JP3697770B2 - 回線分離装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、短絡した感知器回線を切り離すことによって、監視システム全体のシステムダウンを回避する回線分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来の回線分離装置を示す内部回路ブロック図、図4および図5はそれぞれ従来の回線分離装置を説明するための監視システムの配線系統図である。
【0003】
図4および図5において、1は監視装置に相当する火災受信機、2は火災受信機から伸びる電源兼信号用の感知器回線、31,…は火災やガス漏れなどの所定物理事象を感知する感知器、41,…は回線分離装置に相当するアイソレータである。
【0004】
火災受信機1は、感知器回線2を介して感知器31,…およびアイソレータ41,…に対し順次サイクリックにポーリング信号を出力し、感知器31,…およびアイソレータ41,…から返信信号を順次返信せしめ、感知器31,…およびアイソレータ41,…の状態を監視し把握する。感知器31,…は、それぞれ自己の周囲の火災有無を常時監視しており、火災受信機1から自己の固有アドレスと一致するポーリング信号を以てアクセスされたときに、監視結果としての火災有無状態を感知器回線2を介して火災受信機1に返信する。
【0005】
アイソレータ41,…は、通常時にあっては火災受信機1からのポーリング信号を自己の入力側から自己の出力側に通過させるものの、感知器回線短絡が発生すると自己の入力側と自己の出力側との間を遮断することによって、感知器回線短絡による悪影響が監視システム全体に波及しないようにするとともに、火災受信機1から自己の固有アドレスと一致するポーリング信号を以てアクセスされたときに、監視結果としての自己の入力側と自己の出力側との間の遮断有無状態を感知器回線2を介して火災受信機1に返信する。また、アイソレータ41,…は、火災受信機1から自己の固有アドレスと一致するポーリング信号を以てアクセスされ、このポーリング信号に制御命令が含まれていれば、この制御命令に応じて自己の入力側と自己の出力側との間を遮断したり遮断を解除したりすることができるようにされている。
【0006】
図4に示す監視システムあっては、火災受信機1からは感知器回線2が伸びており、この感知器回線2に複数のアイソレータ41,…44 のそれぞれの入力側が接続されている。また、アイソレータ41 の出力側には分岐された感知器回線51 が、アイソレータ42 の出力側には分岐された感知器回線52 が、アイソレータ43 の出力側には分岐された感知器回線53 が、アイソレータ44 の出力側には分岐された感知器回線54 が、それぞれ接続されている。更に、分岐された感知器回線51 には感知器31,…34 と終端抵抗器61 とが、分岐された感知器回線52 には感知器35,…38 と終端抵抗器62 とが、分岐された感知器回線53 には感知器39,…312と終端抵抗器63 とが、分岐された感知器回線54 には感知器313, …316と終端抵抗器64 とが、それぞれ接続されている。
【0007】
図5に示す監視システムあっては、火災受信機1からは感知器回線2が伸びており、この感知器回線2にはアイソレータ41 の入力側が接続され、このアイソレータ41 の出力側には感知器回線71 が接続され、この感知器回線71 には感知器31,…33,とアイソレータ42 の入力側とが接続され、このアイソレータ42 の出力側には感知器回線72 が接続され、この感知器回線72 には感知器34,…36,とアイソレータ43 の入力側とが接続されというように、順次送り配線を以て接続されている。
【0008】
ところで図3に示すように、アイソレータ4は、第1端子(入力端子)L1,1 と第2端子(出力端子)L2,2 とを備える。また、アイソレータ4は、内部に、整流回路に相当するダイオードブリッジD1 と、ダイオードDa と、返信回路部A1 と、短絡検出回路部A2 と、電源回路部A3 と、受信回路部A4 と、制御回路部Bと、電解コンデンサEと、スイッチ回路F1,2 と、分離手段に相当する2巻線ラッチングリレーGとを備える。
【0009】
ダイオードブリッジD1 は、第1端子L1,1 間に印加されるポーリング信号の電圧を整流して出力する。返信回路部A1 は、例えば、抵抗(図示せず)とスイッチングトランジスタ(図示せず)との直列回路から構成され、制御回路部Bの出力ポートRET から出力される返信制御信号に基づいてスイッチングトランジスタをオン・オフさせ、ダイオードブリッジD1 の出力する整流された電圧を前記抵抗に印加したりしなかったりを高速で行わせしめ、感知器回線2に流れる消費電流の多少を以て、電流返信のデジタル信号を火災受信機1に返信するようにされている。
【0010】
短絡検出回路部A2 は、ダイオードブリッジD1 の出力する電圧が所定電圧値以下である状態を所定時間以上継続すると、感知器回線2に短絡が発生したものと判断し、制御回路部Bの入力ポートP0RT1 に短絡を検出した旨の信号を出力する。電源回路部A3 は、ダイオードブリッジD1 から出力されるリップルのある整流電圧を平滑化するとともに定電圧化して、制御回路部Bに給電する。受信回路部A4 は、第1端子L1,1 間に印加されるポーリング信号を、予め定められた規約に基づいた信号に変換して制御回路部Bの入力ポートSIG に入力する。
【0011】
制御回路部Bは、マイコンを含んで構成されるものであり、アナログ回路の電源入力部VADCと、デジタル回路の電源入力部VDD と、入力ポートSIG,PORT1 と、出力ポートRET,PORT2,PORT3 と、アースGND とを備える。制御回路部Bは、入力ポートSIG に入力される信号に基づいて、火災受信機1から自己に対する命令を認識する。また、制御回路部Bは、短絡検出回路部A2 から入力ポートPORT1 に短絡を検出した旨の信号が入力すると、出力ポートPORT3 からスイッチ回路F2 をオンするパルス信号を出力する。更に、制御回路部Bは、入力ポートSIG に入力される信号が、自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除する旨の制御命令信号であれば出力ポートPORT2 からスイッチ回路F1 をオンするパルス信号を出力し、自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を遮断する旨の制御命令信号であれば出力ポートPORT3 からスイッチ回路F2 をオンするパルス信号を出力するようにされている。
【0012】
電解コンデンサEは、電源回路部A3 の出力する電圧を平滑化して電荷を蓄えるもので、第1端子L1,1 間に印加されるポーリング信号が無くなっても暫くの間は通常通りの電源供給ができるようにされている。
【0013】
2巻線ラッチングリレーGは、端子G1,…G10を備えている。端子G1,5 間にはリセット巻線Gr が接続され、端子G6,10間にはセット巻線Gs が接続されている。また、端子G3 と端子G8 とには、独立した切換切片がそれぞれ設けられている。そして、2巻線ラッチングリレーGは、リセット巻線Gr が励磁されると、端子G2,3 間および端子G7,8 間をそれぞれオンするとともに端子G3,4 間および端子G8,9 間をそれぞれオフし、セット巻線Gs が励磁されると、端子G2,3 間および端子G7,8 間をそれぞれオフするとともに端子G3,4 間および端子G8,9 間をそれぞれオンする。
【0014】
アイソレータ4の内部回路は次のように接続されている。すなわち、第1端子L1 は、ダイオードブリッジD1 の一方の入力部と、2巻線ラッチングリレーGの端子G3 とに接続する。第1端子C1 は、ダイオードブリッジD1 の他方の入力部と、2巻線ラッチングリレーGの端子G8 と、ダイオードDa のアノードとに接続している。ダイオードDa のカソードは受信回路部A4 の他端に接続している。第2端子L2 は2巻線ラッチングリレーGの端子G4 に、第2端子C2 は2巻線ラッチングリレーGの端子G9 にそれぞれ接続している。
【0015】
ダイオードブリッジD1 のプラス出力部は、返信回路部A1 と短絡検出回路部A2 と電源回路部A3 との、それぞれのプラス電源入力部に接続している。ダイオードブリッジD1 のマイナス出力部はアースしている。また、返信回路部A1 と短絡検出回路部A2 と電源回路部A3 との、それぞれのマイナス電源入力部はアースしている。電源回路部A3 のプラス出力部は、受信回路部A4 の一端と、制御回路部Bのアナログ回路の電源入力部VADCと、制御回路部Bのデジタル回路の電源入力部VDD と、電解コンデンサEの一端と、2巻線ラッチングリレーGの端子G1,6 とにそれぞれ接続している。制御回路部Bのマイナス電源入力部GND と電解コンデンサEの他端とはそれぞれアースしている。2巻線ラッチングリレーGの端子G5 は、スイッチ回路F2 を介してアースしている。2巻線ラッチングリレーGの端子G10は、スイッチ回路F1 を介してアースしている。
【0016】
図4に示すような配線系統図の監視システムにあっては、火災受信機1の電源を投入すると、火災受信機1から感知器回線2に制御信号を含んだポーリング信号が出力され、それぞれのアイソレータ41,…44 に電力が供給され、それぞれのアイソレータ41,…44 の出力ポートPORT2 からスイッチ回路F1 をオンするパルス信号が出力され、それぞれのアイソレータ41,…44 は自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除することになり、火災受信機1からのポーリング信号がそれぞれの感知器31,…316に伝達され、それぞれの感知器31,…316は自己の周囲の火災有無状態を感知器回線2を介して火災受信機1に返信し、それぞれのアイソレータ41,…44 は自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断有無状態を感知器回線2を介して火災受信機1に返信する。
【0017】
ここで、例えば、分岐された感知器回線54 に短絡が生じると、この短絡の影響が波及して感知器回線54 はもちろん感知器回線2および分岐された感知器回線51,…53 においてもポーリング信号の電圧は無くなる。そこで、それぞれのアイソレータ41,…44 の短絡検出回路部A2 は、回線短絡を検出し、回線短絡を検出した旨の信号を制御回路部Bの入力ポートPORT1 に入力する。すると、制御回路部Bはスイッチ回路F2 をオンするパルス信号を出力ポートPORT3 から出力する。すると、スイッチ回路F2 は2巻線ラッチングリレーGの端子G5 を一瞬間アースしてリセット巻線Gr を励磁するので、2巻線ラッチングリレーGのそれぞれの切換切片は反転し、それぞれのアイソレータ41,…44 は自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を遮断する。
【0018】
すると、感知器回線2のポーリング信号の電圧は復帰することができ、それぞれのアイソレータ41,…44 は、自己の固有アドレスのポーリング信号が受信回路部A4 にて受信されると、返信回路部A1 から火災受信機1に対し感知器回線2を介して、自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を現在遮断している状態である旨を返信する。そこで、火災受信機1は、それぞれのアイソレータ41,…44 が自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を現在遮断している状態であることを認識する。
【0019】
その上で火災受信機1は、ポーリング信号に制御命令を含めることによって、アイソレータ41,…44 の順に、順次自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除する。すると、アイソレータ44 の自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除した時点で、感知器回線2および分岐された感知器回線51,…54 のポーリング信号の電圧は無くなり、前述と同様にそれぞれのアイソレータ41,…44 は自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を遮断するので再び感知器回線2のポーリング信号の電圧は復帰する。
【0020】
そこで、火災受信機1は、アイソレータ44 を介して分岐されている感知器回線54 で回線短絡が発生していることを認識し、ポーリング信号に制御命令を含めることによって、アイソレータ44 を除いた他のアイソレータ41,…43 について自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除する。従って、図4に示すような配線系統図の監視システムにあっては、たとえ感知器回線54 で回線短絡を生じたにしてもシステム全体のシステムダウンには至らずに、感知器回線54 のみのダウンで済ませることができる。
【0021】
次に、図5に示すような配線系統図の監視システムについて説明する。図5に示すような配線系統図の監視システムにあっては、火災受信機1の電源を投入すると、先ず、火災受信機1から感知器回線2にポーリング信号が出力され、アイソレータ41 に電力が供給され、アイソレータ41 は制御信号を含んだポーリング信号に基づいて出力ポートPORT2 からスイッチ回路F1 をオンするパルス信号を出力し、自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除する。すると次に、火災受信機1からのポーリング信号は感知器31,…33 とアイソレータ42 とにまで伝達されるようになり、アイソレータ42 に電力が供給され、アイソレータ42 は制御信号を含んだポーリング信号に基づいて出力ポートPORT2 からスイッチ回路F1 をオンするパルス信号を出力し、自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除する。すると更に、火災受信機1からのポーリング信号は感知器34,…36 とアイソレータ43 とにまで伝達されるようになり、アイソレータ43 に電力が供給され、アイソレータ43 は制御信号を含んだポーリング信号に基づいて出力ポートPORT2 からスイッチ回路F1 をオンするパルス信号を出力し、自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除すると言うように、火災受信機1からのポーリング信号の達する範囲が順次拡大して行き、システム全体にポーリング信号が行き渡るようになる。
【0022】
そして、それぞれの感知器31,…は自己の周囲の火災有無状態を、それぞれのアイソレータ41,…は自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断有無状態を、感知器回線2と感知器回線71,2,…を介して火災受信機1に返信する。
【0023】
ここで、例えば、感知器回線72 に回線短絡が生じると、この短絡の影響が波及して感知器回線72 はもちろん感知器回線2および感知器回線71,3,4,…においてもポーリング信号の電圧は無くなる。そこで、それぞれのアイソレータ41,…の短絡検出回路部A2 は、回線短絡を検出し、回線短絡を検出した旨の信号を制御回路部Bの入力ポートPORT1 に入力する。すると、制御回路部Bはスイッチ回路F2 をオンするパルス信号を出力ポートPORT3 から出力する。そして、スイッチ回路F2 が2巻線ラッチングリレーGの端子G5 を一瞬間アースしてリセット巻線Gr を励磁するので、2巻線ラッチングリレーGのそれぞれの切換切片は反転し、それぞれのアイソレータ41,…44 は自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を遮断する。
【0024】
すると、感知器回線2のポーリング信号の電圧は復帰することができ、アイソレータ41 は、自己の固有アドレスのポーリング信号が受信回路部A4 にて受信されると、返信回路部A1 から火災受信機1に対し感知器回線2を介して、自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を現在遮断している状態である旨を返信する。そこで、火災受信機1は、アイソレータ41 が自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を現在遮断している状態であることを認識して、ポーリング信号に制御命令を含めることによってアイソレータ41 の自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除する。
【0025】
すると、感知器回線71 のポーリング信号の電圧は復帰することができ、アイソレータ42 は、自己の固有アドレスのポーリング信号が受信回路部A4 にて受信されると、返信回路部A1 から火災受信機1に対し感知器回線71 と感知器回線2とを介して、自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を現在遮断している状態である旨を返信する。そこで、火災受信機1は、アイソレータ42 が自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を現在遮断している状態であることを認識して、ポーリング信号に制御命令を含めることによってアイソレータ42 の自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除する。
【0026】
すると、感知器回線72 は回線短絡を生じているので、アイソレータ42 の自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除した時点で、感知器回線2および感知器回線71 のポーリング信号の電圧は無くなり、前述と同様にそれぞれのアイソレータ41,2 は自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を遮断するので再び感知器回線2のポーリング信号の電圧は復帰する。
【0027】
そこで、火災受信機1は、アイソレータ42 の出力側に接続されている感知器回線72 で回線短絡を生じていることを認識し、ポーリング信号に制御命令を含めることによって、アイソレータ41 について自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除する。従って、図5に示すような配線系統図の監視システムにあっては、たとえ感知器回線72 で回線短絡を生じたにしてもシステム全体のシステムダウンに至らず、感知器回線72 以降のダウンで済ませることができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようなアイソレータにあっては、入力側と出力側との区別すなわち方向性があるので配線時に注意を要する。また、上述のようなアイソレータにあっては、方向性があるので、図5に示すような順次送り配線でループ状配線を施し、例えば感知器回線72 で回線短絡を生じた場合、感知器回線72 をアイソレータ42 とアイソレータ43 とを以て切り離し、感知器回線71 までは右回りでポーリング信号を伝達するとともに感知器回線73 までは左回りでポーリング信号を伝達するようなことはできず、伝達不能の感知器回線の区間を最小限に止めることができず、感知器回線72 以降の全ての感知器回線にわたってポーリング信号の伝達を不能にしてしまうという問題点があった。
【0029】
本発明は、上記の問題点を解決するために成されたもので、その目的とするところは、入力側と出力側との区別のない無方向性の回線分離装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題点を解決するため、監視システムの監視装置から伸びる電源兼信号用の感知器回線に適宜挿入されて感知器回線を複数に区画し、感知器回線から供給される電力を整流回路を以て整流して得る駆動電圧により、感知器回線の短絡を検出し且つ短絡している区画を分離手段にて切り離してシステムダウンを防止するとともに、感知器回線を切り離した旨の返信信号を監視装置に返信する回線分離装置において、感知器回線に対して入力側と出力側との区別を無くす無方向性手段を設け、前記無方向性手段は、前記分離手段の前方と後方とにそれぞれ設けた前記整流回路の同極同志をそれぞれ接続したものであることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る回線分離装置の一実施の形態を図1および図2に基づいて詳細に説明する。図1は回線分離装置を示す内部回路ブロック図である。図2は回線分離装置の用い方を示す説明図であり、図2(a)は回線分離装置を用いた監視システムの配線系統図、図2(b)は監視システムの信号経路の切り換え方を示す説明図表である。なお、図1および図2において、従来の技術で説明した部分と同じ箇所には同じ符号を付してあるので、同じ箇所の詳細な説明は省略する。
【0033】
図1に示すように、回線分離装置に相当するアイソレータ4が、従来のアイソレータと異なり特徴となるのは、第1端子L1,1 間のダイオードブリッジD1 のみならず、第2端子L2,2 間にも整流回路に相当するダイオードブリッジD2 を設け、且つ、従来のアイソレータのダイオードDa に代えてダイオードDb,c を設けた構成である。
【0034】
ダイオードブリッジD2のプラス出力部は、ダイオードブリッジD1 のプラス出力部に接続している。ダイオードブリッジ 1 ,2のマイナス出力部はアースしている。すなわち、ダイオードブリッジD 1 , 2 は、同極同志がそれぞれ接続されている。また、ダイオードDb のアノードは第1端子C1 に、ダイオードDc のアノードは第2端子C2 に、それぞれ接続している。更に、ダイオードDb,Dc のカソードは、受信回路部A4 の他端に接続している。
【0035】
従って、図1に示すアイソレータ4にあっては、短絡検出回路部A2 が回線短絡を検出した旨の信号を入力ポートPORT1 に入力し、制御回路部Bがスイッチ回路F2 をオンするパルス信号を出力ポートPORT3 から出力し、2巻線ラッチングリレーGのリセット巻線Gr を励磁し、端子G2,3 間および端子G7,8 間をそれぞれオンするとともに端子G3,4 間および端子G8,9 間をそれぞれオフし、自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を遮断したときであっても、第1端子L1,1 側あるいは第2端子L2,2 側のいずれかにポーリング信号が到達していれば、返信回路部A1 と短絡検出回路部A2 と電源回路部A3 と受信回路部A4 と制御回路部Bと電解コンデンサEとスイッチ回路F1,2 と2巻線ラッチングリレーGとは正常に作動できる。
【0036】
つまり、図1に示すアイソレータ4にあっては、入力側出力側の区別が無く、第1端子L1,1 側が監視装置に相当する火災受信機1側に接続されようと、第2端子L2,2 側が監視装置に相当する火災受信機1側に接続されようと、従来の技術で説明したアイソレータと同じ動作をすることができるとともに、回線短絡を生じた感知器回線の悪影響が全感知器回線に及んでシステム全体がシステムダウンしてしまうことを、ダイオードブリッジD1,2 のいずれかで阻止することができる。
【0037】
そこで、図2(a)に示すように、火災受信機1から伸びる感知器回線2を、アイソレータ41,…を用いて順次送り配線を以て複数に区画し、火災受信機1に対してループ状に配線を施す。そして、火災受信機1において、図2(b)に示すように、通常時にあっては、感知器回線スイッチSW1 と終端抵抗器接続スイッチSW2 とをオンし且つ逆回り感知器回線スイッチSW3 をオフする。
【0038】
ここで、例えば図2(a)の地点Pで回線短絡を生じたとすると、火災受信機1は、従来の技術で説明した要領で、アイソレータ4n-2 の第2端子L2,2 側の感知器回線にて回線短絡を生じたことを認識し、図2(b)に示すように、感知器回線スイッチSW1 のオンを継続するとともに逆回り感知器回線スイッチSW3 をオンし、且つ終端抵抗器接続スイッチSW2 をオフする。その後、火災受信機1は、制御命令を含むポーリング信号によって、アイソレータ4n-1 とアイソレータ4n-2 とにおいてのみ自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間を遮断し、他のアイソレータにあっては自己の第1端子L1,1 側と自己の第2端子L2,2 側との間の遮断を解除するよう制御する。
【0039】
つまり、図1に示すアイソレータ4にあっては、入力側出力側の区別が無く、第1端子L1,1 側が監視装置に相当する火災受信機1側に接続されようと、第2端子L2,2 側が監視装置に相当する火災受信機1側に接続されようと、従来の技術で説明したアイソレータと同じ動作をすることができるとともに、回線短絡を生じた感知器回線の悪影響が全感知器回線に及んでシステム全体がシステムダウンしてしまうことを、ダイオードブリッジD1,2 のいずれかで阻止することができるので、複数のアイソレータ41,…を用いて火災受信機1から伸びる感知器回線2を順次送り配線を以て複数に区画し、火災受信機1に対してループ状に配線することによって、短絡を生じた1つの区間に接続されている感知器3a,b,c のみを使用不能にするだけで済ますことができる。つまり、使用不能にする感知器を最小限に止めることができる。
【0040】
なお、上記実施の形態の回線分離装置にあっては、図2(a)に示すようなループ状配線のみならず、従来の技術で図4および図5を用いて説明したような感知器回線の区画方法でも使用できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、感知器回線に接続するときに入力側出力側の区別を考慮する必要が無く使い勝手が良く、しかも、監視装置から伸びる感知器回線を順次送り配線を以て複数に区画し、監視装置に対してループ状に配線することによって、短絡を生じた1つの区間に接続されている感知器のみを使用不能にするだけで済む、つまり、使用不能にする感知器を最小限に止めることのできる、優れる回線分離装置を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の回線分離装置を示す内部回路ブロック図である。
【図2】上記回線分離装置の用い方を示す説明図である。
【図3】従来の回線分離装置を示す内部回路ブロック図である。
【図4】従来の回線分離装置を説明するための監視システムの配線系統図である。
【図5】従来の回線分離装置を説明するための監視システムの配線系統図である。
【符号の説明】
1 監視装置
2 感知器回線
4 回線分離装置
1 整流回路(無方向性手段)
2 整流回路(無方向性手段)

Claims (1)

  1. 監視システムの監視装置から伸びる電源兼信号用の感知器回線に適宜挿入されて感知器回線を複数に区画し、感知器回線から供給される電力を整流回路を以て整流して得る駆動電圧により、感知器回線の短絡を検出し且つ短絡している区画を分離手段にて切り離してシステムダウンを防止するとともに、感知器回線を切り離した旨の返信信号を監視装置に返信する回線分離装置において、感知器回線に対して入力側と出力側との区別を無くす無方向性手段を設け、前記無方向性手段は、前記分離手段の前方と後方とにそれぞれ設けた前記整流回路の同極同志をそれぞれ接続したものであることを特徴とする回線分離装置。
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