JP2002019814A - 注出口栓 - Google Patents

注出口栓

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JP2002019814A
JP2002019814A JP2000210950A JP2000210950A JP2002019814A JP 2002019814 A JP2002019814 A JP 2002019814A JP 2000210950 A JP2000210950 A JP 2000210950A JP 2000210950 A JP2000210950 A JP 2000210950A JP 2002019814 A JP2002019814 A JP 2002019814A
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resin layer
spout
polyolefin
spout plug
paper container
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JP2000210950A
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English (en)
Inventor
Kenichi Endo
憲一 遠藤
Tatsuya Nozaki
達也 野崎
Hirotaka Tsuchiya
博隆 土屋
Tokuyuki Shiina
徳之 椎名
Satoshi Ikeda
聡 池田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Mikasa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Mikasa Sangyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内面に優れたバリア性素材を貼着し、液体用
紙容器の頂部の注出口栓装着孔に、超音波溶着により良
好に装着される注出口栓を提供すること。 【解決手段】 液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔
に、注出口栓のフランジ部を介して超音波溶着により装
着される注出口栓であって、該注出口栓が、その外周縁
部に液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔に超音波溶着
により装着されるフランジ部を延設する台座からなり、
更に、該台座の内周上部に立設する注出筒部を有し、か
つ、該台座の内周横方向に環状のスコア部を引き裂いて
開口する把手付き密閉板部を有し、更にまた、少なくと
も、上記の注出口栓を構成する台座の内容物を接する側
の内面壁部に、ナイロンMXD6樹脂を含むバリア性フ
ィルムからなるバリア性素材がインサート成形され、固
着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、注出口栓に関し、
更に詳しくは、液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔
に、注出口栓のフランジ部を介して超音波溶着により装
着される注出口栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、酒、ジュース、その他等を充填包
装する液体用紙容器においては、その頂部に注出口栓装
着孔を設け、その注出口栓装着孔に、注出口栓のフラン
ジ部を介して超音波溶着等により注出口栓等が装着され
ている。しかして、通常、上記の注出口栓付き液体用紙
容器において、その液体用紙容器本体は、酵素ガス等の
透過を阻止するために、バリア性素材として、アルミニ
ウム箔ないしその蒸着膜を有する樹脂のフィルム、ある
いは、ポリ塩化ビニリデン系樹脂あるいはエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体等のガスバリア性に富む樹脂の
フィルム、その他等を使用し、それをその層構成中に積
層した積層材等を使用して製函されている。また、液体
用紙容器に装着されている注出口栓等においても、その
部分において、酸素ガス等の透過を阻止するために、そ
の注出口栓の内面に、上記と同様に、バリア性層材とし
て、アルミニウム箔ないしその蒸着膜を有する樹脂のフ
ィルム、あるいは、ポリ塩化ビニリデン系樹脂あるいは
エチレン−ビニルアルコール共重合体等のガスバリア性
に富む樹脂のフィルム、その他等を使用し、それをその
層構成中に積層した積層材等から構成されるメンブレン
等が貼り合わされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような注出口栓付き液体用紙容器において、バリア性素
材として、アルミニウム箔ないしその蒸着膜を有する樹
脂のフィルム、あるいは、ポリ塩化ビニリデン系樹脂あ
るいはエチレン−ビニルアルコール共重合体等のガスバ
リア性に富む樹脂のフィルム、その他等を使用しても、
十分に満足し得る注出口栓付き液体用紙容器を製造する
ことが極めて困難であるというのが実情である。例え
ば、バリア性素材として、アルミニウム箔ないしその蒸
着膜を有する樹脂のフィルムを使用する場合には、注出
口栓付き液体用紙容器を使用後、廃棄処理する場合、ア
ルミニウム箔ないしアルミニウム蒸着膜等を分別回収す
ることは極めて困難であり、また、廃棄処理しても、ア
ルミニウム箔ないしその蒸着膜等が残留して環境破壊等
を引き起し、更にまた、焼却処理に際しても、アルミニ
ウム等が残留し、焼却炉等を傷める問題点があるもので
ある。また、バリア性素材として、ポリ塩化ビニリデン
系樹脂あるいはエチレン−ビニルアルコール共重合体等
のガスバリア性に富む樹脂のフィルム等を使用する場合
には、例えば、ポリ塩化ビニリデン系樹脂のフィルムの
場合、焼却廃棄処理すると、塩素ガス等の有害ガスを発
生し、人体等に影響を与えるという問題点があり、ま
た、エチレン−ビニルアルコール共重合体のフィルムの
場合、絶乾状態においては、極めて優れたバリア性を有
するが、湿潤状態においては、著しくバリア性が低下す
るという問題点があり好ましくないものである。
【0004】ところで、近年、バリア性素材について、
上記のようなバリア性素材に代えて、プラスチック基材
の表面に、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシ
ウム、その他等の無機酸化物を使用し、真空蒸着法、ス
パッタリング法、イオンプレーティング法等の物理気相
成長法(PVD法)、あるいは、プラズマ化学気相成長
法、熱化学気相成長法、光化学気相成長法等の化学気相
成長法(CVD法)等を利用して、その無機酸化物の蒸
着膜を形成してなる透明ガスバリア性フィルムが、開発
され提案されている。しかして、上記の透明ガスバリア
性フィルムは、酸素ガスあるいは水蒸気等の透過を阻止
するハイバリア性を有し、内容物の保存、貯蔵安定性、
品質保証性等に優れ、また、使用後においては、従来の
アルミニウム箔あるいはポリ塩化ビニリデン系樹脂フィ
ルム等のバリア性素材を使用した包装用容器等と比較し
て、包装容器等の廃棄処理適性に優れ、環境対応に適
し、今後、その発展、需要等が期待されるものである。
しかしながら、酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機酸
化物の蒸着膜は、可撓性、柔軟性等に乏しく、かつ、ガ
ラス質の、無機質のものであることから、その膜に外部
からの圧、熱等の外力が作用すると、極めて簡単にクラ
ック等を生じ、しかして、上記のようにクラック等を生
じた酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着
膜は、もはや、酸素ガスあるいは水蒸気等の透過を阻止
するハイバリア性膜としての機能を喪失し、その使用に
耐え得ないものである。そこで本発明は、注出口栓付き
液体用紙容器において、その液体用紙容器本体自身のバ
リア性等については種々検討されていることから、液体
用紙容器に装着される注出口栓について、その内面に、
酸素ガス等の透過を阻止するガスバリア性等に優れ、か
つ、使用後の廃棄処理適性等にも優れたバリア性素材を
貼着し、更に、液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔
に、フランジ部を介して超音波溶着により極めて良好に
装着される注出口栓を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の注出
口栓付き液体用紙容器においてそれを構成する注出口栓
について種々検討した結果、液体用紙容器に装着される
注出口栓について、その内面に貼着されるバリア性素材
として、少なくとも、ポリオレフィン系樹脂層、ナイロ
ンMXD6樹脂層、および、ポリオレフィン系樹脂層と
の3層を含む共押出フィルムからなるバリア性素材を使
用し、更に、上記の注出口栓を射出成形して製造する際
に、その金型内に、上記のバリア性素材をインサートし
てインサート成形により、その注出口栓を構成する台座
の内容物と接する側の内面壁部に、上記の共押出フィル
ムからなるバリア性素材をインサート成形し、固着し、
次いで、液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔に、上記
のバリア性素材を固着した注出口栓のフランジ部を介し
て超音波溶着により装着して注出口栓付き液体用紙容器
を製造したところ、液体用紙容器に装着されている注出
口栓の部分において酸素ガス等の透過を阻止するガスバ
リア性等に優れ、かつ、使用後の廃棄処理適性等にも優
れ、更に、液体用紙容器の頂部の抽出口栓装着孔に、フ
ランジ部を介して超音波溶着により極めて良好に装着さ
れる注出口栓を見出して本発明を完成したものである。
【0006】すなわち、本発明は、液体用紙容器の頂部
の注出口栓装着孔に、抽出口栓のフランジ部を介して超
音波溶着により装着される注出口栓であって、該注出口
栓が、その外周縁部に液体用紙容器の頂部の注出口栓装
着孔に超音波溶着により装着されるフランジ部を延設す
る台座からなり、更に、該台座は、その内周上部に立設
する注出筒部を有し、かつ、該台座の内周横方向に環状
のスコア部を引き裂いて開口する把手付き密閉板部を有
し、更にまた、少なくとも、上記の注出口栓を構成する
台座の内容物と接する側の内面壁部に、ナイロンMXD
6樹脂を含むバリア性フィルムからなるバリア性素材が
インサート成形され、固着されていることを特徴とする
注出口栓に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に図面
等を用いて更に詳しく説明する。まず、図1は、本発明
にかかる注出口栓を装着した注出口栓付き液体用紙容器
についてその概略の構成を示す概略的斜視図であり、図
2は、図1に示す注出口栓を装着した注出口栓付き液体
用紙容器において注出口栓の部分についてその概略の構
成を示す概略的断面図であり、図3は、図2に示す注出
口栓の内面に固着されるバリア性フィルムからなるバリ
ア性素材についてその概略の層構成を示す概略的断面図
である。
【0008】まず、本発明において、本発明にかかる注
出口栓を装着した注出口栓付き液体用紙容器Aは、図1
に示すように、液体用紙容器Bの頂部の注出口栓装着孔
に、注出口栓のフランジ部を介して超音波溶着により注
出口栓Cを装着して構成されるものである。しかして、
本発明において、上記の図1に示す注出口栓を装着した
注出口栓付き液体用紙容器において注出口栓の部分につ
いて更に詳述すると、図2に示すように、本発明にかか
る注出口栓Cは、液体用紙容器Aの頂部の注出口栓装着
孔1に、注出口栓Cのフランジ部2を介して超音波溶着
により装着される注出口栓Cであって、該注出口栓C
が、その外周縁部に液体用紙容器Bの頂部の注出口栓装
着孔1に超音波溶着により装着されるフランジ部2を延
設する台座3からなり、更に、該台座3は、その内周上
部に立設する注出筒部4を有し、かつ、該台座3の内周
横方向に環状のスコア部5を引き裂いて開口する把手6
付き密閉板部7を有し、更にまた、少なくとも、上記の
注出口栓Cを構成する台座3の内容物と接する側の内面
壁部8に、ナイロンMXD6樹脂を含むバリア性フィル
ム9からなるバリア性素材10がインサート成形され、
固着されている構成からなるものである。なお、上記の
図2において、図中、符号11は、注出筒部4の外周に
ネジ部12等を介して螺着する蓋部を表すものである。
【0009】更に、本発明において、上記の図2に示す
注出口栓Cを構成する台座3の内容物と接する側の内面
壁部8に固着される、ナイロンMXD6樹脂を含むバリ
ア性フィルム9からなるバリア性素材10について詳述
すると、図3に示すように、該バリア性フィルム9から
なるバリア性素材10は、少なくとも、第1のポリオレ
フィン系樹脂層21、ナイロンMXD6樹脂層22、お
よび、第2のポリオレフィン系樹脂層21aとの3層を
含む共押出フィルム23からなることを基本構成とする
ものである。
【0010】次に、本発明において、本発明にかかる注
出口栓、注出口栓付き液体用紙容器等を構成する材料、
その製造法等について説明すると、まず、本発明におい
て、本発明にかかる注出口栓としては、例えば、ポリエ
チレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹
脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−ステレン共重合
体(ABS樹脂)、ポリカーボネート系樹脂、その他の
熱可塑性成形用樹脂を使用し、射出成形法、圧縮成形
法、その他等を用いて、射出ないし圧縮成形して製造す
ることができる。しかして、本発明においては、例え
ば、射出成形用金型の一方の金型内に後述するナイロン
MXD6樹脂を含むバリア性フィルムからなるバリア性
素材をインサートし、しかる後、雄型および雌型の両金
型を閉じた後、上記の射出成形用樹脂を射出し、インサ
ート成形して、注出口栓を構成する台座の内容物と接す
る側の内面壁部に、ナイロンMXD6樹脂を含むバリア
性フィルムからなるバリア性素材を成形、固着すること
ができるものである。
【0011】次に、本発明において、上記のナイロンM
XD6樹脂を含むバリア性フィルムからなるバリア性素
材について説明すると、かかるナイロンMXD6樹脂を
含むバリア性フィルムからなるバリア性素材としては、
少なくとも、ポリオレフィン系樹脂とナイロンMXD6
樹脂とを使用し、これらを、例えば、フィードブロック
法、あるいは、マルチマニホールド法等の多層Tダイキ
ャスト成形法、多層インフレーション成形法、その他の
成形方法を用いて、少なくとも、第1のポリオレフィン
系樹脂層、ナイロンMXD6樹脂層、および、第2のポ
リオレフィン系樹脂層との3層を含む共押出フィルムを
成形して、ナイロンMXD6樹脂を含むバリア性フィル
ムからなるバリア性素材を製造することができる。
【0012】本発明において、具体的には、成形材料と
して、ポリオレフィン系樹脂とナイロンMXD6樹脂と
の2種の樹脂を使用し、これらを、例えば、多層インフ
レーション成形法を用いて、第1のポリオレフィン系樹
脂層、ナイロンMXD6樹脂層、および、第2のポリオ
レフィン系樹脂層の2種3層からなる共押出フィルムを
成形して、本発明にかかるナイロンMXD6樹脂を含む
バリア性フィルムからなるバリア性素材を製造すること
ができる。あるいは、本発明においては、例えば、成形
材料として、ポリオレフィン系樹脂、接着剤層を構成す
る酸変性ポリオレフィン系樹脂、および、ナイロンMX
D6樹脂等の3種の樹脂を使用し、これらを、フィード
ブロック法、あるいは、マルチマニホールド法等の多層
Tダイキャスト成形法を用いて、第1のポリオレフィン
系樹脂層、酸変性ポリオレフィン系樹脂からなる第1の
接着性樹脂層、ナイロンMXD6樹脂層、酸変性ポリオ
レフィン系樹脂からなる第2の接着性樹脂層、および、
第2のポリオレフィン系樹脂の3種5層からなる共押出
フィルムを成形して、本発明にかかるナイロンMXD6
樹脂を含むバリア性フィルムからなるバリア性素材を製
造することができる。
【0013】上記の本発明にかかるナイロンMXD6樹
脂を含むバリア性フィルムからなるバリア性素材におい
て、上記のバリア性フィルムを構成する第1のポリオレ
フィン系樹脂層と第2のポリオレフィン系樹脂層として
は、その膜厚が、厚さ5〜50μm位の範囲からなるこ
と、更には、厚さ20〜40μm位の範囲からなること
が望ましいものである。しかして、上記のバリア性フィ
ルムを構成する第1のポリオレフィン系樹脂層と第2の
ポリオレフィン系樹脂層とは、基本的には、後述するよ
うに、フィルムがカールし、成形不良を起こすことを防
止する観点から、その膜厚が同等であることが望ましい
ものである。なお、本発明において、バリア性フィルム
を構成する第1のポリオレフィン系樹脂層と第2のポリ
オレフィン系樹脂層とが、その膜厚差を生じる場合に
は、少なくとも、その膜厚差を、25μm以内の膜厚差
で構成すること、更に、好ましくは、その膜厚差を、少
なくとも、20μm以内の膜厚差で構成すること、更
に、望ましくは、その膜厚差を、少なくとも、10μm
以内の膜厚差で構成することが最も好ましいものであ
る。
【0014】また、上記の本発明にかかるナイロンMX
D6樹脂を含むバリア性フィルムからなるバリア性素材
において、上記のバリア性フィルムを構成するナイロン
MXD6樹脂層としては、厚さ1〜50μm位の範囲か
らなること、更に、好ましくは、厚さ3〜20μm位の
範囲からなることが望ましいものである。なお、本発明
において、上記の本発明にかかるナイロンMXD6樹脂
を含むバリア性フィルムからなるバリア性素材におい
て、上記のバリア性フィルムを構成する第1、または、
第2の接着性樹脂層としては、厚さ1〜20μm位の範
囲からなることが好ましいものである。
【0015】上記の本発明にかかるナイロンMXD6樹
脂を含むバリア性フィルムからなるバリア性素材につい
て、その各樹脂層の厚さに関する物性データを下記の表
1および表2に示す。
【表1】 上記の表1においては、両側のポリオレフィン系樹脂層
の厚さを29μmに一定し、他方、ナイロンMXD6樹
脂層の厚さを0〜60μmに変化させた場合の測定デー
タである。
【0016】
【表2】 上記の表2においては、第1、および、第2のポリオレ
フィン系樹脂層の厚さを29μmとし、これを基準にし
て、そのいずれか一方の膜厚を変化させ、その両者の膜
厚差を0〜30μmの範囲においてに変化させ、他方、
ナイロンMXD6樹脂層の厚さを6μmに一定にさせた
場合の測定データである。
【0017】なお、上記の表1、2において、超音波適
性とは、液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔に、注出
口栓のフランジ部を介して超音波溶着により注出口栓を
装着する場合、注出口栓を構成する環状のスコア部の部
分にピンホールが発生する否かを表すものであり、これ
は、その状況確認によって適性判断し、○は、ピンホー
ル発生なし(強条件)、△は、ピンホール発生なし、
(中条件)、×はピンホール発生(中条件)を表す。ま
た、上記の表1、2において、開封強度とは、注出口栓
付き液体用紙容器に内容物を充填包装し、しかる後、内
容物を取り出すために、注出口栓の把手付き密閉板部
を、その把手を手で持って、環状のスコア部の部分から
引き裂いて開口する場合、その開封強度を表すものであ
り、○は、開封強度が良好、△は、開封強度がやや良、
×は、開封強度が不良を表す。また、上記の表1、2に
おいて、バリア性とは、ナイロンMXD6樹脂を含むバ
リア性フィルムからなるバリア性素材について、その酸
素透過度を表すものであり、これは、温度23℃、湿度
90%RHの条件で、米国、モコン(MOCON)社製
の測定機[機種名、オクストラン(OXTRAN)]に
て測定したものであり、○は、酸素透過度が小、△は、
酸素透過度が中、×は、酸素透過度が大を表す。また、
上記の表2において、成形適性とは、ナイロンMXD6
樹脂を含むバリア性フィルムからなるバリア性素材を使
用し、インサート成形する際に、これを金型内に良好に
インサートし、注出口栓を良好に成形することができる
か否かを表すものであり、○は、カールも少しで成形適
性良好、△は、カールはあるが成形適性がやや良、×
は、カールが激しく成形適性不良を表す。
【0018】上記の表1、2に表す測定結果からも明ら
かなように、本発明において、ナイロンMXD6樹脂を
含むバリア性フィルムからなるバリア性素材としては、
前述のように、その各樹脂層の厚さとしては、前述のよ
うに、第1、および、第2のポリオレフィン系樹脂層の
厚さとしては、基本的には、フィルムがカールし、成形
不良を起こすことを防止する観点から、その膜厚が同等
であることが望ましいものであり、更に、本発明におい
て、バリア性フィルムを構成する第1のポリオレフィン
系樹脂層と第2のポリオレフィン系樹脂層とが、その膜
厚差を生じる場合には、少なくとも、その膜厚差を、2
5μm以内の膜厚差で構成すること、更に、好ましく
は、その膜厚差を、少なくとも、20μm以内の膜厚差
で構成すること、更に、望ましくは、その膜厚差を、少
なくとも、10μm以内の膜厚差で構成することが最も
好ましいものである。なお、本発明において、第1、お
よび、第2のポリオレフィン系樹脂層の厚さとしては、
その膜厚が、厚さ5〜50μm位の範囲からなること、
更には、厚さ20〜40μm位の範囲からなることが望
ましいものである。また、上記の本発明にかかるナイロ
ンMXD6樹脂を含むバリア性フィルムからなるバリア
性素材において、上記のバリア性フィルムを構成するナ
イロンMXD6樹脂層としては、厚さ1〜50μm位の
範囲からなること、更に、好ましくは、厚さ3〜20μ
m位の範囲からなることが望ましいものである。
【0019】上記において、第1、および、第2のポリ
オレフィン系樹脂層としては、一方のポリオレフィン系
樹脂層は、インサート成形して、注出口栓を構成する台
座の内容物と接する側の内面壁部の面に積層するもので
あることから、それに対し接着性を有することが必要で
ある。また、他方のポリオレフィン系樹脂層は、内容物
に直接接触する層であることから、内容物等を保護する
ために、保香性等を有することが望ましいものであり、
更に、両ポリオレフィン系樹脂層としては、ナイロンM
XD6樹脂と共押し出し成形が可能であり、かつ、ナイ
ロンMXD6樹脂層と接着性を有することを要するもの
である。しかして、本発明において、上記のような第
1、および第2のポリオレフィン系樹脂層としては、具
体的には、例えば、熱によって溶融し相互に融着し得る
とともに内容物の保香性等に富むポリオレフィン系樹脂
の1種ないし2種以上の混合物を使用することができる
ものである。
【0020】本発明において、上記の第1、および、第
2のポリオレフィン系樹脂層としては、具体的には、例
えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、
メタロセン系触媒(シングルサイト系触媒)を使用して
重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー
樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アク
リル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン
−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリ
ブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等
をアクリル酸、メタクリル酸、フマール酸、その他等の
不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹
脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、その他等の
樹脂を使用することができる。なお、本発明において、
内容物の保香性等を必要とする場合には、例えば、酸成
分として、テレフタル酸、イソフタル酸を使用し、これ
らとエチレングリコールとを重縮合させてなるポリエチ
レンテレフタレート−イソフタレート共重合体等のヒー
トシール可能な熱可塑性のポリエステル系樹脂、また
は、ヒートシール可能な熱可塑性のエチレン−ビニルア
ルコール共重合体を使用することができる。
【0021】ところで、本発明においては、上記のよう
な樹脂の中でも、特に、メタロセン系触媒(シングルサ
イト系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフ
ィン共重合体を使用することが好ましいものである。上
記の樹脂は、粘着性を有することから破断の伝搬が少な
く耐衝撃性を向上させるという利点があるものであり、
また、内層は常時内容物に接触していることから、耐環
境ストレスクラッキング性の劣化を防止するためにも有
効なものである。上記のメタロセン系触媒を用いて重合
したエチレン−α・オレフィン共重合体としては、例え
ば、二塩化ジルコノセンとメチルアルモキサンの組み合
わせによる触媒等のメタロセン錯体とアルモキサンとの
組み合わせによる触媒、すなわち、メタロセン系触媒を
使用して重合してなるエチレン−α・オレフィン共重合
体を使用することができる。メタロセン触媒は、現行の
触媒が、活性点が不均一でマルチサイト触媒と呼ばれて
いるのに対し、活性点が均一であることからシングルサ
イト触媒とも呼ばれているものである。具体的には、三
菱化学株式会社製の商品名「カーネル」、三井石油化学
工業株式会社製の商品名「エボリュー」、米国、エクソ
ン・ケミカル(EXXON CHEMICAL)社製の
商品名「エクザクト(EXACT)」、米国、ダウ ケ
ミカル(DOW CHEMICAL)社製の商品名「ア
フィニティー(AFFINITY)」、商品名「エンゲ
ージ(ENGAGE)」等のメタロセン触媒を用いて重
合したエチレン−α・オレフィン共重合体を使用するこ
とができる。
【0022】また、上記において、ナイロンMXD6樹
脂層としては、酸素ガス、水蒸気等の透過を阻止し得る
性質を有し、かつ、第1、および、第2のポリオレフィ
ン系樹脂層を構成するポリオレフィン系樹脂と共押し出
し成形が可能であり、更に、上記の第1、および、第2
のポリオレフィン系樹脂層と接着性を有する樹脂を使用
することができ、具体的には、例えば、メタキシレンジ
アミン、パラキシレンジアミン等の芳香族ジアミンと、
アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等のジカル
ボン酸もしくはその誘導体との重縮合反応で得られる結
晶性芳香族ポリアミド系樹脂を使用することができる。
具体的には、例えば、ナイロンMXD6樹脂(三菱瓦斯
化学株式会社製、商品名)を使用することができる。
【0023】なお、本発明において、上記のナイロンM
XD6樹脂層としては、上記のような結晶性芳香族ポリ
アミド系樹脂に、更に、例えば、脂肪族ポリアミド系樹
脂の1種ないし2種以上を添加し、その両者からナイロ
ンMXD6樹脂層を構成することができる。しかして、
上記の脂肪族ポリアミド系樹脂としては、例えば、ヘキ
サメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメ
チレンジアミン、2、2、4−または2、4、4−トリ
メチルヘキサメチレンジアミン、1、3−または1、4
−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(p−ア
ミノシクロヘキシルメタン)等の脂肪族、脂環式等のジ
アミン類と、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル
酸等のジカルボン酸もしくはその誘導体との重縮合反応
で得られる脂肪族ポリアミド、ε−アミノカプロン酸、
11−アミノウンデカン酸等の縮合によって得られるポ
リアミド樹脂、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタ
ム等のラクタム化合物から得られるポリアミド樹脂、あ
るいはそれらの混合物などを使用することができる。具
体的には、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロ
ン9、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6/6
6、ナイロン66/610等の脂肪族ポリアミド系樹脂
を使用することができる。上記の結晶性芳香族ポリアミ
ド系樹脂と脂肪族ポリアミド系樹脂との配合割合として
は、結晶性芳香族ポリアミド系樹脂60〜100重量%
に対し脂肪族ポリアミド系樹脂0〜40重量%位の配合
割合で混合して使用することができる。
【0024】更に、上記において、酸変性ポリオレフィ
ン系樹脂等からなる第1と第2の接着性樹脂層として
は、前述の第1、および第2のポリオレフィン系樹脂層
とナイロンMXD6樹脂層とを接着させるものであるこ
とから、その両者に接着性を有し、更に、共押し出し成
形が可能であることを要するものである。しかして、本
発明において、上記のような第1および第2の接着性樹
脂層としては、具体的には、前述と同様に、例えば、熱
によって溶融し相互に融着し得るポリオレフィン系樹脂
の1種ないし2種以上の混合物を使用することができる
ものである。具体的には、前述と同様に、例えば、低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、メタロセン
系触媒(シングルサイト系触媒)を使用して重合したエ
チレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレ
ン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリ
マー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等をアクリル
酸、メタクリル酸、フマール酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性
ポリオレフィン系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共
重合体、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル
系樹脂、その他等の樹脂を使用することができる。しか
して、本発明においては、上記のような樹脂の中でも、
特に、強度な接着性を有し、かつ、共押し出し性を有す
るポリエチレンまたはポリプロピレン等をアクリル酸、
メタクリル酸、フマール酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリ
オレフィン系樹脂を使用することが好ましいものであ
る。
【0025】次に、本発明において、本発明にかかる注
出口栓、注出口栓付き液体用紙容器等を構成する液体用
紙容器について説明すると、かかる液体用紙容器として
は、公知のもの、例えば、容器の外側から内側に向かっ
て、(1)ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹
脂層/アルミニウム箔/ポリエチレン樹脂層の5層構成
からなる積層材により製函された液体用紙容器、(2)
ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層/アル
ミニウムの蒸着膜を有する樹脂フィルム/ポリエチレン
樹脂層の5層構成からなる積層材により製函された液体
用紙容器、(3)ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチ
レン樹脂層/二軸延伸ポリアミドフィルム層または二軸
延伸ポリエステル系樹脂層/ポリエチレン樹脂層の5層
構成からなる積層材により製函された液体用紙容器、
(4)ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層
/紙層/ポリエチレン樹脂層/エチレン−酢酸ビニル共
重合体のケン化物層の5層構成からなる積層材により製
函された液体用紙容器、(5)ポリエチレン樹脂層/紙
層/ポリエチレン樹脂層/エチレン−酢酸ビニル共重合
体のケン化物層/二軸延伸ポリアミドフィルム層/ポリ
エチレン樹脂層の6層構成からなる積層材により製函さ
れた液体用紙容器、(6)ポリエチレン樹脂層/紙層/
ポリエチレン樹脂層/ナイロンMXD6樹脂層層/ポリ
エチレン樹脂層の5層構成からなる積層材により製函さ
れた液体用紙容器、その他等を使用することができる。
【0026】更に、上記の液体用紙容器としては、本出
願人が、先に提案している、紙基材の片面にポリオレフ
ィン系樹脂層を形成した2層積層体の基材層を作成し、
更に、該基材層の紙の露出している片面に、低密度ポリ
エチレン樹脂を溶融押し出しながら、低密度ポリエチレ
ン層/接着性ポリエチレン層/ポリアミド層(ナイロン
MXD6層)/接着性ポリエチレン層/低密度ポリエチ
レン層からなる5層共押出積層フィルムをポリサンドラ
ミネート法により積層した積層材を製造し、更に、その
積層材を使用して、常法に従って、紙容器を製造し得る
ブランク板を製造し、次いで、これを使用して製函して
なる液体用紙容器等も使用することができる(特開平4
−179543号公報参照)。更に、本出願人が、上記
の液体用紙容器を改良するものとして提案している、紙
基材層の一方の面に、ポリオレフィン系樹脂層を積層
し、他方、上記の紙基材層の他方の面に、少なくとも、
ポリオレフィン系樹脂層、接着性樹脂層、ナイロンMX
D6あるいはエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物
等によるバリア性樹脂層、接着性樹脂層、および、ポリ
オレフィン系樹脂層の5層からなる樹脂層を直接共押し
出しし溶融押出積層して積層材を製造し、更に、その積
層材を使用して、常法に従って、液体用紙容器を製造し
得るブランク板を製造し、次いで、これを使用して製函
してなる液体用紙容器等も使用することができる。な
お、本発明においては、液体用紙容器自身のバリア性、
廃棄処理適性等を考慮すると、バリア性素材として、ナ
イロンMXD6樹脂等を使用した液体用紙容器を使用す
ることが望ましいものである。
【0027】しかして、上記の液態様紙容器において
は、その液体用紙容器の頂部に注出口栓を装着する注出
口栓装着孔が形成され、後述するように、その注出口栓
装着孔に、注出口栓のフランジ部を介して超音波溶着に
より注出口栓が装着されるものである。しかして、上記
の注出口栓装着孔の形成は、例えば、液体用紙容器を製
造するブランク板等を製造する際に、通常の丸型の打ち
抜き刃を使用し、打ち抜き加工等により形成することが
できる。
【0028】なお、本発明は、その目的、用途等によ
り、種々の形態の積層材、液体用紙容器等を製造するこ
とができ、例えば、ゲーベルトップ型、ブリック型、フ
ラットトップ型、その他等の種々の形態の液体用紙容器
等を製造することができるものである。また、上記にお
いて、本発明にかかる積層材、液体紙容器等を製造する
際に、胴部、底部、あるいは、トップ部等を貼着すると
きに、フレームシール、あるいはホットエアーシールな
どのシール方法を採用し得ることは言うまでもない。更
にまた、上記の貼着に際しては、必要に応じて、ブラン
ク板の端面を保護すべく、例えば、単に折り込み加工す
る折り込みヘミング方式、端面を切削して折り込み加工
するスカイブヘミング方式、端面にプラスチックフィル
ム等を貼り合わせるテープ貼り加工方式などの種道の端
面処理方式を採用することができる。更にまた、本発明
において、積層材から液体用紙容器形成用ブランク板を
製造する打ち抜き加工法、該液体用紙容器形成用ブラン
ク板から液体用紙容器成形用胴部を製造する方法、更に
は、該液体用紙容器成形用胴部を製函して液体用紙容器
を製造する方法等は、従来と同様な、折罫付与方式、ブ
ランク板の打ち抜き加工方式、製函方式等により常法に
従って行うことができる。
【0029】次に、本発明において、液体用紙容器の頂
部の注出口栓装着孔に、注出口栓のフランジ部を介して
超音波溶着により注出口栓を装着する方法について説明
すると、例えば、上記で形成された液体用紙容器の頂部
の注出口栓装着孔に、内側から注出口栓を挿入し、その
注出口栓のフランジ部の面と液体用紙容器の注出口栓装
着孔部分の内面とを接触させ、次いで、その注出口栓の
フランジ部を含む下面全体をアンビル等で支持し、他
方、外側から上記の注出口栓のフランジ部の面と液体用
紙容器の注出口栓装着孔部分の内面との接触部分を超音
波ホーンを押しつけ、しかる後、その超音波ホーンより
超音波振動を加えることにより、注出口栓のフランジ部
の面と液体用紙容器の注出口栓装着孔部分の内面とが接
触している部分の樹脂層等を加熱溶融させ、その両者を
溶融接着させることにより超音波シールして、液体用紙
容器の頂部の注出口栓装着孔に注出口栓を装着すること
ができるものである。あるいは、本発明においては、上
記のように液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔に、内
側から注出口栓を挿入し、その注出口栓のフランジ部の
面と液体用紙容器の注出口栓装着孔部分の内面とを接触
させる代わりに、液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔
に、外側から注出口栓を押しつけて、その注出口栓のフ
ランジ部の下面と液体用紙容器の注出口栓装着孔部分の
外面とを接触させて、以下、上記と同様にして超音波シ
ールすることもできるものである。上記において、超音
波シールの条件としては、例えば、超音波ホーンの振動
数、30kHz程度、先端振幅、50〜60μm、シー
ル圧、3〜4kg/cm2、シール時間、0.3〜1.
0秒位が好ましいものである。なお、本発明において
は、注出口栓の注出筒部の外周にネジ部等を介してキャ
ップ等の蓋部を螺着した状態で超音波シールすることが
できるものである。
【0030】しかして、本発明においては、上記のよう
に製造した本発明にかかる注出口栓付き液体用紙容器の
上方部分の開口部から内容物を充填し、次いで、その開
口部にあたる上方部分のトップ部を構成する貼着部を常
法に従って折り込み加工し、しかる後、その重合部分を
ヒートシールして、例えば、屋根型シール部からなるト
ップ部を形成して、本発明にかかる注出口栓付き液体用
紙容器を使用した充填包装製品を製造することができる
ものである。
【0031】上記の充填包装製品は、強度を有し、か
つ、耐熱性等に優れ、更に、酸素ガス、水蒸気等に対す
るバリア性に優れ、例えば、牛乳、乳酸菌飲料、液体ス
ープ、果汁飲料、麦茶、緑茶、ウーロン茶、酒類、その
他等の種道の液体飲料を充填包装する充填包装適性を有
し、その保存、貯蔵性等に優れ、かつ、環境対応に適う
極めて良好な包装体製品である。
【0032】上記の本発明について実施例を挙げて更に
具体的に説明する。 実施例1 (1).支持体として、坪料340g/m2の紙を使用
し、その紙の片面に低密度ポリエチレン樹脂[密度、
0.923g/cc、メルトインデックス(MI)=
3.7、融点=111℃]を押出ラミネートして厚さ2
0μmの低密度ポリエチレン樹脂層を形成した。次に、
上記の紙の他方の面に、コロナ処理を施し、次いで、該
コロナ処理面に、ナイロンMXD6樹脂[商品名、三菱
瓦斯化学株式会社製、密度、1.22g/cc、メルト
インデックス(MI)=7、融点=243℃]と、無水
マレイン酸変性の接着性ポリオレフィン樹脂[密度、
0.91g/cc、メルトインデックス(MI)=9.
5]と、低密度ポリエチレン樹脂[密度、0.923g/
cc、メルトインデックス(MI)=3.7、融点=1
11℃]との3種類の樹脂を使用し、これらをフィード
ブロック型多層Tダイ共押し出し機を用いて、共押し出
ししながら、溶融共押出積層して、下記の層構成からな
る本発明にかかる積層材を製造した。厚さ20μmの低
密度ポリエチレン樹脂層/坪料340g/m2の紙/厚
さ20μmの低密度ポリエチレン樹脂層/厚さ5μmの
無水マレイン酸変性の接着性ポリオレフィン樹脂層/厚
さ10μmのナイロンMXD6樹脂層/厚さ5μmの無
水マレイン酸変性の接着性ポリオレフィン樹脂層/厚さ
20μmの低密度ポリエチレン樹脂層 次に、上記で製造した積層材を使用して、所定の方法に
てブランク板を打ち抜き加工し、更に、その頂部に注出
口栓装着孔を打ち抜き加工して、液体用紙容器形成用ブ
ランク板を製造した。 (2).他方、ナイロンMXD6樹脂[商品名、三菱瓦
斯化学株式会社製、密度、1.22g/cc、メルトイ
ンデックス(MI)=7、融点=243℃]と、低密度
ポリエチレン樹脂[密度、0.923g/cc、メルト
インデックス(MI)=3.7、融点=111℃]との
2種類の樹脂を使用し、これらを多層インフレーション
共押出成形機を用いて共押し出しして、下記の層構成か
らなるナイロンMXD6樹脂を含むバリア性フィルムか
らなるバリア性素材を製造した。厚さ29μmの低密度
ポリエチレン樹脂層/厚さ6μmのナイロンMXD6樹
脂層/厚さ29μmの低密度ポリエチレン樹脂層 次に、上記のバリア性素材を丸型に打ち抜き加工してメ
ンブレンを製造した。しかる後、上記で製造したメンブ
レンを射出成形用金型の一方の金型内にインサートし、
次いで、雄型および雌型の料金型を閉じた後、ポリエチ
レン樹脂からなる射出成形溶樹脂を射出し、インサート
成形して、注出口栓を構成する台座の内容物と接する側
の内面壁部に上記のメンブレンを成形、固着して、本発
明にかかる注出口栓を製造した。 (3).次に、上記の(1)で製造した液体用紙容器成
形用ブランク板を使用し、所定の製函工程により、ま
ず、底部を製函し、次いで、その頂部の注出口栓装着孔
に、上記の(2)で製造した注出口栓を内側から挿入
し、その注出口栓のフランジ部の面と液体用紙容器の注
出口線装着孔部分の内面とを接触させ、次いで、その注
出口栓のフランジ部を含む下面全体をアンビル等で支持
し、他方、外側から上記の注出口栓のフランジ部の面と
液体用紙容器の注出口栓装着孔部分の内面との接触部分
を超音波ホーンを押しつけ、しかる後、その超音波ホー
ンより、超音波シールの条件として、超音波ホーンの振
動数、30kHz程度、先端振幅、60μm、シール
圧、4kg/cm2、シール時間、0.5秒にて、超音
波振動を加えることにより、注出口栓のフランジ部の面
と液体用紙容器の注出口栓装着孔部分の内面とが接触し
ている部分の樹脂層等を加熱溶融させ、その両者を溶融
接着させることにより超音波シールして、液体用紙容器
の頂部の注出口栓装着孔に注出口栓を装着して、有底容
器、70mm×70mm・高さ180mmの大きさのゲ
ーベルトップ型の液体用紙容器を製造した。なお、ポリ
プロピレン樹脂を使用し、別にキャップを製造し、しか
る後、これを注出口栓の注出筒部の外周にネジ部等を介
して螺着した状態で超音波シールした。次に、上記の液
体用紙容器を使用し、所定の充填包装機により、牛乳、
オレンジジュース等の液体食品を充填包装して、充填包
装製品を製造した。上記の充填包装製品は、強度を有
し、かつ、耐熱性等に優れ、更に、酸素ガス、水蒸気等
に対するバリア性に優れ、その保存、貯蔵性等に優れ、
かつ、使用後は、環境対応に適う極めて良好な包装体製
品であった。
【0033】実施例2 (1).支持体として坪料340g/m2の紙を使用
し、該紙の片面に低密度ポリエチレン樹脂[密度、0.
923g/cc、メルトインデックス(MI)=3.
7、融点=111℃]を押し出しラミネートして、厚さ
20μmの低密度ポリエチレン樹脂層を形成した。次
に、上記の紙の他方の面に、コロナ処理を施し、次い
で、該コロナ処理面に、エチレン−ビニルアルコール共
重合体[エチレン含量32モル%、密度=1.19、メ
ルトインデックス(MI)=1.3]と、無水マレイン
酸変性の接着性ポリオレフィン樹脂[密度、0.91g
/cc、メルトインデックス(MI)=9.5]と、低
密度ポリエチレン樹脂[密度、0.923g/cc、メ
ルトインデックス(MI)=3.7、融点=111℃]
との3種類の樹脂を使用し、これらをフィードブロック
型多層Tダイ共押し出し機を用いて、共押し出ししなが
ら、溶融共押出積層して、下記の層構成からなる本発明
にかかる積層材を製造した。厚さ20μmの低密度ポリ
エチレン樹脂層/坪料340g/m2の紙/厚さ20μ
mの低密度ポリエチレン樹脂層/厚さ5μmの無水マレ
イン酸変性の接着性ポリオレフィン樹脂層/厚さ10μ
mのエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層/厚さ
5μmの無水マレイン酸変性の接着性ポリオレフィン樹
脂層/厚さ20μmの低密度ポリエチレン樹脂層 次に、上記で製造した積層材を使用して、所定の方法に
てブランク板を打ち抜き加工し、更に、その頂部に注出
口栓装着孔を打ち抜き加工して、液体用紙容器形成用ブ
ランク板を製造した。 (2).他方、ナイロンMXD6樹脂[商品名、三菱瓦
斯化学株式会社製、密度、1.22g/cc、メルトイ
ンデックス(MI)=7、融点=243℃]と、無水マ
レイン酸変性の接着性ポリオレフィン樹脂[密度、0.
91g/cc、メルトインデックス(MI)=9.5]
と、低密度ポリエチレン樹脂[密度、0.923g/c
c、メルトインデックス(MI)=3.7、融点=11
1℃]との3種類の樹脂を使用し、これらをフィードブ
ロック型多層Tダイ共押し出し機を用いて共押し出しし
て、下記の層構成からなるナイロンMXD6樹脂を含む
バリア性フィルムからなるバリア性素材を製造した。厚
さ29μmの低密度ポリエチレン樹脂層/厚さ3μmの
無水マレイン酸変性の接着性ポリオレフィン樹脂層/厚
さ7μmのナイロンMXD6樹脂層/厚さ3μmの無水
マレイン酸変性の接着性ポリオレフィン樹脂層/厚さ2
9μmの低密度ポリエチレン樹脂層 次に、上記のバリア性素材を丸型に打ち抜き加工してメ
ンブレンを製造した。しかる後、上記で製造したメンブ
レンを射出成形用金型の一方の金型内にインサートし、
次いで、雄型および雌型の両金型を閉じた後、ポリエチ
レン樹脂からなる射出成形用樹脂を射出し、インサート
成形して、注出口栓を構成する台座の内容物と接する側
の内面壁部に上記のメンブレンを成形、固着して、本発
明にかかる注出口栓を製造した。 (3).次に、上記の(1)で製造した液体用紙容器形
成用ブランク板を使用し、所定の製函工程により、ま
ず、底部を製函し、次いで、その頂部の注出口栓装着孔
に、上記の(2)で製造した注出口栓を内側から挿入
し、その注出口栓のフランジ部の面と液体用紙容器の注
出口栓装着孔部分の内面とを接触させ、次いで、その注
出口栓のフランジ部を含む下面全体をアンビル等で支持
し、他方、外側から上記の注出口栓のフランジ部の面と
液体用紙容器の注出口栓装着孔部分の内面との接触部分
を超音波ホーンを押しつけ、しかる後、その超音波ホー
ンより、超音波シールの条件として、超音波ホーンの振
動数、30kHz程度、先端振幅、60μm、シール
圧、4kg/cm2、シール時間、0.5秒にて、超音
波振動を加えることにより、注出口栓のフランジ部の面
と液体用紙容器の注出口栓装着孔部分の内面とが接触し
ている部分の樹脂層等を加熱溶融させ、その両者を溶融
接着させることにより超音波シールして、液体用紙容器
の頂部の注出口栓装着孔に注出口栓を装着して、有底容
器、70mm×70mm・高さ180mmの大きさのゲ
ーベルトップ型の液体用紙容器を製造した。なお、ポリ
プロピレン樹脂を使用し、別にキャップを製造し、しか
る後、これを注出口栓の注出筒部の外周にネジ部等を介
して螺着した状態で超音波シールした。次に、上記の液
体用紙容器を使用し、所定の充填包装機により、牛乳、
オレンジジュース等の液体食品を充填包装して、充填包
装製品を製造した。上記の充填包装製品は、強度を有
し、かつ、耐熱性等に優れ、更に、酸素ガス、水蒸気等
に対するバリア性に優れ、その保存、貯蔵性等に優れ、
かつ、使用後は、環境対応に適う極めて良好な包装体製
品であった。
【0034】実施例3 支持体として、坪料340g/m2の紙を使用し、その
紙の片面に低密度ポリエチレン樹脂[密度、0.923
g/cc、メルトインデックス(MI)=3.7、融点
=111℃]を押し出しラミネートして厚さ20μmの
低密度ポリエチレン樹脂層を形成した。次に、上記の紙
の他方の面に、コロナ処理を施し、次いで、該コロナ処
理面に、ナイロンMXD6樹脂[商品名、三菱瓦斯化学
株式会社製、密度、1.22g/cc、メルトインデッ
クス(MI)=7、融点=243℃]85重量部と6ナ
イロン樹脂15重量部とからなるナイロン樹脂混合物
と、無水マレイン酸変性の接着性ポリオレフィン樹脂
[密度、0.91g/cc、メルトインデックス(M
I)=9.5]と、低密度ポリエチレン樹脂[密度、0.
923g/cc、メルトインデックス(MI)=3.
7、融点=111℃]との3種類の樹脂を使用し、これ
らをフィードブロック型多層Tダイ共押し出し機を用い
て、共押し出ししながら、溶融共押出積層して、下記の
層構成からなる本発明にかかる積層材を製造した。厚さ
20μmの低密度ポリエチレン樹脂層/坪料340g/
2の紙/厚さ20μmの低密度ポリエチレン樹脂層/
厚さ5μmの無水マレイン酸変性の接着性ポリオレフィ
ン樹脂層/厚さ10μmのナイロンMXD6樹脂と6ナ
イロン樹脂との混合樹脂層/厚さ5μmの無水マレイン
酸変性の接着性ポリオレフィン樹脂層/厚さ20μmび
低密度ポリエチレン樹脂層 次に、上記で製造した積層材を使用して、所定の方法に
てブランク板を打ち抜き加工し、更に、その頂部に注出
口栓装着孔を打ち抜き加工して、液体用紙容器形成用ブ
ランク板を製造した。 (2).他方、ナイロンMXD6樹脂[商品名、三菱瓦
斯化学株式会社製、密度、1.22g/cc、メルトイ
ンデックス(MI)=7、融点=243℃]85重量部
と6ナイロン樹脂15重量部とからなるナイロン樹脂混
合物と、低密度ポリエチレン樹脂[密度、0.923g
/cc、メルトインデックス(MI)=3.7、融点=
111℃]との2種類の樹脂を使用し、これらを多層イ
ンフレーション共押出機を用いて、共押し出しして、下
記の層構成からなるナイロンMXD6樹脂を含むバリア
性フィルムからなるバリア性素材を製造した。厚さ29
μmの低密度ポリエチレン樹脂層/厚さ7μmのナイロ
ンMXD6樹脂と6ナイロン樹脂との混合樹脂層/厚さ
29μmの低密度ポリエチレン樹脂層 次に、上記のバリア性素材を丸型に打ち抜き加工してメ
ンブレンを製造した。しかる後、上記で製造したメンブ
レンを射出成形用金型の一方の金型内にインサートし、
次いで、雄型および雌型の両金型を閉じた後、ポリエチ
レン樹脂からなる射出成形用樹脂を射出し、インサート
成形して、注出口栓を構成する台座の内容物と接する側
の内面壁部に上記のメンブレンを成形、固着して、本発
明にかかる注出口栓を製造した。 (3).次に、上記の(1)で製造した液体用紙容器形
成用ブランク板を使用し、所定の製函工程により、ま
ず、底部を製函し、次いで、その頂部の注出口栓装着孔
に、上記の(2)で製造した注出口栓を内側から挿入
し、その注出口栓のフランジ部の面と液体用紙容器の注
出口栓装着孔部分の内面とを接触させ、次いで、その注
出口栓のフランジ部を含む下面全体をアンビル等で支持
し、他方、外側から上記の注出口栓のフランジ部の面と
液体用紙容器の注出口栓装着孔部分の内面との接触部分
を超音波ホーンを押しつけ、しかる後、その超音波ホー
ンより、超音波シールの条件として、超音波ホーンの振
動数、30kHz程度、先端振幅、60μm、シール
圧、4kg/cm2、シール時間、0.5秒にて、超音
波振動を加えることにより、注出口栓のフランジ部の面
と液体用紙容器の注出口栓装着孔部分の内面とが接触し
ている部分の樹脂層等を加熱溶融させ、その両者を溶融
接着させることにより超音波シールして、液体用紙容器
の頂部の注出口栓装着孔に注出口栓を装着して、有底容
器、70mm×70mm・高さ180mmの大きさのゲ
ーベルトップ型の液体用紙容器を製造した。なお、ポリ
プロピレン樹脂を使用し、別にキャップを製造し、しか
る後、これを注出口栓の注出筒部の外周にネジ部等を介
して螺着した状態で超音波シールした。次に、上記の液
体用紙容器を使用し、所定の充填包装機により、牛乳、
オレンジジュース、酒等の液体食品を充填包装して、充
填包装製品を製造した。上記の充填包装製品は、強度を
有し、かつ、耐熱性等に優れ、更に、酸素ガス、水蒸気
等に対するバリア性に優れ、その保存、貯蔵性等に優
れ、かつ、使用後は、環境対応に適う極めて良好な包装
体製品であった。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、液体用紙容器に装着される注出口栓について、その
内面に貼着されるバリア性素材として、少なくとも、ポ
リオレフィン系樹脂層、ナイロンMXD6樹脂層、およ
び、ポリオレフィン系樹脂層の3層を含む共押出フィル
ムからなるバリア性素材を使用し、更に、上記の注出口
栓を射出成形して製造する際に、その金型内に、上記の
バリア性素材をインサートしてインサート成形により、
その注出口栓を構成する台座の内容物と接する側の内面
壁部に、上記のナイロンMXD6樹脂を含む共押出フィ
ルムからなるバリア性素材をインサート成形し、固着
し、次いで、液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔に、
上記のバリア性素材を固着した注出口栓のフランジ部を
介して超音波溶着により装着して注出口栓付き液体用紙
容器を製造して、液体用紙容器に装着されている注出口
栓の部分において酸素ガス等の透過を阻止するガスバリ
ア性等に優れ、かつ、使用後の廃棄処理適性等にも優
れ、更に、液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔に、フ
ランジ部を介して超音波溶着により極めて良好に装着す
ることができ、これにより、強度を有し、かつ、耐熱性
等に優れ、更に、酸素ガス、水蒸気等に対するバリア性
に優れ、その保存、貯蔵性等に優れ、かつ、その使用後
は、環境対応に適う極めて良好な包装体製品を製造し得
ることができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる注出口栓を装着した注出口栓付
き液体用紙容器についてその概略の構成を示す概略的斜
視図である。
【図2】図1に示す注出口栓を装着した注出口栓付き液
体用紙容器において注出口栓の部分についてその概略の
構成を示す概略的断面図である。
【図3】図2に示す注出口栓の内面に固着されるバリア
性フィルムからなるバリア性素材についてその概略の層
構成を示す概略的断面図である。
【符号の説明】
A 注出口栓付き液体用紙容器 B 液体用紙容器 C 注出口栓 1 注出口栓装着孔 2 フランジ部 3 台座 4 注出筒部 5 環状のスコア部 6 把手 7 密閉板部 8 内面壁部 9 ナイロンMXD6樹脂を含むバリア性フィルム 10 バリア性素材 11 蓋部 12 ネジ部 21 第1のポリオレフィン系樹脂層 21a 第2のポリオレフィン系樹脂層 22 ナイロンMXD6樹脂層 23 共押出フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野崎 達也 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 土屋 博隆 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 椎名 徳之 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 池田 聡 奈良県北葛城郡広陵町大字寺戸53番地 三 笠産業株式会社内 Fターム(参考) 3E084 AA05 AA12 AA34 AB01 BA03 CA01 CB01 CB03 CB04 CC03 CC08 DA01 DB12 DC03 EA01 EB01 EB02 EB04 EC03 EC09 FA09 FB02 FD13 GA01 GB01 HA01 HB01 HC03 HD01 KA14 KA15 KB01 LA03 LA07 LA17 LB02 LD01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔
    に、注出口栓のフランジ部を介して超音波溶着により装
    着される注出口栓であって、該注出口栓が、その外周縁
    部に液体用紙容器の頂部の注出口栓装着孔に超音波溶着
    により装着されるフランジ部を延設する台座からなり、
    更に、該台座は、その内周上部に立設する注出筒部を有
    し、かつ、該台座の内周横方向に環状のスコア部を引き
    裂いて開口する把手付き密閉板部を有し、更にまた、少
    なくとも、上記の注出口栓を構成する台座の内容物と接
    する側の内面壁部に、ナイロンMXD6樹脂を含むバリ
    ア性フィルムからなるバリア性素材がインサート形成さ
    れ、固着されていることを特徴とする注出口栓。
  2. 【請求項2】 バリア性フィルムが、第1のポリオレフ
    ィン系樹脂層、ナイロンMXD6樹脂層、および、第2
    のポリオレフィン系樹脂層の2種3層共押出フィルムか
    らなることを特徴とする上記の請求項1に記載する注出
    口栓。
  3. 【請求項3】 バリア性フィルムが、第1のポリオレフ
    ィン系樹脂層、第1の接着性樹脂層、ナイロンMXD6
    樹脂層、第2の接着性樹脂層、および、第2のポリオレ
    フィン系樹脂層の3種5層共押出フィルムからなること
    を特徴とする上記の請求項1に記載する注出口栓。
  4. 【請求項4】 バリア性フィルムを構成する第1のポリ
    オレフィン系樹脂層と第2のポリオレフィン系樹脂層と
    が、厚さ5〜50μmからなることを特徴とする上記の
    請求項1〜3に記載する注出口栓。
  5. 【請求項5】 バリア性フィルムを構成する第1のポリ
    オレフィン系樹脂層と第2のポリオレフィン系樹脂層と
    が、厚さ20〜40μmからなることを特徴とする上記
    の請求項1〜4に記載する注出口栓。
  6. 【請求項6】 バリア性フィルムを構成する第1のポリ
    オレフィン系樹脂層と第2のポリオレフィン系樹脂層と
    が、その膜厚を同等とすることを特徴とする上記の請求
    項1〜5に記載する注出口栓。
  7. 【請求項7】 バリア性フィルムを構成する第1のポリ
    オレフィン系樹脂層と第2のポリオレフィン系樹脂層と
    が、その膜厚差を、少なくとも、25μm以内で構成す
    ることを特徴とする上記の請求項1〜6に記載する注出
    口栓。
  8. 【請求項8】 バリア性フィルムを構成する第1のポリ
    オレフィン系樹脂層と第2のポリオレフィン系樹脂層と
    が、その膜厚差を、少なくとも、20μm以内で構成す
    ることを特徴とする上記の請求項1〜7に記載する注出
    口栓。
  9. 【請求項9】 バリア性フィルムを構成する第1のポリ
    オレフィン系樹脂層と第2のポリオレフィン系樹脂層と
    が、その膜厚差を、少なくとも、10μm以内で構成す
    ることを特徴とする上記の請求項1〜8に記載する注出
    口栓。
  10. 【請求項10】 バリア性フィルムを構成するナイロン
    MXD6樹脂層が、厚さ1〜50μmからなることを特
    徴とする上記の請求項1〜9に記載する注出口栓。
  11. 【請求項11】 バリア性フィルムを構成するナイロン
    MXD6樹脂層が、厚さ3〜20μmからなることを特
    徴とする上記の請求項1〜10に記載する注出口栓。
  12. 【請求項12】 注出筒部の外周にネジ部を有し、蓋部
    が螺着していることを特徴とする上記の請求項1〜11
    に記載する注出口栓。
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