JP3694367B2 - 対向吸着用板状磁石の製造方法 - Google Patents
対向吸着用板状磁石の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はアドレス帳その他の帳票等における表裏の表紙やメモ鋏みなどに用いられる、多極着磁の吸着面を対向して紙片を狭持する対向吸着用板状磁石の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
対向吸着用の板状磁石は磁極の異極同士が対向していることが必要条件である。したがって、着磁したシートに丁付けして印刷した場合、表裏一対の板状磁石を対向したとき、磁極の方向や位置が異極同士対向するように、的確な位置関係にないと、反発したり、ずれた位置で吸着し、帳票等の表紙として使用できないことがある。
【0003】
従来は表紙と裏表紙用の板状磁石を対向吸着し、間に紙を介在した帳票やアドレス帳等を形成する場合、対向吸着用の板状磁石は表紙と裏表紙とを別個のシート状磁石により、それぞれ形成していた。即ち、所定の数の板状磁石を丁付けすることができる広さに未着磁シートを切断し、個々の磁石の輪郭及び図柄を印刷した後、抜き加工により表側の表紙を作る。一方裏表紙も別の未着磁シートによって表紙と同様に作成する。抜き加工後の表裏の表紙を一対の組合せとし、一組づつ着磁する。
【0004】
裏表紙が無地の場合は、多極着磁した2枚のシート状磁石を吸着し角付けした後、一面側に表の輪郭及び図柄を印刷し、表面の輪郭に沿って2枚一度に切断していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、2枚の吸着用板状磁石を表裏別個のシートに丁付けするものは、完成品の段階で磁極がずれないように未着磁シートで型抜きした後、一組毎に着磁するため、着磁作業に長時間を要し、かつ、作業自体も繁雑で費用のかかるものであった。
【0006】
また、2枚のシート状磁石を対向吸着し、表裏の表紙を成す板状磁石を一度に切断する方法は、2枚の磁石を重ね、かなりの厚さがあるため、抜き加工に無理を生じ、刃が斜めに入り印刷面からずれた位置で切断されることがあり、切断面もきれいに仕上がらない。
【0007】
更に、従来の方法は表裏の表紙を個別のシートで形成するため、丁付けを少数組だけ増加するときでも、2枚の大きなシートを必要とし、丁付けの増加が不経済であった。
【0008】
本発明は上記のような従来の欠点を解消し、対向吸着する一対の板状磁石は表裏を同一のシート状から抜くことができるように丁付けし、印刷面のずれも無く、異極同士が対向して確実に吸着することができる製品を得ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題点を解決するために、一対を成す表紙用板状磁石の輪郭と裏表紙用板状磁石の輪郭とを左右方向に所定寸法ずらして上下に対向させた形態で、夫々の輪郭を並列方向に複数対配置する組合せを上下方向に少なくとも一組形成する大きさの装飾シートの裏面へ未着磁シートを貼着にて取り付け、更に該未着磁シートに上記所定寸法幅と同一で且つ上記並列方向と一致する縞状磁極を複数多極着磁させた状態で、上記の表紙用板状磁石の輪郭及び裏表紙用板状磁石の輪郭で半抜き又は打ち抜きすることにより、表紙用板状磁石及び裏表紙用板状磁石を同時に取り出す方法をとしたことにより対向吸着用板状磁石の効果的製造を実現したものである。
尚、表紙用板状磁石及び裏表紙用板状磁石は同一の方形形状であり、少なくとも表紙用板状磁石の表面には図柄が印刷されていて、該表紙用板状磁石及び裏表紙用板状磁石の輪郭又は図柄中に設けた基準線が縞状磁極の長手方向と平行とする態様を採ることが好ましい。
【0010】
【発明実施の形態】
従来技術においては、表面の図柄が異なり、かつ互いに対向吸着して用いる一対の板状磁石は図柄毎に個別のシート状磁石に丁付けしていたが、本発明は面積の広い1枚のシート状磁石に一対の図柄を効率よく丁付けすると共に抜き加工前に着磁することにより、抜き加工及び着磁作業を容易にした製造方法である。そして、この商品の性質上、シート状磁石の着磁ピッチの細い磁石は丁付けや抜き加工での誤差を考慮すると不適当であり、通常4mm以上の着磁ピッチで帯状としたのものを異極同士に繰り返し形成した多極着磁のものが用いられる。(以下、縞状着磁と称する。)また、磁石の厚さは自由であるが、紙を挟んだとき容易に曲がらない程度の厚さが好ましい。
【0011】
対向着磁する板状磁石の輪郭及び図柄を印刷する装飾シート及びシート状未着磁シートはあらかじめ角付けする。また、図柄を含む板状磁石の輪郭には、あらかじめ縞状磁石と並行となるべき基準線を定める。この基準線は対向吸着する板状磁石の輪郭が多角形の場合、輪郭線の一辺を基準線とすることができ、また、変形した曲線の多い輪郭の場合でも、直線状の部分があるときは線状部を基準線とすることができる。円形など輪郭線の一部を基準線とすることができない形状の場合は図柄の中に基準線を定める。
【0012】
角付けした装飾用シートに一対を成す表裏の表紙用の板状磁石における輪郭及び図柄を基準線と直行する方向に磁極の1ピッチ分ずらして上下に対向させた形態で複数対印刷する。このとき、一対を成す表用(一面側)の輪郭及び図柄と裏用(他面側)の輪郭及び図柄とは基準線に対して並行する方向に展開した状態で配置するので、1列毎又は1段毎に同一面の輪郭及び図柄が並列している。尚、印刷についてはシルク印刷、オフセット印刷などその手段は問わない。
【0013】
次に輪郭及び図柄を印刷した装飾シートと角付けした未着磁シートとを、それぞれの角付けを合わせて貼着する。この後、基準線と磁極とが並行する方向に多極着磁すると、表用輪郭と裏様輪郭とを1ピッチ分ずらして印刷しているので、互いに対応するべき多極着磁の磁石の端縁が異極で始まり、丁付けした多数組の磁石は総て的確な着磁状態になっている。
【0014】
着磁後、型抜き刃で半抜き又は打ち抜きし、アドレス帳や帳票にするときは最後に紙を介在して表紙用板状磁石と裏表紙用板状磁石とを対向吸着し、製品を完成する。半抜き状態の場合、表紙用板状磁石と裏表紙用板状磁石とを手で簡単に取り外すことができる。型抜きする場合は一度に打ち抜いても良いが、一度に打ち抜くと表紙用板状磁石と裏表紙用板状磁石とが混在するので、むしろ半抜き状態とし、紙を介在するときに手作業で1組ずつ外して対向吸着することが作業の手際上好ましい。
【0015】
本発明方法においては、上記のように表紙用と裏表紙用の輪郭及び図柄を互いに磁極の1ピッチ分ずらした位置に丁付けすることにより、型抜きする前に多数組の板状磁石を一度に着磁することができ、型抜きは1枚のシートを半抜き又は打ち抜きして対向着磁する一対の板状磁石を量産することができる。
尚、上述した基準線は縞状磁極と各表紙の図柄とを正規の状態に位置付けるのに好適な手段として示したものであって、表紙用板状磁石と裏表紙用板状磁石の輪郭を縞状磁極の1ピッチ分ずらした位置で半抜き又は打ち抜きする関係を保つ限りにおいては、省略しても本発明方法を実施する上での支障はない。
【0016】
【実施例】
図1は本発明方法による板状磁石の製造過程の説明図、図2は着磁状態を示した拡大説明図である。以下、本発明方法の一実施例として長方形のアドレス帳を形成する場合について図面に従って説明する。
【0017】
本実施例のアドレス帳に用いる磁石の着磁ピッチは5mmである。装飾シートとして合成樹脂製シートを用いる。あらかじめ角付け(a)した装飾シート1にアドレス帳における表裏の表紙の図柄を含む輪郭を多数印刷する。このとき、アドレス帳の輪郭の長辺を基準線2と定め、アドレス帳の図柄の方向を基準線2と並行する方向に展開した状態とし、かつ、輪郭と輪郭との間隔は5mmとし、裏表紙用輪郭は表紙用輪郭から基準線2と直交する方向に5mmずらした位置に印刷する。シルク印刷等、印刷手段は問わない。したがって、1列または1段毎に同一の図柄のものが並列して印刷されている。
【0018】
次に、あらかじめ角付けして切断した未着磁シート3の角付け(b)と印刷を完了した装飾シート1の角付け(a)とを合わせ、装飾シート1の裏面に未着磁シート3を一体的に貼着する。その後、未着磁シート3の面に基準線と縞状磁極とが並行になる方向に多極着磁すると、表用輪郭と裏用輪郭とが5mm即ち1ピッチ分ずらした位置に印刷されているので、図2に示すように表裏の表紙の端縁における磁極が異極で始まるように的確に着磁される。
【0019】
型抜き刃によって装飾シート側から半抜きすると表紙用板状磁石と裏表紙用板状磁石を夫々輪郭に沿って手作業で抜き取ることができる。一度に抜くことによって表紙用板状磁石と裏表紙用板状磁石表紙用とが混在することを避けるために半抜き状態にし、紙を介在する作業で、一組ずつ表裏のセットとしながらアドレス記入用の紙を介在することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明方法は上記のように、互いに吸着する一対の板状磁石を同じシート状に丁付けでき、表裏の表紙を着磁の1ピッチ分ずらして多数対丁付けしたものを、抜き加工前に一度に着磁することができ、着磁工程を大幅に時間短縮できる。しかも、表裏の表紙として対向吸着したときに位置ずれがなく、適格に着磁することができる。前記のように一対の板状磁石を同じシートに丁付けしたので、抜き加工が容易であり、丁付けを増加するときも増加枚数に応じた面積量を増加すれば良い。
【0021】
したがって、本発明方法によれば作業効率の向上、不良品発生の防止および材料の利用効率の向上を図ることができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法における板状磁石の製造過程の説明図を示す。
【図2】本発明方法における板状磁石の着磁状態を示す拡大説明図を示す。
【符号の説明】
1 装着シート
2 基準線
3 未着磁シート
Claims (2)
- 一対を成す表紙用板状磁石の輪郭と裏表紙用板状磁石の輪郭とを左右方向に所定寸法ずらして上下に対向させた形態で、夫々の輪郭を並列方向に複数対配置する組合せを上下方向に少なくとも一組形成する大きさの装飾シートの裏面へ未着磁シートを貼着にて取り付け、更に該未着磁シートに上記所定寸法幅と同一で且つ上記並列方向と一致する縞状磁極を複数多極着磁させた状態で、上記の表紙用板状磁石の輪郭及び裏表紙用板状磁石の輪郭で半抜き又は打ち抜きすることにより、表紙用板状磁石及び裏表紙用板状磁石を同時に取り出すことを特徴とする対向吸着用板状磁石の製造方法
- 表紙用板状磁石及び裏表紙用板状磁石は同一の方形形状であり 、 少なくとも表紙用板状磁石の表面には図柄が印刷されていて、該表紙用板状磁石及び裏表紙用板状磁石の輪郭又は図柄中に設けた基準線が縞状磁極の長手方向と平行であることを特徴とする対向吸着用板状磁石の製造方法
Priority Applications (1)
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JP24095996A JP3694367B2 (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 対向吸着用板状磁石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24095996A JP3694367B2 (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 対向吸着用板状磁石の製造方法 |
Publications (2)
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JPH1055913A JPH1055913A (ja) | 1998-02-24 |
JP3694367B2 true JP3694367B2 (ja) | 2005-09-14 |
Family
ID=17067205
Family Applications (1)
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JP24095996A Expired - Lifetime JP3694367B2 (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 対向吸着用板状磁石の製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3694367B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-07 JP JP24095996A patent/JP3694367B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1055913A (ja) | 1998-02-24 |
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