JP3702940B2 - 給紙装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置において用いられ、画像が定着される用紙を順次一枚ずつ供給する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14に示すように、従来の給紙装置61は、中板62、捌き部材63、給紙手段64、搬送手段65を含んで構成されている。中板62は、用紙(図14に不図示)を給紙手段64に押圧し、捌き部材63は積載されている用紙を一枚ずつ捌いて分離して給送されるようにし、給紙手段64は一枚ずつ分離された用紙を給送し、搬送手段65は給紙ロール66と従動ロール67を含んで構成され、給送された用紙を両者の間に挟みさらに搬送する。従動ロール67は、加圧アーム68により給紙ロール66の方向に付勢されている。なお、用紙が給送される側の端部は中板62のプレート部62A上に積載されている。
【0003】
用紙が、給紙手段64と捌き部材63、給紙ロール66と従動ロール67に挟まれた状態で詰まった場合、中板62を給紙手段64から所定量離すと、中板62が捌き部材63を給紙手段64から離間させ、捌き部材63が加圧アーム68を押し下げ、給紙ロール66と従動ロール67を離間させる。これにより、給紙手段64と捌き部材63及び搬送手段65のニップを解除し、詰まった用紙の除去を行うことができるようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の給紙装置によれば、詰まった用紙の除去を行うために、前述のような複雑なニップ解除を行わなければならず、手間がかかっていた。また、ニップ解除をする機構部品を多く有しているので、機構が複雑であり、コストアップとなっていた。
【0005】
そこで本発明は、複雑な機構を必要とせず、手間をかけずに詰まった用紙を除去することのできる給紙装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による給紙装置1は、例えば図1に示すように、用紙の搬送により回転するように保持されたコアロール13と;コアロール13との間に前記用紙を挟持し、前記用紙の重走を防止する捌き部材30と;回動可能に保持され、捌き部材30を保持し、捌き部材30をコアロール13に向かって付勢する支持部材34とを備え;支持部材34は、表面が捌き部材30の摩擦係数よりも低摩擦係数の突起部33を有し;捌き部材30とコアロール13とに挟持された前記用紙を、前記搬送の方向とは反対の方向に引いた場合、前記用紙と捌き部材30との摩擦力により、支持部材34が回動し、前記用紙が突起部33とコアロール13との間に挟持されるよう構成されたことを特徴とする。
【0007】
このように構成すると、給紙装置が捌き部材と、突起部を有する支持部材とを備え、用紙が詰まった場合に用紙を反搬送方向に引く抜くと、用紙を引き抜くことによる用紙と捌き部材との摩擦力が支持部材に回転力を与えて支持部材を回動させ、コアロールと捌き部材によるニップ(第1ニップ)から、コアロールと突起部によるニップ(第2ニップ)へと移行する。突起部の表面は摩擦係数が低いので、小さい力で用紙を破損することなく容易に引き抜ぬくことができる。
【0008】
請求項2に係る発明による給紙装置は、請求項1に記載の給紙装置において、前記支持部材が、前記支持部材を回動可能に保持する回動軸を有し;前記用紙が前記捌き部材と前記コアロールとに挟持されているときに、前記用紙と前記コアロールとの接触点における前記コアロールの法線が、前記突起部と前記回動軸との間に位置するよう構成されたことを特徴とする。
【0009】
用紙とコアロールとの接触点におけるコアロールの法線が、突起部と回動軸との間に位置するよう構成されているので、回動軸の中心から第2ニップのニップ点までの距離が、回動軸の中心から第1ニップのニップ点までの距離より長い。よって、突起部がコアロールを押してあげる回転トルクを、捌き部材がコアロールを押しあげる回転トルクより大きくさせることができ、第1ニップから第2ニップにスムーズに移行させることができる。
【0010】
請求項3に係る発明による給紙装置は、請求項1または請求項2に記載の給紙装置において、前記捌き部材が、前記コアロールとの間に前記用紙を挟持する挟持平面を有し;前記突起部が、前記挟持平面を延長した仮想平面に接する部分を有するか、または前記突起部の前記仮想平面に最も近い部分が前記仮想平面より僅かに離れて位置することを特徴とする。
【0011】
突起部が挟持平面を延長した仮想平面に接する部分を有するか、または突起部の仮想平面に最も近い部分が仮想平面より僅かに離れているので、突起部が障害となり用紙の走行不良、重走を起こすことがなく、また支持部材が回動した場合、ニップが第1ニップから第2ニップにスムーズに移行する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】
図1は、本発明による給紙装置の実施の形態を示す要部斜視図である。本給紙装置は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いられ、該画像形成装置に用紙を供給するためのものである。
【0014】
給紙装置1は軸11を備え、軸11は給紙装置1のベース(図1に不図示)に取り付けられた軸受け(図1に不図示)によって回転自在に支持されている。軸11には、ほぼ半月形状の給紙ロール12と円盤形状のコアロール13とがそれぞれ二組取り付けられている。給紙ロール12は軸11に固定して設置され、軸11に同期して回転し、断面が円弧形状を有する給紙ロール12の円弧部分12Aが、用紙55(図3参照)に接触することによって用紙55を押圧して送り出し、用紙55が搬送される。コアロール13は、軸11の回転に対して自由に取り付けられ、送り出される用紙55によって回転し、用紙55の重走(用紙が重なってまたは間隔をあけずに搬送されること)を防止し、用紙55が一枚づつ確実に間隔をおいて送り出されるようにする。
【0015】
軸11の一端には、被動歯車14が固定され、被動歯車14は一カ所部分的に歯が欠けている歯欠け部分14Aを有する。前述のベースには、他の軸受け(図1に不図示)が取り付けられ、この軸受けによって回転自在に支持された軸(図1に不図示)には、駆動歯車15が固定され、駆動歯車15は被動歯車14に噛み合うように配置されている。
【0016】
被動歯車14の、軸11側の側面とは反対側の側面14Bにはピン16が立設され、ピン16には引張りバネ17の一端が接続され、引張りバネ17の他端は、前述のベースに立設されたピン(図1に不図示)に接続されている。引張りバネ17はピン16を、図中18の方向に付勢し、図1に示す状態で被動歯車14が、この引張りバネ17によって図中矢印Aの方向に回転しようとする回転力を発生させる。
【0017】
駆動歯車15は矢印Bの方向に回転し、その歯が被動歯車14の歯と噛み合っているときは、被動歯車14を駆動する。しかし、被動歯車14が駆動歯車15によって回転し、被動歯車14の歯欠け部分14Aが、駆動歯車15と噛み合うべき位置に来ると、歯欠け部分14Aには歯がないので、駆動歯車15と被動歯車14の噛み合いが外れる。
【0018】
被動歯車14は軸方向に隣接するボス部19を有し、ボス部19には係止部20が形成されている。係止部20は、ボス部19の円周面の一部が半径方向に徐々に、突出して形成(図2参照)され、ボス部19の中心軸、即ち軸11の中心軸に向かう、平らな係止部端面20A(図2参照)を有する。軸11には、ボス部19の反被動歯車側に隣接してカム28が、被動歯車14から遠い方の軸11の一端にはカム29が取り付けられている。カム28、29は軸11から同じ方向に垂直に突出している。
【0019】
図2に示すように、ボス部19のほぼ真下に、前述のベースに取り付けられた収容板41を介してソレノイド21が配置されている。ソレノイド21の芯棒21Aはソレノイド21へ通電すると下方に(ボス部19から離れる方向、即ちソレノイド21に向かう方向))に移動する。ソレノイド21の芯棒21Aには、可動板22が接続され、可動板22は芯棒21Aの動きに合わせて上下する。収容板41は平行な2枚の側板41Aを有しており、ソレノイドは側板41Aに挟まれて設置されている。
【0020】
収容板41には圧縮バネ23の一端が接続され、圧縮バネ23は長手方向にソレノイド21と側板41Aに挟まれて、側板41Aに沿って設置されている。圧縮バネ23の他端は可動板22に接続されている。圧縮バネ23は、可動板22を図中上方に付勢し、ソレノイド21に通電されていないときには、可動板22を最上位に位置させる。可動板22はストッパ部22Aを有し、可動板22が最上位にあるとき、ストッパ部22Aは係止部20の係止部端面20Aに当接すると、係止部端面20Aと係合する。この状態を、可動板22と係止部20が係合するという。可動板22がソレノイド21への通電により下方に移動し、ストッパ部22Aと係止部20の係止部端面20Aとの係合が外れる。この状態を、可動板22と係止部20との係合が外れるという。
【0021】
ソレノイド21はその内部に芯棒21Aの上方向移動量を規制する規制部品(図2に不図示)を備えるので、可動板22の上方移動量は、最上位までに規制され、また言い換えれば規制されている位置が最上位である。
【0022】
さらに図1を参照して給紙装置1の構成の説明を続ける。給紙装置1は、用紙55(図3参照)を積載する用紙積載板24を有し、用紙積載板24は下側面に座25(図1に点線にて表示)を備え、この座25に弾性部材としての圧縮バネ35(図4参照)の一端が接続され、用紙積載板24はこの圧縮バネ35によって下方から上方へ向かう、座25に作用する付勢力を受ける。
【0023】
用紙積載板24の幅方向の縁26、27であって、軸11に近い方の長手方向の縁43の近傍の上面側に、用紙積載板24より上方に突起し用紙積載板24に平行な面を有する突起板46、47が設けられている。また、用紙積載板24は軸11から遠い方の長手方向の縁44の近傍に位置すると共に軸11に平行な、回動軸45を中心に回動可能なように構成されている。したがって、用紙積載板24は、圧縮バネ35の付勢力によって、回動軸45を中心に図中D方向に回動する。用紙積載板24のD方向の回動によって、用紙積載板24上の用紙55が、給紙ロール12の円弧部分12Aに接触する位置に上昇し、図中C方向の回動により給紙ロール12の円弧部分12Aから離れた位置に下降する。
【0024】
突起板46、47は座25に接続された圧縮バネ35の用紙積載板24への付勢力によって、カム28、29に押しつけられ、カム28、29に間欠的に従動して上下動する。突起板46、47と用紙積載板24は一体に構成されているので、突起板46、47は用紙積載板24と一体に回動軸45を中心に回動する。突起板46、47にカム28、29が接触していないときに、突起板46、47が上昇する方向の用紙積載板24の回動を規制するストッパとしてコアロール13が働く。
【0025】
図3(図1の給紙ロール12部における軸11に垂直な部分断面図)に示すように、給紙装置1(図1)は、用紙積載板24(図1)の縁43(図1)に隣接し、給紙ロール12/コアロール13の下側に、支持部材34を備える。支持部材34は、給紙ロール12及びコアロール13に面する捌き支持部収容部48に収容した、板状の捌き部材30を有し、捌き部材30の捌き部材収容部48に接している面とは反対側の、本発明の挟持平面としての面30Aが、コアロール13に、また間欠的に給紙ロール12に接触している。捌き部材30は、用紙積載板24(図1参照)に積載され、給紙ロール12によって搬送される用紙55を、給紙ロール12及びコアロール13との間に挟んで一枚づつ案内する。捌き部材30は、発泡ウレタン製やゴム製とするとよい。なお、図3において、用紙55は矢印Eが描かれている付近でコアロール13に近づく方向に僅かに浮き上がって描かれているが、用紙55は典型的には捌き部材30の面30Aに接する仮想平面上にある。
【0026】
支持部材34は、ほぼ半円柱状の突起部33を有し、突起部33は捌き部材30に隣接してほぼ平行に並び、捌き部材30の用紙55の送り出し方向側に設置されている。突起部33の高さをh1とし、捌き部材30の厚さをh2とした場合、h1がh2に等しいか、h2より僅かに小さく設定することが望ましい。この場合、捌き部材30の面30Aに接する仮想平面を考え、この仮想平面を延長した平面を考えた場合、突起部33の最高部33Aは、この延長した平面より支持部材側に僅かに離れた位置にある。
【0027】
支持部材34は、回動軸31を有し、この回動軸31を中心に所定角度回動可能なように構成されている。また、支持部材34は、圧縮バネ(図3に不図示)によって図中反時計方向に回転するように付勢されている。よって、通常は捌き部材30は、コアロール13に対し、あるいは間欠的に給紙ロール12が接触する位置にきたときにさらに給紙ロール12に対して押し付けられている。
【0028】
支持部材34の、用紙を送り出す側の側面であって、突起部33の図中下にある側面には爪部品37が取り付けられている。爪部品37は、支持部材34が図中時計方向に回動する回動する角度を規制している。支持部材34が図中最も時計方向に回動したときに、最大厚さの用紙55が一枚通過するだけの隙間が、給紙ロール12と捌き部材30との間に形成されるようになっている。
【0029】
次に、本給紙装置1の作用について説明する。ソレノイド21の通電/非通電と、駆動歯車15/被動歯車14の噛み合いの関係、これらの各関係における用紙積載板24の傾きの状態、及び給紙ロール12の状態の関係を中心に説明する。以下図4から図8において、(A)は駆動歯車15と被動歯車14の噛み合い状況、ソレノイド21の通電状況を示す。(B)はカム28、29と突起板46、47との係合状況、(C)は用紙積載板24の傾き状況、給紙ロール12と用紙積載板24の関係を示す。
【0030】
まず、図4を参照して説明する。図4(A)に示すように、駆動歯車15と被動歯車14は噛み合っておらず、またソレノイド21には通電されていない状態にあるとする。このとき被動歯車14の歯欠け部14Aに駆動歯車15が落ち込んだ状態にあり、駆動歯車15が回転していても軸11、被動歯車14は回転せず静止している。被動歯車14のボス部19に設けられた係止部20の係止部端面20Aが、可動板22のストッパ部22Aに係合している。被動歯車14は、引張りバネ17(図中点線にて表示、以下図5から図11まで同様)によって図に示す状態でA方向に回転しようとする18の方向の付勢力を受けている。
【0031】
また、図4(B)に示すように、軸11に取り付けられたカム28、29は、用紙積載板24に設けられた突起板46、47に係合している。したがって、図4(C)に示すように、用紙積載板24はコアロール13から離れ接触しない位置にある。また、給紙ロール12は、その周方向の平面部分である弦部分12Bが用紙積載板24に面している位置にある。図中、給紙ロール12の円弧部分12Aとコアロール13は重なって表されている。
【0032】
次に図5を参照して説明する。図5(A)に示すように、ソレノイド21の通電が行われると、これよって可動板22が図中下方向(ソレノイド21に近づく方向)に移動するので、係止部20の係止部端面20Aと、可動板22のストッパ部22Aの係合が外れる。したがって、被動歯車14は引張りバネ17によってA方向に回転し駆動歯車15との噛み合いが始まる。よって、被動歯車14の回転による軸11、給紙ロール12の回転が始まる。
【0033】
図5(B)に示すように、カム28、29と突起板46、47とは係合しており、図5(C)に示すように、用紙積載板24の角度は変わらず、用紙積載板24はコアロール13に接触していない。
【0034】
次に図6を参照して説明する。図6(A)に示すように、駆動歯車15が被動歯車14を所定角度回転させると、図6(B)に示すようにカム28、29と突起板46、47との係合が外れ、用紙積載板24が圧縮バネ51の付勢力により回動軸45を中心に図中D方向に回動し、図6(C)に示すように、用紙積載板は24は上昇位置に来る。このとき、給紙ロール12の円弧部分12Aが用紙積載板24上の用紙55(図3参照)に接触する位置に来ているので、用紙55(図3参照)は給紙ロール12とコアロール13に接触し、給紙ロール12に押圧されて用紙55の搬送が始まる。用紙55が給紙ロール12によって搬送されると、搬送された用紙55はコアロール13を回転させる。
【0035】
被動歯車14が回転し、ストッパ部22Aが上昇しても係止部20と干渉しない位置に係止部20が来たときに、ソレノイド21への通電を停止し、ソレノイド21を非通電にすることが好ましい。このようにするとソレノイド21を非通電(この状態図6(A)に不図示、図7(A)参照)にしても、ストッパ部22Aが上昇するが係止部20とは干渉しない
【0036】
次に図7を参照して説明する。図7(A)に示すように、駆動歯車15/被動歯車14は噛み合い中なので、被動歯車14はさらに回転を続け、図7(C)に示すように、給紙ロール12の円弧部分12Aと用紙55(図3参照)の接触が終了し、用紙55の給紙ロール12による給紙(搬送)は終了する。給紙ロール12による搬送が終了した用紙55は、後段の搬送工程52(図3参照)によりさらに搬送される。図7(B)に示すように、カム28、29の用紙積載板24との係合は外れているので、図7(C)に示すように、用紙積載板24は圧縮バネ51の付勢力により上昇の位置にある。
【0037】
次に図8を参照して説明する。図8(A)に示すように、駆動歯車15/被動歯車14は噛み合い中なので、被動歯車14はさらに回転を続け、図8(B)に示すように、カム28、29と突起板46、47の係合が再開され、用紙積載板24は回動軸45を中心に図中C方向に回動し、図8(C)に示すように用紙積載板24は下降位置に来る。なお、ソレノイド21は非通電の状態にある。
【0038】
次に図9を参照して説明をする。駆動歯車15/被動歯車14は噛み合い中なので、被動歯車14はさらに回転を続ける。ソレノイド21は非通電の状態にある。図9に図示しないが、カム28、29と突起板46、47は係合中であり、用紙積載板24は下降位置にある。
【0039】
次に図10を参照して説明する。噛み合いを続けていた駆動歯車15と被動歯車14の噛み合いが外れる。引張りバネ17により、被動歯車14は図中A方向に圧縮バネ17の付勢力によって回転し、係止部20の係止部端面20Aと、可動板22のストッパ部22Aが係合する(係合状態は図4参照)。なお、ソレノイド21は非通電の状態にある。図10に図示しないが、カム28、29と突起板46、47は係合中であり、用紙積載板24は下降位置にある。この状態は、図4の状態と同じである。
【0040】
次に、図1を参照して、用紙55(図3参照)が捌き部材30を通過するときの作用について説明する。用紙積載板24に積載された用紙のうち最上層の用紙55は、用紙積載板24が上昇し、さらに回転している給紙ロール12の円弧部分12A、及びコアロール13に接触し、給紙ロール12によって押圧され、給紙ロール12、コアロール13と支持部材34上の捌き部材30(図3)とに挟まれて搬送される。用紙が重なって搬送されかかったときは、捌き部材30でほぐされて、一枚だけが捌き部材30を通過することができる。
【0041】
次に、図3、図11を参照して、用紙55が捌き部材30とコアロール13との間に詰まった場合に用紙55が除去される作用について説明する。
【0042】
通常の用紙搬送状態においては、給紙ロール12をほぼ一回転させることによりにより円弧部分12Aによって送り出された用紙55は、コアロール13と捌き部材30にニップ(第1ニップ)されながら先の搬送工程52に送り出される。このとき、捌き部材30を保持している支持部材34の突起部33はコアロール13から離間しているので、突起部33の位置では用紙55はニップされていない。
【0043】
しかし図11に示すように、給紙ロール12の下流側にある用紙案内部材53の壁36に用紙55の先端が突き当たり、搬送抵抗が大きくなることにより生ずる給紙ロール12と用紙55のスリップ等で先の搬送工程52に到達できない用紙55は、紙詰まりとなりコアロール13と捌き部材30とによって挟まれた状態になる。
【0044】
図3に示すように、詰まった用紙55を図中矢印方向Eに引く際、用紙55がコアロール13と捌き部材30でニップされる荷重をN、用紙55と捌き部材30との摩擦係数μpとし、コアロール13は高摺動性の樹脂からできているので用紙55との摩擦係数を0とみなすことができる。支持部材34のニップ点(ニップ部は、実際には点ではなく僅かの幅をもち、用紙の幅にほぼ等しい長さを持つが断面図上で論じるので説明上点としている。)にはμp×Nの力Fが用紙55の引き抜き方向Eに加わる。
【0045】
ニップ点と支持部材34の回動軸31の中心との距離をRとし、ニップ点と支持部材34の回動軸31の中心を結ぶ直線と用紙55を引き抜く方向Eとの成す角度をθとすると、ニップ点にはFの分力F×sinθの力がかかるので、ニップ点には支持部材34の回動軸31を中心とする回転トルクT=F×sinθ×Rが働く。
【0046】
この回転トルクTにより、用紙55はコアロール13と捌き部材30によりさらに強くニップされ、かつ捌き部材30と用紙55の摩擦係数μpが大きいためこの状態では簡単に用紙55を引き抜くことができない。
しかし、さらに用紙55を手前E方向に引き抜くと回転トルクTによりコアロール13はG方向に押し上げられ、コアロール13が取り付いている軸11が撓んで、支持部材34が回動し図11に示した状態になる。図11に撓む前の軸11を点線にて示す。
【0047】
用紙55のニップはコアロール13と摩擦係数の大きい捌き部材30との第1ニップから、コアロール13と摩擦係数の小さい突起部33との第2ニップに変わるので、簡単に用紙55を引き抜くことができる。
【0048】
図12に示すように、このとき、軸11(材質は例えば鋼)を撓ませて、図11の状態にするために軸11の径を8mm、軸11の支点56間のスラスト方向距離を328mm、軸11の一つの支点56から直近のコアロール13の、給紙ロール12に面している側面とは反対側の側面13Aまでの距離を121mm、一方のコアロール13の側面13Aと他方のコアロール13の側面13A間の距離を86mmとするとよい。
【0049】
また、図3に示すように、捌き部材30を保持している支持部材34にある突起部33は、コアロール13と捌き部材30の接触点を通るコアロール13の法線54を境に支持部材34の回動軸31の中心と反対側にある。この場合、回動軸31の中心から捌き部材30のニップ点(第1ニップ点)までの距離より、回動軸31の中心から突起部33のニップ点(第2ニップ点)までの距離のほうが遠くなる。よって、捌き部材30がコアロール13を押し上げる回転トルクより、突起部33がコアロール13を押し上げる回転トルクのほうが大きくなるため、第1ニップから第2ニップに容易に変えることができる。
【0050】
用紙55と突起部33との摩擦係数が、用紙55と捌き部材30との摩擦係数より小さく設定されているので、第2ニップ状態にある用紙55を第1ニップ状態にある用紙55より小さな力で、用紙55を破損することなく簡単に引き抜くことができる。
【0051】
この場合、図13に示すように、軸11が撓んでいない場合の、捌き部材30を保持している支持部材34の回動軸31の中心から水平方向の座標をX、垂直方向の座標をYとすると、回動軸31の中心を原点とする位置座標(Xmm、Ymm)は以下に示すようになる。
コアロール13の取り付いている軸11の中心位置:(-2、34.5)
コアロールの半径:18.1mm
コアロール13と捌き部材30の接点:(15.7、18.1)
突起部33のコアロール13との接点となるべき点の現状の位置):(10.1、20)
【0052】
また、図3に示すように、突起部33の高さをh1(捌き部材30の底面の延長平面からの高さ)、捌き部材30の高さ(厚さ)をh2とすると、h1がh2より大きいとすると、給紙された用紙55の先端が突起部33に突き当って走行不良になったり、また、突起部33に突き当たらず搬送されたとしても、搬送中に用紙55が突起部33に触れながら搬送されるため、捌き部材30を保持している支持部材34に回転力(図中反時計方向)が加わり、捌き部材30の角度が小さくなる方向(図中反時計方向)に振れるため、用紙55の重走や重走崩れ給紙不良が発生する。また、h1がh2よりかなり小さい場合は、詰まった用紙55を引き抜いて軸11を撓ませても突起部33が、コアロール13に接触しなくなるので、これらを防止するためにh1はh2とほぼ同じかh2より僅かに低くなるように設定する。
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、支持部材が突起部と支持部材とを有し、用紙が詰まった場合に用紙を反送り出し方向に引く抜くと、用紙はコアロールと捌き部材によるニップ(第1ニップ)から、コアロールと突起部によるニップ(第2ニップ)へと移行するので、用紙を引く力を低減し小さい力で容易に引き抜けるようにすることができ、複雑な機構を必要とせず、手間をかけずに詰まった用紙を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる給紙装置の斜視図である。
【図2】図1の給紙装置の被動歯車のボス部周辺の模式的縦断面図である。
【図3】図1の給紙装置のコアロール周辺の縦断面図である。
【図4】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図5】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図6】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図7】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図8】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図9】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図10】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図11】詰まった用紙を引き抜くときの作用を説明するための図面である。
【図12】軸に給紙ロール、コアロールを組み込んだ図である。
【図13】軸の中心、コアロールと捌き部材の接点、回動軸の中心、突起部材のコアロールとの接点となるべき点の座標を示す図である。
【図14】従来の給紙装置を示す部分的模式図である。
【符号の説明】
1 給紙装置
11 軸
12 給紙ロール
13 コアロール
14 被動歯車
15 駆動歯車
16 ピン
17 引張りバネ
18 方向
19 ボス部
20 係止部
21 ソレノイド
22 可動板
23 圧縮バネ
24 用紙積載板
25 座
26、27 縁
28、29 カム
30 捌き部材
30A 面
31 回動軸
33 突起部
34 支持部材
35 圧縮バネ
45 回動軸
46、47 突起板
53 用紙案内部材
54 法線
55 用紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置において用いられ、画像が定着される用紙を順次一枚ずつ供給する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14に示すように、従来の給紙装置61は、中板62、捌き部材63、給紙手段64、搬送手段65を含んで構成されている。中板62は、用紙(図14に不図示)を給紙手段64に押圧し、捌き部材63は積載されている用紙を一枚ずつ捌いて分離して給送されるようにし、給紙手段64は一枚ずつ分離された用紙を給送し、搬送手段65は給紙ロール66と従動ロール67を含んで構成され、給送された用紙を両者の間に挟みさらに搬送する。従動ロール67は、加圧アーム68により給紙ロール66の方向に付勢されている。なお、用紙が給送される側の端部は中板62のプレート部62A上に積載されている。
【0003】
用紙が、給紙手段64と捌き部材63、給紙ロール66と従動ロール67に挟まれた状態で詰まった場合、中板62を給紙手段64から所定量離すと、中板62が捌き部材63を給紙手段64から離間させ、捌き部材63が加圧アーム68を押し下げ、給紙ロール66と従動ロール67を離間させる。これにより、給紙手段64と捌き部材63及び搬送手段65のニップを解除し、詰まった用紙の除去を行うことができるようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の給紙装置によれば、詰まった用紙の除去を行うために、前述のような複雑なニップ解除を行わなければならず、手間がかかっていた。また、ニップ解除をする機構部品を多く有しているので、機構が複雑であり、コストアップとなっていた。
【0005】
そこで本発明は、複雑な機構を必要とせず、手間をかけずに詰まった用紙を除去することのできる給紙装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による給紙装置1は、例えば図1に示すように、用紙の搬送により回転するように保持されたコアロール13と;コアロール13との間に前記用紙を挟持し、前記用紙の重走を防止する捌き部材30と;回動可能に保持され、捌き部材30を保持し、捌き部材30をコアロール13に向かって付勢する支持部材34とを備え;支持部材34は、表面が捌き部材30の摩擦係数よりも低摩擦係数の突起部33を有し;捌き部材30とコアロール13とに挟持された前記用紙を、前記搬送の方向とは反対の方向に引いた場合、前記用紙と捌き部材30との摩擦力により、支持部材34が回動し、前記用紙が突起部33とコアロール13との間に挟持されるよう構成されたことを特徴とする。
【0007】
このように構成すると、給紙装置が捌き部材と、突起部を有する支持部材とを備え、用紙が詰まった場合に用紙を反搬送方向に引く抜くと、用紙を引き抜くことによる用紙と捌き部材との摩擦力が支持部材に回転力を与えて支持部材を回動させ、コアロールと捌き部材によるニップ(第1ニップ)から、コアロールと突起部によるニップ(第2ニップ)へと移行する。突起部の表面は摩擦係数が低いので、小さい力で用紙を破損することなく容易に引き抜ぬくことができる。
【0008】
請求項2に係る発明による給紙装置は、請求項1に記載の給紙装置において、前記支持部材が、前記支持部材を回動可能に保持する回動軸を有し;前記用紙が前記捌き部材と前記コアロールとに挟持されているときに、前記用紙と前記コアロールとの接触点における前記コアロールの法線が、前記突起部と前記回動軸との間に位置するよう構成されたことを特徴とする。
【0009】
用紙とコアロールとの接触点におけるコアロールの法線が、突起部と回動軸との間に位置するよう構成されているので、回動軸の中心から第2ニップのニップ点までの距離が、回動軸の中心から第1ニップのニップ点までの距離より長い。よって、突起部がコアロールを押してあげる回転トルクを、捌き部材がコアロールを押しあげる回転トルクより大きくさせることができ、第1ニップから第2ニップにスムーズに移行させることができる。
【0010】
請求項3に係る発明による給紙装置は、請求項1または請求項2に記載の給紙装置において、前記捌き部材が、前記コアロールとの間に前記用紙を挟持する挟持平面を有し;前記突起部が、前記挟持平面を延長した仮想平面に接する部分を有するか、または前記突起部の前記仮想平面に最も近い部分が前記仮想平面より僅かに離れて位置することを特徴とする。
【0011】
突起部が挟持平面を延長した仮想平面に接する部分を有するか、または突起部の仮想平面に最も近い部分が仮想平面より僅かに離れているので、突起部が障害となり用紙の走行不良、重走を起こすことがなく、また支持部材が回動した場合、ニップが第1ニップから第2ニップにスムーズに移行する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】
図1は、本発明による給紙装置の実施の形態を示す要部斜視図である。本給紙装置は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いられ、該画像形成装置に用紙を供給するためのものである。
【0014】
給紙装置1は軸11を備え、軸11は給紙装置1のベース(図1に不図示)に取り付けられた軸受け(図1に不図示)によって回転自在に支持されている。軸11には、ほぼ半月形状の給紙ロール12と円盤形状のコアロール13とがそれぞれ二組取り付けられている。給紙ロール12は軸11に固定して設置され、軸11に同期して回転し、断面が円弧形状を有する給紙ロール12の円弧部分12Aが、用紙55(図3参照)に接触することによって用紙55を押圧して送り出し、用紙55が搬送される。コアロール13は、軸11の回転に対して自由に取り付けられ、送り出される用紙55によって回転し、用紙55の重走(用紙が重なってまたは間隔をあけずに搬送されること)を防止し、用紙55が一枚づつ確実に間隔をおいて送り出されるようにする。
【0015】
軸11の一端には、被動歯車14が固定され、被動歯車14は一カ所部分的に歯が欠けている歯欠け部分14Aを有する。前述のベースには、他の軸受け(図1に不図示)が取り付けられ、この軸受けによって回転自在に支持された軸(図1に不図示)には、駆動歯車15が固定され、駆動歯車15は被動歯車14に噛み合うように配置されている。
【0016】
被動歯車14の、軸11側の側面とは反対側の側面14Bにはピン16が立設され、ピン16には引張りバネ17の一端が接続され、引張りバネ17の他端は、前述のベースに立設されたピン(図1に不図示)に接続されている。引張りバネ17はピン16を、図中18の方向に付勢し、図1に示す状態で被動歯車14が、この引張りバネ17によって図中矢印Aの方向に回転しようとする回転力を発生させる。
【0017】
駆動歯車15は矢印Bの方向に回転し、その歯が被動歯車14の歯と噛み合っているときは、被動歯車14を駆動する。しかし、被動歯車14が駆動歯車15によって回転し、被動歯車14の歯欠け部分14Aが、駆動歯車15と噛み合うべき位置に来ると、歯欠け部分14Aには歯がないので、駆動歯車15と被動歯車14の噛み合いが外れる。
【0018】
被動歯車14は軸方向に隣接するボス部19を有し、ボス部19には係止部20が形成されている。係止部20は、ボス部19の円周面の一部が半径方向に徐々に、突出して形成(図2参照)され、ボス部19の中心軸、即ち軸11の中心軸に向かう、平らな係止部端面20A(図2参照)を有する。軸11には、ボス部19の反被動歯車側に隣接してカム28が、被動歯車14から遠い方の軸11の一端にはカム29が取り付けられている。カム28、29は軸11から同じ方向に垂直に突出している。
【0019】
図2に示すように、ボス部19のほぼ真下に、前述のベースに取り付けられた収容板41を介してソレノイド21が配置されている。ソレノイド21の芯棒21Aはソレノイド21へ通電すると下方に(ボス部19から離れる方向、即ちソレノイド21に向かう方向))に移動する。ソレノイド21の芯棒21Aには、可動板22が接続され、可動板22は芯棒21Aの動きに合わせて上下する。収容板41は平行な2枚の側板41Aを有しており、ソレノイドは側板41Aに挟まれて設置されている。
【0020】
収容板41には圧縮バネ23の一端が接続され、圧縮バネ23は長手方向にソレノイド21と側板41Aに挟まれて、側板41Aに沿って設置されている。圧縮バネ23の他端は可動板22に接続されている。圧縮バネ23は、可動板22を図中上方に付勢し、ソレノイド21に通電されていないときには、可動板22を最上位に位置させる。可動板22はストッパ部22Aを有し、可動板22が最上位にあるとき、ストッパ部22Aは係止部20の係止部端面20Aに当接すると、係止部端面20Aと係合する。この状態を、可動板22と係止部20が係合するという。可動板22がソレノイド21への通電により下方に移動し、ストッパ部22Aと係止部20の係止部端面20Aとの係合が外れる。この状態を、可動板22と係止部20との係合が外れるという。
【0021】
ソレノイド21はその内部に芯棒21Aの上方向移動量を規制する規制部品(図2に不図示)を備えるので、可動板22の上方移動量は、最上位までに規制され、また言い換えれば規制されている位置が最上位である。
【0022】
さらに図1を参照して給紙装置1の構成の説明を続ける。給紙装置1は、用紙55(図3参照)を積載する用紙積載板24を有し、用紙積載板24は下側面に座25(図1に点線にて表示)を備え、この座25に弾性部材としての圧縮バネ35(図4参照)の一端が接続され、用紙積載板24はこの圧縮バネ35によって下方から上方へ向かう、座25に作用する付勢力を受ける。
【0023】
用紙積載板24の幅方向の縁26、27であって、軸11に近い方の長手方向の縁43の近傍の上面側に、用紙積載板24より上方に突起し用紙積載板24に平行な面を有する突起板46、47が設けられている。また、用紙積載板24は軸11から遠い方の長手方向の縁44の近傍に位置すると共に軸11に平行な、回動軸45を中心に回動可能なように構成されている。したがって、用紙積載板24は、圧縮バネ35の付勢力によって、回動軸45を中心に図中D方向に回動する。用紙積載板24のD方向の回動によって、用紙積載板24上の用紙55が、給紙ロール12の円弧部分12Aに接触する位置に上昇し、図中C方向の回動により給紙ロール12の円弧部分12Aから離れた位置に下降する。
【0024】
突起板46、47は座25に接続された圧縮バネ35の用紙積載板24への付勢力によって、カム28、29に押しつけられ、カム28、29に間欠的に従動して上下動する。突起板46、47と用紙積載板24は一体に構成されているので、突起板46、47は用紙積載板24と一体に回動軸45を中心に回動する。突起板46、47にカム28、29が接触していないときに、突起板46、47が上昇する方向の用紙積載板24の回動を規制するストッパとしてコアロール13が働く。
【0025】
図3(図1の給紙ロール12部における軸11に垂直な部分断面図)に示すように、給紙装置1(図1)は、用紙積載板24(図1)の縁43(図1)に隣接し、給紙ロール12/コアロール13の下側に、支持部材34を備える。支持部材34は、給紙ロール12及びコアロール13に面する捌き支持部収容部48に収容した、板状の捌き部材30を有し、捌き部材30の捌き部材収容部48に接している面とは反対側の、本発明の挟持平面としての面30Aが、コアロール13に、また間欠的に給紙ロール12に接触している。捌き部材30は、用紙積載板24(図1参照)に積載され、給紙ロール12によって搬送される用紙55を、給紙ロール12及びコアロール13との間に挟んで一枚づつ案内する。捌き部材30は、発泡ウレタン製やゴム製とするとよい。なお、図3において、用紙55は矢印Eが描かれている付近でコアロール13に近づく方向に僅かに浮き上がって描かれているが、用紙55は典型的には捌き部材30の面30Aに接する仮想平面上にある。
【0026】
支持部材34は、ほぼ半円柱状の突起部33を有し、突起部33は捌き部材30に隣接してほぼ平行に並び、捌き部材30の用紙55の送り出し方向側に設置されている。突起部33の高さをh1とし、捌き部材30の厚さをh2とした場合、h1がh2に等しいか、h2より僅かに小さく設定することが望ましい。この場合、捌き部材30の面30Aに接する仮想平面を考え、この仮想平面を延長した平面を考えた場合、突起部33の最高部33Aは、この延長した平面より支持部材側に僅かに離れた位置にある。
【0027】
支持部材34は、回動軸31を有し、この回動軸31を中心に所定角度回動可能なように構成されている。また、支持部材34は、圧縮バネ(図3に不図示)によって図中反時計方向に回転するように付勢されている。よって、通常は捌き部材30は、コアロール13に対し、あるいは間欠的に給紙ロール12が接触する位置にきたときにさらに給紙ロール12に対して押し付けられている。
【0028】
支持部材34の、用紙を送り出す側の側面であって、突起部33の図中下にある側面には爪部品37が取り付けられている。爪部品37は、支持部材34が図中時計方向に回動する回動する角度を規制している。支持部材34が図中最も時計方向に回動したときに、最大厚さの用紙55が一枚通過するだけの隙間が、給紙ロール12と捌き部材30との間に形成されるようになっている。
【0029】
次に、本給紙装置1の作用について説明する。ソレノイド21の通電/非通電と、駆動歯車15/被動歯車14の噛み合いの関係、これらの各関係における用紙積載板24の傾きの状態、及び給紙ロール12の状態の関係を中心に説明する。以下図4から図8において、(A)は駆動歯車15と被動歯車14の噛み合い状況、ソレノイド21の通電状況を示す。(B)はカム28、29と突起板46、47との係合状況、(C)は用紙積載板24の傾き状況、給紙ロール12と用紙積載板24の関係を示す。
【0030】
まず、図4を参照して説明する。図4(A)に示すように、駆動歯車15と被動歯車14は噛み合っておらず、またソレノイド21には通電されていない状態にあるとする。このとき被動歯車14の歯欠け部14Aに駆動歯車15が落ち込んだ状態にあり、駆動歯車15が回転していても軸11、被動歯車14は回転せず静止している。被動歯車14のボス部19に設けられた係止部20の係止部端面20Aが、可動板22のストッパ部22Aに係合している。被動歯車14は、引張りバネ17(図中点線にて表示、以下図5から図11まで同様)によって図に示す状態でA方向に回転しようとする18の方向の付勢力を受けている。
【0031】
また、図4(B)に示すように、軸11に取り付けられたカム28、29は、用紙積載板24に設けられた突起板46、47に係合している。したがって、図4(C)に示すように、用紙積載板24はコアロール13から離れ接触しない位置にある。また、給紙ロール12は、その周方向の平面部分である弦部分12Bが用紙積載板24に面している位置にある。図中、給紙ロール12の円弧部分12Aとコアロール13は重なって表されている。
【0032】
次に図5を参照して説明する。図5(A)に示すように、ソレノイド21の通電が行われると、これよって可動板22が図中下方向(ソレノイド21に近づく方向)に移動するので、係止部20の係止部端面20Aと、可動板22のストッパ部22Aの係合が外れる。したがって、被動歯車14は引張りバネ17によってA方向に回転し駆動歯車15との噛み合いが始まる。よって、被動歯車14の回転による軸11、給紙ロール12の回転が始まる。
【0033】
図5(B)に示すように、カム28、29と突起板46、47とは係合しており、図5(C)に示すように、用紙積載板24の角度は変わらず、用紙積載板24はコアロール13に接触していない。
【0034】
次に図6を参照して説明する。図6(A)に示すように、駆動歯車15が被動歯車14を所定角度回転させると、図6(B)に示すようにカム28、29と突起板46、47との係合が外れ、用紙積載板24が圧縮バネ51の付勢力により回動軸45を中心に図中D方向に回動し、図6(C)に示すように、用紙積載板は24は上昇位置に来る。このとき、給紙ロール12の円弧部分12Aが用紙積載板24上の用紙55(図3参照)に接触する位置に来ているので、用紙55(図3参照)は給紙ロール12とコアロール13に接触し、給紙ロール12に押圧されて用紙55の搬送が始まる。用紙55が給紙ロール12によって搬送されると、搬送された用紙55はコアロール13を回転させる。
【0035】
被動歯車14が回転し、ストッパ部22Aが上昇しても係止部20と干渉しない位置に係止部20が来たときに、ソレノイド21への通電を停止し、ソレノイド21を非通電にすることが好ましい。このようにするとソレノイド21を非通電(この状態図6(A)に不図示、図7(A)参照)にしても、ストッパ部22Aが上昇するが係止部20とは干渉しない
【0036】
次に図7を参照して説明する。図7(A)に示すように、駆動歯車15/被動歯車14は噛み合い中なので、被動歯車14はさらに回転を続け、図7(C)に示すように、給紙ロール12の円弧部分12Aと用紙55(図3参照)の接触が終了し、用紙55の給紙ロール12による給紙(搬送)は終了する。給紙ロール12による搬送が終了した用紙55は、後段の搬送工程52(図3参照)によりさらに搬送される。図7(B)に示すように、カム28、29の用紙積載板24との係合は外れているので、図7(C)に示すように、用紙積載板24は圧縮バネ51の付勢力により上昇の位置にある。
【0037】
次に図8を参照して説明する。図8(A)に示すように、駆動歯車15/被動歯車14は噛み合い中なので、被動歯車14はさらに回転を続け、図8(B)に示すように、カム28、29と突起板46、47の係合が再開され、用紙積載板24は回動軸45を中心に図中C方向に回動し、図8(C)に示すように用紙積載板24は下降位置に来る。なお、ソレノイド21は非通電の状態にある。
【0038】
次に図9を参照して説明をする。駆動歯車15/被動歯車14は噛み合い中なので、被動歯車14はさらに回転を続ける。ソレノイド21は非通電の状態にある。図9に図示しないが、カム28、29と突起板46、47は係合中であり、用紙積載板24は下降位置にある。
【0039】
次に図10を参照して説明する。噛み合いを続けていた駆動歯車15と被動歯車14の噛み合いが外れる。引張りバネ17により、被動歯車14は図中A方向に圧縮バネ17の付勢力によって回転し、係止部20の係止部端面20Aと、可動板22のストッパ部22Aが係合する(係合状態は図4参照)。なお、ソレノイド21は非通電の状態にある。図10に図示しないが、カム28、29と突起板46、47は係合中であり、用紙積載板24は下降位置にある。この状態は、図4の状態と同じである。
【0040】
次に、図1を参照して、用紙55(図3参照)が捌き部材30を通過するときの作用について説明する。用紙積載板24に積載された用紙のうち最上層の用紙55は、用紙積載板24が上昇し、さらに回転している給紙ロール12の円弧部分12A、及びコアロール13に接触し、給紙ロール12によって押圧され、給紙ロール12、コアロール13と支持部材34上の捌き部材30(図3)とに挟まれて搬送される。用紙が重なって搬送されかかったときは、捌き部材30でほぐされて、一枚だけが捌き部材30を通過することができる。
【0041】
次に、図3、図11を参照して、用紙55が捌き部材30とコアロール13との間に詰まった場合に用紙55が除去される作用について説明する。
【0042】
通常の用紙搬送状態においては、給紙ロール12をほぼ一回転させることによりにより円弧部分12Aによって送り出された用紙55は、コアロール13と捌き部材30にニップ(第1ニップ)されながら先の搬送工程52に送り出される。このとき、捌き部材30を保持している支持部材34の突起部33はコアロール13から離間しているので、突起部33の位置では用紙55はニップされていない。
【0043】
しかし図11に示すように、給紙ロール12の下流側にある用紙案内部材53の壁36に用紙55の先端が突き当たり、搬送抵抗が大きくなることにより生ずる給紙ロール12と用紙55のスリップ等で先の搬送工程52に到達できない用紙55は、紙詰まりとなりコアロール13と捌き部材30とによって挟まれた状態になる。
【0044】
図3に示すように、詰まった用紙55を図中矢印方向Eに引く際、用紙55がコアロール13と捌き部材30でニップされる荷重をN、用紙55と捌き部材30との摩擦係数μpとし、コアロール13は高摺動性の樹脂からできているので用紙55との摩擦係数を0とみなすことができる。支持部材34のニップ点(ニップ部は、実際には点ではなく僅かの幅をもち、用紙の幅にほぼ等しい長さを持つが断面図上で論じるので説明上点としている。)にはμp×Nの力Fが用紙55の引き抜き方向Eに加わる。
【0045】
ニップ点と支持部材34の回動軸31の中心との距離をRとし、ニップ点と支持部材34の回動軸31の中心を結ぶ直線と用紙55を引き抜く方向Eとの成す角度をθとすると、ニップ点にはFの分力F×sinθの力がかかるので、ニップ点には支持部材34の回動軸31を中心とする回転トルクT=F×sinθ×Rが働く。
【0046】
この回転トルクTにより、用紙55はコアロール13と捌き部材30によりさらに強くニップされ、かつ捌き部材30と用紙55の摩擦係数μpが大きいためこの状態では簡単に用紙55を引き抜くことができない。
しかし、さらに用紙55を手前E方向に引き抜くと回転トルクTによりコアロール13はG方向に押し上げられ、コアロール13が取り付いている軸11が撓んで、支持部材34が回動し図11に示した状態になる。図11に撓む前の軸11を点線にて示す。
【0047】
用紙55のニップはコアロール13と摩擦係数の大きい捌き部材30との第1ニップから、コアロール13と摩擦係数の小さい突起部33との第2ニップに変わるので、簡単に用紙55を引き抜くことができる。
【0048】
図12に示すように、このとき、軸11(材質は例えば鋼)を撓ませて、図11の状態にするために軸11の径を8mm、軸11の支点56間のスラスト方向距離を328mm、軸11の一つの支点56から直近のコアロール13の、給紙ロール12に面している側面とは反対側の側面13Aまでの距離を121mm、一方のコアロール13の側面13Aと他方のコアロール13の側面13A間の距離を86mmとするとよい。
【0049】
また、図3に示すように、捌き部材30を保持している支持部材34にある突起部33は、コアロール13と捌き部材30の接触点を通るコアロール13の法線54を境に支持部材34の回動軸31の中心と反対側にある。この場合、回動軸31の中心から捌き部材30のニップ点(第1ニップ点)までの距離より、回動軸31の中心から突起部33のニップ点(第2ニップ点)までの距離のほうが遠くなる。よって、捌き部材30がコアロール13を押し上げる回転トルクより、突起部33がコアロール13を押し上げる回転トルクのほうが大きくなるため、第1ニップから第2ニップに容易に変えることができる。
【0050】
用紙55と突起部33との摩擦係数が、用紙55と捌き部材30との摩擦係数より小さく設定されているので、第2ニップ状態にある用紙55を第1ニップ状態にある用紙55より小さな力で、用紙55を破損することなく簡単に引き抜くことができる。
【0051】
この場合、図13に示すように、軸11が撓んでいない場合の、捌き部材30を保持している支持部材34の回動軸31の中心から水平方向の座標をX、垂直方向の座標をYとすると、回動軸31の中心を原点とする位置座標(Xmm、Ymm)は以下に示すようになる。
コアロール13の取り付いている軸11の中心位置:(-2、34.5)
コアロールの半径:18.1mm
コアロール13と捌き部材30の接点:(15.7、18.1)
突起部33のコアロール13との接点となるべき点の現状の位置):(10.1、20)
【0052】
また、図3に示すように、突起部33の高さをh1(捌き部材30の底面の延長平面からの高さ)、捌き部材30の高さ(厚さ)をh2とすると、h1がh2より大きいとすると、給紙された用紙55の先端が突起部33に突き当って走行不良になったり、また、突起部33に突き当たらず搬送されたとしても、搬送中に用紙55が突起部33に触れながら搬送されるため、捌き部材30を保持している支持部材34に回転力(図中反時計方向)が加わり、捌き部材30の角度が小さくなる方向(図中反時計方向)に振れるため、用紙55の重走や重走崩れ給紙不良が発生する。また、h1がh2よりかなり小さい場合は、詰まった用紙55を引き抜いて軸11を撓ませても突起部33が、コアロール13に接触しなくなるので、これらを防止するためにh1はh2とほぼ同じかh2より僅かに低くなるように設定する。
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、支持部材が突起部と支持部材とを有し、用紙が詰まった場合に用紙を反送り出し方向に引く抜くと、用紙はコアロールと捌き部材によるニップ(第1ニップ)から、コアロールと突起部によるニップ(第2ニップ)へと移行するので、用紙を引く力を低減し小さい力で容易に引き抜けるようにすることができ、複雑な機構を必要とせず、手間をかけずに詰まった用紙を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる給紙装置の斜視図である。
【図2】図1の給紙装置の被動歯車のボス部周辺の模式的縦断面図である。
【図3】図1の給紙装置のコアロール周辺の縦断面図である。
【図4】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図5】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図6】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図7】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図8】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図9】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図10】図1の給紙装置の作用を説明するための模式図である。
【図11】詰まった用紙を引き抜くときの作用を説明するための図面である。
【図12】軸に給紙ロール、コアロールを組み込んだ図である。
【図13】軸の中心、コアロールと捌き部材の接点、回動軸の中心、突起部材のコアロールとの接点となるべき点の座標を示す図である。
【図14】従来の給紙装置を示す部分的模式図である。
【符号の説明】
1 給紙装置
11 軸
12 給紙ロール
13 コアロール
14 被動歯車
15 駆動歯車
16 ピン
17 引張りバネ
18 方向
19 ボス部
20 係止部
21 ソレノイド
22 可動板
23 圧縮バネ
24 用紙積載板
25 座
26、27 縁
28、29 カム
30 捌き部材
30A 面
31 回動軸
33 突起部
34 支持部材
35 圧縮バネ
45 回動軸
46、47 突起板
53 用紙案内部材
54 法線
55 用紙
Claims (3)
- 用紙の搬送により回転するように保持されたコアロールと;前記コアロールとの間に前記用紙を挟持し、前記用紙の重走を防止する捌き部材と;
回動可能に保持され、前記捌き部材を保持し、前記捌き部材を前記コアロールに向かって付勢する支持部材とを備え;
前記支持部材は、表面が前記捌き部材の摩擦係数よりも低摩擦係数の突起部を有し;
前記捌き部材と前記コアロールとに挟持された前記用紙を、前記搬送の方向とは反対の方向に引いた場合、前記用紙と前記捌き部材との摩擦力により、前記支持部材が回動し、前記用紙が前記突起部と前記コアロールとの間に挟持されるよう構成されたことを特徴とする;
給紙装置。 - 前記支持部材が、前記支持部材を回動可能に保持する回動軸を有し;
前記用紙が前記捌き部材と前記コアロールとに挟持されているときに、前記用紙と前記コアロールとの接触点における前記コアロールの法線が、前記突起部と前記回動軸との間に位置するよう構成されたことを特徴とする;
請求項1に記載の給紙装置。 - 前記捌き部材が、前記コアロールとの間に前記用紙を挟持する挟持平面を有し;
前記突起部が、前記挟持平面を延長した仮想平面に接する部分を有するか、または前記突起部の前記仮想平面に最も近い部分が前記仮想平面より僅かに離れて位置することを特徴とする;
請求項1または請求項2に記載の給紙装置。
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-
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