JP3686429B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ワイヤードットヘッド(以下単にヘッドとも言う)から突出されるワイヤーによりインクリボンを介して用紙に印字を行なう形式のプリンタに関する。特に、ヘッドの先端とプラテンとの間隔(いわゆるプラテンギャップ)をできるだけ小さくすることにより、印字速度の向上およびコピー能力の向上を図ったプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリンタの印字部の概略を図6,7に示す。図6は平面図、図7は正面図である。
【0003】
これらの図において、1はプラテン、2はプラテン1に対向して配置されたワイヤードットヘッドである。ヘッド2は、キャリッジ5に取り付けられていて、図6において左右方向に往復動する。
【0004】
3はこれらプラテン1とヘッド2との間に給送されるインクリボンであり、例えば前記キャリッジ5に搭載されたインクリボンケースから供給される。
【0005】
4はリボンマスクであり、キャリッジ5に取り付けられている。リボンマスク4は、インクリボン3とプラテン1との間に位置しており、ヘッド2から突出されるワイヤー2cの通過口4a以外の部位において、用紙Pとインクリボン3とを隔絶している。
【0006】
この種のプリンタにおいては、ヘッド2が左右方向に移動しつつワイヤー2cが突出駆動され、ワイヤーがインクリボン3を介して用紙Pを打撃することによって用紙P上に印字がなされる。ヘッド2の移動に伴いインクリボン3も給送される。1行分の印字がなされると用紙が1行分送られて同様の作動が繰り返される。
【0007】
このような従来のプリンタにおいては、リボンマスク4の通過口4aは、印字部以外において用紙Pがインクリボン3に接触しないようにするために、できるだけ小さく形成されており、結果として、ヘッドの先端面2aよりも小さなものとなっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のプリンタによると、リボンマスク4の通過口4aがヘッドの先端面2aよりも小さく形成されており、ヘッド2の先端面2aとプラテン1との間にリボンマスク4が位置しているので、ヘッド2の先端面2aとプラテン1との間隔(いわゆるプラテンギャップ)Gが大きくなってしまう。すなわち、従来の構造では、プラテンギャップGには必ずリボンマスク4の厚み分が含まれることとなるので、プラテンギャップGを小さくすることについては自ずと限界があり、プラテンギャップGは大きくならざるを得なかった。
【0009】
このため、突出駆動されるワイヤー2cのストローク(突出量)も大きくなり、結果としてヘッドの応答速度が落ち、印字速度も遅くなるという問題があった。
【0010】
また、ワイヤーはきわめて細い線材で構成されているので、突出量が大きくなると撓み易くなり、コピー能力も低下してしまうという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、以上のような問題点を解決し、印字速度の向上およびコピー能力の向上を図ることのできるプリンタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載のプリンタは、プラテンと、このプラテンに対向して配置されたワイヤードットヘッドと、これらプラテンとワイヤードットヘッドとの間に給送されるインクリボンと、このインクリボンとプラテンとの間に位置し、プラテン側において用紙を案内するガイド面と前記ワイヤードットヘッドから突出されるワイヤーを通過させる開口とを有するペーパーガイドとを備え、このペーパーガイドの開口がワイヤードットヘッドの先端面よりも大きく構成されているとともに、ペーパーガイドの前記ガイド面とワイヤードットヘッドの先端面との間隔が前記インクリボンの厚さよりも大きく構成され、かつ、ワイヤードットヘッドの先端面が前記ペーパーガイドのワイヤードットヘッド側の面よりもプラテン側に位置しているとともに,前記ワイヤードットヘッドの先端面のインクリボン走行方向と直交する方向における幅は、インクリボンの幅よりも小さく構成されており、かつインクリボン幅方向において前記先端面に連なる面は、プラテンから遠ざかる方向に傾斜していて,この傾斜面によって,インクリボンのヘッド先端面から外れる部分を、ペーパーガイドの開口から逃がすように案内することを特徴とする。
【0013】
請求項2記載のプリンタは、請求項1記載のプリンタにおいて、前記ペーパーガイドが、ワイヤードットヘッドに取り付けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載のプリンタは、請求項1記載のプリンタにおいて、前記ペーパーガイドが、ワイヤードットヘッドに一対のネジで取り付けられており、かつこれら一対のネジのうち一方のネジが他方のネジに対して逆ネジとなっていることを特徴とする。
【0017】
請求項記載のプリンタは、請求項記載のプリンタにおいて、前記インクリボンの走行を案内するリボンガイドであって、少なくともインクリボンの幅方向の動きを規制するリボンガイドを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項記載のプリンタは、請求項1からのうちいずれか1つの請求項に記載のプリンタにおいて、前記ペーパーガイドの開口のガイド面側に、面取りが施されていることを特徴とする。
【0019】
請求項記載のプリンタは、請求項1からのうちいずれか1つの請求項に記載のプリンタにおいて、前記ペーパーガイドの開口のワイヤードットヘッド側に、面取りが施されていることを特徴とする。
【0020】
【作用】
請求項1記載のプリンタによれば、ワイヤードットヘッドのワイヤーが突出駆動され、ワイヤーがインクリボンを介してペーパーガイドの開口を通過しプラテンとの間で用紙を打撃することによって用紙上に印字がなされる。
【0021】
ここで、ペーパーガイドのガイド面とワイヤードットヘッドの先端面との間隔は、インクリボンの厚さよりも大きく構成されているので、ペーパーガイドの開口がワイヤードットヘッドの先端面よりも大きく構成されていても、インクリボンが用紙に接触して用紙が汚れてしまうということがない。
【0022】
そして、ペーパーガイドの開口がワイヤードットヘッドの先端面よりも大きく構成されており、かつ、ワイヤードットヘッドの先端面がペーパーガイドのワイヤードットヘッド側の面よりもプラテン側に位置しているので、プラテンギャップ(ヘッドの先端面とプラテンとの間隔)を小さくすることが可能である。
【0023】
すなわち、このプリンタによれば、ヘッドの先端面とプラテンとの間にはインクリボンが介在されているだけであり、リボンマスクは介在されていないので、可及的にプラテンギャップを小さくすることが可能である。
【0024】
したがって、突出駆動されるワイヤーのストローク(突出量)を小さくすることができ、結果としてヘッドの応答速度を向上させ、印字速度も早くすることができる。
【0025】
また、ワイヤーの突出量を小さくすることができるので、ワイヤーが撓み難くなり、コピー能力も向上する。
【0026】
請求項2記載のプリンタによれば、請求項1記載のプリンタにおいて、前記ペーパーガイドが、ワイヤードットヘッドに取り付けられているので、ペーパーガイドをキャリッジに取り付ける場合に比べ、ペーパーガイドとヘッド先端面との位置精度を比較的容易に確保することができる。
【0027】
したがって、請求項1記載のプリンタにおいて、インクリボンが用紙に接触して用紙が汚れてしまうことを確実かつ容易に防止することができる。
【0028】
ペーパーガイドをワイヤードットヘッドに取り付けるに際し、仮に、同方向にネジが形成された一対のネジを用いたとすると、ペーパーガイドに撓みが生じることがあり、ペーパーガイドのガイド面とワイヤードットヘッドの先端面との位置精度が悪くなってインクリボンが用紙に接触してしまうおそれがある。
【0029】
これに対し、請求項3記載のプリンタによれば、請求項1記載のプリンタにおいて、前記ペーパーガイドが、ワイヤードットヘッドに一対のネジで取り付けられており、かつこれら一対のネジのうち一方のネジが他方のネジに対して逆ネジとなっているので、ペーパーガイドに張力を与えるような状態でペーパーガイドを取り付けることが可能となる。このため、ペーパーガイドに撓みが生じ難くなり、ペーパーガイドのガイド面とワイヤードットヘッドの先端面との位置精度が向上してインクリボンが用紙に接触することがなくなる。
【0030】
したがって、請求項3記載のプリンタによれば、請求項1記載のプリンタにおいて、インクリボンが用紙に接触して用紙が汚れてしまうことを一層確実に防止することができる。
【0031】
請求項記載のプリンタによれば、前記ワイヤードットヘッドの先端面のインクリボン走行方向と直交する方向における幅が、インクリボンの幅よりも小さく構成されているので、ペーパーガイドの開口を可及的に小さくすることができ、インクリボンと用紙との接触をより確実に防止することができる。
【0032】
請求項記載のプリンタによれば、前記ワイヤードットヘッドの先端面のインクリボン走行方向と直交する方向における幅が、インクリボンの幅よりも小さく構成されており、かつインクリボン幅方向において前記先端面に連なる面が、プラテンから遠ざかる方向に傾斜しているので、インクリボンのヘッド先端面から外れる部分を、ヘッド先端面に連なる傾斜面によって、ペーパーガイドの開口から逃がすようにかつ張力を与えつつ案内することができる。したがって、インクリボンと用紙との接触をより確実に防止することができるとともに、インクリボンのねじれを矯正することができる。
【0033】
請求項記載のプリンタは、請求項記載のプリンタにおいて、前記インクリボンの走行を案内するリボンガイドであって、少なくともインクリボンの幅方向の動きを規制するリボンガイドを備えているので、前記先端面に連なる面がプラテンから遠ざかる方向に傾斜していることにより生じるインクリボンの傾斜面側へ移行しようとする動きを規制し、インクリボンがヘッド先端面から外れるのを防止することができる。
【0034】
請求項記載のプリンタによれば、請求項1からのうちいずれか1つの請求項に記載のプリンタにおいて、前記ペーパーガイドの開口のガイド面側に、面取りが施されているので、この面取り部分で用紙の縁部がすくわれるように案内されることとなり、用紙の引っかかりが防止される。また、連続紙を用いた場合の、ミシン目の引っかかりも防止される。
【0035】
請求項記載のプリンタによれば、請求項1からのうちいずれか1つの請求項に記載のプリンタにおいて、前記ペーパーガイドの開口のワイヤードットヘッド側に面取りが施されているので、仮にインクリボンが開口縁部に当たったとしてもインクリボンの走行が阻害されないこととなる。したがって、ペーパーガイドの開口を可及的に小さくし、かつ、ヘッド先端面を可及的にプラテン側に位置させてプラテンギャップの低減を図ることができる。
【0036】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
【0037】
図1は本発明に係るプリンタの一実施例を示す一部切断側面図、図2は図1において矢印II方向からみたヘッドおよびペーパーガイドの図、図3は図2におけるIIIーIII拡大部分断面図、図4は図1の部分拡大図である。
【0038】
図1において、10は断面コ字形のプラテンであり、一対のサイドフレームF(一方のみ図示)に取り付けられている。
【0039】
20はプラテン10に対向して配置されたワイヤードットヘッドであり、キャリッジ30に取り付けられている。キャリッジ30は、ガイド軸31,32に案内されて紙面と直交する方向(図2における矢印X方向)に往復動し、これによりヘッド20も紙面と直交する方向に往復動する。ガイド軸31,32はサイドフレームFに取り付けられている。
【0040】
11,12はそれぞれ用紙挿入口、13,14は紙案内、15は紙送りローラ、16は紙押さえ板、17,18は排紙ローラである。
【0041】
図2,3において、40はインクリボンであり、プラテン10とヘッド20との間に給送される。インクリボン40は、メビウスの輪状に構成されており、図1に示すようにフレームFに取り付けられたインクリボンケース41から給送される。
【0042】
50はペーパーガイドであり、図1,3に示すように、ヘッド20に一対のネジ61,62で取り付けられている。これら一対のネジ61,62のうち一方のネジ62は他方のネジ61に対して逆ネジとなっている。具体的には、ネジ61は右ネジとし、ネジ62は左ネジとする。
【0043】
ペーパーガイド50は、図3に示すように、インクリボン40とプラテン10との間に位置し、プラテン10側において用紙Pを案内するガイド面51と、ヘッド20から突出されるワイヤーを通過させる開口52とを有している。このペーパーガイド50の開口52はヘッド20の先端面21よりも大きく構成されている。また、図4に示すように、ガイド面51とヘッドの先端面21との間隔L1はインクリボン40の厚さTよりも大きく構成されている。そして、図3,4に示すように、ヘッドの先端面21は、ペーパーガイド50のヘッド側の面(ガイド面51に対して裏面)53よりもプラテン10側に位置している。
【0044】
図3から明らかなように、ペーパーガイド50の開口52の周辺部分53は他の部分54よりも薄く形成されている。開口52のガイド面51側には面取り52aが施され、また、ヘッド20側にも面取り52bが施されている。
【0045】
図4に示すように、ヘッド先端面21のインクリボン走行方向と直交する方向における幅W1は、インクリボン40の幅W2よりも小さく構成されており、これによって、ヘッド先端面21をペーパーガイド50のヘッド側の面53よりもプラテン10側に位置させ易くなっている。また、インクリボン幅方向においてヘッド先端面21に連なる面(以下、傾斜面という)22は、プラテン10から遠ざかる方向に傾斜しており、これによって、インクリボン40のヘッド先端面21から外れる部分42を、ペーパーガイド50の開口52から逃がすようにかつ張力を与えつつ案内するようになっている。
【0046】
図1〜3において70はリボンガイドであり、その詳細を図5に示す。図5(A)は左半分に正面を右半分に(B)図におけるAーA断面を示した図、(B)は左半分に平面を右半分に(A)図におけるB−B断面を示した図、(C)は左半分に底面を右半分に(A)図におけるC−C断面を示した図、(D)は(A)図におけるD−D断面図、(E)は右側面図、(F)はリボン走行部を斜線で示した図である。
【0047】
リボンガイド70は左右対象に構成された一体成形品であり、これらの図に示すように、円筒部71と、上下のガイド片72,73と、ガイド柱74と、スリット付きガイド柱75(スリットを75aで示す)と、つまみ片76とを有している。77は、円筒部71を一部切り欠くことにより形成された舌片であり、その先端には、突起77aが形成されている。
【0048】
このようなリボンガイド70は、そのスリット付きガイド柱75のスリット75aからインクリボンの一部を通し、円筒部71と、上下のガイド片72,73と、ガイド柱74と、スリット付きガイド柱75との間(図(F)の斜線部参照)に入れることにより、予めインクリボンに装着される。その後、つまみ片76を持って、図1,3に示すように円筒部71,71をネジ61,62にはめ合わせる。円筒部71,71にネジ61,62が挿入され、所定位置に達すると、舌片77の突起77aがクリック感を持ってネジと係合し、リボンガイド70がヘッド20に装着されて図1〜3に示すような状態となる。この状態において、ヘッド20が図2の矢印X方向に往復動すると、ヘッド20に対し相対的に走行するインクリボン40がリボンガイド70の円筒部71と、上下のガイド片72,73と、ガイド柱74と、スリット付きガイド柱75とによって案内されることとなる。なお、インクリボン40は、印字に供される部分が均一になるように、インクリボンケース41内に設けられたリボン巻き取り機構の作動により、ヘッドの移動速度よりは緩やかな速度で循環駆動される。
【0049】
次に作用について説明する。
【0050】
(i) プリンタ全体の作動は、ヘッド20が往復動しつつ複数本のワイヤー23(図2参照)が選択的に突出駆動され、ワイヤーがインクリボン40を介して用紙Pを打撃することによって用紙P上に印字がなされる。ヘッド20の移動にともないインクリボン40も給送される。1行分の印字がなされると用紙が1行分送られて同様の作動が繰り返される。なお、用紙Pは、図1に示した用紙挿入口11または12から挿入され、紙送りローラ15によりプラテン10とヘッド20との間に供給され、印字された後排紙ローラ17,18を経て機外に排出される。
【0051】
(ii) 図4に示したように、ペーパーガイド50のガイド面51とヘッド20の先端面21との間隔L1は、インクリボン40の厚さTよりも大きく構成されているので、ペーパーガイド50の開口52がヘッド先端面21よりも大きく構成されていても、インクリボン40が用紙Pに接触して用紙が汚れてしまうということがない。
【0052】
そして、ペーパーガイド50の開口52がヘッドの先端面21よりも大きく構成されており、かつ、ヘッドの先端面21がペーパーガイドのヘッド側の面53よりもプラテン10側に位置しているので、プラテンギャップG1(図4参照)を従来プリンタにおけるプラテンギャップG(図6参照)に比べて小さくすることが可能である。
【0053】
すなわち、このプリンタによれば、ヘッドの先端面21とプラテン10との間にはインクリボン40が介在されているだけであり、リボンマスク(図6の符合4参照)は介在されていないので、可及的にプラテンギャップG1を小さくすることが可能である。
【0054】
したがって、突出駆動されるワイヤーのストローク(突出量)を小さくすることができ、結果としてヘッドの応答速度を向上させ、印字速度も早くすることができる。
【0055】
また、ワイヤーの突出量を小さくすることができるので、ワイヤーが撓み難くなり、コピー能力も向上する。
【0056】
(iii) ペーパーガイド50は、ヘッド20に取り付けられているので、ペーパーガイド50をキャリッジ30に取り付ける場合に比べ、ペーパーガイド50とヘッド先端面21との位置精度を比較的容易に確保することができる。
【0057】
したがって、インクリボン40が用紙Pに接触して用紙が汚れてしまうことを確実かつ容易に防止することができる。
【0058】
また、仮に、ペーパーガイド50をヘッド20に取り付けるに際し、同方向にネジが形成された一対のネジを用いたとすると、ペーパーガイド50に撓みが生じることがあり、ペーパーガイド50のガイド面51とヘッド先端面21との位置精度が悪くなってインクリボン40が用紙Pに接触してしまうおそれがある。
【0059】
これに対し、本実施例のプリンタではペーパーガイド50が、ヘッド20に一対のネジ61,62で取り付けられており、かつこれら一対のネジのうち一方のネジ62が他方のネジ61に対して逆ネジとなっているので、ペーパーガイド50に張力を与えるような状態でペーパーガイド50を取り付けることが可能となる。このため、ペーパーガイド50に撓みが生じ難くなり、ペーパーガイド50のガイド面51とヘッド先端面21との位置精度が向上してインクリボン40が用紙に接触することがなくなる。
【0060】
したがって、インクリボン40が用紙Pに接触して用紙が汚れてしまうことを一層確実に防止することができる。
【0061】
(iv) ヘッド先端面21の、インクリボン走行方向と直交する方向における幅W1が、インクリボンの幅W2よりも小さく構成されているので、ペーパーガイド50の開口52を可及的に小さくすることができ、インクリボン40と用紙Pとの接触をより確実に防止することができる。
【0062】
しかも、インクリボン幅方向において先端面21に連なる面は傾斜面22となっているので、インクリボン40のヘッド先端面21から外れる部分42を、傾斜面22によって、ペーパーガイドの開口52から逃がすようにかつ張力を与えつつ案内することができる。したがって、インクリボン40と用紙Pとの接触をより確実に防止することができるとともに、インクリボン40のねじれを矯正することができる。インクリボン40は、メビウスの輪状になっていて、何度も循環使用されるので、使用が長期にわたるにつれてねじれがひどくなり、いわばワカメ状になる。したがって、傾斜面22によりねじれを矯正することは特に有効である。
【0063】
(v) インクリボン40の走行はリボンガイド70によって案内され、インクリボン40の幅方向の動きは、上下のガイド片72,73によって規制される。したがって、傾斜面22を設けたことにより生じるインクリボン40の傾斜面22側へ移行しようとする動きが規制されることとなり、インクリボン40がヘッド先端面21から外れるということはない。
【0064】
(vi) ペーパーガイド50の開口52のガイド面51側には、面取り52aが施されているので、この面取り部分で用紙Pの縁部がすくわれるように案内されることとなり、用紙Pの引っかかりが防止される。また、連続紙を用いた場合の、ミシン目の引っかかりも防止される。
【0065】
(vii) 開口52のヘッド側にも面取り52bが施されているので、仮にインクリボン40が開口縁部に当たったとしてもインクリボン40の走行は阻害されない。したがって、ペーパーガイドの開口52を可及的に小さくし、かつ、ヘッド先端面21を可及的にプラテン10側に位置させてプラテンギャップG1の低減を図ることができる。
【0066】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、印字速度の向上およびコピー能力の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプリンタの一実施例を示す一部切断側面図。
【図2】 図1において矢印II方向からみたヘッドおよびペーパーガイドの図。
【図3】 図2におけるIIIーIII拡大部分断面図。
【図4】 図1の部分拡大図である。
【図5】 リボンガイドを示す図で、(A)は左半分に正面を右半分に(B)図におけるAーA断面を示した図、(B)は左半分に平面を右半分に(A)図におけるB−B断面を示した図、(C)は左半分に底面を右半分に(A)図におけるC−C断面を示した図、(D)は(A)図におけるD−D断面図、(E)は右側面図、(F)はリボン走行部を斜線で示した図。
【図6】 従来のプリンタの印字部の概略平面図。
【図7】 同じく概略正面図。
【符号の説明】
P 用紙
10 プラテン
20 ワイヤードットヘッド
21 先端面
22 傾斜面
23 ワイヤー
30 キャリッジ
40 インクリボン
50 ペーパーガイド
51 ガイド面
52 開口
52a 面取り部分
52b 面取り部分
61 右ネジ
62 左ネジ
70 リボンガイド

Claims (6)

  1. プラテンと、このプラテンに対向して配置されたワイヤードットヘッドと、これらプラテンとワイヤードットヘッドとの間に給送されるインクリボンと、このインクリボンとプラテンとの間に位置し、プラテン側において用紙を案内するガイド面と前記ワイヤードットヘッドから突出されるワイヤーを通過させる開口とを有するペーパーガイドとを備え、このペーパーガイドの開口がワイヤードットヘッドの先端面よりも大きく構成されているとともに、ペーパーガイドの前記ガイド面とワイヤードットヘッドの先端面との間隔が前記インクリボンの厚さよりも大きく構成され、かつ、ワイヤードットヘッドの先端面が前記ペーパーガイドのワイヤードットヘッド側の面よりもプラテン側に位置しているとともに,前記ワイヤードットヘッドの先端面のインクリボン走行方向と直交する方向における幅は、インクリボンの幅よりも小さく構成されており、かつインクリボン幅方向において前記先端面に連なる面は、プラテンから遠ざかる方向に傾斜していて,この傾斜面によって,インクリボンのヘッド先端面から外れる部分を、ペーパーガイドの開口から逃がすように案内することを特徴とするプリンタ。
  2. 前記ペーパーガイドは、ワイヤードットヘッドに取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記ペーパーガイドは、ワイヤードットヘッドに一対のネジで取り付けられており、かつこれら一対のネジのうち一方のネジが他方のネジに対して逆ネジとなっていることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  4. 前記インクリボンの走行を案内するリボンガイドであって、少なくともインクリボンの幅方向の動きを規制するリボンガイドを備えたことを特徴とする請求項記載のプリンタ。
  5. 前記ペーパーガイドの開口のガイド面側には、面取りが施されていることを特徴とする請求項1からのうちいずれか1つの請求項に記載のプリンタ。
  6. 前記ペーパーガイドの開口のワイヤードットヘッド側には、面取りが施されていることを特徴とする請求項1からのうちいずれか1つの請求項に記載のプリンタ。
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