JP3688049B2 - 会員証付き入会申込書 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種友の会やレンタル店をはじめとする会員制を採用している会や店舗等への入会時に使用される会員証付き入会申込書に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の会や店舗に入会するには入会申込書を提出するようになっているが、窓口にて直接申込みを行う場合、申込書に必要事項を記入して提出すると同時に会員証を発行するようにしているケースが多い。この場合、会員証はプラスチックカードや紙をラミネート加工したもの、あるいは腰のある、比較的厚手の紙等が使用されており、通常は入会申込書と会員証とが別々となっているものであった。
【０００３】
しかし、その場合、単に会員証を発行するだけであればよいが、通常は通し番号である会員番号が付与されるものであり、それにより、会員を管理しているため、そのような用途に対しては、入会申込書と会員証に同じ会員番号を付与しておく必要があり、しかもそれが機械読み取り可能なもの、例えばバーコードやＯＣＲ文字、であれば、さらに会員管理や来場時の識別等が容易になるものであるが、前述したような入会申込書と会員証が別々となっているものの場合、入会申込書と会員証とをマッチングしながら渡す必要があり、面倒である上、もし間違って渡してしまった場合には管理不能となる等の問題があった。
【０００４】
ここで、台紙とカードが一体となったものとしては、特開平５−２４３８２号に示されるような、台紙上に剥離可能に接着する疑似接着層を介してカードが一体化されているものがあるが、この場合には疑似接着層を形成するのが困難で、非常に高価なものとなるという問題点があり、また、そのままで会員証となるような厚紙で入会申込書と会員証を一体としたものも考えられるが、その場合にはプリンター適性がなく、しかも会員証の切り離しが非常に困難なものであったり、入会申込書の部分が厚すぎて嵩張る等の問題点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は上記のような問題点を解決する為になされたもので、マッチングミスの生じることのない非常に安価で管理も容易な会員証付き入会申込書を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の解決手段は、切取線を介して会員証紙片と入会申込書紙片とが分離可能に連接され、裏面に感圧接着剤層が積層された帳票からなり、前記会員証紙片が折曲線を介して連接された会員証裏紙片と会員証表紙片とから構成されており、会員証紙片のいずれか少なくとも一方と入会申込書紙片には同一の固有の機械読取可能な固有情報が印字された固有情報印字部がそれぞれ設けられ、会員証裏紙片が会員証表紙片裏面側に折り曲げられ、接着一体化した状態で会員証となる会員証付き入会申込書とすることである。このような構成とすることで、比較的薄く、プリンター適性の優れた紙により作製可能で、しかもマッチングミスの生じることのない会員証付き入会申込書を安価に得られるものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。
図１は本発明の一実施例を示す会員証付き入会申込書の平面図、図２は図１の会員証付き入会申込書のＸ−Ｘ断面図、図３は図１の会員証付き入会申込書の裏面を示す平面図、図４は図１の会員証付き入会申込書の使用状態を説明するための図、図５は本発明の会員証付き入会申込書の製造途中を示す図、１は会員証付き入会申込書、２は切取線、３は入会申込書、４は会員証、４Ａは会員証表紙片、４Ｂは会員証裏紙片、５は入会必要事項記入欄、６は会員氏名記入欄、７Ａ、７Ｂは固有情報印字部、８は折曲線、１０はベース用紙、１１は感圧接着剤層、２０は連続帳票、２１は単位帳票、２２は送り孔、２３、２４は切取線である。
【０００８】
まず、本実施例を図１〜図４を用いて説明する。
図１はミシン目で形成された切取線２を介して右紙片に入会申込書３、左紙片に会員証４が連接された会員証付き入会申込書１であり、その入会申込書３と会員証４の表面にはそれぞれバーコードにより表示された固有情報印字部７Ａ、７Ｂがすでに印字されているとともに、会員証４にはその会員証となる表示および会員氏名記入欄６が設けられ、入会申込書３には入会申込み用として住所、氏名、電話、申込日等の入会必要事項記入欄５が設けられ、入会申込者あるいは店側の者が記入するようになっている。
【０００９】
ここで、図２の断面図に示されるように、ベース用紙１０の裏面には感圧接着剤層１１が塗布されており、その感圧接着剤層１１により左紙片がミシン目で形成された折曲線８により略半分に裏面側に折り曲げられ、会員証表紙片４Ａと会員証裏紙片４Ｂが接着重合され会員証４が形成された状態を示している。また、図３に示されるように、裏面に折り曲げられた会員証裏紙片４Ｂには会員の特典や注意書きが予め記載されているものである。ここで、会員証４は２つ折りにして会員証表紙片４Ａと会員証裏紙片４Ｂを重ねたものであるので、比較的薄手でプリンター適性を有する用紙であっても、腰のある、耐久性に優れたものとできるものである。
【００１０】
次いで、その使用方法を説明すると、入会申込者がレンタル店等に来店した場合に、この会員証付き入会申込書１を手渡し、入会申込書３の入会必要事項記入欄５に住所、氏名等の必要事項を記入してもらった後、店側で会員証４の会員氏名記入欄６に入会申込者の氏名を記入し、その後切取線２に沿って入会申込書３と会員証４を切り離し、その会員証４は入会申込者に手渡し、また、入会申込書３は店側で保管し、バーコードで表示された固有情報印字部７Ｂを読み込んだ後、必要事項をデータとしてインプットし、会員の管理を行うようにする。それから、入会申込者はその会員証４を提示するだけで会員であることを示すことができ、また店側は固有情報印字部７Ｂを読み取ることによって、会員の管理ができるようになるものである。
【００１１】
さらに、本発明の会員証付き入会申込書１は図５に示されるような、両端部にプリンター用の送り孔２２およびその送り孔２２の内側に平行な切取線２３を有し、その送り孔２２の並ぶ方向と平行に、共にミシン目からなる切取線２と折曲線８が形成されてなる単位帳票２１が、送り孔２２の並ぶ方向と直角方向の切取用ミシン目２４を介して多数連接された連続帳票２０から作製されるものである。この単位帳票２１は図１等に示される会員証付き入会申込書１の切取線２の左紙片、即ち会員証４を折曲線８に沿って折り曲げる前の状態を示したものであり、単位帳票２１には、入会必要事項記入欄５、会員氏名記入欄６のみが事前に印刷されているものである。この状態にて、連続帳票２０が送り孔２２により前に送られ、バーコード等の固有情報印字部７Ａ、７Ｂが印字された後、直角方向の切取用ミシン目２４により単位帳票２１に切り離され、図示はしないが、左紙片を折曲線８にて折り曲げ、圧ロールにて接着・重合され、会員証付き入会申込書１が得られるものである。
【００１２】
ここで、両端部の切取線２３は無くてもよく、また、折曲線８はミシン目以外の押罫線でも良いものである。また、バーコード等の固有情報印字部７Ａは会員証の裏面、即ち会員証裏紙片４Ｂに設けてもよく、さらにその固有情報印字部７Ａ、７ＢはＯＣＲ読み取り可能なものや二次元コードと呼ばれる、機械読み取りの可能なもので表示されていれば特に限定されるものではない。
【００１３】
【発明の効果】
このように切取線を介して２つの紙片が連接され、裏面に感圧接着剤層が積層された帳票において、前記２つの紙片の表面には同一の固有情報が印字された固有情報印字部がそれぞれ形成され、かつ一方の紙片が該紙片の略中央にて裏面側に折り曲げられ、接着している会員証付き入会申込書とすることで、比較的薄く、プリンター適性の優れた紙により、腰のある耐久性のあるものが作製可能で、しかもマッチングミスの生じることのない会員証付き入会申込書を安価に得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の会員証付き入会申込書の一実施例を示す平面図。
【図２】図１に示される会員証付き入会申込書のＸ−Ｘ断面図。
【図３】図１に示される会員証付き入会申込書の裏面を示す平面図。
【図４】図１に示される会員証付き入会申込書の使用状態の説明図。
【図５】本発明の会員証付き入会申込書の製造途中を示す説明図
【符号の説明】
１ 会員証付き入会申込書
２ 切取線
３ 入会申込書
４ 会員証
４Ａ 会員証表紙片
４Ｂ 会員証裏紙片
５ 入会必要事項記入欄
６ 会員氏名記入欄
７Ａ、７Ｂ 固有情報印字部
８ 折曲線
１０ ベース用紙
１１ 感圧接着剤層
２０ 連続帳票
２１ 単位帳票
２２ 送り孔
２３、２４ 切取線

Claims (1)

1. 切取線を介して会員証紙片と入会申込書紙片とが分離可能に連接され、裏面に感圧接着剤層が積層された帳票からなり、前記会員証紙片が折曲線を介して連接された会員証裏紙片と会員証表紙片とから構成されており、会員証紙片のいずれか少なくとも一方と入会申込書紙片には同一の固有の機械読取可能な固有情報が印字された固有情報印字部がそれぞれ設けられ、会員証裏紙片が会員証表紙片裏面側に折り曲げられ、接着一体化した状態で会員証となることを特徴とする会員証付き入会申込書。

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