JP3689069B2 - SiCウエハー酸化装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明はSiC基板を酸化し酸化膜を生成する酸化装置に関する。SiC結合が堅固であり酸化されにくいので耐火部材として用いられる。耐摩耗性を増強するため煉瓦の材料としてSiCを添加することがある(▲1▼特開2000−319063)。繊維状にしたSiCは耐熱性、強度に優れるのでセラミックの一部に加えられセラミック複合体として厳しい使用環境において使用される製品に用いられる(▲2▼特開平11−49570)。
【0002】
SiCの粉末は包装用フィルム、リチウムイオン電池の負極活物質として用いられる(▲3▼特開2001−220124)。SiCはまた適当な電気抵抗があって、しかも酸化しにくいので減圧雰囲気(1Pa〜10000Pa)でSiCヒータとしても用いられる(▲4▼特開平8−191049)。また炭素繊維の上にSiC被膜を形成することによって炭素繊維の弱点である耐酸化性、耐腐食性を補うように用いられる(▲5▼特開平11−302090)。そのようにSiCは活性にとぼしく、耐火性、耐熱性、耐酸化性、耐腐食性、耐摩耗性に優れた材料として粉体、粒状体、ブロック体、被膜などとして用いられてきた。
【0003】
【従来の技術】
そのような不活性物質とされてきたSiCに新しい用途が開けつつある。それは半導体デバイス材料としての用途である。SiC(炭化珪素)は新規なパワーデバイス用半導体として注目されている。パワーデバイスというのはパワートランジスタやサイリスタなどで高耐圧、大電流を扱うことができる半導体デバイスのことである。既にSiのパワートランジスタやサイリスタが既に広く利用されている。Siパワーデバイスの実績は豊富でその堅固な地位に揺るぎはない。
【0004】
しかしSi半導体よりもSiC半導体は幾つかの優れた点がある。SiCはバンドギャップがSiの3倍程度も広い。バンドギャップが大きいのでSiCを用いた半導体素子は高耐圧になる筈である。またSiCの飽和移動度はSiの2倍もあるので高速で絶縁破壊しにくい素子を作製できる可能性がある。不純物濃度を高くしても絶縁破壊が起こりにくいのでトランジスタ、サイリスタにした場合のオン抵抗をSiの場合よりも低くできる可能性がある。オン抵抗が低いということは大電流を流すことができる、ということである。もともと耐火材料に使われるぐらいでSi半導体よりもはるかに高温に耐えられるから素子の冷却がより簡易になる。
【0005】
そのようにバンドギャップが広く電子移動度が高く耐圧が高く耐熱性があり堅牢なのであるから優れた半導体素子材料となる可能性がある。
【0006】
しかしSiCデバイスを製造するまでには幾つか克服しなければならない問題点がある。まずSiC単結晶を製造するのが難しい。半導体デバイス製造の出発材料としての単結晶SiCウエハーがなかなか得られない。固体SiC原料を2000℃以上に加熱しても融液にならない。だから通常のチョクラルスキー法、ブリッジマン法などで単結晶を育成できない。固体原料を加熱すると昇華するので特別な昇華法によって種結晶の上にSiCの単結晶を成長させるという方法が試みられている。
【0007】
そのような方法で単結晶ウエハーができるようになってきた。が、今でもせいぜい直径2インチ程度であり、最大でも直径3インチ程度のごく小さいSiCウエハーしか得られないという状況である。
【0008】
その他にも問題がある。不純物のドープによってn型、p型の導電性を得るようにするのが半導体デバイスに共通の特徴である。しかし現在のところSiCは不純物ドープによって任意のキャリヤ濃度のp型、n型にするということは難しい。だから当然にSiCはpn接合を作るのが難しい。金属とのショットキー接合を作ることはできる。金属とのショットキー接合によるダイオードが試作されている。そのダイオードでは数百Vの耐圧があるのが確かめられた、という。
【0009】
様々の電界効果トランジスタ、バイポーラトランジスタ、パワートランジスタの提案が多数なされているが、それはSi半導体をなぞっただけのいまだ架空の提案といってよい。それは周辺技術が未成熟であって、低転位SiC基板の製造の問題、オーミック電極の問題、n型不純物ドープの問題、p型ドープの問題、酸化膜の問題など基本的な問題が解決されていないからである。
【0010】
そのようにSiC半導体はまだまだ研究途上にあって解決すべき問題がいくつもある。それらをコツコツと一つ一つ解決して行かなければならない。ここで問題にするのは酸化膜の製造である。酸化膜は絶縁膜としてデバイス製造に必要である。GaAs、InP、GaNなどの化合物半導体の場合はそれ自身を酸化して絶縁膜とするということはしない。SiN、AlN、SiO2などの絶縁膜を付加するということになる。
【0011】
しかしSiの場合はそれ自身を酸化し酸化膜(SiO2)によって絶縁膜を構成する。Si半導体が豊かな実績をもつのは、一つには所望の酸化膜を容易に作製できたからである。SiCの場合の酸化装置は先行例というほどのものがないのでSi半導体の酸化装置について述べよう。Siの場合の酸化は理論によく従い優れた再現性で酸化膜を形成することができる。
【0012】
Si基板の酸化は乾燥酸素を用いるドライ酸化と水蒸気を用いるウエット酸化がある。水蒸気の方が拡散係数がずっと高いのでウエット酸化の方が10倍程度酸化速度が早い。Si半導体の場合、酸素(或いは水蒸気)雰囲気で比較的低温で加熱することによって容易にSiO2絶縁膜が製造できる。Siウエハーの熱酸化炉としては3種類のものがある。
【0013】
(A)横型拡散炉
水平に置かれた石英管の廻りにコイル状のヒータを巻いておき、150枚のSiウエハーを立てて石英ボートに入れ、ボートを石英管に挿入し、酸素ガスあるいは水蒸気ガスを石英管に導入し、抵抗加熱ヒータによって700℃〜800℃に加熱し、ボートを5cm/分程度の速度で少しずつ熱分布の中で横移動させることによってSiウエハーを酸化する。必要な酸化膜の厚さによって酸化時間は異なる。ウエハーを立てて保持するからウエハー面内にストレスがかからずスループットが高いという利点がある。
【0014】
(B)縦型拡散炉
縦に置かれた石英管の廻りにコイル状のヒータを巻いておき、縦型のウエハーカセットに100枚程度のウエハーを水平に保持し、酸素ガスあるいは水蒸気ガスを石英管に導入しながら抵抗加熱ヒータによって加熱しSiウエハーを熱酸化する。ウエハーを水平保持するからウエハー面内での温度均一性が良い。大量処理するのでスループットも高い。ガス流れが上から下へと向かうので外気を巻き込みにくいという利点がある。しかしウエハーを3点で支持し重みによってウエハーが歪むので応力が生じ易いという問題がある。
【0015】
(C)RTP装置(Rapid Thermal Processing)
石英でできたウエハー室の内部に回転できる金属リングを設ける。上方にはランプハウスがあり多数のハロゲンランプが均一分布で設けられる。ランプハウスは石英板でできた密封空間である。ハロゲンランプはランプハウスによってSiウエハーの酸素雰囲気と遮断される。ウエハー室のリングの上にピンによって一枚のSiウエハーを支持し回転させる。ウエハー室に酸素、水蒸気ガスを吹き込む。回転するSiウエハーの表面を多数のハロゲンランプによって照射し加熱する。ランプ加熱であるから昇温時間が極めて短い。数十秒程度でSiウエハー表面を熱酸化することができる。面内均一性は数十個のランプの分布を均一にすることによって充分に実現される。雰囲気ガスの制御が厳密で短時間処理できるという利点がある。反面、1枚ずつの処理になるからスループットは低い。
【0016】
Siの熱酸化はそのように抵抗加熱ヒータによって加熱するA、Bの方式と、ハロゲンランプによって加熱するCの方式がある。加熱温度は700℃〜1000℃程度である。温度を上げるほど酸素の拡散速度が早くなり処理時間は短くなるが熱歪みも大きくなるし電力費も嵩むので好ましくない。Siの熱酸化の場合は酸素原子の残留が問題になることがある。SiO2層の内部に酸素原子が残留すると所望の電気抵抗、静電容量が得られない。しかしSiと酸素しか存在しないのだから熱酸化は比較的簡単である。
【0017】
SiC半導体の場合も絶縁膜は酸化膜によって構成できるようである。SiCを酸化するとSiO2+CO2となるが、CO2はガスとなって排除され酸化膜として残るのはSiO2である。単に保護や絶縁だけの目的の絶縁膜としてではなくてMOS−FETのゲート絶縁膜としても有用であろうと考えられる。その場合は薄くて均一性が良くて欠陥のない酸化膜とならなければならない。
【0018】
SiC基板の表面を酸化して結果として残ったものはSiO2であり、Si半導体の場合と同様である。しかし、そうはいってもSiの場合のように容易ではない。
【0019】
SiCの酸化装置としては、先述のSi半導体の場合の酸化装置のような横型酸化装置A、縦型酸化装置B、RTP装置Cなどを転用することが考えられよう。しかしSiの酸化装置をそのままSiCの酸化装置に応用することはできない。
【0020】
Siはもともと酸化され易い材料である。常温でも酸化されSiウエハーの表面は常に自然酸化膜によって覆われている。しかしSiCはSiより化学的にずっと安定であるから容易に酸化しない。常温では酸化しないし、酸素雰囲気でかなりの高温でなければ堅牢な酸化膜が得られない。
【0021】
それだけではなくて炭素Cの残留の問題がある。SiCを酸化するとCはCO2ガスとなって散逸しSiO2酸化膜だけが残留すると考えられる。しかしながら炭素が完全に酸化されるかというとそうでもない。C、CO、CO2が発生し、Cが残留することもある。Cの存在がSiCの酸化膜形成の問題を複雑にしている。炭素Cは導電性をもつので、それは絶縁性を損なうし、厚みにしても静電容量が所定の値からずれてくるという可能性がある。さらに炭素は多数の不純物レベルを作り出すのでFETとしても所望の増幅作用が得られない。つまりCが酸化膜SiO2の中に残留しては困る。
【0022】
▲6▼特開2001−210637は残留炭素の問題に初めて着眼したものである。熱酸化の場合に炭素が残留することがある。また熱酸化の後にアニールすることがあるがアニールによって炭素が発生することもある。そこで残留炭素Cと一旦できたSiO2を反応させて、SiCとCO、CO2を作り出すようにしたら良いということを提案している。そのためには
【0023】
SiO2+3C→SiC+2CO+G3
【0024】
SiO2+2C→SiC+CO2+G4
【0025】
によって定義される還元反応のギブス自由エネルギーG3、G4が負であれば良い、と主張している。その反応のギブス自由エネルギーを負にするためには酸素濃度が極めて低くかつ高温であれば良いと述べている。特にG3を負にするのは難しくて、酸素モル濃度が10−3でも1200℃以上でなければならないとしている。上記の反応は酸化反応ではなく一旦できたSiO2を利用して残留炭素を減らそうとした還元反応である。
【0026】
化学反応は物質に内在するギブス自由エネルギーを減らす方向に進むものである。G3、G4が負だということは反応を右に進行させるということである。右に進行させ還元反応をおこさせて残留炭素Cを除く。本質的に還元反応だから酸素濃度はできるだけ低くなくてはならない。ギブス自由エネルギーに酸素濃度はRTlog[O2]の形で含まれるから、それは当然である。その項は負であるが、酸素濃度が低いほど、温度Tが高いほど大きく負になるから全体として負になるには、酸素濃度が低く温度Tが高いほど良いと言っている。
【0027】
これは酸化でなく還元の問題であるが、1200℃以上ということを述べている文献だから、ここに挙げている。しかし還元性雰囲気だから加熱ヒータの設計はずいぶんと楽になる。ヒータが酸化されるという問題がないからである。しかし、この文献はヒータの構造については何も述べていない。
【0028】
特に電界効果トランジスタ(FET)のゲート酸化膜とする場合は炭素の残留が問題になることもある。それは導電性を与え絶縁性を落とすし静電容量の値も所望の値からずれてきてスイッチ電圧の閾値がばらつくという問題を引き起こす可能性がある。
【0029】
本発明者は、一旦熱酸化したSiCをまたまた還元するという文献▲6▼の手法には首肯することができない。しかし残留炭素が問題であるということには同意できる。本発明者は酸化反応と還元反応の組み合わせ(▲6▼)でなく、酸化反応だけで良質の酸化膜を製造したいと思う。そのためには残留するCができるだけ少なくなるようにしなければならない。それにできたSiO2膜が高品質のものでなければならない。そのためにはSiよりずっと高い温度でSiCを熱酸化する必要がある、と思うのである。酸化反応
【0030】
SiC+2O2→SiO2+CO2
【0031】
が完全におこらず、余剰の炭素Cが残るというのはやはり温度が低いからである。より高温であれば、そのようなことは起こるはずがないのである。しかし酸化雰囲気で充分に高温に加熱できるヒータが現存しないから▲6▼は酸化を1000℃程度で行い、その後1200℃以上の非酸素雰囲気で還元してCを除こうとしているのである。
【0032】
面白い着想であるが、そもそも安定なSiO2を炭素Cによって還元させるために、そのような高温が新たに必要になってきているのである。それは熱経済的に考えれば二重に無駄なことであると言わねばならない。
【0033】
本発明者は一回の酸化で良質の酸化膜を作りたい。そのためにSiよりもずっと高い温度で酸化すればよい、と思う。Siよりずっと高い温度でというと1000℃以上あるいは1200℃以上の高温で酸化するということになろう。そのような高温を得るにはヒータとSiC基板をできるだけ近付ける必要がある。ヒータとSiC基板を近付けるとなるとヒータも酸素雰囲気にさらされる。すると酸素雰囲気でヒータに通電してヒータによって加熱することになるから抵抗加熱ヒータの場合ヒータ自体が酸化されてしまい劣化するという難点がある。酸素雰囲気で1000℃を越えて発熱しヒータ自身は酸化されないというような都合の良い材料はない、と思う。
【0034】
ヒータになるのだから電気の良導体でなければならない。しかも高温酸素雰囲気で酸化しないというような材料は得難い。タングステン(W)フィラメントはヒータとしてよく使われるが酸素があるとすぐに劣化する。ニクロム線、カンタル線などの金属抵抗線はやはり酸化されて役に立たない。酸化物ならそれ以上酸化する恐れはない訳であるが、酸化物は多くが絶縁体であり、電気の良導体でヒータに使えるというものは見出し難い。
【0035】
非金属でヒータ材料としてよく使われるものにカーボン抵抗体がある。カーボンは電気をよく通し安価であるから炉のヒータ材料としてよく使われる。しかしカーボンヒータも酸素雰囲気にあると簡単に酸化されて燃えて二酸化炭素になり消滅する。これらの金属抵抗体、カーボン抵抗体をヒータとするには酸素のない雰囲気で使用しなければならない。
【0036】
そこで現在は、ランプ加熱によって酸素雰囲気で加熱してSiC酸化膜を作るという試みがなされているようである。
【0037】
SiC基板酸化装置の従来例を図1に示す。
図1においてSiC基板1が透明石英管2の内部に置かれている。石英管2の外周部には多数のランプヒータ3が均一に設けられる。石英管2には酸素源ガス(乾燥酸素、水蒸気)が流される。酸素源ガスを流しながらランプヒータ3によってSiC基板1を照射して加熱することによってSiCの表面をSiO2に熱酸化する。ランプ加熱であるから抵抗加熱ヒータとは違って光を照射し光が熱に変換されてSiCウエハーを加熱するということになる。真空ガラス容器に入れられたフィラメントに通電することによってランプが光るのであるから、フィラメントは酸素雰囲気とは切り離されており酸化の可能性はない。ランプ数やパワーを増やすことによって対象であるSiCウエハーの温度を上げることができる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】
しかしランプ加熱法には欠点がある。ランプ一つ一つのパワーは小さいものである。だから、たくさんのランプをウエハーを囲むように分布させなければならない。小さいウエハーの場合は良いが、大型のウエハーではランプ加熱は難しい。大面積ウエハーの酸化には不適だということである。
【0039】
それにSiCはバンドギャップが広くて光に対して透明に近くランプ光を通してしまう。ランプ光の吸収が悪い。加熱効率が良くない。これも熱効率ということでは問題である。それだけではない。
【0040】
ランプは光を照射するのであるから透明な石英管の内部にSiCウエハーを、外部にランプを配置することになる。光を通すために中間にある容器は透明でなければならない。透明であって耐熱性が高い材料というと、それは石英管に限られる。石英管は優れた透明耐熱材料であるが、それでも1200℃以上の温度には耐えられない。1200℃以上に加熱すると軟化し溶融する。
【0041】
だからランプ自体は1200℃以上の色温度を持っているとしても石英管を通じて大型SiCウエハーを1200℃以上の温度に加熱することは難しい。
同様に、石英管の外側にコイル状の抵抗加熱ヒータを設けたSi酸化用のA、Bのような装置もヒータ温度を1200℃以上にすると石英管が溶けてしまうので役には立たない。
【0042】
現在試みられているSiC酸化は最高で1000℃程度である。Siウエハーと違ってSiCは1000℃の高温でもなお不十分である。不十分というのは二つの意味がある。一つは酸化の進行速度が遅いということである。もう一つはできた酸化膜の品質が悪いということである。酸化膜の品質が悪いのは先述の残留炭素Cの問題もあるし膜の構造の問題もある。
【0043】
だからSiCを酸化して表面に高品質の酸化膜を形成するにはもっと高温で熱酸化する必要がある、と本発明者は考えている。図1のようなランプ加熱は大面積ウエハーには不向きだし温度は石英管の耐熱性によって制限される。図1のランプ加熱だと1000℃がせいぜいであり1200℃以上には絶対に加熱することができない。
【0044】
つまり従来のランプ加熱では大型ウエハーの処理ができず、1200℃以上には加熱できないという欠点がある。かといって、酸素雰囲気中で1400℃の高温に耐え、かつ大面積抵抗加熱可能なヒータは現存しない。
【0045】
本発明は、最高1400℃の高温で大面積のSiCウエハーを酸化処理できる酸化装置を提供する事を目的とする。
【0046】
【課題を解決するための手段】
本発明のSiC酸化装置は、上半部がSiC、下半部が石英よりなるヒータ室に抵抗加熱ヒータを収容し、ヒータ室を非酸素雰囲気とし、ヒータ室の外側に、SiCウエハー、酸素ガス供給ノズルを設け、SiCウエハーは酸素雰囲気にあるが、抵抗加熱ヒータは非酸素雰囲気にあるようにしヒータの酸化を防ぎ、1400℃の高温にSiCウエハーを加熱できるようにする。
【0047】
炉内にさらに、非酸化雰囲気のヒータ室を設け、そこに抵抗加熱ヒータを設けたというところが本発明の工夫の存するところである。酸素雰囲気で1400℃以上の温度になっても酸化しないというような抵抗加熱ヒータ材料は存在しない。しかし本発明のようにヒータだけを非酸素雰囲気に収容してしまえばヒータは酸化しない。ヒータ室の外側は酸素雰囲気であるから、ヒータ室と炉内でヒータ室外とは厳密に遮断されていなければならない。
【0048】
ランプ加熱でなくて抵抗加熱なので大面積のSiCウエハーを対象にすることができるのである。抵抗加熱だから石英管でランプとSiCウエハーの間を遮断する必要がない。本発明はSiCによってSiCウエハーと抵抗加熱ヒータの間を遮断しているが輻射熱を通すのだからSiCでも良いわけである。
【0049】
【発明の実施の形態】
本発明には次の利点がある。上記ヒータを離隔した構造によりヒータ自身は酸化から護ることができ、かつ大面積化にも対応できる。また石英を使用しないので1400℃を越える温度まで加熱することができるようになる。SiC基板の酸化速度を上げることができる。
【0050】
[A.抵抗加熱ヒータ]
対象となるSiCウエハーが1400℃になるのだからヒータの温度は1800℃とか1900℃にもなるかもしれない。そのような温度に耐えるものであれば良い。非酸素雰囲気にあるので酸化の心配をしなくてよい。耐熱性のある抵抗体であればヒータに使うことができる。安価なカーボンヒータが用いられる。その他にもSiCヒータ、Wヒータなどを抵抗加熱ヒータとして利用できる。
【0051】
[B.ヒータ室]
ヒータ室として上半分がSiC、下半分が石英の容器を用いる。下半分に石英を使うのは石英がかなりの耐熱性があり、しかも熱伝導が悪いのでチャンバ底壁に熱が伝わりにくくするためである。上半分にSiCを使うのは耐熱性を重んじるからである。上半分は高熱状態になり石英では熱で持たない。サセプタは酸素に曝されるから高温になる部分をSiCとする。SiCウエハーを酸化させるのが目的だから、その近辺にあるSiCサセプタの表面も酸化されてしまう訳であるが、ある程度の厚みまで酸化が進行しSiO2になれば、それ以上酸化が進行しない。SiO2は酸素雰囲気では安定である。
【0052】
[C.雰囲気]
炉内であって、ヒータ室の外側は酸素雰囲気あるいは水蒸気雰囲気になる。それはSiCを酸化するためだから当然である。ヒータ室の内部は一旦真空に引いてからAr、ネオンなどの希ガスを導入してヒータを酸化から防護する。
【0053】
[D.酸素供給]
SiCウエハーを酸化させるために、酸素源として、乾燥酸素あるいは水蒸気を吹き込む。水蒸気の方が拡散係数が10倍近く高いので酸化速度は早い。
【0054】
[E.酸素供給ノズル]
酸素供給ノズルは下面に多数の細かい穴をもっており、そこから均一分布になるように酸素、水蒸気を噴射するようになっている。酸素供給ノズルは上下方向に移動可能にするのが便利である。
【0055】
[F.SiCウエハー支持機構]
SiCウエハーを支持する機構はSiCウエハーを昇降可能に保持するようにする。そのようにすれば、ヒータ室に接触した状態でSiCウエハーを加熱したり、ヒータ室と離隔した状態でSiCウエハーを加熱したりすることができる。
【0056】
[G.リフレクタ]
輻射熱を遮断するために数多くの耐熱材料の薄板を用いる。それをリフレクタと呼ぶが、タンタル(Ta)薄板、タングステン(W)薄板、モリブデン(Mo)薄板などを積み重ねたものを用いることができる。板に突起を付けて接触面積を減らすことによって熱伝導を防ぎ輻射を減らすことができる。
【0057】
【実施例】
本発明の実施例にかかるSiC酸化装置を図2に示す。本発明は抵抗加熱ヒータを用いる。非酸素雰囲気で1400℃より少し高い温度に耐える素材であればよいので、ここではカーボンヒータ4を用いる。非酸素雰囲気なのでタングステンW線、タンタルTa線、ニクロム線、カンタル線ヒータ等でもよい。カーボンヒータは酸化雰囲気では燃えてしまって到底用いることができないが非酸素雰囲気(例えばArなどの希ガス雰囲気)であればかなり高温まで利用できる。
【0058】
渦巻状のカーボンヒータ4をここでは用いているが形状はもちろん任意である。非酸素雰囲気にするためにヒータ4の存在する空間を炉内の別の空間から遮断しなければならない。ヒータ4を炉内の空間から遮断するためにヒータ4の廻りに閉じられたヒータ室5を設ける。それが本発明の要諦である。
【0059】
ヒータ室5は上部がSiCサセプタ6よりなり下部が石英サセプタ7よりなる。SiC/石英複合のヒータ室5というところに工夫が存する。ヒータ4の直近の上部は高熱になるからSiCでサセプタを形成する。ヒータ4から離れた下半部は比較的温度が低く石英でも耐えられるので石英製とする。全体を石英製の閉空間とすると石英部分が軟化溶融する恐れがありヒータ温度を1400℃まで上げることができない。
【0060】
しかし本発明のように上半分をSiCに下半部を石英にするとヒータ温度を1400℃以上に上げることができる。SiCは耐熱材料として石英以上であるからである。全体をSiCにすると高コストになってしまうこと及びチャンバーに熱を伝えにくくするため、それよりは半分だけをSiCにして残りを熱伝導率の悪い石英にする。ヒータ4の直上には目的のSiCウエハー8が戴置される。トレイのサイズによってウエハーのサイズ変更に対応できる。ここでは4インチ径のSiCウエハー、6インチ径のSiCウエハーにも対応できるようにしている。しかし現在入手できるSiCウエハーはせいぜい2インチ径である。
【0061】
酸化すべきSiCウエハー8に対向して上方から酸素、水蒸気を供給するためのガスノズル9が垂下されている。これは上下動可能である。ガスノズル9の下方は多数の穴を穿孔した噴出口59となっている。多数の噴出口59によって近接した位置からSiCウエハー8へ酸素、水蒸気を吹き付けることができるようになっている。
【0062】
ガスノズル9、ヒータ4、ヒータ室5等を包囲するチャンバ20はステンレス製の容器である。チャンバ20は円形の底壁22、円筒形の側壁23、円形の天井壁24よりなっている。天井壁24と側壁23の上フランジ25はガスケット(図示しない)を介してボルト(図示しない)で締結されている。側壁の下フランジ26と底壁22はガスケットを介して接合されボルトで堅固に結合されている。
【0063】
天井壁24から垂下されているガスノズル9はノズル昇降機構27によって昇降自在となっている。これは真空を保持するために伸縮できるベローズと直線導入機からなっている。
【0064】
ガスノズル9に対向するSiCウエハー8の方も昇降可能になっている。底壁22に設けられたトレイ昇降機構28はベローズと直線導入機からなり上昇下降できる。直線導入機は複数の支持棒29を保持しそれを昇降する。支持棒29の上頂部には円環状の支持プレート30が固定されている。支持プレート30の内周面には受け溝33が切り欠いてある。受け溝33によって円形凸型のトレイ32の周辺部を把持するようになっている。トレイ32の上に先述のSiCウエハー8が戴置される。トレイ32はカーボンの基材の表面にSiC被覆をかぶせたものである。SiC被膜があるので基材のカーボンが酸化されないようになっている。カーボン自体は酸素がなければ耐熱性は充分である。もちろんトレイはその他のSiCによって製作してもよい。
【0065】
輻射熱を遮断するために多くのリフレクタが用いられている。ヒータ室5内部においてヒータ4のすぐ下には下リフレクタ35が複数枚設けられる。リフレクタはW、Moの薄板を何枚も重ねたものである。1枚のリフレクタで0.8の反射率がある。だからm枚あれば熱の透過率は0.2mとなる。枚数mが多いほど熱を遮断する性能は向上する。Moの薄板が重なってしまうと熱伝導で熱が逃げるから薄いW、Moにはいくつもの突起を作っておき突起によって上下のW、Mo薄板が隔離するようにするかスペーサーを入れて隔離する。隔離することによって輻射熱をよりいっそう効率的に遮蔽することができるのである。
【0066】
SiCサセプタ6の側方にはそれを包囲して横リフレクタ36が設けられる。ガスノズル9の噴出口59のすぐ上には上リフレクタ37があり熱を反射するようにしている。この図ではリフレクタの保持機構が省略されている。実際にはSiCの棒を立てて、それによって薄板であるリフレクタを保持する。そのようなリフレクタの組み合わせによってヒータ熱をSiCウエハー8を含む狭い空間に閉じ込めるようにしている。ここで使用するリフレクタも耐熱素性のあるSiC又はSiCコートのカーボンを用いる。
【0067】
本発明は抵抗加熱ヒータ4をヒータ室5に閉じ込め酸素から遮蔽したところに創意工夫がなされている。ヒータ室5の構造を述べる。ヒータ室5は上部のSiCサセプタ6と下部の石英サセプタ7を複合したものである。SiCサセプタ6は円筒形容器を逆さまにしたような形状をしている。SiCサセプタ6は円盤状の上板38、円筒状の側板39、下フランジ42等よりなる。これらは全体がSiCによってできている。SiCは1400℃以上でも軟化溶融しない。その点で石英よりも耐熱性に優れている。だからSiCサセプタを上半分に用いる。カーボンにSiCをコートしたものでも良い。下半分は石英のサセプタとする。石英は1400℃という高熱に耐えないが下半分だからそのような高温にはならない。石英は熱伝導が悪いのでSiCの高温を下のチャンバ底壁22へ伝えないという利点がある。それはステンレスであるチャンバを保護するためには有用な性質である。
【0068】
SiCサセプタ6は目的とするSiCウエハーと同じ材料であり、トレイもSiCとすると、ウエハー、トレイ、サセプタの3者がSiCとなるわけである。1400℃もの高温になるとなかなかそれに耐える材料がない。それでどうしてもSiCになってしまう。しかしSiCウエハーは高純度の単結晶SiCであり、サセプタ、トレイなどは多結晶のSiCである。当然にトレイのSiC、サセプタのSiCも表面の一部が酸化されてしまうが、それは差し支えないことである。
【0069】
SiCサセプタ6の下フランジ42はシール部40を介して石英サセプタ7の上フランジ43に結合される。石英サセプタ7とSiCサセプタ6の間にガスが通ってはいけないのでシール部40が不可欠である。フランジ42、43はボルトで締結される。石英サセプタ7の下フランジ45はチャンバ20の底壁22に固定される。だからSiCサセプタ6、石英サセプタ7、底壁22によって閉空間が形成される。閉空間には酸素が入らないようになっている。それだけでなく底壁22に穿ったパージガス導入口52、ガス排出口53を通してアルゴン(Ar)などの希ガスをヒータ室5へ導入するようになっている。Arガスの作用でヒータ4の酸化を防止できる。
【0070】
チャンバ20の底壁22にはさらに電流導入端子47、50が設けられる。それに続いてMoの電極棒48、49が縦方向に設けられる。Moの電極棒48、49は抵抗加熱ヒータ(カーボンヒータ)4の両端に接続されている。電極棒48、49はヒータ4を保持するとともに電流を供給する作用がある。ヒータ4は渦巻型の抵抗加熱ヒータである。できるだけ均熱性を良くするためにヒータの形状を工夫する。ヒータに与える電流は直流であっても交流であってもよい。底壁22から上に向かう熱電対55が温度をモニタしている。チャンバ20の底壁22には真空排気口57が設けられ真空排気装置(図示しない)に接続されている。
【0071】
以上の構成においてその作用を述べる。チャンバ20を開きSiCウエハー8を戴置したトレイ32を、支持プレート30の受け溝33へ載せる。チャンバ20を閉じる。真空排気装置によってチャンバ20の内部を真空に引く。ヒータ室5の内部も別の真空排気装置で真空に引く。かわりにアルゴンなどの希ガスをヒータ室5の内部へ導入する。トレイ昇降装置28を作動させ支持棒29、支持プレート30、トレイ32の全体を下げ、トレイがSiCサセプタ6の上板38に接触するようにする。ヒータ電源からヒータ4に電流を流しヒータを加熱する。熱電対55によってヒータ温度を監視しているからヒータ温度は常に分かる。天井壁の方へ引き上げられていたガスノズル9を下げる。ヒータが適当な温度に到達したときガスノズル9のガス噴出口59から乾燥酸素ガスあるいは水蒸気をSiCウエハー8に向けて噴射する。それによって1400℃以上の高温でSiCウエハーが酸化される。高品質の酸化膜が得られることになる。本図では記載されていないが、となりに投入室を設ければゲートバルブを介して酸化する室からウエハトレイを昇降装置を使って搬送できる。これにより毎回酸化室を開けなくてもトレイの出入れを可能にすることもできる。
【0072】
【発明の効果】
本発明の構造はヒータをSiCよりなる部分と石英よりなる部分からなる容器(ヒータ室)に入れ酸素雰囲気から切り離している。ヒータ室によってヒータは酸素雰囲気と切り離されている。だから高熱になってもヒータは酸化しない。ヒータが酸化から保護されているから電流を増やして輻射熱を増強し高温にすることができる。ヒータ温度を上げてSiC基板の加熱温度を1400℃にまで上げることが可能になる。また抵抗加熱ヒータを用いるので大面積のSiCウエハーを均一に加熱し均一に酸化することができる。石英の耐熱性が低いこと、ヒータが酸化されることもあって従来の抵抗加熱ヒータでは1200℃以上にSiCを加熱することは不可能であった。しかし本発明はヒータを非酸素雰囲気に置くことができるから1400℃以上の温度にSiC基板を加熱することができる。それによって欠陥の少ない残留炭素のない高抵抗の酸化膜を得ることができる。MOS−FETのゲート酸化膜として好適な酸化膜となる。それによってSiCのFET製造の可能性を大きく開くものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】すでに提案されているランプ加熱によるSiC酸化装置の概略構成図。
【図2】非酸素雰囲気にあるヒータによって酸素雰囲気にあるSiCウエハーを加熱するようにした本発明の実施例にかかるSiC酸化装置の断面図。
【符号の説明】
1 SiC基板
2 石英管
3 ランプヒータ
4 カーボンヒータ
5 ヒータ室
6 SiCサセプタ
7 石英サセプタ
8 SiCウエハー
9 ガスノズル
20 チャンバ
22 底壁
23 側壁
24 天井壁
25 上フランジ
26 下フランジ
27 ノズル昇降機構
28 トレイ昇降機構
29 支持棒
30 支持プレート
32 トレイ
33 受け溝
35 下リフレクタ
36 横リフレクタ
37 上リフレクタ
38 上板
39 側板
40 シール部
42 下フランジ
43 上フランジ
45 下フランジ
47 電流導入端子
48 電極棒
49 電極棒
50 電流導入端子
52 パージガス導入口
53 ガス排出口
55 熱電対
57 真空排気口
59 ガス噴出口
Claims (5)
- チャンバと、チャンバを真空に引く真空排気装置と、非酸素雰囲気で1400℃の温度に耐えることができる抵抗材料でできておりチャンバ内に設けられSiCウエハ−を加熱するための抵抗加熱ヒータと、チャンバ内に設けられ上半部はSiCからなり下半部は石英からなり抵抗加熱ヒータを囲むヒータ室と、ヒータ室内部を真空排気し希ガスを供給しヒータ室を非酸素雰囲気にする装置と、チャンバ内でヒータ室の外側上方にありSiCウエハ−を保持するトレイと、SiCウエハ−保持トレイの上方に設けられSiCウエハ−の上面に酸素ガスあるいは水蒸気ガスを供給するガスノズルとよりなり、非酸素雰囲気にある抵抗加熱ヒータによって酸素雰囲気にあるSiCウエハ−を1400℃まで加熱することができるようにしたことを特徴とするSiCウエハ−酸化装置。
- SiCを保持するトレイは支持プレートによって保持され、支持プレートはトレイ昇降機構によって昇降可能になっていることを特徴とする請求項1に記載のSiCウエハ−酸化装置。
- SiCウエハ−を保持するトレイが、カーボンのトレイの表面にSiC層をコ−ティングしたものであるか、あるいはトレイの全体をSiCで構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載のSiCウエハ−酸化装置。
- 抵抗加熱ヒータがカーボンヒータであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のSiCウエハ−酸化装置。
- 抵抗加熱ヒータがSiCヒータであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のSiCウエハ−酸化装置。
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