JPH11158744A - ゴム補強用ガラス繊維コードおよびゴムベルト - Google Patents

ゴム補強用ガラス繊維コードおよびゴムベルト

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Publication number
JPH11158744A
JPH11158744A JP9325044A JP32504497A JPH11158744A JP H11158744 A JPH11158744 A JP H11158744A JP 9325044 A JP9325044 A JP 9325044A JP 32504497 A JP32504497 A JP 32504497A JP H11158744 A JPH11158744 A JP H11158744A
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JP
Japan
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rubber
glass fiber
fiber cord
highly saturated
nitrile group
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Pending
Application number
JP9325044A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Inaka
禎之 伊中
Mitsuharu Akiyama
光晴 秋山
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Nippon Glass Fiber Co Ltd
Original Assignee
Nippon Glass Fiber Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Glass Fiber Co Ltd filed Critical Nippon Glass Fiber Co Ltd
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高負荷、高温下で繰り返し屈曲応力を受ける
ような条件下で使用しても、強度が低下せず、しかも充
分な耐熱、耐水性を有する処理剤で被覆したゴム補強用
高強力カ゛ラス繊維コート゛およびこれを用いたコ゛ムヘ゛ルトを提供
する。 【解決手段】 直径が3〜6μmの高強度カ゛ラス繊維フィラメント
200〜2000本を集束剤で束ねたストラント゛を1〜10本引き揃え
て、500〜5000本のフィラメントを含む50〜150テックスの下糸と
し、その下糸の表面に、レソ゛ルシン-ホルムアルヒト゛縮合物、なら
びに、ヒ゛ニルヒ゜リシ゛ン-スチレン-フ゛タシ゛エンターホ゜リマー、およびクロロスルホ
ン化ホ゜リエチレン、または、ニトリル基含有高飽和重合体ラテックスを
含む被覆層を形成してなり、この被覆下糸を下撚りし、
この下撚り被覆下糸を2〜20本合糸して上撚りしてなるコ
゛ム補強用カ゛ラス繊維コート゛である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴムベルト、タイヤ
等のゴム製品の補強用に用いる耐熱性、耐水性及び耐屈
曲性に優れたゴム補強用ガラス繊維コードおよびそれを
用いたゴムベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴムベルト、タイヤ等のゴム製品の補強
材として、ガラス繊維等の補強繊維が広く用いられてい
る。
【0003】ゴムベルト等のゴム製品は繰り返し屈曲応
力を受けるため、屈曲疲労を生じて性能が低下し、補強
材とゴムマトリックスの間に剥離が生じたり、補強繊維
が摩耗し、強度低下が生じ易い。また、近年、自動車の
内燃機関のカムシャフト駆動に使われる歯付きベルト
は、カムシャフト駆動だけでなくインジェクションポン
プ等の補助駆動が必要となっており、高負荷に耐える高
強度が要求されている。
【0004】このような状況下において、ベルト補強用
に用いられるガラス繊維は、主として高強度ガラスが使
用されるようになってきている。実公平5−44607
号公報には、直径6〜8μmの高強度ガラス繊維フィラ
メントを束ねてストランドを形成し、所定本のストラン
ドを下撚して500〜800本のフィラメントを有する
小縄を形成し、該小縄9〜12本を下撚とは逆方向に上
撚りしてなる心線を有する歯付きベルトが提案されてい
る。
【0005】また、屈曲疲労による剥離を防止し、十分
な補強効果を得るために、補強繊維とゴムとの馴染み、
接着力を改善したガラス繊維ストランド用処理剤も各種
提案されている。
【0006】例えば特公平4−56053号公報には、
レゾルシン−ホルムアルデヒド水溶性縮合物、ビニルピ
リジン−ブタジエン−スチレンターポリマーラテック
ス、ジカルボキシル化ブタジエン−スチレン共重合体ラ
テックスおよびクロロスルホン化ポリエチレンラテック
スを併用した処理剤が提案されている。
【0007】また特公平4−9230号公報には、レゾ
ルシン−ホルムアルデヒド水溶性縮合物及びヨウ素価が
120以下のニトリル基含有高飽和重合体ゴムから主と
して成る組成物が提案されている。
【0008】さらに特公平1−3988号公報には、ビ
ニルピリジン−スチレン−ブタジエンターポリマーラテ
ックス、ゴムラテックス、及びレゾルシン−ホルムアル
デヒドの水溶性縮合物を含む第1液で処理した後、ハロ
ゲン含有ポリマー、イソシアネートを含む第2液で処理
する方法が提案されている。
【0009】また特公平5−67651号公報には、直
径8μm以下の高強度ガラス繊維よりなる芯線上にレゾ
ルシンホルムアルデヒド縮合物及びゴムラテックスを含
む第1層及び第1層の上にメタクリル酸塩、又はアクリ
ル酸塩、イソシアネート、ハロゲン含有ポリマー及び加
硫剤を含む第2層を形成させたゴム補強用ガラスコード
が記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の処理
剤及び処理方法で、6〜8μmの高強度ガラスフィラメ
ントあるいは無アルカリガラス(通常Eガラス)フィラ
メントを使用すると、初期強度を上げるためにコードの
心線径を大きくする必要があり、結果として耐屈曲疲労
性が悪くなる問題があった。逆に、耐屈曲疲労性を向上
させるためにコードの心線径を小さくすると、結果とし
て初期強度が低下する問題があった。
【0011】本発明は、従来技術の有していた前述の欠
点を解消して、補強繊維とマトリックス間の結合力が大
きく、高負荷、高温下で繰り返し屈曲応力を受けるよう
な条件下で使用しても、強度が低下せず、あるいは補強
繊維とゴムマトリックスとの間の剥離を生ずることな
く、しかも充分な耐熱、耐水性を有する処理剤で被覆し
たゴム補強用高強度ガラス繊維コード、およびこれを用
いたゴムベルトを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、3〜6μmの
直径を有する高強度ガラス繊維フィラメント200〜2
000本を集束剤で束ねたストランドを1〜10本引き
揃えて、200〜5000本の高強度ガラス繊維フィラ
メントを含む50〜150テックスの下糸とし、その下
糸の表面に、(A)レゾルシン−ホルムアルデヒド縮合
物、ならびに、(B−1)ビニルピリジン−スチレン−
ブタジエンターポリマー、およびクロロスルホン化ポリ
エチレン、または、(B−2)ニトリル基含有高飽和重
合体ラテックスを含む被覆層を形成してなり、この被覆
下糸を下撚りし、この下撚り被覆下糸を2〜20本合糸
して上撚りしてなるゴム補強用ガラス繊維コードであ
る。
【0013】以下に本発明を詳述する。本発明に使用さ
れる高強度ガラス繊維としては、引張強度が300kg
/mm2以上のもの、特に表1に示す組成を有するガラ
ス繊維が好適に使用することができる。なお表には比較
のためEガラス組成も示している。このような高強度ガ
ラス繊維としては、「Uガラス繊維」(日本硝子繊維
(株)製)、「Kガラス繊維」(日本硝子繊維(株)
製)、「Tガラス繊維」(日東紡績(株)製)、「Rガラ
ス繊維」(Vetrotex社製)、「Sガラス繊維」、「S−2ガ
ラス繊維「、「ZenTronガラス繊維」(3種ともOwens- Cor
ning Fiberglas社製)等があげられる。
【0014】
【表1】 ========================== ガラス組成(%) 成分 高強度ガラス Eガラス −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− SiO2 58〜70 52〜56 Al23 17〜27 12〜16 MgO 7〜17 0〜6 CaO 0〜10 12〜25 Na2O 0〜2 0〜0.8(注) K2O 0〜2 0〜0.8(注) B23 0〜2 8〜13 Fe23、TiO2等の不純物を含む −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (注)Na2O+K2O 0〜0.8 ==========================
【0015】本発明の高強度ガラス繊維フィラメントは
3〜6μmの直径を有する。フィラメント径が3μm未
満では、充分な初期強度を得るためにより多くのストラ
ンドを引き揃えるあるいは撚り合わせる必要があり、こ
の際の引き揃えの精度が低下しやすくなることにより、
耐屈曲疲労性が低下する。場合によっては、十分な初期
強度も得られないことがある。フィラメント径が6μm
を越えると太径のため、コードの充分な耐屈曲疲労性を
得ることができない。好ましい直径は4.5〜6.0μ
mである。
【0016】この高強度ガラス繊維フィラメントをその
紡糸時に集束剤、例えばエラストマー系集束剤で200
〜2000本、好ましくは300〜600本束ねられコ
レットにストランドとして巻き取られ乾燥される。そし
てこのストランドを1〜10本、好ましくは1〜6本引
き揃えて、200〜5000本、好ましくは800〜2
000本の高強度ガラス繊維フィラメントを含む50〜
150テックス、好ましくは50〜100テックスの下
糸とする。上記引き揃え本数が多くなると下糸中のフィ
ラメントの配列が均一になり難くなって、最終製品であ
るゴム補強用ガラス繊維コードの強度を低下させる傾向
があるので、本発明においては集束本数を200〜20
00本と多くし、引き揃え本数を10本以下とする。
【0017】ついでこの下糸の表面にはレゾルシン−ホ
ルムアルデヒド縮合物とゴムラテックスを含む被覆層
(第1被覆層)が形成される。
【0018】レゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物(以
下RF液という)としては、その形態にこだわらず、ノ
ボラックタイプ、レゾールタイプまたその混合タイプ等
が使用できる。レゾルシノール(R)とホルムアルデヒ
ド(F)のモル比は1対1〜3が好ましく、固形分は5
〜10重量%のものが好適に使用できる。
【0019】上記ゴムラテックスとして、ビニルピリジ
ン−スチレン−ブタジエンターポリマー(以下VPとい
う)ラテックスと、クロロスルホン化ポリエチレン(以
下CSMという)ラテックスの混合物、またはニトリル
基含有高飽和重合体ラテックスを使用することにより、
耐熱性、耐水性に優れたガラス繊維コードを得ることが
できる。
【0020】VPラテックスとCSMラテックスの混合
物は、RF液との比率がRF液/VPラテックス/CS
Mラテックス=2〜15重量%/15〜80重量%/1
5〜70重量%の範囲において好適に使用でき、より好
ましくはRF液/VPラテックス/CSMラテックス=
5〜10重量%/35〜70重量%/20〜55重量%
の範囲である。
【0021】上記のVPとしては、当業界の技術者に周
知されている多数のその種のターポリマー類を使用でき
る。例えば、ブタジエン20〜85重量%、スチレン5
〜70重量%及びビニルピリジン5〜30重量%からな
るターポリマー、例えば、約70重量%のブタジエン、
約15重量%のスチレン及び約15重量%のビニルピリ
ジンからなるターポリマーがあげられる。市販されてい
るVPの代表例としては、商標名として日本ゼオン社の
“Nipol 2518FS"、日本合成ゴム社の“JSR 0650”、及
び住化A&L社の“Pyratex J-1904”等があげられ、こ
れらは固形分約40%のラテックスとして好適に使用さ
れる。
【0022】CSMはポリエチレンを二酸化硫黄の存在
下で塩素化することによって製造されたもので、ポリエ
チレンの主鎖の水素原子の一部がクロルスルホニル基
(ClSO2−)及び塩素で置換されたものである。
【0023】本発明で用いられるCSMとしては、例え
ば、塩素含量25〜43重量%及び硫黄含量1.0〜
1.5重量%のものが好ましい。
【0024】これらCSMは、例えば、固形分30〜6
0重量%、好ましくは固形分約40重量%のラテックス
として好適に使用できる。市販されている代表例として
は、住友化学工業(株)の“Esprene”が入手できる。
【0025】ニトリル基含有高飽和重合体ラテックス
は、RF液との比率がRF液/ニトリル基含有高飽和重
合体ラテックス=6〜17重量%/83〜94重量%の
範囲において好適に使用でき、より好ましくはRF液/
ニトリル基含有高飽和重合体ラテックス=7〜11重量
%/89〜93重量%の範囲である。
【0026】ニトリル基含有高飽和重合体ゴムは、ヨウ
素価が120以下であることが、ゴムのフィルム強度及
び耐熱性ゴムに対する接着強度を高めるために望まし
く、このヨウ素価は0〜100であることがより望まし
く、さらに望ましくは0〜50である。なお、ヨウ素価
はJISK0070に従って求めた値である。
【0027】このニトリル基含有高飽和重合体ゴムは、
不飽和ニトリル−共役ジエン共重合ゴムの共役ジエン単
位部分を水素化したもの;不飽和ニトリル−共役ジエン
−エチレン型不飽和モノマー−三次元共重合体ゴム及び
このゴムの共役ジエン単位部分を水素化したもの;不飽
和ニトリル−エチレン型不飽和モノマー系共重合ゴムが
挙げられ、不飽和ニトリル−エチレン型不飽和モノマー
系共重合ゴムにおいては、該不飽和モノマーの一部をビ
ニルノルボーネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘ
キサジエンのような非共役ジエンで置換して共重合させ
たものであっても良い。
【0028】ニトリル基含有高飽和重合体ゴムは、具体
的には、ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム、イ
ソプレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム、
イソプレン−アクリロニトリル共重合ゴムを水素化した
もの;ブタジエン−メチルアクリレート−アクリロニト
リル共重合ゴム、ブタジエン−アクリル酸−アクリロニ
トリル共重合ゴムなど及びこれらを水素化したもの;ブ
タジエン−エチレン−アクリロニトリル共重合ゴム、ブ
チルアクリレート−エトキシエチルアクリレート−ビニ
ルクロロアセテートアクリロニトリル共重合ゴム、ブチ
ルアクリレートエトキシエチルアクリレート−ビニルノ
ルボルネン−アクリロニトリル共重合ゴム等が例示で
き、通常の重合方法及び通常の水素化方法を用いること
により得られる。このラテックスとしては、「ゼットポ
ールラテックス2020」(ブタジエン−アクリロニト
リル共重合ゴムを水素化したもの、ヨウ素価28 商品
名日本ゼオン社製)が好適に使用できる。
【0029】上記被覆剤の固形分濃度は10〜40重量
%、好ましくは25〜35重量%とするのが適当であ
る。濃度があまり低いとガラス繊維ストランドへの被覆
が不十分となり、また濃度が高すぎると被覆量のコント
ロールが難しくなるため、均一な被覆ストランドが得難
い。
【0030】被覆剤は前述したRF液及びゴムラテック
スを主成分とするが、必要に応じ、PHをコントロール
するための塩基、例えば、アンモニアを含有することが
でき、さらに安定剤、老化防止剤等を含有することがで
きる。
【0031】本発明における被覆剤(第一被覆剤)の処
理方法は、限定されるものではなく、周知の方法が用い
られる。通常は、高強度ガラス繊維フィラメント200
〜2000本が紡糸の段階で集束剤で集束されたガラス
繊維ストランドを1〜10本引き揃えた上記下糸を被覆
剤の浴中に連続的に送り込んで浸漬し、引き上げて過剰
分の被覆剤を除去し、ついで必要により乾燥、巻き取ら
れて被覆下糸となる。被覆された下糸は2.54cmあ
たり0.5〜4.0、好ましくは1.2〜3.0の下撚
りがかけられ、この下撚り被覆下糸は2〜20本、好ま
しくは6〜15本合糸されて2.54cmあたり0.5
〜3.0、好ましくは1.0〜2.8の上撚りがかけら
れてガラス繊維コードが得られる。被覆剤の付着量はガ
ラス繊維に対して固形分で10〜30重量%であること
が好ましい。
【0032】上記ガラス繊維コード表面には、必要によ
り、第二被覆層が形成される。第二被覆層は、通常、第
一被覆層とマトリックスゴムとの接着強度を更に高める
場合に施される。
【0033】第二被覆層は有機ジイソシアネート、ゴム
配合物及び加硫剤を含む二次被覆剤によって形成され
る。
【0034】有機ジイソシアネートとしては、例えば、
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシア
ネート)、トルエンジイソシアネート、キシレンジイソ
シアネート、ナフタレンジイソシアネート及びメチレン
ビス(フェニルイソシアネート)等を好ましいものとし
てあげることができる。これらは一種または二種以上併
用することができ、またトルエンジイソシアネートやメ
チレンビス(フェニルイソシアネート)のように置換基
についての異性体が存在するものは、異性体の混合物で
あっても良い。これらの有機ジイソシアネートはイソシ
アネート基をフェノールやラクタムによって保護した形
態で使用することができる。このように保護した形態に
ある有機ジイソシアネートは、二次被覆剤を水性エマル
ジョンのように水系媒体中の混合物とする場合には有利
に使用される。
【0035】二次被覆剤に使用されるゴム配合物として
は、マトリックスゴムの種類により種々の単独、あるい
は複数の混合ゴムが使用できる。マトリックスゴムとし
てニトリル基含有高飽和重合体が用いられる場合は、前
記ゴム配合物としてCSMが使用される。また、マトリ
ックスゴムとしてニトリル基含有高飽和重合体とポリメ
タクリル酸亜鉛を分散させたニトリル基含有高飽和重合
体の混合ゴムが用いられる場合は、ニトリル基含有高飽
和共重合体ゴムや、同じ組成の混合ゴムが二次被覆剤中
のゴム配合物として有効である。これらのCSMやニト
リル基含有高飽和重合体ゴムは、通常ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素やトリクロロエチ
レンのようなハロゲン化炭化水素、もしくはメチルエチ
ルケトン(以下MEKという)、酢酸エチルなどに溶解
されて使用される。
【0036】CSMやニトリル基含有高飽和重合体ゴム
の詳細は前述の通りであるが、ポリメタクリル酸亜鉛の
微粒子を均一に分散させたニトリル基含有高飽和重合体
は日本ゼオン社より「ZSC」(商品名)として市販さ
れている。
【0037】二次被覆剤の加硫剤としては、硫黄や、ジ
クミルペルオキシド、1,3ビス(t−ブチルパーオキ
シ−m−イソプロピル)ベンゼン等の有機過酸化物、及
びp−ジニトロナフタレンやp−ジニトロソベンゼン等
の芳香族ニトロソ化合物、等があげられる。
【0038】二次被覆剤は有機ジイソシアネート、ゴム
配合物及び加硫剤を主成分とするが、必要に応じて無機
充填剤や老化防止剤、加硫助剤、可塑剤等を含有するこ
とができる。
【0039】二次被覆剤は、固形分含量3〜25重量
%、より好ましくは5〜15重量%の溶液または分散液
として調整される。有機ジイソシアネートは、好ましく
は固形分含量の10〜60重量%、ゴム配合物は、好ま
しくは固形分含量の20〜60重量%、加硫剤は0.5
〜30重量%の範囲を占める。
【0040】二次被覆剤は一次被覆剤を備えているガラ
ス繊維コード上に、通常、ガラス繊維コードに対して固
形分で1〜10重量%(好ましくは2〜6重量%)付着
するように、液として塗布され、その後乾燥されて二次
被覆層を備えたガラス繊維コードを得ることができる。
【0041】本発明において、上記の一次被覆ガラス繊
維コードまたは二次被覆ガラス繊維コードはその用途に
よって異なるが、例えば自動車エンジン用タイミングベ
ルトに用いられる場合は、その直径が0.80〜1.0
5mmであるように一次被覆されたストランドを撚り合
わせられる。コード径が0.80mm未満であると、合
糸するストランドの本数が過少となり、高負荷で使用さ
れた場合に、満足できる引張強度が得られない。コード
径が1.05mmを越えると、コードの引張強度は大き
くなるが、繰り返し屈曲応力が与えられた際に、早期劣
化しやすくなる。他の用途、例えばコンピュータ用プリ
ンターのタイミングベルトその他に使用される場合は、
一次被覆ガラス繊維コードまたは二次被覆ガラス繊維コ
ードの直径は種々の値が選ばれる。
【0042】
【発明の実施の形態】[実施例1]直径5μmの高強度
ガラスフィラメント(「Uガラス繊維」;組成SiO2
64.4、Al23 24.9、MgO 9.7、CaO
0.2、Na2O 0.2、K2O 0.4、Fe23
0.2各重量%)を紡糸し、これをエラストマー系集束
剤により400本集束し、乾燥して22.5テックスの
ガラスストランドを得、これを3本合糸させて、120
0本のフィラメントを含む70テックスの下糸を得た。
この下糸に、下記の表2に示す組成(イ)からなる第一
被覆剤を、下糸に対して付着量(固形分)が20重量%
となるように付与したのち、280℃で2分間熱処理し
た。
【0043】
【表2】 =================================== 第一被覆剤組成(イ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− RF液(R/F(モル比)=1/1.5 固形分含量8重量%) 30重量部 VPラテックス(Nipol2518FS 固形分含量40重量%) 45重量部 CSMラテックス(Esprene 200 固形分含量40重量%) 20重量部 25%アンモニア水 1重量部 水 4重量部 ===================================
【0044】次にこの被覆下糸を2.54cm(1インチ)
当り2.1回のZ方向(S方向)の下撚りを与え、更に
この下撚りを与えた下糸を11本合糸して2.54cm(1
インチ)当り2.1回のS方向(Z方向)の上撚りを施
し、第一被覆剤の層を備えたガラス繊維コードを得た。
【0045】また第二被覆剤としては下記の表3の組成
(a)を作製し、上記の第一被覆層を備えたガラス繊維
コードに不揮発分の付着量が3.0重量%となる割合で
塗布し、有機溶剤を蒸発除去して0.95mmの直径を
有するガラス繊維コードを得た。
【0046】
【表3】 ================================== 第二被覆剤組成(a) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− メチレンビス(4−フェニルイソシアネート) 4.5 重量部 CSM 5.25重量部 (東洋曹達社製、商品名TS-340、 塩素含有量43重量%、硫黄含有量1.1重量%) p−ジニトロソベンゼン 2.25重量部 カーボンブラック 3.0 重量部 キシレンとトリクロルエチレンの混合溶媒 85.0 重量部 (キシレンとトリクロルエチレン の混合比=1.5対1.0) ==================================
【0047】この二次被覆ガラス繊維コードの引張強度
を測定後、長さ40mmに切断して表4記載のゴム配合
物AおよびBの組成をそれぞれ有するマトリックスゴム
シートA及びB(30mm×40mm×1mm)の上に
全幅25mmとなるように平行に引き揃え、次いで表裏
両面からAシートに対しては150℃、Bシートに対し
ては160℃でそれぞれ30分間プレス加硫した。次に
それぞれのプレス加硫シートにおいて、ガラス繊維コー
ドとゴムシートの端部をクリップで別個に把持し、上下
方向に引っ張ってコードをシートから引き剥がし、接着
性を調べた。接着状態は「ゴム破壊」、「界面剥離」、
「部分ゴム破壊」の3種で表してあり、「ゴム破壊」は
ガラス繊維コードとゴムシートの接着界面部分は異常な
くゴムシートの内部で破壊が生じ、良好な接着性を示し
ており、「界面剥離」はガラス繊維コードとゴムシート
の接着界面部分で剥離が生じ、あまり接着性が良くない
ことを示しており、また「部分ゴム破壊」はガラス繊維
コードとゴムシートの接着界面でも剥離が生じているが
ゴムシートの内部でも破壊が生じており、「ゴム破壊」
と「界面剥離」の中間の、やや良好な接着性を示してい
る。
【0048】
【表4】 ============================== マトリックスゴムシート組成(重量部) 配合処方 コ゛ム配合物A コ゛ム配合物B −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ゼットポール2020(注1) 100 70 ZSC2295N(注2) 0 30 亜鉛華1号 5 10 ステアリン酸 1 1 カーボンブラック(品種「HAF」) 60 30 トリオクチルトリメリテイト 10 5 4,4-(α,α-シ゛メチルヘ゛ンシ゛ル)シ゛フェニルアミン 1.5 0 2-メルカフ゜トヘ゛ンス゛イミタ゛ソ゛ール亜鉛塩 1.5 0 硫黄 0.5 0.1 テトラメチルチウラムスルフィド 1.5 0シクロヘキシル -ヘ゛ンソ゛チアシ゛ルスルフェンアミト゛ 1 0 Vul−kup40KE(注3) 0 6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 注1;ニトリル基含有高飽和重合体ゴムラテックス(ヨウ素価 28の、ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴムを水素 化したもの)、日本ゼオン社製 注2;ポリメタクリル酸亜鉛を分散させたニトリル基含有高飽 和重合体、日本ゼオン社製 注3;1、3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベン ゼン、ハーキュレス社製 ==============================
【0049】さらに上記二次被覆ガラス繊維コードおよ
び上記ゴム配合物A,Bの組成を有するマトリックスゴ
ムを用いて巾19mm、長さ980mmの歯付ベルトを
作製した。この歯付きベルトを6000rpmの駆動モ
ーターを備えた走行試験機に装着し、120℃環境下で
400時間耐熱走行試験を実施した。この試験後のベル
トの引張強度を測定し、試験前の引張強度に対する比率
すなわち引張強度保持率を求めた。
【0050】これらのコードの引張強度、マトリックス
ゴムとの接着強度、走行ベルトの引張強度保持率の評価
の結果を表7に示す。
【0051】[実施例2]実施例1で用いた第一被覆剤
の組成の代わりに、下記表5の組成(ロ)からなる被覆
剤を用いて第一被覆層を備えたガラス繊維コード(直径
0.90mm)を作製した。(第1被覆層の固形分付着
量20重量%)このガラス繊維コードにおいては、第2
被覆層を形成することなしに実施例1と同じ評価を実施
した。評価結果を表8に示す。
【0052】
【表5】 ================================== 第一被覆剤組成(ロ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− RF液(R/F=1/1.5 固形分含量8重量%) 30重量部 ニトリル基含有高飽和重合体ゴムラテックス 65重量部 (ゼットポール2020、固形分含量40重量%) 25%アンモニア水 1重量部 水 4重量部 ==================================
【0053】[実施例3]実施例2で作製したガラス繊
維コードにおいて、使用した第二被覆剤の代わりに、下
記の表6の組成(b)からなる第二被覆剤を塗布した
(第二被覆剤付着量3.0重量%、コード直径0.95
mm)。実施例1と同じ評価を実施し、評価結果を表7
に示す。
【0054】
【表6】 ===================== 第二被覆剤組成(b) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ゴム配合物B(表4記載) 105重量部 トルエン 416重量部 MEK 180重量部 トルエンジイソシアネート 50重量部 =====================
【0055】
【表7】 =================================== ガ 繊 第 第 引 マトリックスコ゛ム A | マトリックスコ゛ム B ラ 維 一 二 張 −−−−−−−−−−−−−−−−− ス 直 被 被 強 接 走行試験| 接 走行試験 繊 径 覆 覆 度 着 後の引張| 着 後の引張 維 剤 剤 状 強度保持| 状 強度保持 (μm) (kg) 態 率(%) | 態 率(%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 高強度 5 イ a 110 ゴム破壊 85 界面剥離 39 比較例1 高強度 7 イ a 105 ゴム破壊 70 界面剥離 28 比較例5 Eカ゛ラス 7 イ a 68 ゴム破壊 58 界面剥離 25 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例3 高強度 5 ロ b 105 ゴム破壊 82 ゴム破壊 80 比較例3 高強度 7 ロ b 100 ゴム破壊 45 ゴム破壊 51 比較例4 高強度 6.5 ハ a 106 ゴム破壊 68 界面剥離 29 ===================================
【0056】
【表8】 =================================== ガ 繊 第 第 引 マトリックスコ゛ム A | マトリックスコ゛ム B ラ 維 一 二 張 −−−−−−−−−−−−−−−−− ス 直 被 被 強 接 走行試験| 接 走行試験 繊 径 覆 覆 度 着 後の引張| 着 後の引張 維 剤 剤 状 強度保持| 状 強度保持 (μm) (kg) 態 率(%) | 態 率(%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例2 高強度 5 ロ なし 102 部分コ゛ム破壊 67 部分コ゛ム破壊 58 比較例2 高強度 7 ロ なし 98 部分コ゛ム破壊 46 部分コ゛ム破壊 45 ===================================
【0057】[比較例1]直径7μmの高強度ガラスフ
ィラメント(「Uガラス繊維」)を紡糸し、フィラメン
ト200本をエラストマー系集束剤により集束して2
2.5テックスのガラスストランドを得、これを3本合
糸させ、実施例1で用いた第一被覆剤を用いて第一被覆
層を備えたガラス繊維コードを作製した。このガラス繊
維コード上に、実施例1と同じ第二被覆剤を塗布してガ
ラス繊維コードを作製して、実施例1と同じ評価を実施
した。評価結果を表7に示す。
【0058】[比較例2]直径7μmの高強度ガラスフ
ィラメント(「Uガラス繊維」)を紡糸し、フィラメン
ト200本をエラストマー系集束剤により集束して2
2.5テックスのガラスストランドを得、これを3本合
糸させ、実施例2で用いた第一被覆剤を用いて第一被覆
層を備えたガラス繊維コードを作製した。このガラス繊
維コードにおいては、第2被覆層を形成することなしに
実施例1と同じ評価を実施した。評価結果を表8に示
す。
【0059】[比較例3]比較例2で作成した第一被覆
層を有するコード上に、実施例3と同じ第二被覆剤を塗
布してガラス繊維コードを作製して、実施例1と同じ評
価を実施した。評価結果を表7に示す。
【0060】[比較例4]直径6.5μmの高強度ガラ
スフィラメント(「Uガラス繊維」)を紡糸し、フィラ
メント400本を集束剤により集束したガラスストラン
ドを3本合糸して下糸とし、実施例1で用いた第一被覆
剤に代えて下記の表9に示す組成(ハ)からなる第一被
覆剤を用いた他は実施例1と同様に処理して第一被覆層
およびを第二被覆層を形成したガラス繊維コードを作製
して、実施例1と同じ評価を実施した。評価結果を表7
に示す。
【0061】
【表9】 =================================== 第一被覆剤組成(ハ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− RF液(R/F(モル比)=1/1.5 固形分含量8重量%) 30重量部 VPラテックス(Nipol2518FS 固形分含量40重量%) 45重量部 ブタジエンラテックス 20重量部 (日本合成ゴム製「0700」、フ゛タシ゛エン含量57重量%) 25%アンモニア水 1重量部 水 4重量部 ===================================
【0062】[比較例5]直径7μmのEガラス(汎用
性無アルカリガラス)フィラメントを紡糸し、フィラメ
ント200本をエラストマー系集束剤により集束して2
2.5テックスのガラスストランドを得、これを3本合
糸させ、実施例1で用いた第一被覆剤を用いて第一被覆
層を備えたガラス繊維コードを作製した。このガラス繊
維コード上に、実施例1と同じ第二被覆剤を塗布してガ
ラス繊維コードを作製して、実施例1と同じ評価を実施
した。評価結果を表7に示す。
【0063】
【発明の効果】本発明によるガラス繊維コードは、直径
が3〜6μmの高強度ガラス繊維フィラメントを200
〜2000本集束させてあるため、充分な高強度を維持
しつつ、耐屈曲疲労性に優れる。このようなコードの形
態に第1被覆層及び第2被覆層を組み合わせることによ
り、高負荷、高温下で繰り返し屈曲応力を受けるような
条件下で使用しても、強度の低下が少なく、また補強繊
維とゴムマトリックスとの間の剥離を生ずる事なく、し
かも高強度で充分な耐熱耐水性を有するゴム補強用高強
度ガラス繊維およびこれを用いたゴムベルトを提供でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 15/41 D06M 15/41 15/693 15/693 F16G 1/08 F16G 1/08 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3〜6μmの直径を有する高強度ガラス
    繊維フィラメント200〜2000本を集束剤で束ねた
    ストランドを1〜10本引き揃えて、500〜5000
    本の高強度ガラス繊維フィラメントを含む50〜150
    テックスの下糸とし、その下糸の表面に、(A)レゾル
    シン−ホルムアルデヒド縮合物、ならびに、(B−1)
    ビニルピリジン−スチレン−ブタジエンターポリマー、
    およびクロロスルホン化ポリエチレン、または、(B−
    2)ニトリル基含有高飽和重合体ラテックスを含む被覆
    層を形成してなり、この被覆下糸を下撚りし、この下撚
    り被覆下糸を2〜20本合糸して上撚りしてなるゴム補
    強用ガラス繊維コード。
  2. 【請求項2】 前記上撚りされたゴム補強用ガラス繊維
    コード表面に、有機ジイソシアネート、ゴム配合物およ
    び加硫剤を含む第二被覆層を形成させた請求項1記載の
    ゴム補強用ガラス繊維コード。
  3. 【請求項3】 前記第二被覆層のゴム配合物はニトリル
    基含有高飽和重合体、ポリメタクリル酸塩を分散させた
    ニトリル基含有高飽和重合体、またはクロロスルホン化
    ポリエチレンである請求項2記載のゴム補強用ガラス繊
    維コード。
  4. 【請求項4】 4.5〜6.0μmの直径を有する高強
    度ガラス繊維フィラメント300〜600本を集束剤で
    束ねたストランドを1〜6本引き揃えて、800〜20
    00本の高強度ガラス繊維フィラメントを含む50〜1
    00テックスの下糸とし、その下糸の表面に、(A)レ
    ゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物、ならびに、(B−
    1)ビニルピリジン−スチレン−ブタジエンターポリマ
    ー、およびクロロスルホン化ポリエチレン、を含む被覆
    層を形成してなり、この被覆下糸を下撚りし、この下撚
    り被覆下糸を6〜15本合糸して上撚りしてなるガラス
    繊維コードの表面に、有機ジイソシアネート、クロロス
    ルホン化ポリエチレンからなるゴム配合物および加硫剤
    を含む第二被覆層を形成させたをゴム補強用ガラス繊維
    コードを使用し、ニトリル基含有高飽和重合体ゴムをマ
    トリックスとするゴムベルト。
  5. 【請求項5】 4.5〜6.0μmの直径を有する高強
    度ガラス繊維フィラメント300〜600本を集束剤で
    束ねたストランドを1〜6本引き揃えて、800〜20
    00本の高強度ガラス繊維フィラメントを含む50〜1
    00テックスの下糸とし、その下糸の表面に、(A)レ
    ゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物、および、(B−
    2)ニトリル基含有高飽和重合体ラテックスを含む被覆
    層を形成してなり、この被覆下糸を下撚りし、この下撚
    り被覆下糸を6〜15本合糸して上撚りしてなるガラス
    繊維コードの表面に、有機ジイソシアネート;ニトリル
    基含有高飽和共重合体ゴム、またはポリメタクリル酸塩
    を分散させたニトリル基含有高飽和重合体からなるゴム
    配合物;および加硫剤を含む第二被覆層を形成させたを
    ゴム補強用ガラス繊維コードを使用し、ニトリル基含有
    高飽和重合体とポリメタクリル酸亜鉛を分散させたニト
    リル基含有高飽和重合体との混合ゴムをマトリックスと
    するゴムベルト。
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