JP3684495B2 - カラーゴム組成物及び同組成物を用いたウエザーストリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラーゴム組成物(黒色以外)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゴムを混練りするときの配合剤の1つとして補強剤が加えられている。補強剤として最も良いのはカーボンブラックである。しかしカーボンブラックは黒色で、ゴムが黒色になるので、カラーゴムでは無水けい酸カルシウや無水けい酸よりなるホワイトカーボン、或いは炭酸カルシウムや炭酸マグネシウム等が用いられることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、カーボンブラックを補強剤として使用できないカラー配合において、混練性,押出性が良好なゴム組成物を得ることは容易ではなく、ダイスウェルにより滑らかな表面肌やくっきりとしたシボ模様が得難く、細い部分はエッヂ切れを起こすなどの問題があった。また耐傷つき性、耐摩耗性などの面でも十分ではなかった。
【0004】
本発明は、混練性,押出性が良く、くっきりとしたシボ模様がつき、適度な光沢があるなど外観が優れ、耐傷つき性,耐摩耗性,耐候性が良好なカラーゴムを得ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係わるカラーゴム組成物は、EPDMポリマーをベースポリマーとし、ベースポリマー100重量部に対し、白色フィラーとしての酸化けい素の配合量が5〜60重量部,炭酸カルシウムの配合量が10〜160重量部で且つ酸化けい素と炭酸カルシウムの合計充填量が50〜180重量部であり、シリコーンオイル,シリコーンコンセントレート樹脂,シリコーングラフト樹脂,熱可塑性シリコーン樹脂の内、少なくとも1種類以上を3〜20重量部配合したものである。
【0006】
第2の発明に係わるウエザーストリップは、EPDMポリマーをベースポリマーとし、ベースポリマー100重量部に対し、白色フィラーとしての酸化けい素の配合量が5〜60重量部,炭酸カルシウムの配合量が10〜160重量部で且つ酸化けい素と炭酸カルシウムの合計充填量が50〜180重量部であり、シリコーンオイル,シリコーンコンセントレート樹脂,シリコーングラフト樹脂,熱可塑性シリコーン樹脂の内、少なくとも1種類以上を3〜20重量部配合してなるカラーゴム組成物よりなる装飾用被膜部34を設けてなるウエザーストリップである。
【0007】
【発明の実施の形態】
エチレンとプロピレンの共重合体に第三成分として二重結合をもつ少量の不飽和物を導入したポリマーがEPDMである。EPDMの第三成分としては1,4−ヘキサジエン,ジシクロペンタジエン,エチリデンノルボーネンが挙げられる。
【0008】
酸化けい素,炭酸カルシウムは、補強剤として使用されるもので、酸化けい素の充填量は5〜60重量部、炭酸カルシウムの充填量は10〜160重量部であり且つ酸化けい素と炭酸カルシウムの合計充填量は50〜180重量部である。50重量部未満では混練性,押出性が悪く、外観も悪い。180重量部を超えると混錬性,押出性が悪くなる。
【0009】
シリコーンオイル,シリコーンオイルコンセントレート樹脂,シリコーングラフト樹脂,熱可塑性シリコーン樹脂は、耐傷つき性,耐摩耗性の改善及び適度な光沢を出すため加えられるもので、シリコーンオイル,シリコーンオイルコンセントレート樹脂,シリコーングラフト樹脂,熱可塑性シリコーン樹脂の内、少なくとも1種類以上を3〜20重量%添加する。
【0010】
3重量部未満では耐傷つき性,耐摩耗性の改善及び適度な光沢付与の効果が不十分となり、20重量%を超えると混練性,押出性が悪くなる。本発明に有効な炭酸カルシウムとしては、白石工業のVigot10,Vigot15,白艶華CCなどが挙げられる。
【0011】
本発明に有効なシリコーンオイルとしては各ジメチルシロキサン,各アルキル変性シリコーンオイル,各カルビノール変性シリコーンオイルなどが挙げられる。
【0012】
本発明に有効なシリコーンコンセントレート樹脂としては、トーレダウ BY27−001,BY27−002,BY27−003,BY27−004,BY27−005,BY27−006などが挙げられる。
【0013】
本発明に有効なシリコーングラフトコンセントレート樹脂としては、トーレダウ BY27−201,BY27−201C,BY27−202,BY27−202M;日信化学 シャリーヌR130、R150、R170,R210,R260,R500;信越化学 X−22−8015などが挙げられる。
【0014】
本発明に有効な熱可塑性シリコーン樹脂としては東芝シリコーン X39−B1676などが挙げられる。
【0015】
なお、本実施例には加工性向上のためのプロセスオイルを配合した例を示さなかったが、場合によってはプロセスオイルを加えて加工性を向上させてもよい。
【0016】
図1は自動車の側面図、図2は図1のA−A拡大側面図で、10は自動車のボディ、11はルーフパネル、12はルーフサイドフレーム、13はルーフサイドフレーム12のフランジ部である。20はドア、21はドアインナーパネル、22はドアアウターパネル、23は窓ガラスである。ウエザーストリップ30は、フランジ部13に嵌込むU形芯金入り硬質ゴム製ウエルト部32と、柔軟スポンジゴム製中空シール部からなり、ウエルト部32の外面には、カラーゴム組成物よりなる装飾用皮膜部34が設けられている。14は天井を形成する内装トリムである。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、混練性,押出性が良く、くっくりとしたシボ模様がつき、適度な光沢があるなど外観が優れ、耐傷つき性,耐摩耗性,耐候性が良好なカラーゴムを得ることができる。
【0018】
【実施例】
配合剤について説明する。
配合剤名 目的 商品名 製造会社
EPDM ベースポリマー 三井EPT4021 三井化学
酸化亜鉛 加硫促進助剤 メタZ102 井上石灰工業
ステアリン酸 軟化剤 − −
加工助剤 加工助剤 ストラクトールWB212 S&S
炭酸カルシウム 補強剤 Vigot10 白石工業
タルク 補強剤 ミストロンベーパータルク 日本ミストロン
酸化けい素 補強剤 アエロジルR972V 日本アエロジル
酸化チタン 顔料 酸化チタン R650 堺化学
シリコーングラフト
コンセントレート樹脂 改質剤 BY27−202 トーレ・ダウシリコーン
【0019】
試験手段について説明する。ゴムの耐摩擦性を試験するのに、カーボンブラックで補強されたゴムに厚さ約0.5mmのカラーゴム源を、設けたサンプルのカラーゴム源を重量250gの重りを載せたジーンズ布で擦り、カーボンブラックで補強されたゴムが露出するまでの往復回数で耐摩擦性を評価した。なお、ストローク150mmで毎分60往復させた。
【0020】
ゴムの静摩擦係数の試験をするのに神東化学製HEIDON摩擦特性試験機を用い、摩擦速度100m/分で試験した。
【0021】
ゴムの光沢を試験するのに光沢計を用い60度鏡面反射を測定した。
【0022】
ゴムの退色を比較するのにフェード83℃で300時間経過後にカラーコンピューターで色差を測定した。
以上により比較例1,比較例2,実施例を比較すると表1の結果を得た。
【0023】
【表1】
【0024】
表1のBY27−202はシリコーングラフトコンセントレートポリエチレンである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車の側面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【符号の説明】
10 ボディ
11 ルーフパネル
12 ルーフサイドフレーム
13 フランジ部
14 内装トリム
20 ドア
21 ドアインナーパネル
22 ドアアウターパネル
23 窓ガラス
30 ウエザーストリップ
31 芯金
32 ウエルト部
33 中空シール部
34 装飾用被膜部
Claims (2)
- EPDMポリマーをベースポリマーとし、ベースポリマー100重量部に対し、白色フィラーとしての酸化けい素の配合量が5〜60重量部,炭酸カルシウムの配合量が10〜160重量部で且つ酸化けい素と炭酸カルシウムの合計充填量が50〜180重量部であり、シリコーンオイル,シリコーンコンセントレート樹脂,シリコーングラフト樹脂,熱可塑性シリコーン樹脂の内、少なくとも1種類以上を3〜20重量部配合することを特徴とするカラーゴム組成物。
- EPDMポリマーをベースポリマーとし、ベースポリマー100重量部に対し、白色フィラーとしての酸化けい素の配合量が5〜60重量部,炭酸カルシウムの配合量が10〜160重量部で且つ酸化けい素と炭酸カルシウムの合計充填量が50〜180重量部であり、シリコーンオイル,シリコーンコンセントレート樹脂,シリコーングラフト樹脂,熱可塑性シリコーン樹脂の内、少なくとも1種類以上を3〜20重量部配合してなるカラーゴム組成物よりなる装飾用被膜部(34)を設けてなるウエザーストリップ。
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