JP2006335385A - キャッピング方法とキャッピング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 制御装置12は、最終締め付けトルクTsよりも大きな基準トルクTcとなるまで巻き締め方向にキャッピングヘッド6を回転させて停止させる。これによりキャップ3が容器2の口部2Aに螺合されるが、その過程において最終締め付けトルクTsが得られたキャッピングヘッド6の回転角度位置も角度記憶部12Dに記憶しておく。
次に、キャッピングヘッド6を上記停止位置から上記最終締め付けトルクTsが得られた回転角度位置まで所要回転角度だけ逆転させて、容器2へのキャップ3の取付を終了する。
【効果】 インナーリング3Dを有するキャップ3であっても、上記インナーリング3Dを容器2の口部2Aの内周に確実に嵌着させることができる。
【選択図】 図1
次に、キャッピングヘッド6を上記停止位置から上記最終締め付けトルクTsが得られた回転角度位置まで所要回転角度だけ逆転させて、容器2へのキャップ3の取付を終了する。
【効果】 インナーリング3Dを有するキャップ3であっても、上記インナーリング3Dを容器2の口部2Aの内周に確実に嵌着させることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明はキャッピング方法とキャッピング装置に関し、より詳しくは、例えば内部の天面にインナーリングを形成したキャップであっても確実に容器の口部に取り付けることが可能なキャッピング方法とキャッピン装置に関する。
従来、サーボモータによってキャッピングヘッドを駆動させるようにしたキャッピング装置において、上記サーボモータの出力トルクをモニタリングしながら上記出力トルクが所定値となるまでキャップ巻き締め方向に回転させて容器に巻締めする技術は広く知られている(例えば特許文献1)。
また、一旦、所定の最終巻き締めトルクよりも大きな限界トルクまでキャップを巻き締め方向に回転させた後に、予め実験で求めた回転角度だけキャップを逆転させてキャップの取付を終了するようにしたキャッピング方法も知られている(例えば特許文献2)。
特開2003−81387号公報
米国特許明細書第5,321,935号
また、一旦、所定の最終巻き締めトルクよりも大きな限界トルクまでキャップを巻き締め方向に回転させた後に、予め実験で求めた回転角度だけキャップを逆転させてキャップの取付を終了するようにしたキャッピング方法も知られている(例えば特許文献2)。
ところで、本願の図2に示したように、従来から内部の天面にインナーリング(3D)を形成したスクリューキャップは知られており、このようなキャップを容器の口部に取り付ける際には次のような問題が指摘されていた。
すなわち、従来、加熱した充填液を容器に充填した後に該容器の口部にインナーリングを有するキャップを取り付ける場合がある。例えば充填液を90℃程度まで熱した状態において容器内に充填した後に、容器の上端口部にインナーリングを有するキャップを取り付ける場合には、容器内に高温の充填液を充填して口部にキャップを取り付けた後に、容器を転倒させて容器内の高温の液体をキャップの内面に接触させてその部分の殺菌を行うことがある。
この場合、それ以前に常温でキャップは容器の口部に取り付けられているので、上述したように容器を転倒させてキャップの内面に高温の充填液が接触すると、キャップは急激に温度が上昇することになり、それに伴ってキャップそのものに応力緩和が起こる。
そこで、上述したような高温の充填液を容器に充填する『ホット充填』に使用されるキャップは、上述したような応力緩和が起こっても、容器の口部における内周面にインナーリングが密着できるように該インナーリングに十分な剛性を持たせて設計されている。そのため、上述したホット充填時の容器にインナーリングを有するキャップを取り付けようとすると、インナーリングを嵌着する際の閉栓トルクが大きくなり、場合によっては予め定めた最終締め付けトルクよりも大きな閉栓トルクでキャップを締め付けないと、インナーリングが容器の口部の内周(図2の2C)に確実に嵌着されないという問題点があった。
なお、上記特許文献2のキャッピング方法を用いてインナーリングを有するキャップを容器に取り付ける場合においては次のような欠点が生じる。
すなわち、特許文献2に示したキャッピング方法においては、最終締め付けトルクよりも大きな限界トルクまで一旦キャップを巻き締め方向に巻き締めた後に、予め実験によって求めた回転角度だけキャップを逆転させている。そのため、この特許文献2のキャッピング方法においては、各種のキャップごとに事前の実験を行う必要があり、またそれぞれのキャップに応じて、キャップの回転角に対する閉栓トルクの変化量が異なるので、取り付け終了時の閉栓トルクにばらつきが生じて、高精度なキャップの取付を行うことが困難である。
すなわち、従来、加熱した充填液を容器に充填した後に該容器の口部にインナーリングを有するキャップを取り付ける場合がある。例えば充填液を90℃程度まで熱した状態において容器内に充填した後に、容器の上端口部にインナーリングを有するキャップを取り付ける場合には、容器内に高温の充填液を充填して口部にキャップを取り付けた後に、容器を転倒させて容器内の高温の液体をキャップの内面に接触させてその部分の殺菌を行うことがある。
この場合、それ以前に常温でキャップは容器の口部に取り付けられているので、上述したように容器を転倒させてキャップの内面に高温の充填液が接触すると、キャップは急激に温度が上昇することになり、それに伴ってキャップそのものに応力緩和が起こる。
そこで、上述したような高温の充填液を容器に充填する『ホット充填』に使用されるキャップは、上述したような応力緩和が起こっても、容器の口部における内周面にインナーリングが密着できるように該インナーリングに十分な剛性を持たせて設計されている。そのため、上述したホット充填時の容器にインナーリングを有するキャップを取り付けようとすると、インナーリングを嵌着する際の閉栓トルクが大きくなり、場合によっては予め定めた最終締め付けトルクよりも大きな閉栓トルクでキャップを締め付けないと、インナーリングが容器の口部の内周(図2の2C)に確実に嵌着されないという問題点があった。
なお、上記特許文献2のキャッピング方法を用いてインナーリングを有するキャップを容器に取り付ける場合においては次のような欠点が生じる。
すなわち、特許文献2に示したキャッピング方法においては、最終締め付けトルクよりも大きな限界トルクまで一旦キャップを巻き締め方向に巻き締めた後に、予め実験によって求めた回転角度だけキャップを逆転させている。そのため、この特許文献2のキャッピング方法においては、各種のキャップごとに事前の実験を行う必要があり、またそれぞれのキャップに応じて、キャップの回転角に対する閉栓トルクの変化量が異なるので、取り付け終了時の閉栓トルクにばらつきが生じて、高精度なキャップの取付を行うことが困難である。
上述した事情に鑑み、請求項1に記載した本発明は、キャップを回転させて容器の口部に取り付けるキャッピング方法において、
予め定めた所定の最終締め付けトルクよりも大きな基準トルクに到達するまでキャップを巻き締め方向に回転させて、上記キャップが巻き締め方向に回転される際の回転角度および各回転角度位置における閉栓トルクを求めるとともに、上記最終締め付けトルクが得られたキャップの回転角度位置を求めて、
上記キャップの閉栓トルクが上記基準トルクに到達したらキャップの回転を停止させ、次に該キャップの停止位置から上記最終締め付けトルクが得られた回転角度位置までキャップを巻き締め方向とは逆方向に所要角度だけ回転させてキャップの取付を終了することを特徴とするキャッピング方法。
また、請求項3に記載した第2の本発明は、キャップを保持して回転するキャッピングヘッドと、キャッピングヘッドを正逆方向に回転させるモータと、このモータの作動を制御する制御装置と、上記キャッピングヘッドの出力トルクを検出するトルク検出手段と、上記キャッピングヘッドの回転角度を検出する角度検出手段とを備え、容器の口部にキャップを取り付けるキャッピング装置において、
上記制御装置は、所定の最終締め付けトルクよりも大きな基準トルクを記憶するトルク記憶手段を備えるとともに、上記キャッピングヘッドの回転角度を記憶する角度記憶手段とを備えて、
上記制御装置は、上記モータを介して上記基準トルクに到達するまでキャッピングヘッドをキャップの締め付け方向に回転させて、該キャッピングヘッドの出力トルクが上記基準トルクに到達したらキャッピングヘッドを停止させ、次に上記モータを介してキャッピングヘッドを上記停止位置から上記最終締め付けトルクが得られた回転角度位置まで締め付け方向とは逆方向に所要角度だけ回転させて容器の口部にキャップを取り付けるようにしたものである。
予め定めた所定の最終締め付けトルクよりも大きな基準トルクに到達するまでキャップを巻き締め方向に回転させて、上記キャップが巻き締め方向に回転される際の回転角度および各回転角度位置における閉栓トルクを求めるとともに、上記最終締め付けトルクが得られたキャップの回転角度位置を求めて、
上記キャップの閉栓トルクが上記基準トルクに到達したらキャップの回転を停止させ、次に該キャップの停止位置から上記最終締め付けトルクが得られた回転角度位置までキャップを巻き締め方向とは逆方向に所要角度だけ回転させてキャップの取付を終了することを特徴とするキャッピング方法。
また、請求項3に記載した第2の本発明は、キャップを保持して回転するキャッピングヘッドと、キャッピングヘッドを正逆方向に回転させるモータと、このモータの作動を制御する制御装置と、上記キャッピングヘッドの出力トルクを検出するトルク検出手段と、上記キャッピングヘッドの回転角度を検出する角度検出手段とを備え、容器の口部にキャップを取り付けるキャッピング装置において、
上記制御装置は、所定の最終締め付けトルクよりも大きな基準トルクを記憶するトルク記憶手段を備えるとともに、上記キャッピングヘッドの回転角度を記憶する角度記憶手段とを備えて、
上記制御装置は、上記モータを介して上記基準トルクに到達するまでキャッピングヘッドをキャップの締め付け方向に回転させて、該キャッピングヘッドの出力トルクが上記基準トルクに到達したらキャッピングヘッドを停止させ、次に上記モータを介してキャッピングヘッドを上記停止位置から上記最終締め付けトルクが得られた回転角度位置まで締め付け方向とは逆方向に所要角度だけ回転させて容器の口部にキャップを取り付けるようにしたものである。
上述した構成によれば、上記基準トルクによってキャップを締め付け方向に回転させてから上記最終締め付けトルクでキャップの取付を終了するので、インナーリングを備えたキャップであっても確実に容器の口部に取り付けることができる。
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、1は容器2の口部2Aにキャップ3を取り付ける回転式のキャッピング装置である。
このキャッピング装置1は、容器2を載置する複数の載置台4を備えるとともに、各載置台4ごとに容器2を把持するグリッパ5を備えている。上記載置台4とグリッパ5は、図示しない回転体の円周方向等間隔位置に設けてあり、各載置台4の直上位置にキャップ3を保持して回転するキャッピングヘッド6を設けている。このキャッピングヘッド6は、例えばエア圧を利用してキャップ5を把持する従来周知のエアーチャックから構成することができる。
このキャッピング装置1は、容器2を載置する複数の載置台4を備えるとともに、各載置台4ごとに容器2を把持するグリッパ5を備えている。上記載置台4とグリッパ5は、図示しない回転体の円周方向等間隔位置に設けてあり、各載置台4の直上位置にキャップ3を保持して回転するキャッピングヘッド6を設けている。このキャッピングヘッド6は、例えばエア圧を利用してキャップ5を把持する従来周知のエアーチャックから構成することができる。
上記キャッピングヘッド6は、上下一対の部材からなるスプライン軸7を介してトルクモータ8に連動させている。このトルクモータ8は、上記回転体の回転に伴って図示しない昇降機構によって昇降されるようになっている。
上記トルクモータ8は通常では上昇端位置に位置しており、またキャッピングヘッド6は上記スプライン軸7が最も上下方向に伸びた状態の下降端位置に位置しており、キャッピングヘッド6はその状態のままトルクモータ8の昇降に伴なって昇降されるようになっている。そしてトルクモータ8が降下されてキャッピングヘッド6に把持したキャップ5が容器2の口部2Aの上端に嵌合され、それによってキャッピングヘッド6の降下が停止されても、上記スプライン軸7によってさらにトルクモータ8が降下できるようになっている。
上記トルクモータ8は通常では上昇端位置に位置しており、またキャッピングヘッド6は上記スプライン軸7が最も上下方向に伸びた状態の下降端位置に位置しており、キャッピングヘッド6はその状態のままトルクモータ8の昇降に伴なって昇降されるようになっている。そしてトルクモータ8が降下されてキャッピングヘッド6に把持したキャップ5が容器2の口部2Aの上端に嵌合され、それによってキャッピングヘッド6の降下が停止されても、上記スプライン軸7によってさらにトルクモータ8が降下できるようになっている。
上記トルクモータ8には、該トルクモータ8の回転数を検出するロータリーエンコーダ11を設けてあり、このロータリーエンコーダ11によって検出したトルクモータ8の回転数は制御装置12の角度検出部12Aに入力されるようになっている。この角度検出部12Aは、ロータリーエンコーダ11から入力される検出信号を角度に変換してトルクモータ8の回転角度を検出できるようになっている。
また、上記トルクモータ8には電圧計13を接続してあり、この電圧計13によってトルクモータ8が作動される際の電圧を計測できるようになっている。電圧計13によって検出したトルクモータ8の電圧は、制御装置12のトルク検出部12Bへ入力されるようになっている。このトルク検出部12Bは、上記電圧計13によって検出したトルクモータ8の電圧を基にして該トルクモータ8の出力トルク、つまりキャッピングヘッド6の出力トルクを検出し、それを制御部12Cへ入力するようになっている。
制御装置12の制御部12Cは、上記トルクモータ8を所要の指令トルクによって正逆に回転させてキャッピングヘッド6を所要の出力トルクで正逆に回転させるようになっている。
また、上記トルクモータ8には電圧計13を接続してあり、この電圧計13によってトルクモータ8が作動される際の電圧を計測できるようになっている。電圧計13によって検出したトルクモータ8の電圧は、制御装置12のトルク検出部12Bへ入力されるようになっている。このトルク検出部12Bは、上記電圧計13によって検出したトルクモータ8の電圧を基にして該トルクモータ8の出力トルク、つまりキャッピングヘッド6の出力トルクを検出し、それを制御部12Cへ入力するようになっている。
制御装置12の制御部12Cは、上記トルクモータ8を所要の指令トルクによって正逆に回転させてキャッピングヘッド6を所要の出力トルクで正逆に回転させるようになっている。
図2に示すように、容器2の口部2Aの外周面には螺旋状のおねじ部2Bを形成してあり、他方、キャップ3の内周面には上記容器2のおねじ部2Bが螺合されるめねじ部3Aを形成している。また、キャップ3における内方の天面3Bには、環状のアウターリング3Cとインナーリング3Dとを同心円上の位置に設けている。このようにキャップ3は、アウターリング3Cとインナーリング3Dとを備えており、本実施例においては、キャップ3を容器2の口部2Aに取付ける際には、図2に示したように、上記インナーリング3Dが容器2の口部2Aにおける内周面の上端2Cに確実に嵌着され、かつ口部2Aの上端部が両リング3C、3D間の天面3Bに密着されるようにしている。
そのために本実施例においては、制御装置12を以下のように改良している。 すなわち、図1に示すように、本実施例の制御装置12は、上記トルクモータ8を所要の指令トルクによって正逆に回転させる上記制御部12Cと、上述した角度検出部12Aおよびトルク検出部12Bとを備えるとともに、角度記憶部12Dおよびトルク記憶部12Eとを備えている。
角度記憶部12Dは、キャッピングヘッド6が巻き締め方向に回転される際の回転角度と各回転角度位置におけるキャッピングヘッド6の出力トルク(閉栓トルク)を記憶するようになっている。
また、トルク記憶部12Eは、上記角度記憶部12Dによって出力トルクの記憶を開始するための角度検出開始位置となる検出開始トルクTaと、キャップ3を容器2の口部2Aに取り付けるための最終的なトルクである最終締め付けトルクTsと、さらにこの最終締め付けトルクTsよりも大きなトルクである基準トルクTcとを予め記憶するようになっている(図3参照)。
本実施例における基準トルクTcの値は、上記最終締め付けトルクTsよりも大きく、かつ、インナーリング3Dを容器2の口部2Aの内周に完全に嵌着するために必要な所定トルクThよりも大きなトルクの値に設定している。
角度記憶部12Dは、キャッピングヘッド6が巻き締め方向に回転される際の回転角度と各回転角度位置におけるキャッピングヘッド6の出力トルク(閉栓トルク)を記憶するようになっている。
また、トルク記憶部12Eは、上記角度記憶部12Dによって出力トルクの記憶を開始するための角度検出開始位置となる検出開始トルクTaと、キャップ3を容器2の口部2Aに取り付けるための最終的なトルクである最終締め付けトルクTsと、さらにこの最終締め付けトルクTsよりも大きなトルクである基準トルクTcとを予め記憶するようになっている(図3参照)。
本実施例における基準トルクTcの値は、上記最終締め付けトルクTsよりも大きく、かつ、インナーリング3Dを容器2の口部2Aの内周に完全に嵌着するために必要な所定トルクThよりも大きなトルクの値に設定している。
以上のように構成した本実施例の作動を説明する。
先ず、キャッピングヘッド6によって上記インナーリング3Dを有するキャップ3を容器2の口部2Aに取り付ける際には、図示しない昇降機構によってトルクモータ8およびキャッピングヘッド6を下降させて、該キャッピングヘッド6に保持したキャップ3を容器2の口部2Aに上方側から嵌合させる。
この状態から制御装置12の制御部12Cがトルクモータ8を巻き締め方向に回転させるので、キャップ3を保持したキャッピングヘッド6も巻き締め方向に回転される。これにより、キャッピングヘッド6に保持されたキャップ3のめねじ部3Aが容器2のおねじ部2Bに対して螺合されていく。
先ず、キャッピングヘッド6によって上記インナーリング3Dを有するキャップ3を容器2の口部2Aに取り付ける際には、図示しない昇降機構によってトルクモータ8およびキャッピングヘッド6を下降させて、該キャッピングヘッド6に保持したキャップ3を容器2の口部2Aに上方側から嵌合させる。
この状態から制御装置12の制御部12Cがトルクモータ8を巻き締め方向に回転させるので、キャップ3を保持したキャッピングヘッド6も巻き締め方向に回転される。これにより、キャッピングヘッド6に保持されたキャップ3のめねじ部3Aが容器2のおねじ部2Bに対して螺合されていく。
このようにして螺合が進行することに伴って、キャップ3およびキャッピングヘッド6の回転角度は角度検出部12Aによって検出されて制御部12Cへ入力されるとともに、キャッピングヘッド6の出力トルク(閉栓トルク)はトルク検出部12Bによって検出されて制御部12Cに入力されている。また、上記キャッピングヘッド6が回転を開始してから容器2の口部2Aに対するキャップ3の螺合が進行することに伴って、図3に示すようにキャッピングヘッド6の出力トルクは上昇していく。
そして、このキャピングヘッド6の出力トルクが予めトルク記憶部12Eに記憶した検出開始トルクTaとなると、角度記憶部12Dはその時点から上記キャッピングヘッド6の回転角度と各回転角度位置におけるキャッピングヘッド6の出力トルク、つまり閉栓トルクの記憶を開始する。
そして、このキャピングヘッド6の出力トルクが予めトルク記憶部12Eに記憶した検出開始トルクTaとなると、角度記憶部12Dはその時点から上記キャッピングヘッド6の回転角度と各回転角度位置におけるキャッピングヘッド6の出力トルク、つまり閉栓トルクの記憶を開始する。
さらにキャップ3の容器2の口部2Aへの螺合が進行し、キャッピングヘッド6の出力トルクが上記トルク記憶部12Eに記憶した基準トルクTcに到達するまでキャッピングヘッド6が締め付け方向に回転される。そして、その過程において、上記角度記憶部12Dは、キャッピングヘッド6の回転角度と該回転角度位置におけるキャッピングヘッド6の出力トルクを記憶し、かつ、その過程において最終締め付けトルクTsが得られたキャッピングヘッド6の回転角度θsの位置も角度記憶部12Dが記憶するようになっている。
この後、制御部12Cは、上記トルク検出部12Bからの入力を介して、キャッピングヘッド6の出力トルクが予め記憶した基準トルクTcに到達したことを確認したら、一旦トルクモータ8の作動を停止させる。また、それとともにトルクモータ8が停止した際の回転角度θcの位置を上記角度記憶部12Dによって記憶する。
この後、制御装置12の制御部12Cは,トルクモータ8を締め付け方向とは逆方向に回転させて、上記回転角度θcの位置から上記最終締め付けトルクTsが得られた回転角度θsの位置まで所要角度だけキャッピングヘッド6を開栓方向へ逆転させてからトルクモータ8の作動を停止させる。
これにより、最終締め付けトルクTsによってキャップ3が容器2の口部2Aに取り付けられる(図2参照)。
この後、制御部12Cは、上記トルク検出部12Bからの入力を介して、キャッピングヘッド6の出力トルクが予め記憶した基準トルクTcに到達したことを確認したら、一旦トルクモータ8の作動を停止させる。また、それとともにトルクモータ8が停止した際の回転角度θcの位置を上記角度記憶部12Dによって記憶する。
この後、制御装置12の制御部12Cは,トルクモータ8を締め付け方向とは逆方向に回転させて、上記回転角度θcの位置から上記最終締め付けトルクTsが得られた回転角度θsの位置まで所要角度だけキャッピングヘッド6を開栓方向へ逆転させてからトルクモータ8の作動を停止させる。
これにより、最終締め付けトルクTsによってキャップ3が容器2の口部2Aに取り付けられる(図2参照)。
このように、本実施例においては、先ずキャッピングヘッド6を締め付け方向に回転させる際には、最終締め付けトルクTsおよびインナーリング3Dを容器2の口部2Aに嵌着するために必要な所定トルクThよりも大きな基準トルクTcに到達するまでキャップ3を回転させる。基準トルクTcは、インナーリング3Dを容器2の口部に嵌着するのに要する所定トルクThよりも大きなトルク値となっている。
そのため、キャッピング終了時においては、容器2のおねじ部2Bがキャップ3のめねじ部3Aに確実に螺合されるとともに、容器2の口部2Aにおける内周面の上端2Cにインナーリング3Dが確実に挿入されて嵌着され、しかも容器2の口部2Aの上端も両リング3C、3D間の天面3Bに密着するようになっている(図2参照)。
上述したように本実施例においては、キャップ3の取り付け終了時において、確実に最終締め付けトルクTsで取り付けが終了するようになっている。したがって、本実施例においては、高精度で確実なキャッピングを行うことが可能である。
そのため、キャッピング終了時においては、容器2のおねじ部2Bがキャップ3のめねじ部3Aに確実に螺合されるとともに、容器2の口部2Aにおける内周面の上端2Cにインナーリング3Dが確実に挿入されて嵌着され、しかも容器2の口部2Aの上端も両リング3C、3D間の天面3Bに密着するようになっている(図2参照)。
上述したように本実施例においては、キャップ3の取り付け終了時において、確実に最終締め付けトルクTsで取り付けが終了するようになっている。したがって、本実施例においては、高精度で確実なキャッピングを行うことが可能である。
上述した本実施例に対して、特許文献2の米国公報のキャッピング方法においては、先ず締め付け方向に限界トルクまでキャップを回転させてから、予め実験によって得られた回転角度だけキャップを逆転させてキャッピングを終了するようにしている。この場合には、予めキャップの種類に応じて実験を行う必要があるので、そのような実験が煩雑となり、しかも実際にキャッピングを行う際には各々のキャップと容器に応じて最終締め付けトルクにばらつきがあるので、高精度なキャッピングを行うことが困難である。
そして、キャップを締め付ける際の閉栓トルクと、キャップを逆転させて緩める際の開栓トルクは、同じ回転角度位置でも同一にはならない。そのため、上記米国公報のキャピング方法において、限界トルクまで締め付け方向に一旦締め付けてからキャップを逆転させて緩めながらキャッピングヘッドの開栓トルクを把握しながら、それが希望とする最終の締め付けトルクとなるところでキャッピングを終了したとしても、そのキャッピング終了時のトルクは目標とした最終の閉栓トルクの値と同一にはならない。
このように、米国公報のキャッピング方法においては、高精度なキャッピングを行うことが困難であるが、上述した本実施例によれば、高精度キャッピングを行うことができる。
そして、キャップを締め付ける際の閉栓トルクと、キャップを逆転させて緩める際の開栓トルクは、同じ回転角度位置でも同一にはならない。そのため、上記米国公報のキャピング方法において、限界トルクまで締め付け方向に一旦締め付けてからキャップを逆転させて緩めながらキャッピングヘッドの開栓トルクを把握しながら、それが希望とする最終の締め付けトルクとなるところでキャッピングを終了したとしても、そのキャッピング終了時のトルクは目標とした最終の閉栓トルクの値と同一にはならない。
このように、米国公報のキャッピング方法においては、高精度なキャッピングを行うことが困難であるが、上述した本実施例によれば、高精度キャッピングを行うことができる。
なお、上述した実施例においては、検出開始トルクTaを設定して、そこからのキャッピングヘッド6の回転角度を求めるようにしているが、キャッピングヘッド6に保持したキャップ3を容器2の口部2Aに被せてキャッピングヘッド6を回転させた時点(キャッピング開始時点)からキャッピングヘッド6の回転角度を求めるようにしても良い。
また、上述した実施例は、本発明を回転式のキャッピング装置1に適用した場合について説明したが、ライン式やロータリー式のキャッピング装置にも本発明を適用することが可能であり、さらにキャッピングヘッドが1つだけのあるいは複数備えたキャッピング装置にも本発明を適用することができる。
また、上述した実施例は、本発明を回転式のキャッピング装置1に適用した場合について説明したが、ライン式やロータリー式のキャッピング装置にも本発明を適用することが可能であり、さらにキャッピングヘッドが1つだけのあるいは複数備えたキャッピング装置にも本発明を適用することができる。
1…キャッピング装置 2…容器
2A…口部 3…キャップ
3B…天面 3D…インナーリング
6…キャッピングヘッド 8…トルクモータ
11…ロータリーエンコーダ(角度検出手段)
13…電圧計(トルク検出手段)
12…制御装置 12D…角度記憶部
12E…トルク記憶部 Ts…最終締め付けトルク
Tc…基準トルク
2A…口部 3…キャップ
3B…天面 3D…インナーリング
6…キャッピングヘッド 8…トルクモータ
11…ロータリーエンコーダ(角度検出手段)
13…電圧計(トルク検出手段)
12…制御装置 12D…角度記憶部
12E…トルク記憶部 Ts…最終締め付けトルク
Tc…基準トルク
Claims (4)
- キャップを回転させて容器の口部に取り付けるキャッピング方法において、
予め定めた所定の最終締め付けトルクよりも大きな基準トルクに到達するまでキャップを巻き締め方向に回転させて、上記キャップが巻き締め方向に回転される際の回転角度および各回転角度位置における閉栓トルクを求めるとともに、上記最終締め付けトルクが得られたキャップの回転角度位置を求めて、
上記キャップの閉栓トルクが上記基準トルクに到達したらキャップの回転を停止させ、次に該キャップの停止位置から上記最終締め付けトルクが得られた回転角度位置までキャップを巻き締め方向とは逆方向に所要角度だけ回転させてキャップの取付を終了することを特徴とするキャッピング方法。 - 上記キャップは、内方の天面にインナーリングを備えており、上記基準トルクは、上記インナーリングを容器の口部の内周に嵌着させるために必要な所定トルクよりも大きなトルク値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のキャッピング方法。
- キャップを保持して回転するキャッピングヘッドと、キャッピングヘッドを正逆方向に回転させるモータと、このモータの作動を制御する制御装置と、上記キャッピングヘッドの出力トルクを検出するトルク検出手段と、上記キャッピングヘッドの回転角度を検出する角度検出手段とを備え、容器の口部にキャップを取り付けるキャッピング装置において、
上記制御装置は、所定の最終締め付けトルクよりも大きな基準トルクを記憶するトルク記憶手段を備えるとともに、上記キャッピングヘッドの回転角度を記憶する角度記憶手段とを備えて、
上記制御装置は、上記モータを介して上記基準トルクに到達するまでキャッピングヘッドをキャップの締め付け方向に回転させて、該キャッピングヘッドの出力トルクが上記基準トルクに到達したらキャッピングヘッドを停止させ、次に上記モータを介してキャッピングヘッドを上記停止位置から上記最終締め付けトルクが得られた回転角度位置まで締め付け方向とは逆方向に所要角度だけ回転させて容器の口部にキャップを取り付けることを特徴とするキャッピング装置。 - 上記キャップは、内方の天面にインナーリングを備えており、上記基準トルクは、インナーリングを容器の口部内周に嵌着させるために必要な所定トルクよりも大きなトルク値に設定されていることを特徴とする請求項3に記載のキャッピング装置。
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