JP3690779B2 - 異形形状の製品のノックアウト装置 - Google Patents
異形形状の製品のノックアウト装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3690779B2 JP3690779B2 JP32745098A JP32745098A JP3690779B2 JP 3690779 B2 JP3690779 B2 JP 3690779B2 JP 32745098 A JP32745098 A JP 32745098A JP 32745098 A JP32745098 A JP 32745098A JP 3690779 B2 JP3690779 B2 JP 3690779B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- knockout
- cam
- product
- conical
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Forging (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鍛造した異形形状の製品を取り出すために金型に設ける異形形状の製品のノックアウト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術においては、鍛造した異形形状の製品を金型から突き出す場合は、図2に示すような装置を金型内に設けるのが一般的である。
すなわち、図2に示すように、上型1の上ダイ2と下型3の下ダイ4内に鍛造された異形形状の製品5は、中心に円柱形のボス部5Aから半径方向に伸びる腕部5Bを有する異形形状の成形品で、鍛造後上型1が上昇し、上ダイ2から押し出されて下ダイ4に残った製品5は、ボス部5Aを突き上げるノックアウト筒6と、腕部5Bを突き上げるノックアウト棒7とを、下型3中心に対応して設けるノックアウトピン8で、中間に半径方向のアーム部9Aを有する昇降台9を介して突き上げて、下ダイ4から突き出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来の技術は、中心にあるノックアウト筒6と中心から偏心したノックアウト棒7とを突き上げる昇降台9が、アーム9Aに受ける偏心荷重に耐える剛性を必要とするため大形となり、しかも昇降する上下方向の隙間を必要とする。ノックアウト筒6とノックアウト棒7と昇降台9とを連接する軸10,11も必要であり、下型3は大きな高さを必要とし、金型が大形化するため、プレス能力が合致しても小さなダイハイト仕様のプレス機械ではプレス加工出来ないと言う大きな欠点があった。
【0004】
この欠点を除こうとして中心のノックアウト筒6だけでノックアウトを行えば、昇降台9をなくすことは出来、金型の高さを小さくすることは出来るが、突き出される製品5が腕部5Bのノックアウトが遅れているため傾斜し、下ダイ4との間にこじりを生じ、下ダイ4の摩耗を早める他、製品5に傷を発生する。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、異形形状の製品の中心と中心から離れた位置との複数個所で突き出すことが出来、かつ下型の高さを低くすることの出来る異形形状の製品のノックアウト装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明は、鍛造金型に設ける異形形状の製品のノックアウト装置において、ノックアウトピンの上下動に応じて、製品の一部を付勢するノックアウト部材と、ノックアウト部材のカム部の上昇により駆動され、製品の他部に対応する方向へ移動する横動カム部材と、横動カム部材のカムの移動で押し上げられ、製品の他部をノックアウト部材と同調して付勢する縦動部材とを具備する。
【0007】
上述の異形形状の製品のノックアウト装置において、ノックアウト部材に設けられたカムは、上方が小径になるテーパ面であり、横動カム部材に設けられたカムは、横動カム部材の外周部に刻設された溝であることを特徴とする。
【0008】
または、鍛造金型に設ける異形形状の製品のノックアウト装置において、下型の下ダイス中心穴に同心に設けたカウンタパンチに昇降自在に外嵌され、上下方向の中間部に下向きに拡がる円錐形のカム部を有し、ノックアウトピンの上下運動で昇降し、上端で製品の中心部を突き出すノックアウト筒と、ノックアウト筒のカム部に軸端の円錐形部を望ませ、下型の中心部から製品の偏心部に対応する半径方向に伸長し、かつ下型中心部に向けて付勢して設けられ、製品の偏心部に対応する位置の溝底から軸方向両側に拡大する円錐からなる円錐カム溝を有し、ノックアウト筒のカム部の上昇で円錐形部を駆動され移動する横動カム軸と、下端部の円錐カム部を横動カム軸の円錐カム溝に滑合当接させ、上端を製品の偏心部に当接させて上下方向に設けられ、横動カム軸の円錐カム溝の移動で上昇し、製品の偏心部をノックアウト筒と同調して突き出す縦動カム軸とを具備する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に本発明における異形形状の製品のノックアウト装置の一実施例を示す。
図1に示すように、金型15は上型16及び下型17からなり、上型16の上ダイ18を固定した上ダイ受け19はクッションピン20を介して上クッションシリンダ21により付勢される。上ダイ18の中心穴には所要の長さのパンチ22を固定し、パンチ22に外嵌して上ノックアウト筒23を所要の長さに設け、上ノックアウトピン24で、上型16が上昇する所要の時期に突き上げて上ダイ18から鍛造した製品25を突き出す。
【0010】
下型17には上型16と同様に、下ダイ26を固定した下ダイ受け27は、クッションピン28を介して下クッションシリンダ29により付勢される。下ダイ26の中心穴には所要の長さのカウンタパンチ30を固定し、カウンタパンチ30に外嵌して所要の長さのノックアウト筒31を設け、これを下ノックアウトピン32で、上型16が上昇した後に、下ダイ26から製品25をノックアウトする時期に突き上げる。
【0011】
互いに固定した下ダイ26と下ダイ受け27には、ノックアウト筒31が製品25の中心部25Aを突き出す時に、同調して製品25の偏心部25Bを突き出す装置を設けている。本実施例では、上型16からは製品25が比較的容易に突き出すことが出来るので、下型17だけにこの装置を設けたが、上型16にも設けることが出来る。
【0012】
ノックアウト筒31の上下方向中間部に設けた下拡がりの円錐形をしたカム部31Aに対向させて、軸端の円錐形部33Aから横方向に伸長する横動カム軸33を、製品25の偏心部25Bが伸出する半径方向に合致させて下ダイ受け27内部に設け、下ダイ受け27の外周部と横動カム軸33の他端との間にばね34を設けて付勢している。横動カム軸33の軸径よりも円錐形部33Aを設けた軸端を小径とし、この段部で円錐形部33Aがカム部31Aに摺動するように位置決めしている。
【0013】
横動カム軸33には、製品25の偏心部25Bに対応する位置の下方部分に円錐カム溝33Bを設け、製品25の偏心部25Bと円錐カム溝33Bとの間に、下端部の円錐カム部35Aを円錐カム溝33Bに滑合当接させた上下方向を向く縦動カム軸35を設けている。
【0014】
従って、ノックアウトピン32でノックアウト筒31を突き上げて製品25の中心部25Aを突き出す時、上昇するノックアウト筒31のカム部31Aによって円錐形部33Aが横方向へ移動する。横動カム軸33に設けた円錐カム溝33Bの移動で、縦動カム軸35が押し上げられ、製品25の偏心部25Bをノックアウト筒31と同調して突き出すことが出来る。
【0015】
ノックアウトピン32が下降し、同時にノックアウト筒31が下降すると、横動カム軸33はばね34の付勢力で移動復帰し、縦動カム軸35は円錐カム溝33Bに落ち込んで復帰する。偏心部25Bのノックアウトは、製品25が下ダイ26から外れるだけでよく、縦動カム軸35は小さなストロークで十分である。なお、縦動カム軸35の下降を早くしたい場合は、下降用の復帰ばねを設ければよい。
【0016】
上述は一実施例について説明したが、複数のノックアウト装置を金型内に組み込み、プレス機械の上下方向の寸法を小さくすると言う本発明の技術的思想に基づく設計変更は、全て本発明に含まれることは言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、カムを用いて動作する横動カム軸と縦動カム軸を金型内に設けて、異形形状の鍛造品の中心部と偏心部との複数個所を同時に突き出すことが出来るので、ノックアウトによる製品の傾きが発生せず、ノックアウトが円滑で、こじれによるダイの摩耗を防止でき、金型の寿命も向上する。また、ノックアウト装置のための昇降台等を金型の上下位置に設ける必要がないため、ダイハイトの小さなプレス機械を活用出来る等の多くの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】異形形状のの製品ノックアウト装置を設けた金型要部の正面図
【図2】従来例における金型要部の正面図
【符号の説明】
15は金型、16は上型、17は下型、18は上ダイ、19は上ダイ受け、20はクッションピン、21は上クッションシリンダ、22はパンチ、23は上ノックアウト筒、24は上ノックアウトピン、25は製品、25Aは中心部、25Bは偏心部、26は下ダイ、27は下ダイ受け、28はクッションピン、29は下クッションシリンダ、30はカウンタパンチ、31はノックアウト筒、31Aはカム部、32はノックアウトピン、33は横動カム軸、33Aは円錐形部、33Bは円錐カム溝、34はばね、35は縦動カム軸、35Aは円錐カム部、である。
以上
Claims (3)
- 鍛造金型に設ける異形形状の製品のノックアウト装置において、
(イ)ノックアウトピンの上下動に応じて、製品の中心部を付勢するノックアウト部材と、(ロ)前記ノックアウト部材のカム部の上昇により駆動する、金型内に設けられた、製品の偏心部に対応する方向へ移動する横動カム部材と、(ハ)前記横動カム部材のカムの移動で押し上げられ、前記製品の偏心部を、前記中心部を付勢するノックアウト部材より小さなストロークで同調して付勢する縦動部材と、を具備することを特徴とする異形形状製品のノックアウト装置。 - 前記ノックアウト部材に設けられたカムは、上方が小径になるテーパ面であり、前記横動カム部材に設けられたカムは、前記縦動部材が当接する位置に刻設された溝であることを特徴とする請求項1に記載の異形形状製品のノックアウト装置。
- 鍛造金型に設ける異形形状の製品のノックアウト装置において、(イ)下型の下ダイス中心穴に同心に設けたカウンタパンチに昇降自在に外嵌され、上下方向の中間部に下向きに拡がる円錐形のカム部を有し、ノックアウトピンの上下運動で昇降し、上端で製品の中心部を突き出すノックアウト筒と、
(ロ)前記下型の中心部から前記製品の偏心部方向に伸長し、かつ一端が前記ノックアウト筒のカム部に付勢して当接し、前記偏心部の下方位置に円錐カム溝を有する横動カム軸と、(ハ)下端部の円錐カム部を前記横動カム軸の円錐カム溝に滑合当接させ、上端を前記製品の偏心部に当接する上下方向に設けられた縦動カム軸とを有し、(ニ)前記ノックアウト筒の上昇によって、前記横動カム軸が移動し、横動カム軸の円錐カム溝の溝面を縦動カム軸の円錐カム部が上昇し、前記製品の偏心部を前記ノックアウト筒と同調して突き出す異形形状の製品のノックアウト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32745098A JP3690779B2 (ja) | 1998-11-01 | 1998-11-01 | 異形形状の製品のノックアウト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32745098A JP3690779B2 (ja) | 1998-11-01 | 1998-11-01 | 異形形状の製品のノックアウト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000135540A JP2000135540A (ja) | 2000-05-16 |
JP3690779B2 true JP3690779B2 (ja) | 2005-08-31 |
Family
ID=18199307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32745098A Expired - Fee Related JP3690779B2 (ja) | 1998-11-01 | 1998-11-01 | 異形形状の製品のノックアウト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3690779B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4011451B2 (ja) * | 2002-10-02 | 2007-11-21 | 清 阿南 | 後方押出方法および後方押出装置 |
US10160034B2 (en) * | 2017-01-30 | 2018-12-25 | National Machinery Llc | Sideways forming |
KR101834727B1 (ko) * | 2017-07-03 | 2018-04-13 | (주)태창포징 | 액츄에이터용 비대칭형 볼 너트의 냉간 단조장치 |
-
1998
- 1998-11-01 JP JP32745098A patent/JP3690779B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000135540A (ja) | 2000-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR890012110A (ko) | 프로필 바닥을 갖는 용기 형성방법 및 장치 | |
KR910006496B1 (ko) | 폐색(閉塞) 단조 장치 | |
US3861192A (en) | Press for cold extrusion of deep-holed or bottomed cylindrical articles | |
JP3690779B2 (ja) | 異形形状の製品のノックアウト装置 | |
US3605479A (en) | Forming press | |
JPH08507474A (ja) | 絞られた金属カップの高速成型のための工具装置並びに方法 | |
JP4607495B2 (ja) | プレス成形品の成形方法及び成形装置 | |
JP3043277B2 (ja) | 粉末成形プレス | |
JPH11319993A (ja) | カムユニット | |
JPH10113729A (ja) | プレス金型用カム | |
EP0298455A2 (en) | Full enclosed die forging apparatus | |
JP3709327B2 (ja) | 鍛造装置 | |
JP2000312946A (ja) | 各種シャフト及びその塑性加工方法 | |
JP2572273B2 (ja) | 型成形物品用製造装置および該物品の製造方法 | |
KR100401627B1 (ko) | 캠형 피어싱 프레스 장치 | |
JP4519491B2 (ja) | 粉末成形プレス装置 | |
JP2000140952A (ja) | 複動式プレス | |
SU1263405A1 (ru) | Устройство дл штамповки деталей типа стакан с фланцем | |
JPH0442026Y2 (ja) | ||
JPS59133927A (ja) | 閉塞鍛造装置 | |
RU2705830C1 (ru) | Штамп для вытяжки с утонением | |
CN1138504A (zh) | 闭塞锻造装置 | |
SU1641486A1 (ru) | Штамп дл получени полых деталей | |
SU1538982A1 (ru) | Штамп дл выдавливани полых изделий типа стаканов | |
KR970025759A (ko) | 프레스 금형의 선별 리테이너 셋트장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040922 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040927 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041116 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050613 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090624 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100624 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100624 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110624 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130624 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130624 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |