JP2994435B2 - 積層形磁気ヘッドコアの製造方法 - Google Patents
積層形磁気ヘッドコアの製造方法Info
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Description
コア片と基板とを組合わせた形式の積層形磁気ヘッドコ
アの製造方法に関するものである。
磁性体である高透磁率材料から成る積層コア片の両側に
非磁性材料絶縁材から成る基板を固着することにより構
成するものがある。また、この場合に板厚又は形状或い
は材質が異なる2種以上のコア片を組合わせた積層コア
を製造する場合には、それぞれ別個のプレス金型によっ
て製造したコア片を積み重ねて接着により一体化するの
が一般的であるが、その組立は主に人手によって行われ
ている。
ア片間及び基板との間を接着や溶接により一体化する
か、コア片のみ結合突起で固着した後に、基板をそのコ
ア片両側に接着或いは隣接する等の組立てに人手を要
し、またコスト的にも高いものになる。
に開示されているように、結合突起を用いて多数の薄板
コア片を一体化する方法がある。また、特開平2−1133
6号公報には、形状の異なる板状成形素材を凹部又は貫
通孔と突出部とにより一体化する方法が開示されてい
る。しかしながら、板厚又は形状或いは材質が異なる2
種以上のコア片を同一金型内で結合突起を用いて積層固
着されたものは知られていない。
種以上のコア片を同一金型内で容易に積層一体化できる
積層形磁気ヘッドコアの製造方法を提供することにあ
る。
ヘッドコアの製造方法においては、板厚又は形状或いは
材質が異なる複数種のコア片を、これらのコア片に形成
した貫通孔又は凹部と凸部とを基準として積層固着する
方法であって、前記コア片を受け入れるダイを移動自在
に有する金型に複数種のフープ材を並列状態で供給し、
最初のフープ材の下方に前記ダイを移動して前記貫通孔
を有する最初のコア片を打ち抜き、残りのフープ材の下
方に前記ダイを順次に移動して前記凹部と前記凸部を有
する残りのコア片を順次に打ち抜き、隣接する前記コア
片の前記貫通孔又は前記凹部に前記凸部を圧入すること
により前記複数種のコア片を積層固着することを特徴と
する。
は、板厚又は形状或いは材質が異なる複数種のコア片を
それらに形成した貫通孔又は凹部と凸部とにより積層固
着する方法であって、最初のフープ材から貫通孔を有す
る最初のコア片をダイ内に打ち抜くと、そのコア片がダ
イ内の最下層に位置する。残りのフープ材から凹部と凸
部を有する残りのコア片を順次に打ち抜くと、それらの
コア片が最初のコア片の上に順次に積層し、最初のコア
片の貫通孔に隣接するコア片の凸部が圧入すると共に、
下位のコア片の凹部に上位のコア片の凸部が圧入し、複
数種のコア片が積層一体化する。
の積層コア1の一例を示し、積層コア1は例えば上層の
1枚の基板A、中層の5枚のコア片B、下層の1枚の基
板Cとから成り、例えば基板A、Cはステンレス製の非
磁性体、コア片Bはパーマロイ製の強磁性体により構成
されている。これらの基板A、C、コア片Bの板厚は、
例えば基板Aが0.15mm、コア片Bが0.2mm、基板Cが0.2
5mmとなっている。第2図(a)、(b)、(c)はそ
れぞれ積層コア1の平面図、正面図、底面図を示してい
る。
層コア1′を示し、その構成は第1図のものと左右対称
となっている。第4図(a)、(b)、(c)はそれぞ
れ積層コア1′の平面図、正面図、底面図を示してい
る。
め用凹凸部により一体に固着されており、その一体化状
況を第5図により説明する。この積層コア1は最下段に
基板Cが位置しており、この基板Cは真先にダイ内に抜
き込まれ、その結合部には貫通孔Hが形成されている。
その上に、複数枚のコア片Bが積層されているが、何れ
も下側を向く凹凸部Kが形成され、この凹凸部Kの凸部
がそれぞれ先に抜き込まれた基板Cの貫通孔H或いはコ
ア片Bの凹凸部Kの凹部に押し込まれてかしめ結合され
ている。更に、基板Aにもコア片Bと同様な凹凸部Kが
形成され、コア片Bに一体かしめ止めされている。この
ようにして製品は製造され、積層コア1、1′では対に
なるので、1台の金型で製造する場合には、他方の製造
時には逆に基板A側に貫通孔H、基板C側に凹凸部Kが
形成されることになる。
と、第6図は第7図に例示する上下の打抜金型を用いた
加工方法のレイアウトの一例を示している。第6図で
は、第1図に示す基板A、C、コア片Bを造るための長
尺のフープ材A′、B′、C′が平行に並んで、矢印X
方向へ送られる構成にされており、これらのフープ材
A′、B′、C′は先端側から引張力が加えられ、所定
量ずつ間欠送りされる。
(2)パイロット打抜、(3)切欠打抜I、(4)切欠
打抜II、(5)貫通孔打抜、(6)凹凸部形成、(7)
外形打抜き・かしめ積層の7工程となっている。
B′、C′は個々にプレスラムの上下動に同期して送ら
れ、送り量分ずつサイドカット部11によりサイド部が間
欠的にカットされる。下型金型側にはストッパ部が設け
られており、各フープ材A′、B′、C′はこの工程で
打抜いた分だけ送られストッパ部で停止する。
B′、C′の所定位置に、以降の工程における位置決め
を行うためのパイロット孔12を打抜く。
材A′、B′、C′ごとにそれぞれの外形形状の切欠部
13、14を打抜く。
ら基板A、Cを構成する最初の1枚目の薄板の所定位置
の3個所に、小径の貫通孔Hを打抜き加工により形成す
る。
Cとコア片Bに1枚目の貫通孔Hと同位置に凹凸部Kを
形成する。
C、コア片Bの外形全体を抜き落し、下型金型のダイ内
で重合するコア片同志を凹凸部Kによりかしめて積層す
る。
り、(7)の外形打抜き・かしめ積層工程では、上型21
に基板A、C、コア片Bごとに別個に設けた外形抜きパ
ンチ23によって打抜かれた基板A、C、コア片Bが、1
台の回転ダイ装置Dに形成した下型21の4個のダイD1、
D2、D3、D4内に順次に抜き込まれるように構成されてい
る。この回転ダイ装置Dは例えばステップモータ等の駆
動装置24によって90度ずつ回転され、この回転を制御す
ることにより、打抜かれた基板A、C、コア片Bを各ダ
イD1〜D4内で組み立てた後に取り出される。従って、所
定の1サイクルが終了すると、4組の積層コア1が組立
てられることになる。
送り方向の引張力を与えるための引張力付与装置であ
り、フープ材に一定の引張力を与えてサイドカット工程
でカットされた分だけフープ材A′、B′、C′を前進
させるようにしている。この金型には順送り方式の打抜
金型が用いられ、P1、P2、P3、・・・・、P6は各工程に
使用されるパンチを示している。
なる積層コア1′を製造する場合で、(7)の外形打抜
き・かしめ積層工程におけるパンチングタイミングとフ
ープ材A′、B′、C′の送りタイミングとの関係を例
示したものである。以下に、このタイムチャート図を用
いて動作を説明する。回転ダイ装置Dはプレスラムの上
下動に同期して回転するので、上型21が1回上下してパ
ンチングする度に90度ずつ、第6図に示すように時計廻
り方向に回転する。
り説明すると、先ずフープ材A′のみが送られ4回の打
抜きが行われる。従って、回転ダイ装置Dの4個のダイ
D1、D2、D3、D4に基板Aが1枚ずつ抜き込まれる。次
に、コア片Bが各ダイD1〜D4内へ5枚ずつ抜き込まれて
積層されるように、フープ材B′を4×5=20ストロー
クすることになるが、このコア片Bの打抜きは基板Aの
打抜きのタイミングと同期して基板Aの2枚目の打抜き
時から開始すればよい。そして、18枚目のコア片Bを打
抜くと同時に、基板Cの打抜きが開始され、基板Cが4
枚打抜かれた時点で1サイクルが終了する。
D4内に凹凸部K同志を押し込みかつかしめられながら積
層されてゆき、所定枚数だけ積層して一体化されると、
ダイD1〜D4から落下して金型外に搬出される。そして、
次サイクルでは基板Cを3枚打抜いた時点から、再び基
板Aの打抜きが開始される。
アの製造方法は、板厚又は形状或いは材質の異なる2種
以上のコア片を金型内で一体に固着させるので、人手を
掛けることなく、かつ低コストで組立てができる。ま
た、板厚又は形状或いは材質の異なる2種以上のコア片
を、ダイ部内に所定の順序で打抜いて積層一体化した後
に、ダイ部から取り出すようにしているので、(イ)従
来ではコア片を別個の金型で造ってから組み合わせて一
体化していたものを、ダイ部内にコア片を打抜きかつ一
体化するので、大量生産が可能となり生産性も大幅に向
上でき、(ロ)従来では各コア片ごとに部品を管理する
必要があったが、ダイ部内で製品化できるため製品の管
理が著しく容易になり、(ハ)製品として組み立てた後
の焼鈍処等の後処理が可能となり、積層コア全体の磁気
特性を劣化させることはないという利点がある。
実施例を示し、第1図は積層コアの斜視図、第2図
(a)は積層コアの平面図、(b)は正面図、(c)は
底面図、第3図は第1図の積層コアと対をなす積層コア
の斜視図、第4図(a)は積層コアの平面図、(b)は
正面図、(c)は底面図、第5図は積層状態の説明図、
第6図は製造方法のレイアウト図、第7図は金型装置の
一部を切欠した正面図、第8図はタイムチャート図であ
る。 符号1は積層コア、21は上型、22は下型、23は外形抜き
パンチ、24は駆動装置、25は引張力付与装置、A、Cは
基板、Bはコア片、Kは凹凸部、Hは貫通孔、Dは回転
ダイ装置、D1〜D4はダイである。
Claims (2)
- 【請求項1】板厚又は形状或いは材質が異なる複数種の
コア片を、これらのコア片に形成した貫通孔又は凹部と
凸部とを基準として積層固着する方法であって、前記コ
ア片を受け入れるダイを移動自在に有する金型に複数種
のフープ材を並列状態で供給し、最初のフープ材の下方
に前記ダイを移動して前記貫通孔を有する最初のコア片
を打ち抜き、残りのフープ材の下方に前記ダイを順次に
移動して前記凹部と前記凸部を有する残りのコア片を順
次に打ち抜き、隣接する前記コア片の前記貫通孔又は前
記凹部に前記凸部を圧入することにより前記複数種のコ
ア片を積層固着することを特徴とする積層形磁気ヘッド
コアの製造方法。 - 【請求項2】前記金型は複数個の前記ダイを同時に間欠
的に移動するようにする請求項1に記載の積層形磁気ヘ
ッドコアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2156252A JP2994435B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | 積層形磁気ヘッドコアの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2156252A JP2994435B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | 積層形磁気ヘッドコアの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0447504A JPH0447504A (ja) | 1992-02-17 |
JP2994435B2 true JP2994435B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=15623721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2156252A Expired - Lifetime JP2994435B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | 積層形磁気ヘッドコアの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2994435B2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-14 JP JP2156252A patent/JP2994435B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0447504A (ja) | 1992-02-17 |
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