JP2676607B2 - 植生袋体および植生袋体を使用する植栽工法 - Google Patents
植生袋体および植生袋体を使用する植栽工法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路造成等により形
成される法面等に、定型のビニールポット等で育苗され
ている樹木苗や地被植物等の植物苗(以下、ポット苗と
いう)を植栽する植生袋体および植生袋体を使用する植
栽工法に関するものである。
成される法面等に、定型のビニールポット等で育苗され
ている樹木苗や地被植物等の植物苗(以下、ポット苗と
いう)を植栽する植生袋体および植生袋体を使用する植
栽工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のポット苗を植栽する際に
は、ビニールポットから取り出されたポット苗を、地面
に植栽穴を掘ってから植え込むか、実開平3−5416
1号公報に開示されているような植生パットを配置して
植え込む方法があった。
は、ビニールポットから取り出されたポット苗を、地面
に植栽穴を掘ってから植え込むか、実開平3−5416
1号公報に開示されているような植生パットを配置して
植え込む方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
植栽工法では、作業が煩雑であり、後者の植栽工法にお
いても、植生パット内に植栽穴を掘らないとポット苗を
設置固定することができなかった。さらに、後者のもの
では、作業時に基盤材等の内容物が移動して植生パット
が変形することが多く、整形作業が必要であった。
植栽工法では、作業が煩雑であり、後者の植栽工法にお
いても、植生パット内に植栽穴を掘らないとポット苗を
設置固定することができなかった。さらに、後者のもの
では、作業時に基盤材等の内容物が移動して植生パット
が変形することが多く、整形作業が必要であった。
【0004】この発明は以上のような問題に鑑みてなし
たもので、その目的は、道路造成等により形成される法
面等に、樹木苗や地被植物のポット苗を植栽するに際
し、植栽穴を掘る等の煩雑な作業をすることなく、ポッ
ト苗を設置した軽量な植生袋体を配置するという軽微な
作業のみで、表面浸食や雑草が侵入するおそれのない良
好な植栽基盤を形成できる植生袋体および植生袋体を使
用する植栽工法を提供することにある。
たもので、その目的は、道路造成等により形成される法
面等に、樹木苗や地被植物のポット苗を植栽するに際
し、植栽穴を掘る等の煩雑な作業をすることなく、ポッ
ト苗を設置した軽量な植生袋体を配置するという軽微な
作業のみで、表面浸食や雑草が侵入するおそれのない良
好な植栽基盤を形成できる植生袋体および植生袋体を使
用する植栽工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の植生袋体は、ポット苗を設置
する網目状ポケットを一体的に複数個形成して編織され
た袋体に、植生基材を充填してなり、更に、前記網目状
ポケットが前記袋体よりも目合の大きい編目構造を有す
る。
め、請求項1に係る発明の植生袋体は、ポット苗を設置
する網目状ポケットを一体的に複数個形成して編織され
た袋体に、植生基材を充填してなり、更に、前記網目状
ポケットが前記袋体よりも目合の大きい編目構造を有す
る。
【0006】また、請求項5に係る発明は、網目状ポケ
ットを一体的に複数個形成して編織された袋体に、植生
基材を充填してなる植生袋体の前記網目状ポケットにポ
ット苗を設置し、その植生袋体を法面等の地面上に配置
するようにした植生袋体を使用する植栽工法を提供す
る。
ットを一体的に複数個形成して編織された袋体に、植生
基材を充填してなる植生袋体の前記網目状ポケットにポ
ット苗を設置し、その植生袋体を法面等の地面上に配置
するようにした植生袋体を使用する植栽工法を提供す
る。
【0007】また、請求項6に係る発明は、法面等の地
面上に保水性マットを敷設し、この保水性マット上に、
網目状ポケットを一体的に複数個形成して編織された袋
体に植生基材を充填してなる植生袋体を、前記網目状ポ
ケットにポット苗を設置した状態で、配置するようにし
た植生袋体を使用する植栽工法を提供する。
面上に保水性マットを敷設し、この保水性マット上に、
網目状ポケットを一体的に複数個形成して編織された袋
体に植生基材を充填してなる植生袋体を、前記網目状ポ
ケットにポット苗を設置した状態で、配置するようにし
た植生袋体を使用する植栽工法を提供する。
【0008】また、請求項7に係る発明は、地面上に敷
設された保水性マットをネットで被覆し、そのネット上
に、網目状ポケットを一体的に複数個形成して編織され
た袋体に植生基材を充填してなる植生袋体を、前記網目
状ポケットにポット苗を設置した状態で、配置するよう
にした植生袋体を使用する植栽工法を提供する。
設された保水性マットをネットで被覆し、そのネット上
に、網目状ポケットを一体的に複数個形成して編織され
た袋体に植生基材を充填してなる植生袋体を、前記網目
状ポケットにポット苗を設置した状態で、配置するよう
にした植生袋体を使用する植栽工法を提供する。
【0009】
【作用】請求項1に係る発明では、植生袋体に網目状ポ
ケットが設けられているため、法面等に植栽穴を掘る等
の煩雑な作業をすることなく前記網目状ポケットにビニ
ールポットから取り出されたポット苗を入れ込むだけの
簡単な作業でポット苗を容易に植栽できる。
ケットが設けられているため、法面等に植栽穴を掘る等
の煩雑な作業をすることなく前記網目状ポケットにビニ
ールポットから取り出されたポット苗を入れ込むだけの
簡単な作業でポット苗を容易に植栽できる。
【0010】また、植生基材が、網目状ポケットを一体
的に複数個形成して編織された袋体で完全に覆われてい
るため、降雨により植生基材が浸食されたり、雑草が侵
入したりするのを防止できる。
的に複数個形成して編織された袋体で完全に覆われてい
るため、降雨により植生基材が浸食されたり、雑草が侵
入したりするのを防止できる。
【0011】また、ポット苗を網目状ポケットに設置す
ると、前記袋体内部でポット苗自体が袋体の柱の役目を
果たし、植生基材等の内容物が移動し難くなるので袋体
が変形するおそれがなく、従来作業時に内容物が移動し
て植生パットが変形するため整形作業が必要であるとい
うことも回避できる。しかも袋体自体軽量であるため運
搬も容易である。
ると、前記袋体内部でポット苗自体が袋体の柱の役目を
果たし、植生基材等の内容物が移動し難くなるので袋体
が変形するおそれがなく、従来作業時に内容物が移動し
て植生パットが変形するため整形作業が必要であるとい
うことも回避できる。しかも袋体自体軽量であるため運
搬も容易である。
【0012】そして、植栽した植物の根は網目状ポケッ
トの網目から袋体内部へ伸長し、更には袋体の編目から
地表面へ容易に伸長できる。しかも袋体の編目の目合は
充填する植生基材が流失しないように適宜設定できる。
トの網目から袋体内部へ伸長し、更には袋体の編目から
地表面へ容易に伸長できる。しかも袋体の編目の目合は
充填する植生基材が流失しないように適宜設定できる。
【0013】請求項6に係る発明では、地面上に保水性
マットを敷設した上に、ポット苗を設置した前記植生袋
体を配置するので、植生袋体の下部に敷設した前記保水
性マットが、地面から蒸発する水分を保持して植生袋体
の乾燥を防止すると同時に、地面を被覆して植生袋体間
の雑草の侵入を防止できる。
マットを敷設した上に、ポット苗を設置した前記植生袋
体を配置するので、植生袋体の下部に敷設した前記保水
性マットが、地面から蒸発する水分を保持して植生袋体
の乾燥を防止すると同時に、地面を被覆して植生袋体間
の雑草の侵入を防止できる。
【0014】さらに、請求項7に係る発明では、地面上
に敷設された前記保水性マットをネットで被覆し、その
ネット上に、ポット苗を設置したので、ポット苗の設置
にあたり、保水性マットよりも遥に強度の高い前記ネッ
トを用いることで、上記のように地面上に保水性マット
のみを敷設する場合に比して、地面全体をより確実に保
護できる。
に敷設された前記保水性マットをネットで被覆し、その
ネット上に、ポット苗を設置したので、ポット苗の設置
にあたり、保水性マットよりも遥に強度の高い前記ネッ
トを用いることで、上記のように地面上に保水性マット
のみを敷設する場合に比して、地面全体をより確実に保
護できる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
なお、この発明はそれによって限定を受けるものではな
い。図1、図2は、法面上にジュート等の保水性マット
を敷設した上に、ポット苗を設置した植生袋体を配置し
て該植生袋体をアンカーで固定するようにしたこの発明
の第1実施例を示す。
なお、この発明はそれによって限定を受けるものではな
い。図1、図2は、法面上にジュート等の保水性マット
を敷設した上に、ポット苗を設置した植生袋体を配置し
て該植生袋体をアンカーで固定するようにしたこの発明
の第1実施例を示す。
【0016】図1、図2において、植生袋体1は、定型
のビニールポット2で育苗された樹木苗や地被植物等の
ポット苗3を設置する網目状ポケット4を一体的に複数
個形成して編織された袋体5に、植生基材6を充填して
なる。
のビニールポット2で育苗された樹木苗や地被植物等の
ポット苗3を設置する網目状ポケット4を一体的に複数
個形成して編織された袋体5に、植生基材6を充填して
なる。
【0017】更に、袋体5は平面視略正方形で、高さが
約10cmの形状をなし、前記正方形の大きさは例えば
一辺Lが40cmである。そして、充填する植生基材6
が流失しないように袋体5の編目の目合が1mm×1m
mの例えばポリプロピレンやポリエチレン等の耐腐食性
の破袋しない強度を有するネットで袋体5が構成されて
いる。
約10cmの形状をなし、前記正方形の大きさは例えば
一辺Lが40cmである。そして、充填する植生基材6
が流失しないように袋体5の編目の目合が1mm×1m
mの例えばポリプロピレンやポリエチレン等の耐腐食性
の破袋しない強度を有するネットで袋体5が構成されて
いる。
【0018】一方、網目状ポケット4は有底円筒形であ
り、開口部4aの直径Rが10.5cm、深さDが5c
m以上(この実施例では8〜9cm)である。そして、
網目状ポケット4は袋体5よりも目合の大きい編目構造
を有し、網目の目合が2〜3mm×2〜3mmのポリプ
ロピレンやポリエチレン等の耐腐食性の破袋しない強度
を有するネットで網目状ポケット4が構成されている。
この実施例では、1つの植生袋体1に5つの網目状ポケ
ット4が設けられている。
り、開口部4aの直径Rが10.5cm、深さDが5c
m以上(この実施例では8〜9cm)である。そして、
網目状ポケット4は袋体5よりも目合の大きい編目構造
を有し、網目の目合が2〜3mm×2〜3mmのポリプ
ロピレンやポリエチレン等の耐腐食性の破袋しない強度
を有するネットで網目状ポケット4が構成されている。
この実施例では、1つの植生袋体1に5つの網目状ポケ
ット4が設けられている。
【0019】また、袋体5は、側面に植生基材6を充填
するための充填口7を有する。この充填口7にはファス
ナー7aが設けられており、これにより植生基材6を充
填し易くできる。
するための充填口7を有する。この充填口7にはファス
ナー7aが設けられており、これにより植生基材6を充
填し易くできる。
【0020】そして、この袋体5の四隅には、法面に対
してアンカー12を打ちつけるための耳部8を設けてあ
る。符号9はアンカー挿入孔である。
してアンカー12を打ちつけるための耳部8を設けてあ
る。符号9はアンカー挿入孔である。
【0021】なお、この実施例では耳部8を袋体5とは
別体に形成したが、予め袋体と一体形成しておいてもよ
い。
別体に形成したが、予め袋体と一体形成しておいてもよ
い。
【0022】また、この実施例では耳部8を袋体5の四
隅に設けたものを示しているが、四隅の中間部に設けて
もよい。
隅に設けたものを示しているが、四隅の中間部に設けて
もよい。
【0023】袋体5に充填する植生基材6は基本的に生
育基盤体、土地改良剤、有機質肥料から構成されてお
り、例えば、ピートモス、ヤシ繊維、バーミキュライ
ト、カヌマツチ、ゼオライト、炭粉、肥料等から適宜選
択して用いられる。さらに、植物の生育に有効な作用が
あり、かつ軽量な軽量生育材料としての粒状の発泡スチ
ロールを適宜混合してもよい。
育基盤体、土地改良剤、有機質肥料から構成されてお
り、例えば、ピートモス、ヤシ繊維、バーミキュライ
ト、カヌマツチ、ゼオライト、炭粉、肥料等から適宜選
択して用いられる。さらに、植物の生育に有効な作用が
あり、かつ軽量な軽量生育材料としての粒状の発泡スチ
ロールを適宜混合してもよい。
【0024】網目状ポケット4内で植栽されるポット苗
3の内、樹木苗としては、カシ、シャリンバイ、ネズミ
モチ、イヌツゲ等を用い、また、地被植物としては、ツ
タ、ヘデラ等が用いられる。そして、この実施例では、
1つの植生袋体1に設けられている5つの網目状ポケッ
ト4の内、中央に位置している網目状ポケット4には樹
木苗を設置し、この樹木苗の周りに位置する網目状ポケ
ット4に地被植物を配置している。ポット苗3をこのよ
うに設置すれば、中央の樹木苗は周りの地被植物から被
圧されることなく生育でき、また、地被植物により植生
袋体間の雑草の侵入を防止できる点で有利である。
3の内、樹木苗としては、カシ、シャリンバイ、ネズミ
モチ、イヌツゲ等を用い、また、地被植物としては、ツ
タ、ヘデラ等が用いられる。そして、この実施例では、
1つの植生袋体1に設けられている5つの網目状ポケッ
ト4の内、中央に位置している網目状ポケット4には樹
木苗を設置し、この樹木苗の周りに位置する網目状ポケ
ット4に地被植物を配置している。ポット苗3をこのよ
うに設置すれば、中央の樹木苗は周りの地被植物から被
圧されることなく生育でき、また、地被植物により植生
袋体間の雑草の侵入を防止できる点で有利である。
【0025】また、この実施例では、法面10上にジュ
ート等の保水性マット11を敷設した上に、ポット苗3
を設置した植生袋体1を配置して該植生袋体1をアンカ
ー12で固定してある。この保水性マット11は、巾方
向の長さNが約30cmで、ロール状に巻かれたものを
法面10上に敷設する。
ート等の保水性マット11を敷設した上に、ポット苗3
を設置した植生袋体1を配置して該植生袋体1をアンカ
ー12で固定してある。この保水性マット11は、巾方
向の長さNが約30cmで、ロール状に巻かれたものを
法面10上に敷設する。
【0026】この実施例では、植生袋体1に網目状ポケ
ット4が設けられているため、法面等の地表面に植栽穴
を掘る等の煩雑な作業をすることなく網目状ポケット4
にビニールポット2から取り出されたポット苗3を入れ
込むだけの簡単な作業でポット苗3を容易に植栽でき
る。
ット4が設けられているため、法面等の地表面に植栽穴
を掘る等の煩雑な作業をすることなく網目状ポケット4
にビニールポット2から取り出されたポット苗3を入れ
込むだけの簡単な作業でポット苗3を容易に植栽でき
る。
【0027】また、植生基材6が、網目状ポケット4を
一体的に複数個形成して編織された耐腐食性の破袋しな
い強度を有する袋体で完全に覆われているため、降雨に
より植生基材6が浸食されたり、雑草が侵入したりする
のを防止できる。
一体的に複数個形成して編織された耐腐食性の破袋しな
い強度を有する袋体で完全に覆われているため、降雨に
より植生基材6が浸食されたり、雑草が侵入したりする
のを防止できる。
【0028】また、ポット苗3を網目状ポケット4に設
置すると、袋体5内部でポット苗3自体が袋体5の柱の
役目を果たし、植生基材6等の内容物が移動し難くなる
ので袋体5が変形するおそれがなく、従来作業時に内容
物が移動して植生パットが変形するため整形作業が必要
であるということも回避できる。しかも袋体5自体軽量
であるため運搬も容易である。
置すると、袋体5内部でポット苗3自体が袋体5の柱の
役目を果たし、植生基材6等の内容物が移動し難くなる
ので袋体5が変形するおそれがなく、従来作業時に内容
物が移動して植生パットが変形するため整形作業が必要
であるということも回避できる。しかも袋体5自体軽量
であるため運搬も容易である。
【0029】例えば、図5に示す従来例の場合、柱の役
目を果たすものがないために降雨21があると植生パッ
ト20内に充填された植生基材22等の内容物が法面1
0の下降側に重力により移動して植生パット20が変形
してしまうおそれがあるのに対し、この実施例では、上
述したように袋体5が変形するおそれがないことは図3
から容易に分かる。これは、袋体5内部でポット苗3自
体が袋体5の柱の役目を果たし、これにより袋体5の形
状を規定できるからであり、さらに、袋体5内部に充填
された植生基材6等の内容物が、植生袋体1の配置時に
凹凸形状に応じて移動することにより、ポット苗3自体
による型崩れのない形状を維持した状態で袋体5の底部
が凹凸形状に馴染むことができる。
目を果たすものがないために降雨21があると植生パッ
ト20内に充填された植生基材22等の内容物が法面1
0の下降側に重力により移動して植生パット20が変形
してしまうおそれがあるのに対し、この実施例では、上
述したように袋体5が変形するおそれがないことは図3
から容易に分かる。これは、袋体5内部でポット苗3自
体が袋体5の柱の役目を果たし、これにより袋体5の形
状を規定できるからであり、さらに、袋体5内部に充填
された植生基材6等の内容物が、植生袋体1の配置時に
凹凸形状に応じて移動することにより、ポット苗3自体
による型崩れのない形状を維持した状態で袋体5の底部
が凹凸形状に馴染むことができる。
【0030】そして、植栽した植物の根は網目状ポケッ
ト4の網目から袋体5内部へ容易に伸長し、更には袋体
5の編目から地表面へ容易に伸長できる。しかも袋体5
の編目の目合は充填する植生基材6が流失しないように
適宜設定できる。
ト4の網目から袋体5内部へ容易に伸長し、更には袋体
5の編目から地表面へ容易に伸長できる。しかも袋体5
の編目の目合は充填する植生基材6が流失しないように
適宜設定できる。
【0031】また、植生袋体1を法面10上に配置する
には、法面10上に保水性マット11を敷設した上に、
ポット苗3を設置した植生袋体1を配置して固定するの
で、植生袋体1の下部に敷設した保水性マット11が、
法面10から蒸発する水分を保持して植生袋体1の乾燥
を防止すると同時に、法面10を被覆して植生袋体1,
1間の雑草の侵入を防止できる。
には、法面10上に保水性マット11を敷設した上に、
ポット苗3を設置した植生袋体1を配置して固定するの
で、植生袋体1の下部に敷設した保水性マット11が、
法面10から蒸発する水分を保持して植生袋体1の乾燥
を防止すると同時に、法面10を被覆して植生袋体1,
1間の雑草の侵入を防止できる。
【0032】図4は、法面10上に敷設された保水性マ
ット11を金網あるいはポリプロピレンやポリエチレン
等の耐腐食性の化学繊維網からなるネット13で被覆
し、そのネット13上に、ポット苗3を設置した植生袋
体1を配置するようにしたこの発明の第2実施例を示
す。
ット11を金網あるいはポリプロピレンやポリエチレン
等の耐腐食性の化学繊維網からなるネット13で被覆
し、そのネット13上に、ポット苗3を設置した植生袋
体1を配置するようにしたこの発明の第2実施例を示
す。
【0033】この実施例では、上記第1実施例と同様の
効果を奏する上に更に、ポット苗3の設置にあたり、保
水性マット11よりも遥に強度の高いネット13を用い
ることで、上記第1実施例のように法面10上に保水性
マット11のみを敷設する場合に比して、法面10全体
をより確実に保護できるという特有の効果を奏する。
効果を奏する上に更に、ポット苗3の設置にあたり、保
水性マット11よりも遥に強度の高いネット13を用い
ることで、上記第1実施例のように法面10上に保水性
マット11のみを敷設する場合に比して、法面10全体
をより確実に保護できるという特有の効果を奏する。
【0034】ここで、保水性マット11上にネット13
を張設する場合は、植生袋体1の四隅(または中間部
に)に係止片14を設ける一方、ネット13に引っかけ
るためのZ型のフック15をそれぞれ設けることで植生
袋体1をネット13を介して保水性マット11上に配置
し、さらにアンカー12を用いて保水性マット11およ
びネット13を法面10上に固定する。
を張設する場合は、植生袋体1の四隅(または中間部
に)に係止片14を設ける一方、ネット13に引っかけ
るためのZ型のフック15をそれぞれ設けることで植生
袋体1をネット13を介して保水性マット11上に配置
し、さらにアンカー12を用いて保水性マット11およ
びネット13を法面10上に固定する。
【0035】なお上記各実施例において、網目状ポケッ
ト4内に、予め、肥料を入れた小袋16を収納しておい
てもよい。
ト4内に、予め、肥料を入れた小袋16を収納しておい
てもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明では、植生袋体に網目状ポケットが設けられているた
め、法面等に植栽穴を掘る等の煩雑な作業をすることな
く前記網目状ポケットにビニールポットから取り出され
たポット苗を入れ込むだけの簡単な作業でポット苗を容
易に植栽できる。
明では、植生袋体に網目状ポケットが設けられているた
め、法面等に植栽穴を掘る等の煩雑な作業をすることな
く前記網目状ポケットにビニールポットから取り出され
たポット苗を入れ込むだけの簡単な作業でポット苗を容
易に植栽できる。
【0037】また、植生基材が、網目状ポケットを一体
的に複数個形成して編織された袋体で完全に覆われてい
るため、降雨により植生基材が浸食されたり、雑草が侵
入したりするのを防止できる。
的に複数個形成して編織された袋体で完全に覆われてい
るため、降雨により植生基材が浸食されたり、雑草が侵
入したりするのを防止できる。
【0038】また、ポット苗を網目状ポケットに設置す
ると、前記袋体内部でポット苗自体が袋体の柱の役目を
果たし、植生基材等の内容物が移動し難くなるので袋体
が変形するおそれがなく、従来作業時に内容物が移動し
て植生パットが変形するため整形作業が必要であるとい
うことも回避できる。しかも袋体自体軽量であるため運
搬も容易である。
ると、前記袋体内部でポット苗自体が袋体の柱の役目を
果たし、植生基材等の内容物が移動し難くなるので袋体
が変形するおそれがなく、従来作業時に内容物が移動し
て植生パットが変形するため整形作業が必要であるとい
うことも回避できる。しかも袋体自体軽量であるため運
搬も容易である。
【0039】そして、植栽した植物の根は網目状ポケッ
トの網目から袋体内部へ伸長し、更には袋体の編目から
地表面へ容易に伸長できる。しかも袋体の編目の目合は
充填する植生基材が流失しないように適宜設定できる。
トの網目から袋体内部へ伸長し、更には袋体の編目から
地表面へ容易に伸長できる。しかも袋体の編目の目合は
充填する植生基材が流失しないように適宜設定できる。
【0040】請求項6に係る発明では、地面上に保水性
マットを敷設した上に、ポット苗を設置した前記植生袋
体を配置するので、植生袋体の下部に敷設した前記保水
性マットが、地面から蒸発する水分を保持して植生袋体
の乾燥を防止すると同時に、地面を被覆して植生袋体間
の雑草の侵入を防止できる。
マットを敷設した上に、ポット苗を設置した前記植生袋
体を配置するので、植生袋体の下部に敷設した前記保水
性マットが、地面から蒸発する水分を保持して植生袋体
の乾燥を防止すると同時に、地面を被覆して植生袋体間
の雑草の侵入を防止できる。
【0041】さらに、請求項7に係る発明では、地面上
に敷設された前記保水性マットをネットで被覆し、その
ネット上に、ポット苗を設置したので、ポット苗の設置
にあたり、保水性マットよりも遥に強度の高い前記ネッ
トを用いることで、上記のように地面上に保水性マット
のみを敷設する場合に比して、地面全体をより確実に保
護できる。
に敷設された前記保水性マットをネットで被覆し、その
ネット上に、ポット苗を設置したので、ポット苗の設置
にあたり、保水性マットよりも遥に強度の高い前記ネッ
トを用いることで、上記のように地面上に保水性マット
のみを敷設する場合に比して、地面全体をより確実に保
護できる。
【図1】この発明の第1実施例を示す全体および要部構
成説明図である。
成説明図である。
【図2】上記実施例における要部斜視図である。
【図3】上記実施例で用いた植栽工法の利点を説明する
ための図である。
ための図である。
【図4】この発明の第2実施例を示す要部斜視図であ
る。
る。
【図5】従来例で用いた植栽工法の問題点を説明するた
めの図である。
めの図である。
1…植生袋体、2…ビニールポット、3…ポット苗、4
…網目状ポケット、5…袋体、6…植生基材、8…耳
部、11…保水性マット、12…アンカー、13…ネッ
ト、14…係止片、15…フック。
…網目状ポケット、5…袋体、6…植生基材、8…耳
部、11…保水性マット、12…アンカー、13…ネッ
ト、14…係止片、15…フック。
Claims (7)
- 【請求項1】 ポット苗を設置する網目状ポケットを一
体的に複数個形成して編織された袋体に、植生基材を充
填してなり、更に、前記網目状ポケットが前記袋体より
も目合の大きい編目構造を有する植生袋体。 - 【請求項2】 網目状ポケットは有底円筒形である請求
項1に記載の植生袋体。 - 【請求項3】 側面に植生基材を充填するための充填口
を有する請求項1に記載の植生袋体。 - 【請求項4】 四隅に地面に対してアンカーを打ちつけ
るための耳部を有する請求項1に記載の植生袋体。 - 【請求項5】 網目状ポケットを一体的に複数個形成し
て編織された袋体に、植生基材を充填してなる植生袋体
の前記網目状ポケットにポット苗を設置し、その植生袋
体を法面等の地面上に配置するようにした植生袋体を使
用する植栽工法。 - 【請求項6】 法面等の地面上に保水性マットを敷設
し、この保水性マット上に、網目状ポケットを一体的に
複数個形成して編織された袋体に植生基材を充填してな
る植生袋体を、前記網目状ポケットにポット苗を設置し
た状態で、配置するようにした植生袋体を使用する植栽
工法。 - 【請求項7】 地面上に敷設された保水性マットをネッ
トで被覆し、そのネット上に、網目状ポケットを一体的
に複数個形成して編織された袋体に植生基材を充填して
なる植生袋体を、前記網目状ポケットにポット苗を設置
した状態で、配置するようにした植生袋体を使用する植
栽工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6275990A JP2676607B2 (ja) | 1994-10-15 | 1994-10-15 | 植生袋体および植生袋体を使用する植栽工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6275990A JP2676607B2 (ja) | 1994-10-15 | 1994-10-15 | 植生袋体および植生袋体を使用する植栽工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08113945A JPH08113945A (ja) | 1996-05-07 |
JP2676607B2 true JP2676607B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=17563241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6275990A Expired - Fee Related JP2676607B2 (ja) | 1994-10-15 | 1994-10-15 | 植生袋体および植生袋体を使用する植栽工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2676607B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100735459B1 (ko) * | 2006-09-05 | 2007-07-03 | 함흥식 | 경사면의 녹화공법 및 이에 적용되는 녹화구조물 |
JP4889758B2 (ja) * | 2009-04-10 | 2012-03-07 | 長壽産業株式会社 | 護岸緑化マット、護岸緑化マットユニット、及びこれを用いた施工方法 |
CN101816227A (zh) * | 2010-03-19 | 2010-09-01 | 中国科学院武汉植物园 | 柑橘园土壤稻草覆盖的方法 |
CN114402843B (zh) * | 2022-01-04 | 2022-12-02 | 湖北工业大学 | 生态边坡植被的安装组件及生态边坡植被的防护装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5911020A (ja) * | 1982-07-12 | 1984-01-20 | Hitachi Ltd | 信号処理回路 |
JPH0444521A (ja) * | 1990-06-12 | 1992-02-14 | Nishimura Fuukouen:Kk | 植生基盤材 |
-
1994
- 1994-10-15 JP JP6275990A patent/JP2676607B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08113945A (ja) | 1996-05-07 |
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