JP3693387B2 - 人工芝生を用いた滑降スポ−ツ用構造体 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は人工芝生、特に熱可塑性樹脂よりなる人工芝生を斜面に連結、敷設して滑降面とした滑降スポ−ツ用の構造体に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
スキ−、橇、スノ−ボ−ド等、雪面上を滑降するスポ−ツは雪の降る地域で、かつ雪の降る時期に限られる。かかる制限にとらわれることなく、何時、何処ででも、かかるスポ−ツを行なうため、滑降面として人工芝生、例えば熱可塑性樹脂よりなる擬芝葉を多数、板状体の面に起立させてなる人工芝生を敷設し、ゲレンデを構成させたものが知られている。この場合用いられる人工芝生の縦方向の長さは可成り長いものも製造できるが、過度に長いと取扱い上の問題があり、例えば20 m位のものが好ましく、幅の方は例えば1 m 位のものが用いられる。そしてゲレンデの長さは可成りの距離があるので、人工芝生を敷設するとき図2に示すようになる。
【0003】
図2は人工芝生を敷設した滑降面を平面図的に示す説明図であり、図中、1は斜面に敷設された上位側の人工芝生、2は同下位側の人工芝生であり、3は上位側及び下位側それぞれの人工芝生の連結部である。この連結部3は図示されるように、縦方向の隣接する人工芝生の列における連結部位置とは、ずれるようにするのがよい。
そして、滑降スポ−ツ用の構造体を構成する実施態様を例示すれば、基本的にはコンクリ−ト金ゴテ仕上面に、全面接着工法によりアンダ−パット(プラスチック発泡体、例えばポリエチレン発泡体等からなり、厚さはスキ−用の場合には20〜50 mm 、橇用では5 〜20 mm 程度とする。このものは滑降者が転倒したときなどの怪我を防止するためのものである。)を敷きつめ、その上に上記人工芝生をアンダ−パットと同様に全面接着工法により敷設する。
【0004】
更に上記の人工芝生とアンダ−パットとの間には必要に応じてナイロン不織布、塩化ビニル樹脂シ−ト、ポリプロピレンクロス等の層を補強のために、そして要すれば2層以上組合わせて積層してもよい。
人工芝生は図2に示すように配置設され、上位側の人工芝生1と下位側の人工芝生2との連結部3付近と、人工芝生の下層(上記アンダ−パットの層又はナイロン不織布など補強のための層)との間にジョイントテ−プ(メッシュ)が接着剤を用いて挟まれ、人工芝生の連結部3同志はつき合わせ状態とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように人工芝生の連結部はつき合わせ状態で連結されるが、かかる滑降面で滑降を行なうと、下位側の人工芝生の連結部の端縁は滑降による強い力を受け、めくり上がりが起り、その補修に手間がかかり、また利用者から苦情がでる。よって本発明は、熱可塑性樹脂からなる人工芝生を敷設して構成される滑降スポ−ツ用の構造体において、斜面に敷設される上位側と下位側の人工芝生の連結部における下位側の連結部の端縁の、滑降によって生ずるめくり上りを抑制した構造体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するものであって、その要旨とするところは、板状体及びこの板状体に起立する多数の擬芝葉を熱可塑性樹脂製とした人工芝生を斜面に連結、敷設して滑降面を形成させた滑降スポ−ツ用の構造体であって、上記の斜面に連結、敷設した人工芝生の上位側の人工芝生と下位側の人工芝生との連結部において、
(イ)下位側の人工芝生の連結部の端縁に、板状体のみであって、擬芝葉のない空所部分を形成させ、
(ロ)この下位側の端縁の空所部分の上に、上位側の人工芝生の連結部の端縁が重なる位置で、かつ接着剤を塗布した金属からなる細帯状物を介して、上記上位側の人工芝生の端縁と下位側の人工芝生の端縁とを接着剤接合してなることを特徴とする滑降スポ−ツ用構造体に存する。
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の構造体は斜面に前記図2に示されるように敷設された人工芝生において、上位側の人工芝生と下位側の人工芝生との連結部を特異の構造としたものであり、従って人工芝生の層より下方の層の部分即ちアンダ−パットの層、又は必要に応じ適宜積層する補強用の層や基礎のコンクリ−ト層などは従来から使用され乃至は知られているどのような構成のものであってもよい。
【0008】
また、人工芝生としては板状体に多数本の擬芝葉(即ち芝の葉に似せた形状のもの)を起立させた形態を有し、これら板状体も擬芝葉も熱可塑性樹脂からなるものが用いられる。その素材の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10等のポリアミド類、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト等のポリエステル類等が挙げられるが、中でもポリエチレン等のオレフィン系樹脂が好ましい。
【0009】
本発明で用いられる人工芝生の例として図3を示す。
この人工芝生は特公昭52-1569 号公報に記載された方法によって製造された成形品であって、図3はその成形品の斜視略図である。図中11は擬芝葉、12は擬芝葉が数本(例えば5 〜15本)集合して構成されている擬芝葉の株であり、これらの株12が板状体13に規則正しく配設され、擬芝葉11が上方に向って起立した状態を保持している。擬芝葉の株12は、例えば人工芝生1 m2当り、8,000 〜12,000個程度とし、擬芝葉11の高さは5 〜40 mm 、好ましくは15〜25 mm のものが用いられる。
【0010】
図1は本発明の構造体の要部、即ち滑降面を構成する人工芝生の上位側と下位側との連結部の一例の垂直縦断面略図である。図中、1、2、11、12及び13によって示される部分はさきに説明したと同じである。14は滑降面において人工芝生の層よりも下にあるアンダ−パットの層であり、18はこのアンダ−パトの層14の下方にある傾斜地面である。15は上位側の人工芝生1の端縁、16は下位側の人工芝生2の端縁である。そしてこの下位側の端縁16には図示されるように、上位側の人工芝生1の端縁15が重ねられるよう、人工芝生を構成する板状体13のみからなり、擬芝葉の株12のない空所部分を形成させておく。この空所部分の幅は通常2 〜3 cmあればよく、要すればこれより大きくしてもよい。
【0011】
17は、金属製の細帯状物であって、上記のように下位側の人工芝生2の端縁16の空所部分に上位側の人工芝生1の端縁15を重ね、この重ね箇所において端縁15と端縁16との間に介在するように設置される。そして、この細帯状物17の上面及び下面は、それぞれ端縁15及び端縁16との間で接着剤を介して接着を行なう。これによって、下位側の人工芝生2と上位側の人工芝生1とは細帯状物17を介して強固に接合される。上記細帯状物17の左の方の下面で基層14に接する箇所も、接着剤を塗布し接着を行なうのが好ましい。
【0012】
細帯状物17を介して、上位側の人工芝生の端縁15と下位側の人工芝生の端縁16との重ね合わせ接着を行なうには、図1記載の態様以外に、例えば次のようにしてもよい。上位側の人工芝生の端縁15を下位側の人工芝生の端縁16の空所部分の上に直接(即ち細帯状物を介在させることなく)重ね、このように重ね合わせた部分を含め上位側の人工芝生の端縁15の露出している下面とこれに続く下位側の人工芝生の端縁16の下面とに接する形状の細帯状物を当てがって接着剤接合を行なう。
上記の金属製の細帯状物17の寸法は、長さを人工芝生の幅の寸法以下に設定し、外部にはみ出さないようにする。細帯状物の幅は段部分を含め5 cm程度とするのがよい。
細帯状物17を構成する金属としては鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金等が挙げられる。また上記接合に用いられる接着剤としてはエポキシ樹脂系接着剤、ゴム系接着剤又はウレタン系接着剤が好ましい。
【0013】
【作用】
従来の人工芝生の連結、敷設では、上位側人工芝生と下位側人工芝生との連結部は突き合わせで、かつ人工芝生の層より下の層と接着剤で接着されてはいたが、熱可塑性樹脂同志、特にオレフィン系樹脂同志の接着ではその接着力即ち耐剥離強度がスキ−等の滑降時に受ける強い力に抗しきれず、下位側人工芝生の端縁の剥離を起し易かった。本発明では、上位側人工芝生の端縁が下位側人工芝生の端縁を覆って保護し、かつ上位側人工芝生の端縁と下位側人工芝生の端縁とを金属からなる細帯状物を介して接着剤で接着し、熱可塑性樹脂と金属との間における、より強い接着力と相俟って、下位側人工芝生端縁の剥離が抑制された。
【0014】
【発明の効果】
本発明の滑降スポ−ツ用構造体によれば、敷設された下位側の人工芝生の端縁が滑降時の強い力を受けても容易に剥離を起さない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構造体における滑降面を構成する人工芝生の上位側と下位側の連結部の一例の垂直縦断面略図。
【図2】 人工芝生を敷設した滑降面を平面図的に示す説明図。
【図3】 本発明の構造体において用いられる人工芝生の一例の斜視略図。
【符号の説明】
1 斜面に敷設された上位側の人工芝生
2 斜面に敷設された下位側の人工芝生
11 人工芝生を構成する擬芝葉
12 擬芝葉が数本集合してなる株
13 擬芝葉を起立させている板状体
15 上位側の人工芝生の端縁
16 下位側の人工芝生の端縁
17 上位側の人工芝生と下位側の人工芝生を接合する金属製の細帯状物
【産業上の利用分野】
この発明は人工芝生、特に熱可塑性樹脂よりなる人工芝生を斜面に連結、敷設して滑降面とした滑降スポ−ツ用の構造体に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
スキ−、橇、スノ−ボ−ド等、雪面上を滑降するスポ−ツは雪の降る地域で、かつ雪の降る時期に限られる。かかる制限にとらわれることなく、何時、何処ででも、かかるスポ−ツを行なうため、滑降面として人工芝生、例えば熱可塑性樹脂よりなる擬芝葉を多数、板状体の面に起立させてなる人工芝生を敷設し、ゲレンデを構成させたものが知られている。この場合用いられる人工芝生の縦方向の長さは可成り長いものも製造できるが、過度に長いと取扱い上の問題があり、例えば20 m位のものが好ましく、幅の方は例えば1 m 位のものが用いられる。そしてゲレンデの長さは可成りの距離があるので、人工芝生を敷設するとき図2に示すようになる。
【0003】
図2は人工芝生を敷設した滑降面を平面図的に示す説明図であり、図中、1は斜面に敷設された上位側の人工芝生、2は同下位側の人工芝生であり、3は上位側及び下位側それぞれの人工芝生の連結部である。この連結部3は図示されるように、縦方向の隣接する人工芝生の列における連結部位置とは、ずれるようにするのがよい。
そして、滑降スポ−ツ用の構造体を構成する実施態様を例示すれば、基本的にはコンクリ−ト金ゴテ仕上面に、全面接着工法によりアンダ−パット(プラスチック発泡体、例えばポリエチレン発泡体等からなり、厚さはスキ−用の場合には20〜50 mm 、橇用では5 〜20 mm 程度とする。このものは滑降者が転倒したときなどの怪我を防止するためのものである。)を敷きつめ、その上に上記人工芝生をアンダ−パットと同様に全面接着工法により敷設する。
【0004】
更に上記の人工芝生とアンダ−パットとの間には必要に応じてナイロン不織布、塩化ビニル樹脂シ−ト、ポリプロピレンクロス等の層を補強のために、そして要すれば2層以上組合わせて積層してもよい。
人工芝生は図2に示すように配置設され、上位側の人工芝生1と下位側の人工芝生2との連結部3付近と、人工芝生の下層(上記アンダ−パットの層又はナイロン不織布など補強のための層)との間にジョイントテ−プ(メッシュ)が接着剤を用いて挟まれ、人工芝生の連結部3同志はつき合わせ状態とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように人工芝生の連結部はつき合わせ状態で連結されるが、かかる滑降面で滑降を行なうと、下位側の人工芝生の連結部の端縁は滑降による強い力を受け、めくり上がりが起り、その補修に手間がかかり、また利用者から苦情がでる。よって本発明は、熱可塑性樹脂からなる人工芝生を敷設して構成される滑降スポ−ツ用の構造体において、斜面に敷設される上位側と下位側の人工芝生の連結部における下位側の連結部の端縁の、滑降によって生ずるめくり上りを抑制した構造体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するものであって、その要旨とするところは、板状体及びこの板状体に起立する多数の擬芝葉を熱可塑性樹脂製とした人工芝生を斜面に連結、敷設して滑降面を形成させた滑降スポ−ツ用の構造体であって、上記の斜面に連結、敷設した人工芝生の上位側の人工芝生と下位側の人工芝生との連結部において、
(イ)下位側の人工芝生の連結部の端縁に、板状体のみであって、擬芝葉のない空所部分を形成させ、
(ロ)この下位側の端縁の空所部分の上に、上位側の人工芝生の連結部の端縁が重なる位置で、かつ接着剤を塗布した金属からなる細帯状物を介して、上記上位側の人工芝生の端縁と下位側の人工芝生の端縁とを接着剤接合してなることを特徴とする滑降スポ−ツ用構造体に存する。
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の構造体は斜面に前記図2に示されるように敷設された人工芝生において、上位側の人工芝生と下位側の人工芝生との連結部を特異の構造としたものであり、従って人工芝生の層より下方の層の部分即ちアンダ−パットの層、又は必要に応じ適宜積層する補強用の層や基礎のコンクリ−ト層などは従来から使用され乃至は知られているどのような構成のものであってもよい。
【0008】
また、人工芝生としては板状体に多数本の擬芝葉(即ち芝の葉に似せた形状のもの)を起立させた形態を有し、これら板状体も擬芝葉も熱可塑性樹脂からなるものが用いられる。その素材の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10等のポリアミド類、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト等のポリエステル類等が挙げられるが、中でもポリエチレン等のオレフィン系樹脂が好ましい。
【0009】
本発明で用いられる人工芝生の例として図3を示す。
この人工芝生は特公昭52-1569 号公報に記載された方法によって製造された成形品であって、図3はその成形品の斜視略図である。図中11は擬芝葉、12は擬芝葉が数本(例えば5 〜15本)集合して構成されている擬芝葉の株であり、これらの株12が板状体13に規則正しく配設され、擬芝葉11が上方に向って起立した状態を保持している。擬芝葉の株12は、例えば人工芝生1 m2当り、8,000 〜12,000個程度とし、擬芝葉11の高さは5 〜40 mm 、好ましくは15〜25 mm のものが用いられる。
【0010】
図1は本発明の構造体の要部、即ち滑降面を構成する人工芝生の上位側と下位側との連結部の一例の垂直縦断面略図である。図中、1、2、11、12及び13によって示される部分はさきに説明したと同じである。14は滑降面において人工芝生の層よりも下にあるアンダ−パットの層であり、18はこのアンダ−パトの層14の下方にある傾斜地面である。15は上位側の人工芝生1の端縁、16は下位側の人工芝生2の端縁である。そしてこの下位側の端縁16には図示されるように、上位側の人工芝生1の端縁15が重ねられるよう、人工芝生を構成する板状体13のみからなり、擬芝葉の株12のない空所部分を形成させておく。この空所部分の幅は通常2 〜3 cmあればよく、要すればこれより大きくしてもよい。
【0011】
17は、金属製の細帯状物であって、上記のように下位側の人工芝生2の端縁16の空所部分に上位側の人工芝生1の端縁15を重ね、この重ね箇所において端縁15と端縁16との間に介在するように設置される。そして、この細帯状物17の上面及び下面は、それぞれ端縁15及び端縁16との間で接着剤を介して接着を行なう。これによって、下位側の人工芝生2と上位側の人工芝生1とは細帯状物17を介して強固に接合される。上記細帯状物17の左の方の下面で基層14に接する箇所も、接着剤を塗布し接着を行なうのが好ましい。
【0012】
細帯状物17を介して、上位側の人工芝生の端縁15と下位側の人工芝生の端縁16との重ね合わせ接着を行なうには、図1記載の態様以外に、例えば次のようにしてもよい。上位側の人工芝生の端縁15を下位側の人工芝生の端縁16の空所部分の上に直接(即ち細帯状物を介在させることなく)重ね、このように重ね合わせた部分を含め上位側の人工芝生の端縁15の露出している下面とこれに続く下位側の人工芝生の端縁16の下面とに接する形状の細帯状物を当てがって接着剤接合を行なう。
上記の金属製の細帯状物17の寸法は、長さを人工芝生の幅の寸法以下に設定し、外部にはみ出さないようにする。細帯状物の幅は段部分を含め5 cm程度とするのがよい。
細帯状物17を構成する金属としては鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金等が挙げられる。また上記接合に用いられる接着剤としてはエポキシ樹脂系接着剤、ゴム系接着剤又はウレタン系接着剤が好ましい。
【0013】
【作用】
従来の人工芝生の連結、敷設では、上位側人工芝生と下位側人工芝生との連結部は突き合わせで、かつ人工芝生の層より下の層と接着剤で接着されてはいたが、熱可塑性樹脂同志、特にオレフィン系樹脂同志の接着ではその接着力即ち耐剥離強度がスキ−等の滑降時に受ける強い力に抗しきれず、下位側人工芝生の端縁の剥離を起し易かった。本発明では、上位側人工芝生の端縁が下位側人工芝生の端縁を覆って保護し、かつ上位側人工芝生の端縁と下位側人工芝生の端縁とを金属からなる細帯状物を介して接着剤で接着し、熱可塑性樹脂と金属との間における、より強い接着力と相俟って、下位側人工芝生端縁の剥離が抑制された。
【0014】
【発明の効果】
本発明の滑降スポ−ツ用構造体によれば、敷設された下位側の人工芝生の端縁が滑降時の強い力を受けても容易に剥離を起さない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構造体における滑降面を構成する人工芝生の上位側と下位側の連結部の一例の垂直縦断面略図。
【図2】 人工芝生を敷設した滑降面を平面図的に示す説明図。
【図3】 本発明の構造体において用いられる人工芝生の一例の斜視略図。
【符号の説明】
1 斜面に敷設された上位側の人工芝生
2 斜面に敷設された下位側の人工芝生
11 人工芝生を構成する擬芝葉
12 擬芝葉が数本集合してなる株
13 擬芝葉を起立させている板状体
15 上位側の人工芝生の端縁
16 下位側の人工芝生の端縁
17 上位側の人工芝生と下位側の人工芝生を接合する金属製の細帯状物
Claims (3)
- 板状体及びこの板状体に起立する多数の擬芝葉を熱可塑性樹脂製とした人工芝生を斜面に連結、敷設して滑降面を形成させた滑降スポ−ツ用の構造体であって、上記の斜面に連結、敷設した人工芝生の上位側の人工芝生と下位側の人工芝生との連結部において、
(イ)下位側の人工芝生の連結部の端縁に、板状体のみであって、擬芝葉のない空所部分を形成させ、
(ロ)この下位側の端縁の空所部分の上に、上位側の人工芝生の連結部の端縁が重なる位置で、かつ接着剤を塗布した金属からなる細帯状物を介して、上記上位側の人工芝生の端縁と下位側の人工芝生の端縁とを接着剤接合してなることを特徴とする滑降スポ−ツ用構造体。 - 細帯状物を構成する金属は、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求項1記載の滑降スポ−ツ用構造体。
- 接着剤接合に用いられる接着剤はエポキシ樹脂系接着剤、ゴム系接着剤又はウレタン系接着剤である請求項1記載の滑降スポ−ツ用構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17564995A JP3693387B2 (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 人工芝生を用いた滑降スポ−ツ用構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP17564995A JP3693387B2 (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 人工芝生を用いた滑降スポ−ツ用構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09683A JPH09683A (ja) | 1997-01-07 |
JP3693387B2 true JP3693387B2 (ja) | 2005-09-07 |
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ID=15999795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP17564995A Expired - Fee Related JP3693387B2 (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 人工芝生を用いた滑降スポ−ツ用構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3693387B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104771896A (zh) * | 2015-01-23 | 2015-07-15 | 冼锦杰 | 一种滑雪垫 |
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CN104492070B (zh) * | 2015-01-23 | 2016-05-11 | 冼锦杰 | 一种滑雪垫及其制作方法 |
CN105903175A (zh) * | 2016-06-08 | 2016-08-31 | 成都天航智虹企业管理咨询有限公司 | 一种用于旱地滑雪的滑雪件 |
CN106039691B (zh) * | 2016-06-08 | 2018-06-15 | 尖锋 | 一种用于旱地滑雪的复合滑雪单元 |
CN106091716A (zh) * | 2016-08-08 | 2016-11-09 | 北京神雾环境能源科技集团股份有限公司 | 一种炉窑用高温监控装置 |
CN106677009B (zh) * | 2016-08-29 | 2022-03-11 | 毕国明 | 一种土基质人造草坪的生产设备及其施工方法 |
CN110237521A (zh) * | 2019-06-26 | 2019-09-17 | 上海缘界体育发展有限公司 | 一种人造滑雪毯及其生产制造方法 |
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1995
- 1995-06-20 JP JP17564995A patent/JP3693387B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104771896A (zh) * | 2015-01-23 | 2015-07-15 | 冼锦杰 | 一种滑雪垫 |
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JPH09683A (ja) | 1997-01-07 |
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