JP3694628B2 - キャップの巻締方法 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、充填包装業界等において、内栓付きのキャップにおける内栓を確実に口元へ嵌着させることができ、該キャップを定められた巻き締めトルクで確実に巻き締めさせることができるキャップの巻締方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、充填包装業界等において、図5に示すような、内栓50付きのキャップ51の容器52への施蓋にあって、この内栓50を容器52の口元53に嵌め込むときは、キャップ51が巻き締めされるそのねじ込み力を利用して、ねじ込み移動する該キャップ51の内底部により内栓50を押し込んで装着している。
【0003】
そして、容器52の使用時に、キャップ51を外すと、内栓50は容器52の口元53に冠着されたまま残るもので内容物が容器52内に密封されているものであって、例えば、内栓50に付設された引取体54を引き剥がすことで、該部分に開口が形成され、この開口から内容物を取り出すことができる。
【0004】
しかしながら、このキャップ51は、内栓50が容器口元53へ完全に押し込まれた状態から規定トルク(最良締め付けトルク)を発生させるまでの許容締め付け角が非常に少ない場合が多い。いわゆる、内栓50が容器口元53へ冠着されると同時に、キャップ51もほぼ容器52への巻き締めが完了してしまう。
【0005】
したがって、この条件下でキャップ51の巻き締めを行うと、容器口元53の条件によっては、例えば、口元53の乾燥・濡れ具合や、容器成形時に生じた口径差のばらつき等によって、内栓50を口元53へ押し込むトルクが大きく変化してしまう。
【0006】
例えば、最も押し込みトルクが必要な条件、すなわち、容器口元53が乾燥している状態(摩擦度が比較的大きい状態)の条件下のトルクによってキャップ51を巻き締めるように巻き締めを設定したとき、これを基準として、容器口元53が内容物等により濡れて潤滑された状態(摩擦度が比較的小さい状態)の施蓋にあっては、キャップ51には巻き締めトルクが過剰に働き、これに起因して、該キャップ51が変形したり変色(白化現象)を起こしたりして不良品の発生となる。
【0007】
また、容器口元53が内容物等により濡れて潤滑された状態(摩擦度が比較的小さい状態)の条件下のトルクによってキャップ51を巻き締めるように設定したときは、これを基準として、容器口元53が乾燥している状態(摩擦度が比較的大きい状態)で施蓋しようとすると、キャップ51の巻き締めトルク不足により、内栓50を容器口元53へ押し込むことができないため、キャップ51を容器口元53へ正常に装着させることができず、キャップ51の浮きを生じさせる原因となる。等の様々な問題点を有するものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記した問題点を解決するためになされたもので、内栓付きのキャップを、容器のおねじに螺着し、内栓の係止体が容器の受け縁上部に当接するまでを第一のトルク制御により巻き締め、該内栓の係止体が容器の受け縁に係合するまでをキャップの回転する回転角で制御して該キャップを巻き締め、その後、キャップの巻締完了までを第二のトルク制御により巻き締めを行うことにより、内栓付きのキャップを定められた巻き締めトルクで確実に巻き締めさせ、かつ、巻き締めに際してキャップを損傷させることがないキャップの巻締方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するための本発明の手段は、
キャップの内部に位置した内栓における係止体が、容器の受け縁に係合し、かつ、前記キャップのめねじが前記容器のおねじに螺合して施蓋が行われるキャップの巻き締めにあって、
キャッパーにおける把持部材に支持された前記内栓付きの前記キャップを、前記容器のおねじに螺着し、前記内栓の係止体が前記容器の受け縁上部に当接するまでを第一のトルク制御により巻き締め、該内栓の係止体が容器の受け縁に係合するまでを前記把持部材の回転する回転角で制御して前記キャップを巻き締め、その後、前記キャップの巻締完了までを第二のトルク制御により巻き締めを行うキャップの巻締方法にある。
【0010】
【実施例】
次に、本発明に関するキャップの巻締方法の一実施例を図面に基づいて説明する。
図4においてAは、流体の充填包装業界において使用される慣用のキャッパーで、回転体1へ複数ヘッドとなるキャップ支持手段2を主軸3により垂下させてあって、該キャップ支持手段2により回転体1の回転移動中において、容器bの口元b1へキャップcを施す。
【0011】
なお、前記したキャップ支持手段2は、サーボモータ等による巻き締めトルクの制御が任意に行なわれる駆動手段4により、主軸3を介して任意に回転されると共に、昇降手段10により所定の上下運動が行えるように構成される。
また、このキャップ支持手段2における下側には、キャップcを供給手段5より受け取って着脱自在に支持させる把持部材6を取り付けてある。
【0012】
更に、駆動手段4にはコンピュータ等からなる制御手段7を接続してあって、主軸3,すなわち、キャップcに対して、その巻き締めの作動開始から、また、巻締作動停止を検出するトルク管理、あるいは、回転するその回転角の制御や、回転速度等が任意に行えるように制御されるものである。
【0013】
前記したキャップcは、凹状の内部に容器bの口元b1に嵌着される内栓eが設けられているもので、該キャップcの内周部には、容器bのおねじb2に螺合するめねじc1が設けられている。
【0014】
また、内栓eは合成樹脂等等による可撓性を有する素材によって成形されていて、容器口元b1の受け縁b3に係合する係止体e1が外周部に付設されているものであり、該係止体e1は、内栓eが押し込まれる際に、その可撓性により受け縁b3を乗り越え、かつ、その可撓性により該受け縁b3が復元することで係合がなされる。
【0015】
この内栓eの容器口元b1への嵌着により、容器bの内容物に対する密封度が得られる。
【0016】
したがって、前記したように構成される本発明に係る実施例のキャップの巻締方法は、以下に述べる作用を奏する。
図4に示すように、キャップ供給手段5により回転体1のテーブル8における容器bの上方に、キャップcが供給されるもので、昇降手段10による昇降作動と共に、キャップ支持手段2における把持部材6が該キャップcを把持する。
【0017】
更に、昇降手段10の作動によってキャップ支持手段2のキャップcが降下して、図1に示すように、該キャップcが容器bの口元b1に対応すると、駆動手段4による回転作動により回転するキャップcは、容器bのおねじb2へそのめねじc1が螺合する。
【0018】
そして、キャップcの螺動に伴って、図1に示すように、内栓eの係止体e1が口元b1の受け縁b3における上部に当接するもので、この当接によって該内栓eは嵌着方向への移動が規制される。このとき、キャップc、すなわち、駆動手段7には所定の巻締抵抗が掛かるものであって、この検出された値は、駆動手段7等の任意の部位に設けた検出手段を介して制御手段7へ送信される。
【0019】
一方、キャップcには、あらかじめ制御手段7において、定められた数値である巻き締めトルク値(例えば、比較的弱いトルク値)である第一のトルク制御が与えられているもので、このトルク値に達するまで該キャップcの巻き締めが進行する。この第一のトルク制御による巻き締めのため、キャップcにおける内栓eは、口元b1に位置したことが確認される。
【0020】
前記した定められた巻き締めトルク値である第一のトルクを制御手段7において認識すれば、キャップcは次の工程により巻き締めが継続されるもので、更にこの駆動手段4によって、該巻き締めトルク値に達した巻き締め位置から開始される所定の回転角(角度)により、前記した第一のトルク制御より強い巻き締めトルクにより巻き締めが行われる。
【0021】
このとき、キャップcは、内栓eと共に移動して口元b1にねじ込まれるもので、前記した第一のトルク制御より強い巻き締めトルクによって、内栓eの係止体e1は、図2に示すように、容易にかつ安定的に、容器口元b1の受け縁b3を撓んで乗り越え、かつ、その可撓性により該受け縁b3が復元することで、これら係止体e1と受け縁b3との係合がなされる。
この状態では、まだ、内栓eの内面と口元b1の上面とには、同図に示すように、隙間20が残った状態となる。
【0022】
この間の係止体e1の受け縁b3が乗り越えるまでの巻き締め工程は、キャップcの回転作動する角度によって正確に制御することができるもので、例え、巻き締めに大きな摩擦力等による抵抗を受けるため、大きな巻き締めトルクを必要な場合であっても、あるいは、口元b1が濡れていてあまり抵抗感を受けない状態であっても、一律に、前記した巻き締め工程を完了させることができる。
【0023】
更に、前記したあらかじめ定められた回転角によるキャップcの回転を行った後は、制御手段7によって、キャップcには、あらかじめ定められた数値による巻き締めトルク値である第二のトルク制御が与えられるもので、図3に示すように、該キャップcは、一律で均一な前記巻き締めトルク値に達した正確な巻き締めが行われて、キャップ巻き締めの全工程が終了する。
【0028】
【発明の効果】
前述のように本発明に関するキャップの巻締方法は、容器口元の乾燥・濡れ具合や、容器成形時に生じた口径差のばらつき等を生じていても、内栓を口元へ押し込むトルクに変化を与えることなく、一律で正確に容器口元へ内栓を冠着させることができて、内栓の冠着不良や加圧し過ぎに起因する、キャップの変形や変色(白化現象)を起こしたりすることがない。等の格別な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関するキャップの巻締方法の一実施例を示す巻締状態を示すもので、キャップの巻き締め開始状態を示す要部の断面図である。
【図2】 図1における内栓の嵌着状態を示す要部の断面図である。
【図3】 図1におけるキャップの巻き締め完了状態を示す要部の断面図である。
【図4】 本発明に関するキャップの巻締方法を採用するキャッパーの説明図である。
【図5】 従来のキャップの巻締方法による施蓋状態を示す要部の断面図である。
Claims (1)
- キャップの内部に位置した内栓における係止体が、容器の受け縁に係合し、かつ、前記キャップのめねじが前記容器のおねじに螺合して施蓋が行われるキャップの巻き締めにあって、
キャッパーにおける把持部材に支持された前記内栓付きの前記キャップを、前記容器のおねじに螺着し、前記内栓の係止体が前記容器の受け縁上部に当接するまでを第一のトルク制御により巻き締め、該内栓の係止体が容器の受け縁に係合するまでを前記把持部材の回転する回転角で制御して前記キャップを巻き締め、その後、前記キャップの巻締完了までを第二のトルク制御により巻き締めを行うことを特徴とするキャップの巻締方法。
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