JP3693434B2 - ジョイスティック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一本の操作レバーの複合操作(前後左右の傾動操作及びレバー頭部の回転操作)により作業装置の作動制御を行うためのジョイスティック(復号操作レバー)装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業装置として、例えばブームを備えた高所作業車では、操作装置を構成する複数の操作レバーを動かして操作信号を発生させ、この操作信号に基づいてブームを旋回、起伏、伸縮作動させる制御を行う。これにより、ブーム先端のバケットを所望の高所に移動して作業を行うことができる。これに対し、操作レバー数を減らして操作装置の構成を簡略化し、かつレバー操作を片手でも行えるように(すなわち、簡単に操作できるように)するために、操作装置の操作を操作装置の基部に前後左右に揺動自在に設けられた一本の操作レバーの操作により行えるようにしたものとしてジョイスティック装置(複合操作レバー装置)がある。この種のジョイスティック装置では、例えばレバーを前後左右に傾動させてブームの起伏及び伸縮制御を行うことができ、つまみを回転させてブームの旋回制御を行うことができる。
【0003】
このつまみの回転操作によるブームの旋回制御は、つまみを回転させることによりポテンショメータを作動させ、このポテンショメータからの作動信号により旋回モータを作動させることにより行われている。このつまみは操作性を考慮してレバー頭部に設けられる。このため、つまみをレバーシャフトに一体とし、レバーシャフトによりつまみの回転を装置下部のポテンショメータに伝達する構成が用いられている。このレバーシャフトには装置の外側からネジを用いて回り止めがなされており、これにより非操作時には、つまみが中立位置とされて旋回モータの作動が規制される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この回り止めにはネジが用いられるため、このネジが装置外部に露出してしまうという問題がある。高所作業車が配電工事用に用いられる場合などでは、バケット部での操作装置は可能な限り絶縁されていることが好ましく、ネジなどの金属物は装置外部に露出していないことが望ましい。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、外部に金属部が露出することのないジョイスティック装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のジョイスティック装置は、基部部材と、
この基部部材に枢支されて上方に突出し、シャフト軸を中心とする回転が規制されたレバーシャフトとを有する。このレバーシャフトの上端部には、非導電性部材からなるグリップ部が設けられる。このグリップ部は、レバーシャフト上端部を包囲してこのレバーシャフトに一体結合されており、下方には開放した空間が形成されている。
【0007】
このグリップ部の下側には、レバーシャフトを包囲してつまみ部が設けられる。このつまみ部は、レバーシャフトに対して相対回転可能となっており、装置外部に露出する部分は非導電性部材となっている。このつまみ部は、つまみ部材と、下側部材と、最下部部材とを有している。詳細には、つまみ部材は、レバーシャフトに対して相対回転自在にレバーシャフトを包囲し、上端部がグリップの下方に開放した空間内に配置され、下方に開放した空間を形成する非導電性部材である。また、下側部材は、つまみ部材の下方に開放した空間内に配置され、上方に開放した空間を形成してレバーシャフトに結合される非導電性部材である。さらに、最下部部材は、上端部が下側部材の下端部との間に所望の隙間を有してネジ結合されており、レバーシャフトに対して回転規制されている。また、このジョイスティック装置には作動信号出力手段が設けられており、この作動信号出力手段は、つまみ部材の下方に開放した空間と下側部材の上方に開放された空間とで形成された空間内に設けられ、下側部材に対するつまみ部材の相対回転に応じて作動信号が出力され、作業装置の作動制御が行われる。
【0008】
さらに、本発明のジョイスティック装置は、グリップ部の下方に開放した空間とつまみ部材の上端部とで形成される空間内に中立復帰手段が設けられ、未操作時においてつまみ部材は、回転の中立位置へ復帰されるようになっている。また、本ジョイスティック装置は、非導電性部材からなり、上端部を下側部材と最下部部材とをネジ結合するときに両部材の間に形成された前記隙間に介挿され、最下部部材から基部部材までの間で最下部部材およびレバーシャフトを包囲するブーツとを備えている。以上のような構成によれば、つまみ部を回転の中立位置へ復帰するための中立復帰手段は、グリップ部の下方に開放した空間内に設けられ、この復帰手段を設けるためにネジなどが装置外部に露出することがない。そして、基部部材より上側において、装置外部に露出するのは上から順にグリップ部、つまみ部、ブーツとなり、何れも非導電性部材であるため、装置内外の電気的な絶縁が維持される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施の形態について図を参照して説明する。まず、本発明に係るジョイスティック装置を備えた高所作業車について図7を用いて説明する。この高所作業車では、車体1上に旋回台2が設けられ、この旋回台2にはブーム3が起伏シリンダ4により起伏自在に枢支されており、旋回台2はブーム3を枢支したまま旋回モータ5により車体1に対して旋回可能となっている。
【0010】
ブーム3は、基端ブーム3a、中間ブーム3b、先端ブーム3cからなり、これら3段のブームは入れ子式に伸縮自在に構成され、伸縮シリンダ6により伸縮作動が可能となっている。先端ブーム3cの先端には、レベリング機構によって常時垂直に保持される垂直ポスト7が設けられており、この垂直ポスト7に作業者が搭乗するための作業台8が軸支され、この作業台8は首振りモータ(不図示)により垂直ポスト7を中心として首振り(水平旋回)可能となっている。そして、この作業台8にブーム3の旋回、起伏、伸縮操作を行うための操作装置であるジョイスティック装置15を備えたコントロールボックスが設けられる。
【0011】
図4には、このジョイスティック装置15の外観が示されている。ジョイスティック装置15は図に示されるようにレバー16を有している。ジョイスティック装置15は、このレバー16を基部部材17に対して前後に傾動させてブーム3の起伏制御を行い、左右に傾動させてブーム3の伸縮制御を行い、レバー16のつまみ18を回してブーム3の旋回制御を行うものである。ここで、ジョイスティック装置15の前後方向及び左右方向を図4に示した方向とする。そして、ジョイスティック装置15の左右方向のI−I線による断面を図1に示し、前後方向のII−II線による断面を図2に示し、矢視IIIを図3に示し、以下図1乃至図3を加えて説明を行う。
【0012】
レバー16の内部にはレバーシャフト30が設けられている。このレバーシャフト30の下方には円周溝30aが形成されており、この円周溝30aに表面が球面状のベアリング部材31が装着されている。一方基部部材17には、ベアリング部材31の外周形状に合わせて軸受け部41が形成されており、レバーシャフト30は軸受け部41に枢支されて基部部材17に対して揺動自在となっている。
【0013】
この基部部材17の下側の前後左右の側方に、レバーシャフト30の揺動量に対応する作動信号を出力するためのポテンショメータ60が、前後方向に2個、左右方向に2個の合計4個配設される。図5には、図1及び図2の矢視Vによるポテンショメータ60の図が示されており、以下図5を加えて説明を行う。ポテンショメータ60は基部部材17に対して着脱可能なユニットとなっており、基部部材17に形成されたリブ61にネジ62を用いて装着されている。このポテンショメータ60にはメータ軸60aが設けられており、このメータ軸60aの中心は、ユニットのネジ止めによりレバーシャフト30の枢支点にほぼ一致するようになっている。ここで、ポテンショメータ60は、このメータ軸60aの回転によりメータ軸に連結した内部構成(不図示)を作動し、メータ軸60aの回転に対応した作動信号を出力するものである。メータ軸60aには、孔63aを有する長方形状の板材からなる回転板63が繋がっており、この回転板63の回転によりレバーシャフト60aが回転するようになっている。
【0014】
レバーシャフト30とポテンショメータ60との間にはレバーシャフト30の揺動をポテンショメータ60に伝達する伝達手段が設けられており、以下この伝達手段について説明を行う。まず、レバーシャフト30の前後方向の揺動を左右のポテンショメータ60,60に伝達する手段について説明する。この伝達手段は、平板をU字状に形成してなる第1係合板42を有し、この第1係合板42の左右には平板をL字状に形成してなる2個の第1連結板43が溶着されている。これらは、ピン45によりレバーシャフト30の枢支点と交わる軸上で、基部部材17に対して図の前後方向に回転自在に軸支されている。第1連結板43の側方端部は、幅がポテンショメータ60の回転板63の孔63aの幅tに合わせて形成されており、この第1連結板43の側方端部は回転板63の孔63aに係合している。
【0015】
一方、第1係合板42には、図の左右方向に延びた長孔42aが形成されており、この長孔42aにレバーシャフト30が貫通している。レバーシャフト30は、長孔42aを貫通する部分において、断面が長孔42aの形状と同様に図の左右方向が長手方向とされた長方形状に形成された第1係合部30bとされる。この第1係合部30bの長方形状断面の短辺の幅は長孔42aの短辺の幅に合わせて設定されている。
【0016】
このため、レバーシャフト30を前後方向に揺動すると、第1係合部30bは長孔42aと係合し、第1係合板42は第1連結板43と共にピン45を中心に前後方向に回転する。これにより、第1連結板43と係合した左右のポテンショメータ60,60の回転板63が回転し、レバーシャフト30の揺動量に応じた作動信号が左右のポテンショメータ60,60から出力される。なお、レバーシャフト30の左右方向の揺動操作においては、第1係合部30bは長孔42a内を左右方向に移動できるようになっている。
【0017】
さらに、この第1係合部30bと長孔42aの係合によりレバーシャフト30の回転が規制されている。
【0018】
次に、レバーシャフト30の左右方向の揺動を前後のポテンショメータ60,60に伝達する手段について説明する。この伝達手段は、同様に平板をU字状に形成してなる第2係合板52を有し、この第2係合板52の前後には平板をL字状に形成してなる2個の第2連結板53が溶着されている。これらは、ピン55によりレバーシャフト30の枢支点と交わる軸上で、基部部材17に対して図の左右方向に回転自在に軸支されている。第2連結板53の側方端部も、幅がポテンショメータ60の回転板63の孔63aの幅tに合わせて形成されており、この第2連結板53の側方端部も回転板63の孔63aに係合している。
【0019】
一方、第2係合板52にも、図の前後方向に延びた長孔52aが設けられており、この長孔52aにレバーシャフト30の下端部が配置され、この下端部は断面が円形状に形成された第2係合部30cとされる。この第2係合部30cの径は第2係合板52の長孔52aの短辺の幅に合わせて設定されている。
【0020】
このため、レバーシャフト30を左右方向に揺動すると、第2係合部30cは長孔52aと係合し、第2係合板52は第2連結板53と共にピン55を中心に左右方向に回転する。これにより、第2連結板53と係合した前後のポテンショメータ60,60の回転板63が回転し、レバーシャフト30の揺動量に応じた作動信号が前後のポテンショメータ60,60から出力される。なお、レバーシャフト30の前後方向の揺動においては、第2係合部30cは長孔42a内を前後方向に移動できるようになっている。
【0021】
次にレバー16の構成について説明する。レバーシャフト30の上端部には、レバー16の操作時に手で把持されるグリップ70が配設されている。このグリップ70は樹脂を円筒状に形成してなり、下方に開放した中空部70aを有する。このグリップ70はピン71によりレバーシャフト30に対する回転が規制され、ネジ72によりレバーシャフト30に一体結合される。そして、このグリップ70の上部には樹脂製の円板からなる蓋73が接着剤を用いて装着されおり、レバーシャフト30上端及びネジ72が装置外に露出しないようになっている。一方、グリップ70が一体結合されるレバーシャフト30は、上述したように基部部材17に対して回転が規制されている。そして、このレバーシャフト30は、第1連結板43及び第2連結板53にそれぞれ1個ずつ設けられた復帰バネ35により前後及び左右の揺動中心に付勢されている。これにより、レバーシャフト30は未操作時においては鉛直方向に起立して中立位置に固定されている。
【0022】
グリップ70の下側には、ブーム3の旋回制御を行うための回転操作を行うつまみ18が設けられている。このつまみ18は、レバーシャフト30に対して回転自在なつまみ部材81と、レバーシャフト30に結合されて回転が規制された下側部材82と、両者の間に配置されつまみの回転に対応する作動信号を出力するポテンショメータ85とから構成されている。
【0023】
つまみ部材81は樹脂からなり、上端部81aをグリップ70の中空部70a内に配置して、ベアリング81bによりレバーシャフト30に対して回転自在となっている。一方下側部材82も樹脂からなり、この下側部材82は、最下部部材83とネジ84により連結しており、この最下部部材83がピン83aによりレバーシャフト30に対して回転規制されていることから、レバーシャフト30に対して回転が規制されている。このつまみ部材81と下側部材82との間に配置されるポテンショメータ85は、下側部材82に固定された本体部とつまみ部材81に固定された回転部からなり、つまみ部材81の回転により内部構成(不図示)を作動して、つまみ部材81の回転に応じた作動信号を出力するものである。
【0024】
このつまみ部材81を未操作時において回転の中立位置に保持するために、付勢手段が、グリップ70の中空部70a内におけるつまみ部材81の上端部81aが配設されない空間に設けられる。図6には、この付勢手段が図4(B)のVI−VI線による断面により示されており、以下図6を加えて付勢手段の説明を行う。
【0025】
この付勢手段は、グリップ70に一体結合して設けられた第1係合部材70bと、つまみ部材81に一体結合して設けられた第2係合部材81cと、この第1係合部材70b及び第2係合部材81cを挟持する第1回転板90及び第2回転板91から構成されている。第1回転板90および第2回転板91はレバーシャフト30外周のグリップ70に回転自在に設けられており、第1回転板90の上に第2回転板91が重ねて配設されている。この第1回転板90に設けられたフック部90aと第2回転板91に設けられたフック部91aとの間には、バネ95が設けられている。
【0026】
一方、第1回転板90において、レバーシャフト30を挟んだフック部90aの反対側には、切り込み90bが形成されている。同様に、第2回転板91において、レバーシャフト30を挟んだフック91aの反対側には、切り込み91bが形成されており、この切り込み90b,91bの円周方向の幅は同一に設定されている。第1係合部材70bと第2係合部材81cは、この切り込み90b,91b内に配置されるようになっている。この第1係合部材70b及び第2係合部材81cは、共に同径の円柱状に形成されており、それぞれねじ込みもしくは打ち込み等の方法を用いて取り付けられている。前述したバネ95により第1回転板90は、図6において時計方向に回転し、第2回転板91は、反時計方向に回転するようになっており、第1係合部材70b及び第2係合部材81cは、第1回転板90の切り込み90bの内端面90cと第2回転板91の切り込み91bの内端面91cとにより挟持される。
【0027】
従って、第2係合部材81cは、第1回転板90及び第2回転板91を介して第1係合部材70bに固定されることになるので、第2係合部材81cと一体結合したつまみ部材81は、第1係合部材70bと一体結合したグリップ70に対して回転が規制されることになる。これにより、つまみ部材81は、未操作時において回転の中立位置に保持される。
【0028】
そして、前記のつまみ部材81と下側部材82との間には、樹脂製のOリング86が設けられる。また、最下部部材83の外側面83bには、樹脂からなるブーツ87の上端部が封着されており、このブーツ87の下端部は基部部材17上面に形成されたフランジ17aに封着されている。なお、このジョイスティック装置15は、取付面100に取り付けられるようになっている。
【0029】
本発明は以上の構成からなり、次にジョイスティック装置15の作動を、図1乃至図6を用いて説明する。まずレバー16の揺動操作を行う場合について説明する。揺動操作は、グリップ70を握りながら行われる。この操作が前後方向の操作である場合、レバーシャフト30は図の前後方向に揺動され、第1係合板42と共に第1連結板43が前後方向に回転する。これにより、回転板63を介して左右のポテンショメータ60,60が作動し、揺動量に応じた作動信号が出力される。一方、レバーシャフト16の操作が左右方向の操作である場合、レバーシャフト30は図の左右方向に揺動され、第2係合板52と共に第2連結板53が左右方向に回転する。これにより、回転板63を介して前後のポテンショメータ60,60が作動し、揺動量に応じた作動信号が出力される。
【0030】
このとき、レバー16の揺動操作はグリップ70を把持しながら行われ、このグリップ70はつまみ18と独立して設けられているので、揺動操作によりつまみ18が回転することはない。
【0031】
次に、つまみ18の操作について説明する。つまみ部材81を回転させると、つまみ部材81の回転に伴ってポテンショメータ85の回転部が回転する。一方、レバーシャフト30は基部部材17に対して回転が規制されており、このレバーシャフト30に対して本体部は下側部材82により回転が規制されているので、回転部と本体部は相対回転する。これにより、つまみ18の回転に応じた作動信号がポテンショメータ85から出力される。
【0032】
このつまみ18の回転操作時には、中立復帰手段により適度な回転反力が生じており、またこの中立復帰手段により、回転操作を終了してつまみ部材81を開放するとつまみ部材81が中立位置へ復帰し、つまみ18が中立状態となる。以下この中立復帰手段による回転反力とつまみ部材81の中立復帰について説明する。
【0033】
前述のつまみ部材81の回転方向が図6の時計回転方向だった場合、このつまみ部材81の回転により、つまみ部材81に一体結合された第2係合部材81cが第2回転板91の内端面91cを押し込み、第2回転板91を時計方向に回転させる。このとき、この第2回転板91は他方でバネ95による反力を受けるため、つまみ部材81に適度な回転反力が与えられる。さらにつまみ部材81を回転させると、第2係合部材81cが第1回転板90の内端面90dに係止されると共に、第2回転板91の切り込み91bの他方の内端面91dが第1係合部材70bに係止され、それ以上の回転が規制される。そして、つまみ部材81の回転操作を終了し、つまみ部材81を開放すると、バネ95の付勢力により第2回転板91が第2係合部材81cを元の位置に戻し、つまみ部材81が回転の中立位置に復帰される。
【0034】
一方、つまみ部材81の回転方向が反時計方向だった場合も同様に、つまみ部材81の回転により、第2係合部材81cが第1回転板90の内端面90cを押し込み、第1回転板90を反時計方向に回転させる。このとき、この第1回転板90も他方でバネ95による反力を受けるため、つまみ部材81に適度な回転反力が与えられる。さらにつまみ部材81を回転させると、第2係合部材81cが第2回転板91の内端面91dに係止されると共に、第1回転板90の切り込み90bの他方の内端面90dが第1係合部材70bに係止され、それ以上の回転が規制される。そして、つまみ部材81の回転操作を終了すると、同様にバネ95の付勢力により第1回転板90が第2係合部材81cを元の位置に戻し、つまみ81が回転の中立位置に復帰される。
【0035】
以上のような本発明によれば、つまみ18の中立復帰手段はグリップ70の下方に開放して設けられた中空部70aに設けられ、この中立復帰手段を配設するためにネジなどの金属が装置外部に露出することがない。そして、取付面100より上側において、装置外部に露出するのは上から順に蓋73、グリップ70、つまみ部材81、下側部材82、ブーツ87となる。これらの部材は何れも樹脂であるため、装置内外の電気的な絶縁を維持することができるので安全である。
【0036】
また、つまみ18の中立復帰手段がグリップ70の内部に設けられ、またこの中立復帰手段を配設するためにグリップ70の外側からネジ止めなどがされないので、グリップ70のデザインの自由度が増すという利点もある。なお、グリップ70上端に設けられた蓋73には、レバー16の傾動操作方向を示す銘板を貼ることができ、これにより操作ミスの防止にも役立つ。
【0037】
なお、当該例では、ポテンショメータ60を前後方向及び左右方向に各2個ずつ設けたが、各1個ずつ設けるようにしたのでもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明のジョイスティック装置では、つまみ部材を回転の中立位置へ復帰するための中立復帰手段も、つまみ部材の相対回転に応じて作業装置の作動制御を行うための作動信号を出力する作動信号手段も、装置外部に露出しない。このため、基部部材より上側において、装置外部に露出する部材はグリップ部、つまみ部材、下側部材、ブーツとなる。従って、これらの部材を何れも非導電性部材とすれば、装置内外の電気的な絶縁を維持することができ、レバーシャフトに導電性部材が用いられて、このレバーシャフトが帯電したような場合においても感電することがなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4のI−I線による断面図である。
【図2】図4のII−II線による断面図である。
【図3】図4の矢視IIIによる図面である。
【図4】本発明の実施の形態に係るジョイスティック装置の外観を示し、図(A)は平面図を示し、図(B)は正面図を示す。
【図5】図1乃至図4のポテンショメータの構成を図1及び図2の矢視Vにより示す図である。
【図6】図4のIV−IV線による断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るジョイスティック装置を備える高所作業車の構成を示す図である。
【符号の説明】
18 つまみ
70 グリップ
70a 中空部
70b 第1係合部材
73 蓋
81 つまみ部材
81c 第2係合部材
82 下側部材
87 ブーツ
90 第1回転板
91 第2回転板
95 バネ
Claims (1)
- 基部部材と、
この基部部材に枢支されて上方に突出し、シャフト軸を中心とする回転が規制されたレバーシャフトと、
非導電性部材からなり、前記レバーシャフト上端部を包囲してこのレバーシャフトに一体結合されて設けられ、下方には開放した空間が形成されたグリップ部と、
装置外部に露出する部分が非導電性部材とされ、前記グリップ部の下側に前記レバーシャフトを包囲して設けられ、このレバーシャフトに対して相対回転するつまみ部とを備え、該つまみ部は、前記レバーシャフトに対して相対回転自在に該レバーシャフトを包囲し、上端部が前記グリップの下方に開放した空間内に配置され、下方に開放した空間を形成する非導電性のつまみ部材と、前記つまみ部材の下方に開放した空間内に配置され上方に開放した空間を形成して前記レバーシャフトに結合される非導電性の下側部材と、上端部が該下側部材の下端部との間に所望の隙間を有してネジ結合され前記レバーシャフトに対して回転規制される最下部部材と、を有し、
さらに、前記つまみ部材の下方に開放した空間と前記下側部材の上方に開放された空間とで形成された空間内に設けられ、前記下側部材に対する前記つまみ部材の相対回転に応じて、作業装置の作動制御を行うための作動信号を出力する作動信号出力手段と、
前記グリップ部の下方に開放した空間と前記つまみ部材の上端部とで形成される空間内に設けられ、前記つまみ部材を回転の中立位置に復帰させる中立復帰手段と、
非導電性部材からなり、上端部を前記下側部材と前記最下部部材とをネジ結合するときに両部材の間に形成された前記隙間に介挿させ、前記最下部部材から前記基部部材までの間で前記最下部部材および前記レバーシャフトを包囲するブーツとを備え、
これによって前記基部部材より上側において、装置内外を電気的に絶縁した、ことを特徴とするジョイスティック装置。
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