JP3700022B2 - 合成樹脂製壜体 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、定形の外殻を形成する外層内に、変形自在な内袋を形成する内層を剥離自在に積層成形し、外観形状を変化させることなく、かつ内容液収納部に外気を侵入させることなく、内容液の注出使用を可能とした合成樹脂製ブロー成形壜体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
定形の外殻を形成する外層内に、変形自在な内袋を形成する内層を剥離自在に積層して構成した合成樹脂製ブロー成形壜体においては、内層の内容積減少に伴う変形、すなわち潰れ変形が不定形になることを防止するために、外層と内層の一部、例えば少なくとも壜体の口筒部および底部において、外層と内層とを接着等により固定している(特開平4−339759号公報参照)。
【0003】
また、この種の積層壜体において、図6に示すようなポンプ付きキャップ6を備えた壜体1の場合、口筒部4における外層2と内層3との固定は、内層3の上端部を外層2の上端面上に位置させ、この外層2上端面上に位置した内層3の上端部を、キャップ6内のパッキン7と外層2上端面とで挟持することによって達成している。
【0004】
この内層3の上端部を外層2の上端面上に位置させる方法は、UPI(アッパープラグイン)成形方法と云う、ブロー成形された壜体から余分なパリソン部分を切断除去すると共に、壜体1の口筒部4の上端部分を最終形状に成形する方法が採用されている。
【0005】
この方法は、口筒部4における外層2と内層3との固定のため、面倒な接着固定処理を必要とせず、壜体の成形操作そのものによって、外層と内層の固定を達成する機能部分を得ることができると云う利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、使用中に、内層3の上端部が、キャップ6のパッキン7と外層2の上端面との間から内方にずれ変位する場合が多々あり、壜体の口筒部における外層2に対する内層3の固定に不安があると云う問題があった。
【0007】
これは、上記した従来技術においては、図7に示すように、キャップ6のパッキン7との間で内層3の上端部を挟持する外層2の上端面が平坦となっているので、内層3上端部の内方への変位に対して、パッキン7と外層2上端面との間に作用する挟持力により効果的に抵抗力を発揮させ難いことと、キャップ6の口筒部4に対する螺合締め付け力が必ずしも一定せず、かつ経時低下することとが原因していると思われる。
【0008】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、キャップのパッキンと外層上端面との間での、内層上端部に対する不動で安定した挟持を達成することを技術的課題とし、もって内層の適正で円滑な潰れ変形を得ると共に、この種の壜体の安全な使用状態を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の手段は、
ブロー成形により、定形の外殻を形成する合成樹脂製の外層と、この外層に剥離自在に積層され、可撓性に富んだ内袋を形成する合成樹脂製の内層とから構成される壜体であること、
この壜体のキャップが螺合組付けされる円筒状の口筒部の、表面に内層が位置する上端面に、外層の上端面に形成される突出部分により凸部を突周設すること、
にある。
【0010】
請求項1記載の発明における凸部を、口筒部の上端面に対して反転屈曲して立ち上がる立ち上がり面に外向きの部分を有する構造とするか、または口筒部の上端面を外側に下降傾斜した部分を有する傾斜面だけで構成することにより形成するのが良い。
【0011】
【作用】
壜体の口筒部上端面には凸部が突周設されているので、キャップを壜体口筒部に螺合組付けした際に、壜体口筒部上端面に押し付けられるキャップのパッキンには、凸部が食い込む状態となる。
【0012】
このため、凸部における内層上端部は、パッキンと凸部を形成している外層の突出部分との間で、力が集中した状態で強力に挟持されることになり、また外層上端面は、凸部を形成している突出部分により内方に向かって平坦となることができず、凹凸状となるため、パッキンと外層上端面との間で挟持された内層上端部は、内方に変位することなく、安定的に強固に不動固定される。
【0013】
また、凸部はパッキンに対して食い込み状に組付くので、この凸部により口筒部上端面とパッキンとは、凸部で線接触状に密弾接することになり、これにより口筒部上端面とパッキンとの密接が、より強力にかつ確実に達成される。
【0014】
凸部を、外向き部分を持つ立ち上がり面を有する構造とした場合には、この立ち上がり面の外向きの部分が内層上端部の内方へのずれ変位に対する強力なストッパー部分として機能するため、外層に対する内層上端部の内方へのずれ変位の発生を確実に阻止する。
【0015】
また、凸部を、口筒部上端面を外側に下降傾斜した部分を有する傾斜面だけで構成することにより形成した場合には、外向きの部分を持つ立ち上がり面を有する凸部の場合に比べて、内層上端部の内方へのずれ変位に対するストッパー機能はやや劣るものの、UPI成形方法による凸部の高い成形性を得ることができる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、図1ないし図4を参照しながら説明する。
図1は、本発明による壜体1に、ポンプ付きキャップ6を螺合組付けした状態の、壜体1とキャップ6本体部分を半縦断図示したもので、壜体1は、高密度ポリエチレン樹脂製の外層2と、ナイロン製の内層3とを、共押出し成形手段により積層円筒状に押出し成形したパリソンからブロー成形され、円筒形状をした口筒部4の外周面には、キャップ6を螺合組付けする螺条が刻設されている。
【0017】
この口筒部4に対するキャップ6の螺合組付きにより、キャップ6のパッキン7が押し付けられる口筒部4の上端面は、その表面に内層3の上端部を位置させていると共に、外側2の上端面に形成された突出部分により凸部5を突周設しており、この凸部5のパッキン7への食い込みにより、口筒部4上端面のパッキン7に対する当接を、線接触状に強力な密弾接とするので、高いシール性を発揮することになる。
【0018】
図2および図3の図示実施例における凸部5は、口筒部4の上端面に対して反転屈曲して立ち上がった立ち上がり面5aに外向きの部分を有する構造となっており、図2の場合は、一対の立ち上がり面5aにより、口筒部4上端面中央に周突条状の凸部5を形成し、図3の場合は、一つの外向きの立ち上がり面5aにより一つの段部を構成することによって、口筒部4上端面内周側端部に周突条状の凸部5を形成している。
【0019】
この図2および図3図示実施例の凸部5は、凸部5がパッキン7に食い込んだ状態で、口筒部4上端面の内層3部分の内方への変位に対して、凸部5の外向きの立ち上がり面5aが強力な阻止力を発揮するので、口筒部4上端面の内層3部分の内方への不正変位の発生を確実に防止することができる。
【0020】
これに対して、図4および図5の図示実施例における凸部5は、口筒部4の上端面を傾斜面5bだけで構成することにより形成されたものとなっており、図4の場合は、一方を外側に下降傾斜させた一対の傾斜面5bにより、口筒部4上端面中央に周突条状の凸部5を形成し、図5の場合は、外側に下降傾斜した一つの傾斜面5bにより、口筒部4上端面内周端部に周突条状の凸部5を形成している。
【0021】
この図4および図5図示実施例の凸部5は、図2および図3図示実施例の凸部5に比べて、口筒部4上端面の内層3部分に対して発揮される内方への変位発生阻止力は劣るものの、UPI成形方法における口筒部4上端面の成形が、加熱したプラグの単純な前進動作だけで達成されると云う条件下では、その表面部分のプラグの前進方向に沿う程度を充分に小さくすることができることから、口筒部4上端面における凸部5の安定して良好な成形性を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
キャップのパッキンが強力に弾接する壜体の口筒部上端面に、凸部を突周設したので、この口筒部上端面の表面に位置する内層上端部分は、凸部を形成する外層部分とパッキンとの間で強力に挟持されるので、この内層上端部分の内方へのずれ変位の発生は確実に阻止され、これにより内層上端部分のずれ変位が原因する、キャップによるシール性劣化による内層内への外気不正侵入を確実にかつ強固に防止することができる。
【0023】
壜体の口筒部上端面とキャップのパッキンとの弾接は、その一部において、凸部のパッキンへの食い込みにより達成されるので、実質的なシール機能部分は、線接触状態となり、これにより強力で安定したシール機能を発揮することができる。
【0024】
凸部は、UPI成形方法に使用されるプラグの、口筒部上端面成形型面部分を所望する形状に設定するだけの処理により、従来通りの成形操作に従って簡単に成形できるので、その実施が簡単で確実に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、右半分を縦断した全体正面図。
【図2】図1に示した本発明の第一の実施例における、要部拡大断面図。
【図3】本発明の第二の実施例を示す、要部拡大断面図。
【図4】本発明の第三の実施例を示す、要部拡大断面図。
【図5】本発明の第四の実施例を示す、要部拡大断面図。
【図6】従来技術を示す、右半分を縦断した全体正面図。
【図7】図6に示した従来技術における、要部拡大断面図。
【符号の説明】
1 ; 壜体 2 ; 外層
3 ; 内層 4 ; 口筒部
5 ; 凸部 5a; 立ち上がり面
5b; 傾斜面 6 ; キャップ
7 ; パッキン
Claims (3)
- ブロー成形により、定形の外殻を形成する合成樹脂製の外層(2)と、該外層(2)に剥離自在に積層され、可撓性に富んだ内袋を形成する合成樹脂製の内層(3)とから構成され、キャップ(6)が螺合組付けされる円筒状の口筒部(4)の、表面に前記内層(3)が位置する上端面に、前記外層(2)の上端面に形成される突出部分により凸部(5)を突周設して成る合成樹脂製壜体。
- 凸部(5)を、口筒部(4)の上端面に対して反転屈曲して立ち上がる立ち上がり面(5a)に外向きの部分を有する構造とした請求項1記載の合成樹脂製壜体。
- 凸部(5)を、口筒部(4)の上端面を外側に下降傾斜する部分を有する傾斜面(5b)だけで構成することにより形成した請求項1記載の合成樹脂製壜体。
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JP30405295A JP3700022B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 合成樹脂製壜体 |
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JP30405295A JP3700022B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 合成樹脂製壜体 |
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ID=17928470
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JP30405295A Expired - Lifetime JP3700022B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 合成樹脂製壜体 |
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