JP3684352B2 - ゴム補強用コードの接着剤、ゴム補強用コード、伝動ベルトおよび伝動ベルトの製造方法 - Google Patents

ゴム補強用コードの接着剤、ゴム補強用コード、伝動ベルトおよび伝動ベルトの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝動ベルト等のゴム製品の補強材として使用されるゴム補強用コードに関し、特にゴム補強用コードとゴムとの接着性を向上させる接着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
伝動ベルトとしては、例えば自動車エンジンのベルトシステムに用いられる歯付きベルト、VベルトおよびVリブドベルト等が知られており、これら伝動ベルトはプーリとの噛み合いまたはプーリとの摩擦によって駆動力を伝達する。伝動ベルトは、主にゴムからなるベルト本体と、ベルト本体に埋設されたゴム補強用コードと、ベルト本体の表面を被覆する帆布とから構成される。
【0003】
近年、エンジンの小型化および省エネルギー化に伴ってエンジンおよびエンジンルーム内の雰囲気温度は高まる傾向にあり、耐熱性に優れた伝動ベルトが求められている。このため、伝動ベルトのベルト本体には従来のクロロプレンゴムに替わって耐熱性に優れた水素添加ニトリルブタジエンゴムやエチレン−プロピレン共重合ゴムやエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴムなどを加硫することにより架橋されたゴムが使用され、ゴム補強用コードにも耐熱性に優れた高強度ガラス繊維やアラミド繊維等が使用されている。ゴム補強用コードの表面は、屈曲疲労性や防水性を向上させるためにレゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス(以下、RFLと記載する)組成物で被覆され、さらに、一般的にベルト本体との接着性を向上させるためにベルト本体と同じゴム組成物を含む接着剤がコード表面に設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようにベルト本体およびゴム補強用コード自体の耐熱性は素材の改良により向上したが、ベルト本体とゴム補強用コードとの接着剤の耐熱性は考慮されていなかったため十分ではなく、高温環境下ではベルト本体とゴム補強用コードとの界面で早期剥離が生じて伝動ベルトの寿命が低下するという問題が生じる。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされ、耐熱性に優れたゴム補強用コードの接着剤および長時間の高温環境下においても耐久性の優れたゴム補強用コードおよび伝動ベルトを得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るゴム補強用コードの接着剤は、レゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス組成物で被覆されたゴム補強用コードの最外層部に用いられる接着剤であって、ハロゲン含有ポリマー、アクリル樹脂モノマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、架橋剤および耐熱性を向上させるための添加剤が配合されることを特徴とする。耐熱性を向上させるための添加剤が配合されることにより、高温環境下におけるゴムとゴム補強用コードとの接着性を向上できる。
【0007】
上記接着剤に配合される耐熱性を向上させるための添加剤には、例えば炭素族元素の化合物、または亜鉛族元素の化合物とアルカリ土金属の化合物との混合物、または炭素族元素の化合物とアルカリ土金属の化合物との混合物、または炭素族元素の化合物とアルカリ土金属の化合物と亜鉛族元素の化合物との混合物のうち少なくとも1つが配合されることが好ましい。
【0008】
また、本発明に係るゴム補強用コードは、レゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス組成物で被覆され、さらに最外層にゴムと加硫接着するための接着層が形成されており、この接着層が、ハロゲン含有ポリマー、アクリル樹脂モノマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、架橋剤および耐熱性を向上させるための添加剤が配合された接着剤によって形成されることを特徴とする。
【0009】
上記接着層は0.01ないし0.03mmの厚みを有することが好ましく、また上記接着層が接着剤の塗布後に100ないし150℃の温度環境下において0.5ないし2分間だけ乾燥させられることにより形成されることが好ましい。
【0010】
上記ゴム補強用コードは、室温環境下におけるゴムに対する接着強度に対して、120℃雰囲気下におけるゴムに対する接着強度の低下率が50%以下であることが好ましい。
【0011】
上記ゴム補強用コードは、例えば高強度ガラス繊維または有機合成繊維の繊維束を撚ることにより得られる。
【0012】
また、本発明に係る伝動ベルトは、ゴム組成物により生成されるベルト本体と、ベルト本体に埋設され表面をレゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス組成物で被覆されたゴム補強用コードとを備え、ベルト本体とゴム補強用コードとを加硫接着するために、ゴム補強用コードの最外層部にハロゲン含有ポリマー、アクリル樹脂モノマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、架橋剤および耐熱性を向上させるための添加剤が配合された接着層が設けられることを特徴とする。
【0013】
上記伝動ベルトにおいて、室温環境下におけるベルト本体に対する引き抜き強度に対して、120℃雰囲気下におけるベルト本体に対する引き抜き強度の低下率が50%以下であることが好ましい。
【0014】
上記伝動ベルトにおいて、ゴム補強用コードは、例えば高強度ガラス繊維または有機合成繊維の繊維束を撚ることにより得られることが好ましく、またベルト本体が水素添加ニトリルゴムまたはエチレン−プロピレン共重合体またはエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体配合物を主成分とするゴム組成物を加硫することにより得られることが好ましい。
【0015】
また、本発明に係る伝動ベルトの製造方法は、ゴム補強用コードの表面をレゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス組成物で被覆する第1ステップと、ハロゲン含有ポリマー、アクリル樹脂モノマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、架橋剤および耐熱性を向上させるための添加剤が配合された接着剤をゴム補強用コードの最外層部に塗布する第2ステップと、接着剤付きゴム補強用コードをゴムに埋設して加硫成型することにより伝動ベルトを得る第3ステップとを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態である伝動ベルトの一部を破断して示す斜視図である。本実施形態の伝動ベルト10は歯付きベルトであり、一方の面に歯部12が形成されたベルト本体14と、ベルト本体14に埋設された心線16と、ベルト本体14の歯部側表面を被覆する帆布18とを備える。
【0018】
ベルト本体14を構成するゴム組成物の主成分ポリマーとしては、水素添加ニトリルブタジエンゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴムおよびエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴムの単体、またはこれら3種のポリマーと不飽和カルボン酸金属塩との混合ポリマー等が好適に用いられる。ゴム組成物には、上記主成分ポリマーの他に、必要に応じて硫黄または過酸化物等の加硫剤、加硫助剤、硬化剤等の種々の添加剤が添加される。ポリマーは加硫処理によって架橋される。
【0019】
帆布18は、例えばアラミド繊維およびナイロン繊維等の合成繊維から成る織布であり、その表面にはベルト本体14との接着性を向上させるための接着剤等が必要に応じて塗布される。帆布18の織り構成は、一例として平織、綾織等が挙げられるが、特に限定されない。帆布18は加硫処理時にベルト本体14に加硫接着される。
【0020】
ゴム補強用コード16の素材には高強度ガラス繊維や有機合成繊維が好適に用いられ、有機合成繊維の具体例としては例えばアラミド繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、カーボン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン−2、6−ナフタレート繊維またはレーヨン繊維等等が挙げられる。アラミド繊維は高強度でかつ耐熱性および屈曲性に優れた素材のため特に好適に用いられ、具体的にはポリパラフェニレンテレフタルアミド(商品名ケブラー;デュポン社製)、ポリメタフェニレンイソフタルアミド(商品名コーネックス;帝人社製)、ポリ−3,4’オキシジフェニレンテレフタルアミド/ポリパラフェニレンテレフタルアミド共重合体(商品名テクノーラ;帝人社製)、ポリパラアミノベンズアミドおよびポリパラアミノベンズヒドラジドテレフタルアミド等が用いられる。
【0021】
心線16は、一対のゴム補強用コード160Sおよび160Zをベルト長手方向に沿って螺旋状に巻回して得られ、一対のゴム補強用コードの一方(160S)はS撚り方向に撚られ、その他方(160Z)はZ撚り方向に撚られている。
【0022】
図2は、心線16を構成するS撚りのゴム補強用コード160Sの一例を一部破断して示す斜視図である。S撚りのゴム補強用コード160Sは、上記素材からなる微小径のフィラメント162を多数本集束して得られるストランド164を所定の撚糸条件で撚ることにより得られる。図2に示す例では、直径7μmのフィラメント162を200本集束してストランド164を得、さらに3本のストランド164をZ撚り方向に下撚りをかけて下撚り糸166を得た後、この下撚り糸166を11本集束してS撚り方向に上撚りをかけることにより、S撚りのゴム補強用コード160Sが得られる。なお、Z撚りのゴム補強用コード160Zは、下撚りにおいてS撚り方向に撚られ、上撚りにおいてZ撚り方向に撚られること以外はS撚りのゴム補強用コード160Sと同じ構成を有する。
【0023】
ゴム補強用コード160Sを構成するフィラメント162の表面はRFL膜により被覆される、具体的には下撚りの前のストランド164がレゾルシンとホルマリンとの初期縮合物をラテックスに混合したRFL溶液に浸漬された後、乾燥・加熱されて、RFLの固形成分がストランド164即ち各フィラメント162の表面に固着させられる。これにより個々のフィラメント162同士の摩擦によるゴム補強用コード160Sの亀裂や破断が防止され、またゴム補強用コード160Sの防水性が向上する。RFL溶液において、RFLの配合比率は適宜選択され、必要に応じて老化防止剤および安定剤が添加される。なお、ゴム補強用コード160Sが有機合成繊維の場合にはRFL処理の前に、エポキシ樹脂またはイソシアネート組成物により被覆処理されることが好ましい。
【0024】
RFL溶液のラテックスには接着層168との接着性が良好なものが選択され、具体的にはブタジエン−スチレン−ビニルピリジン三元共重合体ラテックス(商品名Nipol−2518FS;日本ゼオン社製)、ブタジエン−スチレン共重合体ラテックス、ブタジエンラテックス、クロロスルフォン化ポリエチレンラテックス、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体ラテックス、水素化ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ラテックス等のうち、単体もしくは2種以上の混合物が好適に用いられる。
【0025】
ゴム補強用コード160Sの最外層には均一な厚みの接着層168が形成され、ゴム補強用コード160Sのベルト本体14に対する接着性が向上させられる。接着層168の厚みは0.01ないし0.03mmが好ましい。ゴム補強用コード160Sとベルト本体14との接着力は接着層168が厚くなるほど増加する傾向にあり、厚みが0.01mm以上であれば十分な接着力が得られるが、厚みが0.03mmを超えても接着力は略一定値を示す。従って、少ない量の接着剤で所望の接着力を得るためには、接着層168の厚みは0.01〜0.03mmに設定することが好ましい。接着層168を形成するために用いられる接着剤には、ハロゲン含有ポリマー、アクリル樹脂モノマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、カーボンブラック等の充填材、架橋剤および耐熱性を向上させるための添加剤が配合される。
【0026】
接着剤に配合されるハロゲン含有ポリマーとしては、クロロスルフォン化ポリエチレン、塩素化ゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレン、塩素化エチレン−プロピレン共重合体および塩素化ポリ塩化ビニル等が好ましく、特にクロロスルフォン化ポリエチレン(商品名ハイパロン;デュポン・ダウ・エラストマー社製)が好適である。
【0027】
また、接着剤に配合されるアクリル樹脂モノマーとしては、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチルおよびメタクリル酸t−ブチル等が好ましく、特にメタクリル酸が好適である。
【0028】
また、接着剤に配合されるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型、フェノールノボラック型、クレゾールノボラック型、臭素化ビスフェノールA型、脂環型および可撓性エポキシ等が好ましく、特にビスフェノールA型が好適である。
【0029】
また、接着剤に配合されるカーボンブラックとしては、昭和キャボット社製のN330、N550およびN762(商品名)等が好ましいが、特に限定されない。
【0030】
また、接着剤に配合されるフェノール樹脂としては、熱可塑性フェノール樹脂、熱硬化性二段法フェノール樹脂、熱硬化性一段法フェノール樹脂、熱反応性アルキルフェノール樹脂、非熱反応性アルキルフェノール樹脂およびテルペン変性フェノール樹脂等が好ましく、特に熱硬化性二段法フェノール樹脂(商品名スミライトレジンPR12687;住友デュレズ株式会社製)が好適である。
【0031】
また、接着剤に配合される架橋剤としては、p−キノンジオキシム、p,p’−ジベンゾイル・キノンジオキシムおよびテトラクロロ−p−ベンゾキノンが好ましく、特にp−キノンジオキシム(商品名バルノックGM;大内新興社製)が好適である。
【0032】
また、耐熱性を向上させるための添加剤としては、(1)炭素族元素の化合物である一酸化鉛、酸化第一錫、酸化第二錫、塩化第一錫、塩化第二錫およびステアリン酸鉛や、(2)炭素族元素化合物を含んだ混合物であるメチル・錫・メルカプタン系添加剤、ブチル・錫・ラウレート系添加剤、ブチル・錫・マレート系添加剤、ブチル・錫・メルカプタン系添加剤およびオクチル・錫系添加剤や、(3)亜鉛族元素の化合物とアルカリ土金属の化合物との混合物であるバリウム・亜鉛系添加剤およびカルシウム・亜鉛系添加剤や、(4)炭素族元素の化合物とアルカリ土金属の化合物との混合物であるカルシウム・錫系添加剤や、炭素族元素の化合物とアルカリ土金属の化合物と亜鉛族元素の化合物との混合物であるカルシウム・亜鉛・錫系添加剤等が好ましい。本実施形態では、特に酸化第一錫、またはブチル・錫・マレート系添加剤(商品名グレッグT−7052;大日本インキ社製)、またはブチル・錫・メルカプタン系添加剤(商品名グレッグT−186;大日本インキ社製)またはバリウム・亜鉛系添加剤(商品名グレッグMP−586L;大日本インキ社製)が好適に用いられる。
【0033】
図3を参照して、本実施形態の伝動ベルト10の製造方法について説明する。まず、第1工程では、高強度ガラス繊維のフィラメント162を200本集束してストランド164を得、さらにストランド164を3本引き揃えたものにコード表面処理装置100によってRFL処理を施す、具体的にはロール102から繰り出された3本のストランド164を、RFL溶液を満たした液槽104に順に浸漬させて、RFL溶液をストランド164に付着・含浸させた後、熱風炉106において所定条件(温度および時間)で乾燥・加熱してRFL溶液を乾燥・固化させることにより、ストランド164を構成するフィラメント162の表面にRFL膜を生成する。RFL処理が施されたストランド165はロール108に巻き取られる。
【0034】
第2工程では、RFL膜付きのストランド165から心線16と成るべきコード材料を作成する。具体的には、RFL膜付きのストランド165に下撚りおよび上撚りをかけて上撚り糸167を得、さらにコード表面処理装置110によって接着処理を施してゴム補強用コード160S(または160Z)を得る。接着処理に用いられるコード表面処理装置110はRFL処理に用いられるコード表面処理装置100と同様の構成を有している。コード表面処理装置110では、ロール112から繰り出された上撚り糸167を、上述した配合の接着剤を溶剤に溶かして液状にしたものを満たした液槽114に送り出して順に浸漬させ、接着剤を上撚り糸167に付着・含浸させた後、熱風炉116において所定条件(温度および時間)で乾燥・加熱して接着剤を乾燥・固化させ、これにより上撚り糸167の表面に一定の厚みの接着層(168)を形成して成るゴム補強用コード160S(または160Z)を得る。そして、コード表面処理装置110から得られた一対のゴム補強用コード160Sおよび160Zを螺旋状に巻回して心線16となるべきコード材料を得る。
【0035】
第3工程では、円筒状に縫合された帆布材料120を歯部の形状に応じた溝を有する円筒形モールド122に被せ、その外側に第2工程で得られたコード材料169を一定の張力を作用させながら螺旋状に巻きつけ、さらにその外側にベルト本体14となるべき未加硫のゴムシート124を巻きつける。
【0036】
第4工程では、円筒形モールド122に加硫用スリーブ126を嵌合して全体を覆い、スチーム加硫釜128を用いて所定条件(温度、圧力および時間)下で加圧加硫する。この加硫処理においては、帆布材料120、ゴムシート124およびコード材料169を一体的に加硫接着すると同時に、ゴムシート124の一部がコード材料169の隙間を通って帆布材料120側に流れ、さらに帆布材料120を押し伸ばすように流動することにより、歯部を形成する。
【0037】
第5工程では、スチーム加硫釜128から取り出した円筒状のベルト材130を所定幅に切断することにより複数本の伝動ベルト10を得る。ベルト材130の帆布材料120、ゴムシート124およびコード材料169は、それぞれ個々の伝動ベルト10を構成する帆布18、ベルト本体14および心線16に相当する。
【0038】
なお、第2工程において乾燥温度は100〜150℃の範囲内で任意に選択されるが、良好かつ安定した接着性を得るためには乾燥温度は100〜130℃が望ましい。乾燥温度は熱風炉106の内部の温度を制御することにより調整される。また、第2工程における乾燥時間は0.5〜2分の範囲内で任意に選択されるが、良好かつ安定した接着性を得るためには乾燥時間は0.5〜1分が望ましい。乾燥時間は熱風炉106の後段のロール117の巻取速度を制御することにより調整される。
【0039】
コード表面処理装置110における乾燥温度が100℃より低い、あるいは乾燥時間が0.5分より短い場合には、接着剤に含まれる溶剤が抜けきらない所謂未乾燥状態のコードが熱風炉116から引き出され、熱風炉116より後段のロール117に接着剤が取られて均一な厚みの接着層(168;図2参照)が形成できなくなる。また乾燥温度が150℃より高い、あるいは乾燥時間が2分より長い場合には、接着剤の反応が加硫条件付近にまで進んで、第5工程における加硫時にベルト本体14と十分に加硫接着しなくなる恐れがある。接着層168の厚みは0.01〜0.03mmが好ましく、この厚みであればコード材料169およびゴムシート124が良好に接着する。
【0040】
上述の方法で製造された伝動ベルト10は、ゴム補強用コード160の最外層に設けられる接着層168に耐熱性を向上させるための添加剤(酸化第一錫、またはブチル・錫・マレート系添加剤、またはブチル・錫・メルカプタン系添加剤またはバリウム・亜鉛系添加剤)を配合するという点が特徴として挙げられる。
【0041】
従来、接着剤に耐熱性を向上させるための添加剤は配合されていなかったため、自動車用エンジンのような高温で長時間晒される環境下では接着剤の劣化により、心線とベルト本体との間の剥離あるいは歯部12の歯欠けが相対的に早いという問題があった。しかし、本実施形態の伝動ベルト10では、接着層168に耐熱性を向上させるための添加剤を配合しているため、心線16とベルト本体14との間で剥離が生じ難くなり、高温環境下においても走行寿命の長い伝動ベルト10を得ることができる。
【0042】
なお、本実施形態においては伝動ベルト10は歯付きベルトであるが、その他のタイプのベルト、例えばベルト本体が台形断面を有するVベルトや、ベルト本体の一方の面にベルト長手方向に延びるV溝が形成されたVリブドベルト等にも本実施形態を適用できることはいうまでもない。
【0043】
【実施例】
以下に実施例をあげて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。なお、説明を容易にするために各構成に上述した実施形態と同符号を付している。
【0044】
まず、固形分40重量%のビニルピリジン−スチレン−ブタジエンのターポリマーラテックス(商品名Nipol−2518FS;日本ゼオン社製)45重量部と、固形分40重量%のクロロスルホン化ポリエチレンラテックス(商品名Esprene200;住友化学工業社製)20重量部と、レゾルシンと固形分含有量8重量%のホルムアルデヒドとの縮合物30重量部と、水4重量部とを混合した。そして得られた混合物100重量部に、さらに老化防止剤としての鉱油の含有量が55重量%の液状乳化物1重量部と、濃度25重量%のアンモニア水1重量部とを添加して混合し、RFL溶液を得た。
【0045】
次に、表1に示す組成を有する直径7μmの高強度ガラス繊維フィラメント162を、集束剤を付与しつつ200本集束した後乾燥し、ストランド164を得た。
【0046】
【表1】
Figure 0003684352
【0047】
このストランド164を3本引き揃えて図3に示すコード表面処理装置100に供給し、RFL処理を行った。熱風炉106の内部の温度を290℃、乾燥時間即ち熱風炉106を通過する時間を1分に設定した。なお、RFL固形成分の付着量は高強度ガラス繊維に対して19重量%であった。
【0048】
RFL処理された3本のガラス繊維ストランド164に2.0回/25.4mmのZ撚りを与えることにより下撚り糸166を得、さらにこの下撚り糸166を11本引き揃えて2.0回/25.4mmのS撚りを与えることにより上撚り糸167を得た。
【0049】
続いて、この上撚り糸167の表面に後述する実施例接着剤1〜4のいずれか1つを塗布し、最外層部に接着層168を形成した。この接着処理には図3に示すコード表面処理装置110を用いた。
【0050】
実施例接着剤1は、表2および表3に示すように、ハロゲン含有ポリマーとしてクロロスルフォン化ポリエチレン(※1、商品名ハイパロン;デュポン・ダウ・エラストマー社製)100重量部、カーボンブラック(※2、商品名N330;昭和キャボット社製)5重量部、クレー15重量部、フェノール樹脂(※3、商品名スミライトレジンPR12687;住友デュレズ社製)8重量部、架橋剤としてp−キノンジオキシム(※4、商品名バルノックGM;大内新興社製)5重量部、硬化剤として硬化ロジン(※5、商品名ライムレジンNo1;荒川化学社製)1重量部、耐熱性を向上させるための添加剤として酸化第一錫3重量部を混合して得た配合ゴムA100重量部に、さらにアクリル樹脂モノマー(※9)としてメタクリル酸10重量部、エポキシ樹脂(※10)としてビスフェノールA10重量部、キシレン50重量部および溶剤(※11)としてトルエン450重量部を添加して混合したものである。表2および表3において”−”は未配合を示す。
【0051】
【表2】
Figure 0003684352
【0052】
【表3】
Figure 0003684352
【0053】
コード表面処理装置110において熱風炉116の温度は100〜130℃、乾燥時間は0.5〜1分であった。実施例接着剤1によって接着層168が形成された上撚り糸167(以下、実施例コード1と記載する)において、実施例接着剤1の付着量は実施例接着剤1の塗布前の重量に対して4重量%であり、得られた実施例コード1の断面を電子顕微鏡で観察して接着層168の膜厚を16点で測定したところ、最大膜厚が0.0238mm、最小膜厚が0.0089mm、平均膜厚が0.0169mmであった。
【0054】
実施例接着剤2は、耐熱性を向上させるための添加剤として酸化第一錫3重量部の替わりにブチル・錫・マレート系添加剤(※6、商品名グレッグT−7052;大日本インキ社製)10重量部を添加すること以外は実施例接着剤1と同じ配合である(表2および表3参照)。この実施例接着剤2を用いて実施例コード1と同様の手法で上撚り糸167の表面に接着層168を形成し、実施例コード2を得た。
【0055】
実施例接着剤3は、耐熱性を向上させるための添加剤として酸化第一錫3重量部の替わりにブチル・錫・メルカプタン系添加剤(※7、商品名グレッグT−186;大日本インキ社製)10重量部を添加すること以外は実施例接着剤1と同じ配合である(表2および表3参照)。この実施例接着剤3を用いて実施例コード1と同様の手法で上撚り糸167の表面に接着層168を形成し、実施例コード3を得た。
【0056】
実施例接着剤4は、耐熱性を向上させるための添加剤として酸化第一錫3重量部の替わりにバリウム・亜鉛系添加剤(※8、商品名グレッグMP−586L;大日本インキ社製)10重量部を添加すること以外は実施例接着剤1と同じ配合である(表2および表3参照)。この実施例接着剤4を用いて実施例コード1と同様の手法で上撚り糸167の表面に接着層168を形成し、実施例コード4を得た。
【0057】
比較例コードとして、実施例コード1〜4と同じ上撚り糸167の表面に、耐熱性を向上させるための添加剤が添加されていない比較例接着剤によって接着層168を形成したものを用意した。比較例接着剤は、表2に示す配合ゴムE100重量部にアクリル樹脂モノマーとしてメタクリル酸10重量部、エポキシ樹脂としてビスフェノールA10重量部、キシレン50重量部および溶剤としてトルエン450重量部を添加して混合したものである。
【0058】
上記実施例コード1〜4および比較例コードと、ゴム組成物との接着力を評価するために、各コードをそれぞれ埋設した5つの試料片を作成し、接着強度を評価した。
【0059】
図4は実施例試料片1の斜視図である。表4に示す配合の未加硫ゴム組成物を混練りしてシート状に形成し、幅25mm、長さ120mmのゴムシート52の一方の面に実施例コード1(符号54)を28本並べ、さらに補助的に布56を被せてプレス機により加硫温度150℃、加硫時間20分の加圧加硫を行い、これにより実施例試料片1(符号50)を得た。
【0060】
【表4】
Figure 0003684352
【0061】
実施例試料片2、3、4および比較例試料片は、実施例コード1の替わりにそれぞれ実施例コード2、3、4および比較例コードを用いること以外は実施例試料片1と同じ構成である。
【0062】
図5は、試料片50が試験機に取付けられた状態を模式的に示す斜視図である。コード54とゴムシート52との境界部に切れ目を入れ、コード54の端部を図上方のチャック62に取付け、ゴムシート52の端部を図下方のチャック64に取付け、両者を50mm/分の速度で引張する。このときコード54とゴムシート52との剥離に要する力を測定し、測定結果を接着強度として評価する。この接着試験を、室温環境下と、120℃雰囲気下において30分間試料片を放置した後とで行った。
【0063】
表5の試験結果に明らかなように、耐熱性を向上させる添加剤を配合しない接着層を有する比較例試料片に比べ、耐熱性を向上させる添加剤を配合した接着層を有する実施例試料片1〜4の方が、室温および120℃雰囲気の双方において接着強度が大きく、また室温下の接着強度に対する120℃雰囲気下の接着強度の低下率が50%より低い値であることがわかる。即ち、実施例接着剤1〜4を伝動ベルト10に適用した場合に、ベルト本体14と心線16との剥離が抑えられ、かつ環境温度が室温から高温(120℃雰囲気)に変化してもその性能は従来より低下し難いということが理解される。
【0064】
【表5】
Figure 0003684352
【0065】
次に、上記実施例コード1〜4および比較例コードを心線として用いた歯付きベルトをそれぞれ作成し、以下に示す方法で室温環境下および120℃雰囲気下における心線引き抜き強度を評価した。
【0066】
実施例ベルト1は、実施例コード1を心線16に、表4に示す配合の未加硫ゴム組成物をベルト本体14に用い、上述したベルトの製造方法で作成した幅19.1mmの歯付きベルトである。実施例ベルト2、3および4と比較例ベルトは、実施例コード1の替わりにそれぞれ実施例コード2、3、4および比較例コードを用いること以外は実施例ベルト1と同じ構成である。
【0067】
これら歯付きベルトにおいて、各ベルトの中央部分の心線を所定の歯ピッチで引き抜けるように部分的に切断し、ベルトの両端部を引張試験機のチャックにそれぞれ取り付けて、50mm/分の速度で引張した。ベルト本体から心線を引き抜くのに必要な力を測定し、測定結果を心線引き抜き強度として評価した。この心線引き抜き試験を、室温環境下と、120℃雰囲気下において30分間歯付きベルトを放置した後とで行った。
【0068】
表6の試験結果に明らかなように、耐熱性を向上させる添加剤を配合しない接着層を有する比較例ベルトに比べ、耐熱性を向上させる添加剤を配合した接着層を有する実施例ベルト1〜4の方が、120℃雰囲気において心線引き抜き強度が大きく、また室温下の心線引き抜き強度に対する120℃雰囲気下の心線引き抜き強度の低下率が50%より低い値であることがわかる。即ち、実施例接着剤1〜4を伝動ベルト10に適用した場合に、高温(120℃雰囲気)環境下におけるベルト本体14と心線16との剥離が抑えられ、かつ環境温度が室温から高温に変化してもその性能は従来より低下し難いということがわかる。
【0069】
【表6】
Figure 0003684352
【0070】
なお、本発明の伝動ベルトは歯付きベルトに適用しているが、その他のタイプのベルト、例えば両面に歯部が形成された両歯ベルトや、断面が台形のVベルト、長手方向に延びるV溝が形成されたVリブドベルトにも適用可能であることはいうまでもない。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の伝動ベルトは、心線として用いるゴム補強用コードの接着剤に耐熱性を向上させる添加剤を配合することによって、耐熱性に優れたおよび長時間の高温環境下においても耐久性の優れた伝動ベルトを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である伝動ベルトを一部破断して示す斜視図である。
【図2】図1に示すS撚りのゴム補強用コードを一部破断して示す斜視図である。
【図3】図1に示す伝動ベルトの製造方法を模式的に示す図である。
【図4】心線とゴムとの接着強度を評価する試験に用いられる試料片を示す斜視図である。
【図5】図4に示す試料片を試験機に取付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 伝動ベルト
12 歯部
14 ベルト本体
16 心線
18 帆布
160S S撚りのゴム補強用コード
160Z Z撚りのゴム補強用コード

Claims (12)

  1. レゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス組成物で被覆されたゴム補強用コードの最外層部に用いられる接着剤であって、
    クロロスルフォン化ポリエチレン、塩素化ゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレン、および塩素化エチレン−プロピレン共重合体からなる群から選ばれたポリマー、アクリル樹脂モノマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、架橋剤並びに耐熱性を向上させるための添加剤が配合され、
    前記添加剤には、酸化第一錫が少なくとも配合されることを特徴とするゴム補強用コードの接着剤。
  2. クロロスルフォン化ポリエチレンが配合されることを特徴とする請求項1に記載のゴム補強用コードの接着剤。
  3. レゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス組成物で被覆され、さらに最外層にゴムと加硫接着するための接着層が形成されたゴム補強用コードであって、
    前記接着層が、クロロスルフォン化ポリエチレン、塩素化ゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレン、および塩素化エチレン−プロピレン共重合体からなる群から選ばれたポリマー、アクリル樹脂モノマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、架橋剤並びに耐熱性を向上させるための添加剤が配合された接着剤によって形成され、
    前記添加剤には、酸化第一錫が少なくとも配合されることを特徴とするゴム補強用コード。
  4. 前記接着層が0.01ないし0.03mmの厚みを有することを特徴とする請求項3に記載のゴム補強用コード。
  5. 前記接着層が、前記接着剤の塗布後に100ないし150℃の温度環境下において0.5ないし2分間だけ乾燥させられることにより形成されることを特徴とする請求項3に記載のゴム補強用コード。
  6. 室温環境下における前記ゴムに対する接着強度に対して、120℃雰囲気下における前記ゴムに対する接着強度の低下率が50%以下であることを特徴とする請求項3に記載のゴム補強用コード。
  7. 高強度ガラス繊維または有機合成繊維の繊維束を撚ることにより得られることを特徴とする請求項3に記載のゴム補強用コード。
  8. ゴム組成物により生成されるベルト本体と、前記ベルト本体に埋設され表面をレゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス組成物で被覆されたゴム補強用コードとを備え、
    前記ベルト本体と前記ゴム補強用コードとを加硫接着するために、前記ゴム補強用コードの最外層部にクロロスルフォン化ポリエチレン、塩素化ゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレン、および塩素化エチレン−プロピレン共重合体からなる群から選ばれたポリマー、アクリル樹脂モノマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、架橋剤並びに耐熱性を向上させるための添加剤が配合された接着層が設けられ、
    前記添加剤には、酸化第一錫が少なくとも配合されることを特徴とする伝動ベルト。
  9. 室温環境下における前記ベルト本体に対する引き抜き強度に対して、120℃雰囲気下における前記ベルト本体に対する引き抜き強度の低下率が50%以下であることを特徴とする請求項8に記載の伝動ベルト。
  10. 前記ゴム補強用コードが高強度ガラス繊維または有機合成繊維の繊維束を撚ることにより得られることを特徴とする請求項8に記載の伝動ベルト。
  11. 前記ベルト本体が水素添加ニトリルゴムまたはエチレン−プロピレン共重合体またはエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体配合物を主成分とするゴム組成物を加硫することにより得られることを特徴とする請求項8に記載の伝動ベルト。
  12. ゴム補強用コードの表面をレゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス組成物で被覆する第1ステップと、
    クロロスルフォン化ポリエチレン、塩素化ゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレン、および塩素化エチレン−プロピレン共重合体からなる群から選ばれたポリマー、アクリル樹脂モノマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、架橋剤並びに耐熱性を向上させるための添加剤が配合された接着剤をゴム補強用コードの最外層部に塗布する第2ステップと、
    前記接着剤付きゴム補強用コードをゴムに埋設して加硫成型することにより伝動ベルトを得る第3ステップとを備え、
    前記添加剤には、酸化第一錫が少なくとも配合されること特徴とする伝動ベルトの製造方法。
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