JP3690639B2 - プログラマブルロジックコントローラおよびその通信条件設定方法および通信条件設定システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プログラマブルロジックコントローラおよびその通信条件設定方法および通信条件設定システムに関し、詳しくは、プログラマブルロジックコントローラに接続された通信機器等のツールの通信プロトコルおよびボーレート等の通信条件を自動的に認識することで、ユーザがツールを使用する際に実施していたツール側およびプログラマブルロジックコントローラ側のパラメータ設定等の準備工数を低減したプログラマブルロジックコントローラおよびその通信条件設定方法および通信条件設定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プログラマブルロジックコントローラおよびその周辺ユニットにおいては、該プログラマブルロジックコントローラおよびその周辺ユニットのプログラミング、デバック、モニタ等の操作を行うために、プログラミングコンソール若しくは所定のアプリケーションソフトウエアを搭載した専用若しくは汎用のコンピュータ(以下、ツールという)が接続される場合がある。
【0003】
従来、このプログラマブルロジックコントローラおよびその周辺ユニットに対するツールの接続に際しては、該ツールの接続の有無、通信プロトコル、ボーレート等の通信条件等を設定するために、
1)該ツールの接続の有無、通信プロトコル、通信条件等を外部デップスイッチ(DIP−SW)によりユーザが指定、設定する
2)該ツールの接続の有無、通信プロトコル、通信条件等をプログラマブルロジックコントローラおよびその周辺ユニットからの接続認識信号によりシステムが自動的に認識する
等の手法が採用されている。
【0004】
また、接続されたツールの違いにより発生する異なる電気レベルの通信を可能にするために、
1)電気レベルの異なるツールに対して接続端子を個別に設ける
2)電気レベルの異なるツールからの信号を変換器を使用して、その接続端子がサポートしている特定のレベルの信号に変換してデータ通信を行う
等の手法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の手法によるツールの通信条件の設定手法においては、
1)接続端子、DIP−SWに対するコストダウン、小型化、簡易化が困難である
2)ユーザによる設定部分が多いために設定ミス等が発生し易く、そのために通信を立ち上げるための準備工数が多くなる
等の問題がある。
【0006】
そこで、この発明は、プログラマブルロジックコントローラに接続された通信機器等のツールの通信条件を自動的に認識することで、ユーザがツールを使用する際に実施していたプログラマブルロジックコントローラ側およびツール側のパラメータ設定等の準備工数を低減したプログラマブルロジックコントローラおよびその通信条件設定方法および通信条件設定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
ツール機器との間でデータの送受信を行うプログラマブルロジックコントローラであって、上記ツール機器から一定期間毎に送信される接続確認コマンドを受信する通信ポートと、上記接続確認コマンドを正常受信したか否かを調べ、その結果、正常受信したと判断した場合は、正常受信したことを示すレスポンスを上記ツール機器に送信するとともにその時の通信速度及び通信プロトコルを固定し、正常受信していないと判断した場合は、連続して所定回異常受信したかを調べ、その結果、連続して所定回異常受信したと判断したときは、通信速度を変更し、通信速度の変更だけでは対応できなくなると通信プロトコルも合わせて変更する通信条件自動設定手段とを具備し、上記通信ポートは、異なる通信プロトコルを有する複数種類の機器と接続可能であることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明は、
通信ポートを介してツール機器を接続することによりこのツール機器との間でデータの送受信を行うプログラマブルロジックコントローラの通信条件設定方法であって、上記プログラマブルロジックコントローラにおいては、上記通信ポートを介して上記ツール機器から一定期間毎に送信される接続確認コマンドを受信し、この接続確認コマンドを正常受信したか否かを調べ、その結果、正常受信したと判断した場合は、正常受信したことを示すレスポンスを上記ツール機器に送信するとともにその時の通信条件を固定し、正常受信していないと判断した場合は、連続して所定回異常受信したかを調べ、その結果、連続して所定回異常受信したと判断したときは、通信条件を変更し、上記ツール機器においては、上記プログラマブルロジックコントローラから上記レスポンスがあるか否かを調べ、その結果、このレスポンスがないと判断すると、所定の通信異常時間が経過しているか否かを調べ、この所定の通信異常時間が経過していないと判断した場合は、上記接続確認コマンドを再度発行し、この所定の通信異常時間が経過したと判断した場合には、通信異常処理を行うことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、
ツール機器と、このツール機器との間でデータの送受信を行うプログラマブルロジックコントローラとを備えた通信条件設定システムであって、上記ツール機器は、一定期間毎に接続確認コマンドを送信する送信手段を備え、上記プログラマブルロジックコントローラは、上記ツール機器からの接続確認コマンドを受信する通信ポートと、上記通信ポートでの接続確認コマンドの受信に際して、上記接続確認コマンドを正常受信したか否かを調べ、その結果、正常受信したと判断した場合は、正常受信したことを示すレスポンスを上記ツール機器に送信するとともにその時の通信速度及び通信プロトコルを固定し、正常受信していないと判断した場合は、連続して所定回異常受信したかを調べ、その結果、連続して所定回異常受信したと判断したときは、通信速度を変更し、通信速度の変更だけでは対応できなくなると通信プロトコルも合わせて変更する通信条件自動設定手段と、を備えるとともに、上記通信ポートは、異なる通信プロトコルを有する複数種類の機器と接続可能であることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、
ツール機器と、このツール機器との間でデータの送受信を行うプログラマブルロジックコントローラとを備えた通信条件設定システムであって、上記ツール機器は、一定期間毎に接続確認コマンドを送信する送信手段を備え、上記プログラマブルロジックコントローラは、上記ツール機器からの接続確認コマンドを受信する通信ポートと、上記通信ポートでの接続確認コマンドの受信に際して、上記接続確認コマンドを正常受信したか否かを調べ、その結果、正常受信したと判断した場合は、正常受信したことを示すレスポンスを上記ツール機器に送信するとともにその時の通信条件を固定し、正常受信していないと判断した場合は、連続して所定回異常受信したかを調べ、その結果、連続して所定回異常受信したと判断したときは、通信条件を変更する通信条件自動設定手段と、を備えるとともに、上記ツール機器は、上記プログラマブルロジックコントローラから上記レスポンスがあるか否かを調べ、その結果、このレスポンスがないと判断すると、所定の通信異常時間が経過しているか否かを調べ、この所定の通信異常時間が経過していないと判断した場合は、上記接続確認コマンドを再度発行し、この所定の通信異常時間が経過したと判断した場合には、通信異常処理を行うことを特徴とする。
【0012】
従って、この発明によれば、以下に示す効果が期待できる。
【0013】
1)複数の通信プロトコルを含んだ自動認識機能をサポートすることで、従来ユーザがツールを使用する際に実施していたプログラマブルロジックコントロール側、ツール側のパラメータ設定等の準備工数を低減できる。
【0014】
2)ツール側の通信プロトコル、通信条件が固定のものも含め、複数の通信プロトコルを自動認識対象とすることで、ツールを使用する際に、必ず接続できる通信条件を従来よりも多く確保でき、ユーザの使用性、安心感を向上できる。
【0015】
3)接続端子の信号線省略により、接続端子の小型化、簡易化を実現でき、これにより商品のコストダウン、小型商品への接続端子展開ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るプログラマブルロジックコントローラおよびその制御方法の一実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、この発明に係るプログラマブルロジックコントローラおよびその通信条件設定方法および通信条件設定システムを適用して構成したプログラマブルロジックシステムの概要を示すブロック図である。
【0018】
図1において、このプログラマブルロジックシステムは、プログラマブルロジックユニット(PLCユニット)10に、ツール機器20をデータ通信線30を接続して構成される。
【0019】
ここで、ツール機器30は、PLCユニット10に対してプログラミング、デバック、モニタ等の操作を行うための機器で、プログラミングコンソール、専用、汎用コンピュータ上で動作するアプリケーションソフトウエア等を含むものである。
【0020】
また、PLCユニット10は、データ通信線30を接続するための通信ポート11、データ通信線30を介して接続されたツール機器の通信条件を自動認識するためのこの発明に係る通信条件自動認識部12、通信条件自動認識部12による通信条件の自動設定を行うか手動設定を行うかを切換える自動/手動指定スイッチ13を具備して構成される。
【0021】
図2は、図1に示した通信条件自動認識部による通信条件自動認識動作の詳細を示すフローチャートである。
【0022】
なお、図2においては、図1に示したツール機器20側をクライアント側、図1に示したPLCユニット10の通信条件自動認識部12側をサーバー側として説明する。
【0023】
図2において、PLCユニット10の通信条件自動認識部12は、ボーレートの検出手法とボーレートおよび通信プロトコルの変更手法の組み合わせによりツール機器20との間の通信条件を自動認識する。
【0024】
すなわち、図2において、クライアント側であるツール機器20は、まず、サーバー側であるPLCユニット10との間の通信確立に際して、サーバー側であるPLCユニット10の現状の通信状態をクリアするためのデータを送信する(ステップ201)。
【0025】
この現状の通信状態をクリアするためのデータを受信したサーバー側であるPLCユニット10は、現状の通信状態をクリアする初期化処理を実行する(ステップ101)。
【0026】
次に、クライアント側であるツール機器20は、一定期間毎に接続認識コマンドをサーバー側であるPLCユニット10に対して送信する(ステップ202)。
【0027】
サーバー側であるPLCユニット10は、このクライアント側であるツール機器20から送信された接続認識コマンドを受信すると(ステップ102)、この接続認識コマンドを正常受信したかを調べる(ステップ103)。
【0028】
すなわち、サーバー側であるPLCユニット10の通信条件自動認識部12では、同一通信プロトコルおよび同一ボーレートにおけるパリティ、フレーミング、オーバーラン等からクライアント側であるツール機器20から送信された接続認識コマンドを正常受信したかを調べる。
【0029】
ここで、クライアント側であるツール機器20からの接続認識コマンドを正常受信したと判断した場合は(ステップ103でY)、その旨を示すレスポンスデータをクライアント側であるツール機器20に対して送信し、その時の通信プロトコル、ボーレートを固定する(ステップ104)。
【0030】
その後、サーバー側であるPLCユニット10の通信条件自動認識部12は、サーバー側に滞留している全ての受信コマンドをキャンセルする(ステップ105)。
【0031】
一方、クライアント側であるツール機器20は、サーバー側であるPLCユニット10からの正常受信を示すレスポンスがあるかを調べ(ステップ203)、正常受信を示すレスポンスが一定時間以内にある場合は(ステップ203でY)、サーバー側であるPLCユニット10と通信が確立したと判断する(ステップ204)。
【0032】
ところが、クライアント側であるツール機器20において、サーバー側であるPLCユニット10からの正常受信を示すレスポンスがないと判断されると(ステップ203でN)、次に、所定の通信異常時間経過かを調べる(ステップ205)。
【0033】
そして、ステップ205で、所定の通信異常時間経過していないと判断された場合は(ステップ205でN)、ステップ202に戻り、再度接続認識コマンドを発行する。
【0034】
これに対して、ステップ205で、所定の通信異常時間経過したと判断された場合は(ステップ205でY)、通信異常発生と判断する(ステップ206)。そして、この場合は、通信異常を外部に報知する、あるいは警告を発する、または再度ステップ201に戻るという通信異常処理を行う。
【0035】
さて、サーバー側であるPLCユニット10の通信条件自動認識部12において、クライアント側であるツール機器20からの接続認識コマンドを正常受信していないと判断されると(ステップ103でN)、次に、連続して所定回異常受信したかを調べる(ステップ106)。
【0036】
すなわち、ステップ106では、同一通信プロトコルおよび同一ボーレートで連続してN回のパリティ、フレーミング、オーバーラン等の通信異常が発生したかを調べ、同一通信プロトコルおよび同一ボーレートで連続してN回のパリティ、フレーミング、オーバーラン等の通信異常が発生しない場合は(ステップ106でN)、ステップ102に戻るが、同一通信プロトコルおよび同一ボーレートで連続してN回のパリティ、フレーミング、オーバーラン等の通信異常が発生した場合は(ステップ106でY)、ボーレート、必要であれば通信プロトコルを変更し(ステップ107)、ステップ102に戻る。
【0037】
このようにして、サーバー側であるPLCユニット10の通信条件自動認識部12は、ボーレートの検出手法とボーレートおよび通信プロトコルの変更手法の組み合わせにより、ステップ103で正常受信と判断された場合、クライアント側であるツール機器20との間の通信条件を自動認識し、クライアント側であるツール機器20との間のボーレートおよび通信プロトコルを固定してツール機器20との間の通信を確立する。
【0038】
すなわち、この発明によれば、ツール機器20から一定時間毎に送信される接続確認コマンドを受信し、該接続確認コマンドの受信に際して通信異常が発生した場合は、ツール機器20との間の通信プロトコル若しくはボーレートを順次変更し、該通信プロトコル若しくはボーレートの変更により接続確認コマンドを正常受信できた場合は、その時点でツール機器20に対してレスポンスデータを送信することによりツール機器20との間の通信プロトコルおよびボーレートを固定して通信を行うように構成したので、ユーザがツールを使用する際に実施していたプログラマブルロジックコントローラ側およびツール側のパラメータ設定等の準備工数を低減することが可能になる。
【0039】
図3は、図1に示したPLCユニットを構成するCPUユニットの詳細構成例を示すブロック図である。
【0040】
図3において、このCPUユニット110は、このCPUユニット110の全体動作を統括制御するマイクロプロセッサユニット(MPU)111、このマイクロプロセッサユニット(MPU)111を動作させるシステムソフトウエアを格納するメモリ(SROM)112、このCPUユニット110のシステムワーク領域として機能するメモリ(WKM)113、バスインタフェース用ASIC115、各種命令の実行およびメモリ調停を行うASIC117、実行用のユーザプログラムを格納するメモリ(UM)118、I/O割付およびユーザプログラムで使用するデータメモリ(IOM)122、マイクロプロセッサユニット(MPU)125を有するINNERボード124を具備して構成される。
【0041】
ここで、メモリ(SROM)112、メモリ(WKM)113、ASIC115、ASIC117は、バスを介してマイクロプロセッサユニット(MPU)111に接続される。また、このバスには、メモリカードインターフェース(memI/F)を介してメモリカードが接続される。
【0042】
また、メモリ(UM)118は、バスを介してASIC117に接続され、データメモリ(IOM)122は、バスを介してASIC117に接続され、INNERボード124のマイクロプロセッサユニット(MPU)125は、バスを介してASIC117に接続される。
【0043】
また、ASIC115には、外部バス(1)および外部バス(2)が接続されている。
【0044】
図4は、図3に示したCPUユニットに接続されるベースユニットの詳細構成例を示すブロック図である。
【0045】
図4において、このベースユニット130は、高機能CPUユニット131、高機能I/Oユニット132、基本I/Oユニット133、割り込みを制御するASIC134を具備して構成される。
【0046】
ここで、高機能CPUユニット131、高機能I/Oユニット132は、それぞれインタフェース用ASIC135,136を有し、基本I/Oユニット133は、インタフェース用ASIC137を有し、ASIC135,136および137は、外部バス(2)を介して図3に示したCPUユニット110のASIC115に接続されている。
【0047】
図5は、図3に示したCPUユニットおよび図4に示したベースユニットからなるPLCユニットの全体動作を示すフローチャートである。
【0048】
図5において、まず、メモリ、外部バス(1)及び外部バス(2)の異常などをチェックする自己診断処理を実行する(ステップ141)。
【0049】
次に、各サイクル実行タスク(ユーザプログラム)を先頭からEND命令まで順次実行する演算処理を実行する(ステップ142)。
【0050】
そして、IOMと外部接続ユニットとの間のデータリフレッシュであるI/Oリフレッシュ処理を実行し(ステップ143)、次に、シリアルI/F接続機器、外部接続ユニット、INNERボードなどからのコマンド処理である周辺サービス処理を実行する(ステップ144)。
【0051】
このステップ141からステップ144までの処理を1スキャンとして、上記サイクルが繰り返し実行される。
【0052】
この発明に係る通信条件自動認識処理は、図5に示したステップ144の周辺サービス処理において実行される。
【0053】
さて、この発明に係る通信条件自動認識処理によれば、ツール機器との接続信号を不要にすることで、その接続端子を小型化することができる。
【0054】
図6は、この発明に係る通信条件自動認識処理の採用により可能になった接続端子展開の一例を示す図である。
【0055】
図6に示すように、この発明に係る通信条件自動認識処理を採用することにより、ツール機器との接続信号を不要にすることができ、これによりツール機器との接続端子をマイクロPLCでの接続端子として使用できるサイズが確保できるようになる。
【0056】
この結果、大型PLCから中型PLC、小型PLC、マイクロPLCまで共通の接続端子を使用することが可能になり、接続端子の小型化によるスペースメリット、コスト低減が実現できる。
【0057】
また、この実施の形態においては、同一端子で複数の電気レベルの通信をサポートすることが可能になる。
【0058】
図7は、同一端子で複数の電気レベルの通信をサポートすることを可能にする接続コネクタ構成を示す図である。
【0059】
図7に示す構成においては、互いに異なる電気レベルA,Bそれぞれの通信に必要な信号線を1つのコネクタに収めてその小型化を実現している。
【0060】
すなわち、図7に示す構成においては、ツール機器を接続するコネクタ150とPLCユニット内のマイクロプロセッサユニット(MPU)111との間に、電気レベルAの信号RxDをマイクロプロセッサユニット(MPU)111で受信可能な電気レベルに変換する電気変換A部151を設けるとともに、電気レベルBの信号RxDをマイクロプロセッサユニット(MPU)111で受信可能な電気レベルに変換する電気変換B部152を設ける。
【0061】
すなわち、図7に示す構成においては、ツール機器を接続するコネクタ150とPLCユニット内のマイクロプロセッサユニット(MPU)111との間に、電気レベルAの信号RxDをマイクロプロセッサユニット(MPU)111で受信可能な電気レベルに変換する電気変換A部151を設けるとともに、電気レベルBの信号RxDをマイクロプロセッサユニット(MPU)111で受信可能な電気レベルに変換する電気変換B部152を設け、更に、電気レベルAの通信制御線群をマイクロプロセッサユニット(MPU)111で送受信可能な電気レベルに変換する電気変換A部153を設けるとともに、電気レベルBの通信制御線群をマイクロプロセッサユニット(MPU)111で送受信可能な電気レベルに変換する電気変換B部154を設けて構成される。
【0062】
そして、図7に示すように、通信制御信号線を減少させることで、コネクタ全体の制御線数を同一端子に収めながら、複数の電気レベルの通信をサポートすることが可能になる。
【0063】
図8は、図7に示した接続コネクタ構成を採用した場合のツール機器の接続態様を示す図である。
【0064】
図8に示すように、図7に示した接続コネクタ構成を採用すると、PLCユニット10に対して、プログラミングコンソール21とツール機器(パソコン)22のいずれか一方を変換器なしでPLCユニット10の通信ポート11に接続することが可能になる。
【0065】
上述したように、この発明によれば、
1)接続端子に接続されたツール機器に対し、通信プロトコルおよび通信速度等の通信条件の設定を自動認識開始時の通信処理初期化処理、自動認識するための通信コマンド発行処理、条件が合わなかった場合の通信プロトコル、通信条件の切換え処理、いずれの条件でも認識不可であった場合の通信異常処理を設ける
2)移動認識機能を、外部スイッチによる手動設定若しくはユーザ操作で切換える
3)電気レベルの異なる通信を行うために、接続端子に必要最低限の信号線のみを使用若しくは共用し、信号線を最小化する
ように構成したので、
1)複数の通信プロトコルを含んだ自動認識機能をサポートすることで、従来ユーザがツールを使用する際に実施していたプログラマブルロジックコントロール側、ツール側のパラメータ設定等の準備工数を低減できる
2)ツール側の通信プロトコル、通信条件が固定のものも含め、複数の通信プロトコルを自動認識対象とすることで、ツールを使用する際に、必ず接続できる通信条件を従来よりも多く確保でき、ユーザの使用性、安心感を向上できる
3)接続端子の信号線省略により、接続端子の小型化、簡易化を実現でき、これにより商品のコストダウン、小型商品への接続端子展開ができる
等の効果が期待できる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、以下に示す効果が期待できる。
【0067】
1)複数の通信プロトコルを含んだ自動認識機能をサポートすることで、従来ユーザがツールを使用する際に実施していたプログラマブルロジックコントロール側、ツール側のパラメータ設定等の準備工数を低減できる。
【0068】
2)ツール側の通信プロトコル、通信条件が固定のものも含め、複数の通信プロトコルを自動認識対象とすることで、ツールを使用する際に、必ず接続できる通信条件を従来よりも多く確保でき、ユーザの使用性、安心感を向上できる。
【0069】
3)接続端子の信号線省略により、接続端子の小型化、簡易化を実現でき、これにより商品のコストダウン、小型商品への接続端子展開ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るプログラマブルロジックコントローラおよびその制御方法を適用して構成したプログラマブルロジックシステムの概要を示すブロック図。
【図2】図1に示した通信条件自動認識部による通信条件自動認識動作の詳細を示すフローチャート。
【図3】図1に示したPLCユニットを構成するCPUユニットの詳細構成例を示すブロック図。
【図4】図3に示したCPUユニットに接続されるベースユニットの詳細構成例を示すブロック図。
【図5】図3に示したCPUユニットおよび図4に示したベースユニットからなるPLCユニットの全体動作を示すフローチャート。
【図6】この発明に係る通信条件自動認識処理の採用により可能になった接続端子展開の一例を示す図。
【図7】同一端子で複数の電気レベルの通信をサポートすることを可能にする接続コネクタ構成を示す図。
【図8】図7に示した接続コネクタ構成を採用した場合のツール機器の接続態様を示す図。
【符号の説明】
10 プログラマブルロジックコントローラユニット(PLCユニット)
20 ツール機器
30 データ通信線
110 CPUユニット
111 マイクロプロセッサユニット(MPU)
112 メモリ(SROM)
113 メモリ(WKM)
115 ASIC
117 ASIC
118 メモリ(UM)
122 データメモリ(IOM)
124 INNERボード
125 マイクロプロセッサユニット(MPU)
130 ベースユニット
131 高機能CPUユニット
132 高機能I/Oユニット
133 基本I/Oユニット
134 ASIC
135,136 ASIC
137 ASIC
Claims (4)
- ツール機器との間でデータの送受信を行うプログラマブルロジックコントローラであって、
上記ツール機器から一定期間毎に送信される接続確認コマンドを受信する通信ポートと、
上記接続確認コマンドを正常受信したか否かを調べ、その結果、
正常受信したと判断した場合は、正常受信したことを示すレスポンスを上記ツール機器に送信するとともにその時の通信速度及び通信プロトコルを固定し、
正常受信していないと判断した場合は、連続して所定回異常受信したかを調べ、その結果、連続して所定回異常受信したと判断したときは、通信速度を変更し、通信速度の変更だけでは対応できなくなると通信プロトコルも合わせて変更する通信条件自動設定手段とを具備し、
上記通信ポートは、
異なる通信プロトコルを有する複数種類の機器と接続可能であること
を特徴とするプログラマブルロジックコントローラ。 - 通信ポートを介してツール機器を接続することによりこのツール機器との間でデータの送受信を行うプログラマブルロジックコントローラの通信条件設定方法であって、
上記プログラマブルロジックコントローラにおいては、
上記通信ポートを介して上記ツール機器から一定期間毎に送信される接続確認コマンドを受信し、
この接続確認コマンドを正常受信したか否かを調べ、その結果、正常受信したと判断した場合は、正常受信したことを示すレスポンスを上記ツール機器に送信するとともにその時の通信条件を固定し、
正常受信していないと判断した場合は、連続して所定回異常受信したかを調べ、その結果、連続して所定回異常受信したと判断したときは、通信条件を変更し、
上記ツール機器においては、
上記プログラマブルロジックコントローラから上記レスポンスがあるか否かを調べ、
その結果、このレスポンスがないと判断すると、所定の通信異常時間が経過しているか否かを調べ、
この所定の通信異常時間が経過していないと判断した場合は、上記接続確認コマンドを再度発行し、
この所定の通信異常時間が経過したと判断した場合には、通信異常処理を行うこと
を特徴とするプログラマブルロジックコントローラの通信条件設定方法。 - ツール機器と、このツール機器との間でデータの送受信を行うプログラマブルロジックコントローラとを備えた通信条件設定システムであって、
上記ツール機器は、
一定期間毎に接続確認コマンドを送信する送信手段を備え、
上記プログラマブルロジックコントローラは、
上記ツール機器からの接続確認コマンドを受信する通信ポートと、
上記通信ポートでの接続確認コマンドの受信に際して、上記接続確認コマンドを正常受信したか否かを調べ、その結果、
正常受信したと判断した場合は、正常受信したことを示すレスポンスを上記ツール機器に送信するとともにその時の通信速度及び通信プロトコルを固定し、
正常受信していないと判断した場合は、連続して所定回異常受信したかを調べ、その結果、連続して所定回異常受信したと判断したときは、通信速度を変更し、通信速度の変更だけでは対応できなくなると通信プロトコルも合わせて変更する通信条件自動設定手段と、
を備えるとともに、
上記通信ポートは、
異なる通信プロトコルを有する複数種類の機器と接続可能であること
を特徴とする通信条件設定システム。 - ツール機器と、このツール機器との間でデータの送受信を行うプログラマブルロジックコントローラとを備えた通信条件設定システムであって、
上記ツール機器は、
一定期間毎に接続確認コマンドを送信する送信手段を備え、
上記プログラマブルロジックコントローラは、
上記ツール機器からの接続確認コマンドを受信する通信ポートと、
上記通信ポートでの接続確認コマンドの受信に際して、上記接続確認コマンドを正常受信したか否かを調べ、その結果、正常受信したと判断した場合は、正常受信したことを示すレスポンスを上記ツール機器に送信するとともにその時の通信条件を固定し、正常受信していないと判断した場合は、連続して所定回異常受信したかを調べ、その結果、連続して所定回異常受信したと判断したときは、通信条件を変更する通信条件自動設定手段と、
を備えるとともに、
上記ツール機器は、
上記プログラマブルロジックコントローラから上記レスポンスがあるか否かを調べ、
その結果、このレスポンスがないと判断すると、所定の通信異常時間が経過しているか否かを調べ、
この所定の通信異常時間が経過していないと判断した場合は、上記接続確認コマンドを再度発行し、
この所定の通信異常時間が経過したと判断した場合には、通信異常処理を行うこと
を特徴とする通信条件設定システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09989399A JP3690639B2 (ja) | 1998-05-27 | 1999-04-07 | プログラマブルロジックコントローラおよびその通信条件設定方法および通信条件設定システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14577698 | 1998-05-27 | ||
JP10-145776 | 1998-05-27 | ||
JP09989399A JP3690639B2 (ja) | 1998-05-27 | 1999-04-07 | プログラマブルロジックコントローラおよびその通信条件設定方法および通信条件設定システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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