JP4136743B2 - レベル取付台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の基礎工事、土木工事等に用いる電子レベルを固定するレベル取付台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅等の建築現場においては、まず、予定建物の配置に従って地縄張りを行い、地縄の周囲に丁張り(水盛・やり方)を行って基礎工事を開始する。丁張りにより高さの基準を定めておき、この高さ基準から一定の深さで地面を掘る(根切り)。丁張り作業は、通常、予定建物の周囲に水杭を打って、この水杭に高さ基準を出すための貫板を水平に固定している。
【0003】
従来、基礎工事の際に、地面の水平を測るときには電子レベルを使用することが多い。丁張りの外側の適当な位置に三脚によって電子レベルを設置し、この電子レベルの高さを丁張りのやや上方位置に合わせる。そして、電子レベルから発射されるレーザ光を、基準棒(バカ棒)を取り付けた受光器で受けて各場所の深さをチェックする。つまり、受光器の下方に基準棒を一定の長さで延ばしておき、この基準棒の下端を地面に合わせることで各場所で水平を出している。
【0004】
受光器に基準棒を取り付ける手順は、例えば図9に示すように行う。図9において、丁張り1は、貫板2が水杭3に一定の高さで水平に固定されている。この場合、まず、貫板2の上面に基準棒7を立て、電子レベル5の高さに受光器6の基準6aを合わせる。次に、丁張り1の高さ基準(貫板2の上面)から掘るべき地面の深さまでの長さLを、受光器6から上方に向けて測って基準棒7に目印7aを付け、一旦、受光器6から基準棒7を取り外す。そして、あらかじめ付けておいた目印7aの位置に受光器6の基準6aを合わせると、受光器6の下方に延びた基準棒7の長さが、掘るべき深さ(高さ基準から地面までの深さ)と同じ長さLに設定される。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−181040号公報
【特許文献2】
特開2002−236022号公報
【特許文献3】
実開昭50−136442号公報
【特許文献4】
実開昭55−25280号公報
【特許文献5】
実開昭57−79712号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように基礎工事においては、電子レベルのレーザ光を受光器で受けて地面の水平を測っている。しかしながら、丁張りの内側の作業範囲には、重機や掘った土の山、搬入された砕石の山などの障害物があるために、レーザ光を受光器で受けることができないことがある。このため、障害物の背後では、前述したような水平を出すための測量が困難になりやすい。
【0007】
この対策として、従来は、障害物が邪魔にならない別の場所に、電子レベルを三脚ごと移動して作業を続けているが、電子レベルの設置場所が変わると、受光器の高さが最初の位置からズレてしまう。このため、前述したような受光器と基準棒との位置合わせを再度、繰り返すことが必要になる。
この結果、電子レベルの移設作業を行う度に受光器と基準棒の位置合わせするのが面倒で、基礎工事の作業効率が低下しやすくなっていた。
【0008】
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、電子レベルの移設作業を行っても、受光器と基準棒との位置合わせを繰り返すことなく、迅速かつ正確に水平測量を行えるようにしたレベル取付台を提供することを目的としている。
なお、本発明に関連する先行技術としては、鋼材等に電子レベルを固定するためのレベル取付台が知られるが(特許文献1〜5)、本発明のように、丁張りの貫板に電子レベルを設置するのに適したレベル取付台は知られていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】
[第1発明]
前記課題を解決するための本発明(第1発明)のレベル取付台は、以下の構成を特徴としている。すなわち、
電子レベルを着脱自在に固定するための台板と、
前記台板の一方の側端に設けられ、丁張りの貫板に一定の高さで掛け止められる貫板掛止枠と、
前記台板の他方の側端に設けられ、前記台板を支持するための支柱を長さ調節可能に固定する支柱固定枠と、
前記台板の台面の水平位置を視認するための水準器とを備える構成とした。
【0010】
本発明(第1発明)によれば、丁張りの貫板に貫板掛止枠を掛け止めて台板の高さを設定するため、丁張りのどの位置にレベル取付台を固定しても、電子レベルの高さを一定の高さに維持することができる。これにより、最初に受光器に基準棒の位置を設定すれば、電子レベルの設置場所を移動しても、基準棒の位置合わせをやり直す必要がない。この結果、丁張りの内側に重機等の障害物があっても、水平測量の作業を迅速かつ快適に行うことができる。
また、本発明(第1発明)のレベル取付台は、台板を支持するための支柱を支柱固定枠によって自在に長さ調節することができるため、簡単に台板を水平に保つことができる。
さらに、丁張りの貫板と支柱とによって電子レベル等の荷重を支持することができるため、台板上で電子レベルの取付状態が安定する。
【0011】
なお、本発明(第1発明)において、台板を水平に保つための水準器は、台板の台面に設けるのが望ましいが、電子レベルに水準器が付属している場合には、この付属の水準器を用いてもよい。
また、台板を支持する支柱は、特に限定されず、建築用の角材等を用いることができる。
【0012】
[第2発明]
本発明(第2発明)のレベル取付台は、前記台板と前記貫板掛止枠とが前記貫板の長さ方向に対し垂直な回動面をもつヒンジによって連結されることを特徴としている。
【0013】
水杭に貫板を打ち付ける場合には、丁張りの基準の高さに貫板の上面を位置決めすると、通常、貫板の上面はほぼ水平に保たれ、また、両側面はほぼ垂直に保たれる。
しかしながら、水杭が地面に斜めに打ち付けられていたり、貫板の板厚が不均一であったりすると、貫板の上面および両側面が斜めに傾きやすくなり、貫板に貫板掛止枠を掛け止めたときに台板が水平にならないことがある。
【0014】
本発明(第2発明)によれば、台板と貫板掛止枠とを連結するヒンジによって、これらの回動角度を自在に調節できる。これにより、貫板の上面および両側面が傾いた状態であっても、簡単に台板の水平を出すことができる。
【0015】
[第3発明]
本発明(第3発明)のレベル取付台は、前記台板と前記支柱固定枠とが前記貫板の長さ方向に対し垂直な回動面をもつヒンジによって連結されることを特徴としている。
【0016】
台板を支柱で支持する場合には、通常、台板に対し支柱を垂直に立てればよい。しかしながら、地面に傾斜がある場合等には、支柱を傾けて固定した方が台板を安定させやすいことがある。
【0017】
本発明(第3発明)によれば、台板と支柱固定枠とを連結するヒンジによって、これらの回動角度を自在に調節できる。これにより、台板に対し支柱を自由な角度で立てることができ、台板をより安定させることができる。
また、後述する本発明の実施形態(図7参照)に示すように、壁材等で支柱を支持することが可能になり、レベル取付台の使用範囲が広がる。
【0018】
[第4発明]
本発明(第4発明)によるレベル取付台は、前記貫板掛止枠に、前記丁張りの水杭を固定可能な枠窓を設けたことを特徴としている。
【0019】
電子レベル等の荷重を貫板で支持する場合、貫板の強度が不十分であると、貫板の変形や折損といった不具合によって電子レベルが安定しないことも想定される。
本発明(第4発明)によれば、支柱固定枠に支柱を固定し、さらに貫板掛止枠の枠窓に水杭を固定することで、これらの支柱と水杭によって電子レベル等の荷重を支持することができる。これにより、貫板にかかる荷重負担を大幅に軽減することができ、信頼性の高い安定的な電子レベルの設置を行うことができる。
なお、枠窓には、水杭の他に、建築用の角材等からなる支柱を固定してもよい。
【0020】
本発明(第1〜4発明)は、必要に応じて単独で適用してもよいし、各発明を組み合わせて適用してもよい。また、本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態によるレベル取付台を図1〜図4に示した。図1は、レベル取付台の斜視図、図2は平面図、図3は底面図、図4は側面図である。
図1に示すように、レベル取付台10は、台板12の両側端に貫板掛止枠13と支柱固定枠14とが取り付けられている。台板12の一方の側端には、貫板掛止枠13を回動自在に支持するヒンジ16が設けられる。台板12の他方の側端には、支柱固定枠14を回動自在に支持するヒンジ17が設けられる(図2参照)。そして、台板12の底面側のほぼ中央には、電子レベルを取り付けるためのレベル固定ネジ18が設けられている(図3参照)。
【0022】
図2および図3に示すように、台板10は、四隅部の面取りされた矩形状の板材からなるもので、その台面がほぼ水平に形成されている。台板12の板厚は、ほぼ均一になっている。レベル固定ネジ18によって台板12の台面中央に電子レベルが固定される。
台板12の貫板掛止枠13側の端部には、台面の水平を出すための水準器15が設けられる。
【0023】
図1に示すように、貫板掛止枠13は、金属製の天板21と壁板22、23とからなるもので、天板21の両端から壁板22、23が垂直に延びている。レベル取付台10を側方から見ると(図4参照)、天板21と壁板22、23がコ字形になっている。壁板22と壁板23の間隔は、貫板の板厚よりも若干広くなる程度にあらかじめ設定されている。
【0024】
図1で外側の壁板22には、貫板固定ネジ25、26、27が設けられる。貫板固定ネジ25、26、27は、それぞれ壁板22の貫通孔周りに溶接固定されたナット25a、26a、27aに締め付けられる。壁板22と壁板23の間に貫板を嵌めた状態で、各固定ネジ25、26、27を締め込むと、各ネジの先端と壁板23の板面との間で貫板が挟持固定される。
【0025】
天板13の中央部には、枠窓Wが開口している。この枠窓Wには、丁張りの水杭が挿入可能になっている。貫板と水杭とが交叉する位置に貫板掛止枠13を係止するときには、枠窓Wに水杭を通して貫板を壁板22、23の間に入れる。貫板固定ネジ25、26、27のうち、中間の固定ネジ26は、必要に応じ枠窓W内で水杭を固定するのに用いられる。
【0026】
図2に示すように、支柱固定枠14は、金属製の縦板31と横板32、33を備えている。縦板31の板面に横板32および33がほぼ垂直に立ち上げられている。横板32と横板33との間隔は、建築用の角材等からなる支柱が挿入できる程度の広さに設定される。
【0027】
図2で下側の横板33には支柱固定ネジ35が設けられる。支柱固定ネジ35は、横板32の貫通孔周りに溶接固定されたナット35aに締め付けられる。横板32と横板33の間に支柱を嵌めた状態で、支柱固定ネジ35を締め込むと、支柱固定ネジ35の先端と横板32の板面との間で支柱が挟持固定される。
【0028】
水準器15は、台板12の水平を測るための気泡管41、42を備えている。台板12の前後方向の水平を出す場合には、気泡管41を用い、左右方向の水平を出す場合には気泡管42を用いる。これらの両者の気泡が基準位置になっているとき、台板12の台面の水平が保たれることになる。
【0029】
図4に示すように、レベル固定ネジ18は、雄ネジ部18aの中間に細径部18bを有する。細径部18bは、雄ネジ部18aよりも外径が小さく、ネジ溝が切られていない。
台板12のほぼ下面中央には、金属製の支持板44が固定される。台板12を貫通する抜き孔N1に雄ネジ部18aが挿入され、支持板44を貫通する抜き孔N2に細径部18bが挿入されている。台板12の抜き孔N1の孔径は、雄ネジ部18aの外径よりも大きい。一方、支持板44の抜き孔N2の孔径は、細径部18bよりも大きく、雄ネジ部18aの外径よりも小さい。これにより、図4に示すように、レベル固定ネジ18が細径部18bによって支持板44にぶら下がった状態になり、レベル固定ネジ18を持ち上げると、細径部18bの長さ分だけ雄ネジ部18aの先端が台板12上に突き出る。そして、このようにレベル固定ネジ18を持ち上げた状態で電子レベルの固定用雌ネジにレベル固定ネジ18が締め付けられるようになっている。
【0030】
台板12の裏側の左右両端部には、振り子ネジ51、52が吊り下げられている。振り子ネジ51、52は、接ぎ手51a、52aによって図4で左右方向に回動する。
一方、貫板掛止枠13および支柱固定枠14の図4で内側面、すなわち、壁板23と縦板31の板面には補助孔H1およびH2が設けられている。図4二点鎖線に示すように、台板12に対し壁板23が折れ曲がるとき、補助孔H1に振り子ネジ51が挿入される。同様に、縦板33が折れ曲がるとき、補助孔H2に振り子ネジ52が挿入される。
このように補助孔H1、H2に振り子ネジ51、52を通した状態で、これらに嵌め込まれるナット51bと51cの間に壁板23を挟んで固定し、また、ナット52bと52cの間に縦板31を挟んで固定すると、貫板掛止枠13または支柱固定枠14を内側に傾けて固定する場合でも、その姿勢を安定的に保つことができる。
【0031】
次に、レベル取付台10の使用例を説明する。
図5および図6に丁張り1の貫板2に電子レベル5を取り付けた状態を示した。
貫板2にレベル取付台10を設置する場合、まず、台板12にレベル固定ネジ18によって電子レベル5を固定する。なお、レベル取付台10の設置後に台板12に電子レベル5を固定してもよいが、正確な位置に電子レベル5を設置するには、このように最初にレベル取付台10に電子レベル5を固定しておくことが望ましい。
【0032】
台板12に電子レベル5を固定した状態で、貫板2に貫板掛止枠13を掛け止め、貫板2の上面に貫板掛止枠13の天板21を載置し、貫板2の側面に壁板23を密着させる。そして、貫板固定ネジ25、26、27を締め付けて貫板2に貫板掛止枠13を固定する。
次いで、支柱固定枠14に支柱61を取り付け、支柱固定ネジ35により仮止めしておく。支柱には専用に作製したものを使用してもよいし、建築用の角材等を代用してもよい。
このような状態で、水準器15を見ながら台板12の台面が水平になるように、ヒンジ16、17の回動角度を調節し、支柱固定枠14に仮留めした支柱61の長さを調節する。台板12の台面がほぼ水平になったら、支柱固定ネジ35を本留めし、支柱固定枠14に支柱61を固定する。
【0033】
ここで、レベル取付台10は、貫板2が鉛直方向に対し傾いている場合でも(図6参照)、ヒンジ16が貫板2の長さ方向(軸方向)に対して垂直な回動面で回動するため、その回動角度を調節することにより、簡単に台板12を水平に保つことができる。また、支柱固定枠14の下方の地面に傾斜等があっても、ヒンジ17が貫板2の長さ方向(軸方向)に対して垂直な回動面で回動するため、その回動角度を調節することにより、支柱61を常に接地面に対し垂直に保ち、台板12を水平に保って安定させることができる。
【0034】
地面の水平を測量する際には、図9で説明したのと同様な方法で、最初に受光器と基準棒とを位置合わせする。電子レベル5のレーザ光を受光器で受けながら丁張り1内の各場所の水平を測る。
丁張り1の内側に重機や土の山等の障害物がある場合には、電子レベル5のレーザ光を受光器で受けることができない。そこで、レベル取付台10の位置を変え、電子レベル5を移設することが必要になる。
【0035】
レベル取付台10によれば、貫板固定ネジ25、26、27を緩めて貫板2から貫板掛止枠13を取り外し、障害物が邪魔にならない貫板2の他の場所にレベル取付台10を設置し直せば、簡単に電子レベル5を移設することができる。
そして、このようにレベル取付台10を常に貫板2に設置することにより、丁張り1の高さ基準から電子レベル5の高さが同じになり、受光器と基準棒との設定を合わせ直す必要がない。通常、丁張りは、基礎工事が終わるまで外さないので、毎回、毎日一定の高さを維持することができる。これにより、簡単な電子レベル5の設置作業で丁張り1内の任意の場所で正確に地面の水平を出すことができる。
【0036】
また、レベル取付台10によれば、貫板2への脱着が簡単で、かつコンパクトで持ち運びの負担も少ないため、極めて実用的である。
この結果、現場の作業者の負担が大幅に軽減され、作業時間の短縮化を図ることができる。
特に、受光器と基準棒の設定の面倒な深堀作業の場合には、受光器と基準棒の設定を変えることなく、電子レベル5の移設だけで任意の場所で正確な水平測量を行えるため、作業効率を大幅に向上させることができる。
【0037】
貫板2の強度が小さい場合には、貫板掛止枠13の枠窓W(図1参照)に水杭3を通して固定し、電子レベル5等の荷重を支持するようにするとよい。
これにより、貫板2の変形等が防止され、電子レベル5の設置の信頼性が高まる。
また、枠窓Wに別個の支柱を固定してレベル取付台10の安定化を図るようにしてもよい。
【0038】
次に、レベル取付台10の他の使用例について説明する。
図7に示す使用例は、レベル取付台10を壁材71に設置したものである。まず、壁材71の上端に貫板掛止枠13の天板21を載せ、壁材71の板面に壁板23を当てる。この状態で貫板固定ネジ25〜27を締め付け、壁材71の上端部に貫板掛止枠13を固定する。
次いで、支柱固定枠14の縦板31を、振り子ネジ52(図4参照)で台板12に対し45゜程度の角度に保ち、横板32、33に仮留めした支柱72の先端が壁材71に当たるようにする。そして、水準器15を見ながら支柱72の長さを調整し、台板12の台面を水平に合わせる。
【0039】
このような使用例によれば、適度な厚みをもった壁材に簡単に電子レベル5を取り付けることができる。また、高所などの支柱72を地面に立てることが困難な場所でも、電子レベル5を設置することが可能になる。
【0040】
図8には、下げ振りによる地墨出しの補助具としてレベル取付台10を使用する例を示した。
レベル取付台10は、貫板2に貫板掛止枠13が固定される。この固定方法については前述の使用例と同様である。貫板2に水平に支持される台板12と支柱82との間には角材81が水平に渡される。角材81の一端は、支柱固定枠14により台板12の台面上に固定され、角材81の他端は、補助具85によって支柱82にほぼ垂直に固定されている。このような取り付け状態において、角材81の下面が丁張りの高さ基準、すなわち貫板2の上面の高さに概ね一致する。
【0041】
図8に示すように、貫板2に巻き付けた水糸83を貫板2の上面側から引き出して角材81に渡す。そして、角材81の下方に錘84を吊り下げることで地面に地墨の印を付す。
このように本発明の実施形態によるレベル取付台10は、貫板等に電子レベル5を固定する台として用いるほか、地墨出しの作業を補助する補助具として兼用することができる。レベル取付台10を使用する場合、手作業で錘84を吊り下げる場合に比べ、極めて正確かつ確実に地墨の印を付すことができる。
【0042】
前記実施形態について説明したが、本発明の実施形態は、これに限られることなく、種々の変更が可能である。例えば、台板12の形状や大きさについては、電子レベルの仕様等に応じて適宜変更してもよい。また、貫板固定ネジ25〜27、および35の配置や本数等についても、前記実施形態に限られることはない。 また、ヒンジ16、17の一方または両方を省略する構成であってもよいし、貫板掛止枠13の枠窓Wを省略する構成であってもよい。
さらに、貫板掛止枠13の壁板22等に支柱固定枠14と同様な構成の第2の支柱固定枠を設けるようにしてもよい。
【0043】
前記実施形態では、貫板2および壁材71にレベル取付台10を設置した例を説明したが、脚立、フェンス、バリケード、ガードレール、組んだ型枠(枠組の上部)、トラックのあおり(荷台の側板)等にもレベル取付台10を設置することもできる。
また、枠窓Wを用いることで、立て枠の縦サン、木杭、住宅の間柱などの縦方向に固定されたものにもレベル取付台10を取り付けることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような優れた効果を奏する。
(a) 丁張りの貫板に簡単かつ正確に電子レベルを設置することができる。
(b) 電子レベルを移設しても、受光器と基準棒との面倒な位置合わせをやり直す必要がないため、広い範囲で効率よく水平測量を行うことができる。
(c) 地墨出しの補助具としてレベル取付台を兼用することができる。
(d) 簡単な構成部品からなるため、製造コストが安価に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるレベル取付台を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態によるレベル取付台を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態によるレベル取付台を示す底面図である。
【図4】本発明の実施形態によるレベル取付台を示す側面図である。
【図5】本発明の実施形態によるレベル取付台の使用状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態によるレベル取付台の使用状態を示す側面図である。
【図7】本発明の実施形態によるレベル取付台の他の使用状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態によるレベル取付台の他の使用状態を示す斜視図である。
【図9】電子レベルの受光器と基準棒との位置合わせの方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10 レベル取付台
12 台板
13 貫板掛止枠
14 支柱固定枠
15 水準器
16、17 ヒンジ
18 レベル固定ネジ
18a 雄ネジ部
18b 細径部
21 天板
22、23 壁板
25〜27 貫板固定ネジ
25a〜27a ナット
31 縦板
32、33 横板
35 支柱固定ネジ
41、42 気泡管
44 支持板
51、52 振り子ネジ
H1、H2 補助孔
N1、N2 抜き孔
W 枠窓

Claims (4)

  1. 電子レベルを着脱自在に固定するための台板と、
    前記台板の一方の側端に設けられ、丁張りの貫板に一定の高さで掛け止められる貫板掛止枠と、
    前記台板の他方の側端に設けられ、前記台板を支持するための支柱を長さ調節可能に固定する支柱固定枠と、
    前記台板の台面の水平位置を視認するための水準器とを備えることを特徴とするレベル取付台。
  2. 前記台板と前記貫板掛止枠とが前記貫板の長さ方向に対し垂直な回動面をもつヒンジによって連結される、請求項1記載のレベル取付台。
  3. 前記台板と前記支柱固定枠とが前記貫板の長さ方向に対し垂直な回動面をもつヒンジによって連結される、請求項1または2記載のレベル取付台。
  4. 前記貫板掛止枠に、前記丁張りの水杭を固定可能な枠窓を設ける、請求項1、2または3記載のレベル取付台。
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