JP3685484B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置、特にカラー画像形成装置を用い、コンピュータやスキャナーや携帯端末からの出力データに基づいて出力を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像形成部とスキャナーの中間部にシートスタック空間を設けたいわゆる胴内排紙方式の画像形成装置が増えてきている。
このような画像形成装置は図1に示すように画像形成部を内蔵した本体ハウジング11と、原稿画像を読取るスキャナー部と、本体ハウジングとスキャナー部を連結する連結ハウジング部11Cと連結ハウジング部の右方に形成されたシートスタック空間部12とから構成されている。
本体ハウジング11には用紙給紙部と用紙搬送路と画像形成部が内蔵されており、画像形成部には感光体ドラム周囲に感光体のレーザースキャニングユニットと現像装置とローラ転写部とクリーニング装置が配置されている。
胴内排紙方式でない一般的な複写機の転写部は、感光体ドラムの下方に、クリーニング部は感光体ドラムの側方に設けられが、胴内排紙方式の複写機では転写部が感光体ドラムの略側方に設けられるのに伴ってクリーニング部が感光体ドラムの上方に設けられている。
また、連結ハウジングには定着装置と、用紙の垂直搬送路及び水平搬送路と、排出口とが配置されている。
【0003】
図2に示すように、給紙部から用紙搬送路を通じて給送されてきた用紙は、感光体上のトナー画像がローラ転写部に接近するのに同期して、感光体ドラム38と転写ローラ42との間を搬送される。
これによって、用紙先端とトナー画像部先端が一致してローラ転写部を通過することによってトナー画像中のトナーの大部分が用紙上に転移する。
用紙上に転移せず感光体ドラム表面に残留した一部トナーは、ドラム上方の最下流に設けられたクリーナ41によって除去される。
トナー像が転写された用紙は連結ハウジング内の定着装置37へ送られる。
定着装置を通過した用紙は連結ハウジング内の垂直方向の垂直搬送路42に沿って上方に搬送されたあと、右方向の水平搬送路へと向きを変えて排出口からシートスタック空間部12に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、紙の種類(例えば、リサイクル紙、中国紙、安価な紙等)、紙の厚み、用紙の両面使用等から、分離性能が、厳しくなってきた。
そこで、分離性能だけを良くするために、分離電流を上げると、定着部での尾引き、静電オフセット等が発生していた。
また、トナー等の種類によっては、裏汚れ等の問題も発生していた。
さらに、胴内排紙方式のように転写ローラ42から定着装置37迄用紙を垂直搬送する画像形成装置では、感光体ドラムと転写ローラとが、ほぼ水平方向であるため、従来の垂直方向の方式に比べると、感光体ドラムとの分離性能が悪くなる。
【0005】
これらの問題に対して、従来は、熱ローラにバイアス印加や、導電性定着ローラ+ツェナーダイオードによる電位制御等で、対応していた。
しかし、従来の対策では、構成が複雑になって、コストアップ、寿命が短い等の問題点があった。
ここで、定着部での尾引きとは、細線等の未定着の画像が、定着部で定着する際に、未定着の用紙上のトナーが、熱ローラに、引っ張られて、画像が流れる状態のことである。
静電オフセットとは、定着部で、定着する際に未定着トナーが、熱ローラの方に残り、熱ローラが2回転目に、回転してきた時、用紙にトナーが移る現象のことであり、このオフセットは、定着ローラの直径×πの当りに発生する。
裏汚れとは、定着部で、定着する際に未定着トナーが、熱ローラの方に残り、通紙後、熱ローラの方に残ったトナーが、加圧ローラに移り、次の用紙が、定着部に進入してきた時に、用紙の裏面にトナーの付く現象の事である。
そこで、分離性能の向上とこれらの問題点を解消する画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、感光体ドラムと、その感光体ドラムの外周面を一様に帯電させる主帯電器と、一様に帯電された感光体ドラムの外周面を光で照射することにより静電潜像を形成する光学部と、その静電潜像を現像する現像装置と、現像された像を用紙に転写する転写手段と、ローラ対を加熱することによって定着する定着部と、その感光体ドラムと転写手段との間に形成される転写部を通って定着部に搬送する用紙搬送路と、現像剤を収容する現像部と、トナーを現像ハウジング内に補給するためのトナー収容部とを備えている画像形成装置において、
搬送された用紙の先端部分の領域のみ、分離電流を印加するとともに、その領域は、分離電流を印加する先端部分の領域を、用紙の条件に応じて可変にさせることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0007】
この請求項1記載の発明により、搬送された転写紙の先端部分のみ、分離電流を印加することによって、分離性能、定着性能を向上する事ができるという効果がある。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
この請求項1記載の発明により、用紙の条件に応じて、ドラムに対しての分離させる為の力が異なる為に、用紙の条件に応じて、分離電流をコントロールすることで安定した分離制御を行う事ができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、感光体ドラムと、その感光体ドラムの外周面を一様に帯電させる主帯電器と、一様に帯電された感光体ドラムの外周面を光で照射することにより静電潜像を形成する光学部と、その静電潜像を現像する現像装置と、現像された像を用紙に転写する転写手段と、ローラ対を加熱することによって定着する定着部と、その感光体ドラムと転写手段との間に形成される転写部を通って定着部に搬送する用紙搬送路と、現像剤を収容する現像部と、トナーを現像ハウジング内に補給するためのトナー収容部とを備えている画像形成装置において、
搬送された用紙の先端部分の領域のみ、分離電流を印加するとともに、その領域は、分離電流を印加する先端部分の領域を、用紙の幅に応じて可変にさせることを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0013】
この請求項2記載の発明により、用紙の幅に応じて、ドラムに対しての分離させる為の力が異なる為に、用紙の幅(長手方向の長さ)に応じて、分離電流をコントロールすることで安定した分離制御を行う事ができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、感光体ドラムと、その感光体ドラムの外周面を一様に帯電させる主帯電器と、一様に帯電された感光体ドラムの外周面を光で照射することにより静電潜像を形成する光学部と、その静電潜像を現像する現像装置と、現像された像を用紙に転写する転写手段と、ローラ対を加熱することによって定着する定着部と、その感光体ドラムと転写手段との間に形成される転写部を通って定着部に搬送する用紙搬送路と、現像剤を収容する現像部と、トナーを現像ハウジング内に補給するためのトナー収容部とを備えている画像形成装置において、
搬送された用紙の先端部分の領域のみ、分離電流を印加するとともに、その領域は、分離電流を印加する先端部分の領域を、用紙の厚みに応じて可変にさせることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0015】
この請求項3記載の発明により、用紙の厚みに応じて、ドラムに対しての分離させる為の力が異なる為に、用紙の厚みに応じて分離電流をコントロールすることで安定した分離制御を行う事ができるという効果がある。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、感光体ドラムと、その感光体ドラムの外周面を一様に帯電させる主帯電器と、一様に帯電された感光体ドラムの外周面を光で照射することにより静電潜像を形成する光学部と、その静電潜像を現像する現像装置と、現像された像を用紙に転写する転写手段と、ローラ対を加熱することによって定着する定着部と、その感光体ドラムと転写手段との間に形成される転写部を通って定着部に搬送する用紙搬送路と、現像剤を収容する現像部と、トナーを現像ハウジング内に補給するためのトナー収容部とを備えている画像形成装置において、
搬送された用紙の先端部分の領域のみ、分離電流を印加するとともに、その領域は、分離電流を印加する先端部分の領域を、用紙の表面抵抗率( RS )、体積抵抗率( RT )に応じて可変にさせることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0017】
この請求項4記載の発明により、用紙の表面抵抗、体積抵抗、ドラムに対しての分離させる為の力が異なる為に、用紙のそれらの性能によって分離電流をコントロールすることができるので安定した分離制御を行う事ができる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、搬送された用紙の先端から所定の距離、分離チャージャによって分離電流を印加することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置を提供するものである。
【0019】
この請求項5記載の発明により、搬送された転写紙の先端から所定の距離、分離チャージャによって、分離電流を印加することによって、分離性能、定着性能を向上する事ができるという効果がある。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、下記の式で表される分離チャージャーの分離条件を示す、
7≦B≦0.04A+2
0.8≦C/B≦1.5
W=80
A:紙幅(mm) B:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)
C:分離チャージの印加する分離電流(μA)
W:紙厚み(g / m 2 )
を満たす請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置を提供するものである。
【0021】
この請求項6記載の発明により、A:紙幅(mm)とB:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)との関係式によって、最適な先端からの分離チャージの印加する距離とその際の分離電流を導き出せる為、分離性能、定着性能を向上する事ができるという効果がある。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、下記の式で表される分離チャージャーの分離条件を示す、
7≦B≦0.04A+2
0.8≦C/B≦1.5
0.8≦D/(10×B)≦1.5
W=80
A:紙幅(mm) B:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)
C:分離チャージの印加する分離電流(μA)
D:転写チャージの印加する分離電流(μA)
W:紙厚み(g / m 2 )
を満たす請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置を提供するものである。
【0023】
この請求項7記載の発明により、A:紙幅(mm)とB:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)との関係式によって、最適な先端からの分離チャージの印加する距離と、第2式でその際の分離電流と、第3式でその際の転写電流とを導き出せる為、さらに、分離性能、定着性能を向上する事ができるという効果がある。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、その定着ローラの表面抵抗を1×109〜1×1013Ω・cmであることを満たすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置を提供するものである。
【0025】
この請求項8記載の発明により表面抵抗1×109〜1×1013Ωである定着ローラを採用する事ができる為に、離けい性が向上する為、トナーをより確実に定着することができるという効果がある。
【0026】
請求項9に記載の発明によれば、その定着ローラの表面抵抗を1×1010〜1×1012Ω・cmであることを満たす請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置を提供するものである。
【0027】
この請求項9記載の発明により、さらに、適度な表面抵抗を満たすことによって、離けい性が向上する為、トナーをより確実に定着することができるという効果がある。
【0028】
請求項10に記載の発明によれば、そのトナーの帯電量が、8〜15(μC/g)のトナーをであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置を提供するものである。
【0029】
この請求項10記載の発明により、帯電量8〜15(μC/g)のトナーを使用したことによって、最適な画像を得られるとともに、定着オフセットを防ぐという効果がある。
【0030】
請求項11に記載の発明によれば、そのトナーのマグネタイトの含有が、25重量%〜55重量%であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置を提供するものである。
【0031】
この請求項11記載の発明により、マグネタイトを、25重量%〜55重量%有したトナーを使用したことによりトナー飛散と定着率向上を行うという効果がある。
【0032】
請求項12に記載の発明によれば、転写部から定着部までの搬送部が、略垂直に構成され、且つ、排出された用紙を装置本体の胴内に排出したストックすることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置を提供するものである。
【0033】
この請求項12記載の発明により、胴内排紙タイプの画像形成装置を使用したことによって、さらに、設置スペースが、コンパクトで、最適な定着性を得ることできるという効果がある。
【0034】
請求項13に記載の発明によれば、転写部から定着部までの搬送部が、略垂直に構成され、且つ、排出された用紙を装置本体の上面に排出したストックすることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置を提供するものである。
【0035】
この請求項13記載の発明により、上面排出タイプの画像形成装置を使用したことによって、さらに、設置スペースが、コンパクトで、最適な定着性を得ることできるという効果がある。
【発明の実施の態様】
以下、添付図面に示す具体例に基づいて本発明を説明する。
尚、以下の実施形態は本発明を具体化した一例であって本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明にしたがって、画像形成部とスキャナーの中間部にシートスタック空間を設けたいわゆる胴内排紙方式の画像形成装置100を用いて行われる画像形成装置の概略を示す一例である。
図2は複写機100の右側面を模式的に描いたもので後述する原稿搬送部14の内、原稿カバー部以外を除いている。
複写機100は本体ハウジング11とその上方の上ハウジング11Uと、上ハウジングの上部に開閉自在に載置された原稿搬送部14で区画されている。
本体ハウジング11と上ハウジング11Uの中間部には右側側面から略水平方向に内側に入り込んだシート材スタック空間部12が形成されている。
シート材スタック空間部12には本体ハウジングから横方向に排出されるシート材を受け取り、積載する為の上シートトレイ1、下シートトレイ2が設けられている。
【0036】
上ハウジング11Uは画像読取り位置において原稿を露光して画像を読取るための露光部15を内蔵しておりその上面には走査パネル13や透明なガラス板からなる原稿載置板21が配設されている。
上ハウジング11Uの上方には原稿画像を読み取るために原稿を画像読取り位置Rに搬送するための原稿搬送部14が載置されている。
原稿搬送部14は、機械奥側のヒンジ部9によって上ハウジング上に開閉自在に支持されている。
実線で示す閉位置において通常載置されており、破線で示す開位置まで開放することが可能である。
複写機100はシートスルー方式と原稿固定方式の2方式の原稿画像読取りを行なうことが可能である。
まずシートスルー方式は閉状態の原稿搬送部14によって画像読取り位置Rを通過している原稿を、画像読取り位置に対向して固定配置された露光部15で画像読取りする方式である。
さらに原稿固定型方式は、原稿搬送部14を開状態とし、原稿載置板21上面に原稿を載置し、露光部15を移動させつつ画像読取りする方式である。
本実施形態は、シートスルー方式に基づいた実施例として説明を行なう。
【0037】
本体ハウジング11は、下ハウジング11Dとその上方の連結ハウジング11Cに区画できる。
下ハウジング11Dは用紙の給紙部と、用紙上にトナー画像を形成する画像形成部と、用紙上のトナー画像を定着するための定着部を内蔵している。
連結ハウジング11Cは定着後の用紙を搬送してシート材スタック空間のシートトレイに向けて排出するための用紙搬送路を内蔵している。
【0038】
上ハウジング11Uの構成を図1、図2をもとに説明する。
上ハウジング11Uの手前側には操作パネル13が備えられている。
原稿搬送部14は原稿給紙トレイ14aと原稿搬送部本体14bと原稿排紙トレイ14cと原稿カバー14dを備えている。
原稿排紙トレイ14cは原稿カバー14d上面の一部に直付けで形成している。
原稿搬送路Dの延長上の上流端に原稿給紙トレイ14aが配設され、原稿搬送路Dの延長上の下流端には原稿排出トレイ14cが配設されている。
原稿読取り部本体14bには原稿搬送路Dに沿って原稿搬送方向の上流側から下流側にかけてピックアップローラ22、搬送ローラ対23とレジストローラ対24、排出ローラ対25が設けられている。
搬送ローラ対23は駆動ローラ23aと分離ローラ23bから構成されている。
分離ローラ23bは回転負荷が所定トルクを下回る場合のみ駆動ローラ23aと逆方向に回転し、回転負荷が所定トルクを上回る場合には駆動ローラ23aと従動回転するようになっている。
【0039】
レジストローラ対24と排出ローラ対25の間には画像読取り部Rが設けられている。
画像読取り位置Rには原稿載置板21への対向する向きにシェーディング補正用の白基準板26と、白基準板26の上方にあって白基準板26を原稿載置板21に押圧するための原稿押圧部26aとが設けられている。
原稿搬送路Dは搬送ローラ対23から画像読取り位置Rに至る間において反転するように湾曲している。
原稿搬送路Dの上流側から下流側に向けて各センサが設けられている。
つまり、原稿給紙トレイ14a中央部に原稿検知センサS1が設けられ、搬送ローラ対23の下流側に給紙センサS2が設けられ、排出ローラ対25の下流側に排出センサS3が設けられている。
【0040】
原稿搬送部で原稿を搬送移動させつつ固定した露光ランプで原稿露光させるいわゆるシートスルー原稿読取り方式に基づいて以下の説明を進める。
原稿給送トレイ14aに画像面を上向きにセットされたM枚の原稿は、ばね部材6aによって上向きに付勢されたセット原稿押さえ部材6bによって所定の圧力でピックアップローラ22に押しつけられる。
操作パネル13のコピー開始ボタンがオンされると図示しない1次給紙駆動手段によりピックアップローラ22と搬送ローラ23が回転駆動される。
原稿給紙トレイ14aにセットされた原稿はピックアップローラ22によって上面側から通常複数枚が搬送ローラ対23に送られる。
搬送ローラ対23に送られた複数枚の原稿は分離ローラ23bにより最上部の1枚のみが分離されてレジストローラ対24に向けて搬送される。
原稿先端が給紙センサS2によって検出されてから所定の距離だけ搬送された後、給紙駆動手段の作動停止により搬送ローラ対23の駆動ローラ23aとピックアップローラ22の回転駆動が停止され一次給紙が終了する。
原稿はその先端がレジストローラ対24のニップ部に押圧されかつその先端にたわみが形成された状態で停止させられる。
【0041】
一次給紙が終了してから所定時間経過後、2次給紙が開始される。
つまり図示しない2次給紙駆動手段の作動によりレジストローラ対24が回転駆動される。
原稿はレジストローラ対24により画像読取り位置R及び排出ローラ対25に向けて搬送させられた後、最終的には排出ローラ対25によって原稿排出トレイ14c上に排出される。
排出ローラ対の下流側に設けられた排紙センサS3により原稿の後端通過を検知したことによって原稿1枚の画像読取りの完了を検出するようになっている。
排紙センサS3は原稿の給紙搬送完了毎に原稿枚数を計数するカウント機能を有しており、原稿セット検知センサS1が後続の原稿を検知していれば、2枚目以降の原稿搬送が続行される。
原稿は画像読取り位置Rを通過する際に白基準板26と原稿押圧部26aによって原稿載置板21の表面を軽く押圧されながら搬送され、原稿画像面が原稿載置板を挟んで対抗する露光ランプ27によって光走査されるようになっている。
【0042】
次に、露光部15について説明する。
図2において、露光ランプ27及び反射板28と第1ミラー29と第2ミラー30と第3ミラー31と集光レンズ32とイメージセンサ、例えばライン型のCCD33を備えている。
露光ランプ27と第1ミラー29は第一キャリッジ(図示せず)上に搭載され、第2ミラー30、第3ミラー31は第二キャリッジ(図示せず)上に搭載されている。
原稿読み取り時には、第一キャリッジが前記画像読み取り位置Rの直下に移動し、露光ランプ27からの光照射光が原稿を露光する。
照射光は第1ミラー29、第2ミラー30、第3ミラー31、集光レンズ32を通じてCCD33に到達する。
ここに、原稿載置板21上の原稿画像は露光部15による読取走査を受けることにより、CCD33上に縮小結像され、光電変換処理を経て電気信号となるように読み取られる。
【0043】
次に、本体ハウジング11を形成する下ハウジング11Dと連結ハウジング11Cの内、下ハウジングの構造について説明する。
下ハウジング11Dの下方の給紙部にはシートカセット34と、画像形成部36と、定着装置37とが内蔵されている。
シートカセット34に収容されたシート材Pは繰り出しコロ34aにより1枚ずつ送り出される。
下ハウジング11Dの左側下方部には開閉可能な手差し給紙トレイ35が備えられていて、この手差し給紙トレイ35にセットされたシート材Pも繰り出しコロ35aにより1枚ずつ送り出される。
【0044】
次に画像形成部について説明する。
画像形成部36において、感光体ドラム38は負帯電性の有機感光体ドラムであって、駆動時には図示した方向に100mm/秒の速度で回転する。
感光体ドラム38の表面は−5KVの高電圧が印可されたメインチャージャー39から発生したコロナ放電によって−750Vに一様帯電した後、レーザースキャニングユニット40からのビーム光、若しくは、露光部で読取ったデータ又は、外部からの画像データに基く光の照射によって明電位−100Vと暗電位−750Vの部分からなる静電潜像が形成される。
更に感光体の回転によって静電潜像は現像位置にまで回転移動する。
現像装置41内部の現像ローラ41aは駆動時には現像領域において感光体ドラムと同一方向に210mm/秒の速度で回転している。
現像部41内は、例えば体積平均粒径9μm(コールターカウンターによるメジアン径)の負帯電性トナー5重量部と、平均径80μm(篩い分け法)の磁性フェライトキャリア95重量部を混合して得られる現像剤を有しており、現像ローラー41aに現像バイアス電圧−550Vを印加する。
露光部15で読取ったデータを静電潜像をビーム光照射によって静電潜像化したデータを、感光体表面の露光部分にトナーが反転現像されトナー画像化される。
【0045】
シートカセット34或いは手差し給紙トレイ35から1枚ずつ繰り出され搬送路3を通じて上方に搬送されてきた用紙は、感光体上のトナー画像がローラ転写部42に接近するのに同期して、レジストローラ4で搬送タイミングが調整され、感光体ドラム38と転写ローラ42との間を搬送される。
これによって、用紙先端とトナー画像部先端が一致してローラ転写部を通過することによってトナー画像中のトナーの大部分が用紙上に転移する。
用紙上に転移せず感光体ドラム表面に残留した一部トナーは、最下流に設けられたクリーナ41によって除去される。
トナー像が転写された用紙は定着装置37へ送られる。
定着装置37は熱ローラ38a及び加圧ローラ38bを有し、これらローラ対によってトナー像を用紙上に定着してコピー物が得られる。
【0046】
定着ニップを通過した用紙はそのまま垂直方向の垂直搬送路42に沿って上方に搬送される。
垂直搬送路42は連結ハウジング11Cに入り搬送ローラ対43を通過すると、右方向の水平搬送路44と斜め上方の搬送路45に分岐しており、その分岐箇所において用紙の搬送方向を振り分ける分岐爪46が設けられている。
2図においては用紙は水平搬送路44へと進行方向を振り分けられ、下シートトレイ2上へと排出される。
【0047】
図3は、画像形成装置100の制御を示すブロック図である。
主制御部71aは、装置全体を制御し、操作表示部72で設定入力した画像作成条件に応じて各部を動作させて、画像送受信機能、コピー機能などを実現する。
操作表示部72は、利用者に対するメッセージや、装置の状態を示すメッセージ、操作ガイダンスなど、種々の情報を表示することができる。
さらに、利用者が各種の設定や指示などを行う際に用いられる。
例えば、送信機能あるいはコピー機能の選択を行う選択キーや、選択した機能の実行指示などを行うスタートキー等が設けられている。
【0048】
読取部73は送信あるいはコピーすべき原稿上の画像を読み取る。
CCD、A/Dコンバータ、シェーディング補正回路、MTF&γ補正回路、セレクタ、変倍回路が順に接続されている。
これにより、CCDにより光電変換されて読み取られた原稿画像の情報は、A/Dコンバータによりデジタル信号に変換され、シェーディング補正回路でシェーディング補正、MTF&γ補正回路でMTF補正及びγ補正を受けてセレクタに入力される。
このセレクタは画像データの送り先を、変倍回路と画像メモリコントローラとで切り替えるものである。
セレクタにより変倍回路側が選択された場合には、画像データは変倍回路で変倍率に合わせて拡大・縮小処理を受けた後、書込み部74に送出され、露光装置によって感光体に対する実際の書き込みが行なわれる。
【0049】
セレクタにより画像メモリコントローラ75a側が選択された場合、画像データはこの画像メモリコントローラ75a中の画像圧縮回路によって圧縮された後、画像メモリ75bに書き込まれる。
複数の原稿画像を画像メモリ75b中の転写紙一面分のエリアを分割した分割エリアに順次読み込ませた状態で書込部74に送出され、露光装置によって感光体に対する実際の書き込みが行なわれ画像集約コピーが行われる。
【0050】
NCU76aは、回線を制御して外部機器との通信を行う。
また、モデム76bは、受信した画像データなどを蓄積する。
RAM77は、主制御部71や他の各部の処理においてデータの保存が必要なときに用いられる。
ROM78は、主制御部11の動作を規定したプログラムや、固定的なデータなどが格納されている。
バス79は、主制御部71、操作表示部72、読取部73、記録部74、画像メモリコントローラ75a、画像メモリ75b、NCU76、モデム77、RAM78、ROM79等を相互に接続しており、これらの間のデータ転送を可能にしている。
【0051】
ここで、実験に使用した画像形成装置は、図1に示したものであり、表1〜表6に基く実験は、定着ローラの表面抵抗1011Ωcm、1成分トナーで、マグネタイトの含有量は、45重量%である。
その実験結果等に基いて、本特許発明を説明する。
(A)第1の発明
搬送された用紙の先端部分の領域のみ、分離電流を印加することを特徴とする第1の発明を説明する。
ここで、領域とは、搬送された用紙の奥行き方向の距離と紙の搬送方向に囲まれた部分である。
第1の発明を説明すると、用紙の先端が、転写ローラ42にくると、転写電流と分離電流とを、略同時に、印加する。
そして、先端部分、例えば、先端0〜10mm、2〜12mm、2〜10mmのところで、分離電流の印加をカットする。
一方、転写電流は、引続き用紙の全面に印加する。
転写電流と分離電流とを、略同時に印加しているから、用紙の先端が、転写ローラに達した時に、分離電流が印加されているので、実際には、紙に対しては、分離電流は、転写電流に比べて、少し早めに印加されている。
尚、従来は、図5に示す通りのタイミングで行っていた。
こうした事から、効率良く分離チャージを印加するということが理解できる。
【0052】
(B)第2の発明
搬送された用紙の先端から所定の距離、分離チャージャによって分離電流を印加することを特徴とする第2の発明を説明する。
タイミングチャート3(図4)に基づいて、第2の発明を説明すると、用紙の先端が、転写ローラ42にくると、転写電流と分離電流とを、略同時に、印加する。
そして、先端部分、例えば、10mmを過ぎたところで、分離電流の印加をカットする。
一方、転写電流は、引続き用紙の全面に印加する。
転写電流と分離電流とを、略同時に印加しているから、用紙の先端が、転写ローラに達した時に、分離電流が印加されているので、実際には、紙に対しては、分離電流は、少し早めに印加されている。
尚、従来は、図5に示す通りのタイミングで行っていた。
こうした事から、さらに、効率良く分離チャージを印加するということが理解できる。
【0053】
(C)第3の発明
用紙の条件に応じて、分離電流を印加する先端部分の領域を可変させることを特徴とする第3の発明を、表1〜4に基いて説明する。
ここで、実験条件は、C=100μ、D=100μ、W=80である。
用紙の条件とは、用紙幅、厚み、表面抵抗、体積抵抗、添加材の含有量、種類等である。
表1〜4から、これらの用紙の条件によって、分離性能、オフセット、尾引き等の問題点を主に考慮すると、分離電流を印加する先端部分の領域を可変させることによって、最適な分離性能を得ることが理解できる。
【0054】
(D)第4の発明
用紙の幅に応じて、分離電流を印加する先端部分を可変することを特徴とする第4の発明を、表1に基いて説明する。
ここで、実験条件は、C=100μ、D=10μである。
表1で、A:用紙サイス゛(147,210,297)とB:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)である。
ここで、横幅とは、機械に対して、奥行き方向の長さである。
(1) B=5,6の×は、転写域での分離性能が悪く、ドラムに巻きつく紙詰まりが多い状態である。
(2) B=17、15(A=147、210)、13(A=147)の×は、定着オフセットがかなりの確率で発生する状態である。
(3) B=7(A=147)、B=8(A=210)、B=10(A=297)の○は、オフセットは問題なしで、分離性能も略問題のない状態である。
(4) ◎は、オフセットと分離性能ともに、問題のない状態である。
(5) B=10(A=147)、B=13(A=210)、B=15(A=297)の○は、オフセットは略問題なしで、分離性能は問題のない状態である。
つまり、AとBには、オフセットと分離性能の問題点を考慮すると、後述の設定にすると最適な結果が得られるようになる。
【0055】
【表1】
【0056】
具体的には、A3(横幅:297)、A4(横幅:210)、A5(横幅:147)の転写紙(用紙)の場合、分離電流を印加する先端部分を、それぞれ、A3:13mm、A4:10mm、A5:8mmにする。
この場合、用紙サイズを自動検出して、用紙サイズと分離電流を印加する先端部分の予め設定されたデータテーブルによって、分離電流を印加する先端部分を決定して、分離を行う。
予め設定されるものは、データテーブルでも、1次関数等の数式でも良い。
この表1から用紙の幅によって、少しずつ最適範囲が、ある傾向をもちながら変化している。
この傾向をいかして、前記1次関数をもち、分離電流を印加する先端部分を可変にすれば、不定形サイズにも対応できる。
つまり、用紙の幅によって、分離電流を印加する先端部分を可変するので、効率良く、分離電流を印加することができる。
こうして行った実験結果を表1に示す。
この表から、上記の式を満たすことによって、最適な分離性能、オフセット等のない画像形成装置を得ることが理解できる。
【0057】
(E)第5の発明
用紙の厚みに応じて、分離電流を印加する先端部分を可変することを特徴とする第5の発明を、表2に基いて説明する。
【0058】
【表2】
【0059】
ここで、実験条件は、A=210mm、C=100μ、D=10μである。
第5の発明では、用紙の厚みによって、分離電流を印加する先端部分を可変する。
例えば、用紙の厚みを65〜200(g/m2)とすると、表1に示す様な関係がある。
(1)表2の左側の×は、定着オフセットがかなりの確率で発生する状態である。
(2)表2の右側の×は、転写域での分離性能が悪く、ドラムに巻きつく紙詰まりが多い状態である。
(3)表2の左側の○は、オフセットは略問題なしで、分離性能は問題のない状態である。
(4) 表2の右側の○は、オフセットは問題なしで、分離性能は略問題のない状態である。
(5) ◎は、オフセットと分離性能ともに、問題のない状態である。
表2から、紙の厚みの薄い65(g/m2)の用紙に、転写する時は 、用紙の先端から、6(mm)迄、分離電流を印加し、紙の厚みの厚い20 0(g/m2)の用紙に、転写する時は、用紙の先端から、20(mm)迄 、分離電流を印加することができる。
つまり、紙の厚みの薄い65(g/m2)の用紙には、少ない分離電流で、紙の厚みの厚い200(g/m2)の用紙には、たくさん分離電流を印加することができる。
又、W:用紙の紙厚み(g/m2)とB:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)との関係を、オフセットと分離性能の問題点で考慮すると下記のような関係式で表すことができる。
例えば、下記の1次の関数で表すことができる。
W=aB+b(a,bは定数である。) (式1)
本件の場合は、W=10Bである。
こうして行った実験結果を表2に示す。
この表から、上記の式を満たすことによって、最適な分離性能、オフセット等のない画像形成装置を得ることが理解できる。
【0060】
(F)第6の発明
用紙の(1)表面抵抗率(RS)、(2)体積抵抗率(RT)によって、分離電流を印加する先端部分を可変することを特徴とする第6の発明を表3,4に基いて説明する。
第6の発明の発明では、用紙の抵抗によって、分離電流を印加する先端部分を可変する。
【0061】
【表3】
【0062】
実験条件は、A=210mm、C=100μ、D=10μ、W=80である。
例えば、
(1) 表面抵抗率の場合(表3)
表面抵抗率(RS)とB:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)の関係を表3に示す。
ここで、
(1)表3の左側の×は、定着オフセットがかなりの確率で発生する状態で ある。
(2)表3の右側の×は、転写域での分離性能が悪く、ドラムに巻きつく紙詰まりが多い状態である。
(3)表3の左側の○は、オフセットは略問題なしで、分離性能は問題のない状態である。
(4) 表3の右側の○は、オフセットは問題なしで、分離性能は略問題のない状態である。
(5) ◎は、オフセットと分離性能ともに、問題のない状態である。
この表3から、オフセットと分離性能等の問題点を考慮すると、RSが 103Ωの時には、8mmとして、RSが106Ωの時には、14mmとすることによって、表面抵抗の小さいときは、総分離電流量を少なく、表面抵 抗の大きいときは、総分離電流量を多くすることによって、最適な分離性能を得ることができる。
さらに、B=alog10RS(aは、定数)(式2)と表すこともできる。
B:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)
こうして行った実験結果を表3に示す。
この表から、上記の式を満たすことによって、最適な分離性能、オフセット等のない画像形成装置を得ることが理解できる。
【0063】
(2)体積抵抗率の場合(表4)
体積抵抗率(RT)とB:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)の関係を表4に示す。
【0064】
【表4】
【0065】
ここで、
(1)表4の左側の×は、定着オフセットがかなりの確率で発生する状態である。
(4)表4の右側の×は、転写域での分離性能が悪く、ドラムに巻きつく紙詰まりが多い状態である。
(5)表4の左側の○は、オフセットは略問題なしで、分離性能は問題のない状態である。
(4) 表4の右側の○は、オフセットは問題なしで、分離性能は略問題のない状態である。
(5) ◎は、オフセットと分離性能ともに、問題のない状態である。
この表4から、RTが101Ωの時には、8mmとして、RSが104Ωの時には、14mmとすることによって、表面抵抗の小さいときは、総分離電流量を少なく、表面抵抗の大きいときは、総分離電流量を多くすることによって、最適な分離性能を得ることができる。
さらに、B=alog10RT(aは、定数)(式3)と表すこともできる。
B:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)
一般的には、用紙の表面抵抗率(RS)は、103〜106Ωの範囲である。
また、用紙の体積抵抗率(RT)は、101〜104Ωの範囲である。
こうして行った実験結果を表4に示す。
この表から、上記の式を満たすことによって、最適な分離性能、オフセット等のない画像形成装置を得ることが理解できる。
【0066】
(G)第7の発明
紙幅(mm)と先端からの分離チャージの印加する距離の関係を下記の式を満たす第7の発明を説明する。
例えば、
7≦B≦0.04A+2 (式4)
A:紙幅(mm) B:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)
更に、もっと、好ましくは、7≦B、B=0.04A+2 (式5)である。
Aは、A3(297mm)、A4(210mm)、A5(147mm)であり、式5に基づいて、算出するとA3(13.88mm)、A4(10.4mm)、A5(7.88mm)となる。
また、Aの値が、125mm以下であれば、Bは、一律の7mmとなる。
上記の式を満たすことによって、最適な分離性能を得ることが可能となる。
【0067】
(H)第8の発明
紙幅(mm)と先端からの分離チャージの印加する距離と分離チャージの印加する分離電流の関係を下記の式を満たす第8の発明を表5に基づいて説明する。
実験条件は、A=210mm、C=100μ、D=10μ、W=80である。
【0068】
【表5】
【0069】
(1)分離性能
◎は、分離性能が良く、殆どドラムに対して、浮き上がらず、分離爪を使用しない状態である。
○は、分離性能が良くが、たまに、分離爪を使用する状態である。
×は、分離性能が悪く、分離爪による分離が殆どで、紙詰まりもよく起こる状態である。
(2)定着性能(定着率)
◎は、定着性能が良く、使用しない状態である。
○は、定着性能が良くが、こすれば剥がれる場所が、たまにある状態である。
×は、定着性能が悪く、こすれば剥がれる場所が、比較的多い状態である。
この表5より、分離性能と定着性能(定着率)等の問題点を考慮すると、
7≦B≦0.04A+2 (式4)
0.8≦C/B≦1.5 (式6)
A:紙幅(mm) B:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)
C:分離チャージの印加する分離電流(μA)
式4、式6の範囲が、最適な範囲である。
更に、もっと、好ましくは、
7≦B、B=0.04A+2 (式5)
C/B=1 (式7) である。
上記の式を満たすことによって、最適な分離性能を得ることが理解できる。
【0070】
(G)第9の発明
紙幅(mm)と先端からの分離チャージの印加する距離と分離チャージの印加する分離電流と転写チャージの印加する転写電流の関係を下記の式を満たす第9の発明を表6に基づいて説明する。
【0071】
【表6】
【0072】
実験条件は、A=210mm、W=80である。
(1)分離性能
◎は、分離性能が良く、殆どドラムに対して、浮き上がらず、分離爪を使用しない状態である。
○は、分離性能が良くが、たまに、分離爪を使用する状態である。
×は、分離性能が悪く、分離爪による分離が殆どで、紙詰まりもよく起こる状態である。
(2)定着性能(定着率)
◎は、定着性能が良く、使用しない状態である。
○は、定着性能が良くが、こすれば剥がれる場所が、たまにある状態である。
×は、定着性能が悪く、こすれば剥がれる場所が、比較的多い状態である。
7≦B≦0.04A+2 (式4)
0.8≦C/B≦1.5 (式6)
0.8≦D/(10×B)≦1.5 (式8)
A:紙幅(mm) B:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)
C:分離チャージの印加する分離電流(μA)
表6より、更に、もっと、好ましくは、
7≦B、B=0.04A+2 (式5)
C/B=1 (式7)
D/(10×B)=1 (式9)である。
こうして行った実験結果を表6に示す。
この表から、上記の式を満たすことによって、最適な分離性能を得ることが理解できる。
【0073】
(H)第10の発明
表面抵抗を1×109〜1×1013Ωである定着ローラとを満たすことを特徴とする第10の発明を表7に基づいて説明する。
実験条件は、A=210mm、W=80である。
【0074】
【表7】
【0075】
(1)定着性能(定着率)
◎は、定着性能が良く、使用しない状態である。
○は、定着性能が良いが、こすれば剥がれる場所が、たまにある状態である。
△は、定着性能が悪く、こすれば剥がれる場所が、少しある状態である。
×は、定着性能が悪く、こすれば剥がれる場所が、比較的多い状態である。
(2)裏汚れ
◎は、裏汚れが全く発生しない状態である。
○は、裏汚れが発生しないが、すこし定着ローラが汚れる状態である。
△は、裏汚れが少し発生し、定着ローラも少し汚れる状態である。
×は、裏汚れがかなりの頻度で発生する状態である。
(3)尾引き
◎は、尾引きが全く発生しない状態である。
○は、尾引きが発生しないが、すこし定着ローラが汚れる状態である。
△は、尾引きが少し発生する状態である。
×は、尾引きがかなりの頻度で発生する状態である。
(4)定着オフセット
◎は、定着オフセットが全く発生しない状態である。
○は、定着オフセットが発生しないが、すこし定着ローラが汚れる状態である。
△は、定着オフセットが少し発生する状態である。
×は、定着オフセットがかなりの頻度で発生する状態である。
【0076】
従来、一般的には、定着ローラの表面抵抗は、1×105〜1×108Ωの範囲である。
その表面抵抗の定着ローラであれば、定着部での裏汚れ、定着部での尾引き等の問題点があった。
そこで、その問題点を解消するために、従来の表面抵抗の範囲1×105〜1×108Ωを、高めのものを採用した。
しかし、表面抵抗の高いもの、例えば、1×109〜1×1013Ωでは、オフセット等の問題が出て使用できなかった。
そこで、第10の発明では、上記第1の発明から第9の発明の画像形成装置の特徴を実施することによって、表面抵抗の極めて(1×109〜1×1013Ω)低い定着ローラを使用することが可能となった。
こうして行った実験結果を表6に示す。
この表から、上記の式を満たすことによって、最適な分離性能、定着性能を得ることが理解できる。
【0077】
(I)第11の発明
表面抵抗を1×1010〜1×1012Ωである定着ローラとを満たすことを特徴とする第11の発明を表7に基いて説明する。
実験条件は、A=210mm、C=100μ、D=10μ、W=80である。
オフセット、尾引き、裏汚れ、定着性能の項目に基いて、表面抵抗の異なる定着ローラを使用し、実験を行った。
こうして行った実験結果を表7に示す。
この表から、上記の式を満たすことによって、最適な分離性能、つまり、定着部での裏汚れ、定着部での尾引き等のない画像形成装置を得ることが理解できる。
【0078】
(J)第12の発明
帯電量8〜15(μC/g)のトナーを使用したことを特徴とする第12の発明を説明する。
本件特許発明にくわえて、帯電量8〜15(μC/g)のトナーを使用したことによって、さらに、定着部での裏汚れ、定着部での尾引き等が解消され、分離性能を向上させるとともに、良好な画像が得られる。
ここで、この帯電量とは、初期状態の時、現像スリーブから採取して測定した値である。
【0079】
(K)第13の発明
マグネタイトを、25%〜55%有したトナーを使用したことを特徴とする第13の発明を表8に基いて説明する。
【0080】
【表8】
【0081】
実験条件は、A=210mm、C=100μ、D=10μ、W=80である。
オフセット、尾引き、裏汚れ、定着性能の項目に基いて、マグネタイトの含有量の異なるトナーを使用し、実験を行った。
(1)現像部のトナー飛散に関しての記号の判定内容は、下記の通りである。
◎…現像部のトナー飛散が全くない状態。
○…現像部のトナー飛散が少し見られるが、殆ど問題ない状態。
△…現像部のトナー飛散が見られるが、やや問題ある状態。
×…現像部のトナー飛散がかなり見られ、問題ある状態。
マグネタイトの含有率35%以上は、◎であり、マグネタイトの含有率25〜35%は、○であり、マグネタイトの含有率15〜25%は、△であり、15%以下は、×である。
(2)定着部の尾引きに関しての記号の判定内容は、下記の通りである。
◎…定着部の尾引きが全くない状態。
○…定着部の尾引きが少し見られるが、殆ど問題ない状態。
△…定着部の尾引きが少し見られるが、殆ど問題ない状態。
×…定着部の尾引きがかなり見られ、問題ある状態。
マグネタイトの含有率45%以下は、◎であり、マグネタイトの含有率45〜55%は、○であり、マグネタイトの含有率55〜65%は、△ であり、65%以上は、×である。
【0082】
(3)定着率に関しての記号の判定内容は、下記の通りである。
◎…定着率が全くない状態。
○…定着率に、殆ど問題ない状態。
△…定着率に、少し問題ある状態。
×…定着率に、問題ある状態。
マグネタイトの含有率45%以下は、◎であり、マグネタイトの含有 率45〜55%は、○であり、マグネタイトの含有率55〜65%は、△ であり、65%以上は、×である。
ここで、上記の事を考慮すると、マグネタイトを、25%〜55%有したトナーを使用することによって、最適な画像を得ることができる。
こうして行った実験結果を表8に示す。
この表から、上記の式を満たすことによって、最適な分離性能、つまり、定着部での裏汚れ、定着部での尾引き等のない画像形成装置を得ることが理解できる。
【0083】
(N)第14の発明
転写部から定着部までの搬送部が、略垂直に構成され、且つ、排出された用紙を装置本体の胴内に排出したストックすることを特徴とする第14の発明を説明する。
図1、図2のような転写部(38、42,41)から定着部(37、38)までの搬送部が、略垂直に構成され、且つ、排出された用紙を装置本体の胴内に排出してストック(2)する画像形成装置である。
このような胴内排出タイプ画像形成装置では、転写部から定着部までの搬送部が、略垂直に構成されているので、必然的に転写部での分離性能が低下する。
本願特許発明(第1〜11の発明)は、特に、このようなタイプの画像形成装置に効果がある。
【0084】
(O)第15の発明
転写部から定着部までの搬送部が、略垂直に構成され、且つ、排出された用紙を装置本体の上面に排出したストックすることを特徴とする第15の発明を説明する。
本実施例では、胴内排出方式の画像形成装置について説明したが、転写部から定着部迄の搬送路が、略垂直に構成される画像形成装置に対して(N)と同様の効果を得られることから、定着装置が上方にあり、略垂直搬送で上面排出する画像形成装置、即ち、
図1、図2の上ハウジング11Uを設けない状態の画像形成装置でも、第14の発明と同様の効果がある。
【0085】
【発明の効果】
このように、本特許発明の画像形成装置によれば、定着部での尾引き、裏汚れ、定着性(定着率)アップ、トナー飛散、分離性能等の問題点を解消することが可能となる。
さらに、小型で、省スペースな画像形成装置も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にしたがって、画像形成装置全体を示す斜視図。
【図2】 本発明の画像形成装置全体を示す断面図。
【図3】 本発明のシステムのブロック図。
【図4】 本発明の転写、分離電流の印加のタイミングチャート図。
【図5】 従来の発明の転写、分離電流の印加のタイミングチャート図。
Claims (13)
- 感光体ドラムと、その感光体ドラムの外周面を一様に帯電させる主帯電器と、一様に帯電された感光体ドラムの外周面を光で照射することにより静電潜像を形成する光学部と、その静電潜像を現像する現像装置と、現像された像を用紙に転写する転写手段と、ローラ対を加熱することによって定着する定着部と、その感光体ドラムと転写手段との間に形成される転写部を通って定着部に搬送する用紙搬送路と、現像剤を収容する現像部と、トナーを現像ハウジング内に補給するためのトナー収容部とを備えている画像形成装置において、
搬送された用紙の先端部分の領域のみ、分離電流を印加するとともに、その領域は、分離電流を印加する先端部分の領域を、用紙の条件に応じて可変にさせることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。 - 感光体ドラムと、その感光体ドラムの外周面を一様に帯電させる主帯電器と、一様に帯電された感光体ドラムの外周面を光で照射することにより静電潜像を形成する光学部と、その静電潜像を現像する現像装置と、現像された像を用紙に転写する転写手段と、ローラ対を加熱することによって定着する定着部と、その感光体ドラムと転写手段との間に形成される転写部を通って定着部に搬送する用紙搬送路と、現像剤を収容する現像部と、トナーを現像ハウジング内に補給するためのトナー収容部とを備えている画像形成装置において、
搬送された用紙の先端部分の領域のみ、分離電流を印加するとともに、その領域は、分離電流を印加する先端部分の領域を、用紙の幅に応じて可変にさせることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。 - 感光体ドラムと、その感光体ドラムの外周面を一様に帯電させる主帯電器と、一様に帯電された感光体ドラムの外周面を光で照射することにより静電潜像を形成する光学部と、その静電潜像を現像する現像装置と、現像された像を用紙に転写する転写手段と、ローラ対を加熱することによって定着する定着部と、その感光体ドラムと転写手段との間に形成される転写部を通って定着部に搬送する用紙搬送路と、現像剤を収容する現像部と、トナーを現像ハウジング内に補給するためのトナー収容部とを備えている画像形成装置において、
搬送された用紙の先端部分の領域のみ、分離電流を印加するとともに、その領域は、分離電流を印加する先端部分の領域を、用紙の厚みに応じて可変にさせることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。 - 感光体ドラムと、その感光体ドラムの外周面を一様に帯電させる主帯電器と、一様に帯電された感光体ドラムの外周面を光で照射することにより静電潜像を形成する光学部と、その静電潜像を現像する現像装置と、現像された像を用紙に転写する転写手段と、ローラ対を加熱することによって定着する定着部と、その感光体ドラムと転写手段との間に形成される転写部を通って定着部に搬送する用紙搬送路と、現像剤を収容する現像部と、トナーを現像ハウジング内に補給するためのトナー収容部とを備えている画像形成装置において、
搬送された用紙の先端部分の領域のみ、分離電流を印加するとともに、その領域は、分離電流を印加する先端部分の領域を、用紙の表面抵抗率( RS )、体積抵抗率( RT )に応じて可変にさせることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。 - 搬送された用紙の先端から所定の距離、分離チャージャによって分離電流を印加するこ とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 下記の式で表される分離チャージャーの分離条件を示す、
7≦B≦0.04A+2
0.8≦C/B≦1.5
W=80
A:紙幅(mm) B:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)
C:分離チャージの印加する分離電流(μA)
W:紙厚み(g / m 2 )
を満たす請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 下記の式で表される分離チャージャーの分離条件を示す、
7≦B≦0.04A+2
0.8≦C/B≦1.5
0.8≦D/(10×B)≦1.5
W=80
A:紙幅(mm) B:先端からの分離チャージの印加する距離(mm)
C:分離チャージの印加する分離電流(μA)
D:転写チャージの印加する分離電流(μA)
W:紙厚み(g / m 2 )
を満たす請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。 - その定着ローラの表面抵抗を1×109〜1×1013Ω・cmであることを満たすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
- その定着ローラの表面抵抗を1×1010〜1×1012Ω・cmであることを満たす請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
- そのトナーの帯電量が、8〜15(μC/g)のトナーをであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
- そのトナーのマグネタイトの含有が、25重量%〜55重量%であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかにの画像形成装置。
- 転写部から定着部までの搬送部が、略垂直に構成され、且つ、排出された用紙を装置本体の胴内に排出してストックすることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置。
- 転写部から定着部までの搬送部が、略垂直に構成され、且つ、排出された用紙を装置本体の上面に排出してストックすることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置。
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