JP3694975B2 - 自動販売機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機に関し、特に適正な温度管理の行える自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の温度制御としては、(1)庫内温度として庫内のある箇所の空気温度を温度センサで検知し、その庫内温度により、庫内に収納の商品温度を推定して冷却・加熱制御するものと、(2)商品の温度を検出し、その商品温度に基づき冷却・加熱制御するものがあり、(2)の制御の場合、全商品の温度検出を行おうとすればコスト高となるため、何本かの代表した商品の温度のみを温度センサで検知している。このような従来の制御においては以下のごとき課題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(課題1)
庫内温度に基づく冷却(加温の場合も同じ)制御(1)を行っている時、商品入れ替え時のように、商品温度は冷えていなくても庫内温度が冷えている場合には冷却は停止したままになっているため、販売に適した規定温度に冷却されるまでに長時間かかり、その間に販売があった場合には十分に冷却されていない商品が販売されてしまう。
又、庫内温度に基づく制御(1)において、庫内が非常に大きい自動販売機においては、庫内温度を1箇所測定するだけで1庫内の全商品温度を均一に確保することは困難であり、特に庫内で冷気の循環を悪くするような商品を収納する場合や省エネ運転を実施しているような場合には商品温度が規定値より大きく外れてしまった。
【0004】
商品温度に基づく制御(2)においては、上述のように一部の商品のみの温度検知しかしておらず、そのため温度検知していない商品の温度が規定値から外れるという課題があり、商品温度に影響がでる省エネ制御を適用することはできない。
【0005】
(課題2)
又、従来は庫内温度に基づく制御(1)か商品温度に基づく制御(2)のどちらか一方で制御を行うものであり、庫内の大きさや収納商品の本数、入れ替え商品の状態、扉の開閉条件等が庫内温度もしくは商品温度に及ぼす温度変化を考慮していないため、庫内温度と商品温度との差が大きくなっている場合があり、そのとき、省エネ運転が実施されておれば、いつまでたっても商品を適温にできなくなる。
【0006】
(課題3)
また、上述の庫内温度に基づく制御(1)あるいは商品温度に基づく制御(2)であっても、検知した温度に基づき、冷却装置や加温装置をオンオフ制御しているものであり、このような制御では冷却装置の休止時の温度上昇速度が大きい場合、適切な温度制御が困難であった。
【0007】
従って上述した1〜3の課題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
課題1を解決する本第1発明は、庫内を冷却する冷却ユニットおよび/又は庫内を加温する加温ユニットと、庫内の空気を循環させる庫内ファンと、庫内温度を検出する庫内温度センサと、検出した庫内温度を予め設定したオン温度およびオフ温度と比較して前記冷却ユニット又は加温ユニットをオンオフ制御する制御部とを備えた自動販売機において、庫内に収納した商品の温度を検出する商品温度センサを設け、検出した商品温度を第2のオン温度およびオフ温度と比較することによっても前記冷却ユニット又は加温ユニットをオンオフ制御したことを特徴とする。
【0009】
課題2を解決する本第2発明は、庫内を冷却する冷却ユニットおよび/又は庫内を加温する加温ユニットと、庫内の空気を循環させる庫内ファンと、庫内温度を検出する庫内温度センサと、検出した庫内温度を予め設定したオン温度およびオフ温度と比較して前記冷却ユニット又は加温ユニットをオンオフ制御する制御部とを備えた自動販売機において、庫内に収納した商品の温度を検出する商品温度センサを設け、庫内温度と商品温度との温度差を求め、その温度差が規定値より大きいときは、省エネ制御を解除して冷却を重視した制御を適用することを特徴とする。
【0010】
課題3を解決する本第3発明(請求項1)は、庫内を冷却する冷却ユニットと、庫内の冷気を循環させる庫内ファンと、庫内温度を検出する庫内温度センサと、検出した庫内温度を予め設定したオン温度およびオフ温度と比較して前記冷却ユニットをオンオフ制御する制御部とを備えた自動販売機において、
庫内に収納した商品の温度を検出する商品温度センサを設け、冷却休止期における所定期間内での商品温度の温度差の絶対値を求め、その絶対値が規定値より大きいとき、前記オン温度を設定温度から所定温度低下させ、そしてオフ温度を設定温度から所定温度上昇させることにより、商品温度を安定化させる“商品温度安定化制御”を適用する。
【0011】
課題3を解決する本第4発明は、庫内を冷却する冷却ユニットと、庫内の冷気を循環させる庫内ファンと、庫内温度を検出する庫内温度センサと、検出した庫内温度を予め設定したオン温度およびオフ温度と比較して前記冷却ユニットをオンオフ制御する制御部とを備えた自動販売機において、
庫内に収納した商品の温度を検出する商品温度センサを設け、冷却休止期に検出した、商品温度の上昇速度および上記庫内温度の上昇速度の両温度差が規定値庫よりも大きいとき、前記オン温度を設定温度から所定温度低下させると共に、庫内ファンの停止温度を設定温度から所定温度上昇させることにより、冷却を重視した“冷却重視制御”を適用することを特徴とする。
【0012】
本発明は、庫内温度と商品温度との双方を検出し、両温度データに基づき冷却ユニットや加温ユニットを制御するものであり、第1発明では、庫内温度による制御に加え、商品温度による制御を併用しており、短時間で適温に冷却(加温)できる。
【0013】
複数個の商品の温度の平均値をも考慮することで、1庫内の全商品を均一温度に確保できる。
【0014】
第2発明によれば、庫内温度と商品温度との温度差を検出し、温度差が大きい場合には、商品が安定して冷却(ホット商品では加温)されていないと判断して、省エネ運転を解除して通常の制御が実施されるため、短時間で商品を適温にできる。
【0015】
第3発明では、冷却停止中の商品温度の上昇速度を検出し、その上昇速度の大小に応じて、特に商品温度を安定化させる“品温安定化制御"か“通常制御"が適宜選択されるため、最適な温度管理が行える。
【0016】
第4発明では、商品温度の上昇速度に加えて庫内温度の上昇速度をも考慮するため、より最適な温度管理が行える。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係わる自動販売機を示した内部機構図であり、3つの収容庫(左庫、中庫、右庫)を持つ。
1は、左庫、中庫、右庫内にそれぞれ設けられた蒸発器であり、2は、冷媒を凝縮するモータコンプレッサであり、3は、凝縮された冷媒を蒸発器1に選択的に供給するバルブである。4は、蒸発器1で冷却された冷気を庫内に循環させるための庫内フアンである。5は、庫内温度を検出する庫内温度センサであり、蒸発器1の冷気入口側の近傍に設置される。6は、各庫を加温するためのヒータである。7は、商品の温度を検出する商品温度センサであり、コラム毎に次に販売する商品の温度を検出するために例えば商品を保持するアームに装着される。
【0018】
8は本自動販売機を総括制御する主制御部である。9は、各庫を冷却庫または加温庫に設定するための冷却/加温設定部である。10は、冷却加温制御部であり、庫内温度センサ5および商品温度センサ7の検出温度に基づき、モータコンプレッサ2、バルブ3、庫内ファン4あるいはヒータ6をオンオフ制御する。11は、各種データの入力設定を行うためのキーボード部であり、前面扉の裏面に設けられる。12は、その前面扉に設けられた商品選択釦である。
【0019】
図2は、本第1発明における自動販売機の1実施形態を示した制御ブロック図であり、図1と共通の要素には共通の符号を付している。主制御部8には販売制御を実行するCPU8Aを備える。
【0020】
上記の構成になる自動販売機において、最初に課題1を解決する本第1発明に係わる制御動作を図3のフローチャートに従って説明する。
本自動販売機の電源が投入されると、ステップS1からステップS2に進み、冷却庫に設定されているか加温庫に冷却されているかが判定される。冷却庫の場合、ステップS3にて庫内温度センサ5が設置されているかが判定され、未設置のときはステップS5に進み、モータコンプレッサ2が停止され、センサの異常表示がなされる。これは庫内温度に基づく制御を基本制御としているためである。
【0021】
庫内温度センサ5が設置されている場合はステップS4に進み、商品温度センサ7が設置されているかが判定され、未設置の場合は、ステップS6に進み、庫内温度に基づく制御が実施される。商品温度センサ7が設置されている場合はステップS7にて各庫内温度センサ5および各商品温度センサ7により庫内温度および商品温度が検出され、又、商品温度に対しては冷却庫における各コラムに設けられた商品温度センサで検出した商品温度から平均商品温度が演算される。この温度検出が済めばステップS8からステップS9に進む。
【0022】
ステップS9では、商品温度の一つでも3℃以下であるかが判定され、3℃以下のときはステップS10に進みモータコンプレッサ2が停止され冷却が停止される。商品温度は4〜5℃程度が適温となっているためであり、この制御により、冷し過ぎを防ぐと共に商品の凍結を防止する。
【0023】
商品温度がいずれも3℃以下でない場合はステップS11に進み、平均商品温度が4℃以下であるか判定され、4℃以下である場合はステップS10に進み冷却が停止されるが、平均商品温度が4℃以下でないときはステップS12に進み、庫内温度が−15℃以下であるかが判定され、庫内温度が−15℃以下でないときはステップS13に進むが、−15℃以下である場合は、冷却ユニットと商品の凍結を防止するために、ステップS10に進み冷却が停止される。
【0024】
ステップS13では、上記平均商品温度が6℃以上であるか判定され、6℃以上であれば、全商品が冷却されていないと判定してステップS15に進みモータコンプレッサ2が運転され冷却が開始される。平均商品温度が6℃以上でないときはステップS14に進み庫内温度が12℃以上であるか判定され、庫内温度が12℃以上でないときはステップS16に進み、現在のモータコンプレッサ2の状況がそのまま継続されるが、12℃以上のときは、商品温度が高い庫内温度に馴染むのを防止するためにステップS15に進み冷却が開始される。
【0025】
一方、加温庫に設定されている場合は、ステップS2からステップS8に進み、庫内温度センサ5が設置されているかが判定され、未設置のときはステップS18に進み、全ヒータ6が停止され、センサの異常表示がなされる。加温庫の場合も温度に基づく制御を基本制御としているためである。
【0026】
庫内温度センサ5が設置されている場合はステップS19に進み、商品温度センサ7が設置されているかが判定され、未設置の場合はステップS20に進み、庫内温度に基づく制御が実施される。商品温度センサ7が設置されている場合はステップS21にて各庫内温度センサ5および各商品温度センサ7により庫内温度および商品温度が検出され、又、商品温度に対しては加温庫における平均商品温度が演算される。この温度検出が済めばステップS22からステップS23に進む。
【0027】
ステップS23では、商品温度の一つでも59℃以上であるかが判定され、59℃以上のときはステップS25に進みヒータ6がオフにされ加温が停止される。商品温度は57℃程度が適温となっており、加熱しすぎを防止するとともに過昇防止を行う。商品温度がいずれも59℃以上でない場合はステップS24に進み、平均商品温度が58℃以上であるか判定され、58℃以上である場合は全商品が加温されたと判定してステップS25に進み加温が停止されるが、平均商品温度が58℃以上でないときはステップS26に進み、庫内温度が78℃以上であるかが判定され、庫内温度が78℃以上でないときは、ステップS27に進むが、78℃以上である場合は、加熱ユニットと商品の過昇防止のためにステップS25に進み加温が停止される。
【0028】
ステップS27では、上記平均商品温度が56℃以下であるか判定され、56℃以下であれば、全商品が加温されていないと判定してステップS29に進みヒータ6がオンにされ加温が開始される。平均商品温度が56℃以下でないときはステップS28に進み庫内温度が50℃以下であるか判定され、庫内温度が50℃以下でないときはステップS16に進み、現在のヒータ6の運転状況がそのまま継続されるが、50℃以下のときは、商品温度が低い庫内温度に馴染むのを防止するためステップS29に進み加温が開始される。上述した制御は他の冷却庫、加温庫に対しても同様に行われる。
【0029】
次に上記課題2を解決する本第2発明に係わる制御動作を図4のフローチャートに従って説明する。
電源が投入されるとステップS30からステップS31に進み、冷却庫に設定されているが判定され、冷却庫の場合はステップS32に進み、現在冷却中であるかが判定される。冷却中でない場合はステップS33に進み、庫内温度と商品温度が検出される。ステップS34では庫内温度と商品温度との温度差が演算され、ステップS35ではその温度差が6℃より大きいかが判定される。温度差が6℃より大きいときは、商品がよく冷却されていないと判定してステップS36において、冷却を重視した品温保持制御がなされる。この品温保持制御では、庫内ファン4が連続運転されるとともに、当該冷却庫のオン点およびオフ点が共に1℃づつ下げられ、冷却運転を促進する。
【0030】
前記温度差が6℃以下の場合は、商品は適温に冷却されていると判定してステップS37に進み、冷却よりも省電力を重視した省エネ制御がなされる。この省エネ制御には種々の制御があるがここでは、冷却停止後に庫内温度が所定温度以上になった時点で庫内ファン4の運転が停止され、オン点、オフ点は元の設定温度に基づき制御される。
【0031】
このようにして庫内温度と商品温度との温度差の大きさに基づき、品温保持制御か省エネ制御のいずれかが設定されるが、これらの制御切り替えを頻繁に行うと、冷却ユニットなどに負担がかかるため、ステップS43にて10分間のブランクを設定することで10分間隔で上述した制御を実行する。
【0032】
一方、ステップS32の現在、冷却中であると判断された時、この冷却中にあっては上述した適正な温度差のデータが得られにくいことから温度差に基づく制御運転は行わずにステップS42に進み、現状況(冷却中)が継続され、この場合も頻繁なモータコンプレッサ2の起動、停止を避けるためにステップS43に進む。
【0033】
又、加温庫に設定されていた場合はステップS31からステップS38に進み、現在加温中であるかが判定される。加温中でない場合はステップS39に進み、庫内温度と商品温度が検出される。ステップS40では庫内温度と商品温度との温度差が演算され、ステップS41ではその温度差が10℃より大きいかが判定される。温度差が10℃より大きいときは、商品がよく加温されていないと判定してステップS36において、加温を重視した品温保持制御がなされる。この品温保持制御では、庫内ファン4が連続運転されるとともに、当該加温庫のオン点およびオフ点が共に1℃づつ上げられ、加温運転を促進する。
【0034】
前記温度差が10℃以下の場合は、商品は適温に加温されていると判定してステップS37に進み、加温よりも省電力を重視した省エネ制御がなされる。この省エネ制御では、加温停止後に庫内温度が所定温度以下になった時点で庫内ファン4の運転が停止され、オン点、オフ点は元の設定温度に基づき制御される。
【0035】
このようにして庫内温度と商品温度との温度差の大きさに基づき、品温保持制御か省エネ制御のいずれかが設定されるが、この場合もこれらの制御切り替えを頻繁に行うと、加温ユニットなどに負担がすかかるため、ステップS43にて10分間のブランクを設定することで10分間隔で上述した制御を実行する。
【0036】
一方、ステップS38の現在、加温中であると判断された時、この加温中にあっても上述した適正な温度差のデータが得られにくいことから温度差に基づく制御運転は行わずにステップS42に進み、現状況(加温中)が継続され、この場合も頻繁な加熱ユニットの起動、停止を避けるためにステップS43に進む。
上述した本第2発明に係わる制御は他の冷却庫、加温庫に対しても同様に行われる。
【0037】
次に上記課題3を解決する本第3発明に係わる制御動作を図5のフローチャートに従って説明する。
電源が投入されるとステップS44からステップS45に進み、冷却庫に設定されているかが判定される。冷却庫に設定されている場合はステップS46に進み、現在、冷却停止中であるかが判定される。冷却中であればステップS47にて前回の制御状況(後述するように“品温安定化制御"と“通常制御"がある)が保持される。
【0038】
冷却中でなければステップS49に進み、商品温度の検出がなされ、商品温度が確定すればステップS50にて商品温度データaとして一旦記憶される。この後、5分が経過すればステップS56からステップS57に進み、再度、商品温度の検出がなされ、商品温度が確定すればステップS58にて商品温度データbとして一旦記憶される。ステップS57では(データa)−(データb)の絶対値がBとして求められる。このBは5分間にわたる温度差を示す。
【0039】
ステップS60では、その温度差Bが2℃より大きいかが判定され、2℃より大きいときは、商品温度が冷えた安定状態にないと判断して、ステップS61にて商品温度を冷して安定させる“商品温度安定化制御"が行われる。具体的には、オン温度7℃、オフ温度2℃(通常はオン温度8℃、オフ温度1℃)にしてオン点とオフ点の間隔を狭め、モータコンプレッサ2の運転時間を長くする。
【0040】
温度差が2以下の場合は商品は安定して冷えていると判断してステップS62にて通常制御(通常サーモ制御もしくは省エネ制御)が実施される。
【0041】
一方、加温庫に設定されている場合は上述したような制御は行わずにステップS48にて通常のサーモ運転が実施される。
【0042】
上記課題3を解決する本第3発明に係わる別の制御動作を図6のフローチャートに従って説明する。
電源が投入されるとステップS63からステップS64に進み、冷却庫に設定されているかが判定される。冷却庫に設定されている場合はステップS66に進み、現在、冷却停止中であるかが判定される。冷却中であればステップS67にて前回の制御状況(後述するように“冷却重視制御"と“省エネ重視制御"がある)が保持される。
【0043】
冷却中でなければステップS68に進み、商品温度の検出がなされ、商品温度が確定すればステップS69にて商品温度データaとして一旦記憶される。続いてステップS70にて、庫内温度の検出がなされ、庫内温度が確定すればステップS71にて庫内温度データcとして一旦記憶される。
【0044】
この後、5分が経過すればステップS72からステップS73に進み、再度、商品温度の検出がなされ、商品温度が確定すればステップS74にて商品温度データbとして一旦記憶される。続いてステップS75にて、庫内温度の検出がなされ、庫内温度が確定すればステップS76にて庫内温度データdとして一旦記憶される。ステップS77では(データa)−(データb)の絶対値がXとして求められ、(データc)−(データd)の絶対値がYとして求められる。従ってこれらのX,Yは5分間にわたる商品温度および庫内温度の温度差を示す。
【0045】
ステップS79では、X−Yの絶対値が5℃より大きいかが判定され、5℃より大きいときは、商品温度が冷えた安定状態にないし判断して“冷却重視制御"が実施される。この冷却重視制御では、オン点温度のみが2℃下げられ、その結果、モータコンプレッサ2のオンタイミングが早まり、又、庫内ファン4の停止温度が1℃上げられ、回転している時間が長くなることにより、商品温度の安定化がなされる。
【0046】
X−Yの絶対値が5℃以下の場合は、商品温度は冷えた安定状態にあると判断して“省エネ重視制御"が実施される。この省エネ実施制御では、オン点温度のみが2℃上げられ、その結果、モータコンプレッサ2のオンタイミングが遅くなり、又、庫内ファン4の停止温度が1℃下げられ、回転している時間が短くなることにより、冷却休止期の庫内温度の上昇を緩やかにし、モータコンプレッサ2の停止時間を長くする。
【0047】
一方、加温庫に設定されている場合は上述したような制御は行わずにステップS65にて通常のサーモ運転が実施される。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本第1発明は、庫内温度と商品温度との双方を検出し、両温度データに基づき冷却ユニットや加温ユニットを制御するため、短時間で適温に冷却(加温)でき、かつ、1庫内の全商品を均一温度に確保できる。
第2発明は、庫内温度と商品温度との温度差を検出し、温度差が大きい場合には、商品が安定して冷却(ホット商品では加温)されていないと判断して、省エネ運転を解除して通常の制御を実施するため短時間で商品を適温にできる。
第3発明は、冷却停止中の商品温度の上昇速度を検出し、その上昇速度の大小に応じて、特に商品温度を安定化させる“品温安定化制御"か“通常制御"を適宜選択するため最適な温度管理が行える。
第4発明は、商品温度の上昇速度に加えて庫内温度の上昇速度をも考慮するため、より最適な温度管理が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動販売機の内部機構を示した図
【図2】 図1の自動販売機の制御ブロック図
【図3】 図1の自動販売機において本第1発明に係わる制御動作を示したフローチャート
【図4】 図1の自動販売機において本第2発明に係わる制御動作を示したフローチャート
【図5】 図1の自動販売機において本第3発明に係わる制御動作を示したフローチャート
【図6】 本第3発明における別の制御動作を示したフローチャート
【符号の説明】
1 蒸発器
2 モータコンプレッサ
3 バルブ
4 庫内ファン
5 庫内温度センサ
6 ヒータ
7 商品温度センサ
8 主制御部
9 冷却/加温設定部
10 冷却加温制御部
11 キーボード部
12 商品選択釦
Claims (1)
- 庫内を冷却する冷却ユニットと、庫内の冷気を循環させる庫内ファンと、庫内温度を検出する庫内温度センサと、検出した庫内温度を予め設定したオン温度およびオフ温度と比較して前記冷却ユニットをオンオフ制御する制御部とを備えた自動販売機において、
庫内に収納した商品の温度を検出する商品温度センサを設け、冷却休止期における所定期間内での商品温度の温度差の絶対値を求め、その絶対値が規定値より大きいとき、前記オン温度を設定温度から所定温度低下させ、そしてオフ温度を設定温度から所定温度上昇させることにより、商品温度を安定化させる“商品温度安定化制御”を適用することを特徴とする自動販売機。
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