JP3697095B2 - トナーカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は現像剤を使用して画像を形成する電子写真画像形成装置の現像装置に現像剤(トナー)を補給するためのトナーカートリッジに関する。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。そして、画像形成装置の例としては、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】
【従来の技術】
電子写真複写機や、レーザービームプリンタ等の電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という)は、一様に帯電させた感光体ドラムに選択的な露光をして潜像を形成し、その潜像を現像剤で現像して現像像を形成し、該現像像を記録媒体に転写して画像記録を行う。このような装置にあっては、現像剤がなくなる都度補給しなければならないが、画像形成装置に現像剤を補給するためのトナーカートリッジは、収納した現像剤を画像形成装置本体の現像剤受入容器に一度に全量補給する、所謂補給型カートリッジと、画像形成装置本体にカートリッジ装着後、そのまま該カートリッジを据え置き、現像剤を使い切るまで徐々に現像装置に現像剤を補給する、所謂据え置きカートリッジに大別される。
【0004】
いずれのトナーカートリッジの場合も、トナー補給容器は、細長い箱あるいは円筒のような形状となっているのが普通である。そのため、トナーカートリッジの保管の運搬や保管の際には、トナーカートリッジの長手方向を垂直にした、縦置き状態で運搬・保管されることも多い。その結果、トナー補給容器内のトナーが長手方向の一方に偏り、特に運搬時には、その振動によってトナーがつき固められたように凝集してしまうことがある。
【0005】
このようなトナーカートリッジには、使用前にトナーカートリッジをよく振ってから画像形成装置に装着すべき旨の注意書きが添付されているのが普通であるが、注意書きの通りに守られないで凝集したまま使用されることもある。このようにトナーが凝集した状態のままトナーカートリッジを画像形成装置に装着して画像形成装置を稼働させると、攪拌部材の負荷トルクが極めて高くなり、攪拌部材やその関連部品の破損を招くことがある。
【0006】
このような問題に対し、例えば特開平1−205185号公報にあっては、攪拌部材の負荷トルクを検出し、負荷トルクが高い場合は、負荷開放機構によって攪拌部材を回転させないようにする方法が開示されている。また、特開平1−298379号公報にあっては、攪拌部材を柔らかい弾性体で作ることにより攪拌部材の破損を防止する方法が開示されている。さらにまた、特開平8−240973号公報にあっては、トナー容器内壁に取り付けられた揺動板をトナー容器内壁との間に介在するばねによって揺動し、トナーが凝集するのを防止する方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においては、次のような問題点があった。
【0008】
前記の負荷トルクの高い場合に負荷開放機構によって攪拌部材を回転させないようにする方法や攪拌部材を柔らかい弾性体で作る方法は、部品の破損を防止できても、トナーを攪拌し搬送する機能が失われたり弱められたりするため、プリントアウトされた像に白抜け等が発生する傾向がある。
【0009】
また、トナー容器内壁に取り付けられた揺動板をトナー容器内壁との間に介在するばねによって揺動する方法は、振動の少ない場所で保管した場合、振動板が振動しないか、或いは揺動板の揺動が抑えられてしまうので、トナーが凝集してしまい、使用前のトナーカートリッジを振る動作無しに画像形成装置に装着して稼働すると、攪拌部材や画像形成装置に対し過負荷になる傾向がある。
【0010】
そこで本発明の目的は、トナー補給前のカートリッジ振り動作を無くし操作性を向上させたトナーカートリッジを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、画像形成装置本体へトナーを補給する際に、画像形成装置本体及び攪拌部材に高駆動抵抗力が掛かることのない保護機能を有するトナーカートリッジを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
主要な本発明は請求項と対応する番号を付して示せば以下のとおりである。
【0013】
本出願に係る第1の発明は現像装置にトナーを補給するトナーカートリッジであって、トナーを収容するトナー容器と、前記トナー容器の所定位置に設けられたトナー排出口と、前記トナー排出口を封止する封止部材と、前記トナー容器内のトナーを回転することにより攪拌する攪拌部材と、前記現像装置の駆動部材と係合自在に設けられ前記駆動部材から受けた回転駆動力を前記攪拌部材へ伝達する駆動伝達部材と、を有するトナーカートリッジにおいて、前記駆動伝達部材が回転駆動力を受けたとき、前記攪拌部材の回転抵抗力の増大に伴い前記駆動伝達部材が前記駆動部材と係合/非係合を繰り返すことにより前記攪拌部材をその軸方向へ揺動させ、前記攪拌部材の回転抵抗力の減少に伴い前記駆動伝達部材と前記駆動部材との係合が維持されることにより前記攪拌部材が回転するように構成したことを特徴とするトナーカートリッジである。
【0017】
【作用】
トナーカートリッジが縦置き状態で運搬されたり、また縦置き状態で長期放置されたときによくみられる、初期駆動抵抗力が大きくなるようなトナーが凝集した状態においても、駆動抵抗が高い状況で前記攪拌部が揺動し、凝集状態のトナーを解砕する。次いでトナーが解砕され駆動抵抗力が低下、安定したところで回転動作等の通常の攪拌動作が行えるため、トナー補給前のトナーカートリッジを振る動作を行うことなくトナー補給を行える。また、トナー補給初期に発生する高い駆動抵抗力が現像装置本体に掛からないため、現像装置本体の保護機能としても有効である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わるトナーカートリッジを図面に即して更に詳しく説明する。
【0019】
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
図1は現像装置の縦断面図である。現像装置9は感光ドラム10にトナーを付与する現像ローラ9c、現像室9aのトナーを攪拌する攪拌部材9bを備えている。
【0021】
トナーカートリッジCの構成について説明する。このトナーカートリッジCは、図1及び図2に示すように、カートリッジ装着手段となる現像装置9のカートリッジ装着部9dに装着し、そのまま据え置いてトナーを使い切るまで徐々に現像室9aへトナーを補給する、所謂据え置きがた(ビルトイン)のカートリッジである。
【0022】
前記トナーカートリッジは、図3及び図4の部品分解図に示すように、トナー補給容器1、フランジ2,3、攪拌部材5、付勢部材11、キャップ部材4、把手6及びトナー補給容器1のトナー排出口1aをシールするシール部材7からなる。
【0023】
(トナー補給容器)
トナー補給容器1は、円筒状部材にて構成されたものであり、その円周上の母線方向に長いトナー排出口1aが、また前記トナー排出口1aにトナーを開放可能に塞ぐシール部材7が設けられている。本実施の形態では、前記トナー補給容器1として円筒状部材を用い、前記トナー排出口1aに開放可能に塞ぐシール部材7を用いたが、前記トナー排出口1aのシールに関しては、例えば、図6、図7に示すように前記トナー排出口1aの周囲の周方向に設けた断面鍵形のシャッター部材係合部1cに係合するシャッター部材8が開閉可能になるようにした方式でもかまわない。シャッタ部材8はトナー排出口1aを閉めている際は、ゴムのような弾性部材8aを介してトナー排出開口1aの周囲の座部1bと密接し、トナー補給容器1は密閉されている。
【0024】
なお、本実施の形態では、形状を円筒状としたが、円筒状に限られるものではなく、例えば図8、図9に示したほぼ半円と台形を併せた中空形状でもかまわない。図8はトナーシールでトナー排出口1aを封止するもの、図9はシャッター部材(不図示でトナー排出口1aを閉塞するものである)、さらにまた前記トナー補給容器1の構成、及び部品点数についても特に制限は有さない。
【0025】
(フランジ)
図3及び図5の部品分解図及び図4に示したようにフランジ2,3は、前述した筒状のトナー補給容器1の両端に嵌合して接着固定されトナー補給容器1を封止するものである。
【0026】
なお、トナーカートリッジCが現像装置9のカートリッジ装着部9dへ装着されると、フランジ2,3を固定されたトナー補給容器1は不図示の装着手段で装着部9dへ不動とされる。
【0027】
フランジ2は円形で中心に駆動伝達部5aの軸部5a1を回転自在に支持する軸孔2aを有する。
【0028】
一方のフランジ3にはトナー充填用の開口3bが有り、その開口3b内部には付勢部材11の付勢力を受ける受け部3dを有する十字状のリブ3aが形成してあり、その中心には攪拌部材5を軸支するための軸孔3cが形成してある。なお、本実施の形態では、トナー補給容器1の内部に設けるため付勢部材11として設けた圧縮コイルばねのばね力を受ける受け部3dをフランジ3に設けたが、図5の部品分解図に示したように、フランジ2の前記トナー補給容器1と嵌合して接着する側の反対側に前記付勢部材11の受け部2bを設け、前記トナー補給容器1の外部に前記付勢部材11を配備するようにしてもかまわない(図11参照)。さらにまた、少なくとも一方のフランジ部材を前記トナー補給容器と一体に形成してもよく、構成、及び部品点数についても特に制限は有さない。
【0029】
(攪拌部材)
攪拌部材5は、図3及び図5に示すように、駆動伝達部材(以下、駆動伝達部という)5aと、攪拌軸5cと、これに取り付けられる攪拌翼5bとからなる攪拌部と、を有する。
【0030】
攪拌軸5cは、例えば断面略H字形状の棒状部材であり、軸方向一方端には前記フランジ3の軸孔3cに嵌入する円筒形の嵌入部5d及び付勢部材11の受け部5f(図3のみ)が形成して有り、他方には駆動伝達部5aの中空の軸部5a1と嵌合する嵌合部5eが形成してある。なお、本実施の形態では、付勢部材11をトナー補給容器1の内部に設けるため、攪拌軸5cに攪拌軸5cを拡径したフランジ状として、前記付勢部材11の受け部5fを設けたが、図5の部品分解図に示したように、駆動伝達部5aに前記付勢部材11を受けるための受け部5gを設け、前記トナー補給容器1の外部に前記付勢部材11を配備するようにしてもかまわない。また、攪拌部材5は一体化して形成してもよく、構成、及び部品点数についても特に制限は有さない。駆動伝達部5aは画像形成装置から駆動力が伝達された際、高駆動抵抗力が発生時に軸方向力を発生するものであればよく、その例は後述される。
【0031】
(攪拌翼)
前記攪拌軸5cに取り付ける攪拌翼5bは、例えば、図15及び図16に示したように攪拌軸5cから少なくとも2方向へ張り出した翼部を有しているものである。なお、本実施の形態では2方向へ張り出した可撓性の主翼部5b1と補助翼部5b2を有するものを使用した。また、前記攪拌軸5cと攪拌翼5bは一体化して形成しても良く、さらにまたトナーの攪拌効率及び排出性が十分得られるものであれば構成及び部品点数についても特に制限は有さない。
【0032】
(キャップ)
キャップ部材4は、トナー補給容器1にトナーを充填した後、フランジ3に設けた充填口とした開口3bを閉塞するものであり、例えば図3及び図5に示したように底部を有する円筒状に形成した部材からなる。本実施の形態においては、図3及び図5に示したようにフランジ3のリブ3aが嵌合する十字溝4aを有する底部を備えた円筒状に形成した部材を用いた。
【0033】
この底部の十字溝4aにより生ずる凸部4bをこのキャップ4を充填口とした開口3bに圧入することにより、充填口とした開口3bを密閉し、トナー漏れを防止する。なお、充填口とした開口3bを密閉し、トナー漏れを防止できるものであれば形状、構成及び部品点数についても特に制約は有さない。
【0034】
(把手部材)
把手6部材は、トナー補給容器1内にトナーを充填した後、充填口とした開口3bを密閉したキャップ部材4を覆うと共に、フランジ3に嵌入接着固定され、トナーカートリッジCを現像装置9に着脱するときの把手となるものである。本実施の形態においては、図3及び図5に示した形状のものを用いた。また、トナーカートリッジCを現像装置9への着脱が適宜行なえるものであれば、特に構成及び部品点数についても制限を有さない。
【0035】
(付勢部材)
付勢部材11を前記トナー補給容器1の内部に設ける場合、前記付勢部材11は、図3に示すように前記攪拌部材5の付勢部材の受け部5fと前記フランジ3の付勢部材の受け部3d間に設けられる。なお本実施の形態においては、図3に示した攪拌部材5の前記付勢部材11の受け部5fとフランジ3の付勢部材11の受け部3dの間に設ける方式を用い、付勢部材11として圧縮コイルばねを用いたが、図10に示すように、フランジ3に設けた丸穴3eに攪拌軸5cの一端を軸方向移動自在に嵌入し、図10(a)に示したように丸穴3eの縁に接し且つ攪拌軸5cに挿入した付勢部材11の受け部材5iと受け部5fとの間に付勢部材11を設けた方式、及び図10(b),(c)のようにフランジ3に設けた丸穴3eに付勢部材11を収納する方式でも構わず、攪拌部材5の揺動動作が適宜行なえるものであれば構成及び部品点数についても特に制約を有さない。
【0036】
一方、付勢部材11を前記トナー補給容器1の外部に設ける場合、前記付勢部材11は、図5に示すように駆動伝達部5aの付勢部材の受け部5gと前記フランジ2の付勢部材の受け部2bの間において軸部5a1に挿入して設けられる。また、前記付勢部材11の設置の際に、図11に示したように駆動伝達部5aの軸部5a1に付勢部材の受け部材5hを挿入して配置してもかまわず、図11(a)はフランジ2、図11(b)は駆動伝達部5a,図11(c)はフランジ2及び駆動伝達部5aに夫々接する受け部材5hを設けてある。付勢部材11の配置は攪拌部材5の揺動動作が適便行なえるものであれば構成及び部品点数についても特に制約を有さない。
【0037】
付勢部材としては、コイルばね、板ばね、ゴム等の弾性部材があげられるが、一定の力を加えた時に、所定の弾性力が得るものであれば付勢部材として適宜使用することが出来る。
【0038】
(駆動伝達部)
駆動伝達部5aはその軸部5a1が、前記攪拌部材5の攪拌部の攪拌軸5cと嵌合し固定される。さらに、駆動伝達部5aは、現像装置本体の図17に示す駆動部12と係合し、現像装置本体からの駆動力をトナー補給容器1内の前記攪拌部材5に伝達し、前記攪拌部材5の揺動動作及び攪拌動作を行うものである。なお、図14、図17以外の図では駆動部12と係合する部分は図略して示してある。
【0039】
トナーカートリッジCの長手方向を垂直にした縦置き状態での運搬や長期保管により、トナーがきつく凝集した状態で、現像装置本体の駆動部材12(図17参照)から駆動力が攪拌伝達部5aを介して攪拌部材5の攪拌部に伝達されると前記付勢部材11の弾性力よりも大きな軸方向の力である駆動抵抗力が前記駆動伝達部5aに働く(図15、図16及び図17の矢印A方向)。この時、前記現像装置本体の駆動部12と前記駆動伝達部5aと係合するギア歯12a−1,5a−1が、ギア歯12a−1,5a−1の周方向で切った断面が相手の歯に向って互いに台形で接触面が斜め形状である場合、前記現像装置本体の駆動部12より駆動力が伝達されると軸方向(図15、図16及び図17の矢印A方向)に駆動抵抗力が働く。この軸方向に働く前記駆動抵抗力が付勢部材11の弾性力及び攪拌翼5bを軸方向に移動するためのトナーとの間の抵抗を加えた力よりも大きい場合は、図17(b)に示したように前記駆動伝達部5aが付勢部材11の付勢力に抗して矢印A方向に押され、次いで図17(c)に示すように前記現像装置本体の駆動部のギア歯12a−1が前記駆動伝達部のギア歯5a−1を乗り越え、前記駆動抵抗力を緩和すると同時に、矢印A方向に撓んでいた前記付勢部材11のばね力で駆動伝達部5aは図17(d)に示すように矢印A′方向に復元する。また、この一連の動作は、前記駆動抵抗力が前記付勢部材11の弾性力を下回るまで繰り返される。なお、攪拌翼5bを軸方向へトナー中を移動するために要する動力はトナーを攪拌するための動力よりもはるかに小さい。
【0040】
この前記付勢部材11の攪拌軸方向(矢印A、A′方向)の伸縮動作により攪拌部材5に回転力を加え乍ら揺動し、凝集したトナーを解砕し、且つトナー補給容器1内の攪拌部材5及び現像装置本体の駆動部材12の破損を防止するものである。
【0041】
本実施の形態においては、駆動伝達部5aは、図14に示すようにギア歯5a−1を有する冠歯車を用いた。また、現像装置本体の駆動部12についても駆動伝達部5aギア歯5a−1のようなギア歯12a−1を有した冠歯車を用い、前記駆動伝達部5aと係合するようにした。
【0042】
図14に示したように、前記駆動伝達部5aのギア歯5a−1を冠歯車のギア歯形状にすることによって、効率よく揺動を行うことができる。
【0043】
また、図12及び図13に示したように前記駆動伝達部5aにリング状リブ5a−3を設け、さらに前記フランジ2にリング状鍔部2cを内周に有する丸穴2dを設け、リブ5a−3を丸穴2dに移動自在に嵌合し、前記駆動伝達部5aを前記フランジ2に組み込み一体化してもかまわない。この場合、付勢部材11を縮設しておくと一定以上のトルクが駆動伝達部5aに加わると攪拌部材5の軸方向移動が生じ更にトルクが上昇して揺動動作が行われる。
【0044】
更に、図13ではフランジ2と受け部材5hとの間に例えばゴムのような緩衝部材15を挿入することにより、付勢部材11が急激に縮められる際に生ずる受け部材5hに生ずる応力を緩和している。
【0045】
尚、前記現像装置本体の駆動部材12と前記駆動伝達部5aの形状は、前記攪拌部材5の揺動動作及び攪拌動作が効率よく実施できるものならば構成、及び部品点数に制約は有さない。
【0046】
前記トナーカートリッジ構成において、トナーを380g充填し、前記トナーカートリッジの駆動伝達部5aを下向きになるように縦置き状態にして、自社製作のタッピング装置を用い、タッピング振幅1cm、タッピング周期1.5回/secにて1000回タッピングを実施した。次いで、タッピングを終了した前記トナーカートリッジを振動を与えないようにトルク測定機の組み込まれた現像装置に装着し、回転速度10rpmにて稼働して前記トナーカートリッジのトルク測定及び駆動状態の観察を行なった。前記トナーカートリッジは、駆動初期からトルクが78.5N・cmまで軸心方向(図15、図16の矢印A、A′方向)に揺動し、それ以降は通常の攪拌(回転運動)動作を行なった。なお、トナー排出後、前記トナーカートリッジを分解し、攪拌部を調べたが攪拌部材及び駆動伝達部に破損等は認められなかった。さらにまた、前記トナーカートリッジと同構成にて画出しテストを行ったが、画質は良好であり、問題は発生しなかった。
【0047】
〔実施の形態2〕
実施の形態1においては、フランジ3及び攪拌部材5に付勢部材の受け部3dと5fとを設け、付勢部材11をフランジ3と攪拌軸5cとの間に配してトナー補給容器1の内部に付勢部材11を設けた構成であるが、実施の形態2においては、一部は実施の形態1において説明したが、図5に示したように駆動伝達部5a及びフランジ2に付勢部材の受け部5gと2bを設け、付勢部材11をフランジ2と駆動伝達部5aとの間に配してトナー補給容器1の外部に付勢部材11を設けた構成にした。他の構成等は、実施の形態1と同等とした。なお、その他は実施の形態1の説明を援用する。
【0048】
本実施の形態においても、実施の形態1と同様にタッピングを実施し、また同様にトルク測定と駆動状態の観察及び画出しテストを行った。
【0049】
前記トナーカートリッジは、駆動初期からトルクが83.4N・cmまで軸心方向(図16の矢印A、A′方向)に揺動し、それ以降は通常の攪拌(回転運動)動作を行なった。また、トナー排出後、前記トナーカートリッジを分解し、攪拌部を調べたが攪拌部材及び駆動伝達部に破損等は認められず、さらにまた画出しテストの結果も実施の形態1と同様良好な結果が得られた。
【0050】
〔実施の形態3〕
この実施の形態は駆動伝達部を軸方向に移動しないようにしてある。そこでトナーカートリッジが現像手段から駆動力を受けて攪拌部を軸方向に揺動する手段をトナーカートリッジ内に有するものである。図18に実施の形態3を示す。
【0051】
駆動伝達部5aはフランジ2に嵌合固定された中空円筒状のフランジ13に回転自在に且つ軸方向移動しないように取り付けられている。この駆動伝達部5aの外部側には不図示の現像装置の駆動部材と係脱する軸継手が設けられている。フランジ13の内部側にはフランジ2に軸方向移動自在で且つ回転自在に支持されたクラッチ部材14が設けられている。クラッチ部材14は攪拌軸5cの端部に固定されている。
【0052】
駆動伝達部5aの内部側と、クラッチ部材14との間には互に噛み合う冠歯車の歯5a−2,14aが設けられている。この冠歯車の歯5a−2,14aは回転力により適度の推力が生ずる圧力角を持っている。
【0053】
上述の他は実施の形態1と同様である。この実施の形態によれば駆動伝達部に軸方向の外力が加わらないので現像装置のトナーカートリッジ装着部の構成が簡単となる。
【0054】
〔比較例1〕
図19に示す従来例の攪拌部50を前述した実施の形態1と同一のトナー補給容器1(符号55)に組み込んで同様にタッピング及びトルク測定を行った。この攪拌部50は、回転軸51の一方向に弾性体からなる保持部材52を介してトナー送り羽根53を設け、このトナー送り羽根53の回転半径方向に延びたスリット54を設けたものであり、トナー送り羽根53の回転半径はトナー補給容器1の内周半径と同一にしたものである。
【0055】
トルク測定の結果は、起動時において196N・cmから205N・cmとなり、略同時に異音が発生し急激にトルクが低減した。前記トナーカートリッジを分解し、攪拌部を調べてみると攪拌部材及び駆動伝達部に破損等がみられた。
【0056】
前述のように攪拌部材及び駆動伝達部に破損がみられる為、画出しテストは行わなかった。
【0057】
実施の形態は現像装置の駆動部材と、この駆動部材と係脱するトナーカートリッジの駆動伝達部を一対の冠歯車としたが、一対の爪クラッチとしてもよい。又揺動回数を少なくするには端面カム(一枚歯のクラッチ)としてもよい。
【0058】
【発明の効果】
本発明のトナーカートリッジによれば、攪拌部材を揺動させることによるトナーほぐし動作と、攪拌部材を回転させることによるトナー攪拌動作を、攪拌部材の回転抵抗力の大きさに応じて、適正な時期に、自動的に切替わるように構成したため、トナーカートリッジの使用初期にトナーが凝集していたとしてもこれをほぐすことができ、そして、トナーがほぐれた適正な時期にトナー攪拌を行うことができる。従って、
(1)トナー補給前のトナーカートリッジ振り操作を省略でき、操作性を向上できる。
(2)トナー凝集による高駆動抵抗力発生時においても攪拌部材やその関連部品の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
図19を除く図面は本発明の実施の形態を示し、
【図1】現像装置の縦断面図である。
【図2】トナーカートリッジの斜視図である。
【図3】トナーカートリッジの部品分解斜視図である。
【図4】フランジの正面図である。
【図5】トナーカートリッジの部品分解斜視図である。
【図6】シャッター部材の斜視図である。
【図7】シャッター部材の側面図である。
【図8】他のトナー補給容器の斜視図である。
【図9】他のトナー補給容器の斜視図である。
【図10】(a)(b)(c)は付勢部材の構成を説明するための攪拌軸を含む断面図である。
【図11】(a)(b)(c)は付勢部材の構成を説明するための攪拌軸を含む断面図である。
【図12】(a)(b)は付勢部材の構成を説明するための攪拌軸を含む断面図である。
【図13】(a)(b)は付勢部材の構成を説明するための攪拌軸を含む断面図である。
【図14】駆動伝達部の構成説明図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図15】トナーカートリッジの揺動動作を説明する縦断面図である。
【図16】トナーカートリッジの揺動動作を説明する縦断面図である。
【図17】(a)(b)(c)(d)は現像装置の駆動部とトナーカートリッジの駆動伝達部との係合方法の説明用側面図である。
【図18】実施の形態3のトナーカートリッジの縦断面図である。
【図19】従来例の攪拌部材の縦断面図である。
【符号の説明】
C…トナーカートリッジ
1…トナー補給容器 1a…トナー排出口 1b…底部 1c…シャッター部材係合部
2…フランジ 2a…軸孔 2b…受け部 2c…リング状鍔部 2d…丸穴
3…フランジ 3a…リブ 3b…充填口とした開口 3c…軸孔 3d…受け部 3e…丸穴
4…キャップ部材 4a…十字溝 4b…凸部
5…攪拌部材 5a…駆動伝達部 5a1…軸部 5a−1…ギア歯 5a−2…冠歯車の歯 5a−3…リング状リブ 5b…攪拌翼 5b1…主翼部 5b2…補助翼部 5c…攪拌軸 5d…嵌入部 5e…嵌合部 5f…受け部
5g…受け部 5h…受け部材 5i…受け部材
6…把手
7…シール部材
8…シャッター部材 8a…弾性部材
9…現像装置 9a…現像室 9b…攪拌部材 9c…現像ローラ 9d…カートリッジ装着部
10…感光ドラム
11…付勢部材
12…駆動部材 12a−1…ギア歯
13…フランジ
14…クラッチ部材 14a…冠歯車の歯
15…緩衝部材
50…攪拌部
51…回転軸
52…保持部材
53…トナー送り羽根
54…スリット

Claims (1)

  1. 現像装置にトナーを補給するトナーカートリッジであって、トナーを収容するトナー容器と、前記トナー容器の所定位置に設けられたトナー排出口と、前記トナー排出口を封止する封止部材と、前記トナー容器内のトナーを回転することにより攪拌する攪拌部材と、前記現像装置の駆動部材と係合自在に設けられ前記駆動部材から受けた回転駆動力を前記攪拌部材へ伝達する駆動伝達部材と、を有するトナーカートリッジにおいて、
    前記駆動伝達部材が回転駆動力を受けたとき、前記攪拌部材の回転抵抗力の増大に伴い前記駆動伝達部材が前記駆動部材と係合/非係合を繰り返すことにより前記攪拌部材をその軸方向へ揺動させ、前記攪拌部材の回転抵抗力の減少に伴い前記駆動伝達部材と前記駆動部材との係合が維持されることにより前記攪拌部材が回転するように構成したことを特徴とするトナーカートリッジ。
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