JP3690925B2 - 法面の緑化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、法面の緑化装置に関し、特に切土岩盤法面、コンクリート吹き付け法面、法枠面などに適用するのに好適な法面の緑化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば切土岩盤法面を緑化する場合、従来は基材に草本や木本を混合させ、この基材を法面に吹き付けて行う厚層基材吹付工法が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の厚層基材吹付工法では、これを単独で行う場合には、緑化基材のだれ落ちなどの関係で緑化基材の厚さを10cm以上に確保することが困難であり、木本にとって十分な厚さとすることができないため、法面基盤への根の伸張が期待できないという問題があった。
【0004】
このため、基材の厚さを確保するために、法面の基盤に穴を掘って基材を埋める植穴工法や、基材を保持するための編柵工法などが厚層基材吹付工法と共に使用されていたが、植穴工法では堅固な岩盤では穴の容積を大きくするのが困難であり、また、編柵工法では、急勾配になると基材の保持が困難になるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、このような問題点を解決するためになされたものであり、切土岩盤など堅固な法面でも基材を十分な厚さに確保することが可能な法面の緑化装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は法面の緑化装置であり、前述の技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明の法面の緑化装置は、法面に草本や木本を植栽して緑化するための緑化装置において、前記法面から上方に延びる保持部と、前記保持部を前記法面に固定するため前記保持部の両側に設けられたアンカー手段と、前記保持部の上辺に開閉自在に取り付けられポット苗を植え込むための十字状の切り込みを有する網状の被覆部と、前記保持部の両側に設けられた側板部とを備え、前記保持部を前記法面に固定し、前記被覆部を開けた状態で前記保持部と前記側板部の間の前記法面上に緑化基材を吹き付け、前記緑化基材上に前記被覆部を被せて前記被覆部の自由端側をアンカー手段によって前記法面に固定することを特徴とする。
【0007】
この法面の緑化装置は、法面に吹き付けられた緑化基材を保持部、被覆部及び側板部で包囲するので、十分な厚さの基材を確実に保持することができる。また、十字状の切り込みからポット苗を植え込むことができる。
【0008】
前記法面は切土岩盤法面、コンクリート吹き付け法面又は法枠面とすることができる。この場合は、従来困難であった堅固な切土岩盤、コンクリート吹付法面、法枠面なども確実に緑化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る法面の緑化装置を図示の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る法面の緑化装置1を示す。この法面の緑化装置1は、法面30(図2)に木本36を植栽して緑化するためのものであり、法面30から上方に延びる保持部11と、この保持部11を法面30に固定するため保持部11の両側に設けられたアンカー12と、保持部11の上辺に取り付けられた開閉自在な網状の被覆部13と、保持部11の両側に設けられた側板部14とを備えている。
【0011】
保持部11は、図2にも示すように例えば所定強度を有するジオグリッドなどで長方形に形成されており、その高さHは木本32の根を伸張させるのに必要な寸法、本実施の形態では20cm以上に設定されている。また、保持部11の幅Wは例えば1mに設定されている。保持部11の両端部は折り返されており、その内部にアンカー12が挿入されている。
【0012】
被覆部13は網状のジオネットで一辺が1mの正方形に形成されている。そして、その一辺が保持部11の上辺に編み込み縫合によって取り付けられている。被覆部13の略中央には、ポット苗植え込み用として十字状の切り込み15が設けられている。また、被覆部13の両側端には、補強用のベルト16が設けられている。このベルト16の自由端には、アンカー固定用の孔17が設けられている。
【0013】
側板部14は網状のジオネットで長方形に形成され、その長さは被覆部13の半分より少し短くなっている。この側板部14は、編み込み縫合によって被覆部13に取り付けられている。また、側板部14の被覆部13と反対側の端縁には補強用のベルト18が設けられ、その保持部11と反対側の端縁にはアンカー固定用の孔19が設けられている。
【0014】
この法面の緑化装置1は、図3に示すように保持部11が法面30から上方に延びた状態でアンカー12によって法面30に固定される。また、側板部14もアンカー33によって法面30に固定される。そして、保持部11と側板部14との間の法面30上に緑化基材として例えば厚層基材34が例えば20cm以上吹き付けられる。
【0015】
厚層基材34としては、バーク堆肥、ピートモス、表土、木チップ、汚泥ケーキ、セメント系或いは高分子系粘結剤、緩効性肥料及び草本系種子を混合したものを使用することができる。この厚層基材34上に被覆部13が被せられ、被覆部13の端部がアンカー35によって法面30に固定される。これによって、厚層基材34が法面30に確実に保持される。そして、被覆部13に設けた十字状の切り込み15から、厚層基材34内にポット苗36を植え込む。
【0016】
この法面の緑化装置1を法面30に取り付ける場合は、まず図4(A)に示すように、保持部11をアンカー12によって法面30に固定する。次に、同図(B)に示すように被覆部13を開いた状態で、保持部11の上側に厚層基材34を所定の厚さになるまで吹き付ける。
【0017】
次に、同図(C)に示すように、被覆部13を厚層基材34上に被せて、被覆部13の端部をアンカー35によって法面30に固定する。このときには、側板部14をアンカー33によって法面30に固定することにより、厚層基材34の両側を包囲する。
【0018】
次に、同図(D)に示すように、被覆部13の十字状の切り込み15から厚層基材34内にポット苗36を植え込む。これにより、法面の緑化装置1の取付が完了する。同様にして、同図(E)に示すように、法面30上に法面の緑化装置1を適宜な間隔を開けて取り付け、これらの緑化装置1の間に草本系を主体とした厚さ数cmの厚層基材37を吹き付けることにより、法面30を緑化することができる。
【0019】
このように、本発明に係る法面の緑化装置1は、法面30に吹き付けられた厚層基材34を保持部11、被覆部13及び側板部14で包囲するので、厚層基材34の流亡を防止できる。したがって、例えば切土岩盤法面、コンクリート吹付法面又は法枠面のような堅固な法面30であっても、木本32を植生するのに十分な厚さの厚層基材34を確実に保持することができる。また、厚層基材34中に混合されている種子以外の種子が飛来しても、これらの種子による被圧がなく、導入すべき目的植物を確実に成育することができる。
【0020】
また、この法面の緑化装置1は、従来の植穴工法のように岩盤に穴をあける必要がなく、編柵工法に比べて勾配が急な法面30に厚層基材34を確実に保持することができる。更に、被覆部13に十字状の切り込み15が設けられているので、ポット苗36を厚層基材34に植え込むことが容易であり、岩盤に根が入らない場合でも低木を植栽することができると共に、ポット苗植物の幹などに危害を及ぼすことなく、成長を促すことができる。
【0021】
なお、上述の実施の形態では、法面の緑化装置1内に厚層基材34を吹き付ける場合について説明したが、この厚層基材34に代えて客土材を使用することができる。この場合には、保持部11の上側にクレーンバケット或いはポンプなどにより客土を充填し、その上に被覆部13を被せてポット苗を植栽する。客土材は現地発生土を主体とするものであり、その1例として表土3割、岩ずり2割、汚泥ケーキ2割、バーク堆肥3割を混合させたものを使用できる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の法面の緑化装置によれば、法面に吹き付けられた基材を保持部、被覆部及び側板部で包囲するので、十分な厚さの基材を確実に保持することができ、これにより、木本の根を伸張させて法面を緑化することができる。また、十字状の切り込みから内側の基材にポット苗を植え込むことができるので、ポット苗植物の幹等に危害を及ぼすことなく、成長を促すことができる。
【0023】
更に、従来困難であった堅固な切土岩盤、コンクリート吹付法面、法枠面などにも確実に取り付けて緑化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る法面の緑化装置を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る法面の緑化装置の展開図である。
【図3】本発明に係る法面の緑化装置の使用状態図である。
【図4】本発明に係る法面の緑化装置の取付手順を示す図である。
【符号の説明】
1 法面の緑化装置
11 保持部
12、35 アンカー手段
13 網状の被覆部
14 側板部
15 十字状の切り込み
30 法面
32 木本
34 厚層基材

Claims (2)

  1. 法面に木本を植栽して緑化するための緑化装置において、
    前記法面から上方に延びる保持部と、
    前記保持部を前記法面に固定するため前記保持部の両側に設けられたアンカー手段と、
    前記保持部の上辺に開閉自在に取り付けられポット苗を植え込むための十字状の切り込みを有する網状の被覆部と、
    前記保持部の両側に設けられた側板部とを備え、
    前記保持部を前記法面に固定し、前記被覆部を開けた状態で前記保持部と前記側板部の間の前記法面上に緑化基材を吹き付け、前記緑化基材上に前記被覆部を被せて前記被覆部の自由端側をアンカー手段によって前記法面に固定することを特徴とする法面の緑化装置。
  2. 前記法面は切土岩盤法面、コンクリート吹き付け法面又は法枠面であることを特徴とする請求項1に記載の法面の緑化装置。
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