JP3697222B2 - サイドスラスタバルブ及びサイドスラスタ装置 - Google Patents

サイドスラスタバルブ及びサイドスラスタ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体推進薬を使用する飛しょう体の運動制御を行うサイドスラスタバルブ、及び同サイドスラスタバルブを用いたサイドスラスタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
飛しょう体の運動制御を行うサイドスラスタバルブは、個々に独立したものを複数個配列したタイプのものと、2個のノズルを互いに背を向けて飛しょう体の軸線を中心として対称的に配置し、共通の弁体で開閉作動するものとの2様式に大別されるが、ここでは後者のものを例に従来のサイドスラスタバルブとして、その概要について図6に基づいて説明する。
【0003】
図6は、従来のサイドスラスタ装置におけるサイドスラスタバルブの一例を示す断面図である。
【0004】
01a、01bはノズルを示し、同ノズル01a、01bは、ハウジング02に組み込まれたノズルスカート03a、03b及び弁体04a、04b等を含めて構成され、飛しょう体の軸線を対称軸として互いに背中を向け合って対称に構成されている。
【0005】
このように背中合わせとなって対向するノズルスカート03a、03bそれぞれの内部には、弁体04a、04bが配置され、同弁体04a、04bは共通する1本のシャフト06で連結されている。
【0006】
前記シャフト06は長手方向中央位置で一方のジョイント015を介してリンク018に連結している。
同リンク018は、前記ジョイント015と対称となるもう片方のジョイント014を介してスクリュー軸013と連結し、ピン017を支点として左右に回動(揺動)可能に構成されている。
【0007】
スクリュー軸013は、ハウジング09に固定されたナット012とかみ合っており、同ナット012は歯車011に接合され、かつ、歯車011は図示省略のサーボモータ等によって回転される。
【0008】
なお、スクリュー軸013はポテンシォメータ021に結合されており、同ポテンシォメータ021によりスクリュー軸013の軸方向の移動、そしてその結果としてピン017を支点としたリンク018の回動角度が検出されるようになっている。
【0009】
以上の構成によりここに例示した従来のサイドスラスタバルブでは、図示省略のサーボモータを回転させるとナット012のかみ合いによってスクリュー軸013が回転し、同スクリュー軸013は軸方向へ移動する。
【0010】
このスクリュー軸013の軸方向への運動がリンク018を介してシャフト06に伝達され、シャフト06の両端に配置された弁体04a、04bがノズルスロート05a、05bの一方を解放し、他方を閉鎖させ、供給ポート019a、019bから供給される燃焼ガスの噴射を調整し、これにより推力を連続的または差動的に変化させるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにここに例示した従来のサイドスラスタバルブでは、対向する弁体04a、04bを1本のシャフト06で連結することによって、同弁体04a、04bに作用する流体力を打ち消しあい、サーボモータの駆動力を削減させている点でそれなりに評価出来るものである。
【0012】
また、対向する2個のノズル01a、01bに対し、1個のサーボモータで推力の左右への切り替えを可能としているので、それぞれのノズル01a、01bを独立に開閉する場合に比較してサーボモータの設置を削減化できるメリットがある。
【0013】
しかしながらノズル01a、01bの駆動力は、その全てをサーボモータを中心としてスクリュー軸013、リンク018等で構成されるアクチュエータに依存せざるを得ず、推力の切り替えに要する時間を短くし、高応答を実現しようとした場合、シャフト06、弁体04a、04b、リンク018等の慣性力が支配的になり、その結果必要なサーボモータトルクが大きくなり、装置が大型化するという問題がある。
【0014】
また、対称配列のノズル01a、01bをリンク018等で対称的に開閉することになると、ノズルスロート05a、05bの面積を独立に可変できないため、固体推進薬を使用した場合、推力が不要な時に全てのノズルを全開にして固体推進薬の燃焼圧力を下げ、燃焼速度を減らして燃費を改善させる燃焼制御ができないという問題がある。
【0015】
本発明は、このような従来のサイドスラスタバルブにおける不具合点を解消し、ノズルの開閉に要する装置、部位に必要な動力を低減させて装置の小型軽量化を図ったサイドスラスタバルブと、このような小型軽量化したサイドスラスタバルブを個々に独立させて設け、燃焼制御の幅を広げ、燃費の改善を図ったサイドスラスタ装置を提供することを課題とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した課題を解決すべくなされたもので、その第1の手段として、弁体の開度変化により燃焼ガスの噴射を変化させ、推力を調整して飛しょう体の運動制御を行うサイドスラスタバルブにおいて、前記弁体は前記燃焼ガスを一方側に受けてシリンダ内を摺動するピストンと同軸に構成され、同ピストンは、前記燃焼ガスを受ける一方側他方側に形成されたシリンダ室とオリフィスを介して連通すると共に、前記一方側と他方側の受圧面積を等しく形成し、前記シリンダ室を大気に開放制御する装置と、前記ピストンと同軸上で前記弁体を閉鎖側に賦勢するばねを設けたサイドスラスタバルブを提供するものである。
【0017】
すなわち、同第1の手段によれば、弁体と同軸に構成されたピストンの一方側に作用する燃焼ガスが、オリフィスを介して対向する他方側のシリンダ室に導入され、前記一方側と他方側の受圧面積は等しく形成されていることにより、前記一方側の燃焼ガス圧と前記シリンダ室に生じる背圧バランスがとれ、これに弁体を閉鎖側に賦勢するばね力が前記ピストンと同軸上で加えられて弁体を閉鎖し、また、前記シリンダ室を大気に開放する制御装置を作動して前記燃焼ガス圧とシリンダ室の背圧のバランスをくずして弁体を開放側に移動するものである。
従って例えば小型で簡便なアクチュエータ等のような制御装置でシリンダ室の背圧制御を行うことにより、それが増幅されて弁体を開閉することができることとなり、装置の小型軽量化を容易に達成することができる。
【0018】
また、本発明は第2の手段として、前記第1の手段におけるサイドスラスタバルブを、飛しょう体の軸線に対して対称位置に個々に独立して複数配設したサイドスラスタ装置を提供するものである。
【0019】
すなわち、同第2の手段によれば、前記第1の手段において小型軽量化されたサイドスラスタバルブは、独立のものとして飛しょう体の軸線を対称軸として対称位置に複数配置されているので、複数のサイドスラスタバルブの全てが個々に全開位置に制御可能となり、サイドスラスタバルブとしての推力不要のときには同複数のサイドスラスタバルブ全てを全開にすることにより、燃焼ガス圧力を下げ、固体推進薬の燃焼速度を下げて燃費を改善させることができるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1乃至図5に基づいて説明する。
図1は本実施の形態に係るサイドスラスタバルブの全貌を概略的に示し、同スラスタバルブが、半開状態にあるときの断面図、図2は図1のサイドスラスタバルブが全開状態の時の断面図、図3は図1のサイドスラスタバルブが全閉状態の時の断面図、図4は図1のサイドスラスタバルブをサイドスラスタ装置に組み入れ、同サイドスラスタ装置が推力が不要となった際の断面図、図5は弁体開度とノズルスロート圧力の関係を示す説明図である。
【0021】
本実施の形態において、1はノズルを示し、同ノズル1はシリンダ2、同シリンダ2の先端に形成されたノズルスカート3、及び弁体4等を主要部材として組み合わせて構成されている。
【0022】
すなわち、ノズルスカート3の上流側に弁体4があり、ノズルスロート5の部分と弁体4との隙間を通して同弁体4の側方に開けられた供給ポート6から供給される燃焼ガスが流れ、これが同ノズル1から噴射されて推力が発生する。
【0023】
弁体4の中央にはピストン14が同軸に連結されており、同ピストン14はその一方側の面に供給ポート6から供給される燃焼ガス(燃焼ガス供給圧力Ps )を受けてシリンダ2内を弁軸方向に摺動可能になっており、この摺動でノズルスロート5の流路面積を連続的に可変とすることにより、連続的に推力の大きさを制御可能に構成されている。
【0024】
同ピストン14の一方側の面に対向する他方側の面には、シリンダ室15が形成されており、後述するようにオリフィス(弁体内部オリフィス)13等の機能によりこのシリンダ室15内に生じる圧力を背圧Pv と呼ぶことにする。
【0025】
なお、弁体4のノズル1と反対側は、シリンダ2を貫通してばね8に当接しており、かつ、同ばね8はシリンダ2と一体となったばね座7によって端部を抑えられ、ばね力Fs で弁体4を閉鎖方向に賦勢している。
【0026】
ピストン14の一部には、前記したようにピストン14の一方側と他方側を連通した弁体内部オリフィス13が設けられており、供給ポート6から導入された燃焼ガスがシリンダ室15に流れ込めるようになっている。
【0027】
同シリンダ室15の一部にはパイロット流路16が開けられており、下流末端に配置されて同パイロット流路16よりもやや流路面積が小さく、かつ弁体4の内部オリフィス13よりも流路面積の大きいパイロットオリフィス11を経て、パイロット流れが外部へ排出されるようになっている。
【0028】
なお、9はリニア型のアクチュエータで、サポート10を介してシリンダ2に固定されており、同アクチュエータ9を駆動すると前記パイロット弁12がパイロットオリフィス11を開閉し、パイロット流量を制御し、これにより前記シリンダ室15内の背圧Pv が制御される。
【0029】
すなわち、前記アクチュエータ9を主要部材としてパイロット弁12で開閉されるパイロットオリフィス11等を含めて、前記シリンダ室15を大気に開放制御する装置を構成している。
【0030】
前記のように構成された本実施の形態において、弁体4のノズルスロート5側の面に作用する圧力(ノズルスロート圧力)をPt 、周囲圧力をPa 、燃焼ガス供給圧をPs 、そしてシリンダ室15の背圧をPv として、図2のように弁体4をノズルスロート5から離していくと最終的にノズルスロート圧力Pt は周囲圧力Ps と同じになり、この位置が弁体4の全開位置となる。
【0031】
他方、図3のように弁体4をノズルスロート5に近づけていくと、最終的には完全にノズルスロート5が封鎖された状態になってノズルスロート圧力Pt は周囲圧力Pa と同じになり、この位置が弁体4の全閉位置となる。
【0032】
弁体4が全開から全閉に至るまでのノズルスロート圧力Pt は、図5に示すようにほぼ直線的に減少することが実験によって確認されている。
本実施の形態においてはこのノズルスロート圧力Pt の変化をキャンセルするようにばね8が機能する。
【0033】
すなわち、パイロット弁12を全開にすると、シリンダ室15の背圧Pv は燃焼ガス供給圧Ps よりも下がり、同背圧Pv と燃焼ガス供給圧Ps の差圧によって弁体4はばね8の方向に押され、最終的にばね力Fs と釣り合う位置で弁体4が静定して全開となり、ノズル1から推力が発生する。
【0034】
他方、パイロット弁12を全閉にするとシリンダ室15の背圧Pv は燃焼ガス供給圧Ps と等しくなり、ばね8の力によって弁体4はノズル1の方向に押され、ノズルスロート5と弁体4が接して全閉となって推力は発生しなくなる。
【0035】
パイロット弁12が中間の位置にある場合は、背圧Pv はパイロット弁12の開度に応じた値となり、背圧Pv と燃焼ガス供給圧Ps の差圧による力とばね力Fs 、及び弁体4のノズルスロート部に作用する圧力(ノズルスロート圧力)Pt による力が釣り合った位置で保持される。
【0036】
このようにして本実施の形態によれば、パイロット弁12のわずかな動きに対してシリンダ室15の背圧Pv が大きく変化し、また供給ガス圧力Ps も数MPaの高圧であるので弁体4に作用する力が大きいので、小型軽量なアクチュエータ9のみで、弁体4を高応答かつ連続的に駆動させることが可能となる。
【0037】
なお、前記実施の形態において、ばね8のばね定数の計算の一例と、これに基づく弁体4の位置等の関係について説明を補足すると以下の通りである。
【0038】
周囲圧力Pa =0(真空)、スロート面積At =ロッド面積Ar 、パイロット弁開度は弁体内部オリフィス面積Af 〜2Af の間を可変、シリンダ圧Pv は燃焼ガス供給圧力Ps 〜Ps /2を可変、弁体4の全開から全閉までのストロークをδとすると;
バネ定数kは弁体4が全開時の釣合いから、
Figure 0003697222
となる(Ap はシリンダ2の全面積)。
【0039】
上記において、パイロット弁開度Av を、Af 、1.5Af 、2Af と変えた場合の「弁体の位置」「ばねの圧縮力Fs 」「ノズルスロート圧力Pt 」「供給ガス圧力Ps 」及び「シリンダ室圧力Pv 」のそれぞれは、以下に示すようになる。
パイロット弁開度Av :Af 1.5Af 2Af
弁体の位置 :全閉 半開1/2 全開
ばねの圧縮力Fs :0(自然長) 3Ps At /4 3Ps At /2
ノズルスロート圧力Pt :0(真空) Ps /2 Ps
供給ガス圧力Ps :Ps Ps Ps
シリンダ室の背圧Pv :Ps Ps /1.5 Ps /2
・すなわち、弁体4の開動作開始時点では、パイロット弁12が弁体内部オリフィス面積Af よりやや大きい状態に開くと、シリンダ室圧Pv がやや下がり、力のバランスがくずれて弁体4が開く方向に動く。
・弁体4の開動作中は、ノズルスロート圧Pt が上がって更に弁体4を開く方向に力が働く。
・弁体4の全開直前では、ばね8による逆向きの力が大きくなって、弁体4の動きが減速する。
・弁体4の閉動作開始時は、パイロット弁12の開度が2Af よりも小さくなって、シリンダ室圧力Pv が上がり、弁体4を閉じる方向に力が作用する。
【0040】
なおまた、このサイドスラスタバルブは、図4として示すようにサイドスラスタ装置に組み入れることができる。
すなわち、2個のスラスタバルブを飛しょう体の軸線に対して対称位置となるように互いに背中を向け合って対面して配置し、1個のガスジェネレータのケース20に結合させる。
【0041】
前記ケース20の内部にはインシュレータ21があり、その内側に固体推進薬22が充填されており、同固体推進薬22は燃焼面23から燃焼ガス圧力24を発生する。
【0042】
図4は推力が不要の場合の一例を示し、2個のスラスタバルブを中立位置にしているが、同2個のスラスタバルブをそれぞれ全開にし、発生推力をキャンセルさせると共に、ノズルスロートを定格燃焼時の2倍としてガスジェネレータの燃焼ガス圧力24を低下させ、固体推進薬22の燃焼速度25を低下して燃費を改善させることが可能となる。
なお、何れか一方のスラスタバルブに推力が必要な場合には、必要な方のスラスタバルブのノズルスロートを開き、他方のスラスタバルブを全閉とすることにより、固体推進薬22は端面燃焼し、前記開とした一方のノズルスロートから燃焼ガスが排出され推力を発生する。
【0043】
すなわち、軽量小型化して開閉操作の省エネ化をなしたスラスタバルブを個々に独立して設けているために、スラスタタバルブの開閉制御を多彩化でき、特に推力を不要とするときは各スラスタタバルブを全開制御して固体推進薬の燃焼速度25を低下し、燃費を改善させることが可能となる。
【0044】
以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
【0045】
例えば前記シリンダ室15を大気に開放制御する装置を構成する主要部材となるアクチュエータ9は、リニア型のアクチュエータとして示しているが、これはリニア型に限定されることなく、要するにパイロットオリフィス11を開閉するものであれば如何様な形態のものであってもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上、本出願の請求項1に記載の発明によれば、弁体の開度変化により燃焼ガスの噴射を変化させ、推力を調整して飛しょう体の運動制御を行うサイドスラスタバルブにおいて、前記弁体は前記燃焼ガスを一方側に受けてシリンダ内を摺動するピストンと同軸に構成され、同ピストンは、前記燃焼ガスを受ける一方側他方側に形成されたシリンダ室とオリフィスを介して連通すると共に、前記一方側と他方側の受圧面積を等しく形成し、前記シリンダ室を大気に開放制御する装置と、前記ピストンと同軸上で前記弁体を閉鎖側に賦勢するばねを設けてサイドスラスタバルブを構成しているので、ピストンの一方側の圧力と、同一方側と受圧面積を等しく形成すると共に同一方側にオリフィスを介して連通する他方側のシリンダ室の圧力との圧力バランス、及び弁体を閉鎖側に賦勢するばね力との関連が、前記シリンダ室を大気に開放する制御装置でシリンダ室の圧力(背圧)を制御することにより調整されて弁体を開閉することになり、装置の小型軽量化を容易に達成した好適なサイドスラスタバルブを得ることが出来たものである。
【0047】
また、請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1に記載のサイドスラスタバルブを、飛しょう体の軸線に対して対称位置に個々に独立して複数配設してサイドスラスタ装置を構成しているので、複数のサイドスラスタバルブの全てが個々に独立して全開位置に制御可能となり、サイドスラスタバルブとしての推力不要のときには同複数のサイドスラスタバルブ全てを全開にすることにより、燃焼ガス圧力を下げ、固体推進薬の燃焼速度を下げて燃費を改善させることができ、好適なサイドスラスタ装置を得ることができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るサイドスラスタバルブの全貌を概略的に示し、同スラスタバルブが、半開状態にあるときの断面図である。
【図2】図1のサイドスラスタバルブが全開状態の時の断面図である。
【図3】図1のサイドスラスタバルブが全閉状態の時の断面図である。
【図4】図1のサイドスラスタバルブをサイドスラスタ装置に組み入れ、同サイドスラスタ装置が推力が不要となった際の断面図である。
【図5】弁体開度とノズルスロート圧力の関係を示す説明図である。
【図6】従来のサイドスラスタ装置におけるサイドスラスタバルブの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
01a、01b ノズル
02 ハウジング
03a、03b ノズルスカート
04a、04b 弁体
05a、05b ノズルスロート
06 シャフト
09 ハウジング
011 歯車
012 ナット
013 スクリュー軸
014、015 ジョイント
017 ピン
018 リンク
019a、019b 供給ポート
021 ポテンシォメータ
1 ノズル
2 シリンダ
3 ノズルスカート
4 弁体
5 ノズルスロート
6 供給ポート
7 ばね座
8 ばね
9 アクチュエータ
10 サポート
11 パイロットオリフィス
12 パイロット弁
13 弁体内部オリフィス
14 ピストン
15 シリンダ室
16 パイロット流路
20 ケース
21 インシュレータ
22 固体推進薬
23 燃焼面
24 燃焼ガス圧力
25 燃焼速度

Claims (2)

  1. 弁体の開度変化により燃焼ガスの噴射を変化させ、推力を調整して飛しょう体の運動制御を行うサイドスラスタバルブにおいて、前記弁体は前記燃焼ガスを一方側に受けてシリンダ内を摺動するピストンと同軸に構成され、同ピストンは、前記燃焼ガスを受ける一方側他方側に形成されたシリンダ室とオリフィスを介して連通すると共に、前記一方側と他方側の受圧面積を等しく形成し、前記シリンダ室を大気に開放制御する装置と、前記ピストンと同軸上で前記弁体を閉鎖側に賦勢するばねを設けたことを特徴とするサイドスラスタバルブ。
  2. 前記請求項1に記載のサイドスラスタバルブを、飛しょう体の軸線に対して対称位置に個々に独立して複数配設したことを特徴とするサイドスラスタ装置。
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