JP3688727B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に係わり、より詳細には、超高密度集積回路(ULSI)に適合した半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【関連技術】
現在、ULSIの集積度は目ざましい勢いで増大し続けており、素子の寸法としては0.1μm、さらには、それをも凌駕する超微細寸法の素子の実現をも目指して盛んに研究開発が進められている。
【0003】
素子の高集積化により、配線構造の複雑化・多層化が一段と進展している。それに伴い、配線同士の接続や金属配線と半導体との接続のためのコンタクト部の数は爆発的に増大している上に、その寸法に関してはより一層の超微細化が推し進められてきている。ULSI中に存在する各種のコンタクトの高信頼化・高性能化は、ULSIの高信頼化・高性能化を実現するための鍵となる重要な開発項目の一つである。
【0004】
金属と半導体とのコンタクト部の高信頼化・高性能化の達成のためには、低コンタクト抵抗化が必須であり、その実現のためには、超清浄なコンタクト界面の形成が必要不可欠である。その理由は、コンタクト界面における電気伝導の妨げとなるような絶縁物層(例えば酸化膜等)の存在は、コンタクト抵抗の増加及びコンタクト抵抗値のばらつきを招くからである。
【0005】
しかしながら、金属配線同士を接続するためのコンタクトの場合にせよ、半導体素子のオーミック性接触の電極を形成するための金属と半導体とのコンタクトの場合にせよ、超清浄なコンタクト界面を得ることは非常に難しい。その理由は、コンタクトを形成するためには、金属表面あるいは半導体に不純物が高濃度に添加された表面等、非常に酸化されやすい材質の表面に対して電極材料を形成しなければならず、形成された界面には酸化膜が残りやすいからである。例えば、金属表面であれば、大気に数秒曝すだけで2〜5nmの酸化膜が形成されるし,n+−Si表面であれば、通常の超純水で洗浄するだけで、0.5〜1nmのSiO2が形成される。このことから、半導体素子のコンタクト構造形成において、酸化膜の存在しないコンタクト界面を安定して実現する事が、如何に困難な技術であるかが容易に理解できる。従って、ULSI製造技術において、超清浄な金属と半導体とのコンタクト界面の形成技術の確立が果たす役割は絶大なるものである。
【0006】
従来、コンタクト形成において、先に述べた様な界面に存在する汚染、特に酸化膜の成長に対する解決策として、コンタクト電極材料形成後の熱処理が行われている。金属とシリコンとの接合形成においては、高融点金属のシリサイドを形成しコンタクト抵抗の低減を図るという技術が開発されている。高融点金属薄膜をシリコン上に形成した後に熱処理を行い、シリサイド化合物を形成し、シリサイドとシリコンとの界面をコンタクト形成直後の界面の位置よりも深い地点にもってくることにより、清浄なシリサイドとSiとの界面を得ることが可能となる。さらには、安定したシリサイド形成を行うため、あるいはシリサイド化温度の低温化という目的から、イオンビームミキシングを用いたシリサイド形成技術も開発されている。シリコン上に高融点金属を成膜後、その上からイオン注入を行い、その後熱処理を施すことによりシリサイドを形成する技術である。
【0007】
しかしながら、これらのシリサイド形成による金属と半導体とのコンタクト形成方法には、解決すべきいくつかの問題点が存在する。
【0008】
ここで、n+-Si上へTaシリサイド電極を形成する場合を例にとり、先行技術に係わる問題点を図10〜12を用いて説明する。図10は、n+-Si上へのTaシリサイド電極の形成工程を示す断面図である。図10(a)において、1001はp型シリコンウェハであり、抵抗率は0.3〜1.0Ω・cmである。ウェハの表面には絶縁膜としてSiO2 1002が厚さ約500nm程度形成されている。ウェハの表面には、一部にn型の不純物濃度が2×1020cm-3であるn+ 高濃度層1003が形成されており、その高濃度層1003内の領域の一部が外部と電気的に導通がとれるようにSiO2 1002に開口部1004が少なくとも1ヶ所設けられている。その上には、Ta層1005が厚さ約10nm程度形成されている。この構造を有するウェハに対して、熱処理を行いシリサイド層(TaSi2 )1006を形成する(図10(b)参照)。熱処理の方法としては、電気炉を用い、Arガス流量を2l/minとし、900℃、1時間のアニール処理を行った。その上に引き出し配線材料として、Ta層1007を厚さ500nm程度形成した後に、パターニングを行った(図10(c)参照)。
【0009】
図11に、この製作工程により形成されたTaSi2 /n+-Siコンタクトのコンタクト抵抗の測定結果を示す。抵抗値及びその値のばらつきの幅ともに、高性能ULSIの実現のために充分な値とはなっていない。MOSトランジスタのソースやバイポーラトランジスタのエミッタの金属半導体の接触抵抗は徹底的に低いことが要求される。ソースやエミッタの抵抗Rsが大きいと、トランジスタの流れる電流Iを大きくできず、LSIの高速動作が実現されなくなってしまうからである。ソースやエミッタに抵抗Rsが存在すると、真性トランジスタに加わる電圧Vgiは、Vgi=Vg−RsI となり、外部から印加された制御電圧VgよりRsIだけ小さくなってしまう。トランジスタの変換コンダクタンスをgmとすると、I=gm(Vg−RsI)より、I=gmVg/(1+gmRs)となり、Rsが大きいと分母が大きくなって、電流Iは極端に小さくなってしまう。例えば、コンタクトホールの面積が0.1x0.1μm2(=10-10cm2)のとき、従来の接触抵抗Rc=1x10-7Ωcm2では、1つのコンタクトだけで1KΩの接触抵抗となってしまう。通常、CMOS構造の場合、電源とアースの間には最低4個のコンタクトが入ることになるから、Rcは1x10-9Ωcm2以下にすることが不可欠である。
【0010】
図12に、以上の製作工程により形成されたTaSi2 /n+-Si接合の深さ方向の不純物濃度分布を2次イオン質量分析(SIMS)により測定した結果を示す。以上の技術では、シリサイドとSiの界面の清浄化はある程度実現できるものの、初期の界面に存在していた酸素がシリサイド層中に取り込まれてしまい、抵抗の増加をもたらす一因となることが分かった。また、熱処理を施す前に、金属表面に酸化膜が形成されていれば、その酸素が熱処理中にシリサイド層に混入することとなり、形成されたシリサイド層の抵抗が増加することが確認された。
【0011】
さらに、先行技術によるシリサイド化を用いた電極形成工程における重大な問題として、シリコン基板へのシリサイド層の食い込みという問題がある。
【0012】
高融点金属とシリコンとのシリサイド化反応においては、シリサイド層がシリコン層へと深く進入していくため、シリサイドとシリコンとの接合の極浅化を達成することは非常に困難である。
【0013】
Taとシリコンとの反応によるタンタルシリサイド(TaSi2 )の形成を例にとり、シリサイド層がどの程度シリコン基板に食い込むかを調べた結果を図13に示す。厚さ10nmのTaをシリコン基板上に成膜し熱処理を行いシリコン基板と反応させると、シリコン基板表面に厚さ約24nmのタンタルシリサイド層が形成される。初期のTaとシリコン界面を基準にとると、深さ22nmの位置にまでシリサイド層が食い込んでいる。形成されたシリサイドは、膜厚の実に9割以上がシリコン基板中に沈み込んだ形となっていることが分かる。このため、Siとシリサイドの格子間隔の違いから大きな歪が局所的に発生し、欠陥、転移発生の原因となっている。従って、先行技術によるシリサイド化を用いた電極形成方法は、極薄・極浅接合を有する半導体素子の電極形成に用いるためには、素子構造上の制限を伴うことになる。
【0014】
ULSIの超微細化・超高集積化の進展とともに、半導体中の接合、例えば、MOSFETのソース・ドレインやバイポーラトランジスタのエミッタ等、ますます極浅化が進み、10〜50nm程度にまで達している。この様な極浅な接合深さを有する半導体層に対してオーミックコンタクト電極を形成する工程に金属薄膜とシリコンとのシリサイド化工程を用いる場合、先行技術による形成方法では、シリサイド層がソース・ドレインやエミッタ等の極薄層を突き抜けてしまう恐れがある。
【0015】
これらのことから判断すると、従来のシリサイド形成技術では、コンタクト抵抗の徹底的な低減のための完璧な解決策とはいえず、さらに接合の極浅化に対する問題も生じ、ULSIの高性能化、高信頼化の達成は非常に困難であると言わざるを得ない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、高性能・高信頼性ULSIのための半導体装置における電極・配線形成工程において必要不可欠である重要な2つの要求項目の実現を主目的とする。1つは、電極部と半導体層とのコンタクト抵抗の低減のために、酸化膜を主とした汚染層を無くし、金属層と半導体層界面近傍1nm程度の領域の半導体層中の不純物濃度即ち、電子、ホール密度を最大にした高品質の金属と半導体との接触構造を形成することであり、もう1つは、極浅・極薄層を有する半導体装置のための金属と半導体との接触構造を形成することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板表面の少なくとも一部に、金属層と半導体層とを、大気に曝さずに連続して形成した後、熱処理して前記金属層と前記半導体層とを反応させ金属と半導体との化合物を形成する半導体装置の製造方法であり、
前記熱処理後において、未反応の半導体層上に、絶縁層の開口部を覆うように第2の金属層を形成した後熱処理して、前記未反応の半導体層と第2の金属層の金属との化合物を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法である。
【0018】
前記熱処理の前に、前記半導体基板に前記半導体層及び金属層を介して所定の不純物原子もしくは不純物分子をイオン注入することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法である。
【0019】
前記イオンは、前記半導体基板を構成する元素または前記半導体基板中において電子あるいはホールを発生する原子あるいはその原子を含む分子であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法である。
【0020】
前記半導体基板と前記化合物との界面で前記半導体基板中の不純物濃度が最大となるように、不純物をイオン注入することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法である。
【0021】
前記イオンの注入量は、1×1013〜4×1018cm−2であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法である。
【0022】
前記半導体基板の半導体は、シリコン(Si)半導体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法である。
【0023】
前記金属層は、高融点金属、高融点金属を含む合金、または高融点金属の化合物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法である。
【0024】
前記金属層は、Ta,Ti,W,Co,Mo,Hf,Ni,Zr,Cr,V,Pd及びPtの内少なくとも1つ含むことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法である。
【0025】
前記金属層の厚さは、1〜50nmであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法である。
前記半導体層は、不純物濃度が1x1018cm−3以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法である。
前記半導体層の厚さは、0.3nm以上であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法である。
前記半導体層の厚さを前記金属層の厚さ以上として、前記化合物と前記半導体との界面を浅くすることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法である。
前記熱処理後に形成された前記化合物の厚さの半分以上が、前記半導体層側に位置していることを特徴とする請求項11または12に記載の半導体装置の製造方法である。
前記半導体層は、シリコン(Si)半導体からなることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法である。
【0026】
【作用】
本発明では、金属配線同志あるいは電極材料と半導体の接合形成において、非常に酸化されやすい金属の超清浄な表面に対して、酸化膜の成長等の汚染を防ぐために半導体層を覆いかぶせ、熱処理を施し、金属と半導体との化合物を形成している。これにより、酸化膜の存在しない電極と半導体との接合、及び酸素等の不純物が非常に少なく低抵抗である電極層を形成することができる。また、それと同時に、金属層の上下を半導体で挟む形で金属と半導体とを反応させることにより、反応に必要な半導体を金属の上下両方から供給させることが可能となる。これにより、金属層全体を反応させた際の、金属と半導体との化合物層の半導体中への食い込み深さを浅くすることが可能となる。特に、半導体層の厚さを金属層の厚さ以上とすることで、この食い込みをより一層浅くすることができる。尚、本発明において、半導体層は半導体と同種の材料が好ましいが、異種材料であっても上記効果は得られる。
【0027】
さらに、熱処理前に、金属層及び半導体層を透過させて金属層と半導体との界面近傍にイオン注入を行うことも、接触抵抗低減の特性改善のために効果的である。イオン注入により、金属と半導体とがミキシングされ化合物形成の為の熱処理温度や処理時間の低減が可能となる。注入イオン種としては、より一層のコンタクト抵抗の減少、半導体の再結晶化等の観点から、半導体のドーパント、半導体構成元素、金属層構成元素等が好適に用いられる。特に、半導体のドーパントとなるイオンを用いて、金属と半導体との化合物層と半導体との最終的な界面部で、ドーパント濃度が最大となるように製造工程条件を制御することにより、金属と半導体とのコンタクト抵抗の低減を図ることができる。イオン注入量及びイオンエネルギは、注入イオン種、熱処理条件、半導体層及び金属層の膜厚、構成元素等により適宜決定されるが、より一層のコンタクト抵抗の減少、半導体の再結晶化の観点から、それぞれ1x1013〜4x1018cm-2、16〜200KeVが好ましい。また、注入量は1x1015〜1x1017cm-2がより好ましい。
【0028】
本発明の製造方法において、半導体及び半導体層としてはSi,Ge等、金属層としてはTa,Ti,W,Co,Mo,Hf,Ni,Zr,Cr,V,Pd,Pt等が好適に用いられる。特に、半導体の材料としてSi、金属材料としてTa,Ti,W,Pt等の高融点金属を選択した場合に好適に適用され、LSIのより一層の高性能化を可能とする製造方法として非常に有望な製造方法となる。
【0029】
半導体層及び金属層の膜厚は、イオン注入条件、熱処理条件、及びその使用目的によって、相互に関連して決定される。半導体層の好適な膜厚は0.3nm以上である。また金属層は、1〜50nmが好ましい。1nm以上とすることで、より一層均一な金属と半導体との化合物が形成され,50nm以下とすることで化合物形成時の結晶欠陥の発生を抑えることができる。更に、本発明において、半導体層の不純物濃度は1x1018cm-3以下とするのが好ましく、この範囲で生成する化合物の抵抗は、一層小さいものとすることができる。半導体層の不純物濃度がこれ以上高くなると、大気に曝したときに表面が酸化され易くなるからである。
【0030】
本発明の熱処理は、100℃以上が好ましく、300〜500℃がより好ましい。この範囲で、低抵抗でコンタクト抵抗の小さな金属と半導体との化合物が形成される。
【0031】
また、本発明においては、基体上に金属層、半導体層を大気に曝さずに連続して形成後、続いて熱処理して前記金属層と前記半導体層を反応させて金属と半導体との化合物を形成し、その後未反応の金属層をエッチングして取り除き、金属と半導体との化合物を所定の形状に形成することにより、従来微細パターンの形成が困難であった高融点金属またはその化合物(シリサイド)を精確に微細にパターニングすることが可能となる。
【0032】
【実施例】
以下に、参考例及び実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。
【0033】
(参考例1)
以下、本発明の第1の参考例を、第1図を用いて説明する。図1(a)〜(c)は、n+-Si上へのTaシリサイドによるオーミックコンタクト電極を形成する工程を示す断面図である。101は例えばp型シリコンウェハであり、抵抗率は例えば0.3〜1.0Ω・cmである。ウェハは目的によってはn型を用いても構わない。ウェハの表面には絶縁膜として例えばSiO2 102が厚さ約500nm程度形成されている。ウェハの表面には、一部にn型の不純物濃度が例えば1〜2×1020cm-3であるn+ 高濃度層103が形成されており、その高濃度層103内の領域の一部が外部と電気的に導通がとれるようにSiO2 102に開口部104が設けられている。その上には、電極材料層105(例えばTa層)が厚さ約5〜50nm程度形成されている。さらにTa層105の上には、抵抗率が例えば0.01〜10kΩ・cm程度の不純物を極めて低濃度(1x1012〜1x1015cm-3)に含むSi層106が厚さ約2〜30nm程度形成されている。Ta層とSi層は高真空対応の薄膜形成装置を用いて、一切大気に曝すこと無く連続して形成されている。連続成膜が必要な理由は、金属は大気に曝されると瞬時に表面が2〜5nm酸化されるからである。Ta上に特にノンドープのSiを成膜すると、大気に曝しても1時間程度は酸化されない。勿論、目的や条件に応じて、Ta以外の金属を用いても良いし、層の厚さも自由に選ぶことが可能であることは言うまでもない。Si層に関しても、目的や条件に応じて層の厚さも自由に選ぶことが可能である(ここまで、図1(a)参照)。Taは、n−Si、p−Siに対しショットキ・バリア・ハイトが0.56eV、0.58eVと殆ど等しいため、n+−Si、p+−Siにそれぞれ極めて低い接触抵抗が実現される。Tiも同様な特性をもつ金属である。
【0034】
この構造を有するウェハに対して、イオン注入を行った。注入するイオン種としてはウェハ上の高濃度層103と同型となる不純物、例えば、Asイオンを注入する。これは、PでもよいしSbでも良いが、結晶構造の整合性を考慮すると高濃度層103中の不純物と同一元素であることが望ましい。注入ドーズ量としては、例えば2×1015cm-2とし、イオンの加速エネルギーとしては例えば75keVとした。
【0035】
本参考例では、シリサイドとSi半導体界面で不純物濃度を最大としコンタクト抵抗を一層低下させるためにAsイオンを用いたが、単にイオンミキシングする事が目的の場合においては、他のイオン(例えばTa、Si等)を用いても良い。
【0036】
イオン注入後熱処理を行い、シリサイド層(TaSi2 )107の形成及びイオン注入層の再結晶化を行った。熱処理の方法としては、電気炉を用い、Arガスを2l/min流しながら、900℃、1時間のアニール処理を行った。熱処理方法は、ランプ加熱でも良いし、その他の方法でも良い。温度も900℃に限らず、400〜500℃で十分可能である。ガスに関しても、Arに限らず、目的や条件に応じてH2、N2 、He、等のガス、あるいはこれらの混合ガスを用いても構わないし、流量に関してもここに記した条件以外でも、ガスの清浄性が保証されるならば問題とはならない。あるいはプロセスの整合性を考慮して真空中にて熱処理を行うことがより効果的な場合もある。温度や処理時間に関しても、目的、条件に応じて最適な条件を用いれば良いことは言うまでもない。その後、高純度不活性ガス雰囲気内、例えば、N2雰囲気において、最表面に残っている未反応のSi層をエッチング液(例えばフッ酸と硝酸の混合水溶液)により除去し、シリサイド層を露出させた。Si除去はCl2ガス雰囲気下でClラジカルを発生させても良い。これは、Si層の残留の心配を完全に取り除くため為に行った処理であり、もし、Si層がすべてシリサイド化されていれば、ここで述べた様なエッチング処理は行わなくともよい(ここまで図1(b)参照)。
【0037】
更に、表面に露出しているシリサイド層を超高純度のN2 雰囲気において搬送し、超高真空スパッタリング成膜装置を用いて電極材料を形成した。本実施例においては、例えばTa層108を厚さ500nm程度形成した。Ta層108及びシリサイド層107にパターニングを施し、引き出し電極を形成した。言うまでもなく、引き出し電極としてはTa以外の電極材料を用いても構わないし、膜厚もここに記す以外の厚さでも一向に構わない(図1(c)参照)。
【0038】
図2に、参考例の製作工程により形成されたTaSi2 /n+-Siコンタクトのコンタクト抵抗の測定結果を示す。従来例(図11)に比べて、抵抗値及びそのばらつきの幅ともに低減されていることが分かる。図3には、本参考例の製作工程により形成されたTaSi2 /n+-Si接合について、深さ方向の不純物濃度分布を2次イオン質量分析(SIMS)により測定した結果を示す。酸素に関しては、表面以外では測定限界値以下となっている。表面に酸素が確認されているのは、SIMS装置に搬入し測定を開始するまでの間に表面に形成された酸化膜によるものである。
【0039】
この結果から、本参考例の方法により、電極と半導体の接合部形成において徹底的に酸素の混入を防ぐことが可能となり、この様な汚染物質の混入の低減が、半導体装置の電極形成工程において、抵抗値の低減に非常に効果的であることが容易に理解できる。
【0040】
また、この図からシリサイド界面近傍においてAsの濃度が高い値となっていることも分かる。
【0041】
本参考例では、n型高濃度Si層上への電極形成に関しての参考例を示したが、p型高濃度Si層上への電極形成に関しても同様である。但し、その場合には、高濃度層103は、p型の高濃度不純物層が形成されている。また、注入するイオン種としてはウェハ上の高濃度層103と同型となる不純物(例えば、B+イオンやBF2 +イオン)が注入される。例えば、Bイオンを用いる場合には、イオンのエネルギは16〜25KeVとなる。あるいは、その他のイオン(例えば、Si、Ta等)で良い場合もある。
【0042】
この様に本参考例を用いれば、例えば、半導体装置における電極材料層と半導体とのコンタクト抵抗のさらなる低減が達成できる。その結果、ULSIの高性能化を一段と押し進めることが可能となる。
【0043】
(参考例2)
本発明の第2の参考例を図4を用いて説明する。本参考例では、金属層上に形成された半導体層を透過させてイオンを注入する事により、イオンミキシングのためのイオン注入と半導体高濃度層形成のためのイオン注入を同時に行った。図4(a)は、実施例1のウェハとは、高濃度層103が形成されていないことを除けば、同条件を満たしている。
【0044】
図4(a)の構造を有するウェハに対して、イオン注入を行った。注入するイオン種として、n型のドーパントとなるAsイオンを注入した。これは、PでもよいしSbでも良い。注入ドーズ量としては、例えば2×1015cm-2とし、イオンの加速エネルギーとしては例えば75keVとした。
【0045】
イオン注入後、熱処理を行いシリサイド層(TaSi2 )407の形成及びイオン注入層の再結晶化を行った。熱処理の方法では、電気炉を用い、Arガスを2l/min流して、500℃、1時間のアニール処理を行った(図4(b)参照)。熱処理方法・条件に関しては参考例1と同じ条件である。
【0046】
その後、高純度不活性ガス雰囲気内、例えばAr雰囲気において、最表面に残っている未反応のSi層をフッ酸と硝酸の混合水溶液等のエッチング液により除去し、シリサイド層を露出させた。更に、大気に曝すこと無く、その上に電極材料として、例えばTa層408を厚さ500nm程度形成した。Ta層408及びシリサイド層407に対してパターニングを施し、引き出し電極を形成した(図4(c)参照)。言うまでもなく、Ta以外の電極材料を用いても構わないし、膜厚もここに記した以外の厚さでも良い。
【0047】
図5に、以上の製作工程により形成されたTaSi2 を電極として有するn+Si/pSi構造を有するpnダイオードの電流−電圧特性の測定結果を示す。図5が示すように、良好なダイオード特性が得られていることが分かる。この結果は、参考例1でも述べているとおり、接合形成時に酸素などの汚染物質の混入が徹底的に低減されていることに起因しており、本発明による接合形成方法の効果によるものである。
【0048】
本参考例では、n型高濃度Si層の形成と電極形成とに関する例を示したが、p型高濃度Si層の形成と電極形成に関しても同様である。但し、その場合には、注入するイオン種としては、p型のドーパントとなるイオン(例えばBイオン)を用いる。
【0049】
(参考例3)
図6を用いて、非常に浅い接合を有するシリサイド・シリコン接合形成に関する本発明の第3の参考例を説明する。
【0050】
601はウェハ表面のp型のシリコンである。Si層601はウェハ上に形成されたシリコン層でも良いし、シリコンウェハそのものでも良い。また、Si層601の表面は何箇所かが絶縁層や金属層で覆われていても良いし、Si層601の何箇所かに不純物が添加されている拡散層が形成されていても良い。Si層の抵抗率は例えば0.3〜1.0Ω・cmである。Si層601は、目的によりn型を用いても構わない。また、抵抗率は目的や条件によっては、ここに記す範囲に限らずとも良い。Si層601上には、絶縁膜として例えばSiO2 602が厚さ約500nm程度形成されている。SiO2 602に開口部603が少なくとも1ヶ所設けられている。その上には、シリコンと反応しシリサイドを生成する金属、例えばTa層604が厚さ約10nm程度形成されている。厚さに関しては、この値より薄くても厚くても構わないが、シリサイド層を均一に形成すること、あるいはシリサイド形成時の体積変化に伴う欠陥発生を極力防ぐことを考慮すると、10nm程度の膜厚にすることが最適である。さらにその上には、抵抗率が例えば0.01〜10kΩ・cm程度の極めて低濃度な不純物を含むSi層605が厚さ約30nm程度形成されている。Si層605の厚さは、30nmに限らずとも良いが、Ta層604の表面を完全にSi層605で覆うことや、Ta層604全体を完全にシリサイド化させることを考慮すると、25nm程度以上であれば問題ない(図6(a)参照)。
【0051】
熱処理を行い、シリサイド層(TaSi2 )606の形成を行った。熱処理の方法としては、電気炉を用い、Arガスを2l/min流し、700℃、1時間のアニール処理を行った。熱処理方法は、ランプ加熱でも良いし、その他の方法でも良い。ガスに関しては、Arに限らず、目的や条件に応じてH2、N2 、He、等といった他のガス、あるいは、これらの混合ガスを用いても構わないし、流量に関してもここに記す条件以外でも、ガスの清浄性が保証されるならば問題とはならない。また、あるいは真空中にて熱処理を行うことがより効果的な場合もある。温度や処理時間に関しても、目的、条件に応じて最適な条件を用いれば良いことは言うまでもない。
【0052】
シリサイド形成後、シリサイド層の反応前の初期のシリコンの最表面に対する接合の深さxj を測定したところ12nmであった(図6(b)参照)。なお、Si層605を形成せずに行う従来の方法で形成されたシリサイド層に関して同様の測定を行ったところ、接合の深さは22nmであった。
【0053】
この結果から、本参考例のシリサイド形成方法を用いることにより従来方法と比較して、接合深さを約50%の値にまで浅くすることに成功していることが分かる。高性能・高集積化半導体素子の製造のためには、接合の徹底的な極浅化が必要不可欠である。この要求に対して、本参考例によるシリサイド電極形成方法が非常に効果的であることは明らかである。
【0054】
(実施例)
図7は、本発明の実施例である多層配線構造形成の為の製作工程を示す断面図である。
【0055】
701はウェハ表面の半導体である。ここでは、例としてp型シリコン層を用いた。Si層701はウェハ上に形成されたシリコン層でも良いし、シリコンウェハそのものでも良い。また、Si層701の表面は何箇所かが絶縁層や金属層で覆われていても良いし、Si層701の何箇所かに不純物が添加されている拡散層が形成されていても良い。Si層の抵抗率は例えば0.3〜1.0Ω・cmである。目的によってはn型を用いても構わない。また、抵抗率は目的や条件によっては、ここに記す範囲に限らずとも良い。Si層701上には、絶縁膜層として例えばSiO2 層702が形成されており、SiO2 層702の一部はSi層701を露出するための開口部703が少なくとも1箇所以上形成されている。開口部703を覆うように金属層(ここでは例えばTi層)704が10nm程度の厚さ形成されている。厚さに関しては、この値より薄くても厚くても構わないが、シリサイド層を均一に形成すること、あるいは、シリサイド形成時に極力結晶欠陥の発生を防ぐことを考慮すると、10nm程度の膜厚にすることが最適である。さらにその上には、抵抗率が例えば0.01〜10kΩ・cm程度の極めて低濃度な不純物を含むSi層705が厚さ約18nm程度形成されている。Si層705の厚さは、18nmに限らずとも良いが、Ti層704の表面を完全にSi層705で覆うことや、熱処理後において、金属と未反応のSi層を最低1原子層以上を残し、かつ未反応のSi層の厚さが余り厚すぎないようにすることを考慮して決めれば良い。ここでは、Ti層704よりも厚い値として例えば18nm程度とした。その後、Ti層704とSi層705に対して、適当な形状にパターニングを施した(ここまで図7(a)を参照)。
【0056】
その後、熱処理を施した。熱処理の方法としては、電気炉を用い、Arガスを2l/min流し、700℃、1時間のアニール処理を行った。熱処理方法は、ランプ加熱でも良いし、その他の方法でも良い。ガスに関しては、Arに限らず、目的や条件に応じてH2、N2 、He、等といった他のガス、あるいは、これらの混合ガスを用いても構わないし、流量に関してもここに記す条件以外でも問題とはならない。また、あるいは真空中にて熱処理を行うことがより効果的な場合もある。温度や処理時間に関しても、目的、条件に応じて最適な条件を用いれば良いことは言うまでもない。この熱処理によりTiとSiが反応しチタンシリサイド(TiSi2 )706が25nm程度の厚さで形成された。Si層701に対するチタンシリサイド層の接合深さは約12.5nm程度であり、接合の極浅化が図られている。また未反応のSi層705の膜厚は約5.5nm程度であった(ここまで図7(b)参照)。
【0057】
次に、配線間の電気的絶縁を行うために層間絶縁層として例えばSiO2 層707を化学的気相成長法(CVD)法を用いて、厚さ500nm〜1μm程度形成した。層間絶縁層707の一部にはシリサイド層706上の未反応のSi層705を露出するための開口部708がフォトリソ工程後の層間絶縁膜のリアクティブイオンエッチングにより少なくとも1箇所以上設けられている(ここまで図7(c)参照)。
【0058】
次に、オゾンを数ppm含む超純水で開口部708を十分洗浄した後、0.5〜1%希フッ酸水溶液を用いてSi層705表面上の酸化膜の除去を行った。続いて、開口部708を覆うように金属層709、例えばTi層を厚さ500nm程度形成した。金属層709は、シリコンと安定に反応しシリサイド化合物を形成する金属ならばTaやPt等の他の金属でも良い。また、その膜厚に関しても開口部708に露出しているSi層705と完全に反応し、金属層709とシリサイド層706のコンタクト部が全体に亘りシリサイド化されるような膜厚とすれば良い。洗浄方法は、開口部708に対する洗浄効果が十分あり、且つ開口部708に露出しているSi層が完全に消失してしまわないこと、及びSi層表面に何らかの不動態膜を残すこと無しに開口部708に露出しているSi表面を超清浄な状態に保てること、という条件を満たせば本実施例で用いた方法に限る必要はない。(図7(d)参照)。
【0059】
その後に、熱処理を施し、新たにシリサイド層710を形成した。熱処理の方法は、本実施例中において既に記した条件と同様である。最後に、Ti層711に対して、少なくとも1ヶ所以上任意の形状にパターニングを行い配線構造を作製した(図7(e)参照)。
【0060】
本実施例の多層配線構造形成方法により、金属配線同士のコンタクト部形成においても、金属表面をシリコンで覆い隠すことにより金属表面の酸化を防ぎ、金属層の界面における酸素の混入を徹底的に抑制する事に成功した。更に、コンタクト部への金属配線形成直前の開口部の洗浄において、金属表面をSiで覆うという方法を用いることで、金属表面が露出しているコンタクト開口部に対しては用いることができなかった酸性溶液を用いて洗浄することが可能となり、コンタクト界面の超清浄化の達成に成功し、金属配線同士のコンタクト部の信頼性の向上を可能とした。さらに、従来は金属表面上に直接接触する形で層間絶縁膜、主としてSiO2 を形成していたため、金属表面の酸化による電気抵抗やエレクトロマイグレーション耐性等の電気的特性が劣化する問題、あるいは金属と酸化膜との密着性の悪さの問題等があったが、本実施例の方法では、シリサイド層上にシリコン層を残した状態で絶縁膜を形成するため金属表面は酸化されず、また、シリサイド上にしっかりと残っているシリコン層上にSiO2 を形成しているため密着性も改善された。この例では、多層金属配線間のコンタクト抵抗を減少させることを目的としている。図7では、Si層705上に形成する金属層709をTiで且つ全表面に形成する例を記述したが、表面平坦化を目的としてWF6とSiH4ガスを用いたタングステン(W)の選択成膜を開口部708のSi層上にだけ行い、Si層705との反応でWSi2を形成すれば極めて有効である。
【0061】
超高速のマイクロプロセッサ等においては、金属の多層配線が多用される。金属表面は大気に曝すと瞬時に表面が酸化され2〜5nm程度の酸化膜が形成される。このため、金属・金属の接触抵抗は必然的に大きくならざるを得ずマイクロプロセッサの高速特性を劣化させたり、論理振幅を小さくしてしまう。金属表面の酸化を防ぐには、図14のような工程が有効である。ここで、コンタクトホールの選択的穴埋めにWF6,SiH4を用いたWの選択成長を用いる例について説明する。
【0062】
層間絶縁膜1401上に第1層目のAl金属配線(0.5〜1μm程度)1402、ノンドープSi層(5〜10nm程度)1403を連続成膜する。層間絶縁膜1404は、クラスタツールにより連続成膜した方が望ましいが、ノンドープSi1403が酸化されにくいことから表面を水素終端した後、大気中を搬送して成膜しても良い。その後フォトリソ工程により所定のパターンに従って、層間絶縁膜1404に穴開けを行う。この時に、現状では大気に曝されるが、ノンドープSiの存在によりAl合金表面は酸化されない。
【0063】
ノンドープSiにだけ、WF6+SiH4系選択CVD(180℃程度)により、W1405を選択的にコンタクトホール部に形成し、400〜450℃の熱処理によりノンドープSi1403を全てWと反応させWSi2に変える。このようにして、WとAl合金の内にWSi2が介在する形で、いっさい酸化膜を介在させないWとAl合金の接触が実現される。
【0064】
更に、W1405上のAl合金1406との接触にも酸化膜が存在しないようにすることで、多層配線構造における全ての接触部分で、酸化膜が介在しない接触を実現できる。クラスタツール等を用いて大気に曝すことなくAl合金薄膜1406形成を行える場合には、図14に示したように、形成したW1405の表面に直接Al合金薄膜1406を形成することで、酸素の混入の少ない界面を形成できる。ここで、W,Al合金の代わりに、Ta,Ti,Cu,Al,Ag等の金属またはこれらの合金であってもかまわない。また、この手法は多層配線構造のどの層に用いても良い。
【0065】
クラスタツールなどの装置を使わない場合でも、図15のようにW1405上にノンドープSi層1408を形成することで、界面に酸化膜の存在しない多層配線構造を実現できる。即ち、ノンドープSi形成後大気中を搬送してAl合金薄膜1406を形成することにより、ノンドープSiが酸化され難いことから、配線間に酸化膜のない界面を作製できる。また、更に耐酸化性を高めるため、ノンドープSi形成後その表面を水素終端しても良い。
【0066】
ノンドープSi1408の形成は、例えばW1405形成用CVD装置を用い連続して行うことが可能である。即ち、WF6とSiH4ガスを用いてW1405を形成し、続いてWF6ガスを止めSiH4ガスだけを用いてノンドープSi1408を形成すれば良い。Al合金薄膜1406を加工した後、絶縁膜1404上に残るノンドープSiは通常除去されるが、高抵抗なため除去する必要がない場合もある。一方、ノンドープSi1408の形成をW1405上のみに選択的に行うことも可能であり、この場合は、Al合金薄膜1406を加工した後に図16のような構造になり、絶縁膜1404上にはノンドープSiは形成されない。また、この場合も、上記したように、ノンドープSi1408とW1405の形成を同じCVD装置内で連続して行うことができる。
【0067】
2層目のAl合金薄膜1406には、ノンドープSi薄膜1407が連続成膜されている。このようにAl合金薄膜上にノンドープSiを成膜しておけば、特にノンドープSi表面を水素終端しておけば、WF6+SiH4によるW選択成長が完全に行え、表面平坦化に極めて有効である。ここで、Al合金が、純AlやCu,Agでも良いことは言うまでもない。
【0068】
(参考例4)
図8は、本発明の第4の実施例であるシリサイド形成による半導体と金属のオーミックコンタクト電極・配線構造の製作方法を示す断面図である。
【0069】
801は半導体層である。ここでは、例としてn型シリコン層を用いた。目的によってはp型を用いても構わない。Si層801はウェハ上に形成されたシリコン層でも良いし、シリコンウェハそのものでも良い。また、Si層801の表面は何箇所かが絶縁層や金属層で覆われていても良いし、Si層801の何箇所かに不純物が添加されている拡散層が形成されていても良い。Si層の抵抗率は例えば0.3〜1.0Ω・cmである。また、抵抗率は目的や条件によっては、ここに記す範囲に限らずとも良い。
【0070】
Si層801上には、絶縁膜層として例えばSiO2 層802が形成されており、SiO2 層802の一部はSi層801を露出するための開口部803が少なくとも1箇所以上形成されている。開口部803を覆うように金属層、ここでは例えばTi層804が10nm程度の厚さでほぼウェハ上全面に渡り形成されている。金属層804は、シリコンと安定に反応しシリサイド化合物を形成する金属ならばTa,CoやW等の他の金属でも良い。
【0071】
但し、その金属をエッチングする溶液が、その金属のシリサイドに対してはエッチング反応が進みにくいこと、つまり、シリサイドのエッチング反応に対する金属のエッチング反応の比を大きくとれるようなエッチング溶液であることが必要とされる。ドライエッチングの場合も同様である。厚さに関しては、この値より薄くても厚くても構わないが、シリサイド層を均一に形成すること、あるいは、シリサイド形成時に極力結晶欠陥の発生を防ぐことを考慮すると、5〜10nm程度の膜厚にすることが最適である。
【0072】
さらにその上には、抵抗率が例えば0.01〜10kΩ・cm程度の極めて低濃度な不純物を含むSi層805が厚さ約8〜13nm程度形成されており、その一部は、少なくとも1ヶ所以上任意形状にパターニングが施されている。Si層805の厚さは、8〜13nmに限らずとも良いが、本参考例においては、Ti層804の表面を完全にSi層805で覆うことや、Si層805全体をシリサイド化させることを考慮して、例えば8〜13nm程度とした(ここまで図8(a)参照)。
【0073】
図8(a)の構造を有するウェハに対して、イオン注入を行った。注入するイオン種としては、例えば、n型のドーパントとなるAsイオンを注入した。これは、PでもよいしSbでも良い。本実施例においては、オーミックコンタクト電極・配線構造の製作のため、n型のドーパントとなるイオンを注入したが、単にシリサイド化することが目的の場合には、他のイオン(例えばSi、Ti)でも良い。注入ドーズ量としては、例えば2×1015cm-2とし、イオンの加速エネルギーとしては例えば75keVとした。本実施例においては、シリサイド化反応の促進のためにイオン注入によるミキシングを用いたが、必ずしもイオン注入を行わなくとも良い。
【0074】
イオン注入後、熱処理を行いシリサイド層(TiSi2 )の形成及びイオン注入層の再結晶化を行った。熱処理の方法としては、電気炉を用い、Arガスを2l/min流し、450℃、3時間のアニール処理を行った。熱処理方法は、ランプ加熱でも良いし、その他の方法でも良い。ガスに関しては、Arに限らず、目的や条件に応じてH2、N2 、He、等といった他のガス、あるいは、これらの混合ガスを用いても構わないし、流量に関してもここに記す条件以外でも問題とはならない。
【0075】
また、あるいは真空中にて熱処理を行うことがより効果的な場合もある。温度や処理時間に関しても、目的、条件に応じて最適な条件を用いれば良いことは言うまでもない。この熱処理によりSi層805で覆われていた部分近傍のTiのみがシリコンと反応し、チタンシリサイド(TiSi2 )806が12〜25nm程度の厚さで形成された。Si層805で覆われていない他の部分のTiは未反応の状態で残った。注入されたAsが熱処理によりドーパントとして活性化され、シリサイド層806の周囲にはn型の高濃度層807が形成された(ここまで図8(b)参照)。
【0076】
次に、このウェハをNH4OHとH22とH2Oを5:1:1の体積比で混合した水溶液(25℃)に浸した。液の混合比は他の比率、例えば4:1:1:でも良い。液温に関しても、25℃に限らずとも良いが、液温が高すぎるとH22の分解あるいは蒸発をもたらし、逆に、液温が低すぎると反応速度の低下をまねくため、25℃程度とした。この水溶液に浸すことにより、未反応のTi層はエッチングされて消失しSiO2 層802表面が露出された。一方、TiSi2 が形成されている部分はエッチングされずに残り、Siへのオーミックコンタクト用のチタンシリサイド(TiSi2 )電極及びその引き出し配線構造が形成された(図8(c)参照)。本実施例においては、TiSi2に関する方法を示したが、他の金属、例えばCoを用いる場合にはシリサイド形成後のエッチングには例えばHClとH22とH2Oとを混合させた水溶液を用いれば良い。
【0077】
超微細構造の形成において、ドライエッチングプロセスによるパターニングが必須である。しかし、CuSiのようにドライエッチングが行いにくい場合には、ウェットエッチング法も有効である。即ち、高融点金属上に所定の形状にパターニングされたシリコン層を形成する。ドライエッチングを用いて、シリコンに微細なパターニングを行うことは容易である。次に、熱処理を加え、あるいはイオンミキシングを先行させてもよいが、高融点金属層全体に渡りシリサイド層を形成する。シリコンと接触していた部分の高融点金属のみがシリサイドとなっているため、形成されたシリサイドの幅と予めパターニングされていたシリコン層の幅とはほぼ等しくなる。その後未反応の高融点金属のみを選択的にウェットエッチングすることによりシリサイドのみが残り、電極や配線などの微細構造を所定の形状に作製することが可能となる(図8(d)参照)。
【0078】
(参考例5)
図9は、本発明の第5の実施例を示す断面図である。本実施例は、極浅な接合深さを有する半導体層と、半導体と金属との化合物の電極構造とを有し、且つ電極・配線構造を任意の膜厚に形成できるものである。
【0079】
901は半導体層である。ここでは、例としてシリコンウェハを用いた。Si層901の表面は何箇所かが絶縁層や金属層で覆われていても良いし、Si層901の何箇所かに不純物が添加されている拡散層が形成されていても良い。Si層901上には、絶縁膜層として例えばSiO2 層902が形成されている。ウェハの表面には、一部にn型の不純物濃度が例えば1〜2×1020cm-3であるn+ 高濃度層903が形成されており、その高濃度層903内の領域の一部が外部と電気的に導通がとれるようにSiO2 902に開口部904が少なくとも1ヶ所設けられている。
【0080】
絶縁膜層902上には、開口部904を覆うようにして、金属層、ここでは例えばTa層905−1が10nm程度の厚さでほぼウェハ上全面に渡り形成されている。金属層905−1は、シリコンと安定に反応しシリサイド化合物を形成する金属ならばTi,W,Pt等の他の金属でも良い。厚さに関しては、この値より薄くても厚くても構わないが、シリサイド層を均一に形成すること、あるいは、シリサイド形成時に極力結晶欠陥の発生を防ぐことを考慮すると、5〜10nm程度の膜厚にすることが最適である。
【0081】
さらにその上には、抵抗率が例えば0.01〜10kΩ・cm程度の極めて低濃度な不純物を含むSi層906−1が厚さ約22nm程度形成されている。Si層906−1の厚さは、22nmに限らずとも良いが、本参考例においては、Ta層905−1の表面を完全にSi層906−1で覆うことや、Si層906−1全体をシリサイド化させることを考慮して、例えば22nm程度とした。
【0082】
続いてイオン注入を行った。注入するイオン種としては、例えば、n型のドーパントとなるAsイオンを注入した。これは、PでもよいしSbでも良い。注入ドーズ量としては、例えば2×1015cm-2程度とし、イオンの加速エネルギーとしては例えば75keVとした(ここまで図9(a)参照)。
【0083】
Si層906−1上には、金属層、ここでは例えばTa層905−2が10nm程度の厚さでほぼウェハ上全面にわたり形成されている。金属層905−2は、他の金属でもよい場合もあるが、金属層905−1と同一材料であることが最適である。厚さに関しては、この値より薄くても厚くても構わないが、シリサイド層を均一に形成すること、あるいはシリサイド形成時に極力結晶欠陥の発生を防ぐことを考慮すると、5〜10nm程度の膜厚にすることが最適である。さらにその上には、抵抗率が例えば0.01〜10kΩ・cm程度の極めて低濃度な不純物を含むSi層906−2が厚さ約22nm程度形成されている。Si層906−2の厚さは、22nmに限らずとも良いが、本参考例においては、Ta層905−2の表面を完全にSi層906−2で覆うことや、Si層906−2全体をシリサイド化させることを考慮して、例えば22nm程度とした(ここまで図9(b)参照)。
【0084】
以降、形成したいシリサイド層の厚みを考慮して、金属層の形成とその金属層上へのシリコン層の形成を任意回数繰り返せばよいが、本参考例においてはさらに2回繰り返し、最終的に金属層とシリコン層との対を例えば4層形成した。Ta層は905−3及び905−4、Si層は906−3及び906−4である(ここまで図9(c)を参照)。
【0085】
その後熱処理を施した。方法や条件に関しては、参考例1に記した熱処理に関するものと全く同様の条件である。熱処理により、タンタルシリサイド層907が厚さにして96nm程度形成された。本例においては、金属層とシリコン層の対を4層形成し96nmとしたが、層の形成回数を制御することにより、比較的自由にシリサイド層の膜厚を制御することができる。また、本参考例においては熱処理を最終的な膜の形成後に1回行ったが、Si層906−2形成後ならば、熱処理を任意の時点で少なくとも1回以上の任意の回数行ってもよい。また、Si層906−2形成後ならば、イオン注入は、任意の時点で任意の回数行ってもよい。シリサイド層907形成後、任意形状にパターニングを行い電極・配線構造を作製した(ここまで第6図(d)を参照)。
【0086】
この方法により、非常に浅い接合を有するシリサイドとシリコンとのコンタクト電極が形成できた。参考例1においても記したように、コンタクト形成工程の高性能化の結果、その界面におけるドーパント濃度が最大となり、なおかつ、酸素などの汚染が徹底的に低減された結果、非常に低いコンタクト抵抗値を実現できた。
【0087】
また、コンタクト部は、シリサイド形成時の熱ストレスに起因する応力歪み、あるいは格子定数の差により発生する結晶欠陥を抑えるために、金属の膜厚は極力薄いことが望ましい。しかしながら、配線抵抗あるいは断線の問題を考慮すると、シリサイド化によるコンタクト電極と引き出し配線を同時に形成するためには、金属の膜厚は極力厚い方が望ましい。本参考例に示した製造方法を用いれば、結晶欠陥の発生を徹底的に抑えつつ、ある程度の厚みを有するシリサイド層を用いて、コンタクト電極と引き出し配線構造を同時に作製でき、なおかつ、その電気特性も良好であり、その上、コンタクト部において、シリサイド形成により生じるシリコン層への侵入の深さも極浅化も実現できる。従って、本参考例による半導体装置製造方法が、高性能ULSIの実現の為に非常に有益であるといえる。
【0088】
【発明の効果】
本発明により、非常に低いコンタクト抵抗を有する金属電極の形成、及び、その接合深さの極浅化の達成が可能となり、超高密度・超高性能・高信頼性ULSIの実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の参考例を示す概念図であり、シリサイド電極による高濃度シリコンへのオーミックコンタクト電極の製造方法を工程順に示した概念図である。
【図2】参考例1により製造された半導体装置の電極と半導体間のコンタクト抵抗を示すグラフである。
【図3】参考例1により製造された半導体装置の電極構造における深さ方向の不純物濃度分布を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の参考例を示す概念図であり、pn接合ダイオード構造の製造方法を工程順に示した概念図である。
【図5】参考例2により製造されたダイオードの電流−電圧特性を示すグラフである。
【図6】本発明の第3の参考例を示す概念図であり、非常に浅い接合を有するシリサイドと半導体との接合構造の製造方法を工程順に示した概念図である。
【図7】本発明の実施例であり、高信頼性を有する多層配線構造の製造方法を工程順に示した概念図である。
【図8】本発明の第4の参考例を示す概念図であり、シリサイド形成による電極・配線形状の製造方法を工程順に示した概念図である。
【図9】本発明の第5の参考例を示す概念図であり、シリサイドとシリコンとの接合深さが極浅で、且つ高信頼性シリサイド電極・配線構造の製造方法を工程順に示した概念図である。
【図10】先行技術の電極と半導体間のコンタクトを示す概念図である。
【図11】先行技術の電極と半導体間のコンタクト抵抗を示すグラフである。
【図12】先行技術の電極構造における深さ方向の不純物濃度分布を示すグラフである。
【図13】先行技術において、シリサイド・シリコン接合面の深さを示す概念図である。
【図14】本発明の多層配線構造の他の例を示す概念図である。
【図15】本発明の多層配線構造の他の例を示す概念図である。
【図16】本発明の多層配線構造の他の例を示す概念図である。
【符号の説明】
101 半導体、
102 絶縁層、
103 高濃度半導体層、
104 開口部、
105 金属層、
106 半導体層、
107 半導体と金属との化合物層、
108 金属層、
403 高濃度半導体層、
407 半導体と金属との化合物層、
408 金属層、
601 半導体、
602 絶縁層、
603 開口部、
604 金属層、
605 半導体層、
606 半導体と金属との化合物層、
j 接合深さ、
701 半導体、
702 絶縁層、
703 開口部、
704 金属層、
705 半導体層、
706 半導体と金属との化合物層、
707 絶縁層、
708 開口部、
709 金属層、
710 半導体と金属との化合物層、
711 金属層、
801 半導体、
802 絶縁層、
803 開口部、
804 金属層、
805 半導体層、
806 半導体と金属との化合物層、
901 半導体、
902 絶縁層、
903 高濃度半導体層、
904 開口部、
905−1,−2,−3,−4 金属層、
906−1,−2,−3,−4 半導体層、
907 半導体と金属との化合物層、
1001 半導体、
1002 絶縁層、
1003 高濃度半導体層、
1004 開口部、
1005 金属層、
1006 半導体と金属との化合物層、
1007 金属層、
1401,1404 層間絶縁膜、
1402 第1のAl合金配線、
1403,1407,1408 ノンドープSi層、
1405 選択成長タングステン(W)、
1406 第2のAl合金配線。

Claims (14)

  1. 半導体基板表面の少なくとも一部に、金属層と半導体層とを、大気に曝さずに連続して形成した後、熱処理して前記金属層と前記半導体層とを反応させ金属と半導体との化合物を形成する半導体装置の製造方法であり、
    前記熱処理後において、未反応の半導体層上に、絶縁層の開口部を覆うように第2の金属層を形成した後熱処理して、前記未反応の半導体層と第2の金属層の金属との化合物を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記熱処理の前に、前記半導体基板に前記半導体層及び金属層を介して所定の不純物原子もしくは不純物分子をイオン注入することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記イオンは、前記半導体基板を構成する元素または前記半導体基板中において電子あるいはホールを発生する原子あるいはその原子を含む分子であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体基板と前記化合物との界面で前記半導体基板中の不純物濃度が最大となるように、不純物をイオン注入することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記イオンの注入量は、1×1013〜4×1018cm−2であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記半導体基板の半導体は、シリコン(Si)半導体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記金属層は、高融点金属、高融点金属を含む合金、または高融点金属の化合物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記金属層は、Ta,Ti,W,Co,Mo,Hf,Ni,Zr,Cr,V,Pd及びPtの内少なくとも1つ含むことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記金属層の厚さは、1〜50nmであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記半導体層は、不純物濃度が1x1018cm−3以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記半導体層の厚さは、0.3nm以上であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記半導体層の厚さを前記金属層の厚さ以上として、前記化合物と前記半導体との界面を浅くすることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記熱処理後に形成された前記化合物の厚さの半分以上が、前記半導体層側に位置していることを特徴とする請求項11または12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記半導体層は、シリコン(Si)半導体からなることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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