JP3757571B2 - 自動販売機の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、庫内ファンの運転制御により省エネ制御を行う自動販売機(以下、自販機という)の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
商品収納庫に収納した商品を加熱・冷却して販売する自販機では一般に、収納庫の容積や庫内冷気の循環効率は自販機により異なるが、各庫内の冷気を循環させる庫内ファンの間欠運転などによる省エネ運転方法は同一であることが多い。この理由は、自販機や収納庫ごとに最適の制御方法を求め、個別の制御ソフトで管理することは非常に煩雑となり実際的でないためである。
【0003】
また、同じ自販機でも庫内容積は、収納する商品の種類や寸法などによっても違ってくるため、例えば、熱容量の大きい庫内の冷却時間は長くなる。また、例えば、冷媒を循環させる配管の太さや、冷媒を各庫内に分割するキャピラリ部の構造寸法などの仕様や、庫内の熱交換機の大きさなどは、各自販機の庫内容積などに応じて異なるため、庫内の冷却時間も違ってくる。しかし、これらの違いがあっても、上述のように庫内ファンの省エネ制御は同様であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自販機の制御装置には次の問題がある。
上述したように、自販機や庫内それぞれの冷却条件が異なるにもかかわらず、省エネを目的として、どの自販機に対しても、例えば、庫内ファンのON/OFF周期が同じパターンの間欠運転制御を適用すると、商品温度が規定値から外れる収納庫が発生し、商品の品質に影響を及ぼしたり、規定温度(品温)に冷却できないおそれがあった。
【0005】
この不具合をなくすには、自販機ごとあるいは庫内ごとの冷却能力の違い、例えば、庫内容積が大きく冷却時間のかかる庫内や、同一の自販機でも冷却能力に偏りのある庫内や、庫内ファンの仕様や冷気の循環効率の違いなどを求め、それぞれに応じた省エネ運転を行えばいい。ところが、庫内の冷却能力を自販機の機器設置データなどから推定したり直接求めることは困難であった。
【0006】
この発明の課題は、各自販機の庫内ごとの冷却能力を簡単に求め、品温を維持しながら省エネ制御を行うことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1による自販機の制御装置は、各庫内に冷気循環用の庫内ファンを備えた自動販売機の制御装置において、各庫内温度を検知する庫内温度検知手段と、プルダウン期間における庫内温度が、所定温度から規定商品温度になるまでのプルダウン時間を計時する計時手段とを備え、時計手段によるプルダウン時間に対応して、サーモ運転時の庫内ファンの稼働時間を変える。
【0008】
これにより、プルダウン時間によって各自販機や庫内ごとの冷却能力が判定され、品温を維持しながら庫内ファンの省エネ制御が行われる。
発明2による自販機の制御装置は、発明1の制御装置において、庫内ファンの稼働時間は、所定周期の庫内ファンオンオフ運転の繰り返しによる間欠運転とする。
【0009】
これにより、プルダウン時間によって各自販機や庫内ごとの冷却能力が判定され、間欠運転時にも品温を維持しながら庫内ファンの省エネ制御が行われる。
発明3による自販機の制御装置は、発明1の制御装置において、プルダウン時間が所定時間以上のとき、サーモ運転時の庫内ファンを連続運転させる。
これにより、プルダウン時間により十分な冷却が必要とされる場合、適正な庫内ファンの運転が行われる。
【0010】
発明4による自販機の制御装置は、発明1の制御装置において、時計手段によるプルダウン時間と庫内ファンの運転サイクルとの対応を、プルダウン時間帯に基づいて分割する。
これにより、プルダウン時間に見合った省エネ制御が容易に行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態を示す構成図である。
1a,1b,1cは、それぞれ自販機の商品収納庫の左庫内,中庫内,右庫内であり、この庫内に所定温度に冷却する商品が収納される。2a,2b,2cは、それぞれ左庫内ファン,中庫内ファン,右庫内ファンであり、上記の左庫内1a,中庫内1b,右庫内1cのそれぞれの庫内に冷媒を循環させる。冷媒はモータコンプレッサ部(MC部)7から、それぞれ左庫内バルブ3a,中庫内バルブ3b,右庫内バルブ3cを介して供給される。4a,4b,4cは、それぞれ左庫内温度センサ,中庫内温度センサ,右庫内温度センサであり、それぞれ左庫内1a,中庫内1b,右庫内1cの温度を検出する。5は自販機全体の温度制御を行う冷却制御部であり、計時用のタイマ部6と、制御プログラムや種々のデータを記憶する記憶部(図示していない)とを備えている。また、冷却制御部5には、庫内をホット・コールドに切り替えるためのホット・コールド設定部(H/C設定部)7、上述の、MC部、左庫内バルブ3a,中庫内バルブ3b,右庫内バルブ3c、および、左庫内温度センサ4a,中庫内温度センサ4b,右庫内温度センサ4cが接続される。
【0013】
図2は、この発明による制御装置の主要動作を示すフローチャートである。図1を参照しながら動作を説明する。
自販機電源の投入後(ステップS1)、冷却制御部5は、H/C設定部7により庫内がコールド設定されているかどうかを判断する(ステップS2)。ホット設定されているときは(分岐N)、ホット庫内制御動作に進み(ステップS3)、ステップS2へ戻る。コールド設定されているときは(分岐Y)、省エネまたは除霜制御中かどうかを判断し(ステップS4)、省エネまたは除霜制御中であれば(分岐Y)、そのいずれかの制御を優先して実行し(ステップS5)、ステップS2へ戻る。
【0014】
ステップS4で省エネまたは除霜制御中でないときは(分岐N)、庫内温度センサ(例えば、4a)が検出した庫内温度が20℃以上で(ステップS6,分岐Y)、対応する庫内バルブ3aが開でその庫内の冷却を行っていれば(ステップS7,分岐Y)、プルダウン開始と認識し、タイマ部6がプルダウン時間の計時を開始する(ステップS8)。なお、プルダウン時間とは、庫内温度が一定の周囲温度から商品温度の規定値まで下がる冷却動作をいう。なお、ここでは、プルダウン時間は、庫内温度が20℃から8℃まで下がる時間とする。なお、プルダウン時間の計時は、このフローチャートのように自販機の電源投入時だけ行うようにもできるが、20℃以上の庫内温度から冷却規定値まで下げる場合に行うようにもできる。なお、上記のステップS6で庫内温度が20℃より低いときは(分岐N)後記するステップS12へ進み、ステップS7でバルブ開でないときは(分岐N)ステップS1へ戻る。
【0015】
まず、プルダウン時間が12時間以上のときは(ステップS9,分岐Y)、その庫内の冷却に時間がかかると判断し、それ以降のサーモ運転時(冷却中)の庫内ファン(上記例では、2a)を連続運転する(ステップS10)。
次に、プルダウン時間が12時間未満であるが(ステップS9,分岐N)、9時間を超えるときは(ステップS11,分岐Y)、通常の時間内に冷却できると判断し、それ以降のサーモ運転時(冷却中)の庫内ファンを間欠運転する(ステップS12)。間欠運転のタイムサイクルは、例えば、10秒ON/2秒OFFの繰り返しとし、庫内ファンの回転数を通常より下げて庫内の冷気の循環量を落とすことにより省エネ効果を出す。
【0016】
さらに、プルダウン時間が9時間以下のときは(ステップS11,分岐N)、少々冷却能力を落としても商品は十分冷えるので、それ以降のサーモ運転時(冷却中)の庫内ファンを間欠運転する(ステップS13)。この場合の間欠運転のタイムサイクルは、例えば、6秒ON/4秒OFFの繰り返しとし、庫内ファンの回転数を通常より下げて庫内の冷気の循環量を落とすことにより省エネ効果を出す。
【0017】
なお、上記では、左庫内について説明したが他の庫内についても同様である。また、上記の各運転動作は先述したように繰り返し行ってもいいが、通常は自販機の電源OFF後(ステップS14)、再び電源投入などにより上記の一連のステップを開始する。
以上の動作により、プルダウン時間を求めることにより各自販機あるいは庫内の冷却能力が判定できるのでし、それに見合った省エネ制御が行なえる。
【0018】
【発明の効果】
この発明によれば、各自販機や庫内ごとの冷却能力をプルダウン時間として判定し、このプルダウン時間に応じてサーモ運転時の庫内ファンの稼働を、所定の間欠運転や、連続運転や、庫内ファン低速運転とするので、庫内ファンの省エネ制御ができるとともに、庫内の品温を維持することができる。したがって、同一の間欠運転などの省エネ制御方法をすべての自販機に適用していた従来とは異なり、商品温度が規定値から外れる収納庫が発生したり、商品の品質に悪影響を及ぼすことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す構成図
【図2】図1の発明に基づく動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1a…左庫内、1b…中庫内、1c…右庫内、2a…左庫内ファン、2b…中庫内ファン、2c…右庫内ファン、3a…左庫内バルブ、3b…中庫内バルブ、3c…右庫内バルブ、4a…左庫内温度センサ、4b…中庫内温度センサ、4c…右庫内温度センサ、5…冷却制御部、6…タイマ部、7…H/C設定部。
Claims (4)
- 各庫内に冷気循環用の庫内ファンを備えた自動販売機の制御装置において、
各庫内温度を検知する庫内温度検知手段と、
プルダウン期間における庫内温度が、所定温度から規定商品温度になるまでのプルダウン時間を計時する計時手段とを備え、
計時手段によるプルダウン時間に対応して、サーモ運転時の庫内ファンの稼働時間を変えることを特徴とする自動販売機の制御装置。 - 請求項1記載の制御装置において、
庫内ファンの稼働時間は、所定周期の庫内ファンオンオフ運転の繰り返しによる間欠運転であることを特徴とする自動販売機の制御装置。 - 請求項1記載の制御装置において、
プルダウン時間が所定時間以上のとき、サーモ運転時の庫内ファンを連続運転させることを特徴とする自動販売機の制御装置。 - 請求項1記載の制御装置において、
時計手段によるプルダウン時間と庫内ファンの運転サイクルとの対応を、プルダウン時間帯に基づいて分割することを特徴とする自動販売機の制御装置。
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JPH1186116A JPH1186116A (ja) | 1999-03-30 |
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- 1997-09-03 JP JP23791497A patent/JP3757571B2/ja not_active Expired - Fee Related
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