JP3689359B2 - 電動パワーステアリング装置のコラプス構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動モータとコントローラとを、直接、ステアリングコラムに装備した電動パワーステアリング装置において、車両衝突時に運転者がステアリングホイールに衝突する、いわゆる二次衝突による衝撃を効果的に吸収することが出来る、電動パワーステアリング装置のコラプス構造に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
電動モータとコントローラとを、直接、ステアリングコラムに装備(直付け)した電動パワーステアリング装置にあっては、例えば、電動モータが、ステアリングコラムの軸線に対して直角で車両の幅方向に延びるように配置されている一方、コントローラのハウジングが、ステアリングコラムの下方にその軸線に沿うように配置されたものが知られいる。
【0003】
ステアリング装置を車体に装備する際、ステアリング装置と周辺部品との間のクリアランスを確保したり、二次衝突時の衝撃を緩和するコラプスストロークを確保したりする必要があるため、電動モータとコントローラとをステアリングコラムに直付けする場合には、これら電動モータとコントローラとを、ステアリングコラムを車体に装備して固定するためのブラケットのうち、ステアリングホイールから離れたロアー側ブラケットの近傍に配置する必要がある。
【0004】
しかし、このように配置する場合には、電動モータがステアリングコラムから車体の幅方向に突出するため、電動モータ及びコントローラとロアー側ブラケットとが互いに干渉し合わないようにするように、ロアー側ブラケットを電動モータとコントローラから避けるように設計する必要がある。しかし、この設計ではロアー側ブラケットの形状が複雑になる問題があり、結局、コラプスストロークを十分に確保することが難しい問題があった。
【0005】
また、上述した電動パワーステアリング装置のコラプス構造では、例えば、二次衝突時、アッパー側での固定点におけるカプセル部が離脱して、ステアリングホイールを介して入力される衝撃荷重(ステアリングシャフトの軸方向に作用する荷重)をステアリングシャフトで受け止め、ステアリングシャフト又はステアリングコラムのアッパー側コラム(ジャケットチューブ)をロアー側ブラケットに向けて移動させることにより(例えば、ステアリングシャフトの全長を縮めと共にアッパー側コラムの全長を縮めて、ステアリングシャフト、アッパー側コラムをロアー側コラムに近づくように移動させることにより)、衝撃を吸収するように構成したものが知られている。換言すれば、二次衝突によって生じた衝撃をステアリングシャフト又はジャケットチューブで支えるようなコラプス構造に構成したものが知られている。
【0006】
しかし、仮に、二次衝突時の衝撃を十分に吸収するようにコラプスストロークを長くとることが出来る場合であっても、二次衝突によって生じた衝撃はその全てがステアリングシャフト(ステアリングコラム)の軸方向にのみ作用するわけではなく、ロアー側ブラケットを支点としてステアリングシャフトを回転させるように作用する場合もあり、このためステアリングシャフト又はジャケットチューブのみで衝撃を吸収する、上述したコラプス構造では、衝撃を吸収する過程でステアリングシャフト又はジャケットチューブが変形するおそれがあり、このためステアリングシャフト、アッパー側コラム(ジャケットチューブ)が途中でロアー側ブラケットに向けて移動しなくなり、運転者の安全を確保するのに必要な衝撃吸収効果を発揮する事が出来なくなる問題があった。すなわち、コラプスストロークにおいて荷重変動が発生し、スムーズさに欠ける問題もあった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、コラプスストロークを十分確保することが出来る上に、コラプス過程の途中でステアリングシャフト等が変形するおそれがなく、効率よく且つ確実に二次衝撃を吸収することが可能な、電動パワーステアリング装置のコラプス構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の電動パワーステアリング装置のコラプス構造は、ステアリングコラムに電動モータとコントローラとを装備し、該ステアリングコラムにより回転可能に支持されるステアリングシャフト又はステアリングコラムにコラプス機能を持たせた電動パワーステアリング装置のコラプス構造において、前記ステアリングコラムを車体側に支持するブラケット内において、並列状態で且つ前記ステアリングコラムの軸線に対して略直角となるように前記電動モータとコントローラを前記ステアリングコラム上に配置し、前記ブラケットは、スライド機能を有し、前記ステアリングコラム又は前記ステアリングシャフトのコラプス過程を案内するように前記ステアリングコラムに装備されてなることを特徴とする。
【0009】
すなわち、スライド機能を有するブラケットを、ステアリングコラム又はステアリングシャフトのコラプス過程を案内するように、ステアリングコラムに装備して、コラプス過程の途中でステアリングシャフト等が変形するおそれがなく、効率よく且つ確実に二次衝撃を吸収出来るようにしてある。
【0010】
更に、電動モータとコントローラを、ブラケット内において、並列状態で且つステアリングコラムの軸線に対して略直角となるようにステアリングコラム上に配置して、電動モータ、コントローラの支持剛性を高める一方、コラプスストロークを確保することが出来るようにしてある。
【0011】
また、ブラケットを、ステアリングコラムのステアリングホイール側に位置するアッパー側コラム(可動側)と電動モータの減速機構を収容するロアー側コラム(固定側)との間に配置する場合には、ステアリングコラム又はステアリングシャフトのコラプス過程を案内する他に、コラプスストロークを確保し、ブラケット自体にコラプス機能を持たせることが出来る。
【0012】
また、電動モータとコントローラを、ロアー側コラムに位置する、ブラケットのロアー側ブラケット内において、並列状態で且つステアリングコラムの軸線に対して略直角となるようにステアリングコラム上に配置する場合には、電動モータ、コントローラの支持剛性を高め、またコラプスストロークを確保することが出来る上に、二次衝突時に応力が集中する、ロアー側ブラケットの応力集中部位を補強することが出来る。
【0013】
ブラケットは、例えば、ロアー側ブラケットと、該ロアー側ブラケットに一体に形成されるアッパー側ブラケットと、アッパー側コラムに固定される第1スライド部材と、該第1スライド部材とスライド可能に連結されて、ロアー側コラムに固定される第2スライド部材とから構成することが出来る。
【0014】
また、第1スライド部材と第2スライド部材のいずれか一方に、ステアリングコラムの軸線方向に延びるスリットを形成し、他方に、該スリットに摺動自在に係合するスライドピンを固定することが出来る。
【0015】
また、スライドピンを、アッパー側コラムに固定される第1スライド部材に設け、スリットを、ロアー側コラムに固定される第2スライド部材に設けることが出来る。
【0016】
また、ロアー側ブラケットにステアリングコラムのチルト回転軸を設け、スライドピンをチルト回転軸の近傍又はチルト回転軸と干渉しないようにチルト回転軸のほぼ真上或いは真下位置に設けることが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の支持構造の一実施例を示すもので、同実施例のコラプス構造を採用した電動パワーステアリング装置全体の斜視図、図2は同側面図、図3は同平面図、図4は図1の電動パワーステアリングの一部を省略し、ロアー側から見下ろした状態の斜視図、図5は電動パワーステアリングをアッパー側から見上げた状態の斜視図、図6は図1の電動パワーステアリングのダッシュボードへの固定状態を説明する斜視図、図7は二次衝突によりコラプスした状態の図1の電動パワーステアリング装置の斜視図である。
【0018】
本実施例のコラプスによれば、ステアリングコラム10のアッパー側コラムであるアッパーチューブ11と、ロアー側コラムであるアルミニウムハウジング12との間に、スライド機能を有するブラケット40を配置している。また、アルミニウムハウジング12上に、電動モータ20とコントローラ30を並列状態で且つステアリングコラム10の軸線に対して直角で車両上方に向くように搭載している。さらに、これら電動モータ20とコントローラ30が、ブラケット40のアルミニウムハウジング12上のロアー側ブラケット41の左右側壁410、411間に挟まれるようにしている。電動モータ20の軸線と、コントローラ30の長さ方向に延びる軸線は、ステアリングコラム10の軸線を含む平面に対し垂直となる。
【0019】
すなわち、本実施例のコラプス構造では、スライド機構45(第1スライド部材43、第2スライド部材)を有するブラケット40を、アッパー側チューブ11(可動側)とアルミニウムハウジング12(固定側)との間に配置することにより、ステアリングコラム10やステアリングシャフト15のコラプス過程を案内する他に、コラプスストロークを確保し、ブラケット40自体にも二次衝突により生じた衝撃を吸収する機能(コラプス機能)を持たせる一方、電動モータ20とコントローラ30とを、ロアー側ブラケット41内で、並列状態で且つ前記ステアリングコラムの軸線に対して略直角となるように前記ステアリングコラム10上に配置することにより、二次衝突時に応力が集中する、ロアー側ブラケット41の応力集中部位を補強出来るように構成している。
【0020】
したがって、二次衝突時の衝撃をステアリングコラム10や該ステアリングコラム10に回転自在に支持されるステアリングシャフト15だけでなく、ブラケット40も吸収するので、コラプス過程でのステアリングコラム10やステアリングシャフト15の変形を防止して、理想的な衝撃吸収を行うことが出来る。
【0021】
また、電動モータ20、コントローラ30がステアリングコラム10から車両の幅方向(水平方向)に突出せず、ロアー側ブラケット41と電動モータ20、コントローラ30との間の干渉(衝突)を留意する必要はなく、このためロアー側ブラケット41の設計が簡単となり、これによりコラプスストロークを確保しつつ、ロアー側ブラケット41の応力集中部位を補強することが出来る。
【0022】
また、ロアー側ブラケット41の左右側壁410、411間のスパンを最少にすることができ、ロアー側ブラケット41の支持剛性を高める上で有利である。さらに、電動モータ20,コントローラ30等がステアリングコラム10から車体の幅方向に突出しないことから、周辺部品との間のクリアランスを取る上で有利となり、衝突時の乗員保護性能を向上させることが出来る。
【0023】
さらにまた、電動モータ20とコントローラ30を並列状態で且つステアリングコラム10の軸線に対して略直角で車両上方に向くように、ステアリングコラム10に搭載してあるので、ステアリングコラム10の左右の重量バランスがとれ、ステアリングコラム10の車両への組み付ける工程における仮保持に際し、ステアリングコラム10を組み付け状態に近い姿勢で仮保持することができるため、組み付け作業性が向上する。
【0024】
ステアリングコラム10は、ステアリングホイール(図示せず)側に位置するアッパー側コラムであるアッパーチューブ11と上述したアルミニウムハウジング12からなり、衝突時の衝撃によりアッパーチューブ11がアルミニウムハウジング12側に移動することにより収縮自在となるコラプス構造となっている。
【0025】
ステアリングコラム10内に、上述したステアリングシャフト15が、挿通自在で且つ回転自在に支持される。このステアリングシャフト15は、アッパーチューブ11から突出したその一端にステアリングホイール(図示せず)が固定され、アルミニウムハウジング12から突出したその他端が自在継手16を介して伝動軸17に連結される。ステアリングシャフト15は、図示しないが、インナーシャフトとアウターシャフトとからなり、衝突時の衝撃により両シャフトの結合部を破壊し、ステアリングホイールとアルミニウムハウジング12との間の部分で長さが収縮するコラプス構造を有する。
【0026】
アルミニウムハウジング12は、円筒状で、その内部には図示しないが軸受機構が内蔵されていて、ステアリングシャフト15を回転可能に支持するが、軸方向の移動を防止している。また、アルミニウムハウジング12内部には、図示しないが、減速機構が内蔵されていて、電動モータ20の回転駆動力を減速してステアリングシャフト15に伝達する。さらに、アルミニウムハウジング12内部には、図示しないが、ステアリングホイールからステアリングシャフト15に加えられるトルクを検出するセンサが装備される。このトルクセンサからの信号と電動パワーステアリング装置のシステム内部信号とに基づいて電動モータ20の出力制御を行う。
【0027】
ステアリングコラム10は、ブラケット40を介して、ステアリングホイールを取り付けた一端側が上方で、伝動軸17に連結される他端側が下方になるように傾斜した状態で車体(ダッシュボード)50(図6参照)に取り付けられる。このブラケット40は、上述したロアー側ブラケット41と、アッパーチューブ11上に位置し、該ロアー側ブラケット41と一体のアッパー側ブラケット42と、二次衝突時の衝撃緩和をスムーズに行わせるための、上述した第1スライド部材43と第2スライド部材44からなるスライド機構45とを有する。
【0028】
ロアー側ブラケット41は、上述した左右側壁410、411を有し、アッパー側ブラケット42と一体に構成され(左右側壁410、411はアッパー側ブラケット42を介して互いに連結された関係に構成され)、また第2スライド部材44と連結されている。また、第2スライド部材44を介してアルミニウムハウジング12に連結されている。さらに、ロアー側ブラケット41は、それ自体にフランジ412やビード413を適宜形成することにより、断面係数が大きくなるようにしてある。したがって、重量物である電動モータ20と、コントローラ30を支えるのに十分な支持剛性を有する。
【0029】
左右側壁410、411の下端寄り位置には、チルト回転軸60がそれぞれ設けられ、これらチルト回転軸60を介してステアリングコラム10が車体(ダッシュボード)50に対しチルト角(ハンドル角)の調整が行えるように取り付けられる。なお、図2及び図5に示すように、アッパー側ブラケット42のステアリングホイール(図示せず)側の前端下方位置には、チルト回転軸60を中心としたステアリングコラム10の自由な揺動を阻止するロック機構65が設けられている。このロック機構65のロックレバー65aを一方向(図2の一点鎖線参照)に操作してロック機構65を解除すると、ステアリングコラム10がチルト回転軸60を支点として揺動可能な状態となり、所定のチルト角に設定した後、ロックレバー65aを元の位置(図2の実線参照)に戻るように他方向に操作してロック機構65を働かせると、ステアリングコラム10のチルト回転軸60を支点とする揺動をロックすることが出来る。
【0030】
左右側壁410、411の上端には、外側にほぼ水平に延びる取付片414、415が設けられ、これら取付片414、415には、一端で開口したU字状の溝414a、415aが設けられている。これら溝414a、415aには、図6に示すように、車体50のクロス部材51に固定した2つのスタッドボルト52を貫通させ、溝414a、415aを貫通したスタッドボルト52の端部にナット53を螺合することにより、ロアー側ブラケット41がクロス部材51(車体50)に取り付けられる。
【0031】
アッパー側ブラケット42の前端(ステアリングホイール側)には、2つの起立片421が、その幅方向に適宜間隔をあけて設けられている。また、アッパー側ブラケット42の前端側には、2つの貫通孔422が、その幅方向に適宜間隔をあけて設けられている。また、これら貫通孔422が設けられた位置のアッパー側ブラケット42の裏面には、取付溝423aを有する2つの取付片423(図3及び図6参照)が設けられている。起立片421に設けた孔421aに、図6に示すように、車体50のクロス部材51に固定した2つのスタッドボルト54の基台先端54aをそれぞれ係合し、また貫通孔422及び取付溝423aにスタッドボルト54を貫通させ、取付溝423aを貫通したスタッドボルト54の端部にナット55を螺合することにより、アッパー側ブラケット42がクロス部材51(車体50)に取り付けられる。
【0032】
ステアリングコラム10には、上側コラムカバーと下側コラムカバーからなる樹脂製コラムカバー(図示せず)が装着されるが、この樹脂製コラムカバーを装着する際、該コラムカバーを仮保持状態にするため、図5、図6に示すように、第1スライド部材43にコラムカバー仮保持機構が設けられている。すなわち、第1スライド部材43に平坦部431が設けられ、また該平坦部431に一対の仮保持孔431aが設けられていて、平坦部431に、コラムカバー仮保持台70(図6参照)に設けた当て片72が当接し、また一対の仮保持孔431aに、コラムカバー仮保持台70に設けた一対の仮保持フック71が係脱自在に係合するようにしてある。
【0033】
なお、ブラケット40を介してステアリングコラム10を車体に組み付ける際に、上述した如く、左右側壁410、411はアッパー側ブラケット42を介して互いに連結された関係となっているため、チルト回転軸60を中心として左右側壁410、411が相対移動(相対回転)することがなく、また左右側壁410、411のチルト回転軸60を中心とした回転を一時的に阻止する回転止めを取り付ける必要がなく、組み付け作業がスムーズに行われる。
【0034】
二次衝突時の衝撃緩和をスムーズに行わせる、上述したスライド機構45は、アッパー側チューブ11とロアー側ブラケット41(ロアー側コラムであるアルミニウムハウジング12)との間に設けられる。このスライド機構45を構成する一方の部材である、第1スライド部材43は、アッパーチューブ11側において、該アッパーチューブ11及びステアリングシャフト15の左右両側部を囲むように(アッパーチューブ11及びステアリングシャフト15を跨ぐように)装備され、その一端部がアッパー側チューブ11に例えば溶接によって固定され、その他端左右両側部にスライドピン432がそれぞれ取り付けられている。
【0035】
また、スライド機構45を構成する他方の部材である、第2スライド部材44は、アルミニウムハウジング12を囲むようにしてロアー側ブラケット41の左右側壁410、411に固定され、その左右両側面の一端部から他端部にかけてスリット441がそれぞれステアリングコラム10の軸線方向に延びるように形成されている。このスリット441にスライドピン432がスライド可能に係合する。スリット441の長さは、ステアリングコラム10(ステアリングシャフト15)のコラプスストロークと同じ長さに設定される。
【0036】
スライドピン432は、スリット441の終端、すなわちスライド限界位置までスライドしたとき、チルト回転軸60のほぼ真下をスライドして通過し、チルト回転軸60とは干渉しない。
【0037】
第1スライド部材43と第2スライド部材44は、第1スライド部材43が外側に、第2スライド部材44が内側に位置するように配置され、通常の状態にあるときには第1スライド部材43の他端部が第2スライド部材44の一端部に重なっている。
【0038】
なお、第2スライド部材44には、図4、図5等に示すように、アルミニウムハウジング12を保持し、固定するための環状部分442が一体に設けられ、この環状部分442内にアルミニウムハウジング12を挿入し、ボルト、ナット等の固定手段を介して固定している。ロアー側ブラケット41の左右側壁410、411は、直接ではなく、環状部分442を介してアルミニウムハウジング12に固定される。
【0039】
二次衝突時の衝撃がステアリングホイールからステアリングシャフト15に加わると、該衝撃がステアリングシャフト15からステアリングコラム10に伝わり、ステアリングシャフト15が縮み、またステアリングコラム10のアッパー側チューブ11がアルミニウムハウジング12側に接近するように移動してステアリングコラム10が縮み、衝撃がステアリングコラム10からスライド機構45に伝わる。これにより、第1スライド部材43がスライドピン432とスリット441に案内されながら第2スライド部材44上をスライドする。すなわち、二次衝突時の衝撃は、ステアリングシャフト15、ステアリングコラム10及びスライド機構45によって吸収されて緩和される。
【0040】
ステアリングホイールを介して伝えられる二次衝突時の衝撃によって、ステアリングシャフト15、ステアリングコラム10には軸方向荷重のみでなく、曲げモーメントも作用する。しかし、第1スライド部材43が第2スライド部材44上をスライドする過程でスライドピン432がチルト回転軸60側に移動して接近し、チルト回転軸60の真下位置まで移動するので、ステアリングシャフト15、ステアリングコラム10に作用する曲げモーメントはチルト回転軸60を支点としたチルト角を大きくする(上げる)方向に逃がすことができ、このため曲げモーメントによるステアリングシャフト15、ステアリングコラム10の変形を防止することが出来る。
【0041】
図7は、スライドピン432がスリット441のスライド限界位置まで移動したコラプス状態を示している。同図によれば、ステアリングシャフト15、ステアリングコラム10が縮み、第1スライド部材43が第2スライド部材44上に重なっているが、ロアー側ブラケット41、アッパー側ブラケット42は変形がなく、またステアリングシャフト15、ステアリングコラム10は縮むだけで、曲げ等の変形はない。スライドピン432はチルト回転軸60の真下位置を通過して、スリット441のスライド限界位置まで移動する。
【0042】
上記実施例では、第1スライド部材43にスライドピン432を設け、第2スライド部材44にスリット441を設けた場合を示したが、第1スライド部材43にスリット441を設け、第2スライド部材44にスライドピン432を設けるようにしてもよい。
【0043】
また、スライドピン432をチルト回転軸60の近傍又はチルト回転軸60と干渉しないようにチルト回転軸60の略真上或いは略真下位置に設けるようにしてもよい。これにより、衝撃がステアリングホイールからステアリングシャフト15、ステアリングコラム10に加わる二次衝撃時に、ステアリングシャフト15、ステアリングコラム10を曲げようする力(曲げモーメント)を、チルト回転軸60を支点としたチルト角を大きくする(上げる)方向に逃がすことができる。
【0044】
また、電動モータ20とコントローラ30はロアー側41の左右側壁410、411間に挟まれているが、両者の間に直接的な固定関係はなく、また、左右側壁410、411とアルミニウムハウジング12との間にも両者の間の直接的な固定関係はない場合を示したが、これに限定されるものではなく、左右側壁410、411を電動モータ20やコントローラ30のハウジングやアルミニウムハウジング12に直接固定するようにしてもよく、これにより左右側壁410、411(ロアー側ブラケット41)の支持剛性を高めることが出来る。
【0045】
また、第1スライド部材43にスリット441を設け、第2スライド部材44にスライドピン432を設けるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、スライド機能を有するブラケットを、ステアリングコラム又はステアリングシャフトのコラプス過程を案内するように、ステアリングコラムに装備してなるので、コラプス過程の途中でステアリングシャフト等が変形するおそれがなく、効率よく且つ確実に二次衝撃を吸収することが出来る。また、電動モータとコントローラを、ブラケット内において、並列状態で且つステアリングコラムの軸線に対して略直角となるようにステアリングコラム上に配置してなるので、電動モータ、コントローラの支持剛性を高める一方、コラプスストロークを確保することが出来る。
【0047】
ブラケットを、アッパー側チューブ(可動側)とアルミニウムハウジング(固定側)との間に配置する一方、電動モータとコントローラとを、ロアー側ブラケット内で、並列状態で且つ前記ステアリングコラムの軸線に対して略直角となるように前記ステアリングコラム上に配置する場合には、コラプスストロークを確保しつつ、ブラケット自体にも二次衝突により生じた衝撃を吸収する機能(コラプス機能)を持たせることができ、また二次衝突時に応力が集中する、ロアー側ブラケットの応力集中部位を補強することが出来る。
【0048】
すなわち、コラプス過程の途中でステアリングシャフト等が変形するおそれがなく、二次衝撃を効率よく且つ確実に吸収することが可能であり、また電動モータ等をステアリングコラムから車体の幅方向に殆ど突出しないようにして、ロアー側ブラケットと電動モータ等との間の干渉(衝突)を無くし、ロアー側ブラケットの設計を簡単にし、これによりコラプスストロークを十分確保しつつ、ロアー側ブラケットの応力集中部位を補強することが出来る。
【0049】
また、ブラケットを、ロアー側ブラケットと、該ロアー側ブラケットに一体に形成されるアッパー側ブラケットと、アッパー側コラムに固定される第1スライド部材と、該第1スライド部材とスライド可能に連結されて、ロアー側コラムに固定される第2スライド部材とから構成する場合には、ロアー側ブラケットとアッパー側ブラケットとが一体になっているので、これらロアー側ブラケットとアッパー側ブラケットにより電動モータとコントローラを囲むことができ、電動モータ、コントローラの支持剛性を高めることが出来る上に、ステアリングコラム又はステアリングシャフトのコラプス過程において、これを確実に案内し、またコラプスストロークを確保し、ブラケット自体に十分なコラプス機能を持たせることが出来る。
【0050】
また、第1スライド部材と第2スライド部材のいずれか一方に、ステアリングコラムの軸線方向に延びるスリットを形成し、他方に、該スリットに摺動自在に係合するスライドピンを固定する場合には、スリットとスライドピンとによってステアリングシャフト又はステアリングコラムのコラプス過程を案内しつつ、これを補助すると共に、ブラケット自体のコラプス機能を持たせることが出来る。
【0051】
また、スライドピンを、アッパー側コラムに固定される第1スライド部材に設け、スリットを、ロアー側コラムに固定される第2スライド部材に設ける場合には、コラプスの過程でスライドピンがチルト回転軸に接近することになり、二次衝突によりステアリングホイールを介してステアリングシャフトに作用する衝撃荷重のうち、ステアリングシャフト、ステアリングコラムを回転させようとする力をコラプスの過程で逃がすことができ、ステアリングシャフト、ステアリングコラムの変形を防止することが出来る。
【0052】
また、スライドピンをチルト回転軸の近傍又はチルト回転軸と干渉しないようにチルト回転軸の略真上或いは略真下位置に配置する場合には、チルト回転軸を支点とした回転方向に逃がすことが出来る。
【0053】
また、ロアー側ブラケットによって電動モータとコントローラとを挟み込む場合には、ロアー側ブラケットの左右側壁間の取付けスパンを最小にして支持剛性を高めることが可能となる。
【0054】
さらに、ステアリングコラムにはねじり力が作用せず、該ステアリングコラムを支持するロアー側ブラケットは垂直荷重を支持するだけでよく支持剛性を高める上で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支持構造の一実施例を示すもので、同実施例の支持構造を採用した電動パワーステアリング装置全体の斜視図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】図1の電動パワーステアリングの一部を省略し、ロアー側から見下ろした状態の斜視図である。
【図5】電動パワーステアリングをアッパー側から見上げた状態の斜視図である。
【図6】図1の電動パワーステアリングのダッシュボードへの固定状態を説明する斜視図である。
【図7】二次衝突によりコラプスした状態の図1の電動パワーステアリング装置の斜視図である。
【符号の説明】
10 ステアリングコラム 11 アッパー側チューブ
12 アルミニウムハウジング 20 電動モータ
30 コントローラ 40 ブラケット
41 ロアー側ブラケット 42 アッパー側ブラケット
410,411 左右側壁 43 第1スライド部材
44 第2スライド部材 432 スライドピン
441 スリット

Claims (8)

  1. ステアリングコラムに電動モータとコントローラとを装備し、該ステアリングコラムにより回転可能に支持されるステアリングシャフト又はステアリングコラムにコラプス機能を持たせた電動パワーステアリング装置のコラプス構造において、
    前記ステアリングコラムを車体側に支持するブラケット内において、並列状態で且つ前記ステアリングコラムの軸線に対して略直角となるように前記電動モータとコントローラを前記ステアリングコラム上に配置し、
    前記ブラケットは、前記ステアリングコラムのステアリングホイール側に位置するアッパー側コラムと前記電動モータの減速機構を収容するロアー側コラムとの間に配置され、車両衝突時にステアリングホイールから前記ステアリングコラム又は前記ステアリングシャフトへ入力される力を前記ステアリングコラムの軸線方向に沿って作用させるスライド機能を前記アッパー側コラムと前記ロアー側コラムとの間に有し、前記ステアリングコラム又は前記ステアリングシャフトのコラプス過程を案内するように前記ステアリングコラムに装備されてなることを特徴とする電動パワーステアリング装置のコラプス構造。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置のコラプス構造にして、前記電動モータとコントローラを、前記ロアー側コラムに位置する、前記ブラケットのロアー側ブラケット内において、並列状態で且つ前記ステアリングコラムの軸線に対して略直角となるように前記ステアリングコラム上に配置してなることを特徴とする、電動パワーステアリング装置のコラプス構造。
  3. 請求項2に記載の電動パワーステアリング装置のコラプス構造にして、前記ブラケットは、前記ロアー側ブラケットと、該ロアー側ブラケットと一体に形成されるアッパー側ブラケットと、前記アッパー側コラムに固定される第1スライド部材と、該第1スライド部材とスライド可能に連結され、前記ロアー側コラムに固定される第2スライド部材とを具備してなることを特徴とする、電動パワーステアリング装置のコラプス構造。
  4. 請求項3に記載の電動パワーステアリング装置のコラプス構造にして、前記第1スライド部材と前記第2スライド部材のいずれか一方に、前記ステアリングコラムの軸線方向に延びるスリットを形成し、他方に、該スリットに摺動自在に係合するスライドピンを固定してなることを特徴とする電動パワーステアリング装置のコラプス構造。
  5. 請求項4に記載の電動パワーステアリング装置のコラプス構造にして、前記スライドピンは、前記第1スライド部材に設けられ、前記スリットは前記第2スライド部材に設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置のコラプス構造。
  6. 請求項3乃至5の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置のコラプス構造にして、前記ロアー側ブラケットに、前記ステアリングコラムのチルト回転軸が設けられ、該ロアー側ブラケットは、前記第2スライド部材を介して、前記ロアー側コラムに固定されることを特徴とする、電動パワーステアリング装置のコラプス構造。
  7. 請求項6に記載の電動パワーステアリング装置のコラプス構造にして、前記スライドピンを、前記チルト回転軸の近傍又は該チルト回転軸と干渉しないように、チルト回転軸の略真上位置或いは略真下位置に配置することを特徴とする、電動パワーステアリング装置のコラプス構造。
  8. 請求項2乃至7の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置のコラプス構造にして、前記電動モータ及びコントローラは、前記ロアー側ブラケットの左右側壁間に配置されることを特徴とする、電動パワーステアリング装置のコラプス構造。
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