JP3688690B2 - ソースホロワ回路およびフリップフロップ回路 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
この発明は、高速動作可能なソースホロワ回路およびそれを用いたフリップフロップ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来のソースホロワ回路を備えたフリップフロップ回路を示す回路図であり、図において、R1〜R4は抵抗、Q1〜Q16はNMOSトランジスタ、CS1〜CS6は定電流源、Dはデータ信号入力端子、Cはクロック信号入力端子、QおよびQBはデータ信号出力端子、VB1は第1の基準電圧端子、VB2は第2の基準電圧端子である。
【0003】
図3に示す従来例のフリップフロップ回路は、NMOSトランジスタQ1〜Q8、抵抗R1,R2、定電流源CS1〜CS3からなるマスタ回路と、NMOSトランジスタQ9〜Q16、抵抗R3,R4、定電流源CS4〜CS6からなるスレーブ回路から構成されている。このマスタ回路とスレーブ回路とは同一の回路構成となっている。
【0004】
次に動作について説明する。
以下では、第1の基準電圧端子VB1には、データ入力端子Dに入力される信号の論理振幅のしきい値電圧を供給するものとする。また第2の基準電圧端子VB2にはクロック入力端子Cに入力される信号の論理振幅のしきい値電圧を与えるものとする。NMOSトランジスタQ1とQ2,Q9とQ10はそれぞれデータ書き込み回路を、NMOSトランジスタQ4とQ5,Q12とQ13はそれぞれデータ保持回路を構成する。
【0005】
クロック信号入力端子Cへ入力されるクロック信号がハイレベル(High)のときには、NMOSトランジスタQ3,Q14がオンし、マスタ回路内のデータ書き込み回路とスレーブ回内路のデータ保持回路がオンする。NMOSトランジスタQ6,Q11はオフし、マスタ回路内のデータ保持回路とスレーブ回路内のデータ書き込み回路はオフ状態になる。このとき、NMOSトランジスタQ1に入力されるデータ信号ID1がハイレベルであれば、NMOSトランジスタQ1がオンし、NMOSトランジスタQ2がオフし、定電流源CS1によって設定された電流は、NMOSトランジスタQ1,Q3を介して抵抗R1を流れる。
【0006】
したがって、NMOSトランジスタQ8はロウレベル(Low)を出力する。一方、NMOSトランジスタQ2はオフしているので、抵抗R2には電流が流れず、NMOSトランジスタQ7はハイレベルを出力する。このようにしてマスタ回路ではデータ書き込みが行われる。スレーブ回路ではデータ保持回路がオンしているので、前回保持したデータ信号ID0が保持されており、NMOSトランジスタQ15,Q16を介してデータ信号出力端子QB,Qへ出力されている。
【0007】
NMOSトランジスタQ7とQ8と同様に、NMOSトランジスタQ15とQ16はお互いに相補の関係にある信号を出力する。クロック信号入力端子Cに入力されるクロック信号が、ハイレベルからロウレベルへ変化すると、NMOSトランジスタQ6,Q11がオンし、マスタ回路内のデータ保持回路とスレーブ回路内のデータ書き込み回路がオンする。NMOSトランジスタQ3,Q14はオフし、マスタ回路内のデータ書き込み回路とスレーブ回路内のデータ保持回路はオフ状態になる。
【0008】
NMOSトランジスタQ4とQ5は、ゲート端子がそれぞれNMOSトランジスタQ7とQ8のソース端子に接続されており、クロック信号がハイレベルのときに入力されていたデータ信号ID1によりNMOSトランジスタQ4はオンしNMOSトランジスタQ5はオフし、これによりデータ信号ID1は保持される。従って、NMOSトランジスタQ7,Q8はクロック信号がハイレベルのときと同じ値をスレーブ回路へ出力し続ける。
【0009】
スレーブ回路内のデータ書き込み回路はオンしており、NMOSトランジスタQ7はハイレベルを出力し、またNMOSトランジスタQ8はロウレベルを出力している。このため、NMOSトランジスタQ9はオンし、NMOSトランジスタQ10はオフする。従って、定電流源CS4により設定されている電流は、NMOSトランジスタQ9,Q11を介して抵抗R3を流れる。
【0010】
このため、NMOSトランジスタQ16はロウレベルを出力する。NMOSトランジスタQ10はオフしているので、抵抗R4には電流が流れず、NMOSトランジスタQ15はハイレベルを出力する。このようにして、スレーブ回路ではデータが更新される。データ入力端子に入力される入力データがロウレベルの場合でも同様に動作するが、この場合には、NMOSトランジスタQ16はハイレベルを、NMOSトランジスタQ15はロウレベルを出力する。
【0011】
上記したように、図3に示す従来例のフリップフロップ回路では、クロック信号がハイレベルのときにマスタ回路内にデータを取り込み、クロック信号がロウレベルのときに、スレーブ回路がデータを更新する。
【0012】
図4は、図3に示す従来例のフリップフロップ回路の動作を示すタイミングチャートである。図4のタイミングチャートに示すように、図3に示す従来のフリップフロップ回路は、クロック信号入力端子Cから入力されるクロック信号に基づいて、入力端子Dから入力される入力データ信号を取り込み、所定クロック経過して、出力データ端子Q,QBからデータ信号を出力する。
【0013】
図5は、図3に示す従来のフリップフロップ回路に用いる定電流源を示す回路図であり、図において、Idは電流、Vcsはゲートに供給される電圧、Vdはドレインへ供給される電圧である。図6は、図5に示す定電流源の電流−電圧特性を示す説明図である。図6の説明図に示すように、一般に、ドレイン電圧Vdには飽和領域の電圧を与え、ドレイン電圧Vdが変化した場合であっても一定値の電流Idを流せるような領域で使用する。また、電圧Vcs2は、電圧Vcs1よりも高い電圧を示す。所望の電流値Idを得るためには、電圧Vcsの設定値をVcs2あるいはVcs1に設定する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来例のフリップフロップ回路は、図3に示す構成を有しており、図5に示す定電流源回路が用いられていた。このため、NMOSトランジスタQ7と定電流源CS2、NMOSトランジスタQ8と定電流源CS3、NMOSトランジスタQ15と定電流源CS5、NMOSトランジスタQ16と定電流源CS6で構成されたソースホロワ回路において、出力がロウレベルからハイレベルヘ変化する場合には高速に動作するが、ハイレベルからロウレベルへ変化する場合には動作が遅くなるという課題があった。
【0015】
これは、出力が立ち上がるときには、NMOSトランジスタQ7,Q8,Q15,Q16の高駆動力による、即ち、負荷容量が大きいときには、ゲート電圧の2乗に比例する電流が流れる。一方、出力が立ち下がるときには、定電流源CS2,CS3,CS5,CS6の一定電流による電流が流れるためである。
【0016】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、出力の立ち下がり時に大電流を流すことで高速動作可能なソースホロワ回路およびそれを備えたフリップフロップ回路を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るソースホロワ回路は、第1および第2のNMOSトランジスタ、第1および第2のNMOSトランジスタのそれぞれのソースに接続された第3および第4のNMOSトランジスタ、および第3および第4のNMOSトランジスタの双方のソースへ接続された定電流源を有するカレントスイッチで構成されたソースホロワ回路を備え、第1のNMOSトランジスタと第4のNMOSトランジスタの双方のゲートを第1の入力とし、第2のNMOSトランジスタと第3のNMOSトランジスタの双方のゲートを第1の入力の逆相となる第2の入力とし、第1のNMOSトランジスタのソースと第3のNMOSトランジスタのドレインとを接続し、第2のNMOSトランジスタのソースと第4のNMOSトランジスタのドレインとを接続して高速動作を可能とするものである。
【0018】
この発明に係るソースホロワ回路は、第3のNMOSトランジスタのソースと定電流源との間、および第4のNMOSトランジスタのソースと定電流源との間にそれぞれ抵抗を接続して、高速動作を可能とするものである。
【0019】
この発明に係るフリップフロップ回路は、この発明のソースホロワ回路と、主として2つのNMOSトランジスタからなるデータ書き込み回路と、主として2つのNMOSトランジスタからなるデータ保持回路とを備え、データ書き込み回路内の2つのNMOSトランジスタのそれぞれのドレインおよびデータ保持回路内の2つのNMOSトランジスタのそれぞれのドレインへ、ソースホロワ回路内の第1および第2のNMOSトランジスタのそれぞれのゲートを接続し、データ保持回路内の2つの前記NMOSトランジスタのそれぞれのゲートへ、第1および第2のNMOSトランジスタのそれぞれのソースを接続して、高速動作を可能とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるソースホロワ回路を有するフリップフロップ回路を示す回路図であり、図において、Q1〜Q6,Q7(第1NMOSトランジスタ),Q8(第2NMOSトランジスタ),Q9〜Q14,QA(第3NMOSトランジスタ),QB(第4のNMOSトランジスタ),QC,QDはNMOSトランジスタ、R1〜R4は抵抗、CS1,CS2,CS4,CS5は定電流源、QB,Q,C,D,VB1,VB2はそれぞれ、MOSトランジスタQ13,Q12,Q3,Q1,Q2,Q6のゲートに接続されている端子である。この実施の形態1のソースホロワ回路を有するフリップフロップ回路は、MOSトランジスタQ1〜Q8,QA,QBからなるマスタ回路と、MOSトランジスタQ9〜Q16,QC,QDからなるスレーブ回路から構成されている。また、NMOSトランジスタQ7,Q8,QA,QBと電流源CS2からソースホロワ回路が構成される。
【0021】
実施の形態1のソースホロワ回路を有するフリップフロップ回路は、マスタ回路内のNMOSトランジスタQ7,Q8,QA,QBと電流源CS2から構成されるソースホロワ回路により、NMOSトランジスタQ8の出力を高速に立ち下げてフリップフロップ回路を高速に動作させるものである。
【0022】
次に動作について説明する。
以下では、第1の基準電圧端子VB1には、データ入力端子Dに入力される信号の論理振幅のしきい値電圧を供給するものとする。また第2の基準電圧端子VB2にはクロック入力端子Cに入力される信号の論理振幅のしきい値電圧を与えるものとする。
【0023】
NMOSトランジスタQ1とQ2、Q9とQ10はそれぞれデータ書き込み回路を、NMOSトランジスタQ4とQ5、Q12とQ13はそれぞれデータ保持回路を構成する。
【0024】
クロック信号入力端子Cへ入力されるクロック信号がハイレベルのときには、NMOSトランジスタQ3,Q14がオンし、マスタ回路内のデータ書き込み回路とスレーブ回路内のデータ保持回路がオンする。NMOSトランジスタQ6,Q11はオフし、マスタ回路内のデータ保持回路とスレーブ回路内のデータ書き込み回路はオフ状態になる。このとき、NMOSトランジスタQ1に入力されるデータ信号ID1がハイレベルであれば、NMOSトランジスタQ1がオンし、NMOSトランジスタQ2がオフし、定電流源CS1によって設定された電流は、NMOSトランジスタQ1,Q3を介して抵抗R1を流れる。したがって、NMOSトランジスタQ8はロウレベルを出力する。
【0025】
一方、NMOSトランジスタQ2はオフしているので、抵抗R2には電流が流れず、NMOSトランジスタQ7はハイレベルを出力する。このようにしてマスタ回路ではデータ書き込みを行う。スレーブ回路ではデータ保持回路がオンしているので、前回保持したデータ信号ID0が保持されており、NMOSトランジスタQ15,Q16を介してデータ信号出力端子QB,Qへ出力されている。
【0026】
NMOSトランジスタQ7とQ8と同様に、NMOSトランジスタQ15とQ16はお互いに相補の関係にある信号を出力する。クロック信号入力端子Cに入力されるクロック信号が、ハイレベルからロウレベルに変化すると、NMOSトランジスタQ6,Q11がオンし、マスタ回路内のデータ保持回路とスレーブ回路内のデータ書き込み回路がオンする。NMOSトランジスタQ3,Q14はオフし、マスタ回路内のデータ書き込み回路とスレーブ回路内のデータ保持回路はオフ状態になる。
【0027】
NMOSトランジスタQ4とQ5は、ゲート端子がそれぞれNMOSトランジスタQ7とQ8のソースに接続されており、クロック信号がハイレベルのときに入力されていたデータ信号ID1によりNMOSトランジスタQ4はオンしNMOSトランジスタQ5はオフし、これによりデータ信号ID1は保持される。従って、NMOSトランジスタQ7,Q8はクロック信号がハイレベルのときと同じ値をスレーブ回路へ出力し続ける。
【0028】
スレーブ回路内のデータ書き込み回路はオンしており、NMOSトランジスタQ7はハイレベルを出力し、またNMOSトランジスタQ8はロウレベルを出力している。このため、NMOSトランジスタQ9はオンし、NMOSトランジスタQ10はオフする。従って、定電流源CS4により設定されている電流は、NMOSトランジスタQ9,Q11を介して抵抗R3を流れる。
【0029】
このため、NMOSトランジスタQ16はロウレベルを出力する。NMOSトランジスタQ10はオフしているので、抵抗R4には電流が流れず、NMOSトランジスタQ15はハイレベルを出力する。このようにして、スレーブ回路ではデータが更新される。データ入力端子に入力される入力データがロウレベルの場合でも同様に動作するが、この場合には、NMOSトランジスタQ16はハイレベルを、NMOSトランジスタQ15はロウレベルを出力する。即ち、クロック信号がハイレベルのときにマスタ回路内にデータを取り込み、クロック信号がロウレベルのときに、スレーブ回路がデータを更新する。
【0030】
図1に示す実施の形態1のフリップフロップ回路において、マスタ回路内のNMOSトランジスタQ7,Q8,QA,QBと定電流源CS2から構成されるソースホロワ回路では、NMOSトランジスタQ7にハイレベルの電圧の信号が入力され、NMOSトランジスタQ8にロウレベルの電圧の信号が入力された場合、NMOSトランジスタQBがオンし、定電流源CS2の電流は、すべてNMOSトランジスタQBを流れ、NMOSトランジスタQ8の出力を高速に立ち下げることができる。また、このときにはNMOSトランジスタQAはオフし、NMOSトランジスタQ7に流れる電流は、すべてNMOSトランジスタQ7の出力の立ち上がりに使われる。
【0031】
以上のように、この実施の形態1によれば、マスタ回路内のNMOSトランジスタQ7,Q8,QA,QBと電流源CS2から構成されるソースホロワ回路により、NMOSトランジスタQ8の出力を高速に立ち下げることができる。この場合、NMOSトランジスタQAはオフしてNMOSトランジスタQ7に流れる電流は、すべてNMOSトランジスタQ7の出力の立ち上がりに使用することができるので、フリップフロップ回路を高速に動作することができる。
【0032】
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2によるソースホロワ回路を備えるフリップフロップ回路を示す回路図であり、図において、RA,RB,RC,RDは抵抗であり、それぞれNMOSトランジスタQA,QB,QC,QDのゲートへ接続されている。抵抗RA,RBの他方の端子は定電流源CS2へ接続されている。同様に抵抗RC,RDの他方の端子は定電流源CS5へ接続されている。尚、他の構成要素は、実施の形態1のものと同様でありそれらの説明を省略する。
【0033】
実施の形態2のソースホロワ回路を有するフリップフロップ回路は、抵抗RA、RBをNMOSトランジスタQA,QBのソース側と定電流源CS2との間に挿入し、スレーブ回路においては抵抗RC,RDをNMOSトランジスタQC,QDと定電流源CS5との間に挿入し、マスタ回路のNMOSトランジスタQA,QBのいずれか、またスレーブ回路のNMOSトランジスタQC,QDのいずれかを完全にオフさせないようにするものである。即ち、マスタ回路内で、NMOSトランジスタQBが即座にオンし、定電流源CS2のほとんどの電流はNMOSトランジスタQBを流れ、NMOSトランジスタQ8の出力を高速に立ち下げ、またこの時、NMOSトランジスタQAは、徐々に緩やかにオンし、NMOSトランジスタQ7に流れる大部分の電流はNMOSトランジスタQ7の出力の立ち上がりとして使用させ高速に動作させるものである。
【0034】
次に動作について説明する。
NMOSトランジスタQ7のゲート入力としてハイレベルの電圧の信号が入力され、NMOSトランジスタQ8のゲート入力としてロウレベルの電圧の信号が入力された場合、NMOSトランジスタQBが即座にオンし、定電流源CS2のほとんどの電流はNMOSトランジスタQBを流れ、NMOSトランジスタQ8の出力を高速に立ち下げる。またこの時、NMOSトランジスタQAは、徐々に緩やかにオンし、NMOSトランジスタQ7に流れる大部分の電流はNMOSトランジスタQ7の出力の立ち上がりとして使用される。以上のようにして高速動作を実現する。
【0035】
この実施の形態2のフリップフロップ回路の動作は、基本的に実施の形態1のフリップフロップ回路の動作と同様であるが、実施の形態2のフリップフロップ回路のマスタ回路において、抵抗RA,RBをNMOSトランジスタQA,QBのソース側と定電流源CS2との間に挿入し、スレーブ回路においては抵抗RC,RDをNMOSトランジスタQC,QDのソース側と定電流源CS5との間に挿入し、マスタ回路のNMOSトランジスタQA,QBのいずれか、またスレーブ回路のNMOSトランジスタQC,QDのいずれかを完全にオフさせないようにしたものである。
【0036】
例えば、実施の形態1のフリップフロップ回路では、NMOSトランジスタQAが完全にオフした場合に、NMOSトランジスタQ7内のリーク電流により、低周波数で動作させる場合、NMOSトランジスタQ7の出力レベルが上昇してしまう場合がある。これに対し実施の形態2のフリップフロップ回路の構成では、そのようなことは発生しない。
【0037】
なお、実施の形態1および実施の形態2では、ソースホロワ回路を有するフリップフロップ回路の例を示したが、この発明は、この例に限定されることなく一般的な電流モード回路のすべてに適用できるのは言うまでもない。また、NMOSトランジスタのボディ端子はソース電位でもGNDレベルのいずれに接続した構成でもよい。
【0038】
以上のように、この実施の形態2によれば、ソースホロワ回路を有するフリップフロップ回路内のマスタ回路で、NMOSトランジスタQBが即座にオンし、定電流源CS2のほとんどの電流はNMOSトランジスタQBを流れ、NMOSトランジスタQ8の出力を高速に立ち下げ、またこの時、NMOSトランジスタQAは、徐々に緩やかにオンし、NMOSトランジスタQ7に流れる大部分の電流はNMOSトランジスタQ7の出力の立ち上がりとして使用されるので、高速動作を実現することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、第1および第2のNMOSトランジスタ、第1および第2のNMOSトランジスタのそれぞれのソースに接続された第3および第4のNMOSトランジスタ、および第3および第4のNMOSトランジスタの双方のソースへ接続された定電流源を有するカレントスイッチで構成されたソースホロワ回路を備え、第1のNMOSトランジスタと第4のNMOSトランジスタの双方のゲートを第1の入力とし、第2のNMOSトランジスタと第3のNMOSトランジスタの双方のゲートを第1の入力の逆相となる第2の入力とし、第1のNMOSトランジスタのソースと第3のNMOSトランジスタのドレインとを接続し、第2のNMOSトランジスタのソースと第4のNMOSトランジスタのドレインとを接続するように構成したので、高速動作できる効果がある。
【0040】
この発明によれば、第3のNMOSトランジスタのソースと定電流源との間、および第4のNMOSトランジスタのソースと定電流源との間にそれぞれ抵抗を接続するように構成したので、高速動作できる効果がある。
【0041】
この発明によれば、この発明のソースホロワ回路と、主として2つのNMOSトランジスタからなるデータ書き込み回路と、主として2つのNMOSトランジスタからなるデータ保持回路とを備え、データ書き込み回路内の2つのNMOSトランジスタのそれぞれのドレインおよびデータ保持回路内の2つのNMOSトランジスタのそれぞれのドレインへ、ソースホロワ回路内の第1および第2のNMOSトランジスタのそれぞれのゲートを接続し、データ保持回路内の2つの前記NMOSトランジスタのそれぞれのゲートへ、第1および第2のNMOSトランジスタのそれぞれのソースを接続するように構成したので、高速動作できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるソースホロワ回路を有するフリップフロップ回路を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態2によるソースホロワ回路を有するフリップフロップ回路を示す回路図である。
【図3】 従来のソースホロワ回路を有するフリップフロップ回路を示す回路図である。
【図4】 従来のフリップフロップ回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】 従来のフリップフロップ回路に用いる定電流源を示す回路図である。
【図6】 図5に示す定電流源の電流−電圧特性を示す説明図である。
【符号の説明】
Q1,Q2 データ書き込み回路、Q4,Q5 データ保持回路、Q7 NMOSトランジスタ(第1のNMOSトランジスタ)、Q8 NMOSトランジスタ(第2のNMOSトランジスタ)、QA NMOSトランジスタ(第3のNMOSトランジスタ)、QB NMOSトランジスタ(第4のNMOSトランジスタ)、CS2 定電流源、R1,R2,RA,RB 抵抗。
Claims (3)
- 第1および第2のNMOSトランジスタ、前記第1および第2のNMOSトランジスタのそれぞれのソースに接続された第3および第4のNMOSトランジスタ、および前記第3および第4のNMOSトランジスタの双方のソースへ接続された定電流源を有するカレントスイッチで構成されたソースホロワ回路を備え、前記第1のNMOSトランジスタと前記第4のNMOSトランジスタの双方のゲートを第1の入力とし、前記第2のNMOSトランジスタと前記第3のNMOSトランジスタの双方のゲートを前記第1の入力の逆相となる第2の入力とし、前記第1のNMOSトランジスタのソースと前記第3のNMOSトランジスタのドレインとを接続し、前記第2のNMOSトランジスタのソースと前記第4のNMOSトランジスタのドレインとを接続したことを特徴とするソースホロワ回路。
- 第3のNMOSトランジスタのソースと定電流源との間、および第4のNMOSトランジスタのソースと前記定電流源との間に、それぞれ抵抗を接続したことを特徴とする請求項1記載のソースホロワ回路。
- 請求項1及び請求項2のうちのいずれか1項記載のソースホロワ回路と、主として2つのNMOSトランジスタからなるデータ書き込み回路と、主として2つのNMOSトランジスタからなるデータ保持回路とを備え、前記データ書き込み回路内の2つの前記NMOSトランジスタのそれぞれのドレインおよび前記データ保持回路内の2つの前記NMOSトランジスタのそれぞれのドレインへ、前記ソースホロワ回路内の第1および第2のNMOSトランジスタのそれぞれのゲートを接続し、前記データ保持回路内の2つの前記NMOSトランジスタのそれぞれのゲートへ、前記第1および第2のNMOSトランジスタのそれぞれのソースを接続したことを特徴とするフリップフロップ回路。
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