ気化熱を利用して冷却し、室内に取り込み、室内の空気を室外に排出することを開示しているが、これも室内の長い通路を冷風を移動する手段がなく、かつ室内に滞留する温度の高い空気を換気扇で排出が十分行えず、作業施設内の改善ができないなどの問題がある。
特許文献4のものでは、空気流が流通可能な実質的に直線状に延びる通路空間を有する作業施設には有効である。しかし、作業空間として、直線状に延びる通路空間を持たない場合があり、かつ、作業空間全体を緩慢に冷却することが望まれる場合があった。
本考案の目的は、作業施設に冷風発生機と、冷風発生機からの冷風を誘因する誘引気流発生機とを用いて、作業空間全体を緩慢に冷却することができる作業施設用空調システムを提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 略矩形状の内部空間を有する作業施設用の空調システムであって、前記空調システムは、前記作業施設の向かい合う壁部付近に設けられた送風ダクトと、前記送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出口と、前記冷風吐出口と向かい合いかつ所定長離間するように吸引口が配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記向かい合う壁部方向かつ下方に流れる誘引気流を形成させる複数の誘引気流発生機とを備え、さらに、前記空調システムは、前記誘引気流発生機が、前記冷風吐出口より吐出する冷風の一部を吸引し、誘因気流を発生し、かつ、前記誘引気流発生機により吸引されない残部の冷気が、前記冷風吐出口より付近に拡散するものとした作業施設用空調システム。
(2) 前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の50%以上かつ90%以下の冷風を吸引するものである上記(1)に記載の作業施設用空調システム。
(3) 前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の60%以上かつ80%以下の冷風を吸引するものである上記(1)に記載の作業施設用空調システム。
(4) 前記送風ダクトは、一方の壁部側に設けられた第1のダクト部と、他方の壁部側に設けられた第2のダクト部とを備え、前記第1のダクト部および前記第2のダクト部は、それぞれ複数の前記冷風吐出口を備え、かつ、前記第1のダクト部の前記冷風吐出口と前記第2のダクト部の前記冷風吐出口は、向かい合うように設けられている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(5) 前記誘引気流発生機は、一方の壁部側に設けられた複数の一方壁部側誘引気流発生機と、他方の壁部側に設けられた複数の他方壁部側誘引気流発生機とを備え、前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機は、向かい合うように配置されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(6) 前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機は、それぞれから発生する誘引気流が前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機間のほぼ中央にて当接するように配置されている上記(5)に記載の作業施設用空調システム。
(7) 前記作業施設は、向かい合う壁部間のほぼ中央上部の天井に設けられた少なくとも1つの排気装置を備え、前記排気装置は、向かい合う前記誘引気流発生機の中央部のほぼ真上に位置している上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(8) 前記作業施設は、天井に設けられた少なくとも1つの排気装置を備え、前記作業施設用空調システムは、前記排気装置に向かって流れる誘因気流発生機を備えている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(9) 前記冷風発生機は、水を用いた気化放熱式冷風発生機である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(10) 前記冷風発生機は、正面または上面に設けられた送風口と、向かい合う側面に設けられた2つの吸気口とを有するハウジングと、前記一方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第1の冷却ユニットと、前記他方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第2の冷却ユニットと、前記第1の冷却ユニットと前記第2の冷却ユニット間かつ前記送風口の下方に設けられ、前記第1および第2の冷却ユニットにより冷却された冷気を合わせて前記送風口に送る送風機とを備えている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(11) 前記誘引気流発生機は、吹出口風量の数倍以上の周辺空気を誘引することにより誘引気流を形成するものである上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(12) 略矩形状の内部空間を有する作業施設用の空調システムであって、前記空調システムは、前記作業施設の向かい合う壁部付近に設けられた送風ダクトと、前記送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出口と、前記冷風吐出口と向かい合いかつ所定長離間するように吸引口が配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記向かい合う壁部方向かつ下方に流れる誘引気流を形成させる複数の誘引気流発生機とを備え、さらに、前記空調システムは、前記誘引気流発生機が、前記冷風吐出口より吐出する冷風の一部を吸引し、誘因気流を発生し、かつ、前記誘引気流発生機により吸引されない残部の冷気が、前記冷風吐出口より付近に拡散するものとし、前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の50%以上かつ90%以下の冷風を吸引するものであり、さらに、前記誘引気流発生機は、一方の壁部側に設けられた複数の一方壁部側誘引気流発生機と、他方の壁部側に設けられた複数の他方壁部側誘引気流発生機とを備え、前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機は、それぞれから発生する誘引気流が前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機間にて当接するように配置されている作業施設用空調システム。
(13) 前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の60%以上かつ80%以下の冷風を吸引するものである上記(12)に記載の作業施設用空調システム。
(14) 前記送風ダクトは、一方の壁部側に設けられた第1のダクト部と、他方の壁部側に設けられた第2のダクト部とを備え、前記第1のダクト部および前記第2のダクト部は、それぞれ複数の前記冷風吐出口を備え、かつ、前記第1のダクト部の前記冷風吐出口と前記第2のダクト部の前記冷風吐出口は、向かい合うように設けられている上記(12)または(13)に記載の作業施設用空調システム。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(15) 略矩形状の内部空間を有する作業施設用の空調システムであって、前記空調システムは、前記作業施設の向かい合う壁部付近に設けられた送風ダクトと、前記送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出口と、前記冷風吐出口と向かい合いかつ所定長離間するように吸引口が配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記向かい合う壁部方向かつ下方に流れる誘引気流を形成させる複数の誘引気流発生機とを備え、さらに、前記空調システムは、前記誘引気流発生機が、前記冷風吐出口より吐出する冷風の一部を吸引し、誘因気流を発生し、かつ、前記誘引気流発生機により吸引されない残部の冷気が、前記冷風吐出口より付近に拡散するものとし、前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の60%以上かつ80%以下の冷風を吸引するものであり、前記送風ダクトは、一方の壁部側に設けられた第1のダクト部と、他方の壁部側に設けられた第2のダクト部とを備え、前記第1のダクト部および前記第2のダクト部は、それぞれ複数の前記冷風吐出口を備え、かつ、前記第1のダクト部の前記冷風吐出口と前記第2のダクト部の前記冷風吐出口は、向かい合うように設けられており、さらに、前記誘引気流発生機は、前記第1のダクト部の各冷風吐出口付近に設けられた複数の一方壁部側誘引気流発生機と、前記第2のダクト部の各冷風吐出口付近に設けられた複数の他方壁部側誘引気流発生機とを備え、かつ、前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機は、それぞれ向かい合い、かつそれぞれが発生する誘引気流が前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機間のほぼ中央にて当接するように配置されている作業施設用空調システム。
(16) 前記作業施設は、向かい合う壁部間のほぼ中央上部の天井に設けられた少なくとも1つの排気装置を備え、前記排気装置は、向かい合う前記誘引気流発生機の中央部のほぼ真上に位置している上記(12)ないし(15)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(17) 前記作業施設は、天井に設けられた少なくとも1つの排気装置を備え、前記作業施設用空調システムは、前記排気装置に向かって流れる誘因気流発生機を備えている上記(12)ないし(16)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(18) 前記冷風発生機は、水を用いた気化放熱式冷風発生機である上記(12)ないし(17)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(19) 前記冷風発生機は、正面または上面に設けられた送風口と、向かい合う側面に設けられた2つの吸気口とを有するハウジングと、前記一方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第1の冷却ユニットと、前記他方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第2の冷却ユニットと、前記第1の冷却ユニットと前記第2の冷却ユニット間かつ前記送風口の下方に設けられ、前記第1および第2の冷却ユニットにより冷却された冷気を合わせて前記送風口に送る送風機とを備えている上記(12)ないし(18)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
(20) 前記誘引気流発生機は、吹出口風量の数倍以上の周辺空気を誘引することにより誘引気流を形成するものである上記(12)ないし(19)のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
本考案の作業施設用空調システムは、略矩形状の内部空間を有する作業施設用の空調システムであって、前記空調システムは、前記作業施設の向かい合う壁部付近に設けられた送風ダクトと、前記送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出口と、前記冷風吐出口と向かい合いかつ所定長離間するように吸引口が配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、向かい合う壁部方向かつ下方に流れる誘引気流を形成させる複数の誘引気流発生機とを備え、さらに、前記空調システムは、前記誘引気流発生機が、前記冷風吐出口より吐出する冷風の一部を吸引し、誘因気流を発生し、かつ、前記誘引気流発生機により吸引されない残部の冷気が、前記冷風吐出口より付近に拡散するものとなっている。
本考案の作業施設用空調システムは、誘引気流発生機により、ある程度の冷風を作業空間中央方向に送気し、かつ、誘引気流発生機により吸引されない残部の冷気が、冷風吐出口より付近に拡散するため、作業空間全体を緩慢に冷却することができる。
図1は、本考案の作業施設用空調システムの一実施形態を示す平面図である。 図2は、図1に示した作業施設用空調システムにおける誘引気流発生機の配置形態を説明するための説明図である。 図3は、図2に示した作業施設用空調システムにおける誘引気流発生機付近の拡大図である。 図4は、本考案の作業施設用空調システムにおける排気装置用誘引気流発生機の配置形態の一例を説明するための説明図である。 図5は、図4に示した作業施設用空調システムにおける排気装置用誘引気流発生機の配置形態を説明するための説明図である。 図6は、本考案の作業施設用空調システムの他の実施形態を示す平面図である。 図7は、本考案の作業施設用空調システムの他の実施形態を示す平面図である。 図8は、本考案の作業施設用空調システムの他の実施形態を示す平面図である。 図9は、本考案の作業施設用空調システムの他の実施形態を示す平面図である。 図10は、本考案の作業施設用空調システムにおける排気装置用誘引気流発生機の配置形態の一例を説明するための説明図である。 図11は、図10に示した作業施設用空調システムにおける排気装置用誘引気流発生機の配置形態を説明するための説明図である。 図12は、本考案の作業施設用空調システムに用いられる冷風発生機の一例を説明するための説明図である。
本考案の作業施設用空調システムを図面に示した実施例を用いて説明する。
本考案の作業施設用空調システム1は、図1ないし図3に示すように、略矩形状の内部空間を有する作業施設用の空調システムである。空調システム1は、作業施設5の向かい合う壁部51,52付近に設けられた送風ダクト21,22と、送風ダクト21,22に冷気を供給する冷風発生機11,12と、送風ダクト21,22に設けられた複数の冷風吐出口3と、冷風吐出口3と向かい合いかつ所定長離間するように吸引口が配置され、冷風吐出口3より吐出する冷風を吸引し、向かい合う壁部方向かつ下方に流れる誘引気流を形成させる複数の誘引気流発生機4とを備える。さらに、空調システム1は、誘引気流発生機4が、冷風吐出口3より吐出する冷風の一部を吸引し、誘因気流を発生し、かつ、誘引気流発生機4により吸引されない残部の冷気が、冷風吐出口3より付近に拡散するものとなっている。
作業施設用空調システム1は、冷風発生機11と、それに接続されたダクト21と、ダクト21に設けられた複数の冷風吐出口3とからなる第1の冷風送気部と、冷風発生機12と、それに接続されたダクト22と、ダクト22に設けられた複数の冷風吐出口3とからなる第2の冷風送気部と、各冷風吐出口3付近に配置された誘引気流発生機4とを備える。
冷風発生機11,12としては、水を用いた気化放熱式冷風発生機を用いることが好ましい。
この実施例にて用いられている気化放熱式冷風発生機11,12は、図12に示すように、正面もしくは上面(この実施例では上面)に設けられたダクト接続口61と、側面に設けられた吸気口とを有するハウジング40と、吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部49を有する通気性収納部44と、通気性収納部44内に収納され、貯留部49の水を散水パイプ46に供給するための循環ポンプ47と、散水パイプ46によって散水された水の膜を形成する冷却エレメント45とを備える冷却ユニット43と、冷却ユニット43の内側かつ送風口62の下方に設けられ、冷却ユニット43により冷却された冷気を送風口62に送る送風機31とを備えている。
特に、この実施例の気化放熱式冷風発生機11,12は、図12に示すように、2つの冷却ユニットを備えている。具体的には、気化放熱式冷風発生機11,12は、上面に設けられた送風口62と、向かい合う側面に設けられた2つの吸気口とを有するハウジング40と、一方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部49を有する通気性収納部44と、通気性収納部44内に収納され、貯留部49の水を散水パイプ46に供給するための循環ポンプ47と、散水パイプ46によって散水された水の膜を形成する冷却エレメント45とを備える第1の冷却ユニット43aと、他方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部49を有する通気性収納部44と、通気性収納部44内に収納され、貯留部49の水を散水パイプ46に供給するための循環ポンプ47と、散水パイプ46によって散水された水の膜を形成する冷却エレメント45とを備える第2の冷却ユニット43bと、第1の冷却ユニット43aと第2の冷却ユニット43b間かつ送風口62の下方に設けられ、第1の冷却ユニット43aおよび第2の冷却ユニット43bにより冷却された冷気を合わせて送風口62に送る送風機31とを備えている。
このような気化放熱式冷風発生機11,12では、送風機31が作動することにより、吸気口より外気を発生機内に吸引し、吸引した外気が冷却ユニットの水と接触し、冷却ユニットを通過することにより、冷却され、冷気となる。そして、冷気は、ダクト接続口61に送られ、ダクト21,22を通り、冷風吐出口3より吹き出される。気化放熱式冷風発生機11,12は、冷却ユニットを有するため、良好な冷気を内部にて作成でき、かつ、確実に送風ダクトに送気することができる。また、2つの冷却ユニットを有するものでは、より多くの冷気を内部に作成することができる。
さらに、この実施例の気化放熱式冷風発生機11,12は、背面に、貯留部49と連通する水注入ポート36および水ドレーンポート37を備えている、さらに、各冷却ユニット43a,43b内には、定期的に貯留部49内の水を排出するためのドレーンポンプ(図示せず)を備えている。このため、貯留される水を清浄な状態のものとすることができる。
さらに、この実施例の気化放熱式冷風発生機11,12は、吸気口に設けられた吸気ルーバーパネル63を備えている。また、吸気ルーバーパネル63と冷却ユニット43間には、冷却ユニット前フィルタ38が配置されている。さらに、冷却ユニット43と送風機31間に位置する冷却ユニット後フィルタ48を備えている、そして、送風機31は、シロッコファン33とそれを回転させるためのモータ32を備えている。モータ32とシロッコファン33の回転軸に固定されたプーリー35は、ベルト34により連結されている。シロッコファンを用いることにより、多くの冷気を送気可能となっている。
第1の送風ダクト21は、一方の壁部51付近に設けられ、所定長延びるものとなっている。同様に、第2の送風ダクト22は、第1の壁部51と向かい合う他方の壁部52の付近に設けられ、所定長延びるものとなっている。第1の送風ダクト21と第2の送風ダクト22は、向かい合っている。
第1の送風ダクト21および第2の送風ダクト22は、下流方向(冷風発生機11,12より離間する方向)に向かって横断面積が段階的に小さくなるものが用いられている。そして、断面積が変化する部分より若干上流側(冷風発生機側)となる部位に、冷風吐出口3が設けられている。図1に示すものでは、送風ダクト21,22は、横断面積が減少する複数(具体的には、6つ)の段階部を持ち、各段階部の末梢部に冷風吐出口3が設けられている。冷風吐出口3は、図3に示すように、送風ダクト21,22の側部より、向かい合う壁部方向かつ下方に突出している。言い換えれば、冷風吐出口3は、斜め下方を向くものとなっている。また、この冷風吐出口3は、送風ダクト21,22より直交するように延びる直交筒部と、この直交筒部の先端より、斜め下方に延びる傾斜筒部と、その先端に形成された開口部を備えている。開口部は、向かい合う壁部方向かつ下方を向いている。
また、この誘引気流発生機4は、冷風吐出口3からの冷風を吸引して吹き出すとともに、周辺空気を誘引し、排気装置方向誘引気流発生機の方向に流れる誘引気流7aを形成し、流れる誘引気流7aは、周辺空気を誘引することにより加温されるものの冷風を含有するため、室温より冷たく、冷風を含有する誘引気流7aは、作業施設5の中央部に効率的に送られる。
誘引気流発生機4は、吹出口風量の数倍以上の周辺空気を誘引し、大きな空気流(誘引気流)を形成できるものである。特に、誘引気流発生機4としては、吹出口風量の10倍以上、特に好ましくは、15倍以上の周辺空気を誘引し気流を形成するものであることが好ましい。誘引気流発生機4としては、本体ケーシングと、ケーシングに収納される電動ファンと、ケーシングに設けられ電動ファンにて吸込まれた空気を吹き出す吹き出しノズルにより構成され、電動ファンにより吸込まれてノズルから噴出する空気量により大空間の空気を移動可能なものが好適である。
また、使用する誘引気流発生機4が発生する誘引気流は、0.6m/sの風速流が約33mまで到達し、0.4m/sの風速流が約40mまで到達し、0.3m/sの風速流が約50mまで到達する。
図1ないし図3に示すように、この実施例の作業施設用空調システム1は、送風ダクト11,12付近かつ作業空間側となる位置に設けられたフレーム41を備え、フレーム41には、各冷風吐出口3の配置位置に対応するように、誘引気流発生機保持部42が設けられている。誘引気流発生機保持部42は、誘引気流発生機4を上下にある程度の角度回動可能に保持する。また、誘引気流発生機保持部42は、フレーム41に、水平方向に回動可能に取り付けられている。このため、誘引気流発生機4は、水平方向および垂直方向に回動可能であり、その向きを調整可能となっている。
そして、本発明の作業施設用空調システム1では、冷風吐出口3と、冷風吐出口3と向かい合いかつ所定長離間するように吸引口が配置され、冷風吐出口3より吐出する冷風を吸引し、向かい合う壁部方向かつ下方に流れる誘引気流7aを形成させる複数の誘引気流発生機4とを備える。つまり、誘引気流発生機4の吸引口は、冷風吐出口3方向を向き、ある程度近接するものの所定長離間するように配置されている。このため、誘引気流発生機4が、冷風吐出口3より吐出する冷風の一部を吸引し、誘因気流を発生し、かつ、誘引気流発生機4により吸引されない残部の冷気7bが、冷風吐出口3より付近に拡散するものとなっている。
そして、この誘引気流発生機4は、冷風吐出口3より吐出する冷風の50%以上かつ90%以下の冷風を吸引し、誘引気流を発生するように配置することが好ましい。特に、誘引気流発生機4は、冷風吐出口3より吐出する冷風の60%以上かつ80%以下の冷風を吸引するものであることが好ましい。冷風吐出口3と誘引気流発生機4の吸引口間の距離は、冷風吐出口3より吐出される冷風の風量、誘引気流発生機4のパワーにより相違するが、30〜120cmが好ましく、特に50〜100cmが好ましい。
さらに、この実施例の作業施設用空調システム1では、図1および図2に示すように送風ダクト(第1の送風ダクト)11の複数の冷風吐出口3と、送風ダクト(第2の送風ダクト)12の複数の冷風吐出口は、それぞれ向かい合うように設けられている。そして、この実施例の作業施設用空調システム1では、誘引気流発生機4も、一方の壁部側に設けられた複数の一方壁部側誘引気流発生機4と、他方の壁部側に設けられた複数の他方壁部側誘引気流発生機4が、向かい合うように配置されている。さらに、図1および図2に示すように、一方壁部側誘引気流発生機4と他方壁部側誘引気流発生機4は、それぞれから発生する誘引気流7aが、一方壁部側誘引気流発生機と他方壁部側誘引気流発生機間のほぼ中央にて当接するように配置されている。このように誘引気流7aを当接させることにより、作業空間中に、冷気を確実に拡散することができる。また、誘引気流7aの当接部7cは、それぞれの誘引気流の終端部であることが好ましい。このようにすることにより、誘引気流の基本的な流れを阻害することがない。
また、この実施例の作業施設用空調システム1では、図4および図5に示すように、作業施設5は、向かい合う壁部間のほぼ中央上部の屋根部53に設けられた少なくとも1つの排気装置(ルーフファン)54を備える。なお、図4および図5に示すものでは、作業施設5は、2つの排気装置54を備えている。また、排気装置54は、向かい合う誘引気流発生機の中央部のほぼ真上に位置している。また、この実施例の作業施設用空調システム1では、排気装置54に向かう排気装置方向誘因気流発生機8を備えている。特に、図示するものでは、作業施設用空調システム1は、一方の側壁部付近および他方の側壁付近に配置され、それぞれ排気装置54に向かって、誘引気流8aを発生する排気装置方向誘因気流発生機8が配置されている。この実施例では、4つの天井用の排気装置方向誘因気流発生機8を有するものとなっている。このような排気装置方向誘因気流発生機8を設けることにより、作業施設内の暖気の排気が容易なものとなる。
また、本考案の作業施設用空調システム1は、上述のタイプのものに限定されない。
例えば、図6に示すようなものであってもよい。この実施例のシステム1aでは、送風ダクト21aと送風ダクト22aは、実質的な長さが異なり、送風ダクト21aの方が若干長いものとなっている。また、送風ダクト21aと送風ダクト22aに設けられた冷風吐出口3の配置位置は、それぞれ向かい合うものとなっていない。しかし、冷風吐出口3の向きは、それぞれ向かい合うものとなっている。そして、送風ダクト21aの冷風吐出口3は、斜め後方かつ下を向きとなっており、送風ダクト22aの冷風吐出口3は、斜め前方かつ下向きとなっている。そして、それぞれの冷風吐出口3の形態に対応するように、誘引気流発生機4が、配置されている。これにより、上述した実施例のシステム1と同様に、このシステム1aにおいても、一方壁部側誘引気流発生機4と他方壁部側誘引気流発生機4は、それぞれから発生する誘引気流7aが、一方壁部側誘引気流発生機と他方壁部側誘引気流発生機間のほぼ中央にて当接するものとなっている。また、誘引気流7aの当接部7cは、それぞれの誘引気流の終端部となっている。
また、本考案の作業施設用空調システム1は、例えば、図7に示すようなものであってもよい。この実施例のシステム1bでは、送風ダクト21と送風ダクト22は、図1に示したものと同じである。しかし、送風ダクト21と送風ダクト22に設けられた冷風吐出口3の向きは、それぞれ向かい合うように設定されている冷風吐出口3ではなく、向かい合う冷風吐出口3の隣りの冷風吐出口と向かい合うものとなっている。さらに、4つの誘引気流発生機4により、1グループが形成され、4つの誘引気流発生機により誘引される誘引気流7aが、当接することにより形成される当接部7dを備えている。当接部7dは、4つの誘引気流発生機を頂点とする矩形の中心部に形成される。具体的には、第1の送風ダクト21側の第1誘引気流発生機4(最先端、末梢側に位置する)は、斜め後方かつ下方を向き、第1の送風ダクト21側の第2誘引気流発生機4(第1誘引気流発生機の隣に位置する)は、斜め前方後方かつ下方を向くものとなっている。そして、第2の送風ダクト22側の第1誘引気流発生機4(最先端、末梢側に位置する)は、斜め後方かつ下方を向き、第2の送風ダクト22側の第2誘引気流発生機4(第1誘引気流発生機の隣に位置する)は、斜め前方後方かつ下方を向くものとなっている。
これにより、第1の送風ダクト21側の第1誘引気流発生機4(最先端、末梢側に位置する)と第2の送風ダクト22側の第2誘引気流発生機4(第1誘引気流発生機の隣に位置する)が向かい合うものとなっている。そして、第2の送風ダクト22側の第1誘引気流発生機4(最先端、末梢側に位置する)とは、第1の送風ダクト21側の第2誘引気流発生機4(第1誘引気流発生機の隣に位置する)が向かい合うものとなっている。このため、向かい合う2組の誘引気流発生機をつなぐ2本直線の交点部分にて、4つの誘引気流発生機により誘引される誘引気流7aが、当接するものとなっている。残りの8つの誘引気流発生機も、上記と同様に配置され、向かい合う2組の誘引気流発生機をつなぐ2本直線の交点部分にて、4つの誘引気流発生機により誘引される誘引気流7aが、当接し、当接部7dを形成する。
また、本考案の作業施設用空調システムは、例えば、図8に示すシステム1cのように、図7に示した誘引気流発生機により誘引される誘引気流7aが、交差するタイプの誘引気流発生機の配置と、図1に示した誘引気流発生機により誘引される誘引気流7aが、交差しない(平行に流れる)タイプの誘引気流発生機の配置とを混在したものであってもよい。図8に示すものでは、作業施設5の手前側と奥側では、誘引気流発生機により誘引される気流が、交差するタイプの誘引気流発生機の配置となっており、中央側では、誘引気流発生機により誘引される気流が平行に流れるタイプの誘引気流発生機の配置となっている。
さらに、本考案の作業施設用空調システムは、例えば、図9に示すようなものであってもよい。この実施例のシステム1dでは、第1の送風ダクト21aと第2の送風ダクト22aは、実質的な長さが異なり、送風ダクト21aの方が若干長いものとなっている。また、送風ダクト21aと送風ダクト22aに設けられた冷風吐出口3の配置位置は、それぞれ向かい合うものとなっていない。さらに、冷風吐出口3の向きも、それぞれ向かい合うものとなっていない。そして、誘引気流発生機4の向きもそれぞれ向かい合うものとなっていない。このため、一方壁部側誘引気流発生機4と他方壁部側誘引気流発生機4は、それぞれから発生する誘引気流7aが当接しないものとなっている。
また、作業施設における排気装置(ルーフファン)54の配置形態としては、図10および図11のようなものである場合がある。この作業施設5aでは、排気装置(ルーフファン)54は、向かい合う壁部間のほぼ中央上部に設けられておらず、中央部上部より、所定長壁部側となる位置にそれぞれ1つ設けられている。そして、このような排気装置(ルーフファン)54の配置形態の場合では、本考案の作業施設用空調システムとしては、図10および図11に示すシステム1eのような形態にて、排気装置方向誘因気流発生機8を配置することが好ましい。具体的には、図10および図11に示すように、作業施設5aは、屋根部53に4つの排気装置54を備えている。この実施例の作業施設用空調システム1eでは、1つの排気装置54に向かう2つの排気装置方向誘因気流発生機8を備えている。特に、図示するものでは、各排気装置54に対して、側壁部付近に配置され排気装置54に向かって、誘引気流8aを発生する第1の排気装置方向誘因気流発生機8と、作業施設5の中央部に配置され、排気装置54に向かって、誘引気流8aを発生する第2の排気装置方向誘因気流発生機8を備えるものとなっている。このように、作業施設5の中央部に排気装置方向誘因気流発生機8を設けることにより、冷却効率は向上する。
1 作業施設用空調システム1
11,12 冷風発生機
21,22 送風ダクト
3 冷風吐出口
4 誘引気流発生機

Claims (20)

  1. 略矩形状の内部空間を有する作業施設用の空調システムであって、前記空調システムは、前記作業施設の向かい合う壁部付近に設けられた送風ダクトと、前記送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出口と、前記冷風吐出口と向かい合いかつ所定長離間するように吸引口が配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記向かい合う壁部方向かつ下方に流れる誘引気流を形成させる複数の誘引気流発生機とを備え、さらに、前記空調システムは、前記誘引気流発生機が、前記冷風吐出口より吐出する冷風の一部を吸引し、誘因気流を発生し、かつ、前記誘引気流発生機により吸引されない残部の冷気が、前記冷風吐出口より付近に拡散するものとしたことを特徴とする作業施設用空調システム。
  2. 前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の50%以上かつ90%以下の冷風を吸引するものである請求項1に記載の作業施設用空調システム。
  3. 前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の60%以上かつ80%以下の冷風を吸引するものである請求項1に記載の作業施設用空調システム。
  4. 前記送風ダクトは、一方の壁部側に設けられた第1のダクト部と、他方の壁部側に設けられた第2のダクト部とを備え、前記第1のダクト部および前記第2のダクト部は、それぞれ複数の前記冷風吐出口を備え、かつ、前記第1のダクト部の前記冷風吐出口と前記第2のダクト部の前記冷風吐出口は、向かい合うように設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  5. 前記誘引気流発生機は、一方の壁部側に設けられた複数の一方壁部側誘引気流発生機と、他方の壁部側に設けられた複数の他方壁部側誘引気流発生機とを備え、前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機は、向かい合うように配置されている請求項1ないし4のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  6. 前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機は、それぞれから発生する誘引気流が前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機間のほぼ中央にて当接するように配置されている請求項5に記載の作業施設用空調システム。
  7. 前記作業施設は、向かい合う壁部間のほぼ中央上部の天井に設けられた少なくとも1つの排気装置を備え、前記排気装置は、向かい合う前記誘引気流発生機の中央部のほぼ真上に位置している請求項1ないし6のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  8. 前記作業施設は、天井に設けられた少なくとも1つの排気装置を備え、前記作業施設用空調システムは、前記排気装置に向かって流れる誘因気流発生機を備えている請求項1ないし7のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  9. 前記冷風発生機は、水を用いた気化放熱式冷風発生機である請求項1ないし8のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  10. 前記冷風発生機は、正面または上面に設けられた送風口と、向かい合う側面に設けられた2つの吸気口とを有するハウジングと、前記一方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第1の冷却ユニットと、前記他方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第2の冷却ユニットと、前記第1の冷却ユニットと前記第2の冷却ユニット間かつ前記送風口の下方に設けられ、前記第1および第2の冷却ユニットにより冷却された冷気を合わせて前記送風口に送る送風機とを備えている請求項1ないし9のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  11. 前記誘引気流発生機は、吹出口風量の数倍以上の周辺空気を誘引することにより誘引気流を形成するものである請求項1ないし10のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  12. 略矩形状の内部空間を有する作業施設用の空調システムであって、前記空調システムは、前記作業施設の向かい合う壁部付近に設けられた送風ダクトと、前記送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出口と、前記冷風吐出口と向かい合いかつ所定長離間するように吸引口が配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記向かい合う壁部方向かつ下方に流れる誘引気流を形成させる複数の誘引気流発生機とを備え、さらに、前記空調システムは、前記誘引気流発生機が、前記冷風吐出口より吐出する冷風の一部を吸引し、誘因気流を発生し、かつ、前記誘引気流発生機により吸引されない残部の冷気が、前記冷風吐出口より付近に拡散するものとし、前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の50%以上かつ90%以下の冷風を吸引するものであり、さらに、前記誘引気流発生機は、一方の壁部側に設けられた複数の一方壁部側誘引気流発生機と、他方の壁部側に設けられた複数の他方壁部側誘引気流発生機とを備え、前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機は、それぞれから発生する誘引気流が前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機間にて当接するように配置されていることを特徴とする作業施設用空調システム。
  13. 前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の60%以上かつ80%以下の冷風を吸引するものである請求項12に記載の作業施設用空調システム。
  14. 前記送風ダクトは、一方の壁部側に設けられた第1のダクト部と、他方の壁部側に設けられた第2のダクト部とを備え、前記第1のダクト部および前記第2のダクト部は、それぞれ複数の前記冷風吐出口を備え、かつ、前記第1のダクト部の前記冷風吐出口と前記第2のダクト部の前記冷風吐出口は、向かい合うように設けられている請求項12または13に記載の作業施設用空調システム。
  15. 略矩形状の内部空間を有する作業施設用の空調システムであって、前記空調システムは、前記作業施設の向かい合う壁部付近に設けられた送風ダクトと、前記送風ダクトに冷気を供給する冷風発生機と、前記送風ダクトに設けられた複数の冷風吐出口と、前記冷風吐出口と向かい合いかつ所定長離間するように吸引口が配置され、前記冷風吐出口より吐出する冷風を吸引し、前記向かい合う壁部方向かつ下方に流れる誘引気流を形成させる複数の誘引気流発生機とを備え、さらに、前記空調システムは、前記誘引気流発生機が、前記冷風吐出口より吐出する冷風の一部を吸引し、誘因気流を発生し、かつ、前記誘引気流発生機により吸引されない残部の冷気が、前記冷風吐出口より付近に拡散するものとし、前記誘引気流発生機は、前記冷風吐出口より吐出する冷風の60%以上かつ80%以下の冷風を吸引するものであり、前記送風ダクトは、一方の壁部側に設けられた第1のダクト部と、他方の壁部側に設けられた第2のダクト部とを備え、前記第1のダクト部および前記第2のダクト部は、それぞれ複数の前記冷風吐出口を備え、かつ、前記第1のダクト部の前記冷風吐出口と前記第2のダクト部の前記冷風吐出口は、向かい合うように設けられており、さらに、前記誘引気流発生機は、前記第1のダクト部の各冷風吐出口付近に設けられた複数の一方壁部側誘引気流発生機と、前記第2のダクト部の各冷風吐出口付近に設けられた複数の他方壁部側誘引気流発生機とを備え、かつ、前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機は、それぞれ向かい合い、かつそれぞれが発生する誘引気流が前記一方壁部側誘引気流発生機と前記他方壁部側誘引気流発生機間のほぼ中央にて当接するように配置されていることを特徴とする作業施設用空調システム。
  16. 前記作業施設は、向かい合う壁部間のほぼ中央上部の天井に設けられた少なくとも1つの排気装置を備え、前記排気装置は、向かい合う前記誘引気流発生機の中央部のほぼ真上に位置している請求項12ないし15のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  17. 前記作業施設は、天井に設けられた少なくとも1つの排気装置を備え、前記作業施設用空調システムは、前記排気装置に向かって流れる誘因気流発生機を備えている請求項12ないし16のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  18. 前記冷風発生機は、水を用いた気化放熱式冷風発生機である請求項12ないし17のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  19. 前記冷風発生機は、正面または上面に設けられた送風口と、向かい合う側面に設けられた2つの吸気口とを有するハウジングと、前記一方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第1の冷却ユニットと、前記他方の吸気口の内側に配設され、下部に水を貯留するための貯留部を有する通気性収納部と、前記通気性収納部内に収納され、前記貯留部の水を散水パイプに供給するための循環ポンプと、前記散水パイプによって散水された水の膜を形成する冷却エレメントとを備える第2の冷却ユニットと、前記第1の冷却ユニットと前記第2の冷却ユニット間かつ前記送風口の下方に設けられ、前記第1および第2の冷却ユニットにより冷却された冷気を合わせて前記送風口に送る送風機とを備えている請求項12ないし18のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
  20. 前記誘引気流発生機は、吹出口風量の数倍以上の周辺空気を誘引することにより誘引気流を形成するものである請求項12ないし19のいずれかに記載の作業施設用空調システム。
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