JP3687228B2 - エンジン冷却装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水冷式エンジンのエンジン冷却水をラジエータで放熱させるエンジン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の水冷式エンジン冷却装置は、エンジン冷却水を放熱させるラジエータを備え、冷却水の温度変化により生じる冷却水の体積変化を吸収するリザーブタンクが、ラジエータとは独立に設けてある。具体的に、冷却水の温度が上がって体積が膨張すると、その分の空気や冷却水がリザーブタンクへ排出され、冷却水の温度が下がって体積が収縮すると、ラジエータ内の圧力が低下することにより、リザーブタンク内の冷却水がラジエータに吸い戻される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ラジエータとリザーブタンクとが独立して設けられているため、このエンジン冷却装置は必然的に大型となり、エンジンルーム内への搭載性が悪化する、という問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、独立のリザーブタンクを廃止して、エンジン冷却装置を小型化することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明者は、冷却水と同種の液体を用いて熱交換を行なう熱交換器(7、8、9、300)を備えた冷凍装置(100)が、水冷式エンジン(E)周辺に設けられ、この熱交換器(7、8、9、300)には、上記液体が流れるタンク部(71、72、91、92、300)が設けられていることに着目して、このタンク部(71、72、91、92、300)に、リザーブタンクの機能を兼ねさせることを見いだした。
【0005】
具体的に、請求項1ないし4に記載の発明では、下方内部に上記液体が流れる液体部(L)、上方内部に空間部(C)を形成するような大きさのタンク部(72、92、300)を構成し、上記液体部(L)とラジエータ(17)の上方部とを連通させることにより、ラジエータ(17)内の空気およびエンジン冷却水を液体部(L)に排出するとともに、液体部(L)の液体をラジエータ(17)へ戻すことを特徴としている。
【0006】
これによれば、熱交換器(7、8、9、300)のタンク部(72、92、300)にリザーブタンクの機能を兼ねさせることができ、独立のリザーブタンクを廃止できるので、エンジン冷却装置を小型化できる。よって、エンジンルーム内への搭載性を向上できる。
また、請求項2に記載の発明では、上記熱交換器(7、8、9、300)には、上記タンク部(72、92、300)の他に、このタンク部(72、92、300)と所定距離を隔ててもう1つのタンク部(71、91)を設け、ラジエータ(17)の上方部と液体部(L)とを、連通ホース(18)にて連通し、タンク部(72、92、300)および液タンク部(71、91)を長尺箱形状とし、この長手方向が天地方向に向くように配置したことを特徴としている。
【0007】
これによれば、タンク部(72、92、300)の長手方向が水平方向に向くように配置した場合に比べて、タンク部(72、92、300)の高さ、ひいては、液体部(L)の高さを高くできる。ここで、エンジン冷却装置を例えば車両に搭載した場合、この車両が大きく振動して、液体部(L)の液面が大きく変動するが、連通ホース(18)が常に確実に液体部(L)に連通できる。よって、液体部(L)の液体のみを常に確実にラジエータ(17)へ戻すことができ、ラジエータ(17)内への空気の存在を防止できるので、ラジエータ(17)における冷却水の放熱性能、および、エンジン(E)の冷却性能を良好に保つことができる。
【0008】
また、請求項3に記載の発明では、内部を流れる液体と室外空気とを熱交換する室外熱交換器(7、9)にて、上記熱交換器(7、8、9、300)を構成しているので、エンジン冷却水の熱が直接室内に放出されることはなく、冷凍装置(100)の冷却能力に及ぼす影響を小さくできる。
また、請求項4に記載の発明では、空間部(C)の上方部に、この空間部(C)とタンク部(72、92、300)外部とを連通する連通部(7b、9b)を設けているので、ラジエータ(17)内の空気や冷却水が液体部(L)に流入するとき、その流入した分だけ、空間部(C)の空気を連通部(7b、9b)を経て外部へ排出できる。また、液体部(L)からラジエータ(17)内へ冷却水を戻すとき、その戻した分だけ、外部の空気を連通部(7b、9b)を経て空間部(C)へ供給できる。このようにして、タンク部(72、92、300)の変形を防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に示す本実施形態のエンジン冷却装置200は、エンジンルーム内に配置され、車両用の水冷式エンジンEを冷却する役割を果たす。このエンジン冷却装置200は、エンジンEの周囲に設けられ、エンジン冷却水(以下、冷却水という)が流れるウォータジャケット10と、冷却水を放熱させるラジエータ17とを備えている。
【0010】
また、図2に示す本実施形態の吸着式冷凍装置100は、車両に搭載されて空調装置の一部として機能する。この吸着式冷凍装置100は、第1、第2吸着コア1、2と、凝縮器および蒸発器の役割を果たす第1、第2凝縮蒸発器3、4とを備えている。第1吸着コア1および第1凝縮蒸発器3は1つの密閉容器5内に収納され、第2吸着コア2および第2凝縮蒸発器4は1つの密閉容器6内に収納されている。第1、第2凝縮蒸発器3、4は、一方が蒸発器としてはたらくとき、他方が凝縮器としてはたらくようになっている。
【0011】
そして、室外熱交換器(放熱器)7、四方切替弁11、第1、第2凝縮蒸発器3、4、四方切替弁12、および、電動ポンプ19は、この順に直列に接続されて、各部位で吸熱や放熱を行なう熱交換用液体(以下、液体という)が循環するようになっている。また、室外熱交換器7、四方切換弁13、第1、第2吸着コア1、2、四方切替弁14、および、電動ポンプ19は、この順に直列に接続されて、液体が循環するようになっている。
【0012】
また、室内熱交換器8、電動ポンプ15、四方切換弁11、第1、第2凝縮蒸発器3、4、および、四方切替弁12は、この順に直列に接続されて、液体が循環するようになっている。なお、室外熱交換器7および室内熱交換器8近傍には、室外空気および室内空気を送風する送風ファン70、80が設けられている。そして、吸着式冷凍装置100のうち室内熱交換器8以外は、車両のエンジンルーム内で、エンジン冷却装置200の周辺に配置され、室内熱交換器8は室内に配置されている。
【0013】
そして、図2に示すように、ウォータジャケット10、四方切替弁13、第1、第2吸着コア1、2、四方切替弁14、および、電動ポンプ16は、この順に直列に接続されて、冷却水が循環するようになっている。
また、図1に示すように、ウォータジャケット10とラジエータ17との間にも、冷却水が循環するようになっている。なお、上記流体および冷却水としては、水にエチレングリコールを混入させたいわゆる不凍液を用いている。そして、冷却水の温度が設定温度以下のときは、サーモスタット(図示しない)のはたらきにより、ラジエータ17をバイパスするバイパス回路(図示しない)へ、ウォータジャケット10からのエンジン冷却水を流すようにしている。そして、冷却水の温度が設定温度以上になると、上記サーモスタットのはたらきにより、ラジエータ17へエンジン冷却水を循環させるようにし、エンジン冷却水を冷却している。
【0014】
また、室外熱交換器7は、長尺箱形状の入口タンク(もう1つのタンク部)71および出口タンク(タンク部)72と、これら両タンク71、72間を連通するように設けられた複数の液体配管73と、液体配管73間に設けられたコルゲートフィン(伝熱フィン)74とを備えている。そして、両タンク71、72の長手方向が天地方向に向くように、室外熱交換器7は配置されている。また、入口タンク71、液体配管73、出口タンク72の順に流体が流れるようになっている。
【0015】
なお、液体配管73およびコルゲートフィン74は熱伝導性に優れる材料、例えばアルミニウム合金からなり、液体配管73内を流れる液体と、液体配管73およびフィン74近傍の空気との熱交換を良好に行なうようにしてある。
そして、出口タンク72の上方部には、下方部よりも幅広で、内部に空間部Cを形成する空間形成部7aが備えられている。この出口タンク72は、入口タンク71に比べて、この空間形成部7aの分だけ大きく構成されている。そして、出口タンク72のうち空間形成部7a以外の部位と、入口タンク71との間に、複数の液体配管73が配置されている。
【0016】
そして、空間形成部7aの上方部(本実施形態では上端部)には、空間部Cと空間形成部7a外(大気)とを連通する連通チューブ(連通部)7bが設けられている。連通チューブ7bは、細い筒形状であり、その開口部7cは下方へ向いている。なお、空間部Cの下方には、液体が流れる液体部Lが形成される。
そして、ラジエータ17も、上記室外熱交換器7と同様に、入口、出口タンク171、172と、この入口、出口タンク171、172の間を繋ぐように設けられる多数の液体配管173およびフィン174とを備えている。そして、入口タンク171の上方部には、筒状に突出するとともに、突出端が開口した突出部175が一体に形成されている。この突出部175の突出端部は、ラジエータキャップ17aにて閉塞されている。このラジエータキャップ17aにより、ラジエータ17内の圧力を大気圧よりもやや高めに設定し、冷却水の沸騰を防ぐようになっている。
【0017】
また、突出部175の上方部には、ラジエータ17内部と出口タンク72の液体部Lとを連通するホース18の一端18bが連通し、出口タンク72の高さ(図1中上下方向の寸法)の半分程度の部分に配置されている。このホース18は、内径5mm程度のゴムホースからなる。
また、ラジエータキャップ17aは、図示しないプレッシャバルブ(圧力弁)およびバキュームバルブ(負圧弁)を備え、ラジエータ17内の圧力(内圧)が規定値の範囲にあるときは、両バルブとも閉じている。これらバルブは、上記ホース18よりも下方に配置されている。そして、エンジンEの運転中に冷却水温度が上昇して体積が大きくなることにより、上記内圧が規定値よりも大きくなったとき、プレッシャバルブが自動的に開き、最初にラジエータ17内の空気を、その後エンジン冷却水を、ホース18を経て室内熱交換器7の出口タンク72内へ流出させている。
【0018】
このとき、出口タンク72内にラジエータ17内の空気が排出されると、出口タンク72においてその空気は気泡として上昇し、空気溜め部7aに溜められる。そして、この気泡は、空気溜め部7aの連通チューブ7bを経て外部へ排出される。
また、エンジンEの運転停止後、冷却水温度が低下して体積が小さくなることにより、上記内圧が規定値よりも小さくなったとき、バキュームバルブが自動的に開き、出口タンク72内の流体のみをホース18を経てラジエータ17内へ流入させている。このようにして、冷却水温度の変化によるラジエータ17の変形を防止できる。
【0019】
ここで、エンジンE停止時(ラジエータ17から室外熱交換器7の出口タンク72へエンジン冷却水が流入しない状態)において、上記空間形成部7aの下面に相当する位置に、液体部Lの液面がくるように(空間形成部7aに空気のみが存在するように)、室外熱交換器7に係わる液体回路中に液体が充填されている。
【0020】
なお、図1には、エンジンE停止時における流体の存在場所を部分的に斜線で示してある。そして、エンジンE作動時において、エンジン冷却水が出口タンク72へ流入する最大量よりも、空間形成部7aの容積は大きく構成してある。
このような構成において、上記弁12、13、14、15が実線で示す状態にあるときには、第1吸着コア2が脱着工程、第2吸着コア3が吸着工程、第1凝縮蒸発器3が凝縮工程、第2凝縮蒸発器4が蒸発工程を実行している。このとき、ウォータジャケット10の冷却水は、弁14を経て第1吸着コア1に供給され、さらに弁13を経て、ウォータジャケット10へ戻る。このとき、冷却水(加熱流体)により、第1吸着コア1内の吸着剤(図示せず)が加熱されて、吸着剤から気体冷媒が脱着され、この気体冷媒が第1凝縮蒸発器3側へ供給される。
【0021】
そして、室外熱交換器7の液体は、弁11を経て第1凝縮蒸発器3に供給され、さらに弁12を経て、室外熱交換器7へ戻る。この液体は、第1凝縮蒸発器3において、冷媒の凝縮による凝縮熱を奪い、室外熱交換器7において、上記凝縮熱を室外へ放出する。
また、室外熱交換器7の液体は、弁13を経て、第2吸着コア2に供給され、さらに弁14を経て、室外熱交換器7へ戻る。このとき、液体(冷却流体)により、第2吸着コア2内の吸着剤が冷却されて、吸着剤に気体冷媒が吸着される。これにより、密閉容器6内の圧力が下がり、第2凝縮蒸発器4側における冷媒の蒸発が促進される。
【0022】
ここで、第2凝縮蒸発器4には、室内熱交換器8の液体が、弁11を経て供給され、さらに、弁12を経て室内熱交換器8へ戻る。この液体は、第2凝縮蒸発器3において、冷媒の蒸発による蒸発熱を奪われて冷却され、室内熱交換器8において、冷却された液体と室内空気とを熱交換して、室内を冷却する。
そして、上記弁11、12、13、14が図1に破線で示す状態に切り替えられた場合には、逆に、第1吸着コア1が吸着工程、第2吸着コア2が脱着工程を行い、かつ、第1凝縮蒸発器が蒸発工程、第2凝縮蒸発器が凝縮工程を行なう。このときの上記熱交換流体の流れ方の詳細な説明は省略する。
【0023】
本実施形態によれば、ラジエータ17内の空気およびエンジン冷却水を、室外熱交換器7のタンク部72の液体部Lに排出するとともに、この液体部Lの液体をラジエータ17へ戻すようになっているので、室外熱交換器7のタンク部72にリザーブタンクの機能を兼ねさせることができる。よって、独立のリザーブタンクを廃止でき、エンジン冷却装置200を小型化できるので、このエンジン冷却装置200のエンジンルーム内への搭載性を向上できる。
【0024】
また、タンク部72が長尺箱形状で、この長手方向が天地方向に向くように配置してあるので、タンク部72の高さ、ひいては、液体部Lの高さを高くできる。よって、車両が大きく振動して、液体部(L)の液面が大きく変動しても、連通ホース18の他端18aが常に確実に液体部Lに配置され、液体部Lの液体のみを常に確実にラジエータ17へ戻すことができる。
【0025】
また、ラジエータ17からのエンジン冷却水が、室外熱交換器7に排出されるため、エンジン冷却水の熱が直接室内に放出されることはなく、冷凍装置100の冷却能力に及ぼす影響を小さくできる。実際に、室外熱交換器7における放熱量が約6000〜10000Wであるのに対して、ラジエータ17からのエンジン冷却水の流入により加わる熱量は20W程度と非常に小さいため、このエンジン冷却水の流入による、室外熱交換器7内の流体温度の上昇は無視できる。
【0026】
また、空間形成部7aの上方部に連通チューブ7bを設けているので、タンク部72内部の圧力の変動によるタンク部72(空間形成部7a)の変形を防止できる。
また、上記熱交換流体内の空気を空間部Cに溜めることができるので、吸着コア1、2における吸着性能や、凝縮蒸発器3、4における凝縮性能を良好に保つことができる。
【0027】
(第2の実施形態)
本実施形態の冷凍装置100は、図3に示すように、圧縮機50、凝縮器30、膨張弁60、および、蒸発器40をこの順に接続してなり、圧縮機50で圧縮した冷媒を凝縮器30に送って液化した後、膨張弁60にて膨張させて蒸発器40で蒸発させるものである。そして、凝縮器30には、冷媒の凝縮による凝縮熱を奪う流体が流れる密閉箱状のジャケット300が設けられており、この凝縮熱を奪って加熱された流体を、室外熱交換器9に循環させて、この流体から熱を放出させている。
【0028】
ここで、室外熱交換器9は、上記室外熱交換器7(図1参照)と同様に、入口、出口タンク91、92と、液体配管93と、フィン94とを備えている。そして、入口タンク91が上方、出口タンク92が下方に配置され、入口タンク91の最上方部には、略円筒状の空間形成部9aが一体に形成されている。この空間形成部9aの上方部には、空間形成部9a内部の空間Cと外部とを連通する連通チューブ9bが設けられている。なお、空間Cの下方液体が流れる液体部Lが形成されている。
【0029】
このようにしても、上記第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
上記第1の実施形態では、室外熱交換器7の出口タンク72を、液体部Lおよび空間部Cを形成する大きさとしてリザーブタンクの機能を兼ねさせていたが、室外熱交換器7の入口タンク71を上記大きさとしてもよいし、室内熱交換器8の図示しないタンク部を上記大きさとしてもよい。なお、室内熱交換器8も、室外熱交換器7と同様の構造であり、入口、出口タンク、液体配管、およびフィンを備えている。
【0030】
ここで、室内熱交換器8のタンク部にリザーブタンクの機能を兼ねさせた場合、室内熱交換器8における冷房能力が約3000〜6000Wであるのに対して、ラジエータ17からの冷却水の流入により加わる熱量は40W程度と非常に小さいため、この冷却水の流入による、室内熱交換器8内の液体温度の上昇は無視できる。
【0031】
また、上記第1の実施形態では、空間形成部7aの幅を、その下方部の幅よりも広くしていたが、同じにしてもよい。要は、エンジンE作動時において、エンジン冷却水が出口タンク72へ流入する量よりも大きな容積の空間部Cが、エンジンE停止状態に、出口タンク72の上方内部(液体部Lの上方)に形成されていればよい。
【0032】
また、上記第2の実施形態における凝縮器30のジャケット300を上記大きさとして、このジャケット300にリザーブタンクの機能を兼ねさせてもよい。なお、ジャケット300内のうち、液体の流れ速度のゆるやかな部位、具体的には、流体出入口から離れた部位に、ホース18の先端部18aを配置させるのがよい。これにより、先端部18aから排出される空気を容易に空間部Cに溜めることができる。
【0033】
また、上記第2の実施形態における圧縮機50の代わりに、吸収器および発生器を設けたものであってもよい。具体的に、吸収器において、この吸収器内の吸収剤(例えばLiBr)に、蒸発器40を出た気体冷媒(例えば水蒸気)を吸収させる。そして、気体冷媒を含んだ吸収剤を、ポンプにより発生器に送り、この発生器において、吸着剤と冷媒とを分離させ、冷媒を高温、高圧にして凝縮器30へ送る。
【0034】
また、上記第1および第2の実施形態において、連通チューブ7b、9bを廃止してもよい。
また、上記第1、第2の実施形態では、本発明を車両用のエンジン冷却装置200に適用していたが、他の種々のエンジン冷却装置に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わるエンジン冷却装置および冷凍装置の概略的な全体構成図である。
【図2】第1の実施形態に係わる冷凍装置の概略的な全体構成図である。
【図3】第2の実施形態に係わるエンジン冷却装置および冷凍装置の概略的な全体構成図である。
【符号の説明】
E…水冷式エンジン、17…ラジエータ、
100…冷凍装置、7…室外熱交換器(熱交換器)、
72…出口タンク(タンク部)、L…液体部、C…空間部。
Claims (4)
- 水冷式エンジン(E)のエンジン冷却水をラジエータ(17)で放熱させるエンジン冷却装置であって、
前記エンジン冷却水と同種の液体を用いて熱交換を行なう熱交換器(7、8、9、300)を備えた冷凍装置(100)が、前記水冷式エンジン(E)周辺に設けられており、
前記熱交換器(7、8、9、300)には、下方内部に前記液体が流れる液体部(L)、上方内部に空間部(C)を形成するような大きさのタンク部(72、92、300)が設けられており、
前記ラジエータ(17)の上方部と、前記タンク部(72、92、300)の前記液体部(L)とは連通しており、
前記エンジン冷却水の温度が上昇して体積が膨張したときは、前記ラジエータ(17)内の空気および前記エンジン冷却水を前記液体部(L)に排出し、前記エンジン冷却水の温度が低下して体積が収縮したときは、前記液体部(L)の前記液体を前記ラジエータ(17)へ戻すことを特徴とするエンジン冷却装置。 - 前記熱交換器(7、8、9、300)は、
前記タンク部(72、92、300)と、
前記タンク部(72、92、300)と所定距離を隔てて配置され、内部に液体が流れるもう1つのタンク部(71、91)と、
前記両タンク部(72、92、300)、(71、91)とを連通するとともに、内部に液体が流れる複数の液体配管(73)とを備え、
一端が前記液体部(L)に、他端が前記ラジエータ(17)の上方部に連通する連通ホース(18)により、前記液体部(L)と前記ラジエータ(17)の上方部とが連通されており、
前記両タンク部(72、92、300)、(71、91)は、長尺箱形状であり、この長手方向が天地方向に向くように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン冷却装置。 - 前記熱交換器(7、8、9、300)は、内部を流れる前記液体と室外空気とを熱交換する室外熱交換器(7、9)からなることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン冷却装置。
- 前記空間部(C)の上方部には、この空間部(C)と前記タンク部(72、92、300)外部とを連通する連通部(7b、9b)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のエンジン冷却装置。
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