JP3693649B2 - 道路橋用伸縮継手 - Google Patents

道路橋用伸縮継手 Download PDF

Info

Publication number
JP3693649B2
JP3693649B2 JP2003071891A JP2003071891A JP3693649B2 JP 3693649 B2 JP3693649 B2 JP 3693649B2 JP 2003071891 A JP2003071891 A JP 2003071891A JP 2003071891 A JP2003071891 A JP 2003071891A JP 3693649 B2 JP3693649 B2 JP 3693649B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
road bridge
seal member
gap
expansion joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003071891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004278151A (ja
Inventor
元之助 新井
良昌 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2003071891A priority Critical patent/JP3693649B2/ja
Publication of JP2004278151A publication Critical patent/JP2004278151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3693649B2 publication Critical patent/JP3693649B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は道路橋用伸縮継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路橋用伸縮継手として、図1に示すように、道路橋の継目長手方向にジグザグに曲折して延びる波形板1と、該波形板1の凹部と凸部とに対応する凹凸部を先端に有する横板2とを備え、該波形板1と横板2とが互いの凹部と凸部とを対向させて配設され、その先端間に波形の遊間3を形成するように組み合わされたものがある。遊間3には、溝形状に成形してなるシール部材4が介装されており、遊間3から落下する雨水はシール部材4で受けられる(非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
”橋梁用伸縮装置標準図集 第IV集” 日本道路ジョイント協会 平成12年1月、P.[6−10]
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の道路橋用伸縮継手では、横板2の先端に張り出した凸部2aが、波形板1側に突出するに従って漸次先端が細くなる台形形状を有しているため、鋼床版橋本体10Bの温度変化による伸縮、すなわち、遊間12の縮小により遊間3が狭くなった時に、該凸部2aの台形形状の両斜辺部では、シール部材4が遊間3の縮小方向に対して斜めに伸縮するため該シール部材4がねじれ、該横板2の凸部下面にねじれた該シール部材4が回り込んで該横板2の凸部下端の角部と該シール部材4とが擦れてしまい、該シール部材4が破損して防水性を損なう等の問題があった。
【0005】
本発明は、シール部材4が横板2の下面に回り込んで横板2の下端の角部と該シール部材4とが擦れてしまい、シール部材4が破損して防水性を損なうことを防止することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、道路橋継目部の遊間両側の道路橋本体に跨るように、又は遊間両側の道路橋本体と橋台とに跨るように架設される道路橋用伸縮継手であって、
道路橋の継目長手方向にジグザグに曲折して延びる波形板と、該波形板の凹部と凸部とに対応する凹凸部を先端に有する横板とを備え、該波形板と横板とは、互いの凹部と凸部とを対向させて配設され、その先端間に波形の遊間を形成しており、
上記波形の遊間に介装され、溝形状に成形してなるシール部材を備え、
上記横板側に設けられ、上記シール部材が該横板の下面に回り込むことを阻止する阻止板を備えていることを特徴とする。
【0007】
従って、本発明によれば、上記伸縮継手は、上記シール部材が上記横板の下面に回り込むことを阻止する阻止板を備えているから、遊間が狭くなった時に該シール部材が部分的にねじれても、該シール部材の側面が上記阻止板に当たって該横板の下面にねじれた該シール部材が回り込むことを阻止し、これにより該横板の下端の角部と該シール部材とが擦れて該シール部材が破損することを防止でき、該伸縮継手の防水性を確保することができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、道路橋継目部の遊間両側の道路橋本体に跨るように、又は遊間両側の道路橋本体と橋台とに跨るように架設される道路橋用伸縮継手であって、
道路橋の継目長手方向に凹部と凸部とを交互に有してなる一対の横板を備え、該一対の横板は、互いの凹部と凸部とを対向させて配設され、その先端間に波形の遊間を形成しており、
上記波形の遊間に介装され、溝形状に成形してなるシール部材を備え、
上記横板に設けられ、上記シール部材が該横板の下面に回り込むことを阻止する阻止板を備えていることを特徴とする。
【0009】
従って、本発明によれば、一対の横板を対向させてなる上記伸縮継手であっても請求項1と同様の効果を得ることができ、上記伸縮継手の防水性を確保することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
<実施形態1>
図2及び図3において、10Aは橋台部、10Bは鋼床版橋本体、11は橋台部10A側の路面をなす舗装、12は遊間、13は遊間12を塞ぐように設けられた伸縮継手、14は伸縮継手13の背部の橋台部10A側に打設された後打ちコンクリートである。
【0012】
上記伸縮継手13は、後述する波形板1と、横板2と、該波形板1と横板2との遊間3に設けられたシール部材4と、該波形板1の背面に設けられた複数のアンカーボルト6とを備えている。
【0013】
上記波形板1は、道路橋の継目長手方向にジグザグに曲折して延び、上記横板2は、該波形板1の凹部と凸部とに対応する凹凸部を先端に有し、該波形板1と横板2とが互いの凹部と凸部とを対向させて配設されており、これにより、その先端間に波形の遊間3が形成されている。さらに、遊間3にはゴム板を溝形に成形してなるシール部材4が介装されており、該シール部材4の両端部は上記波形板1及び横板2の遊間3側の側面に各々固着されている。また、シール部材4には、鋼床版橋本体10Bの温度変化による伸縮、すなわち、遊間12の拡大・縮小を許容すると共に、該シール部材4を雨水や異物から保護するために、砂、液状ゴムなどによる充填材5が詰められている。
【0014】
上記波形板1の背面には、複数の直棒状及び先端が下方に折れ曲がって略L字状に形成されたアンカーボルト6が溶接されており、該波形板1の背部に突出している。
【0015】
波形板1を設置する橋台部10Aの端部には、切欠段部15が形成されている。そして、上記アンカーボルト6は、上記切欠段部15に予め植設されているU字筋16並びに通し筋17と交差するように配設され、その交差部が溶接されて該アンカーボルト6が上記切欠段部15に固定されている。そして、後打ちコンクリート14が波形板1の上面と略平坦になるように該切欠段部15に打設されることにより、該波形板1が橋台部10Aに設置されている。
【0016】
また、横板2を設置する鋼床版橋本体10Bは、デッキプレート(鋼床版)18を備え、該デッキプレート18の上面にはフィラープレート19が係合されている。また、上記横板2とフィラープレート19との間にはパッキンゴム21が挟み込まれている。そして、該横板2に設けられた複数の取付孔20,20・・・にボルトが挿通され、該横板2が該デッキプレート18に固定されている。
【0017】
また、上記横板2の先端に張り出した凸部2aは、波形板1側に突出するに従って漸次先端が細くなる台形形状を有している。そして、該横板2の先端に張り出した凸部2aの下面には阻止板7が固着されている。該阻止板7は、図4にも示すように、上記横板2の凸部2aに対応した台形形状をなす横プレート7aと、該横プレート7aの遊間3側の辺及びその両辺から下方に突出して延びる縦プレート7b,7b,7bとから形成されている。該縦プレート7b,7b,7bは、該シール部材4の下端よりも垂直方向に長くなっており、該遊間3の縮小により該シール部材4がねじれた時に、該シール部材4が該縦プレート7b,7b,7bの側面に当たって、該シール部材4が該横板2の凸部2aの下面に回り込むことを阻止している。また、該横プレート7aには取付孔7c,7c,7cが形成されており、該阻止板7を上記横板2の下面にボルトで締結できるようになっている。
【0018】
<実施形態2>
図5及び図6において、30は鋼床版橋本体、31は鋼床版橋本体30の路面をなす舗装、32は鋼床版橋本体30の遊間、33は遊間32を塞ぐように設けられた伸縮継手である。
【0019】
伸縮継手33は、道路橋の継目長手方向に凹部と凸部とを交互に有してなる一対の横板25,25を備え、互いの凹部と凸部とを対向させて配設されており、これにより、その先端間に波形の遊間26が形成されている。さらに、遊間26にはゴム板を溝形に成形してなるシール部材4が介装されており、該シール部材4の両端部は上記一対の横板25,25の遊間26側の側面に各々固着されている。また、シール部材4には、鋼床版橋本体30の温度変化による伸縮、すなわち、遊間32の拡大・縮小を許容すると共に、該シール部材4を雨水や異物から保護するために、砂、液状ゴムなどによる充填材5が詰められている。
【0020】
また、鋼床版橋本体30は、デッキプレート(鋼床版)18,18を備え、該デッキプレート18,18の上面にはフィラープレート19,19が係合されている。また、上記横板25,25とフィラープレート19,19との間にはパッキンゴム21,21が挟み込まれている。そして、該横板25、25に設けられた複数の取付孔20,20・・・にボルトが挿通され、該横板25,25が該デッキプレート18,18に固定されている。
【0021】
また、上記横板25,25の先端に張り出した凸部25a,25aは、対向する横板25,25側に突出するに従って漸次先端が細くなる台形形状を有している。そして、該横板25,25の先端に張り出した凸部25a,25aの下面には、実施形態1と同様の阻止板7,7が固着されており、該遊間26の縮小により該シール部材4がねじれた時に、該シール部材4が縦プレート7b,7b,7bの側面に当たって、該シール部材4が横板25,25の凸部25a,25aの下面に回り込むことを阻止している。
【0022】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、上記伸縮継手は、上記シール部材が上記横板の下面に回り込むことを阻止する阻止板を備えているから、遊間が狭くなった時に該シール部材が部分的にねじれても、該シール部材は上記阻止板に当たって該横板の下面に回り込むことを阻止され、これにより該横板の下端の角部と該シール部材とが擦れて該シール部材が破損することを防止でき、該伸縮継手の防水性を確保することができる。
【0023】
請求項2に係る発明によれば、一対の横板を対向させてなる伸縮継手であっても請求項1と同様の効果を得ることができ、上記伸縮継手の防水性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の伸縮継手を示す一部断面にした斜視図。
【図2】本発明の実施形態1に係る伸縮継手を示す断面図。
【図3】本発明の実施形態1に係る伸縮継手を示す平面図。
【図4】本発明の実施形態1に係る阻止板を示す斜視図。
【図5】本発明の実施形態2に係る伸縮継手を示す断面図。
【図6】本発明の実施形態2に係る伸縮継手を示す平面図。
【符号の説明】
1 波形板
2 横板
2a 凸部
3 遊間
4 シール部材
5 充填材
6 アンカーボルト
7 阻止板
7a 横プレート
7b 縦プレート
7c 取付孔
10A 橋台部
10B 鋼床版橋本体
11 舗装
12 遊間
13 伸縮継手
14 後打ちコンクリート
15 切欠段部
16 U字筋
17 通し筋
18 デッキプレート
19 フィラープレート
20 取付孔
21 パッキンゴム
25 横板
25a 凸部
26 遊間
30 鋼床版橋本体
31 舗装
32 遊間
33 伸縮継手

Claims (2)

  1. 道路橋継目部の遊間両側の道路橋本体に跨るように、又は遊間両側の道路橋本体と橋台とに跨るように架設される道路橋用伸縮継手であって、
    道路橋の継目長手方向にジグザグに曲折して延びる波形板と、該波形板の凹部と凸部とに対応する凹凸部を先端に有する横板とを備え、該波形板と横板とは、互いの凹部と凸部とを対向させて配設され、その先端間に波形の遊間を形成しており、
    上記波形の遊間に介装され、溝形状に成形してなるシール部材を備え、
    上記横板側に設けられ、上記シール部材が該横板の下面に回り込むことを阻止する阻止板を備えていることを特徴とする道路橋用伸縮継手。
  2. 道路橋継目部の遊間両側の道路橋本体に跨るように、又は遊間両側の道路橋本体と橋台とに跨るように架設される道路橋用伸縮継手であって、
    道路橋の継目長手方向に凹部と凸部とを交互に有してなる一対の横板を備え、該一対の横板は、互いの凹部と凸部とを対向させて配設され、その先端間に波形の遊間を形成しており、
    上記波形の遊間に介装され、溝形状に成形してなるシール部材を備え、
    上記横板に設けられ、上記シール部材が該横板の下面に回り込むことを阻止する阻止板を備えていることを特徴とする道路橋用伸縮継手。
JP2003071891A 2003-03-17 2003-03-17 道路橋用伸縮継手 Expired - Lifetime JP3693649B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003071891A JP3693649B2 (ja) 2003-03-17 2003-03-17 道路橋用伸縮継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003071891A JP3693649B2 (ja) 2003-03-17 2003-03-17 道路橋用伸縮継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004278151A JP2004278151A (ja) 2004-10-07
JP3693649B2 true JP3693649B2 (ja) 2005-09-07

Family

ID=33288220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003071891A Expired - Lifetime JP3693649B2 (ja) 2003-03-17 2003-03-17 道路橋用伸縮継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3693649B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016011490A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 新井 良昌 道路橋用伸縮継手の施行方法
JP6427347B2 (ja) * 2014-07-16 2018-11-21 中外道路株式会社 道路橋用伸縮継手
CN107299591A (zh) * 2017-09-04 2017-10-27 中国建筑第七工程局有限公司 一种无螺栓波形板桥梁伸缩装置
JP7323918B2 (ja) * 2019-06-25 2023-08-09 テクノワールド株式会社 止水構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004278151A (ja) 2004-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5055028B2 (ja) プレキャスト床版の接合構造
JP3693649B2 (ja) 道路橋用伸縮継手
JP2008280728A (ja) 道路橋用伸縮継手及びその施工方法
JP7171366B2 (ja) 拘束用ブロック
JP3631483B2 (ja) 道路橋用伸縮継手
JP4787717B2 (ja) 橋梁用伸縮継手及びその施工方法
JP3720030B2 (ja) 道路橋用伸縮継手の製造方法
JP7013755B2 (ja) 道路橋伸縮装置用間詰め構造
JP5738819B2 (ja) 止水構造
JP3554542B2 (ja) 道路橋継目部の改良方法
JP2011080282A (ja) 道路橋継目部の伸縮装置
JP3510519B2 (ja) 舗装用コンクリートブロック
JP2010121402A (ja) 道路橋用伸縮継手
JP6427347B2 (ja) 道路橋用伸縮継手
JP3544369B2 (ja) 道路橋継目部の構造
JP3660905B2 (ja) 道路橋継目部構造
JP2593061B2 (ja) 道路橋の継目部構造及びその構築方法
JPH0141762Y2 (ja)
JP2564104B2 (ja) 道路橋の継手
JP4145194B2 (ja) 道路橋梁用伸縮装置
JP3138736U (ja) 敷設又は法面用コンクリートブロック
JP2002256512A (ja) 道路橋継目部の構造及び道路橋継目部の施工方法
KR200408551Y1 (ko) 교량의 폭방향이음 신축조인트
JP2669802B2 (ja) 道路橋伸縮装置
JP2004124477A (ja) 道路橋の埋設型ジョイント用の埋設継手及び道路橋の埋設型ジョイント

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3693649

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110701

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term