JP3700131B2 - パイプ吊下装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地面を掘削して形成される溝に下水道管等のパイプを敷設する作業において使用するパイプ吊下装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、下水道管を敷設する工事では、精密な勾配で敷設することが要求される。そのため、従来では掘削した溝を跨いだ路面に、門構えの形状をした丁張を所定の間隔ごとに測量器等を使用して指定された勾配となるように設置した後、この丁張の勾配に合わせて丁張り糸(水糸)を張り渡す工程を必要としている。
【0003】
そして、上記作業の後、所定長さの棒を使用して溝に挿入した下水道管の最上部と丁張り糸との間隔を一定にするため、下水道管の下部に板等を敷いて調整する作業をした後、下水道管を固定して土砂を埋め戻していた。
【0004】
しかし、最近ではレーザー照準器を使用し、発射されるレーザー光線を基準として敷設されるパイプの勾配を精密に設定する方法も普及してきている。
【0005】
また、特開平9−41471号公報には、パイプ位置調整固定装置に関する発明が記載されている。このパイプ位置調整固定装置は図5に示すように水平器20を装着した本体の上梁部21に、上下移動用のハンドル22により上下移動する昇降軸23を螺嵌すると共に、横移動する支持部24を設置し、上下伸縮用ハンドル26,26により上下伸縮する伸縮脚27を支持脚25,25の下部に嵌挿し、昇降軸23の下端には、パイプ用ベルト28を巻き上げてパイプを締め付けるベルト調節器29を有する管固定体30を取り付けたものが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記パイプ位置調整固定装置は伸縮脚27の長さを水平器20を見ながら調整する必要がある。また、支持脚25,25の設置面を正確に地ならしする必要もある。さらには、レーザー照準器と上記パイプ位置調整固定装置とを使用する場合にはレーザー光線が照射されるターゲットをパイプ内部の一方の端部付近等に固定する必要があり、ターゲット固定部材を別部材として設ける必要がある。また、下水道管等のパイプは通常4mを一単位として連結していく長尺な部材なので、自重によって撓む場合も考慮する必要がある。そのため、パイプの中間位置での位置調整を行う必要があるが、上記パイプ位置調整固定装置を使用した場合にはパイプ内部の中間位置にターゲットを固定しなければならず、非常に困難である。さらには、上記パイプ位置調整固定装置にパイプを位置決め固定し、土砂を埋め戻した後、支持脚25,25を引き抜く必要があるが、その際、埋め戻した土砂が崩れてパイプが基準からずれることが無いように慎重な作業が要求される。
【0007】
そこで、本出願人は、特願2002−15845号に記載のパイプ吊下装置を開発した。この発明は、図6に示すように、地面を掘削して形成される溝の両壁に設置された土留パネル又は矢板間に下水道管等を敷設する作業で使用するパイプ吊下装置1であって、該パイプ吊下装置1は、パイプの周壁を挟持するパイプホルダー部2と、該パイプホルダー部2の上方に位置する吊下装置本体3と、該吊下装置本体3と前記パイプホルダー部2とを連結するクランプ部4と、前記吊下装置本体3から前記土留パネル又は矢板を押圧する方向に延出する伸縮自在の支持杆5aと該支持杆5aの先端に押圧片5bが固着されてなるジャッキ5を備えた突っ張り部6とを有しているものである。
【0008】
この発明によって、上記問題点はおおよそ解決されることとなった。しかし、土砂の埋め戻し後に行うパイプ吊下装置1の取り外し作業では、パイプの周壁を挟持するパイプホルダー部2を拡げて取り除かなければならず、パイプホルダー部2の上方から土砂によって押圧された状態では、引き抜き作業は容易ではなかった。
【0009】
本発明は、上記点に鑑み下水道管等のパイプ敷設作業において精密な勾配でパイプを敷設することができると共に、パイプ敷設後の埋め戻し作業を簡易化することができるパイプ吊下装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、地面を掘削して形成される溝の両壁に設置された土留パネル又は矢板間に下水道管等を敷設する作業で使用するパイプ吊下装置であって、該パイプ吊下装置は、パイプの周壁を挟持するパイプホルダー部と、該パイプホルダー部の上方に位置する吊下装置本体と、該吊下装置本体と前記パイプホルダー部とを連結するクランプ部と、前記吊下装置本体から前記土留パネル又は矢板を押圧する方向に延出する伸縮自在の支持杆と該支持杆の先端に押圧片が固着されてなるジャッキを備えた突っ張り部とを有しており、前記パイプホルダー部は、パイプ嵌合プレートと、紐状のパイプ保持部材と、該パイプ保持部材の係止手段とを備え、前記パイプホルダー部のパイプ嵌合プレートは、上部に設けられたパイプ保持部材の係止手段取り付け部と、該取り付け部近傍に形成された紐状のパイプ保持部材が折り返される折り返し部と、パイプ径と一致する略半円の嵌合溝とを有し、前記パイプ保持部材の係止手段は、紐状のパイプ保持部材の折り返された部分の一部を収容し、前記パイプ嵌合プレートに固定する断面コ字状の収容部を有することに特徴を有する。
【0011】
請求項2の発明は、地面を掘削して形成される溝の両壁に設置された土留パネル又は矢板間に下水道管等を敷設する作業で使用するパイプ吊下装置であって、該パイプ吊下装置は、パイプの周壁を挟持するパイプホルダー部と、該パイプホルダー部の上方に位置する吊下装置本体と、該吊下装置本体と前記パイプホルダー部とを連結するクランプ部と、前記吊下装置本体から前記土留パネル又は矢板を押圧する方向に延出する伸縮自在の支持杆と該支持杆の先端に押圧片が固着されてなるジャッキを備えた突っ張り部とを有しており、前記パイプホルダー部は、パイプ嵌合プレートと、紐状のパイプ保持部材と、該パイプ保持部材の係止手段とを備え、前記パイプホルダー部のパイプ嵌合プレートは、パイプ径と一致する略半円の嵌合溝を有し、上部2カ所にはパイプ保持部材の係止手段が設置されるものであって、該係止手段の一方は、前記紐状のパイプ保持部材の折り返された部分の一部を収容し、前記パイプ嵌合プレートに固定する断面コ字状の収容部を有してなるものであり、他方の係止手段は、前記紐状のパイプ保持部材を巻き付けて係止させるための巻き付け部と係止部とを有するものであることに特徴を有する。
【0012】
請求項3の発明は、パイプ吊下装置のパイプホルダー部はクランプ部に対して着脱可能であることに特徴を有する。
【0013】
請求項4の発明は、パイプ嵌合プレートの嵌合溝には、位置決めのための丁張り糸が挿入される切欠が設けられていることに特徴を有する。
【0014】
請求項5の発明は、パイプホルダー部には、位置決めのためにレーザー照準器から発射されるレーザー光線が照射されるターゲットを保持するターゲットホルダーが着脱可能に設置されていることに特徴を有する。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るパイプ吊下装置の一例を示す図である。このパイプ吊下装置1は、パイプ10の周壁を挟持するパイプホルダー部2と、このパイプホルダー部2の上方に位置する吊下装置本体3と、この吊下装置本体3とパイプホルダー部2とを連結するクランプ部4と、突っ張り部6とを有する構成としている。
【0019】
そして、突っ張り部6は、吊下装置本体3から土留パネルを押圧する方向(図面上は左右方向)に延出する伸縮自在の支持杆5aと、この支持杆5aの先端に押圧片5b,5bが固着されてなるジャッキからなる構成としている。尚、支持杆5aは、外筒と、この外筒に挿入されている伸縮棒とからなるものであり(図示せず)、伸縮棒の先端に押圧片5bが固着されているのである。また、伸縮棒の表面にはねじ切りがされていて、この伸縮棒に固定ハンドル5cを螺合する構成としているのである。
【0020】
ここで土留パネルとは、2枚のパネルを切梁サポート(図示せず)により所定の間隔で連結して掘削部位に設置して、掘削部位を所定の幅寸法に保持するものであり、詳しくは本出願人の出願である特開2000−45283号公報等に記載されている。尚、土留パネルに代えて矢板の場合でも本発明を実施することができることは言うまでもない。
【0021】
そして、突っ張り部6の下方には、左右位置調整部7が設けられている。この左右位置調整部7は、ねじ切りされた左右方向の調整棒7aと、この左右方向の調整棒7aに螺合する可動管7bと調整棒7aに螺合する位置決めハンドル7c,7cとからなるものであり、調整棒7aは支持杆5aに対して平行に配設されている。また、可動管7bは吊下装置本体3に溶接されていて、可動管7bが調整棒7a上を動くことによって、吊下装置本体3と、これに連結するパイプホルダー部2とが図面上、左右方向に動いて左右方向の位置調整ができるようになっているのである。
【0022】
また、吊下装置本体3は、中空円筒状となっており、最上部に丁張り釘穴3bが設けられ、表面がねじ切りされた上下方向の調整棒3aが挿入されている。そして、位置決めハンドル3c,3cが吊下装置本体3の上方及び下方の位置で上下方向の調整棒3aに螺合している。したがって、吊下装置本体3は上下方向の調整棒3a上を動くことによって、この吊下装置本体3に連結するパイプホルダー部2が図面上、上下方向に動いて上下方向の位置調整ができるようになっているのである。
【0023】
次に、クランプ部4は、連結部4aと嵌合プレート固定ピン4b,4bとを有し、連結部4aは上述の上下方向の調整棒3aの一端に固定されている。そして、嵌合プレート固定ピン4b,4bにはパイプ嵌合プレート2aが着脱可能に取り付けられている。尚、クランプ部4とパイプ嵌合プレート2aとには位置決めのためにレーザー照準器から発射されるレーザー光線が照射されるターゲット8を保持するターゲットホルダー9が着脱可能に設置される構造となっている。ターゲットホルダー9はターゲット8が装着される部分に円形の穴9aが空いており、この穴9aの周囲にターゲット8を保持する係止爪9b,9b,9bを有するものである。そして、円形の穴9aの上方にはボルト挿入孔が穿設されていて(図示せず。)、これにボルト9cを挿入しナットで締結してクランプ部4とパイプ嵌合プレート2aとにターゲットホルダー9は固定されるのである。尚、ターゲット8はターゲットホルダー9の上方からターゲット8の左右側面が係止爪9b,9b間をスライドして挿入され、3個の係止爪9b,9b,9bによって左右の側面及び底面が保持される構造であるため、ターゲットホルダー9からの着脱は容易に行えるのである。
【0024】
図2は本発明に係るパイプ吊下装置のパイプホルダー部を構成する部品を示す説明図であり、本願の請求項2又は4に対応する実施形態である。2aはパイプ嵌合プレートであり、2bはパイプ保持部材の係止手段であり、2cは紐状のパイプ保持部材である。
【0025】
そして、パイプ嵌合プレート2aは上部2箇所に設けられたパイプ保持部材の係止手段取り付け部21a,21aと、この取り付け部21aの近傍であって保持されるパイプの直径に相当する間隔をおいて形成された紐状のパイプ保持部材が折り返される溝22a,22aと、パイプ径と略一致する略半円の嵌合溝23aと、位置決めのための丁張り糸が挿入される切欠24aとを有している。
【0026】
また、パイプ保持部材の係止手段2bは紐状のパイプ保持部材の折り返された部分の一部を収容し、パイプ嵌合プレートに固定する断面コ字状の収容部21bと、パイプ嵌合プレート2aの係止手段取り付け部21a,21aの穴と連結する連結部22bとを有している。
【0027】
さらに、紐状のパイプ保持部材2cは変形自在な長尺な部材を意味する語句である。この紐状のパイプ保持部材は、図に示すような紐のみに限定されるものではなく、ベルトやクサリ、チェーンをも含んだ広い概念を意味する語句としてここに定義し、上述の特許請求の範囲で使用しているものである。
【0028】
また、紐状のパイプ保持部材が折り返される部分に溝22a,22aを形成しているが、この溝22aは紐状のパイプ保持部材が図面上、左右方向に逃げないためのものであり、必ずしも溝を設ける必要はないため、特許請求の範囲では、紐状のパイプ保持部材が折り返される折り返し部としている。
【0029】
図3は本発明に係るパイプ吊下装置の他のパイプホルダー部を構成する部品を示す説明図であり、本願の請求項5に対応する実施形態である。2dはパイプ嵌合プレートであり、2eは紐状のパイプ保持部材である。
【0030】
そして、パイプ嵌合プレート2dは上部中央に紐状のパイプ保持部材2eを掛止する掛止部21dと、パイプ径と略一致する略半円の嵌合溝22dと、位置決めのための丁張り糸が挿入される切欠23dとを有している。
【0031】
また、紐状のパイプ保持部材2eは上述と同様に、ベルトやクサリ、チェーンをも含んだ広い概念を意味する語句として定義されるものであり、自らを係止する調整可能な係止手段21eを有している。
【0032】
図4は本発明に係るパイプ吊下装置のさらに他のパイプホルダー部を示す説明図であり、本願の請求項3又は4に対応する実施形態である。2fはパイプ嵌合プレートであり、2g,2hはパイプ保持部材2iの係止手段であり、2iは紐状のパイプ保持部材である。
【0033】
そして、パイプ嵌合プレート2fはパイプ径と略一致する略半円の嵌合溝21fを有している。
【0034】
また、パイプ保持部材の一方の係止手段2gは紐状のパイプ保持部材2iの折り返された部分の一部を収容し、パイプ嵌合プレート2fに固定する断面コ字状の収容部21gを有している。
【0035】
そして、パイプ保持部材の他方の係止手段2hは紐状のパイプ保持部材2iを通した溝付きのスロット21hをラチェット機構により回転させ、このスロット21hに紐状のパイプ保持部材2iを巻き付け、且つスロットの溝22hにストッパ23hが係合して紐状のパイプ保持部材2iが緩むことがないようにした荷締機から構成されている。
【0036】
また、上述と同様にして、紐状のパイプ保持部材2iは変形自在な長尺な部材を意味する語句であり、ベルトやクサリ、チェーンをも含んだ広い概念を意味する語句として定義されるものである。
【0037】
尚、パイプの敷設方法は特願2002−15845号に記載した方法と変わりがないので、説明は省略する。
【0038】
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態をとることができることは言うまでもない。
【0039】
例えば、上記実施形態の図2では、パイプ保持部材の係止手段2bをパイプ嵌合プレート2aの上部2箇所に設置する構成としているが、これに限定されるものではなく、係止手段2bを上部1箇所に設置する構成とし、紐状のパイプ保持部材の一端をパイプ嵌合プレート2aに固着する構成としてもよいものである。
【0040】
同様にして、図4では、パイプ保持部材の係止手段を2g,2hの2種類としているが、係止手段を2hのみとして、紐状のパイプ保持部材の一端をパイプ嵌合プレート2fに固着する構成としてもよいものである。
【0041】
また、パイプ嵌合プレート2a,2d,2fは施工するパイプ径によって略半円の嵌合溝23a,22d,21fの大きさが変化するので、パイプホルダー部はクランプ部に対して着脱可能にすると共に、パイプ径に対応するパイプ嵌合プレートを予め複数準備しておくのである。
【0042】
【発明の効果】
請求項1の発明は、地面を掘削して形成される溝の両壁に設置された土留パネル又は矢板間に下水道管等を敷設する作業で使用するパイプ吊下装置であって、該パイプ吊下装置は、パイプの周壁を挟持するパイプホルダー部と、該パイプホルダー部の上方に位置する吊下装置本体と、該吊下装置本体と前記パイプホルダー部とを連結するクランプ部と、前記吊下装置本体から前記土留パネル又は矢板を押圧する方向に延出する伸縮自在の支持杆と該支持杆の先端に押圧片が固着されてなるジャッキを備えた突っ張り部とを有しており、前記パイプホルダー部は、パイプ嵌合プレートと、紐状のパイプ保持部材と、該パイプ保持部材の係止手段とを備え、前記パイプホルダー部のパイプ嵌合プレートは、上部に設けられたパイプ保持部材の係止手段取り付け部と、該取り付け部近傍に形成された紐状のパイプ保持部材が折り返される折り返し部と、パイプ径と一致する略半円の嵌合溝とを有し、前記パイプ保持部材の係止手段は、紐状のパイプ保持部材の折り返された部分の一部を収容し、前記パイプ嵌合プレートに固定する断面コ字状の収容部を有することに特徴を有するので、パイプの敷設作業が容易になると共に、敷設後の埋め戻し作業を簡易化することができる。
【0043】
請求項2の発明は、地面を掘削して形成される溝の両壁に設置された土留パネル又は矢板間に下水道管等を敷設する作業で使用するパイプ吊下装置であって、該パイプ吊下装置は、パイプの周壁を挟持するパイプホルダー部と、該パイプホルダー部の上方に位置する吊下装置本体と、該吊下装置本体と前記パイプホルダー部とを連結するクランプ部と、前記吊下装置本体から前記土留パネル又は矢板を押圧する方向に延出する伸縮自在の支持杆と該支持杆の先端に押圧片が固着されてなるジャッキを備えた突っ張り部とを有しており、前記パイプホルダー部は、パイプ嵌合プレートと、紐状のパイプ保持部材と、該パイプ保持部材の係止手段とを備え、前記パイプホルダー部のパイプ嵌合プレートは、パイプ径と一致する略半円の嵌合溝を有し、上部2カ所にはパイプ保持部材の係止手段が設置されるものであって、該係止手段の一方は、前記紐状のパイプ保持部材の折り返された部分の一部を収容し、前記パイプ嵌合プレートに固定する断面コ字状の収容部を有してなるものであり、他方の係止手段は、前記紐状のパイプ保持部材を巻き付けて係止させるための巻き付け部と係止部とを有するものであることに特徴を有するので、紐状のパイプ保持部材を係止手段によって容易に着脱することが可能なことからパイプ敷設後の埋め戻し作業におけるパイプ吊下装置の撤去作業を容易にすることができる。
【0046】
請求項5の発明は、パイプホルダー部には、位置決めのためにレーザー照準器から発射されるレーザー光線が照射されるターゲットを保持するターゲットホルダーが着脱可能に設置されていることに特徴を有するので、レーザー照準器を使用した場合に、ターゲットが固定される位置を別の場所に位置決めする必要がなく便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るパイプ吊下装置の一例を示す図である。
【図2】 パイプ吊下装置のパイプホルダー部の一例を示す説明図である。
【図3】 パイプ吊下装置のパイプホルダー部の他例を示す説明図である。
【図4】 パイプ吊下装置のパイプホルダー部の他例を示す説明図である。
【図5】 従来のパイプ位置調整固定装置を示す説明図である。
【図6】 特願2002−15845号に係るパイプ吊下装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パイプ吊下装置
2 パイプホルダー部
3 吊下装置本体
4 クランプ部
5 ジャッキ
5a 支持杆
5b 押圧片
6 突っ張り部
7 左右位置調整部
8 ターゲット
9 ターゲットホルダー
Claims (5)
- 地面を掘削して形成される溝の両壁に設置された土留パネル又は矢板間に下水道管等を敷設する作業で使用するパイプ吊下装置であって、該パイプ吊下装置は、パイプの周壁を挟持するパイプホルダー部と、該パイプホルダー部の上方に位置する吊下装置本体と、該吊下装置本体と前記パイプホルダー部とを連結するクランプ部と、前記吊下装置本体から前記土留パネル又は矢板を押圧する方向に延出する伸縮自在の支持杆と該支持杆の先端に押圧片が固着されてなるジャッキを備えた突っ張り部とを有しており、前記パイプホルダー部は、パイプ嵌合プレートと、紐状のパイプ保持部材と、該パイプ保持部材の係止手段とを備え、前記パイプホルダー部のパイプ嵌合プレートは、上部に設けられたパイプ保持部材の係止手段取り付け部と、該取り付け部近傍に形成された紐状のパイプ保持部材が折り返される折り返し部と、パイプ径と一致する略半円の嵌合溝とを有し、前記パイプ保持部材の係止手段は、紐状のパイプ保持部材の折り返された部分の一部を収容し、前記パイプ嵌合プレートに固定する断面コ字状の収容部を有することを特徴とするパイプ吊下装置。
- 地面を掘削して形成される溝の両壁に設置された土留パネル又は矢板間に下水道管等を敷設する作業で使用するパイプ吊下装置であって、該パイプ吊下装置は、パイプの周壁を挟持するパイプホルダー部と、該パイプホルダー部の上方に位置する吊下装置本体と、該吊下装置本体と前記パイプホルダー部とを連結するクランプ部と、前記吊下装置本体から前記土留パネル又は矢板を押圧する方向に延出する伸縮自在の支持杆と該支持杆の先端に押圧片が固着されてなるジャッキを備えた突っ張り部とを有しており、前記パイプホルダー部は、パイプ嵌合プレートと、紐状のパイプ保持部材と、該パイプ保持部材の係止手段とを備え、前記パイプホルダー部のパイプ嵌合プレートは、パイプ径と一致する略半円の嵌合溝を有し、上部2カ所にはパイプ保持部材の係止手段が設置されるものであって、該係止手段の一方は、前記紐状のパイプ保持部材の折り返された部分の一部を収容し、前記パイプ嵌合プレートに固定する断面コ字状の収容部を有してなるものであり、他方の係止手段は、前記紐状のパイプ保持部材を巻き付けて係止させるための巻き付け部と係止部とを有するものであることを特徴とするパイプ吊下装置。
- パイプ吊下装置のパイプホルダー部はクランプ部に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のパイプ吊下装置。
- パイプ嵌合プレートの嵌合溝には、位置決めのための丁張り糸が挿入される切欠が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパイプ吊下装置。
- パイプホルダー部には、位置決めのためにレーザー照準器から発射されるレーザー光線が照射されるターゲットを保持するターゲットホルダーが着脱可能に設置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のパイプ吊下装置。
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