JP3689092B2 - バタフライ弁のギアボックス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
この発明は、流体が流過する流路を開閉、制御するためのバタフライ弁に関し、特に弁体を駆動回転するアクチュエータのギアボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パイプラインの開閉を行うために、配管パイプのフランジ間に挟み込んで取り付けるようにしたウェハータイプのバタフライ弁は公知であり、汎用されている。一般的に、バタフライ弁は、円筒状の流路を貫設した金属等の剛性材料からなる弁本体と、該弁本体内に弁棒で回転自在に軸支された円板状の弁体と、弁本体内周面と弁体との間に介挿される弾性材料からなるシートリングとから構成され、弁体の外周面をシートリングの内周面に接離させて流路の開閉を行う。
【0003】
弁体を回動自在に軸支する一方の弁棒には、アクチュエータが連結されて駆動回転される。このアクチュエータとして、ギアボックス内にウォームホイールとウォームが噛合したウォーム歯車機構を組み込み、ウォームホイールに弁棒を連結し、ウォームに手動ハンドルを連結して手動で弁体を回転駆動する手動ギア式アクチュエータが広く採用されており、例えば特許第3090420号公報に開示されている。従来公知の手動ギア式アクチュエータのギアボックスは、通常アルミダイカスト等の金属の成型品であり、内部に組み込まれたウォーム歯車を潤滑するために潤滑剤が封入されると共に、弁体を全開、全閉位置に整合してウォームホイルを90度回転範囲に停止させるためのストッパーをネジで構成し、ストッパー位置を調整するようにしてある。
【0004】
しかしながら、近年建物の有効利用を図るために、地下等に機械室内を設けることが少なくなり、昨今のこの種バタフライ弁が室内に配置される現状が多いため、グリース漏れによる室内床や壁面の汚染の問題が発生していた。又、調整ネジの使用は、構造を複雑にすると共に、外面に発生する結露の問題も生じている。
【0005】
【特許文献1】
特許第3090420号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、手動ギア式アクチュエータに見られたグリースの漏洩、結露の発生或いは構造の複雑化等の問題を解決せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明が採った手段は、内部に手動で駆動されるウォーム歯車機構を組み込んだ上下二つのギアボックスの接合体からなり、上下二つのギアボックスは共に断熱性を有し且潤滑性の高い合成樹樹脂の成型品で形成し、ウォームホイールを上下ギアボックスで軸支すると共に、該ウォームホイールに噛合するウォームを上部ギアボックス内に軸支し、該ウォームの軸に連続するハンドル軸を上部ギアボックスの側壁から外方に延出してハンドル車を結合し、上部ギアボックス内にウォームホイールの回転範囲を規制するストッパー部をギアボックスと一体に形成してギアボックスをグリースレス構造にし、且上部ギアボックスの開放された底面を閉止する下部ギアボックスの接合周縁に、上部ギアボックスの接合周縁が嵌合する立上壁を形成し、更に該立上壁の外側に若干の間隔をおいてシール突条を周囲して突設してシール性を向上させたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の好ましい実施の形態を、以下に詳細に説明する。この発明は、円筒状の流路を貫設した弁本体内に弾性密封材からなるシートリングを装着し、該シートリングに接離する円板状の弁体を回動自在に軸支し、弁本体の直径方向に弁棒軸支部を形成して前記弁体を軸支する弁棒を軸支すると共に、一方の弁棒の外端にアクチュエータを連結して弁体を駆動回転するようにしたバタフライ弁において、内部に手動で駆動されるウォーム歯車機構を組み込んだ上下二つのギアボックスの接合体からなり、上下二つのギアボックスは共に断熱性を有し且潤滑性の高い合成樹樹脂の成型品で形成し、ウォームホイールを上下ギアボックスで軸支すると共に、該ウォームホイールに噛合するウォームを上部ギアボックス内に軸支し、該ウォームの軸に連続するハンドル軸を上部ギアボックスの側壁から外方に延出してハンドル車を結合する。又、上部ギアボックス内にウォームホイールの回転範囲を規制するストッパー部をギアボックスと一体に形成してギアボックスをグリースレス構造にし、且上部ギアボックスの開放された底面を閉止する下部ギアボックスの接合周縁に、上部ギアボックスの接合周縁が嵌合する立上壁を形成し、更に該立上壁の外側に若干の間隔をおいてシール突条を周囲して突設してシール性を向上させたことを特徴とする。
【0009】
断熱性の向上によってギアボックス外面に発生する結露が防止されると共に、潤滑性の向上によってグリースレスの構造が達成され、同時にウォームホイールの回転範囲を規制するストッパー部をギアボックス内に一体に形成しているので、結露の防止、グリースレス並びに一体のストッパ部の形成とにより、結露やグリースの滴下による床面の汚れを防止可能としたことを特徴とする。又、立上壁とシール突起により確実なシール性の向上を図ることができる。
【0010】
【実施例】
図1,2を参照して、(1)は円筒形状の流路(101)を貫設したアルミダイカスト製の弁本体であり、弁本体の内部にはゴム等の弾性密封材からなるシートリング(2)が取り外し可能に装着され、流路(101)の実質的な径を設定している。(3)は、該シートリング(2)内に弁棒(4)で回動可能に軸支された円板状の弁体であり、弁体の回動によって外周面をシートリング(2)の内周面に接離させて前記流路の開閉を行う。弁棒(4)は、弁本体(1)から直径方向外方に延び出す弁棒軸支部(102)(103)において回転自在に軸支される。弁棒の一方(401)は弁棒軸支部(102)から弁軸筒部(5)を通って外方に長く延び出しており、その外端に弁棒を駆動回転するアクチュエータ(6)が連結される。尚、アクチュエータ(6)は、図示の手動ギア式に限られるものではなく、レバー式、電動式、エアーシリンダー式等種々の機構のアクチュエータを利用可能である。
【0011】
弁本体(1)は、前述したようにアルミダイカスト成型若しくは鋳物成型品として提供され、シートリングはゴム等の弾性密封材の加硫成型品である。弁体(3)は、弁本体(1)と同様のアルミダイカスト若しくは鋳物成型或いはプレス加工品である。弁棒(4)は、丸棒からの削り出し成型品若しくは引き抜き製品である。弁軸筒部(5)は、ナイロン、ABS、PBT、PPS等の合成樹脂成型品である。又、アクチュエータの上下ギヤボックス(601)(602)、ウォームホイル(603)、ウォーム(604)並びにハンドル(605)は、弁軸筒部と同様の合成樹脂で成型される。尚、ウォームホイル(603)、ウォーム(604)並びにハンドル(605)は、必ずしも合成樹脂製とする必要はない。
【0012】
図3〜6を参照して、アルミダイカスト製の弁本体(1)は、内部に円筒状の流路(101)が貫設され、外周面から直径方向外方に弁棒軸支部(102)(103)が延出している。弁本体の内周面の中央部には、内周面のほぼ半分の幅を有する係合凸部(104)が内周面を囲繞して形成されている。該係合凸部(104)は後述するシートリング(2)の装着時に、シートリング(2)への圧縮代を係合凸部の両側部とは異ならせ得るようにし、これによって後述するように弁体(3)の回動トルクを軽減している。
【0013】
弁棒軸支部(102)(103)は、図4〜6に示すように内方から外方に貫通した弁棒孔(108)が形成されており、上部弁棒軸支部(102)には弁軸筒部(5)が連結される。上部弁棒軸支部(102)の上端には、図4〜6に示すように、凹部(105)が凹設され、弁軸筒部(5)の下部に形成される突部(501)との嵌合を可能としている。凹部(105)の対向する内周壁面には、嵌合突条(106)が突設されている。この嵌合突条(106)は、後述する弁軸筒部(5)の下部に突設された突部の外周面に形成される嵌合溝(503)に嵌合するものであり、嵌合溝(503)と同様に抜け勾配が設けられておらず、嵌合突条と嵌合溝との嵌合を精確に行い得るようにされている。又、弁全閉時に弁軸筒部(5)の突部の角部との衝接により最も大きな負荷がかかる凹部(105)の内面角部(107)の強度を上げるため、この部分の肉厚を大きくしてある。そして、前記嵌合突条(106)の位置を、中央ではなく該肉厚の角部(107)に若干近接して設けてある。これにより、閉弁駆動力をまとめて負担することが出来、強度向上を図ることができる。
【0014】
弁体(3)に下端を連結された上部弁棒(401)は、所要の長さを有し上部弁棒軸支部(102)及び弁軸筒部(5)を貫通して上方に延び出しており、上端に連結されるアクチュエータ(6)で駆動回転される。上部弁棒(401)は、上部弁棒軸支部(102)内において上部ブッシュ(403)を挿通している。図7,8を参照して上部ブッシュ(403)は上下に貫通した短い筒体からなり、外周面には上部弁棒軸支部(102)の内周面との間をシールするOリング(406)を挿着するための、溝(408)が形成されている。又、上部ブッシュ(403)の上端内面にもOリング(409)が挿着されており上部弁棒との間をシールしている。更に、上部弁棒(401)の途中には2分割された押え板を(411)を係入するための溝(410)が形成されており(図2参照)、該押え板(411)を上部弁棒軸支部(102)の凹部(105)の内底面にネジ止めすることにより、弁棒(401)の抜止が図られている。
【0015】
下部弁棒軸支部(103)には、下方から短い下部弁棒(402)が挿入されて弁体(3)に連結されると共に、短筒状の下部ブッシュ(404)が下部弁棒(402)に挿着され、横方向から打ち込まれる固定ピン(405)で下面を支持して抜止状態に軸支される。図9,10に示すように、下部ブッシュ(404)は上面を開放し、下面を閉止した短い筒体からなり、下部弁棒(402)に下方からキャップ状に挿着し上端をシートリング(2)に嵌入して軸封する。ブッシュの外周面には、Oリング(406)を装着する溝(408)が形成され、下部弁棒軸支部(103)の内周面との間をシールするようにしてある。閉止された下面には角柱状のツマミ部(407)が突設され、ニッパ、ペンチ等の所望の掴持手段を用いてブッシュの取出しを容易に行うことが出来る。又、下部ブッシュ(404)は、底面を閉止してあるので、外部への流体のリークを防止できると共に、Oリングによるシールで、ブッシュ外周への流体のリークと外部からの侵入を効果的に防止できる。更に、下部弁棒にブッシュを挿着し固定ピン(405)を打ち込むだけでブッシュ(404)の開放端がシートリングに密着して下部弁棒の軸封を達成することが出来、下部弁棒の軸封を自動化するのが容易となる。
【0016】
図11,12を参照して、シートリング(2)は、ゴム等の弾性密封材からなり、加硫成型される。シートリング(2)の内周面には、内径方向に突出する山形のシート部(201)が形成され、該山形シート部(201)に弁体の外周面が圧接着座して弁の閉止が達成される。山形シート部(201)は、シートリング(2)を直径方向に貫通する弁軸孔(202)と直交する位置においてその幅が最も大きく形成され、弁軸孔(202)に近づくにしたがって漸次幅が減少し、弁軸孔のボス部周縁において最も小さくなっている。これにより、弁体(3)との接触圧力をシートリングの全内周面においてほぼ均等にすることが出来、シール力を均一化してシール漏れによる流体の漏洩を防止することが出来る。
【0017】
シートリング(2)の内周面と外周側面との間には、斜面(203)が形成される。該斜面(203)と外周側面とがなす角度及び斜面の幅は、弁軸と直交する位置において最も大きくし、弁軸位置において最も小さくされている。そして、斜面の幅と角度が最も大きい弁軸直交位置から最も小さい弁軸位置までをコサインカーブに倣った曲面で連続する。シートリング(2)の内周面と外周側面との間に斜面(203)を形成することにより、弁体の微少開度において弁体先端とシートリング内周面との間の隙間が十分広くなるため、微少開度において弁軸直交位置で最も大きくなるオリフィス側の吸引力を減少させ、シートリングの吸引量を可能な限り小さくすることが出来、シートリングの剥離や損傷を防止することが可能となる。尚、かかるシートリングの構造は、特許第3188680号公報に詳細に開示されている。
【0018】
シートリング(2)の外周面中央部には、凹溝(204)が外周面を周囲して形成される。該凹溝(204)は、前記弁本体内周面に形成された係合凸部(104)が係入する幅と深さを有している。シートリング(2)の外径は、凹溝(204)の部分(図13のA部分)においては弁本体の内面に密に圧接する寸法には形成されておらず、緩やかな接触状態に形成されている。一方、凹溝の両側部分(図13のB,C部分)を弁本体の内周面に密に圧着する外径寸法に形成して、タイトな接触状態に形成する。これにより、シートリング(2)は凹溝の両側のB,C部分において弁本体(1)の内周面に挿着保持され、シール性能が発揮されると共に、弁体(3)が圧接する山形シート部の部分(A部分に相当)のおいては、弁体の接触に伴ってシートリングのA部分のずれ動きが許容されることとなり、弁体(3)の回動トルクを軽減させることが可能となる。すなわち、シートリング(2)の圧縮代を、A,B,Cの部分において異ならせることにより、相反的なトルクの低減とシール力の保持とを、同時に達成することが出来るのである。
【0019】
シートリング(2)は、A部分においては緩やかな接触状態にあるがB,C部分においては十分な圧縮率で弁本体(1)の内周面に装着され、密着されているため、B,C部分でシートリングを弁本体に強固に取り付けることが出来、流体圧によりシートリングが弁本体から剥離したり、破損するのを防止する。そして弁体が圧接してシールを達成するA部分は弁本体内周面に密に圧着しておらず、弁体(3)との接触時に弁体に随伴する移動が許容される結果、弁体の回動トルクが小さくなり、弁体による不必要な圧縮を防止し、シールに必要な圧縮のみをゴムにかけることが出来るため、シートリングを小さな圧縮率なものとし、ゴムの劣化を防止することが可能となる。このことは、逆にシリコンゴムの如き比較的引き裂き強度の低い材料をシートリングに使用することを可能とする。
【0020】
図14,15を参照して、弁体(3)は、基本的な形状を円板形状とするものであり、図15に示すように外周縁に向って漸次厚さが減少する傾斜表面に形成されると共に、上下の弁棒穴(301)のボス部を連結する状態で、弁体表面の中心を軸方向に伸びる縦リブ(302)が形成されている。又、弁体のノズル側及びオリフィス側表面には、弁軸方向と直交する方向にほぼ並行に延びる3本の横リブ(303)(304)(305)が形成される。各横リブ(303)(304)(305)は、弁体表面から一定の高さを有しており、弁体表面近傍を流れる流体の方向を該リブで制御する。
【0021】
すなわち、中央の横リブ(304)は、管内の最大流速部分に位置し、最大流速を二分し、且その流速を加速する。中央リブの上下に配置された横リブ(303)(305)は、中央の横リブに向かって傾斜されており、管壁近傍の低速領域の流体を中央リブ方向に向かわせ、中央リブによって加速された流速に引き込まれる状態でその速度を増加させる。流体に対しては、上下弁棒穴(301)のボス部が流路抵抗となり、ボス部に衝突した流体はボス部の二次側に渦を発生させ、流体抵抗を更に増加させる。これに対して、前記3本の横リブはボス部の二次側に発生する渦に対して整流効果を発揮し、渦の発生を低減させる。結果として、3本の横リブは、管内流速を弁体近傍で分断し、整流し、管壁の流体抵抗、弁体表面の流体抵抗を、リブ部が持つ流れ方向制御により補完し、弁全体の流体抵抗を減じる効果を有する。
【0022】
図2及び16〜19を参照して、弁軸筒部(5)は、ナイロンで成形された所要の長さを有する略角筒形状の筒体であり、前記上部弁棒(401)が内部を貫通して上方に延び出している。弁軸筒部(5)の下部には、前記弁本体(1)の上部弁棒軸支部(102)に形成された凹部(105)に嵌合する突部(501)が形成され、上部にはアクチュエータ(6)の下部ギアボックス(601)を載置支持する支持板部(502)が形成される。突部(501)は、凹部(105)の内周面形状に倣った外周面形状を有し、嵌合することが出来ると共に、凹部(105)の対向する内面に形成された嵌合突条が嵌入する嵌合溝(503)が、外周面に凹設される。この嵌合溝(503)は、嵌合突条(106)の位置に整合して、中心から若干ずらされた位置に形成される。弁軸筒部の中心には、弁棒孔(504)が上下に貫通している。更に、突部(501)の前記嵌合溝(503)が形成されていない面に、連結ピン(505)を打ち込むためのピン孔(506)が形成されている。支持板部(502)の四隅にはボルト挿通孔(507)が穿孔される。
【0023】
弁本体(1)と弁軸筒部(5)との接合は、先ず嵌合突条(106)を嵌合溝(503)に係入しつつ、上部弁棒軸支部(102)の凹部(105)に弁軸筒部(5)下部の突部(501)を嵌合し打ち込む。次に、連結ピン(505)を横方向から上部弁棒軸支部(102)と弁軸筒部(5)に打ち込んで両者を接合する。上部弁棒軸支部(102)と弁軸筒部(5)とは、凹部(105)と突部(501)の角筒形状による嵌合、嵌合突条(106)と嵌合溝(503)の精密な位置、サイズ及び形状により精確な嵌合、更には連結ピンの打ち込みが相俟って、アクチュエータ(6)からもたらされる捻り応力と軸方向への抜止とを確実に防止することが可能となり、極めて強固で安定した接合を達成することが出来る。
【0024】
前述したように、凹部(105)と突部(501)とは、角形状の嵌合が達成されれば良く、接合面全体における角形状での精密な嵌め合いとする必要がなく、精密な加工は、嵌合突条(106)と嵌合溝(503)のみとしてあるので、加工精度を必要とする部分が少なく、全体として加工を容易にしコストの低下を図ることが可能となる。又、連結ピンの打ち込みにより軸方向の抜止を図るようにしてあるので、前記捻れ応力を防止するための連結構造と相俟って、金属と合成樹脂の如き異種材料からなる弁本体と弁軸筒部とを強固で安定した接合とすることが出来る。この結果、複雑な構造を有する弁本体をアルミダイカスト等の比較的成形が容易な金属加工で作製し、弁軸筒を断熱性材料で作製して、両者を接合し結露を防止するバタフライ弁構造とすることが容易となる。
【0025】
図2及び図20〜22を参照して、アクチュエータ(6)は、下部ギアボックス(601)と上部ギアボックス(602)を接合して形成したギアボックス内に、回動自在に軸支されたウォームホイール(603)と該ウォームホイールと噛合するウォーム(604)を備える。ウォームホイール(603)には前記上部弁棒(401)の上端が回り止め状態で連結され、ウォーム(604)には、ハンドル軸(606)が連結される。ハンドル軸(606)の外端には、ハンドル(605)が取り付けられる。上下ギアボックスは、内部にウォームホイール、ウォームを組み込んで、前記弁軸筒部(5)上部の支持板部(502)上に載置され、挿通されるボルト・ナットで締結される。(607)は、ウォームホイール(603)に一体的に植立された開度指示板であり、上部ギアボックスから上方に突出し、弁体の開度を示している。
【0026】
上下ギアボックス(601)(602)は共に、例えばナイロン、ABS、PBT、PPS等の合成樹脂で成形される。図21に示すように、上部ギアボックス(602)の内部にウォームホイール(603)を回転角度90度の全開位置及び全閉位置で停止させるストッパー(610)が一体に形成される。又、図22に示すように、下部ギアボックス(601)の上部周縁には上部ギアボックスを嵌合する立上壁(608)が周囲して形成されている。更に、該立上壁(608)の外方に若干の間隔を置いてシール突条(609)を同様に周囲して突設されている。立上壁(608)の存在により、上下ギアボックスの組合せを容易且確実に行うことが出来ると共に、シール突条(609)が上部ギアボックスの下面に当接し、ボルト・ナットで締め付けるとき嵌入してシール性が発揮される。更に、両者の間にパッキングを介在させる場合には、シール突条がパッキングを圧縮し確実なシールを得ることが可能となる。
【0027】
上下ギアボックス全体を合成樹脂で成型したので、寸法精度が向上し、開度ストッパー(610)を一体に形成することが可能となる。この結果、従来のようなネジによる開度調整手段を備えるストッパーを必要としないため、全体の構造を簡略化でき、コストの低下を図ることができる。又、断熱性を有する合成樹脂を用いることにより、結露を効果的に防止することが出来る。更に潤滑性の高い樹脂を用いてグリースレス構造とすることも容易となる。ギアボックスへのグリースの封入は、昨今のこの種バタフライ弁が室内に配置される現状からすると、グリースの漏れによる室内床や壁面の汚染の問題を解消することが出来、極めて有益な構造となる。
【0028】
【発明の効果】
この発明によれば、上下ギアボックス全体を合成樹脂で成型したので、寸法精度が向上し、ストッパーを一体に形成することが可能となり、ネジによる開度調整手段を必要としないため、全体の構造を簡略化でき、コストの低下を図ることができる。又、断熱性を有する合成樹脂を用いることにより、結露を効果的に防止することが出来る。更に潤滑性の高い樹脂を用いてグリースレス構造とすることが出来、グリースの漏れによる室内床や壁面の汚染の問題を解消することが出来、極めて有益な構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の外観斜視図
【図2】全体の分解斜視図
【図3】アクチュエータを除いた全体の縦断面図
【図4】一部を断面した弁本体の正面図
【図5】同側面図
【図6】同平面図
【図7】上部ブッシュの斜視図
【図8】同断面図
【図9】下部ブッシュの斜視図
【図10】同断面図
【図11】一部を断面したシートリングの側面図
【図12】シートリングの異なる位置の断面図
【図13】シートリングと弁本体との装着構造を示す要部の拡大断面図
【図14】弁体の正面図
【図15】弁体の平面図
【図16】弁軸筒部の正面図
【図17】同側面図
【図18】同平面図
【図19】同底面図
【図20】アクチュエータの分解斜視図
【図21】上部ギアボックスの内部を示す図
【図22】上下ギアボックスの接合部の詳細を示す断面図
【符号の説明】
(1)弁本体
(101)流路
(102)(103)弁棒軸支部
(104)係合凸部
(105)凹部
(106)嵌合突条
(107)角部
(108)弁棒孔
(2)シートリング
(201)山形シート部
(202)弁軸孔
(203)斜面
(204)凹溝
(3)弁体
(301)弁棒穴
(302)縦リブ
(303)(304)(305)横リブ
(4)弁棒
(401)上部弁棒
(402)下部弁棒
(403)上部ブッシュ
(404)下部ブッシュ
(405)固定ピン
(406)Oリング
(407)ツマミ部
(408)溝
(409)Oリング
(410)溝
(411)押え板
(5)弁軸筒部
(501)突部
(502)支持板部
(503)嵌合溝
(504)弁棒孔
(505)連結ピン
(506)ピン孔
(507)ボルト挿通孔
(6)アクチュエータ
(601)下部ギアボックス
(602)上部ギアボックス
(603)ウォームホイル
(604)ウォーム
(605)ハンドル
(606)ハンドル軸
(607)開度指示板
(608)立上壁
(609)シール突条
(610)ストッパー

Claims (1)

  1. 円筒状の流路を貫設した弁本体内に弾性密封材からなるシートリングを装着し、該シートリングに接離する円板状の弁体を回動自在に軸支し、弁本体の直径方向に弁棒軸支部を形成して前記弁体を軸支する弁棒を軸支すると共に、一方の弁棒の外端にアクチュエータを連結して弁体を駆動回転するようにしたバタフライ弁において、前記アクチュエータは内部に手動で駆動されるウォーム歯車機構を組み込んだ上下二つのギアボックスの接合体からなり、上下二つのギアボックスは共に断熱性を有し且潤滑性の高い合成樹樹脂の成型品で形成し、ウォームホイールを上下ギアボックスで軸支すると共に、該ウォームホイールに噛合するウォームを上部ギアボックス内に軸支し、該ウォームの軸に連続するハンドル軸を上部ギアボックスの側壁から外方に延出してハンドル車を結合し、上部ギアボックス内にウォームホイールの回転範囲を規制するストッパー部をギアボックスと一体に形成してギアボックスをグリースレス構造にし、且上部ギアボックスの開放された底面を閉止する下部ギアボックスの接合周縁に、上部ギアボックスの接合周縁が嵌合する立上壁を形成し、更に該立上壁の外側に若干の間隔をおいてシール突条を周囲して突設してシール性を向上させたことを特徴とするバタフライ弁のギアボックス。
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