JP3691167B2 - カーテンウォール用ファスナーの掛け金物 - Google Patents

カーテンウォール用ファスナーの掛け金物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーテンウォール用ファスナーの掛け金物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
PCa等のカーテンウォールを鉄骨大梁へ組み付けのために用いるこの種のファスナーは、既に各種のものが開発され、実用化されており、カーテンウォールに不可欠なものとなってきている。
従来のこの種のファスナーを例示すると、次のようなものがある。
(1) 実公平6−25531号公報のカーテンウォール用ファスナー
カーテンウォールの上部に植設するダクタイル鋳鉄の掛け金物であって、ほぼ水平のアームの基端部に上下に張り出した埋込み基部を設け、該埋込み基部に複数の横孔を配して横アンカー筋を貫通させ、また、そのアームの先端部にボス部を設けて、該ボス部に鉛直ボルトを高さ調整可能に貫通螺装させたものを用いている。
この掛け金物は、左右2個をカーテンウォールの上部両隅に各々の埋込み基部にて横アンカー筋共々打込みして植設し、突出する各アーム先端部の鉛直ボルトを、それぞれ鉄骨大梁の上面に溶接した受け板上に突き当てるとともに、各鉛直ボルトをそれぞれ螺動調整する。
(2) 実公平6−25530号公報のカーテンウォール用ファスナー
カーテンウォールの上部に植設するダクタイル鋳鉄の掛け金物であって、水平のアームの基端部に上下に張り出した埋込み基部を設け、該埋込み基部に複数の横孔を配して横アンカー筋を貫通させ、また、そのアームの先端部にボス部を設けて、該ボス部に鉛直ボルトを高さ調整可能に貫通螺装させ、更に、そのボス部の両側に張出腕を突設して、両張出腕にそれぞれ水平ボルトを出入調整可能に貫通螺装させたものを用いている。
この掛け金物は、左右2個をカーテンウォールの上部両隅に埋込み基部にて横アンカー筋共々打込みして植設し、突出する各々のアーム先端部たるボス部、鉛直ボルト、張出腕及び水平ボルトを、それぞれ鉄骨大梁の上面に溶接した受け函に切欠を通じて内装させるとともに、それらのボルトを螺動調整して各受け函内に当接支持させた後、各受け函内にモルタルを充填して固定する。
(3) 実開平5−7818号公報、特開平7−11725号公報、特開平7−11726号公報のカーテンウォール用ファスナー
カーテンウォールの上部に植設するダクタイル鋳鉄の掛け金物であって、斜上向のアームの基端部に上下に張り出した埋込み基部を設け、該埋込み基部に複数の横孔を配して横アンカー筋を貫通させ、また、そのアームの先端部にボス部を設けて、該ボス部に鉛直ボルトを高さ調整可能に貫通螺装させ、更に、アームの上面から二又起立片を立設したものを用いている。
この掛け金物は、左右2個をカーテンウォールの上部両隅に埋込み基部にて横アンカー筋共々打込みして植設し、突出する各々のアーム先端部の鉛直ボルトを、それぞれ鉄骨大梁から溶接突出させた受け板上に突き当てて各鉛直ボルトを螺動調整するとともに、各受け板上には、それぞれ平面形状たこ穴状の嵌合凹部を有する受け金物を固定して、各嵌合凹部に上記各ボス部の外周を嵌合支持させ、また、各二又起立片に上層カーテンウォールの下部両隅から突設した植込みボルトを挿通させてナット等により接合支持させる。
(4) 特開平7−189348号公報、特開平7−189349号公報カーテンウォール用ファスナー
カーテンウォールの下部両隅に使用するファスナーであって、固定基板からボルトを螺装した螺筒又はナットを螺装した螺棒を起立させた受け金物と、該受け金物のボルト、ナット等に、だぼ・だぼ穴係合状態で載置係合させる掛け金物とから成り、左右2個の受け金物を固定基板にて鉄骨梁の適所に固定し、左右2個の掛け金物をカーテンウォールの下部両隅に植設して、各掛け金物を各受け金物のボルト、ナット等に載置係合させるとともに、それらのボルト、ナット等を螺動させて高さ調整するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらのものでは、
▲1▼ 上記(1) (2) (3) の掛け金物の場合には、主として鉛直荷重受けタイプのものであり、カーテンウォールにおける面外、面内荷重受け用に別のファスナーを要する。つまり、埋込み基部を複数の横アンカー筋共々にカーテンウォールの下部両隅に打込みすることから、それらの横アンカー筋を一側(外側)において十分突出させることができないため、カーテンウォールにおける面外、面内荷重受けに強度上の難点が残るからである。
▲2▼ 上記(3) の掛け金物の場合には、下層のカーテンウォールの上部と上層のカーテンウォールの下部とを共に支持するため、重量の大きなカーテンウォールや各種形状のカーテンウォール等に対し任意な形状変更の対応ができない。
▲3▼ 上記(4) の場合には、コストが割高になる上に、調整が容易でない。
等々の問題点があり、改善が望まれている。
本発明は、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる観点から、請求項の発明は、中空のアーム1の基端部に垂直のウエブ2と上フランジ3及び下フランジ4から成る埋込み基部5を設けるとともに、該埋込み基部の上記両フランジ3,4の末端両隅に上下二対の埋込み脚部6,7を突設し、かつ、これら二対の埋込み脚部にそれぞれ上下一に開通する縦孔8,9を穿設して左右2本の縦アンカーねじ筋10を各々上下の縦孔8,9に貫通させて連繋させ、また、そのアーム1の先端部にボス部11を突設し、該ボス部に縦ねじ孔12を設けて上方から鉛直ボルト13を高さ調整可能に貫通螺装させたことを特徴とするダクタイル鋳鉄によるものである。
【0006】
請求項の発明は、頂壁14の両縁から両側壁15を垂設した中抜きでかつ斜下向のアーム1の基端部に、その頂壁14に連なる起立壁16と、該起立壁の下部両縁から両側に突出する左右一対の支圧板17と、その頂壁14の両縁及び上記両側壁15に連なって後方へと突出する左右一対の垂直板18から成る埋込み基部5とを設けるとともに、該埋込み基部の上記両垂直板18の末端に上下各一対都合二対の埋込み脚部6,7を突設して、上の埋込み脚部6相互間と下の埋込み脚部7相互間をそれぞれ連結片19,20で連結し、それら二対の埋込み脚部6,7にそれぞれ上下一に開通する縦孔8,9を穿設して左右2本の縦アンカーねじ筋10を各々上下の縦孔8,9に貫通させて連繋させ、また、そのアーム1の先端部にボス部11を突設し、該ボス部に縦ねじ孔12を設けて上方から鉛直ボルト13を高さ調整可能に貫通螺装させたことを特徴とするダクタイル鋳鉄によるものである。
【0008】
請求項の発明は、中抜きのアーム1の基端部に、カーテンウォールへと埋入させる上下一乃至複数対の埋込み脚部6,7を突設し、これらの埋込み脚部に縦孔8,9を穿設して縦アンカーねじ筋10を連繋させ、また、そのアーム1の先端部にボス部11を突設し、該ボス部に縦ねじ孔12を設けて上方から鉛直ボルト13を高さ調整可能に貫通螺装させ、更に、そのボス部11の下部外周を段付きでやや太く形成してその段部をボス部を嵌挿させる受け金物Bの係合突縁33で押さえるようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
その1.図1乃至図6は、カーテンウォールの上部に使用した場合のカーテンウォール用ファスナーに係る請求項1及び請求項3の発明の一実施形態を示している。図1乃至図6において、Aは、掛け金物、Bは、受け金物、Cは、その掛け金物を植設したPCaカーテンウォール、Dは、受け金物を固定した鉄骨大梁である。掛け金物Aは、ダクタイル鋳鉄から成るものであり、ほぼ水平の中空のアーム1の基端部に垂直のウエブ2と上フランジ3及び下フランジ4から成る埋込み基部5を設けるとともに、該埋込み基部の上記両フランジ3,4の末端両隅に上下二対の埋込み脚部6,7を突設し、これら二対の埋込み脚部にそれぞれ上下一に開通する縦孔8,9を穿設している。また、中空のアーム1の先端部に平面形状で円弧に膨出するボス部11を突設し、該ボス部の外側下半を段付きでやや大径に形成し、該ボス部の内側には、下半に縦ねじ孔12を設け、上半に無ねじ大孔21を連ねている。中空のアーム1には、上下に透孔22,23を設けるとともに、先端部に上記無ねじ大孔21へと開孔する窓孔24を設けることで、鋳造における中空内部の成形を可能にしている。上下二対の埋込み脚部6,7には、左右2本の縦アンカーねじ筋10を各々上下の縦孔8,9に貫通させるとともに、その上側と下側に螺合させたナット25,26で締着しており、この場合の各縦アンカーねじ筋10は、PCaカーテンウォールCの上部に埋設する関係から下側を長く突出させている。上半の無ねじ大孔21には、ロックナット27を螺合した鉛直ボルト13を上方から挿入して、下半の縦ねじ孔12に貫通螺装させることにより、該鉛直ボルト13を高さ調整可能にかつロック可能に装着している。なお、図中、28は、埋込み基部5に設けた横孔であり、必要であれば横アンカー筋を挿通させる。受け金物Bは、同じダクタイル鋳鉄から成るものであり、取付け板29の中央部に、掛け金物Aのボス部11の外側が嵌まる平面形状たこ穴状の嵌合凹部30を内面に形成した嵌合起立壁31を立設し、また、取付け板29には、該嵌合起立壁31の両脇に取り付け用の左右2つの長孔32を平行に穿設している。嵌合起立壁31は、嵌合凹部30の大半を上記ボス部11の外側下半の大径部分に嵌合させるようにしており、上端内縁にそのボス部11の外側の段部へと係合させる係合突縁33を設けている(図7参照)。
【0010】
而して、掛け金物Aは、左右2個を、それぞれ図1、図2に示すように、PCaカーテンウォールCの上部両隅に、埋込み基部5及び上下二対の埋込み脚部6,7を左右2本の縦アンカーねじ筋10共々に埋入させて植設する。
また、それらの掛け金物Aに対応させて、鉄骨大梁Dの上フランジ34に左右2個の受け板35を溶接して連設し、これらの受け板の下面乃至上フランジ34等にそれぞれ補強板36を溶接して各受け板35を補強する。
なお、PCaカーテンウォールCの下部両隅についてもファスナーを用いるが、ここでは省略する。
PCaカーテンウォールCの上部両隅に植設した左右2個の掛け金物Aは、PCaカーテンウォールCの建込みにおいて、各々のボス部11に貫通螺装させた鉛直ボルト13を上記左右2個の受け板35上に載置させ、次いで、各ボス部11の外側に左右2個の受け金物Bを嵌合凹部30にて嵌合させ、かつ、各取付け板29を両長孔32に通したボルト・ナット37、座金38等により上記各受け板35上に仮止めした後、各鉛直ボルト13の高さ調整と各受け金物Bの位置調整をして、すなわち、建入れ調整をして、各鉛直ボルト13のロックナット28と各受け金物Bのボルト・ナット37を本締めする。
なお、図1、図2では、PCaカーテンウォールCの上部両隅に使用した場合を示しているが、PCaカーテンウォールCの下部両隅に使用してもよく、その場合、各縦アンカーねじ筋10は上側を長く突出させる(図18、図20参照)。
【0011】
その2.
図7及び図8は、カーテンウォールの上部に使用した場合のカーテンウォール用ファスナーに係る請求項1及び請求項3の発明の他の実施形態を示している。この場合、その1.における埋込み基部5の横孔28を無くした点、鉄骨大梁Dに直に各鉛直ボルト13及び各受け金物Bを支持させる点を除けば、その1.の場合とほぼ同じであり、その1.の説明をもって他の各部の説明を省略する。
【0012】
その3.
図9は、カーテンウォールの上部に使用した場合のカーテンウォール用ファスナーに係る請求項1及び請求項3の発明の更に他の実施形態を示している。この場合、その2.における上下二対の埋込み脚部6,7に穿設した縦孔8,9につき、それぞれ上下双方又は一方をねじ孔aにして左右2本の縦アンカーねじ筋10を螺合させ、かつ、これらの縦アンカーねじ筋に螺合させた一のナット25でロックするようにしており、この点を除けば、その2.の場合と同じであるから、これもまたその他の説明を省略する。
【0013】
その4.
図10乃至図17は、カーテンウォールの下部に使用した場合のカーテンウォール用ファスナーに係る請求項2の発明の一実施形態を示している。図10乃至図17において、Aは、掛け金物、Bは、受け金物、Cは、その掛け金物を植設したPCaカーテンウォール、Dは、受け金物を固定した鉄骨大梁である。掛け金物Aは、ダクタイル鋳鉄から成るものであり、頂壁14の両縁から両側壁15を垂設した中抜きでかつ斜下向のアーム1の基端部に、その頂壁14に連なる起立壁16と、該起立壁の下部両縁から両側に突出する左右一対の支圧板17と、その頂壁14の両縁及び上記両側壁15に連なって後方へと突出する左右一対の垂直板18から成る埋込み基部5とを設けるとともに、該埋込み基部の上記両垂直板18の末端に上下各一対都合二対の埋込み脚部6,7を突設して、上の埋込み脚部6相互間と下の埋込み脚部7相互間をそれぞれ連結片19,20で連結している。それら二対の埋込み脚部6,7には、それぞれ上下一に開通する縦孔8,9を穿設して左右2本の縦アンカーねじ筋10を各々上下の縦孔8,9に貫通させ、両縦アンカーねじ筋10に上側と下側から螺合させたナット25,26で締着しており、この場合の各縦アンカーねじ筋10は、PCaカーテンウォールCの下部に埋設する関係から上側を長く突出させている。また、そのアーム1の先端部にボス部11を突設し、該ボス部には、縦ねじ孔12を設けて上方から鉛直ボルト13を高さ調整可能に貫通螺装させている。受け金物Bは、適長の溝形鋼から成るものであり、溝面を下向きにし、中央部に上記鉛直ボルト13を挿通させる透孔39を穿設している。
【0014】
而して、掛け金物Aは、左右2個を、それぞれ図10、図12に示すように、PCaカーテンウォールCの下部両隅に、埋込み基部5及び上下二対の埋込み脚部6,7を左右2本の縦アンカーねじ筋10共々に埋設して植設する。
また、それらの掛け金物Aに対応させて、鉄骨大梁Dの上フランジ34に左右2個の受け板35を溶接して連設し、これらの受け板の下面乃至上フランジ34等にそれぞれ補強板36を溶接して各受け板35を補強する。
なお、PCaカーテンウォールCの上部両隅についてもファスナーを用いるが、ここでは説明を省略する。
PCaカーテンウォールCの下部両隅に植設した左右2個の掛け金物Aは、PCaカーテンウォールCの建込みにおいて、各々のボス部11に貫通螺装させた鉛直ボルト13を上記左右一対の受け板35上に載置させる。ただし、この際、各鉛直ボルト13に左右2個の受け金物Bを透孔39にて予め嵌合させておき、各鉛直ボルト13の高さ調整と各受け金物Bの位置調整をして、すなわち、建入れ調整をして、各受け金物Bを各受け板35に溶接固定する。
なお、図10乃至図12では、PCaカーテンウォールCの下部両隅に使用した場合を示しているが、PCaカーテンウォールCの上部両隅に使用してもよく、その場合、掛け金物Aは鉛直ボルト13を除き倒立させる。したがって、各縦アンカーねじ筋10は下側を長く突出させることとなる。
【0015】
その5.
図18及び図19は、カーテンウォールの下部に使用した場合のカーテンウォール用ファスナーに係る請求項2の発明の他の実施形態を示している。この場合、その2.における上下二対の埋込み脚部6,7を中央に位置する上下一対の埋込み脚部6,7とし、両埋込み脚部6,7に上下一に穿設した縦孔8,9に挿通させ、かつ、上下のナット25,26で締着した縦アンカーねじ筋10をPCaカーテンウォールCの下部両隅に埋設する関係から上側を長く突出させている。この点を除けば、その2.の場合と同じであるから、この場合もその他の説明を省略する。
【0016】
その6.
図20は、カーテンウォールの下部に使用した場合のカーテンウォール用ファスナーに係る請求項2の発明の更に他の実施形態を示している。この場合、その5.における上下一対の埋込み脚部6,7に穿設した縦孔8,9につき、上下双方又は一方をねじ孔aにして縦アンカーねじ筋10を螺合させ、かつ、この縦アンカーねじ筋に螺合させた一のナット26でロックするようにしており、この点を除けば、その5.の場合と同じであるから、これもまたその他の説明を省略する。
【0017】
その7.
図21及び図22は、カーテンウォールの下部に使用した場合のその他のカーテンウォール用ファスナーを示している。
図21及び図22において、Eは、植込みボルト、Bは、受け金物、Cは、その植込みボルトを植設したPCaカーテンウォール、Dは、受け金物を固定した鉄骨大梁である。
受け金物Bは、ダクタイル鋳鉄から成るものであり、取り付け用の2つの長孔41を並設した取付け板40の前縁から、中央に受け孔43を有する起立受け板42を立設し、これら取付け板40及び起立受け板42の両側縁に、左右の側板44を連設したものである。
植込みボルトEは、左右2個を、それぞれPCaカーテンウォールCの下部両隅に植設して先端部を突出させる。
また、それらの植込みボルトEに対応させて、鉄骨大梁Dの上フランジ34に左右2個の受け板35を溶接して連設し、これらの受け板の下面乃至上フランジ34等にそれぞれ補強板36を溶接して各受け板35を補強し、更に、両受け板35乃至上フランジ34上にそれぞれ台座45を溶接し、両台座にそれぞれ受け金物Bを載せ、各取付け板40にて左右の長孔41に通したボルト・ナット46及び座金47をもって仮止めする。
そして、PCaカーテンウォールCの建込みにおいて、各々の植込みボルトEの先端部を各受け金物Bの起立受け板42の受け孔43へそれぞれ挿通させ、ナット48及び座金49で仮止めする。次いで、各受け金物Bの位置調整をして、すなわち、PCaカーテンウォールCの建入れ調整をして、各ボルト・ナット46及びナット48を本締めする。
なお、図21及び図22は、PCaカーテンウォールCの下部両隅に使用した場合を示しているが、上部両隅に同様にして使用してもよい。いずれの場合でも、PCaカーテンウォールCの面外及び面内荷重受けの用に供することができる。
【0018】
以上のその1.乃至その7.のファスナーは、掛け金物A、受け金物B、植込みボルトEにおけるアーム1や縦アンカーねじ筋10や植込みボルトEの上下方向の変更等の簡単な変更により、いずれもがカーテンウォールの上部にも下部にも使用できるものであり、したがって、これらを任意に選択し、組み合わせて使用すればよい。
【0019】
【発明の効果】
請求項1、請求項2、及び請求項3の発明によれば、既述構成の掛け金物であるから、縦アンカーねじ筋10にてカーテンウォールの隅角部に的確に埋設できて、固定度を高めることができるとともに、カーテンウォールのコンクリートのひび割れの発生を抑制でき、かつ、支持耐力を大幅に増強でき、しかも、縦アンカーねじ筋10の方向性が植設耐力を増強するから、従来のものに比し植設強度を格段に増強させることができて、カーテンウォールの鉛直荷重受けは勿論、面外、面内荷重受けをも強力に行うことができる。また、当該掛け金物は、既述構成により、カーテンウォールの上部の隅角部にも下部の隅角部にも任意に使用でき、しかも、一の隅角部ごとに個別に植設させて使用でき、カーテンウォールへの取付け条件が少ないから、重量の大きなカーテンウォールや各種形状のカーテンウォール等の多様なカーテンウォールに適応させることができ、汎用性を高めることができる。したがって、量産化が可能となり、小型化、軽量化できて、部材コストを削減することができる。更に、小型化、軽量化により、運搬及び取り扱いに好都合であり、取付け現場でのセッティング、調整等を容易にすることができ、施工性を向上させることができる。
【0020】
加えて、請求項3の発明によれば、既述構成により、簡単な構造で掛け金物と受け金物との結合性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態その1を示す使用状態の截断側面図である。
【図2】 同実施形態の使用状態の截断平面図である。
【図3】 同実施形態の掛け金物の側面図である。
【図4】 同実施形態の掛け金物の縦断側面図である。
【図5】 同実施形態の掛け金物の平面図である。
【図6】 同実施形態の掛け金物の背面図である。
【図7】 本発明の実施形態その2を示す使用状態の截断側面図である。
【図8】 同実施形態の使用状態の截断平面図である。
【図9】 本発明の実施形態その3を示す使用状態の截断側面図である。
【図10】 本発明の実施形態その4を示す使用状態の截断側面図である。
【図11】 同実施形態の使用状態の截断正面図である。
【図12】 同実施形態の使用状態の截断平面図である。
【図13】 同実施形態の掛け金物の側面図である。
【図14】 同実施形態の掛け金物の縦断側面図である。
【図15】 同実施形態の掛け金物の平面図である。
【図16】 同実施形態の掛け金物の底面図である。
【図17】 同実施形態の掛け金物の背面図である。
【図18】 本発明の実施形態その5を示す使用状態の截断側面図である。
【図19】 同実施形態の使用状態の截断正面図である。
【図20】 本発明の実施形態その6を示す使用状態の截断側面図である。
【図21】 本発明の実施形態その7に係るカーテンウォール用ファスナーを例示する使用状態の截断側面図である。
【図22】 同カーテンウォール用ファスナーの使用状態の截断側面図である。
【符号の説明】
A…掛け金物 B…受け金物
C…PCaカーテンウォール D…鉄骨大梁
E…植込みボルト
1…アーム 2…ウエブ
3…上フランジ 4…下フランジ
5…埋込み基部 6,7…埋込み脚部
8,9…縦孔 (a…ねじ孔) 10…縦アンカーねじ筋
11…ボス部 12…縦ねじ孔
13…鉛直ボルト 14…頂壁
15…側壁 16…起立壁
17…支圧板 18…垂直板
19,20…連結片 21…無ねじ大孔
22,23…透孔 24…窓孔
25,26…ナット 27…ロックナット
28…横孔 29…取付け板
30…嵌合凹部 31…嵌合起立壁
32…長孔 33…係合突縁
34…上フランジ 35…受け板
36…補強板 37…ボルト・ナット
38…座金 39…透孔
40…取付け板 41…長孔
42…起立受け板 43…受け孔
44…側板 45…台座
46…ボルト・ナット 47…座金
48…ナット 49…座金

Claims (3)

  1. 中空のアーム1の基端部に垂直のウエブ2と上フランジ3及び下フランジ4から成る埋込み基部5を設けるとともに、該埋込み基部の上記両フランジ3,4の末端両隅に上下二対の埋込み脚部6,7を突設し、かつ、これら二対の埋込み脚部にそれぞれ上下一に開通する縦孔8,9を穿設して左右2本の縦アンカーねじ筋10を各々上下の縦孔8,9に貫通させて連繋させ、また、そのアーム1の先端部にボス部11を突設し、該ボス部に縦ねじ孔12を設けて上方から鉛直ボルト13を高さ調整可能に貫通螺装させたことを特徴とするダクタイル鋳鉄によるカーテンウォール用ファスナーの掛け金物。
  2. 頂壁14の両縁から両側壁15を垂設した中抜きでかつ斜下向のアーム1の基端部に、その頂壁14に連なる起立壁16と、該起立壁の下部両縁から両側に突出する左右一対の支圧板17と、その頂壁14の両縁及び上記両側壁15に連なって後方へと突出する左右一対の垂直板18から成る埋込み基部5とを設けるとともに、該埋込み基部の上記両垂直板18の末端に上下各一対都合二対の埋込み脚部6,7を突設して、上の埋込み脚部6相互間と下の埋込み脚部7相互間をそれぞれ連結片19,20で連結し、それら二対の埋込み脚部6,7にそれぞれ上下一に開通する縦孔8,9を穿設して左右2本の縦アンカーねじ筋10を各々上下の縦孔8,9に貫通させて連繋させ、また、そのアーム1の先端部にボス部11を突設し、該ボス部に縦ねじ孔12を設けて上方から鉛直ボルト13を高さ調整可能に貫通螺装させたことを特徴とするダクタイル鋳鉄によるカーテンウォール用ファスナーの掛け金物。
  3. 中抜きのアーム1の基端部に、カーテンウォールへと埋入させる上下一乃至複数対の埋込み脚部6,7を突設し、これらの埋込み脚部に縦孔8,9を穿設して縦アンカーねじ筋10を連繋させ、また、そのアーム1の先端部にボス部11を突設し、該ボス部に縦ねじ孔12を設けて上方から鉛直ボルト13を高さ調整可能に貫通螺装させ、更に、そのボス部11の下部外周を段付きでやや太く形成してその段部をボス部を嵌挿させる受け金物Bの係合突縁33で押さえるようにしたことを特徴とするカーテンウォール用ファスナーの掛け金物。
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