JPH0621858Y2 - 容器の注出口 - Google Patents

容器の注出口

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JPH0621858Y2
JPH0621858Y2 JP1989036900U JP3690089U JPH0621858Y2 JP H0621858 Y2 JPH0621858 Y2 JP H0621858Y2 JP 1989036900 U JP1989036900 U JP 1989036900U JP 3690089 U JP3690089 U JP 3690089U JP H0621858 Y2 JPH0621858 Y2 JP H0621858Y2
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JP
Japan
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spout
gas barrier
base
polyethylene
container
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JP1989036900U
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光治 林田
輝昭 林田
信重 安井
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Mikasa Sangyo Co Ltd
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Mikasa Sangyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は牛乳、又はジュース等を収容する紙箱等の紙
製容器、又はガラス又はプラスチック製の瓶等の各種容
器に用いる、容器の注出口に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の容器の注出口として用いられるものに、
実開昭61-103314号に開示されている注出口があげられ
る。
この注出口は、公知のため図示は省略するが、流体の通
行を遮断する天壁に筒状の注出部を設け、この天壁に裂
取溝としての薄肉部を設け、この薄肉部の範囲の内側に
引張りリングを設け、そして上記天壁下面に塩化ビニリ
デン樹脂等のガスバリヤー樹脂層を設けたものである。
これにより、上記注出口を普通に、ポリエチレン等で形
成した場合の、気体の透過性の問題、即ち空気中の酸素
の透過、侵入による容器内容品の劣化を防止することが
できるようになっている。
[考案が解決しようとする課題] しかし上記従来の注出口には、次のような問題がある。
それは製造が面倒なことである。
これについて述べると、この場合、射出成型されたポリ
エチレン製注出口の裏面に、塩化ビニリデン樹脂等のガ
スバリヤー性樹脂を塗布するのであるが、ポリエチレン
はその分子構造において極性がなく、このため他の物質
との付着性が極めて小さい。従ってこのままではガスバ
リヤー性樹脂は塗布できないので、上記先行技術の公報
に記載されているように、天壁の裏面にコロナ処理を施
す。これは高圧電源に接続した二つの電極の間にコロナ
放電を行わせ、発生したコロナを上記天壁の裏面に接し
させて、同裏面を、いわゆる荒すのである。このように
しておいて上記塩化ビニリデンを塗布することにより付
着させている。
従って、この作業は個々の注出口毎に行わねばならず面
倒な作業であり、時間と電力を費していた。
この考案は上記のような面倒な作業と、時間及び電力を
消費しないで製造できる。即ち製造が従来よりも容易な
容器の注出口を提供することである。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するこの考案について述べるとそれ
は、ポリエチレン製の板状の基盤1の外周部2に、かつ
該基盤1の一方の面の方向に無端状の側壁3が一体に設
けられ、前記基盤1の、前記側壁3の反対側に筒状の注
口4が一体に設けられ、又前記基盤1の、前記注口4よ
り内側となる位置に無端状で、かつ薄肉状の裂溝5が形
成され、該裂溝5の内側に形成された裂取部6に裂取部
材7が設けられて注出口が形成され、該注出口の前記基
盤1と側壁3により形成される凹部8に、両面にポリエ
チレン層9、9を有する、前記基盤1よりガスバリヤー
性の高い合成樹脂製のガスバリヤーシート10から成る
ところのガスバリヤーフイルム11が収容され、前記注
出口が該ガスバリヤーフイルム11に対して合成樹脂に
おけるインサート成型により一体に、鋳ぐるみ成型され
ていることを特徴とする容器の注出口である。
そして、上記ガスバリヤーシート10は塩化ビニリデン
樹脂により形成されている前記容器の注出口である。
又上記ガスバリヤーシート10はエチレンビニルアルコ
ール樹脂により形成されている前記容器の注出口であ
る。
[作用] この考案は前記のように構成され、製造の際に、両面に
ポリエチレン層9、9を有する、基盤1よりガスバリヤ
ー性の高い合成樹脂製のガスバリヤーシート10に対
し、ポリエチレン製の注出口を鋳ぐるみ成型する。この
場合前記ガスバリヤーシート10上のポリエチレン層9
は、溶融している注出口のポリエチレンと同一合成樹脂
のため相溶性が良好であり、このため前記従来例に述べ
たような、面倒な作業で、時間及び電力を費すコロナ処
理の工程をなくすことができ、製造の際に製造能率を大
巾に上げることのできる注出口を提供することができ
る。
[実施例] 第1図において、1はポリエチレンによって形成された
板状の基盤であり、その外周部2に、基盤1の一方の面
の方向に突出する側壁3を有し、かつ側壁3と反対方向
の面に筒状の注口4が一体に設けられている。5は注口
4内側で、基盤1に形成された無端状で、かつ薄肉の裂
溝であり、同裂溝5により、その内側に裂取部6が形成
されている。7は裂取部6上に設けられた裂取部材で、
一例としてプルリング状に形成されている。8は基盤1
及び側壁3により形成された凹部を示し、又10は前記
基盤1よりも、即ちポリエチレンよりもガスバリヤー性
の高いガスバリヤーシートであり、一例として塩化ビニ
リデン樹脂フイルム、又はエチレンビニルアルコール樹
脂フイルム等によって形成されたもので、同ガスバリヤ
ーシート10は両面にポリエチレン層9、9が設けられ
ている。
こうしてガスバリヤーフイルム11が形成されている。
次に、上記容器の注出口は一例として第1図及び第2図
に示すように紙製容器13に取付けられた。
なおこの場合図示のように基盤1を同容器13の内面に
付着させて取付けるものであるが、同容器13が瓶等の
場合には、図示は省略するが、その瓶口に対応するよう
に、筒状の螺合部、又は筒状の圧接係合部等が設けら
れ、それにより螺合又は圧接係合がなされるように形成
される。
なお第1図及び第2図において、紙製容器13は、全体
として直方体に形成され、上方に屋根部14を形成せし
めたものである。
そして15は厚紙層であり、16は一例としてポリエチ
レンにより形成された熱融着性耐水層、17はガスバリ
ヤー性合成樹脂層であり、これは一例としてエチレンビ
ニルアルコール樹脂により形成されている。18は接着
層又は融着層を示す。次に上記のような容器の注出口の
製造方法を第3図〜第7図について説明する。まず予め
前記ガスバリヤーフイルム11を形成する。この場合第
3図に示すようにガスバリヤーシート10の両面ポリエ
チレン層9を形成したガスバリヤーフイルムの素材12
から、図示しないプレス装置の打抜き作業により、前記
凹部8に合致した形状に打抜き、同図に示すようにガス
バリヤーフイルム11が得られる。
次に、第4図、第5図に示すものは夫々前記容器の注出
口を成型するための、射出成型用の金型であり、両図に
おいて、19は溶融した合成樹脂を射出する射出口20
を有する射出部、21は注口4の内面を形成する注口内
型、22は注口外型である。23は口壁下型、24は固
定部下型を示す。そして25は注出口成型用の空間であ
る。
前記ガスバリヤーフイルム11は、第4図に示すよう
に、注出口形成用の空間25内に、かつ溝部形成用の突
出部26の内外に亘るようにして、口壁下型23、固定
部下型24上に載置される。なおこの場合載置は第5図
に示すように行われてもよい。即ち同図に示すように口
壁下型23と固定部下型24間に段差27を形成し、ガ
スバリヤーフイルム11を、口壁下型23上に載置する
ものである。これによりガスバリヤーフイルム11の外
周端部28の下面29を、合成樹脂におけるインサート
成型により被覆することができるようになっている。そ
して第4図、第5図に示すように準備された金型におい
て、射出口20から、溶融ポリエチレン樹脂が射出さ
れ、それぞれ第6図及び第7図に示すように、容器の注
出口30、同31が得られる。
[考案の効果] 従来ポリエチレンで形成した栓等に、バリヤーフイルム
として塩化ビニリデン樹脂等の層を設けることは困難で
あった。これはポリエチレンで成型した栓等は、ポリエ
チレンに極性がないため付着性が極めて少なく、塩化ビ
ニリデン樹脂等をコーテイングしても付着しないためで
ある。
このため先行技術である実開昭61-103314号においては
注出口栓の天壁部に高電圧のコロナ放電処理を行い、コ
ロナによって表面を荒す処理をした後、コーテイングを
行っており、これは個々の注出口栓をこのような面倒な
処理をしなければならず、かつ時間及び電力を費やすこ
とが避けられなかったものである。
しかしこの考案においては塩化ビニリデン樹脂又はエチ
レンビニルアルコール樹脂等のガスバリヤー性の高い樹
脂層の上に、ポリエチレン層9を形成しておき(この場
合はポリエチレンの方を溶融してコーテイングするので
コロナ処理等を要せず容易にコーテイングできる)この
ポリエチレン層9に対して溶融したポリエチレンを射出
して注出口を成型するため、ポリエチレン相互の相溶性
の良さによって容易に付着させることができる。
こうしてこの考案においてはポリエチレン製の注出口に
塩化ビニリデン樹脂等のガスバリヤー性の樹脂層を容易
に設けることができる。即ちこの考案は前記のように構
成されたことにより、前記従来のものよりも製造を極め
て容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はこの考案の実施例を示し、第1図は容
器の注出口を設けた容器の、一部を誇張して示した断面
図、第2図は注出口を設けた容器の側面図、第3図〜第
7図はこの考案の容器の注出口の製造方法を示し、第3
図は容器の注出口の部品の製造方法を示す斜視断面図、
第4図及び第5図はそれぞれ注出口製造の際の金型の断
面図、第6図、第7図はそれぞれ第4図、第5図に示す
金型により注出口が形成された場合を示す断面図であ
る。 1……基盤 2……外周部 3……側壁 4……注口 5……裂溝 6……裂取部 7……裂取部材 8……凹部 9……ポリエチレン層 10……ガスバリヤーシート 11……ガスバリヤーフイルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 安井 信重 東京都北区王子5丁目21番地2号 十條製 紙株式会社リキッドパッケージングセンタ ー内 (56)参考文献 実開 昭63−7639(JP,U) 実開 昭61−103314(JP,U) 実開 昭61−113224(JP,U) 実開 昭61−178330(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレン製の板状の基盤1の外周部2
    に、かつ該基盤1の一方の面の方向に無端状の側壁3が
    一体に設けられ、前記基盤1の、前記側壁3の反対側に
    筒状の注口4が一体に設けられ、又前記基盤1の、前記
    注口4より内側となる位置に無端状で、かつ薄肉状の裂
    溝5が形成され、該裂溝5の内側に形成された裂取部6
    に裂取部材7が設けられて注出口が形成され、該注出口
    の前記基盤1と側壁3により形成される凹部8に、両面
    にポリエチレン層9、9を有する、前記基盤1よりガス
    バリヤー性の高い合成樹脂製のガスバリヤーシート10
    から成るところのガスバリヤーフイルム11が収容さ
    れ、前記注出口が該ガスバリヤーフイルム11に対して
    合成樹脂におけるインサート成型により一体的に、鋳ぐ
    るみ成型されていることを特徴とする容器の注出口。
  2. 【請求項2】ガスバリヤーシート10は塩化ビニリデン
    樹脂により形成されている請求項1記載の容器の注出
    口。
  3. 【請求項3】ガスバリヤーシート10はエチレンビニル
    アルコール樹脂により形成されている請求項1記載の容
    器の注出口。
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