JP3689769B2 - 復調回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、4相位相変調されたディジタル信号を復調するディジタル復調回路に関するものである。
【0002】
【従来技術】
4相位相変調されたディジタル信号を復調する方式として、遅延検波方式がある。遅延検波復調方式は、同期検波復調方式等に比べて基準信号発生回路が必要ないため、回路が簡単であることを特徴とする。図8に従来の4相位相変調方式における遅延検波復調回路の構成を示す。4相PSKの入力信号は1タイムスロット遅延回路51によって1タイムスロット(1シンボル)の時間分だけ遅延される。この1タイムスロット遅延回路51によって遅延された信号と前記の入力信号とは、第1の位相検波回路52において相互の位相が比較されて、その比較結果が第1の識別再生回路53へ入力される。第1の識別再生回路53では、タイミング波抽出回路54において抽出されたクロックにより1、0の信号を識別してチャネル1の信号として出力される。
【0003】
また、1タイムスロット遅延回路51によって遅延された信号はπ/2位相シフト回路55によって位相が90度シフトされ、第2の位相検波回路56に入力される。その後は、第1の位相検波回路52に入力された信号と同様に、入力信号との位相比較がその第2の位相検波回路56で行われ、第2の識別再生回路57からチャネル2の信号として出力される。
【0004】
ここで、1タイムスロット遅延回路51やπ/2位相シフト回路55にはアナログ信号が入力されるため、これらの回路はアナログ回路で構成される。π/2位相シフト回路55は、抵抗と容量からなるRC−CR回路またはポリフェーズフィルタ等で構成される。抵抗値や容量値は、RCフィルタのカットオフ周波数によって決定される。また、タイミング波抽出回路54は入力信号であるアナログ信号からタイミングクロックを抽出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、1タイムスロット遅延回路51やπ/2位相シフト回路55はアナログ回路で構成されるため、素子のばらつきにより遅延時間がずれたり、位相シフトが正しくπ/2にならないという問題があった。また、π/2位相シフト回路55は、入力信号の周波数が低い場合には、抵抗または容量の値を大きくしなければならず、回路規模が大きくなるという問題もあった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的は、遅延時間誤差や位相ずれを小さくでき、しかもこのための回路規模を小さくできるようにした復調回路を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1の発明は、4相位相変調された入力信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段によってディジタル信号に変換された信号を1タイムスロット期間分保持する1タイムスロット保持手段と、該1タイムスロット保持手段により保持されている1タイムスロット期間分のデータをさらに1タイムスロット期間分保持する1タイムスロット遅延手段と、前記1タイムスロット保持手段により保持されているデータと前記1タイムスロット遅延手段により保持されているデータとを位相比較する第1の位相検波手段と、前記1タイムスロット遅延手段により保持されている信号の位相をπ/2だけシフトするπ/2位相シフト手段と、前記1タイムスロット保持手段により保持されているデータと前記π/2位相シフト手段の出力データとを位相比較する第2の位相検波手段と、前記第1の位相検波手段の出力に応じて1又は0の信号を出力する第1の識別再生手段と、前記第2の位相検波手段の出力に応じて1又は0の信号を出力する第2の識別再生手段と、を具備する復調回路であって、前記1タイムスロット保持手段および前記1タイムスロット遅延手段は、4nm個(4nは入力信号周波数に対するA/D変換手段のサンプリング周波数の倍率、mは入力信号の周期に対する倍率で、m,nは1,2,3等の整数)のフリップフロップをシリーズ接続したレジスタから各々構成され、前記π/2位相シフト手段は、前記1タイムスロット遅延手段の4nm個のフリップフロップの出力の内の前段側のnm個のフリップフロップの出力信号を後段側の3nm個のフリップフロップの出力信号のさらに後段側に移す回路で構成され、前記第1の位相検波手段は、前記1タイムスロット保持手段の最前段のフリップフロップの出力と前記1タイムスロット遅延手段の最前段のフリップフロップの出力との非排他的論理和をとる第1のEXNORと、前記1タイムスロット遅延手段の最前段のフリップフロップの出力と前記1タイムスロット遅延手段から溢れた最初の出力との非排他的論理和をとる第2のEXNORと、前記第1のEXNORの1の出力を加算し前記第2のEXNORの1の出力を減算する第1のカウンタとから構成され、前記第2の位相検波手段は、前記1タイムスロット保持手段の最前段のフリップフロップの出力と前記π/2位相シフト手段の最前段の出力との非排他的論理和をとる第3のEXNORと、前記π/2位相シフト手段の最前段の出力と前記1タイムスロット遅延手段から溢れた最初の出力との非排他的論理和をとる第4のEXNORと、前記第3のEXNORの1の出力を加算し前記第4のEXNORの1の出力を減算する第2のカウンタとから構成されている、ことを特徴とする復調回路とした。
【0008】
請求項2の発明は、4相位相変調された入力信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段によってディジタル信号に変換された信号を1タイムスロット期間分保持する1タイムスロット保持手段と、該1タイムスロット保持手段により保持されている1タイムスロット期間分のデータをさらに1タイムスロット期間分保持する1タイムスロット遅延手段と、前記1タイムスロット保持手段により保持されているデータと前記1タイムスロット遅延手段により保持されているデータとを位相比較する第1の位相検波手段と、前記1タイムスロット遅延手段により保持されている信号の位相をπ/2だけシフトするπ/2位相シフト手段と、前記1タイムスロット保持手段により保持されているデータと前記π/2位相シフト手段の出力データとを位相比較する第2の位相検波手段と、前記第1の位相検波手段の出力に応じて1又は0の信号を出力する第1の識別再生手段と、前記第2の位相検波手段の出力に応じて1又は0の信号を出力する第2の識別再生手段と、を具備する復調回路であって、前記1タイムスロット保持手段および前記1タイムスロット遅延手段は、4nm個(4nは入力信号周波数に対するA/D変換手段のサンプリング周波数の倍率、mは入力信号の周期に対する倍率で、m,nは1,2,3等の整数)のフリップフロップをシリーズ接続したレジスタから各々構成され、前記π/2位相シフト手段は、前記1タイムスロット遅延手段の4nm個のフリップフロップの出力の内の後段側のnm個のフリップフロップの出力信号を前段側の3nm個のフリップフロップの出力信号のさらに前段側に移す回路で構成され、前記第1の位相検波手段は、前記1タイムスロット保持手段の最前段のフリップフロップの出力と前記1タイムスロット遅延手段の最前段のフリップフロップの出力との非排他的論理和をとる第1のEXNORと、前記1タイムスロット遅延手段の最前段のフリップフロップの出力と前記1タイムスロット遅延手段から溢れた最初の出力との非排他的論理和をとる第2のEXNORと、前記第1のEXNORの1の出力を加算し前記第2のEXNORの1の出力を減算する第1のカウンタとから構成され、前記第2の位相検波手段は、前記1タイムスロット保持手段の最前段のフリップフロップの出力と前記π/2位相シフト手段の最前段の出力との非排他的論理和をとる第3のEXNORと、前記π/2位相シフト手段の最前段の出力と前記1タイムスロット遅延手段から溢れた最初の出力との非排他的論理和をとる第4のEXNORと、前記第3のEXNORの1の出力を加算し前記第4のEXNORの1の出力を減算する第2のカウンタとから構成されている、ことを特徴とする復調回路とした。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記A/D変換手段の前段に、入力信号の振幅を制限して増幅するリミッタ増幅手段を接続したことを特徴とする復調回路とした。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の原理構成を示す。ここでは、4相位相変調された入力信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段1と、A/D変換手段1によってディジタル信号に変換された信号を1タイムスロット(1シンボル)期間分保持する1タイムスロット保持手段2と、1タイムスロット保持手段2により保持されている1タイムスロット期間分のデータよりさらに1タイムスロット期間分だけデータ保持する1タイムスロット遅延手段3と、1タイムスロット保持手段2および1タイムスロット遅延手段3により保持されているデータを比較する第1の位相検波手段4と、1タイムスロット遅延手段3により保持されている信号の位相をπ/2だけ進ませまたは遅らせるπ/2位相シフト手段5と、1タイムスロット保持手段2により保持されているデータとπ/2位相シフト手段5の出力データを比較する第2の位相検波手段6と、タイミング抽出機能を持ち第1の位相検波手段4の出力を識別して1、0の信号へ変換する第1の識別再生手段7と、タイミング抽出機能を持ち第2の位相検波手段6の出力を識別して1、0の信号へ変換する第2の識別再生手段8とを有する。
【0014】
このように、変調された入力信号をA/D変換してそれ以降をディジタル信号で処理することにより、素子ばらつきによる遅延時間誤差や位相ずれを無くすことができる。なお、図2に示すように、A/D変換手段1の前段に入力信号の振幅を振り切らせるリミッタ増幅手段9を設ける構成にすると、入力信号振幅が小さい場合や雑音が重畳されていて信号が安定していないときに、A/D変換誤りを低減させることができる。
【0015】
図3は本発明の1つの実施形態の復調回路を示すブロック図である。図3において、11はA/D変換器、12はフレームバッファ、13は1タイムスロット遅延回路、14は第1の位相検波回路、15はπ/2位相シフト回路、16は第2の位相検波回路、17は第1の識別再生回路、18は第2の識別再生回路である。
【0016】
入力信号は、まず最初にA/D変換器11によってディジタル信号に変換される。A/D変換器11のサンプリング周波数fsは、入力変調信号周波数finの4の倍数倍の周波数に設定しておく。すなわち、
fs=fin×4×n(nは1,2,3等の整数) (1)
である。1タイムスロット(1シンボル)は、入力変調信号の周期の整数倍にすればよいが、ここでは簡単化のため、1倍とする。すなわち、1タイムスロットは4nクロック期間となる。
【0017】
フレームバッファ12は、1タイムスロット期間の入力信号を保持しており、図5に示すようにフリップフロップ121を4n個シリーズ接続してシフトレジスタを構成し、保持した4n個のデータを第1、第2の位相検波回路14,16に出力する。
【0018】
1タイムスロット遅延回路13は、フレームバッファ12と同じように4n個のフリップフロップで構成されたシフトレジスタからなり、フレームバッファ12内に保持されている1タイムスロットより1つ前のタイムスロットを保持し、4n個のデータを第1の位相検波回路14とπ/2位相シフト回路15に出力する。
【0019】
π/2位相シフト回路15は、上記1タイムスロット遅延回路13の4n個の保持データの順序を変更することでπ/2位相シフトを実現する。図6(a)に示すように、4n個の出力のうちの前段側のn個のフリップフロップの出力を後段側の3n個の出力の後に移すことにより、π/2位相遅れのシフトを実現できる。また、図6(b)に示すように、後段側のn個のフリップフロップの出力を前段側の3n個の出力の前に移せば、π/2位相進みが実現できる。
【0020】
第1の位相検波回路14は、図7(a)に示すように、フレームバッファ12内の1フレーム分(1タイムスロット分、つまり1シンボル分)の各入力信号と、1タイムスロット遅延回路13内の1フレーム分の各信号との位相差を比較する。比較は4n個のEXNOR回路141で行い、その結果をカウンタ142に入力する。カウンタ142は、4n個のEXNOR回路141の出力の1の数をカウントする。フレームバッファ12内の信号と、1タイムスロット遅延回路13の信号の位相が完全に合っている場合には、4n個のEXNOR回路141はすべて1を出力し、このときカウンタ142は4nを出力する。また両者の位相が90度遅れまたは90度進みの場合には、カウンタは2nを出力し、位相差180度の場合には0を出力する。
【0021】
第2の位相検波回路16は、第1の位相検波回路14と同様に図7(a)に示す構成であり、フレームバッファ12内の1フレーム分の各入力信号と、π/2位相シフト回路15から出力される1フレーム分の各入力信号とを比較する。ここでフレームバッファ12内の信号と比較される信号は、1タイムスロット遅延回路13内の信号がさらにπ/2位相ずれているので、第2の位相検波回路16は、第1の位相検波回路14と異なる結果を出力する。すなわち、第1の位相検波回路14の出力が4nまたは0のとき第2の位相検波回路16の出力は2nを、また、第1の位相検波回路14の出力が2nのとき第2の位相検波回路16の出力は4nまたは0を出力する。この4nまたは0を検知すれば、位相変調信号を復調できる。
【0022】
第1の識別再生回路17は、第1の位相検波回路14の出力結果が4nまたは0となることを検知して、1または0の信号を出力する。第2の識別再生回路18は、第1の識別再生回路17と同様に、第2の位相検波回路16の出力結果が4nまたは0となることを検知して、1または0の信号を出力する。
【0023】
なお、本実施形態では、図4に示すように、A/D変換器11の前段にリミッタアンプ19を含む構成としてもよい。入力信号振幅が小さい場合や入力信号に雑音が乗っていて信号が安定していない場合にA/D変換器11の前段にリミッタアンプ19を挿入することで、A/D変換器11のアナログ/ディジタル変換誤りを低減させる効果がある。
【0024】
また、本発明において、第1の位相検波回路14は、比較の度に4n個の比較結果をカウントするのではなく、図7(b)に示すように、フレームバッファ12の初段のフリップフロップの出力Aと1タイムスロット遅延回路3の初段のフリップフロップの出力BをEXNOR143で比較したもの(すなわち、AとBの非排他的論理和)を加算し、1タイムスロット遅延回路13の初段のフリップフロップの出力Bとこの1タイムスロット遅延回路13から溢れた最初の出力CをEXNOR144で比較したもの(すなわち、BとCの非排他的論理和)を減算するカウンタ145を用いても良い。
【0025】
フレームバッファ12と1タイムスロット遅延回路13を構成するシフトレジスタ内の現在のデータは、1クロック前のデータと比較すると、フレームバッファヘAが新たに加わりBが抜け、その他はシフトしただけであり、1タイムスロット遅延回路13では、Bが新たに加わりCが抜け、その他はシフトしているだけである。このとき、第1の位相検波回路14の出力COUNTは、
COUNT=COUNT+EXNOR(A,B)-EXNOR(B,C) (2)
と表せる。
【0026】
以上は、第2の位相検波回路16についてもほぼ同様であるが、この場合にはEXNOR143には、1タイムスロット保持手段の最前段のフリップフロップの出力と前記π/2位相シフト手段の最前段の出力とが入力され、EXNOR144には、前記π/2位相シフト手段の最前段の出力と前記1タイムスロット遅延手段から溢れ出た最初の出力とが入力される構成となる。このような回路を用いることで、カウンタの構成が簡単化され、回路規模を大幅に減らすことができる。
【0027】
また、本発明において、第1、第2の識別再生回路17、18は、0の識別判定基準を0〜0+X1(ただし、X1はn以下の整数)、4nの識別基準を4n〜4n−X2(ただし、X2はn以下の整数)としてもよい。0と4nを正確に検知できればよいが、ノイズなどの影響により、0または4nを正確にカウントできるとは限らない。そのため、カウントミスがあっても復調できるようマージンをとれば、より雑音耐性がよくなる。
【0028】
また、以上の説明では1タイムスロット(1シンボル)を入力信号周波数の1周期としたが、m(mは1,2,3等の整数)周期であればよく、このときは1タイムスロットは4nmクロック期間となるので、前記した図5のフリップフロップ121は4nm個となり、図6のn個と3n個の入れ替えはnm個と3nm個の入れ替えとなり、図7(a)のEXNOR141の数は4nm個となる。
【0029】
【発明の効果】
上述から本発明によれば、変調入力信号にA/D変換を行うことによって、ディジタル信号による処理を行うので、素子ばらつきによる影響を低減でき、さらに回路規模を小さくできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明用の復調回路のブロック図である。
【図2】 図1の復調回路の変形例のブロック図である。
【図3】 本発明の1つの実施形態の復調回路のブロック図である。
【図4】 図3の復調回路の変形例のブロック図である。
【図5】 フレームバッファの回路図である。
【図6】 π/2位相シフト回路の回路図である。
【図7】 第1の位相検波回路の回路図である。
【図8】 従来の復調回路のブロック図である。
【符号の説明】
1:A/D変換手段、2:1タイムスロット保持手段、3:1タイムスロット遅延手段、4:第1の位相検波手段、5:π/2位相シフト手段、6:第2の位相検波手段、7:第1の識別再生手段、8:第2の識別再生手段、9:リミッタ増幅手段
11:A/D変換器、12:フレームバッファ、13:1タイムスロット遅延回路、14:第1の位相検波回路、15:π/2位相シフト回路、16:第2の位相検波回路、17:第1の識別再生回路、18:第2の識別再生回路、9:リミッタアンプ
121:フリップフロップ
141,143,144:EXNOR、142、145:カウンタ
51:1タイムスロット遅延回路、52:第1の位相検波回路、53:第1の識別再生回路、54:タイミング波抽出回路、55:π/2位相シフト回路、56:第2の位相検波回路、57:第2の識別回路
Claims (3)
- 4相位相変調された入力信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段によってディジタル信号に変換された信号を1タイムスロット期間分保持する1タイムスロット保持手段と、該1タイムスロット保持手段により保持されている1タイムスロット期間分のデータをさらに1タイムスロット期間分保持する1タイムスロット遅延手段と、前記1タイムスロット保持手段により保持されているデータと前記1タイムスロット遅延手段により保持されているデータとを位相比較する第1の位相検波手段と、前記1タイムスロット遅延手段により保持されている信号の位相をπ/2だけシフトするπ/2位相シフト手段と、前記1タイムスロット保持手段により保持されているデータと前記π/2位相シフト手段の出力データとを位相比較する第2の位相検波手段と、前記第1の位相検波手段の出力に応じて1又は0の信号を出力する第1の識別再生手段と、前記第2の位相検波手段の出力に応じて1又は0の信号を出力する第2の識別再生手段と、を具備する復調回路であって、
前記1タイムスロット保持手段および前記1タイムスロット遅延手段は、4nm個(4nは入力信号周波数に対するA/D変換手段のサンプリング周波数の倍率、mは入力信号の周期に対する倍率で、m,nは1,2,3等の整数)のフリップフロップをシリーズ接続したレジスタから各々構成され、
前記π/2位相シフト手段は、前記1タイムスロット遅延手段の4nm個のフリップフロップの出力の内の前段側のnm個のフリップフロップの出力信号を後段側の3nm個のフリップフロップの出力信号のさらに後段側に移す回路で構成され、
前記第1の位相検波手段は、前記1タイムスロット保持手段の最前段のフリップフロップの出力と前記1タイムスロット遅延手段の最前段のフリップフロップの出力との非排他的論理和をとる第1のEXNORと、前記1タイムスロット遅延手段の最前段のフリップフロップの出力と前記1タイムスロット遅延手段から溢れた最初の出力との非排他的論理和をとる第2のEXNORと、前記第1のEXNORの1の出力を加算し前記第2のEXNORの1の出力を減算する第1のカウンタとから構成され、
前記第2の位相検波手段は、前記1タイムスロット保持手段の最前段のフリップフロップの出力と前記π/2位相シフト手段の最前段の出力との非排他的論理和をとる第3のEXNORと、前記π/2位相シフト手段の最前段の出力と前記1タイムスロット遅延手段から溢れた最初の出力との非排他的論理和をとる第4のEXNORと、前記第3のEXNORの1の出力を加算し前記第4のEXNORの1の出力を減算する第2のカウンタとから構成されている、
ことを特徴とする復調回路。 - 4相位相変調された入力信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段によってディジタル信号に変換された信号を1タイムスロット期間分保持する1タイムスロット保持手段と、該1タイムスロット保持手段により保持されている1タイムスロット期間分のデータをさらに1タイムスロット期間分保持する1タイムスロット遅延手段と、前記1タイムスロット保持手段により保持されているデータと前記1タイムスロット遅延手段により保持されているデータとを位相比較する第1の位相検波手段と、前記1タイムスロット遅延手段により保持されている信号の位相をπ/2だけシフトするπ/2位相シフト手段と、前記1タイムスロット保持手段により保持されているデータと前記π/2位相シフト手段の出力データとを位相比較する第2の位相検波手段と、前記第1の位相検波手段の出力に応じて1又は0の信号を出力する第1の識別再生手段と、前記第2の位相検波手段の出力に応じて1又は0の信号を出力する第2の識別再生手段と、を具備する復調回路であって、
前記1タイムスロット保持手段および前記1タイムスロット遅延手段は、4nm個(4nは入力信号周波数に対するA/D変換手段のサンプリング周波数の倍率、mは入力信号の周期に対する倍率で、m,nは1,2,3等の整数)のフリップフロップをシリーズ接続したレジスタから各々構成され、
前記π/2位相シフト手段は、前記1タイムスロット遅延手段の4nm個のフリップフロップの出力の内の後段側のnm個のフリップフロップの出力信号を前段側の3nm個のフリップフロップの出力信号のさらに前段側に移す回路で構成され、
前記第1の位相検波手段は、前記1タイムスロット保持手段の最前段のフリップフロップの出力と前記1タイムスロット遅延手段の最前段のフリップフロップの出力との非排他的論理和をとる第1のEXNORと、前記1タイムスロット遅延手段の最前段のフリップフロップの出力と前記1タイムスロット遅延手段から溢れた最初の出力との非排他的論理和をとる第2のEXNORと、前記第1のEXNORの1の出力を加算し前記第2のEXNORの1の出力を減算する第1のカウンタとから構成され、
前記第2の位相検波手段は、前記1タイムスロット保持手段の最前段のフリップフロップの出力と前記π/2位相シフト手段の最前段の出力との非排他的論理和をとる第3のEXNORと、前記π/2位相シフト手段の最前段の出力と前記1タイムスロット遅延手段から溢れた最初の出力との非排他的論理和をとる第4のEXNORと、前記第3のEXNORの1の出力を加算し前記第4のEXNORの1の出力を減算する第2のカウンタとから構成されている、
ことを特徴とする復調回路。 - 請求項1又は2の復調回路において、
前記A/D変換手段の前段に、入力信号の振幅を制限して増幅するリミッタ増幅手段を接続したことを特徴とする復調回路。
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